JPH0639500U - 装飾表示体 - Google Patents

装飾表示体

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JPH0639500U
JPH0639500U JP8132192U JP8132192U JPH0639500U JP H0639500 U JPH0639500 U JP H0639500U JP 8132192 U JP8132192 U JP 8132192U JP 8132192 U JP8132192 U JP 8132192U JP H0639500 U JPH0639500 U JP H0639500U
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一夫 尾竹
俊輔 西川
正純 滝沢
多郎 尾林
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絵柄等を表示するとともに、装飾効果の高い
モアレ模様を現出させ、装飾効果の高い表示体を提供す
る。 【構成】 透明樹脂板10の表裏両面に繰り返し模様層
12、14を設け、繰り返し模様層12、14の模様の
密度を異ならせることにより、または所定のスクリーン
角度を設けることにより、モアレを現出させる。裏面か
らのライト30の照明によって絵柄層20と、繰り返し
模様層12、14によって生じるモアレパターンを視観
することができ、絵柄層20の絵柄は浮き上がったり沈
んだりして見えるから、装飾効果が高い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、装飾表示体に関し、特に、絵柄等の表示部が浮き上がったり沈んだ りして見える装飾効果を有する装飾表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、グラビア、オフセット等の製版用スクリーンのような細かい繰り返 し模様を設けた層を2層対向させて設け、これらの層の間でスクリーン線数に所 定の差を設けること、またはスクリーン角度を所定の角度とすることによって、 光学的な干渉じま、いわゆるモアレを生じさせることが知られている。このよう なモアレ現象を利用した装飾体としてたとえば、透明層の表裏両面にスクリーン 等の繰り返し模様を施し、これらのスクリーン間に生じるモアレ模様を視観する ものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の装飾体は、モアレによって生じる光学的な独特の模様を見 ることはできるが、絵柄、文字等を表示することはできず、特定の絵柄や文字を 表示する表示体においては、上記のような装飾効果を有するものはなかった。
【0004】 本考案は、絵柄や文字を表示するものにおいて、上記のようなモアレによる模 様を表示するとともに、絵柄等を立体的に視観することのできる装飾表示体を提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、装飾表示体は、両面に繰り返し模様を施した透明板と、透明 板上の一部に積層され所定の表示を行う表示層とを有し、透明板の両面に施され た繰り返し模様は光学的な干渉じまを生じるように互いに異なる模様の密度を有 し、または互いに所定の角度をなすように配置され、透明板の表示層と反対側か らの照明により表示層側から視観されるものである。
【0006】
【実施例】
次に添付図面を参照して本考案による装飾表示体の実施例を詳細に説明する。
【0007】 図1には、本考案による装飾表示体の一実施例の層構成が示されている。同図 に示すように、装飾表示体は透明樹脂板10と絵柄層20とを有し、裏面に配置 されたライト30によって絵柄層20側から視観するものである。
【0008】 透明樹脂板10は、アクリル、塩化ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、 ポリカーボネート等のシートまたは板材によって構成され、その表裏両面に繰り 返し模様層12、14が形成されている。なお、繰り返し模様層12、14は、 上記のように透明樹脂板10の表面および裏面に形成する他、透明樹脂板10と は別に繰り返し模様層12、14を設けてもよい。
【0009】 本実施例においては、透明樹脂板10の表面にポジの細かい繰り返し模様層1 2、透明樹脂板10の裏面にネガの細かい繰り返し模様層14が形成されている 。これらの繰り返し模様層12、14は、グラビア、オフセット製版用スクリー ンを用いることができるが、線数において2〜10%、好ましくは2〜5%の差 を有するものが望ましい。また、グラビアの透明ハニカムパターンを用いればモ アレを現出させるために特に好ましい。また、前記透明樹脂板10の両面に施さ れた繰り返し模様は、互いに所定の角度をなすように配置されることによって、 さらに良好な(複雑な)モアレ模様が得られる。この角度は、3〜10度が特に 好ましい。
【0010】 絵柄層20は図2に示すように、特定の絵柄を表示する表示層であり、透明樹 脂板または透明樹脂シート上に絵柄が印刷等により形成されている。なお、後述 するように繰り返し模様層12および14によるモアレを絵柄側から視観するた め、絵柄は透明樹脂シート表面の一部分に形成し、絵柄のない部分は繰り返し模 様層12および14によるモアレを視観できるようにする。
【0011】 このような装飾体において、透明樹脂板10の裏面側に照明用のライト30が 配置され、ライト30の照明により絵柄層20側から視観することができる。
【0012】 この装飾体においては、絵柄層の設けられていない部分は繰り返し模様層12 および14によってモアレが現出し、モアレによる独特の模様を見ることができ る。絵柄層が設けられている部分は絵柄層によって繰り返し模様層12および1 4が遮蔽されるため、絵柄層の絵柄をそのまま視観できる。
【0013】 透明樹脂板10の表面側の繰り返し模様層12を線数の多いフイルム、透明樹 脂板10の裏面側の繰り返し模様層14を線数の少ないフイルムによって形成し た場合には、絵柄が上記のモアレによる模様に対して浮き上がって見える。逆に 、透明樹脂板10の表面側の繰り返し模様層12を線数の少ないフイルム、透明 樹脂板10の裏面側の繰り返し模様層14を線数の多いフイルムによって形成し た場合には、絵柄が上記のモアレによる模様に対して沈んで見える。したがって 、繰り返し模様層12、14を形成するためのスクリーンやハニカムパターンを 選択することによって絵柄の見える状態を変化させることができる。
【0014】 また、透明樹脂板10の裏面側をポジフイルムとした方が明るく見えるが、ネ ガフイルムとした方が絵柄層を見やすい。
【0015】 このように本実施例の装飾表示体によれば、2層の繰り返し模様層12および 14により現出されるモアレ模様とともに絵柄層に表示された絵柄を見ることが でき、モアレ模様によって絵柄層に表示された絵柄が浮き上がったり沈んだりし て見えるから、きわめて装飾効果の高い絵柄表示を行うことができる。
【0016】 図3には、本考案による装飾表示体の他の実施例の構成が示されている。この 実施例においては、透明樹脂板10の表裏両面に凹凸の繰り返し模様層が形成さ れている。すなわち、透明樹脂板10の表面に凸部が繰り返し模様として多数形 成されている。このような凸部の繰り返し模様によってもモアレが現出され、前 記と同様の効果を生じることができる。なお、形成された凸部に着色すれば、さ らに装飾効果が高い。また、凸部の繰り返し模様を視観する側の片面にのみ、他 面(ライト側)をハニカムスクリーンにすることで安定したモアレを発生させる ことができる。
【0017】 なお、上記の繰り返し模様層12および14のスクリーン線数の差はたとえば 2〜10%、好ましくは2〜5%とすればよく、スクリーン線数の組合せとして は、たとえば100線と95線、90線と95線、95線と97線、45線と5 0線などが好ましい。また、絵柄層の形成に透光性の良いインキを使用した場合 には、さらに良好な発色効果が得られる。
【0018】 さらに、絵柄層の絵柄の形状に合わせて、繰り返し模様層12および14のい ずれか一方のスクリーンをトリミングし、絵柄に対応する部分を削除することに よって絵柄内にモアレが現れるのを防ぐことができる。
【0019】 また、透明樹脂板10の裏面側にバックライト30をあらかじめ一体として取 り付けるようにしてもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、所定の絵柄等を表示するとともに、モアレによる模様が現出 され、これによって絵柄等の表示が立体的に見えるから、極めて装飾効果の高い 表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による装飾表示体の一実施例を示す層構
成図である。
【図2】図1の装飾表示体の斜視図である。
【図3】本考案による装飾表示体の他の実施例を示す一
部省略構成図である。
【符号の説明】
10 透明樹脂板 12、14 繰り返し模様層 20 絵柄層 30 ライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 尾林 多郎 東京都文京区小石川四丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に繰り返し模様を施した透明板と、 該透明板上の一部に積層され、所定の表示を行う表示層
    とを有し、 前記透明板の両面に施された繰り返し模様は、光学的な
    干渉じまを生じるように互いに異なる模様の密度を有
    し、または互いに所定の角度をなすように配置され、 前記透明板の前記表示層と反対側からの照明により前記
    表示層側から視観されることを特徴とする装飾表示体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装飾表示体において、 前記透明板の両面に施された繰り返し模様は、グラビア
    用ハニカムスクリーンにより形成された模様であり、2
    〜10%のスクリーン線数の差を有していることを特徴
    とする装飾表示体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装飾表示体に
    おいて、 前記透明板の片面または両面に施された繰り返し模様
    は、前記透明板の片面または両面に形成された凹凸によ
    る模様であることを特徴とする装飾表示体。
JP1992081321U 1992-10-30 1992-10-30 装飾表示体 Expired - Fee Related JP2576361Y2 (ja)

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