JPH0639415B2 - プロピレンを主成分とする低級オレフィンの製造方法 - Google Patents

プロピレンを主成分とする低級オレフィンの製造方法

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JPH0639415B2
JPH0639415B2 JP63255637A JP25563788A JPH0639415B2 JP H0639415 B2 JPH0639415 B2 JP H0639415B2 JP 63255637 A JP63255637 A JP 63255637A JP 25563788 A JP25563788 A JP 25563788A JP H0639415 B2 JPH0639415 B2 JP H0639415B2
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秀夫 福田
勝 川北
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パラフィンを主体とする炭化水素の接触転化
方法に関する。さらに詳しくは、金属または金属および
リンを担持した結晶性アルミノシリケートゼオライトを
触媒として用いることにより、パラフィンを主体とする
炭化水素を効率よく転化して、石油化学原料として価値
のあるプロピレンを主成分とする低級オレフィンを製造
する方法に関する。
(従来の技術) 従来より種々の炭化水素原料を固体酸触媒、特に結晶性
アルミノシリケートゼオライトと接触させ、クラッキン
グ、異性化、不均化、ハイドロクラッキング等の反応を
用いて転化させることはよく知られている。
代表的なものとして、Y型ゼオライトを用いて重質油等
をガソリン留分に転化することは石油精製で広く実施さ
れている。また、近年、各種プロトン型ゼオライトを用
いて軽質石油留分を低級オレフィンに転化する方法が提
案されている。
例えば、特開昭51-57688号公報、特開昭60-178830号公
報などがある。また石油学会誌28巻,No.3(1985)“ゼ
オライト触媒による炭化水素の接触分解”にn−ペンタ
ンの接触分解を各種ゼオライト触媒を用いて、その形状
選択的触媒としての性質が広汎に解明されている。
さらに、特開昭59-148728号公報、特開昭59-152334号公
報および特開昭62-285987号公報では金属担持ゼオライ
ト触媒を用いて脂肪族炭化水素を芳香族炭化水素に転化
する際に、C〜Cのオレフィンも副生することを記
載している。
(発明が解決しようとする課題) 近年、樹脂原料としてプロピレンおよびプロピレンを主
成分とする低級オレフィンの需要が高まりつつある我国
において、これらの生産は主としてナフサの熱分解によ
るエチレンプラントからの副生物、あるいは改質ガソリ
ンを得るFCCプラントからの副生物等に頼っている
が、いずれも副生物であるために高い収率で得ることは
望めず低収率に限定されるので、主製品の需要が伸びな
ければプロピレンおよびプロピレンを主成分とする低級
オレフィンが不足するという問題点があった。そこでプ
ロピレンを主成分とする低級オレフィンを効率良く製造
する方法が望まれるが、公知の方法は、いずれも満足で
きるものではない。
例えば、Y型ゼオライト、フェリエライト、モルデナイ
トを用いる接触転化法では、メタン、エタン、プロパン
等の低級パラフィンが主に生成し、またZSM−5型ゼ
オライトを用いる方法では、メタン、エタン、プロパン
等の低級パラフィン、および芳香族炭化水素が主に生成
している。さらに、金属イオンによるイオン交換処理を
行うか金属酸化物を担持させたゼオライトを用いる芳香
族炭化水素を製造する方法(特開昭59-148728号公報、
特開昭59-152334号公報および特開昭62-285987号公報)
では、芳香族炭化水素が主生成物であって、オレフィン
も副生するとはいえ、芳香族炭化水素の選択率が比較的
低くオレフィンの副生率が比較的高い場合には転化率が
低下する傾向にある。このように、いずれの方法によっ
ても問題点は解決できなかった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、パラフィ
ンを主体とする炭化水素の接触反応により、プロピレン
を主成分とする低級オレフィンを高収率ですなわち高選
択率かつ高転化率で製造することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を
行った結果、パラフィンを主体とする炭化水素原料の接
触反応において、特定の金属を単独または混合物で、特
定量担持した結晶性アルミノシリケートゼオライトを触
媒とし、特定の接触時間内で反応を行うと、驚くべきこ
とにパラフィンや芳香族炭化水素の生成が抑制されて、
目的とするプロピレンを主成分とする低級オレフィンが
高収率、すなわち高選択率かつ高転化率で得られること
を見出した。
すなわち、本発明は、炭素数3〜10のパラフィンを主体
とする炭化水素の接触反応によりプロピレンを主成分と
する低級オレフィンを製造するに当り、(1)銅を担持し
た結晶性アルミノシリケートゼオライトを触媒とし、か
つ該触媒の銅の担持量をM重量%、原料パラフィンと接
触の接触時間をT秒とすると、MおよびTが0.05≦M≦
12.0、O<T≦0.6、MT≦1およびM≧Tの範囲内で
あること、(2)0.5〜50重量%のコバルトを担持した結晶
性アルミノシリケートゼオライトを触媒とすること、
(3)銅とコバルトの混合物を担持した結晶性アルミノシ
リケートゼオライトを触媒とし、該触媒の銅の担持量は
0.05〜12.0重量%、コバルトの担持量は0重量%より大
で25重量%以下の範囲内であり、かつ原料パラフィンと
触媒の接触時間は0.6秒以下であること、または(4)上記
(1)〜(3)の金属担持結晶性アルミノシリケートゼオライ
トがさらに0.1〜5.0重量%のリンを担持していることを
特徴とするプロピレンを主成分とする低級オレフィンの
製造方法に関する。
さらに詳述すると、本発明の接触反応において原料とし
て用いられる炭化水素は、炭素数3〜10のパラフィンま
たは該パラフィンを主成分として含有する炭化水素であ
る。具体的には、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、
n−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等のパラフ
ィン、これらの混合物を主体とするナフサ、ナフサなど
の熱分解生成物のC留分、前記C留分よりブタジエ
ンまたはブタジエンとブテンを除去した留分、ナフサな
どの熱分解生成物のC留分、前記C留分よりジエン
類を除去した留分、熱分解ガソリン、熱分解ガソリンよ
り芳香族成分を除去したラフィネート等があげられ、ナ
フサ、熱分解ガソリン、熱分解ガソリンより芳香族成分
を除去したラフィネートの中では、炭素数4以上であっ
て沸点150℃以下のものが特に好ましい。
本発明に用いられる触媒の担持である結晶性アルミノシ
リケートゼオライトとしては、X型ゼオライト、Y型ゼ
オライト、モルデナイト、フェリエライト、オフレタイ
ト、エリオナイト、オフレタイトとエリオナイト構造が
混在するゼオライト、ZSM−5型ゼオライトなど、ま
たはこれらの水素イオン型が挙げられる。
特に好ましいものとしては、SiO/Aモル
比(以下モル比を表す)25以上のZSM−5型ゼオライ
ト、オフレタイトとエリオナイト構造が混在するゼオラ
イト、およびY型ゼオライトが挙げられる。ZSM−5
型ゼオライトを使用する場合、反応生成物は結晶構造中
のSiO/A比により左右され、SiO
比が小さいと高活性のため、転化率は高いも
ののメタン、エタン、プロパン等の低級パラフィンや芳
香族炭化水素の選択率が高く、プロピレン等の低級オレ
フィンの選択率は低い。一方、SiO/A
が大きくなると低活性のため転化率が低下する。従って
本発明においてNaなどの陽イオン状態のZSM−5型
ゼオライト(以下NaZSM−5型ゼオライトと記す)
を水素イオン型に変換したZSM−5型ゼオライト(以
下HZSM−5型ゼオライトと記す)を用いる場合は、
SiO/A比は25〜800が好ましく、さらに
好ましくは、35〜600である。
結晶性アルミノシリケートゼオライトに担持させる金属
は、一般にその担持量が少ない場合はエタン、プロパン
等の低級パラフィンが多く、逆に担持量が多い場合はメ
タンおよび芳香族炭化水素が主に生成する傾向がある。
従って本発明の目的であるプロピレンを主成分とする低
級オレフィンを多く生成させるためには金属の担持量の
調整が重要である。
本発明方法において、上記ゼオライトに担持される金属
は、銅、コバルトまたは銅とコバルトの混合物である。
銅を使用する場合、銅は非常に活性が高いので、少量で
も接触時間が長いと低級パラフィンや芳香族炭化水素の
選択率が上がり、さらに反応が進んでコークとなり、そ
の結果、プロピレンを主成分とする低級オレフィンの収
率が著しく低下する。従って銅を触媒とする場合は、担
持量と同時に原料と触媒との接触時間も特定する必要が
ある。すなわち銅のゼオライトに対する担持量をM重量
%、原料パラフィンと触媒との接触時間をT秒とする
と、担持量および接触時間はそれぞれ0.05≦M≦12.0お
よびO<T≦0.6の範囲内にあり、しかも、両者はMT
≦1でかつM≧T、好ましくはM≧1.5Tの関係を満た
すものでなければならない。ちなみに特開昭59-148728
号公報、特開昭59-152334号公報および特開昭62-285987
号公報記載の炭化水素の転化法においては、本発明と異
なり芳香族炭化水素が主目的物で主生成物であるが、該
発明の実施例ではLHSVは1hr−1であるから原料
がn−ヘキサンの場合について計算すると接触時間は約
6.4秒となり、本発明と比べると少なくとも10倍以上の
接触時間であって、かかる公知の方法では本発明の目的
は達せられない。
コバルトを使用する場合、コバルトは銅に比べると活性
が低いので、担持量を多くする必要がある。すなわち、
ゼオライトに対するコバルトの担持量は0.5〜50重量
%、好ましくは1.0〜15重量%である。接触時間は通常
1.0秒以下が適当である。上記のとおりコバルトは銅に
比べて活性が劣るものの、銅に比べて芳香族の生成量が
顕著に低く保たれるので、触媒上へのコーク析出の危険
が少なく触媒を長期間連続使用できる利点がある。
銅とコバルトの混合物を使用する場合、銅およびコバル
トの担持量はそれぞれ銅が0.05〜12.0重量%、好ましく
は0.15〜12.0重量%およびコバルトが25重量%以下の範
囲内であり、かつ原料パラフィンと触媒の接触時間は0.
6秒以下である。この銅とコバルトの混合物を担持した
触媒は、銅のみを担持した触媒に近い活性を有しながら
銅のみを担持した触媒に比べて、芳香族の生成量を比較
的低く保てる利点がある。
銅またはコバルト単独あるいはこれらの混合物のいずれ
の場合にも、上記担持量および接触時間の範囲から若干
はずれた条件下で反応を行った場合でも、プロピレンを
主成分とする低級オレフィンの収率はそう低くはならな
いが、本発明の有する優れた効果、すなわち、50%以上
の高収率を維持するのは困難である。
上記金属を担持させる方法は、通常行われているイオン
交換法、含浸法、混練り法等の手段で行うことができ
る。使用する金属塩は通常入手できるもの、例えば硝酸
塩、塩化物、酢酸塩、硫酸塩が挙げられる。金属の担持
処理を行った結晶性アルミノシリケートゼオライトは、
通常行われている方法で焼成することができる。焼成温
度は300〜800℃、好ましくは400〜650℃、焼成時間は0.
1〜20時間、好ましくは0.5〜10時間である。
なお、上記した銅およびコバルトの担持量はいずれもそ
れらを金属として計算した値である。
また、結晶性アルミノシリケートゼオライトに、上記
銅、コバルトまたは銅とコバルトの混合物と併わせてリ
ンを担持させると、上記金属の特性をそこなうことな
く、コークの生成を抑制することができ、また高温度の
スチームに対する安定性が向上する。このような作用を
するリンの担持量は元素として0.1〜5.0重量%の範囲内
である。リンの担持は結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトに銅またはコバルト、あるいはこれらの混合物の担
持前に行ってもよいし、担持後に行ってもよい。担持方
法は上記金属の場合と同様である。使用するリン化合物
としては、リン酸、リン酸水素二アンモニウム、リン酸
二水素アンモニウムおよびその他の水溶性リン酸塩が好
ましい。
また、結晶性アルミノシリケートゼオライトは多孔物
質、例えばアルミナ、シリカ、ケイソウ土、粘土、ジル
コニア、チタニア、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネ
シア、シリカ−ジルコニア、シリカ−チタニア等と混合
して用いてもよく、この場合は、上記金属の担持前、ま
たは担持後のいずれの場合に混合処理を行ってもよい。
本発明方法の反応温度は350〜700℃、好ましくは400〜6
50℃、さらに好ましくは450〜600℃である。反応温度が
350℃に達しない場合は原料パラフィンの転化率が低
く、700℃を越えるとメタンおよび芳香族炭化水素が多
く発生し、かつコークの生成も急増するので好ましくな
い。
本発明方法の反応圧力は通常大気圧下でよいが、必要に
応じて適宜加圧しあるいは減圧して行うこともできる。
一般には原料炭化水素の分圧が1気圧以下の条件を採用
することが好ましい。
本発明方法は固定床式、流動床式あるいは気流搬送式等
反応様式は問わない。また、搬送用気流等としては、例
えば炭酸ガス、ヘリウム、チッ素、スチーム、酸素を実
質的に含まない煙道ガス等を用いるのが好ましい。
(発明の効果) 本発明方法においては、結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトに銅、コバルトあるいはそれらの混合物を特定の
比率で担持させ、かつ銅または銅とコバルトの混合物を
担持させる場合は担持量と触媒への接触時間との関係を
特定することにより、低級パラフィンおよび芳香族炭化
水素の生成を抑えてプロピレンを主成分とする低級オレ
フィンの選択率を55〜80重量%と著しく高め、しかも原
料のC10パラフィンの転化率も常に70%以上に高
めることができるので、プロピレンを主成分とする低級
オレフィンの収率を50%以上とすることができる。
また、銅、コバルトあるいはこれらの混合物とともにリ
ンを担持した触媒を用いると、リンを担持しない触媒を
用いた場合に比し、コークの生成が抑制され、また高温
度のスチームに対する安定性が向上し、例えば、原料が
水分を含んでいる場合、スチームの発生を伴う触媒の再
生時または搬送気流として高温度のスチームを使用した
場合等にも、これらの触媒の寿命が短縮されることはな
いので、かかる場合でもプロピレンを主成分とする低級
オレフィンを経済的に製造することができる。
(実施例) 以下実施例などにより本発明をさらに具体的に説明する
が、これらによって本発明が限定されるものではない。
触媒担体(ZSM−5型ゼオライト)の合成; 硝酸アルミニウム9水和物1.71gを水135gに溶かして
A液とし、キャタロイドSI−30水ガラス(触媒化成
(株)、SiO30.5%、NaO0.42%)90gを水60
gに溶かしてB液とした。撹拌しながらA液中にB液を
加え、次に水30gに水酸化ナトリウム1.89gを溶かした
液を加えた。更に水45gにテトラプロピルアンモニウム
ブロマイド12.16gを溶かした液を加えて撹拌し、水性
ゲル混合物を得た。この仕込みモル比はSiO/A
=200である。この水性ゲル混合物を内容積500m
のオートクレーブに仕込み、自己圧力下160℃で20時
間撹拌しながら(500rpm)水熱処理をした。反応生成物
は遠心分離器を用いて固体成分と溶液部に分け、固体成
分は水洗をした後、120℃で5時間乾燥した。次に空気
中550℃で5時間焼成してNaZSM−5型ゼオライト
(SiO/A=200)を得た。このゼオライ
トを1Nの硝酸アンモニウム溶液に浸漬し90℃で3日間
処理した。これを水洗した後120℃で5時間乾燥し、次
に空気中550℃で5時間焼成を行い、HZSM−5型ゼ
オライト(SiO/A=200)を得た。
同様な方法によりSiO/A比の異なるゼオ
ライトを調製した。なおこの調製法は一例でありこれに
限定されるものではない。
実施例1 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=20
0)を5重量%の硝酸銅溶液に浸漬した後乾燥し、空気
中550℃で5時間焼成して、銅を1.0重量%担持する触媒
を調整した。
石英反応管(内径4mmφ)に24〜32メッシュに整粒した
触媒0.3cc(200mg)を充填し、空気流通下において600℃
で1時間加熱した。次に大気圧でのヘリウムガス流通下
(500m/hr、NTP、以下においても同じ)で550℃
にした後、n−ヘキサン1μを注入して接触時間0.07
秒で接触反応を行った。反応生成物は、ガスクロマトグ
ラフを用いて分析した。結果を以下の実施例2〜5およ
び比較例1の結果とともに第1表に示す。
実施例2 実施例1において5重量%の硝酸銅溶液を5重量%の塩
化第二銅溶液に変えて銅を1.0重量%担持する触媒を調
製し、この触媒を用いて実施例1と同じ条件で接触反応
を行った。
実施例3 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=20
0)を1N硝酸銅溶液を用いて90℃の温度において、50
時間処理を行った。水洗、乾燥後、空気中で550℃、5
時間焼成して触媒を調製した。触媒は銅を0.6重量%担
持していた。この触媒を用いて実施例1と同じ条件で接
触反応を行った。
実施例4 銅の担持量を0.3重量%に変えた他は実施例1と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例5 銅の担持量を0.1重量%に変えた他は実施例1と同じ条
件で接触反応を行った。
比較例1 実施例1で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例6 HZSM−5型ゼオライトのSiO/A比を
400に変えた他は実施例1と同じ条件で接触反応を行っ
た。結果を以下の実施例7〜8および比較例2〜4の結
果とともに第2表に示す。
比較例2 実施例6で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例7 オフレタイト−エリオナイト混在ゼオライト(東ソ−株
式会社品、SiO/A=8.0)の水素イオン
型に銅を3.0重量%担持させて触媒とし、実施例1と同
じ条件で接触反応を行った。
比較例3 実施例7で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例8 HY型ゼオライト(SiO/A=4.8)とシ
リカ−アルミナ(38%A・62%SiO)を1
5:85の割合で混合し、銅を1.0重量%担持させたものを
触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行った。
比較例4 実施例8で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例9 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=5
0)に銅を10.0重量%担持させ、触媒量を0.075cc(50mg)
として接触時間を0.02秒に変え、反応温度を500℃に変
えた他は実施例1と同じ条件で接触反応を行った。結果
を以下の実施例10〜11および比較例5の結果とともに第
3表に示す。
実施例10 銅の担持量を5.0重量%に変え、触媒量を0.15cc(100mg)
として接触時間を0.04秒に変えた他は実施例9と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例11 ゼオライトを実施例9で用いたものに変え、銅の担持量
は1.0重量%とし反応温度を475℃に変えることにより接
触時間を0.08秒に変えた他は実施例1と同じ条件で接触
反応を行った。
比較例5 実施例9で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例11と同じ条件で接触反応を行った。
実施例12 銅の担持量を1.5重量%とし、ヘリウムガスの流量を200
0m/hrとして触媒時間を0.18秒に変えた他は実施例
1と同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例
13および14の結果とともに第4表に示す。
実施例13 銅の担持量を1.0重量%に変えた他は実施例12と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例14 銅の担持量を0.3重量%に変えた他は実施例12と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例15 銅の担持量を1.5重量%とし、ヘリウムガスの流量を125
0m/hrとして接触時間を0.28秒とした他は実施例1
と同じ条件で接触反応を行った。結果を第5表に示す。
実施例16 銅の担持量を0.7重量%に変えた他は実施例15と同じ条
件で接触反応を行った。結果を第5表に示す。
実施例17 銅の担持量を1.5重量%とし、ヘリウムガスの流量を100
0m/hrとして接触時間を0.35秒にした他は実施例1
と同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例18
〜20および比較例6の結果とともに第6表に示す。
実施例18 銅の担持量を1.0重量%に変えた他は実施例17と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例19 銅の担持量を0.7重量%に変えた他は実施例17と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例20 HZSM−5型ゼオライトのSiO/A比を
600に変え、銅の担持量を0.5重量%に変えた他は実施例
17と同じ条件で接触反応を行った。
比較例6 実施例20で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例17と同じ条件で接触反応を行った。
実施例21 触媒量を0.38cc(250mg)に変えて接触時間を0.44秒とし
た他は実施例18と同じ条件で接触反応を行った。結果を
第7表に示す。
比較例7 実施例21で用いたゼオライトに銅を担持させることなく
触媒とし、実施例21と同じ条件で接触反応を行った。結
果を第7表に示す。
実施例22 原料の炭化水素をn−ペンタンに変えた他は実施例1と
同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例23お
よび24の結果とともに第8表に示す。
実施例23 原料の炭化水素をn−ヘプタンに変えた他は実施例1と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例24 原料の炭化水素をナフサ(比重0.700、組成:パラフィ
ン81重量%、ナフテン12重量%、芳香族炭化水素7重量
%)に変えた他は実施例1と同じ条件で接触反応を行っ
た。
なお、転化率および生成物分布中のパラフィンおよび芳
香族は次のようにして求めた。転化率の計算に当っては
原料ナフサ中に存在するC〜Cパラフィンは少量で
あるので無視し、反応器から流出したガスの組成を分析
し、存在するC以上のパラフィンおよびナフテン(1
1.7%)は全量未転化分とし、反応器流出物中に存在す
る芳香族(17.7%)は原料中に存在した量よりも多いの
で原料中に存在した7%をそのまま未転化分としその合
計18.7%を未転化率とした。したがって転化率は81.3%
となる。次に生成物分布中のパラフィンは、したがって
反応器流出物から上記の未転化分を除去した系を基準と
してその中に含まれるC〜Cパラフィン量である。
芳香族は上記したように、この反応により生成した芳香
族量10.7%(反応器流出物中の芳香族分から未転化の芳
香族分7.0%を除いたもの)を生成物中の分布に換算す
るため0.813%で除して求めた。
実施例25 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=20
0)を20重量%の硝酸コバルト溶液に浸漬した後乾燥
し、空気中550℃で5時間焼成して、コバルトを2.0重量
%担持する触媒を調整した。この触媒を用いて実施例1
と同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例26
〜28の結果とともに第9表に示す。
実施例26 コバルトの担持量を4.0重量%に変えた他は実施例25と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例27 コバルトの担持量を5.0重量%に変えた他は実施例25と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例28 コバルトの担持量を12.0重量%に変えた他は実施例25と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例29 HZSM−5型ゼオライトのSiO/A比を
150に変えた他は実施例28と同じ条件で接触反応を行っ
た。結果を以下を実施例30〜31および比較例8〜9の結
果とともに第10表に示す。
比較例8 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=15
0)にコバルトを担持させることなく触媒とし、実施例
1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例30 NaZSM−5(SiO/A=50)にコバル
トを5.0重量%担持させて触媒とし、実施例1と同じ条
件で接触反応を行った。
比較例9 NaZSM−5(SiO/A=50)にコバル
トを担持させることなく触媒とし、実施例1と同じ条件
で接触反応を行った。
実施例31 実施例7で用いたゼオライトにコバルトを5.0重量%担
持させて触媒とし、実施例1と同じ条件で接触反応を行
った。
実施例32 原料の炭化水素をn−ペンタンに変えた他は実施例27と
同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例33お
よび34の結果とともに第11表に示す。
実施例33 原料の炭化水素をn−ヘプタンに変えた他は実施例27と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例34 原料の炭化水素を実施例24で用いたナフサに変えた他は
実施例27と同じ条件で接触反応を行った。
なお、転化率および生成物分布中のパラフィンならびに
芳香族の算出方法は、実施例24におけると同様にして行
った。
実施例35 実施例9で使用したゼオライトにコバルトを0.5重量
%、銅を8.0重量%担持させて触媒とし、実施例9と同
じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例36〜43
の結果とともに第12表に示す。
実施例36 実施例29で使用したゼオライトにコバルトを2.0重量
%、銅を4.0重量%担持させたものを触媒とし、実施例1
0と同じ条件で接触反応を行った。
実施例37 実施例1で使用したゼオライトにコバルトを4.0重量
%、銅を2.0重量%担持させて触媒とし、実施例1と同
じ条件で接触反応を行った。
実施例38 銅の担持量を1.0重量%に変えた他は実施例37と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例39 銅の担持量を0.8重量%に変えた他は実施例37と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例40 銅の担持量を0.5重量%に変えた他は実施例37と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例41 銅の担持量を0.3重量%に変えた他は実施例37と同じ条
件で接触反応を行った。
実施例42 実施例29で使用したゼオライトにコバルトを12.0重量
%、銅を0.2重量%担持させたものを触媒とし、実施例
1と同じ条件で接触反応を行った。
実施例43 コバルトの担持量を20.0重量%に変えた他は実施例42と
同じ条件で接触反応を行った。
実施例44 実施例1で使用したゼオライトにコバルトを4.0重量
%、銅を1.5重量%担持させたものを触媒とし、実施例1
2と同じ条件で接触反応を行った。結果を以下の実施例4
5〜49の結果とともに第13表に示す。
実施例45 ヘリウムガスの流量を1500m/hrとして触媒時間を0.
23秒に変えた他は実施例41と同じ条件で接触反応を行っ
た。
実施例46 ヘリウムガスの流量を1000m/hrとして触媒時間を0.
35秒に変えた他は実施例39と同じ条件で接触反応を行っ
た。
実施例47 触媒を実施例40で用いたものに変えた他は実施例46と同
じ条件で接触反応を行った。
実施例48 触媒を実施例41で用いたものに変えた他は実施例46と同
じ条件で接触反応を行った。
実施例49 触媒量を250mg、ヘリウムガスの流量を1000m/hrに
変えて接触時間を0.44秒とした他は実施例38と同じ条件
で接触反応を行った。
実施例50 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=5
0)を5重量%のリン酸水素二アンモニウム溶液に浸漬
した後乾燥し、空気中550℃で5時間焼成し、リンを1.0
重量%担持させた。これを実施例1と同じ条件で銅を1.
0重量%担持させた後24〜32メッシュに整粒し、これら
を、そのスチームに対する安定性を検討するために、ス
テンレス反応管に充填して600℃の温度で25時間スチー
ムの処理をした後、実施例1と同じ条件で接触反応を行
った。結果を第14表に示す。
実施例51 担持金属をコバルト5.0重量%に変えた他は実施例50と
同じ条件で処理をし接触反応を行った。結果を第14表に
示す。
比較例10 HZSM−5型ゼオライト(SiO/A=5
0)を実施例50と同じ条件でスチーム処理をした後、接
触反応を行った。結果を第14表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数3〜10のパラフィンを主体とする炭
    化水素の接触反応によりプロピレンを主成分とする低級
    オレフィンを製造するに当り、銅を担持した結晶性アル
    ミノシリケートゼオライトを触媒とし、かつ該触媒の銅
    の担持量をM重量%、原料パラフィンと触媒の接触時間
    をT秒とすると、MおよびTが0.05≦M≦12.0、0<T
    ≦0.6、MT≦1およびM≧Tの範囲内であることを特
    徴とするプロピレンを主成分とする低級オレフィンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】炭素数3〜10のパラフィンを主体とする炭
    化水素の接触反応によりプロピレンを主成分とする低級
    オレフィンを製造するに当り、0.5〜50重量%のコバル
    トを担持した結晶性アルミノシリケートゼオライトを触
    媒とすることを特徴とするプロピレンを主成分とする低
    級オレフィンの製造方法。
  3. 【請求項3】炭素数3〜10のパラフィンを主体とする炭
    化水素の接触反応によりプロピレンを主成分とする低級
    オレフィンを製造するに当り、銅とコバルトの混合物を
    担持した結晶性アルミノシリケートゼオライトを触媒と
    し、該触媒の銅の担持量は0.05〜12.0重量%、コバルト
    の担持量は0重量%より大で25重量%以下の範囲内であ
    り、かつ原料パラフィンと触媒の接触時間は0.6秒以下
    であることを特徴とするプロピレンを主成分とする低級
    オレフィンの製造方法。
  4. 【請求項4】該結晶性アルミノシリケートゼオライト触
    媒がさらに0.1〜5.0重量%のリンを担持している請求項
    1〜3のいずれかに記載のプロピレンを主成分とする低
    級オレフィンの製造方法。
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