JPH0639275U - アーク溶接機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体ケース内に冷却扇を備え後部から前部へ
冷却風を送り、本体ケース内部の電気部品を冷却するよ
うにしたアーク溶接機において、降雨時に屋外で使用し
ても冷却風による内部の電気部品の絶縁劣化を生じない
ようにすることを目的とする。 【構成】 本体ケース１の後部の吸入口３に覆設した底
面に吸気孔６ａを有するカバー６を備えた構成により、
降雨時に屋外で使用しても冷却風の吸入口３に雨滴が直
接当らないので本体ケース１の内部に雨滴が吸入されな
いようにできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、屋内外での溶接作業に使用する防滴形構造のアーク溶接機に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

以下に従来のアーク溶接機について説明する。

【０００３】 図２に示すように、アーク溶接機の本体ケース１内に配設された冷却扇２によ る冷却風の吸入口３と冷却風の排出口４が本体ケース１の後部と前部にそれぞれ 形設されている。アーク溶接機の枢要部を構成するトランス、リアクタ、整流器 などの電気部品は本体ケース１の内部５に配設されている。

【０００４】 以上のように構成されたアーク溶接機について、以下その動作を説明する。冷 却扇２を駆動させると吸入口３より冷却風が矢印Ａで示した方向から吸入され、 内部５の発熱した電気部品を冷却して、排出口４から矢印Ｂで示した方向へ排出 される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記の従来の構成では、降雨時に屋外で使用した場合、冷却風と 共に雨滴を吸入して、内部５の電気部品が絶縁劣化し電気回路の短絡や地絡を生 ずるという問題点を有していた。

【０００６】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、降雨時に屋外で使用しても冷却 風による内部の電気部品の絶縁劣化を生じないアーク溶接機を提供することを目 的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために本考案のアーク溶接機は、本体ケースの吸入口に覆 設した底面に吸気孔を有するカバーを備えたものである。

【０００８】

【作用】

この構成において、降雨時に屋外で使用しても冷却風の吸入口に雨滴が直接当 たることがなくなり、本体ケースの内部に雨滴を吸入しないこととなる。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。

【００１０】 本考案の一実施例において、前述の従来例について説明した構成部分と同じ部 分については同一符号を付しその説明を省略する。

【００１１】 図１に示すように、本実施例の特徴とするところは、底面に吸気孔６ａを有す るカバー６を吸入口３に覆設したことにある。吸気孔６ａは冷却に必要な冷却風 を冷却扇２に十分吸入できるように開口されており、かつ本体ケース１の吸入口 ３に雨滴が入らないように吸入口３を気密に覆って配設されている。

【００１２】 以上のように構成されたアーク溶接機を降雨中の屋外で使用した場合もカバー ６の吸気孔６ａから雨滴が入らず、冷却扇２による冷却風と共に雨滴が吸い込ま れないので、ケース本体１の内部５の電気部品の雨滴の侵入による絶縁劣化が生 じることなく安全に使用できる。

【００１３】 また、吸入口３のある本体ケース１の後部に雨滴が当たっても冷却扇３の冷却 風により内部５に雨滴が吸入されることなく、排出口４のある本体ケース１の前 部に当たっても内部からの冷却風の風圧により雨滴が内部５に侵入することを防 止できる。

【００１４】

【考案の効果】 以上の説明からも明らかなように本考案は、本体ケースの吸入口に覆設した底 面に吸気孔を有するカバーを備えた構成により、降雨時に屋外で使用しても、冷 却風による内部の電気部品の絶縁劣化を生じない優れたアーク溶接機を実現でき るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のアーク溶接機の概略正面図

【図２】従来のアーク溶接機の概略正面図

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ 冷却扇 ３ 吸入口 ４ 排出口 ６ カバー ６ａ 吸気孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケースの吸入口から排出口に送風して
   前記本体ケースの内部の部品を冷却するように前記本体
   ケース内に配設した冷却扇と、前記吸入口に覆設した底
   面に吸気孔を有するカバーを備えたアーク溶接機。