JPH0639194Y2 - 伸縮および可撓性管継手 - Google Patents
伸縮および可撓性管継手Info
- Publication number
- JPH0639194Y2 JPH0639194Y2 JP1989067587U JP6758789U JPH0639194Y2 JP H0639194 Y2 JPH0639194 Y2 JP H0639194Y2 JP 1989067587 U JP1989067587 U JP 1989067587U JP 6758789 U JP6758789 U JP 6758789U JP H0639194 Y2 JPH0639194 Y2 JP H0639194Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe joint
- tightening bush
- stainless steel
- tightening
- bush
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Joints Allowing Movement (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、伸縮および可撓性管継手に関する。一般に、
この種の管継手は、屋外配管に、特に耐振性や可撓性が
要求される配管や、地中に埋設される配管などに使用さ
れる。
この種の管継手は、屋外配管に、特に耐振性や可撓性が
要求される配管や、地中に埋設される配管などに使用さ
れる。
この種の従来の伸縮および可撓性管継手の一例を第3図
に示す。1および2は被接続管、3は両端部内周に雌ね
じを有する管状の継手本体、4は継手本体3の両端部に
それぞれねじこまれる雄ねじ4cを有する締付ブッシュで
ある。継手本体3のテーパー内周面3a、3aと、接続管1
または2の外周面の間にそれぞれ天然または人造ゴム製
のパッキン5、5が装着されている。このパッキン5と
締付ブッシュ4の間には、締めつけの際の摩擦抵抗を小
さくするため合成樹脂製のカバー6が介在している。締
付ブッシュ4には、テーパー内周面4aと円筒状内周面4b
とにより形成された環状の凹所7に管引抜防止手段が配
置されている。この手段は、ゴムのような弾性材料の円
筒状のボールレース8と、このボールレース8に周方向
に配置された複数個のボール9とからなり、ボールレー
ス8はさらに軸方向に伸縮可能なばね作用をする蛇腹部
分8aと、管引抜防止手段を外部から保護するためにこの
蛇腹部分8aと反対側端部に形成されたシールリング10と
を有する。
に示す。1および2は被接続管、3は両端部内周に雌ね
じを有する管状の継手本体、4は継手本体3の両端部に
それぞれねじこまれる雄ねじ4cを有する締付ブッシュで
ある。継手本体3のテーパー内周面3a、3aと、接続管1
または2の外周面の間にそれぞれ天然または人造ゴム製
のパッキン5、5が装着されている。このパッキン5と
締付ブッシュ4の間には、締めつけの際の摩擦抵抗を小
さくするため合成樹脂製のカバー6が介在している。締
付ブッシュ4には、テーパー内周面4aと円筒状内周面4b
とにより形成された環状の凹所7に管引抜防止手段が配
置されている。この手段は、ゴムのような弾性材料の円
筒状のボールレース8と、このボールレース8に周方向
に配置された複数個のボール9とからなり、ボールレー
ス8はさらに軸方向に伸縮可能なばね作用をする蛇腹部
分8aと、管引抜防止手段を外部から保護するためにこの
蛇腹部分8aと反対側端部に形成されたシールリング10と
を有する。
しかしながら、この管継手において、締付ブッシュ4と
継手本体3は通例共にステンレス鋼で作られるので、締
付ブッシュ4を継手本体3にねじこんだ際に、ねじ噛み
合い面でかじりや焼付きが起こりやすいことは、よく知
られているステンレスボルトとナットの焼付きなどから
容易に推定され、また実際に締付ブッシュと継手本体の
ねじの相互の噛み合い面にかじりや焼付きが起こってい
る。
継手本体3は通例共にステンレス鋼で作られるので、締
付ブッシュ4を継手本体3にねじこんだ際に、ねじ噛み
合い面でかじりや焼付きが起こりやすいことは、よく知
られているステンレスボルトとナットの焼付きなどから
容易に推定され、また実際に締付ブッシュと継手本体の
ねじの相互の噛み合い面にかじりや焼付きが起こってい
る。
従って、本考案の目的は、締付ブッシュと継手本体のね
じ噛み合い面でかじりや焼付きが起こらないように防止
できる伸縮および可撓性管継手を提供することである。
じ噛み合い面でかじりや焼付きが起こらないように防止
できる伸縮および可撓性管継手を提供することである。
上記の課題を解決するために、本考案により、締付けブ
ッシュを肉厚の外側層と肉薄の内側層に分割し、外側層
の材料を内側層のステンレス鋼と異なる合成樹脂とす
る。
ッシュを肉厚の外側層と肉薄の内側層に分割し、外側層
の材料を内側層のステンレス鋼と異なる合成樹脂とす
る。
以下、本考案を図面に示した実施例により説明する。
第1図は、本考案による締付ブッシュを有する伸縮およ
び可撓性管継手を示し、第2図は本考案による締付ブッ
シュの拡大縦断面図である。第1図と第2図において、
第3図と同様な部品には、20をプラスした同様な参照数
字を付けてある。
び可撓性管継手を示し、第2図は本考案による締付ブッ
シュの拡大縦断面図である。第1図と第2図において、
第3図と同様な部品には、20をプラスした同様な参照数
字を付けてある。
前述した従来の管継手では、締付ブッシュ24全体がステ
ンレス鋼材料で作られているが、本考案により、円筒状
の締付ブッシュ24が肉厚の外側層24′と肉薄の内側層2
4″に分割され、外側層24′の材料を、内側層24″の慣
用の材料のステンレス鋼と異なる合成樹脂としてある。
なお、内側層24″が締付ブッシュ24の軸方向全長にわた
って延びるようにしないで、外側層24′のねじ部24cと
反対側の端面に対し間隔を置いて終わるように段部を設
けると、管1または2に引き抜こうとする外力が作用し
たときにボール29を介して伝達される軸方向力を受ける
ことができて好都合である。
ンレス鋼材料で作られているが、本考案により、円筒状
の締付ブッシュ24が肉厚の外側層24′と肉薄の内側層2
4″に分割され、外側層24′の材料を、内側層24″の慣
用の材料のステンレス鋼と異なる合成樹脂としてある。
なお、内側層24″が締付ブッシュ24の軸方向全長にわた
って延びるようにしないで、外側層24′のねじ部24cと
反対側の端面に対し間隔を置いて終わるように段部を設
けると、管1または2に引き抜こうとする外力が作用し
たときにボール29を介して伝達される軸方向力を受ける
ことができて好都合である。
外側層24′の合成樹脂の材料として一例をあげれば、引
張強さ680kgf/cm2、曲げ降伏強さ960kgf/cm2のデルリン
アセタール樹脂が好ましい。
張強さ680kgf/cm2、曲げ降伏強さ960kgf/cm2のデルリン
アセタール樹脂が好ましい。
第1図の構造の管継手の作用を説明する。ステンレス鋼
の継手本体23の雌ねじに樹脂製の締付ブッシュ24の雄ね
じを螺合させて締めつけるが、その際締付ブッシュ24の
樹脂の摩擦抵抗が小さいので容易に締めつけることがで
き、焼付きやかじりが生じない。締付ブッシュ24の締め
つけ後、管1または2を引き抜こうとする外力が作用し
たときに或る値の力までは締めつけ後の状態が維持され
るが、その値を越えると、管1または2がボールレース
28およびボール29と共に引き抜き側に移動し、その際ボ
ール29により締付ブッシュ24のテーパー内周面24aと管
の外周面の間でくさび効果が生じ、さらに引き抜きが続
けられるとくさび効果が増大し、このようにして或る規
定範囲の引き抜き荷重で管の引き抜きが防止され、引き
抜き力がこの範囲の最大値を越えると、管が管継手から
引き抜かれる。
の継手本体23の雌ねじに樹脂製の締付ブッシュ24の雄ね
じを螺合させて締めつけるが、その際締付ブッシュ24の
樹脂の摩擦抵抗が小さいので容易に締めつけることがで
き、焼付きやかじりが生じない。締付ブッシュ24の締め
つけ後、管1または2を引き抜こうとする外力が作用し
たときに或る値の力までは締めつけ後の状態が維持され
るが、その値を越えると、管1または2がボールレース
28およびボール29と共に引き抜き側に移動し、その際ボ
ール29により締付ブッシュ24のテーパー内周面24aと管
の外周面の間でくさび効果が生じ、さらに引き抜きが続
けられるとくさび効果が増大し、このようにして或る規
定範囲の引き抜き荷重で管の引き抜きが防止され、引き
抜き力がこの範囲の最大値を越えると、管が管継手から
引き抜かれる。
本考案の締付ブッシュを有する第1図の構造の伸縮およ
び可撓性管継手の強度試験を行った。使用した締付ブッ
シュの外側層の合成樹脂はデルリンアセタールであり、
内側層のステンレス鋼はSUS 304で厚さは1mmであった。
本考案による口径20mmの管継手により連結された二本の
管を両側から引っ張った引張試験によると、引き抜き荷
重は規格値1,300〜1,900kgfを満足し、強度的に充分で
あった。また、上記の構造の管継手の管をスパン350mm
で支持し、管内に水圧17.5kgf/cm2を加えた状態で、管
継手の軸線に垂直に荷重を加えることにより曲げ試験を
行ったが、最大たわみ30mm、荷重360kgfのときにも水漏
れは全く生じなかった。
び可撓性管継手の強度試験を行った。使用した締付ブッ
シュの外側層の合成樹脂はデルリンアセタールであり、
内側層のステンレス鋼はSUS 304で厚さは1mmであった。
本考案による口径20mmの管継手により連結された二本の
管を両側から引っ張った引張試験によると、引き抜き荷
重は規格値1,300〜1,900kgfを満足し、強度的に充分で
あった。また、上記の構造の管継手の管をスパン350mm
で支持し、管内に水圧17.5kgf/cm2を加えた状態で、管
継手の軸線に垂直に荷重を加えることにより曲げ試験を
行ったが、最大たわみ30mm、荷重360kgfのときにも水漏
れは全く生じなかった。
本考案では、伸縮および可撓性管継手の継手本体にねじ
こまれる締付ブッシュを肉厚の外側層と内側層に分割
し、外側層の材料を肉薄の内側層の慣用の材料のステン
レス鋼と異なる合成樹脂としたので、ねじ噛み合い面の
両方の材料の硬度が著しく異なり、非常になじみやすく
なり、従って従来発生していた締付ブッシュのねじ込み
の際のねじ噛み合い面の焼付きやかじり現象が起こらな
い。また、肉厚の合成樹脂外側層と肉薄のステンレス鋼
内側層は容易に一体成形することができるので、部品点
数が減少する。その上、従来ステンレス鋼製の管継手
と、ステンレス鋼と異なる材料の被接続管の間に電位差
が発生して管が腐食する傾向があったが、本考案の樹脂
を含む締付ブッシュにより被接続管と管継手の間が絶縁
される付加的な効果もある。
こまれる締付ブッシュを肉厚の外側層と内側層に分割
し、外側層の材料を肉薄の内側層の慣用の材料のステン
レス鋼と異なる合成樹脂としたので、ねじ噛み合い面の
両方の材料の硬度が著しく異なり、非常になじみやすく
なり、従って従来発生していた締付ブッシュのねじ込み
の際のねじ噛み合い面の焼付きやかじり現象が起こらな
い。また、肉厚の合成樹脂外側層と肉薄のステンレス鋼
内側層は容易に一体成形することができるので、部品点
数が減少する。その上、従来ステンレス鋼製の管継手
と、ステンレス鋼と異なる材料の被接続管の間に電位差
が発生して管が腐食する傾向があったが、本考案の樹脂
を含む締付ブッシュにより被接続管と管継手の間が絶縁
される付加的な効果もある。
第1図は本考案による締付ブッシュを備えた伸縮および
可撓性管継手の縦断面図、第2図は本考案の締付ブッシ
ュの拡大縦断面図、第3図は従来の伸縮および可撓性管
継手の縦断面図である。 23……継手本体、27……環状の凹所、24……締付ブッシ
ュ、29……ボール、28……ボールレース、24′……外側
層、24″……内側層
可撓性管継手の縦断面図、第2図は本考案の締付ブッシ
ュの拡大縦断面図、第3図は従来の伸縮および可撓性管
継手の縦断面図である。 23……継手本体、27……環状の凹所、24……締付ブッシ
ュ、29……ボール、28……ボールレース、24′……外側
層、24″……内側層
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも一端に雌ねじを有するステンレ
ス鋼製の管状の継手本体と、継手本体の雌ねじと螺合す
る雄ねじを有し、かつ管継手軸心に沿って外方に向かっ
て先細になるテーパー内周面を有する環状の凹所を有す
る締付けブッシュと、締付けブッシュの環状の凹所に配
置される、ボールおよびボールレースからなる弾性材料
製の管引抜防止手段とからなる伸縮および可撓性管継手
において、前記締付けブッシュを肉厚の外側層と肉薄の
内側層に分割し、外側層の材料を内側層のステンレス鋼
と異なる合成樹脂としたことを特徴とする伸縮および可
撓性管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989067587U JPH0639194Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 伸縮および可撓性管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989067587U JPH0639194Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 伸縮および可撓性管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH036185U JPH036185U (ja) | 1991-01-22 |
JPH0639194Y2 true JPH0639194Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31601287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989067587U Expired - Lifetime JPH0639194Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 伸縮および可撓性管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639194Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4704608B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2011-06-15 | 日本バイリーン株式会社 | フロアマット |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0349351Y2 (ja) * | 1986-04-24 | 1991-10-22 | ||
JPH0416048Y2 (ja) * | 1986-08-11 | 1992-04-10 |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP1989067587U patent/JPH0639194Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH036185U (ja) | 1991-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |