JPH0639140U - 遠心分離機用バケット - Google Patents

遠心分離機用バケット

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JPH0639140U
JPH0639140U JP7415092U JP7415092U JPH0639140U JP H0639140 U JPH0639140 U JP H0639140U JP 7415092 U JP7415092 U JP 7415092U JP 7415092 U JP7415092 U JP 7415092U JP H0639140 U JPH0639140 U JP H0639140U
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JP
Japan
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bucket
engagement
top surface
centrifuge
engagement pin
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Pending
Application number
JP7415092U
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English (en)
Inventor
實 原
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Kubota Manufacturing Corp
Original Assignee
Kubota Manufacturing Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス加工により形成され、軽量で安価に造
られる遠心分離機用バケットにおいて、その耐久性を高
め長期にわたって安全に実用することができる遠心分離
機用バケットを提供する。 【構成】 バケットの互に対向する壁面の外側の上部に
押し出を形成し、この押し出によって下向に開放された
逆U字形状の係合凹部が形成され、この係合凹部にロー
タ腕に設けた一対の係合ピンに係合させてロータ腕に支
持されて利用される遠心分離機用バケットにおいて、係
合凹部の天面をバケットの軸線に対して直角に形成し、
係合ピンと係合凹部との接触を線接触させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は遠心分離機用バケット(以下単にバケットと称す)に関し、特にプ レス加工によって成形されたバケットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のバケットは例えば「実公昭63−2110号公報」の第4図及び第5図 に示すように切削加工或は鋳物によって丸型バケット或は四角型バケットが造ら れていたが、最近では製造を容易にしてコストダウンを計る目的と、バケットの 軽量化を計る目的から、薄板をプレス加工して丸型バケット或は四角型バケット 、更には同公報の第6図乃至第8図に示すような丸型バスケットと四角型バスケ ットの双方の特徴を兼ね備えたバスケットも造られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
プレス加工によって造られたバケットは先の公報の第6図、第8図、第10図 に示すようにバケットの外壁面に形成した一対の係合凹部をロータに設けてトラ ニオンピンと呼ばれる係合ピンに係合させることによってロータに吊り下げて支 持させている。
【0004】 図5に係合凹部と係合ピンの係合状態を示す。図中1はプレス加工によって造 られたバケットを示す。バケット1の互に対向する側壁の上部側に互に外向に押 し出2が形成され、この押し出2によって下向に開放された逆U字状の係合凹部 3が形成される。 4はロータ軸(特に図示しない)から突出したロータ腕を示す。このロータ腕 4の互に対向する部分に係合ピン5が突設される。係合ピン5の先端は周面が係 合ピン5の軸線方向に弯曲した球面状とされる。これと共に係合凹部3の天面6 には係合ピン5の軸線方向に係合ピン5の曲率より大きい半径の弯曲が形成され ている。
【0005】 天面6に形成した弯曲によって係合ピン5を受ける構造を採ることによって係 合状態に自由度を持たせ、何れの状態で係合しても係合ピン5と係合凹部3とが きしむことなく係合し、遠心力によってバケット1の底面1A側が確実に水平状 態まで振り上り、また回転速度の低下によりバケット1の底面1Aが確実に振り 下がる構造にしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
係合凹部3と係合ピン5との係合が図5に示したような構造のため係合ピン5 は係合凹部3の天面6に対して点接触している。このため遠心力を加えた場合に 、係合凹部3の天面6に対して荷重が集中して掛り、バケットの耐久性に問題が 生じる。つまり一旦金属疲労のために亀裂を生じると亀裂が長い年月の間に進行 し、バケットが破れ事故が発生するおそれがあり、危険である。この欠点を解消 するには耐久性の高い金属材料を用いることが考えられるが、強度の強い材料は 高値であり、コストの低減に反する不都合が生じる。
【0007】 更に図5の構造によれば遠心力によってバケット1に荷重が掛ると、係合ピン 5からの反力によって係合凹部3の天面6の外側が上向にしなる変形が生じる。 この変形は係合凹部3と係合ピン5との係合に対して外れる方向に作用し危険で ある。特に係合凹部3の天面6に亀裂が生じた場合には天面6の強度が低下する ため天面6が大きく変形し易い状態となり、危険の度合は更に一層高まる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案ではバケットに形成する係合凹部の天面の形状をバケットの軸線に対 して直角に形成し、係合ピンとの接触を線接触させる構造としたものである。 この考案の構造によれば係合ピンとバケットとの間の接触面積が大きくなるた め、バケットに掛る荷重が分散され耐久性を向上することができる。よって安全 性の高い遠心分離機用バケットを安価に提供することができる利点が得られる。
【0009】 この考案の請求項2では係合凹部の天面と係合ピンとの接触を線接触させる形 状とすると共に係合凹部の天面にバケットの軸線に対して直角よりわずかに下向 のテーパを付した構造を提案する。 この請求項2の構造によれば遠心力によりバケットに荷重が掛ると、係合凹部 の天面に付したテーパが係合凹部と係合ピンとの係合を益々深く係合させる方向 に作用し、安全性を向上させることができる。
【0010】
【実施例】
図1及び図2にこの出願の請求項1で提案する考案の一実施例を示す。図2は 図1に示すA−A線上の断面図を示す。図中1はこの考案によるバケットを示す 。このバケット1は例えばステンレスの薄板(例えば厚み2mm程度)をプレス 加工して形成する。バケット1の互に180°対向する側壁の上部側に押し出2 を形成し、この押し出2によって一対の係合凹部3を形成する。この一対の係合 凹部3は下向に開放された逆U字状の形状とされ、押し出2によって形成される 天面6の形状をこの考案ではバケット1の軸線に対して直角に形成する。これと 共に係合ピン5は円柱状に形成し、係合ピン5の周面を係合凹部3の天面6に対 して線接触させる。
【0011】 図3に請求項1の変形実施例を示す。この例では天面6の係合ピン5と接触す る部分だけに平坦面を形成した場合を示す。この場合も係合ピン5は天面6に形 成された平坦面に対して線接触するから、天面6に掛る荷重は分散される。よっ て天面6を構成する部分の部材の耐久性を高めることができる。 図4にこの出願の請求項2に対応する実施例を示す。請求項2では係合凹部3 の天面6にテーパθを持たせる形状とするものである。テーパθは逆テーパ、つ まり天面6の外側に向う程漸次下向に下る向のテーパとする。この逆テーパθの 角度は数度程度でよい。一方係合ピン5には先端に向う程太くなるテーパを付し 、係合ピン5を天面6に線接触させる。
【0012】
【考案の効果】 上述したように、この出願の請求項1によればバケット1に形成した係合凹部 3の天面6と係合ピン5との接触を線接触させる構造としたから、接触面積が大 きくなる。よって天面6に対する荷重が分散され天面6を構成する部分の耐久性 を向上させることができる。また天面6が上向に反り返える変形を少なくするこ とができる。
【0013】 また請求項2で提案するように、天面6にテーパθを付す構造としたことによ り、バケット1に荷重が掛ると、テーパθによって係合ピン5を互に引き寄せる 向の力、つまり天面6と係合ピン5を深く係合させる向の力が発生し、天面6と 係合ピン5との線接触状態を安定に維持することができる。この結果天面6に対 して荷重が分散して掛る作用が維持され、天面6が上向に変形することが抑えら れる。よって図1に示した構造より更に一層安全性の高い遠心分離機用バケット を提供することができる。
【提出日】平成5年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来のバケットは例えば「実公昭63−2110号公報」の第4図及び第5図 に示すように切削加工或は鋳物によって丸型バケット或は四角型バケットが造ら れていたが、最近では製造を容易にしてコストダウンを計る目的と、バケットの 軽量化を計る目的から、薄板をプレス加工して丸型バケット或は四角型バケット 、更には同公報の第6図乃至第8図に示すような丸型バケットと四角型バケット の双方の特徴を兼ね備えたバケットも造られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の請求項1で提案する遠心分離機の構
造を説明するための断面図。
【図2】図1のA−A線上の断面図。
【図3】図1の変形実施例を示す一部を拡大して示す断
面図。
【図4】この出願の請求項2で提案する遠心分離機用バ
ケットの構造を説明するための断面図。
【図5】従来の技術を説明するための断面図。
【符号の説明】
1 バケット 2 押し出 3 係合凹部 4 ロータ腕 5 係合ピン 6 天面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工によって成形され、互に対向
    する壁面の外側の上部に押し出を形成し、この押し出に
    よって下向に開放された逆U字形状の係合凹部が形成さ
    れ、この係合凹部がロータに設けられた一対の係合ピン
    に係合してロータに支持される構造の遠心分離機用バケ
    ットにおいて、 上記係合凹部の上記係合ピンと対接する天面が上記遠心
    分離機用バケットの軸線に対して直角に成形され、係合
    ピンと線接触するように構成したことを特徴とする遠心
    分離機用バケット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠心分離機用バケットに
    おいて、上記係合ピンと係合する係合凹部の天面に外側
    に向う程漸次バケットの底面に近ずく方向の逆テーパを
    持たせたことを特徴とする遠心分離機用バケット。
JP7415092U 1992-10-23 1992-10-23 遠心分離機用バケット Pending JPH0639140U (ja)

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JP7415092U JPH0639140U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 遠心分離機用バケット

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JPH0639140U true JPH0639140U (ja) 1994-05-24

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ID=13538844

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016052265A1 (ja) * 2014-09-30 2017-04-27 日立工機株式会社 遠心機及び遠心機用スイングロータ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS632110U (ja) * 1986-06-24 1988-01-08

Patent Citations (1)

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JPWO2016052265A1 (ja) * 2014-09-30 2017-04-27 日立工機株式会社 遠心機及び遠心機用スイングロータ

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