JPH0639104Y2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0639104Y2
JPH0639104Y2 JP1986167687U JP16768786U JPH0639104Y2 JP H0639104 Y2 JPH0639104 Y2 JP H0639104Y2 JP 1986167687 U JP1986167687 U JP 1986167687U JP 16768786 U JP16768786 U JP 16768786U JP H0639104 Y2 JPH0639104 Y2 JP H0639104Y2
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JP
Japan
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pressure
compressor
crank chamber
air conditioner
low
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JP1986167687U
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JPS6373584U (ja
Inventor
寛 野村
丈男 飯島
景久 加藤
Original Assignee
株式会社ゼクセル
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車用空調装置、特に容量可変式のコン
プレツサを有する自動車用空調装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動車用空調装置に容量可変式のコンプレツサを用いる
ことは、例えば米国特許第3,861,829号明細書において
公知となつている。これは、ハウジング内にワブルプレ
ートが揺動自在に設けられ、シリンダとピストンとの間
からクランク室に漏れるブローバイガスの圧力によりワ
ブルプレートの傾斜角度、即ち、ピストンストロークが
決定され、そのブローバイガスの圧力は、コンプレツサ
の吸入圧力(低圧圧力)で作動する圧力制御弁により制
御されるようになつている。したがつて、エバポレータ
の熱負荷が大きくてコンプレツサの吸入圧力が高くなる
とコンプレツサの容量が大きくなり、逆にエバポレータ
の熱負荷が小さいとコンプレツサの容量が小さくなる。
(考案が解決しようとする問題点) このように、コンプレツサの容量が吸入圧力に応じて変
えられると、熱負荷が極端に少ない場合にはコンプレツ
サの容量が非常に小さくなつて冷房サイクルを循環する
冷媒量が著しく低下する。そのため、冷媒ガスと共にコ
ンプレツサへ戻るべき潤滑油の量も少なくなり、そのま
まコンプレツサを駆動させ続けると潤滑油不足によりコ
ンプレツサが焼付くおそれがあつた。
そこで、この考案は、上記の問題点を解消し、コンプレ
ツサの焼付きを防止することができる自動車用空調装置
を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) しかして、この考案の要旨とするところは、クランク室
15から低圧空間31へガスの逃げ量を調節し該クランク室
15内の圧力を調節する圧力制御弁36が設けられ、前記に
クランク室15内に配されたワーブルプレート24が揺動さ
れ且つその傾斜角度が該クランク室15内の圧力に応じて
変化されてピストン26のストロークを可変させる容量可
変式のコンプレッサ1と、このコンプレッサ1の吐出側
からコンデンサ2、エクスパンションバルブ4、エバポ
レータ5を順次配管結合されて構成の冷房サイクルを有
する自動車用空調装置において、前記にコンプレッサ1
の低圧空間31に圧力検出器7を設け、該圧力検出器7は
低圧空間31内の吸入圧力がゲージ圧で1.3〜1.6kg/cm2
下に低下すると出力し、この出力により前記にコンプレ
ッサ1の電磁クラッチをオフさせてコンプレッサ1を停
止させるようにしたことにある。
(作用) したがつて、コンプレツサの吸入圧力が1.3〜1.6kg/cm2
以下になると、この圧力検出器が作動してコンプレツサ
を停止させるので、コンプレツサへ戻るべき潤滑油の量
が少ない状態におけるコンプレツサの運転を無くすこと
ができ、そのため、上記課題を達成することができるも
のである。
(実施例) 第1図において、自動車用空調装置に用いられる冷房サ
イクルが示され、この冷房サイクルは、コンプレツサ
1、コンデンサ2、リキツドタンク3、エクスパンシヨ
ンバルブ4及びエバポレータ5が順次配管結合されて構
成されている。コンプレツサ1は、容量可変式のもので
あると共に図示しないエンジンと連結を断続するための
電磁クラツチ6を有する。この電磁クラツチ6は、その
励磁コイルの一端が圧力検出器7を介して電源8に接続
され、その他端がアースされている。圧力検出器7は、
吸入圧力を検出するもので、例えば所定値以下に吸入圧
力が低下するとオフとなる圧力スイツチから構成されて
いる。
第2図において、上記コンプレツサ1の具体例が示さ
れ、コンプレツサ1は、有底筒状のハウジング13を有
し、このハウジング13の開口端にシリンダブロツク14が
固定され、ハウジング13とシリンダブロツク14とに囲ま
れてクランク室15が構成されている。シリンダブロツク
14の他端にはシリンダヘツド16がバルブプレート17を挟
んで固定されている。駆動軸18は、上記ハウジング13と
シリンダブロツク14との回動自在に支持されており、該
駆動軸18の一端に前述した電磁クラツチが装着される。
また、この駆動軸18にはクランク室15内でスラストフラ
ンジ19が固定され、このスラストフランジ19にドライブ
ハブ20がリンク21を介して揺動自在に支持されている。
このドライブハブ20は、駆動軸18に外装されたヒンジボ
ール22に回動、揺動自在に支持されている。このヒンジ
ボール22は、駆動軸18の周囲に設けられた弾性部材23a,
23bにより両側から押圧支持されている。
ワブルプレート24は、ドライブハブ20に対しては回動自
在に支持され、ハウジング13に対してはスライダ25が係
合し、ヒンジボール22を支点として揺動のみが許される
ようになつている。このワブルプレート24には複数のピ
ストン26が連結ロツド27を介して連結されている。これ
らピストン26は、前述したシリンダブロツク14に形成さ
れたシリンダボア28に揺動自在に挿入され、バルブプレ
ート17、ピストン26及びシリンダボア28に囲まれて圧縮
室が構成されている。この圧縮室は、ピストン26が吸入
行程にある場合には吸入弁29が開かれてバルブプレート
17に形成された吸入孔30を介してシリンダヘツド16内に
形成された低圧室31と連通し、また、ピストン26が吐出
行程にある場合には吐出弁32が開かれ、バルブプレート
17に形成された吐出弁33を介して、シリンダヘツド16内
で低圧室31から画成された高圧室34と連通する。上記低
圧室31と高圧室34とは、シリンダヘツド16に形成された
吸入口(図示せず)と吐出口35にそれぞれ接続されてい
る。
圧力制御弁36は、シリンダブロツク16に形成された弁挿
入室37に配置され、弁体38と該弁体38に接続されたベロ
ーズ39とを有する。ベローズ39の周辺たる弁挿入室37は
バルブプレート17に形成された連通孔40を介して連通さ
れ、この弁挿入室37に低圧室31からの低圧圧力Psが導か
れ、この弁挿入室37と低圧室31とからコンプレツサ内に
低圧空間が構成されている。上記圧力制御弁36は、低圧
圧力Psに応じて弁体38を動かし、低圧空間とクランク室
15との連通度を調節するようになつている。
即ち、低圧圧力Psが高い場合には圧力制御弁36が開かれ
るので、クランク室15が弁挿入室37と連通して低圧とな
り、ピストン26の反力はクランク室15内の圧力に打ち勝
つてワブルプレート24の傾斜角度が増し、容量が大きく
なる。一方、低圧圧力Psが低い場合には圧力制御弁36が
閉じられるので、クランク室15内にはブローバイガスが
漏れて高圧となつて、ピストン26の反力がクランク室15
内の圧力に負け、ワブルプレート24の傾斜角度を減じ、
容量を小さくするものである。
圧力検出器7は、低圧室31に配置され、この低圧室31で
低圧圧力Psを受けるようになつている。尚、この圧力検
出器7は、コンパクト化のためにはコンプレツサ1内の
低圧空間である低圧室31あるいは弁挿入室37に設けるが
好ましいが、エバポレータから出た冷媒ガスの圧力を検
出することができれば良いので、エバポレータと低圧室
31とを連通する配管に設けても良いものである。
上記圧力検出器7は、コンプレツサ1の容量が低下して
冷房サイクルからコンプレツサ1へ戻るべき潤滑油が不
足してコンプレツサ1に焼付きを生じるおそれがある場
合に作動する。その作動圧力は、ゲージ圧で1.3〜1.6kg
/cm2程度に設定することが好ましい。その根拠は、第3
図に示すように、通常の熱負荷状態でコンプレツサの容
量を一定にしてサイクル内のガス封入量を変えて低圧圧
力Psを測定すると、コンプレツサ1の容量と比例関係に
あるサイクル内のガス封入量が10%以下(焼付きのおそ
れがある。)になれば低圧圧力Psが急激に低下するの
で、その急激に低下する点である1.3〜1.6kg/cm2を基準
として圧力検出器7を作動させてコンプレツサ1を停止
すればその焼付きのおそれを回避することができるため
である。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、コンプレッサの
吐出容量が低下してこれにより潤滑油の戻りが悪い吸入
圧力低下時にコンプレッサを停止させることができて、
潤滑油不足によるコンプレツサの焼付きを防止すること
ができる。また、吸入圧力が低下するのは、エバポレー
タの熱負荷が小さくてエバポレータが凍結するおそれが
ある場合か封入ガス量が不足した場合であるから、この
ような場合にコンプレツサを停止させることでエバポレ
ータの凍結を防止し、且つ封入ガス量の不足を検出する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る自動車用空調装置を
示す概略図、第2図は同上に用いたコンプレツサの断面
図、第3図は同上のコンプレツサの封入ガス量に対する
吸入圧力の変化を示す特性線図である。 1……コンプレツサ、5……エバポレータ、7……圧力
検出器、15……クランク室、24……ワブルプレート、31
……低圧室、36……圧力制御弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 景久 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 ヂーゼル機器株式会社江南工場内 (56)参考文献 特開 昭59−145619(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク室15から低圧空間31へガスの逃げ
    量を調節し該クランク室15内の圧力を調節する圧力制御
    弁36が設けられ、前記にクランク室15内に配されたワー
    ブルプレート24が揺動され且つその傾斜角度が該クラン
    ク室15内の圧力に応じて変化されてピストン26のストロ
    ークを可変させる容量可変式のコンプレッサ1と、この
    コンプレッサ1の吐出側からコンデンサ2、エクスパン
    ションバルブ4、エバポレータ5を順次配管結合されて
    構成の冷房サイクルを有する自動車用空調装置におい
    て、前記にコンプレッサ1の低圧空間31に圧力検出器7
    を設け、該圧力検出器7は低圧空間31内の吸入圧力がゲ
    ージ圧で1.3〜1.6kg/cm2以下に低下すると出力し、この
    出力により前記にコンプレッサ1の電磁クラッチをオフ
    させて、コンプレッサ1を停止させるようにしたことを
    特徴とする自動車用空調装置。
JP1986167687U 1986-10-31 1986-10-31 自動車用空調装置 Expired - Lifetime JPH0639104Y2 (ja)

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JPS6373584U JPS6373584U (ja) 1988-05-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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