JPH0638999U - 人工骨補填材 - Google Patents

人工骨補填材

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JPH0638999U
JPH0638999U JP8314292U JP8314292U JPH0638999U JP H0638999 U JPH0638999 U JP H0638999U JP 8314292 U JP8314292 U JP 8314292U JP 8314292 U JP8314292 U JP 8314292U JP H0638999 U JPH0638999 U JP H0638999U
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昌晃 服部
和夫 近藤
勝利 戸次
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脳神経外科手術等で頭蓋骨を開頭するために
あけられた穴を手術後、外側から埋める(塞ぐ)ために
使用され、体液排出用管の固定が容易な人工骨補填材を
提供すること。 【構成】 脳神経外科手術等で頭蓋骨を開頭するために
あけられた穴Bを外側から埋めるために使用される人工
骨補填材1が2つの部材5a,5bに分割して形成され
ており、その分割面6a,6bに、体液排出用の管Cを
保持するための溝7a,7bを設けることにより、前記
管Cを頭蓋骨Aに挿入後においても容易に固定可能とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、脳神経外科手術等で頭蓋骨を開頭するためにあけられた穴を手術後 、外側から埋める(塞ぐ)ために使用される人工骨補填材に関する。
【0002】
【従来の技術】
脳腫瘍や脳出血等の脳傷害の治療にあたっては頭蓋骨の開頭、すなわち頭蓋骨 の一部を切り取る手術が行なわれる。この手術は、頭皮を開いた後、例えば図9 に示すように、切り取ろうとする頭蓋骨Aの部分の四隅にドリルで例えば直径が 7〜12mm程度の穴Bをあけ、その穴Bに小径(約2mm)のエンドミル様の 刃物を入れ、穴Bと穴Bとの間(図中2点鎖線で示す)を結ぶ形で切断(切削) することで切り取りが行なわれる。そして、手術後においては、切り取られた四 角の頭蓋骨(骨片)Aは元の位置に被せられるが、ドリルであけられた部位の骨 は切屑となって消失しているため、穴Bの部位は比較的大きな空洞となってしま う。したがって、従来、こうした大きな空洞となる穴Bの部位には、栓ないし蓋 様の人工骨補填材を挿入(装着)して塞ぐ処置が採られる。
【0003】 さらに、治療過程で頭蓋内に充満した血液等の体液を手術後に体外に排出する ために、中央部に貫通する穴を設けた人工骨補填材も併せて使用されている。図 8に、貫通穴を有する人工骨補填材の従来例を示す。この人工骨補填材1は、高 さが頭蓋骨Aの厚さと同じか若干小さい短円柱(円板)状に形成された基部2の 上端部外周に、リング状のフランジ(鍔)4が突出形成されて成るマッシュルー ム(きのこ)形状をなし、その軸芯に体液排出用の管を通すための貫通穴3が設 けられたものである。これを、例えば頭蓋骨Aにあけた穴Bが4カ所ある場合に は、そのうちの少なくとも1つの穴Bに、貫通穴3に体液排出用のフレキシブル な管Cを挿入した人工骨補填材1を装着し、残りの穴Bには貫通穴3のないもの を装着する。そして、体内に充満した不要な血液等の体液の排出を管Cを通じて 行なう。この時、管Cは、図示はしないが粘着テープで頭皮に貼付するようにし て固定された後、頭皮で覆われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の人工骨補填材においては、頭蓋骨Aへの装着前にあらかじめ体 液排出用の管Cを貫通穴3に通しておかないと、頭蓋内へ挿入した管Cの状態を 確認して固定することができない。しかし、管Cを貫通穴3に通した状態では、 頭蓋骨A内への管Cの挿入及び固定時に人工骨補填材に煩わされることがあり、 手術のすみやかな進行に支障をきたす等の問題があった。
【0005】 また、他の従来例として外周部に切欠部が形成された人工骨補填材も知られて いる。この人工骨補填材の場合、管Cを挿入した後に装着することが可能である が、切欠部の形状と管の断面形状とを同一とすることができないため、管と人工 骨補填材との隙間が大きくなり、管の固定及び穴の補填が不十分となってしまう といった問題がある。 本考案は、従来の人工骨補填材の持つこうした課題を解決し、挿入する体液排 出用の管の固定が容易な人工骨補填材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、本考案は、脳神経外科手術等で頭蓋 骨を開頭するためにあけられた穴を外側から埋めるために使用される人工骨補填 材であって、少なくとも2以上の部材に分割して形成され、少なくとも1の前記 部材の分割面に体液排出用の管を保持するための溝を備えていることを特徴とす る人工骨補填材を要旨とする。
【0007】 ここで、前記分割面の方向は、挿入する管の方向に合わせたものが好ましく、 装着する頭蓋骨の表面に対して垂直であっても斜めであっても良い。また、前記 分割面は、必ずしも1つの平面とする必要はなく、2以上の平面よりなるものや 曲面を含んだもので構成されていても良い。特に分割面がそのような平面もしく は曲面を含む場合には、分割された部材同士の組み合わせやすさ及び位置ずれ防 止に効果があるので好ましい。さらに、前記分割面に設ける溝は、直線状であっ ても屈曲状であっても良く、その断面形状は挿入する管の形状に合わせるのが好 ましい。また、同時に複数の管を挿入し保持できるように溝を設けることも可能 である。
【0008】
【作用】
本考案に係る人工骨補填材の使用に際しては、まず、頭蓋骨にあけられた穴に 体液排出用の管を挿入し、必要に応じて適当な位置に粘着テープ等で固定する。 その後、本考案の人工骨補填材をその分割面の溝のところで前記管を挟み込むよ うにして組み合わせ、その状態で頭蓋骨の穴にはめ込むようにして装着する。ま たは、分割された部材の一方を頭蓋骨の穴に装着しておき、その分割面の溝に前 記管をはめ込んで保持した後、分割された残りの部材をその分割面の溝に前記管 を合わせて装着する。
【0009】 なお、本考案の人工骨補填材は生体為害性のない材質であれば特に限定されな いが、生体適合性に優れた材質のものが好ましく、機械的強度にも優れ、人工骨 と早期に一体化しやすい水酸アパタイト、リン酸三カルシウム、それらの複合材 料、生体用結晶化ガラス等のセラミックスは長期間の使用に際し特に好ましい。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係る人工骨補填材を具体化した実施例について、図面を参照し て詳細に説明する。なお、従来例と同じ部位には同じ符号を付したので説明は省 略する。 図1は本考案の人工骨補填材の第1実施例に係る、分割された状態を示す斜視 図である。水酸化アパタイトとリン酸カルシウムのセラミックス複合材よりなり 、短円柱状ないし略円板状の基部2の上端部外周にリング状のフランジ4が突出 形成された外形形状をなす人工骨補填材1は、そのほぼ中心を通る面で2つの部 材5a,5bに分割して形成されている。さらに、各部材の分割面6a,6bに は、断面半円形の溝7a,7bが、部材5aと5bとを組み合わせたときに同じ 位置に合わせられるように、それぞれ設けられている。
【0011】 この人工骨補填材1の分割された一方の部材5aを開頭手術であけた頭蓋骨の 穴Bの概ね半分の位置に装着し、体液排出用管Cを溝7aにはめ込んで保持した 後、もう一方の部材5bを、溝7bに管Cがはまるように分割面6aと6bとを 合わせながら頭蓋骨の穴Bの残りの部分に装着する。その結果、管Cは体内に挿 入したままの状態で固定することが可能となるため、体液の排出がスムーズに行 なわれる。
【0012】 また、図2は本考案の人工骨補填材の第2実施例に係る、分割された状態を示 す斜視図である。この実施例の人工骨補填材1は、分割面に設けた溝7a,7b が斜め方向となっていること以外は第1実施例と同じである。この人工骨補填材 1の一方の部材5aを頭蓋骨Aの穴Bに装着し、体液排出用管Cを部材5aの溝 7aにはめ込んで保持した後、残りの部材5bを装着する。図4は頭蓋骨に装着 したときの様子を示す部分断面斜視図である。この実施例では、体内に挿入した 管を頭蓋骨表面に沿うように傾斜させて固定することが可能となるため、管Cを 折曲げることなく固定でき、体液の排出がよりスムーズに行なわれる。
【0013】 また、図3は本考案の人工骨補填材の第3実施例に係る、斜め方向に分割され た状態を示す斜視図である。この実施例の人工骨補填材1は、一方の部材5aを 穴Bに装着した後、管Cを溝7aにはめ込み、その上からもう一方の部材5bを 装着することにより、管Cの固定がきわめて容易となる。
【0014】 本考案に係る他の実施例として、複数の面で構成された分割面を有する分割方 法のものを図5の(A)及び(B)に示す。また、3つの部材に分割したものを 図6に示す。また、体液排出用の管を複数本挿入できるように分割し溝を設けた ものを図7の(A)及び(B)に示す。これら本考案における分割の仕方につい ては、取り付ける頭蓋骨の位置や管の挿入方向、固定方向等により適宜選択して 好ましく用いることができる。 なお、本考案の人工骨補填材の外形形状は、実施例に示したものに限られるこ となく、基部2の上端部外周にフランジ4を設ける代わりに、基部の側面を円錐 状(テーパー状)に形成して、頭蓋骨の内側へ陥没するのを防止したものでも良 い。
【0015】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の人工骨補填材には次のような効果が ある。頭蓋骨の開頭手術であけられた穴に本考案の人工骨補填材を装着する際に 、体内の不要な体液を排出するための管を挿入する前または後において、容易に 管を固定しつつ穴を塞ぐことができる。また、管に合わせた形状の溝で管をはさ み込む形で保持することにより、管との間に生じる隙間を小さくできる。さらに 、体内に挿入した管の固定操作が容易となることで手術時間を短縮することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の分割状態を示す斜視図で
ある。
【図2】本考案の第2実施例の分割状態を示す斜視図で
ある。
【図3】本考案の第3実施例の分割状態を示す斜視図で
ある。
【図4】本考案の第2実施例を頭蓋骨に装着した様子を
示す部分断面斜視図である。
【図5】本考案における複数の面で構成された分割面を
有する実施例の平面図である。
【図6】本考案における3つに分割された実施例の平面
図である。
【図7】本考案における複数の管を挿入可能な実施例の
平面図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】開頭される頭蓋骨の部分を平面視した図であ
る。
【符号の説明】
1‥‥‥‥‥‥人工骨補填材 5a,5b,5c‥
‥部材 2‥‥‥‥‥‥基部 6a,6b,6c‥
‥分割面 3‥‥‥‥‥‥貫通穴 7a,7b,7c‥
‥溝 4‥‥‥‥‥‥フランジ A‥‥‥‥‥‥頭蓋骨 B‥‥‥‥‥‥穴 C‥‥‥‥‥‥管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脳神経外科手術等で頭蓋骨を開頭するた
    めにあけられた穴を外側から埋めるために使用される人
    工骨補填材であって、少なくとも2以上の部材に分割し
    て形成され、少なくとも1の前記部材の分割面に体液排
    出用の管を保持するための溝を備えていることを特徴と
    する人工骨補填材。
JP8314292U 1992-11-06 1992-11-06 人工骨補填材 Expired - Fee Related JP2527531Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092683A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Fain-Biomedical Inc カテーテルシミュレータ

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