JPH063611Y2 - 脳外科用バーホールキャップ - Google Patents
脳外科用バーホールキャップInfo
- Publication number
- JPH063611Y2 JPH063611Y2 JP1987145804U JP14580487U JPH063611Y2 JP H063611 Y2 JPH063611 Y2 JP H063611Y2 JP 1987145804 U JP1987145804 U JP 1987145804U JP 14580487 U JP14580487 U JP 14580487U JP H063611 Y2 JPH063611 Y2 JP H063611Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- barhole
- hole
- catheter
- skull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は脳外科の分野での治療の際、実施される、開頭
術において生じるバーホール(貫通孔)を閉蓋するため
の脳外科用バーホールキャップ(以下、バーホールキャ
ップと略称する)に関するものである。
術において生じるバーホール(貫通孔)を閉蓋するため
の脳外科用バーホールキャップ(以下、バーホールキャ
ップと略称する)に関するものである。
従来、脳腫瘍、脳血栓、外傷、骨折など脳外科領域にお
ける治療には頭蓋骨の一部を切開する、いわゆる開頭蓋
手術が行われる。
ける治療には頭蓋骨の一部を切開する、いわゆる開頭蓋
手術が行われる。
この開頭蓋手術は当初頭蓋骨の所要箇所に骨切り鋸の先
端が挿入できる程度のバーホール(ドリルによる貫通
孔)があけられ、このバーホールより挿入した骨切り鋸
を作動させて頭蓋骨を所望の形状に切開している。この
ようなバーホールは開頭術を効率的に行うため一箇所だ
けでなく複数個穿設し、それぞれのバーホールから切断
が行われることが多い。
端が挿入できる程度のバーホール(ドリルによる貫通
孔)があけられ、このバーホールより挿入した骨切り鋸
を作動させて頭蓋骨を所望の形状に切開している。この
ようなバーホールは開頭術を効率的に行うため一箇所だ
けでなく複数個穿設し、それぞれのバーホールから切断
が行われることが多い。
従って、このようなバーホールを通じて脳が手術された
り、切開された後、頭蓋骨を修復する場合、バーホール
には、第4図に示す如きキャップ(栓)でもって封止さ
れることが行われている。また、手術後、脳内に充満し
た血液等を排出するため、第5図に示したように略きの
こ型をしたキャップ中央部に上下軸方向に貫通する通孔
をあけたものなどが用いられていた。
り、切開された後、頭蓋骨を修復する場合、バーホール
には、第4図に示す如きキャップ(栓)でもって封止さ
れることが行われている。また、手術後、脳内に充満し
た血液等を排出するため、第5図に示したように略きの
こ型をしたキャップ中央部に上下軸方向に貫通する通孔
をあけたものなどが用いられていた。
ところが、第5図に示したような中央部軸方向に通孔を
備えたバーホールキャップを頭蓋骨に溜まった血液や排
泄物を外部に導出するために上記通孔にカテーテル(パ
イプ)を挿通した場合、カテーテルは頭上皮膚表面から
垂直方向に突出(直立)した状態となる。
備えたバーホールキャップを頭蓋骨に溜まった血液や排
泄物を外部に導出するために上記通孔にカテーテル(パ
イプ)を挿通した場合、カテーテルは頭上皮膚表面から
垂直方向に突出(直立)した状態となる。
その結果、長期間のカテーテルの装着やカテーテルを装
着した状態で活動を行う場合、カテーテルがバーホール
キャップの近傍から折れ曲がって排泄物を導出すること
ができなくなったり、装着された状態の外観格好も決し
て良いものではなく、しかも衣服の着脱が仕難いなど種
々の支障をもたらす恐れがあった。
着した状態で活動を行う場合、カテーテルがバーホール
キャップの近傍から折れ曲がって排泄物を導出すること
ができなくなったり、装着された状態の外観格好も決し
て良いものではなく、しかも衣服の着脱が仕難いなど種
々の支障をもたらす恐れがあった。
上記の問題点を解決すべく、中央部に軸方向に設けられ
た開通する通孔にカテーテル等を挿入した場合、カテー
テル等が折れ曲がってしまうことなく、かつ皮膚表面の
状態にできるだけ沿った平行方向に近い状態で装着され
る様に斜め方向の通孔、もしくは半径方向の切欠部が形
成されていることを特徴とする。
た開通する通孔にカテーテル等を挿入した場合、カテー
テル等が折れ曲がってしまうことなく、かつ皮膚表面の
状態にできるだけ沿った平行方向に近い状態で装着され
る様に斜め方向の通孔、もしくは半径方向の切欠部が形
成されていることを特徴とする。
以下、図によって本考案実施例を具体的に詳説する。
第1図にバーホールキャップCを示し、このキャップC
は略きのこ形状を成し、円盤状の傘部Aと軸部Bとが一
体形成されるとともに、これら傘部Aと軸部Bの双方を
斜め方向に貫通した状態のもとに通孔Hが穿設してあ
る。なお、上記傘部Aは円盤状を成し、円辺部分は丸味
をもたせた形状で頂面(上面)は人間の頭蓋骨の平均的
な丸味に近似させるべく10〜100R程度の曲面をも
った状態に成形してある(第3図参照) また、カテーテルTを挿通するには上記通孔Hに限ら
ず、第2図に示したように半径方向に切欠Kを設けてお
くことによって、この切欠孔K中にカテーテルを挿通す
るようにしてもよく、この第2図に示したバーホールキ
ャップC1によれば挿通した方向性の自由度をもたせるこ
とができる。
は略きのこ形状を成し、円盤状の傘部Aと軸部Bとが一
体形成されるとともに、これら傘部Aと軸部Bの双方を
斜め方向に貫通した状態のもとに通孔Hが穿設してあ
る。なお、上記傘部Aは円盤状を成し、円辺部分は丸味
をもたせた形状で頂面(上面)は人間の頭蓋骨の平均的
な丸味に近似させるべく10〜100R程度の曲面をも
った状態に成形してある(第3図参照) また、カテーテルTを挿通するには上記通孔Hに限ら
ず、第2図に示したように半径方向に切欠Kを設けてお
くことによって、この切欠孔K中にカテーテルを挿通す
るようにしてもよく、この第2図に示したバーホールキ
ャップC1によれば挿通した方向性の自由度をもたせるこ
とができる。
この第2図に示したバーホールキャップC1を頭蓋骨Fに
装着した模式図を第3図し、軸部BがバーホールMに挿
入し、かつ傘部Aが頭蓋骨Fの外面に当接することによ
ってバーホールキャップC1は衝止するとともに安定的に
頭蓋骨Fに着座する。
装着した模式図を第3図し、軸部BがバーホールMに挿
入し、かつ傘部Aが頭蓋骨Fの外面に当接することによ
ってバーホールキャップC1は衝止するとともに安定的に
頭蓋骨Fに着座する。
その結果、切欠孔Kに挿通されたカテーテルTを通して
頭蓋骨F内の血液などの排泄物が体外に導出される。な
お、バーホールキャップC、C1は血液、排泄物等の溜
った位置よりも若干離れた位置に装着しておき、そのキ
ャップC、C1を通したカテーテルTの先端部を配する
ことによって感染を防止することができる。
頭蓋骨F内の血液などの排泄物が体外に導出される。な
お、バーホールキャップC、C1は血液、排泄物等の溜
った位置よりも若干離れた位置に装着しておき、そのキ
ャップC、C1を通したカテーテルTの先端部を配する
ことによって感染を防止することができる。
叙上のような形状を有する本体のバーホールキャップに
よれば、頭蓋骨に装着し、頭内排泄物、排出用のカテー
テルを挿入する際、カテーテルを所定方向に安定的に固
定させることが可能となり運動等の妨げにならないなど
使用上の利便性が向上する効果を有する。
よれば、頭蓋骨に装着し、頭内排泄物、排出用のカテー
テルを挿入する際、カテーテルを所定方向に安定的に固
定させることが可能となり運動等の妨げにならないなど
使用上の利便性が向上する効果を有する。
第1図及び第2図はともに本考案実施例によるバーホー
ルキャップの斜視図、第3図は第2図に示した本考案実
施例に係るバーホールキャップを頭蓋骨に装着した状態
を示す断面図、第4図及び第5図はともに従来例による
バーホールキャップの斜視図である。 C,C1:バーホールキャップ A:傘部 B:軸部 H:通孔 K:切欠き孔 F:頭蓋骨 T:カテーテル(パイプ)
ルキャップの斜視図、第3図は第2図に示した本考案実
施例に係るバーホールキャップを頭蓋骨に装着した状態
を示す断面図、第4図及び第5図はともに従来例による
バーホールキャップの斜視図である。 C,C1:バーホールキャップ A:傘部 B:軸部 H:通孔 K:切欠き孔 F:頭蓋骨 T:カテーテル(パイプ)
Claims (1)
- 【請求項1】生体親和性に優れたセラミック、チタン又
はその他の生体為害性を有しない材質からなる略きのこ
型を成し、生体の内部と外部を連通させるべく斜め方向
の通孔、もしくは半径方向の切欠部が形成されているこ
とを特徴とする脳外科用バーホールキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987145804U JPH063611Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 脳外科用バーホールキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987145804U JPH063611Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 脳外科用バーホールキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6449255U JPS6449255U (ja) | 1989-03-27 |
JPH063611Y2 true JPH063611Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31414714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987145804U Expired - Lifetime JPH063611Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 脳外科用バーホールキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063611Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512083A (ja) * | 2003-11-21 | 2007-05-17 | オステオポア・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド | 骨組織再生のための生体吸収性プラグインプラントおよび方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07108303B2 (ja) * | 1991-01-10 | 1995-11-22 | 晋輔 高杉 | 頭蓋骨弁固定用バーホールボタン |
JP2003180706A (ja) * | 2001-12-21 | 2003-07-02 | Muranaka Iryoki Kk | 頭蓋骨開頭片の固定装置 |
JP2017153847A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 京セラ株式会社 | 脳外科用バーホールキャップ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2057269A (en) * | 1979-08-16 | 1981-04-01 | Auto Syringe Inc | Infusion needle attachment |
US4328813A (en) * | 1980-10-20 | 1982-05-11 | Medtronic, Inc. | Brain lead anchoring system |
EP0082596A1 (en) * | 1981-11-27 | 1983-06-29 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Aseptic isolation of a skin site |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5228956Y2 (ja) * | 1972-12-27 | 1977-07-01 |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP1987145804U patent/JPH063611Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2057269A (en) * | 1979-08-16 | 1981-04-01 | Auto Syringe Inc | Infusion needle attachment |
US4328813A (en) * | 1980-10-20 | 1982-05-11 | Medtronic, Inc. | Brain lead anchoring system |
EP0082596A1 (en) * | 1981-11-27 | 1983-06-29 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Aseptic isolation of a skin site |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512083A (ja) * | 2003-11-21 | 2007-05-17 | オステオポア・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド | 骨組織再生のための生体吸収性プラグインプラントおよび方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6449255U (ja) | 1989-03-27 |
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