JP3228678B2 - 脳外科用バーホールキャップ - Google Patents

脳外科用バーホールキャップ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳外科の分野での
治療の際、実施される、開頭術において生じるバーホー
ル(貫通孔)を閉蓋するための脳外科用バーホールキャ
ップ(以下、バーホールキャップ)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、脳腫瘍、脳血栓、外傷、骨折など
の脳外科領域における治療には頭蓋骨の一部を切開す
る、いわゆる開頭蓋手術が行われる。
【0003】この開頭蓋手術は、当初頭蓋骨の所要箇所
に骨切り鋸の先端が挿入できる程度のバーホール(ドリ
ルによる貫通孔)があけられ、このバーホールより挿入
した骨切り鋸を作動させて頭蓋骨を所望の形状に切開し
ている。
【0004】従って、このようなバーホールを通じて脳
手術を行い、その後、頭蓋骨を修復するのに、略きのこ
状型をしたキャップが用いられていた。特に、手術後、
頭内に充満した血液等を排出するために、キャップ中央
部に上下軸方向に貫通する通孔を開けたものが用いられ
てきた。
【0005】実公平6−3611号の発明は、そのよう
なバーホールキャップに関し、この発明では、図7に示
すようにバーホールキャップC3の上記上下軸方向に貫
通する通孔Kを、傘部Aおよび軸部Bの半径方向の切欠
部Kとして形成としたものである。このバーホールキャ
ップC3を頭蓋骨に装着することにより、頭内排泄物、
排出用のカテーテルを挿入する際、カテーテルを所定方
向に安定的に固定させることが可能となり、運動等の妨
げとならないようにするという効果を奏していた。
【0006】
【従来技術の課題】上記通孔を有した従来のバーホール
キャップのように、半径方向の切欠部を形成したもので
あっても、頭内排出物排出用のカテーテルの挿入は、バ
ーホールキャップを頭蓋骨に形成されたバーホールに固
定した後に行われていた。この為、カテーテルの先端を
脳内の所望部位に適用させるにあたって、視野が非常に
狭く限定されるため、その方向と位置を決める作業が煩
わしく、また時間がかかってしまうという恐れがあっ
た。
【0007】
【発明の目的】このような従来技術の課題に鑑み、本発
明は、バーホールキャップにおいて、カテーテルの先端
を脳内の所望部位に適用させるために、頭蓋骨に形成し
たバーホールからの脳内の視野を充分確保することがで
き、かつ確実にバーホールキャプとカテーテルを固定で
きるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決するため、本発明は、略きのこ型をなし、生体の内部
と外部を連通させるべく、半径方向の切欠部が形成され
るとともに、該切欠部を一部塞ぐように上記切欠部内に
突起を形成してなるバーホールキャップを提供するもの
である。
【0009】
【作用】上述のように構成される本発明のバーホールキ
ャップは、上側の傘部と下側の軸部からなる略きのこ状
をなし、その上下軸方向に貫通する切欠部を設けたこと
により、まず、その切欠部を利用して、カテーテルの向
き、挿入角度を比較的自由に調整することができ、また
運動等の妨げにもならないようにすることができるとと
もに、この切欠部の別の作用として、頭蓋骨に形成した
バーホールを介して、頭内に、先にカテーテルを挿入
し、方向決めや位置調整を行って後、バーホールキャッ
プを設置させることが可能となる。
【0010】また、本発明のバーホールキャップは、切
欠部を一部塞ぐように上記切欠部内に突起が形成してい
る。これは、弾性体(通常プラスチック)よりなるカテ
ーテルを上記突起に合わせて指で摘んで変形させて切欠
部の内方に押し込み、変形状態を解消すると、今度はカ
テーテルが切欠部内に保持することができる。
【0011】この時、先端を頭内に挿入させたカテーテ
ルに対して、バーホールキャップを上下移動自在にして
おけば、カテーテルが上記切欠部外に抜け出ることなし
に、極めて簡単、且つ確実にバーホールキャップをバー
ホール内に装着することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図によ
って説明する。図1に本発明のバーホールキャップCを
示し、このキャップCは、略きのこ形状を成し、円盤状
の傘部Aと軸部Bの双方とが一体的に形成されるととも
に、これら傘部Aと軸部Bの双方にキャップCの軸方向
に貫通した状態のもと、半径方向の切欠部Kが形成され
ている。なお、上記傘部Aは円盤状をなし、円辺部分は
丸みを持たせた形状で頂面(上面)は人間の頭蓋骨の平
均的な丸みに近似させるべく10〜150R程度の曲面
をもった状態に形成してある(第3図参照)。
【0013】また、上記切欠部Kには、該切欠部Kの一
部を塞ぐように、その側面K1から反対側面K1に向け
て突起Pが、切欠部Kの横断幅wの1/3〜2/3程度
の長さで形成されている。
【0014】このキャップCを頭蓋骨Fに装着した模式
図を図2に示し(図1におけるXーX断面で示した)、
軸部BがバーホールMに挿入され、かつ傘部Aが頭蓋骨
Fの外面に当接することによって、キャップCは衝止す
るとともに安定的に頭蓋骨Fに着座する。その結果、切
欠部Kに挿通されたカテーテルTを通して頭蓋骨F内の
血液などの排泄物が体内に導出される。
【0015】さらに上記キャップCは、前記半径方向の
切欠部Kを形成しているので、カテーテルTの向き、挿
入角度を比較的自由に調整することができ、カテーテル
Tを安定的に固定させるて運動等の妨げにならないよう
にすることが可能である。
【0016】また、上記キャップCは、上記切欠部Kが
形成されているので、頭内に、予めカテーテルTを挿入
し、方向決めや位置調整を行って後、キャップCを設置
させることが可能である。この方法によれば、カテーテ
ルTを頭内に挿入する際、キャップCが脳内の視野を狭
く遮ることとはならないので、血液、排泄物等の溜まっ
た位置に迅速、的確にカテーテルTの先端を適用させる
ことができる。この際、切欠部Kの内部に形成された前
記突起Pにより、切欠部Kに挿通されたカテーテルT
は、キャップCの側方には抜け出ない、すなわちキャッ
プCの上側のみから抜き取ることが可能となっており、
この状態でキャップCをカテーテルTに沿って頭蓋骨F
に向けて下ろしていくことにより、キャップCを自動的
にバーホールMの直上位置に移動させることができ、若
干の微調整の後、キャップCを図2に示すようにバーホ
ールM内に嵌入することができるのである。
【0017】なお、上記キャップCは、カテーテルTを
該キャップCの上側からその切欠部Kに挿通させる方法
の他、他の挿通方法としては、切欠部Kの上側からカテ
ーテルTの先端を切欠部Kに通す方法、あるいは、カテ
ーテルTを上記突起Pに合わせて指で摘んで変形させて
切欠部Pの内方に押し込むといった簡便な方法が可能で
ある。
【0018】次に、図3乃至図5に他実施形態を示し、
まず図3は、上記切欠部K内の突起Pを傘部Aの位置で
はなく、軸部Bの位置に形成したキャップC1を示して
おり、このように突起P大きさ、形状などについては任
意に決めることができる。
【0019】また、図4および図5に示すポリエチレン
製のキャップC2は、切欠部K内の突起P1を回動自在
としたもの、すなわち、図5の下面図に示すように、突
起P1をキャップC1の本体とは別体とし、これをポリ
エチレン製又はチタン合金製のスクリューピンS(頭部
のみ図示し、その他の部分は不図示)で回動自在に係止
し、同図(a)のように切欠部Kを全く塞がない状態か
ら、同図(b)のように切欠部Kの横断幅w全長分を塞
ぐ状態まで回動可能にしたものである。
【0020】このようなキャップC2における、切欠部
Kおよび突起P1の構造による利点としては、カテーテ
ルTとキャップC2との隙間を最大限小さくし、感染等
の危険を抑えることができる。
【0021】また、図6の斜視図は、突起P1を回動自
在とした別形態のポリエチレン製のキャップC4を示
し。このキャップC4は、突起P1を若干上側の位置に
設けたものである。
【0022】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものでなく、発明の目的を逸脱しない限り、任意の形
態を採用しうることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、バーホー
ルキャップの半径方向の切欠部によりカテーテルの向
き、挿入角度を比較的自由に調整することができ、また
運動等の妨げにもならないようにすることができるう
え、頭蓋骨に形成したバーホールを介して、頭内に、先
にカテーテルを挿入し、方向決めや位置調整を行って
後、バーホールキャップを設置させることが可能となる
とともに、例えば、上記切欠部を一部塞ぐ突起により、
弾性体(通常プラスチック)よりなるカテーテルを上記
突起に合わせて指で摘んで変形させて側方より切欠部の
内方に押し込み、変形状態を解消すると、今度はカテー
テルが切欠部内に保持し、この状態で、先端を頭内に挿
入させたカテーテルに対して、バーホールキャップを上
下移動自在にしておけば、カテーテルが上記切欠部外に
抜け出ることなしに、極めて簡単、且つ確実にバーホー
ルキャップをバーホール内に装着することができる、と
いう極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーホールキャップの斜視図である。
【図2】図1のバーホールキャップを頭蓋骨に装着した
模式図を図1におけるXーX断面として示した図であ
る。
【図3】本発明の他実施形態のバーホールキャップの斜
視図である。
【図4】本発明の他実施形態のバーホールキャップの斜
視図である。
【図5】図4のバーホールキャップの下面図であり、
(a)は突起が切欠部を塞がないようにした状態、
(b)は突起が切欠部の横断幅の全長分を塞ぐようにし
た状態を示す。
【図6】本発明の他実施形態のバーホールキャップの斜
視図である。
【図7】従来のバーホールキャップの斜視図である。
【符号の説明】
C,C1,C2,C4:バーホールキャップ(或いはキ
ャップ) A:傘部 B:軸部 K:切欠部 F:頭蓋骨 T:カテーテル P,P1:突起 w:横断幅 S:スクリューピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/02 A61M 27/00 A61M 37/00 A61B 19/00 510 A61L 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体親和性に優れたセラミック、チタン又
    はその他の生体為害性を有しない材質からなる略きのこ
    型をなし、生体の内部と外部を連通させるべく、半径方
    向の切欠部が形成されるとともに、上記切欠部内に突起
    を形成してなる脳外科用バーホールキャップ。
  2. 【請求項2】上記突起を回動自在としたことを特徴とす
    る請求項1の脳外科用バーホールキャップ。
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