JP2000139937A - 骨弁固定具 - Google Patents

骨弁固定具

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JP2000139937A
JP2000139937A JP10338460A JP33846098A JP2000139937A JP 2000139937 A JP2000139937 A JP 2000139937A JP 10338460 A JP10338460 A JP 10338460A JP 33846098 A JP33846098 A JP 33846098A JP 2000139937 A JP2000139937 A JP 2000139937A
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skull
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bone flap
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JP10338460A
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Yoshihiro Takebe
吉博 武部
Hirohiko Kizuki
裕彦 木築
Michiichi Nishio
道一 西尾
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NGK Spark Plug Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/688Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin for reattaching pieces of the skull

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取外した骨弁を頭蓋骨に、短時間の手術で強
固に、しかも外観上の問題もなく固定可能とする骨弁固
定具を提供する。 【解決手段】 円形薄板状を成し、頭蓋骨Zの元部位に
骨弁Kを戻した際、その頭蓋骨Zと骨弁Kとの開頭線の
隙間を跨ぐ大きさを備えると共にその頭蓋骨Zと骨弁K
の双方の切断面の表裏の皮質骨間の海綿骨H3に入込み
可能の嵌入部5aを設けた。そして、嵌入部5aを海綿
骨H3に入込ませた際、表裏の皮質骨H1,H2の面か
ら突出しないようにし、また嵌入部5aを海綿骨H3に
入込ませるため、ピンセット等の手術用具にて把持可能
の貫通孔4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳神経外科手術、
形成外科手術などの開頭手術において頭蓋骨(頭蓋顎顔
面骨ともいわれる)の一部を切断して取外し、その後、
取外した自家頭蓋骨弁(以下、単に骨弁ともいう)を頭
蓋骨の元部位(開頭部)に戻して整復するために使用さ
れる骨弁固定具(以下、単に固定具ともいう)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】脳神経外科手術等で開頭手術をした後、
取外した骨弁(自家骨)を元部位に戻して整復(修復)
する場合にはその骨弁を固定する必要がある。その固定
には、縫合糸により骨弁を頭蓋骨に縫合する手法とミニ
プレートといわれる金属製プレートを表面からネジなど
により固定する手法が知られている。
【0003】このうち縫合糸による固定は次のように行
われる。まず、骨弁を元部位に戻した際において両者
(両骨)の切断面が対向する適所であって各骨の切断面
と頭皮側との間に、斜めに傾斜孔(貫通孔)を穿設す
る。そして、骨弁を元部位に戻し(あてがい)、両骨の
傾斜孔相互間にナイロン糸などの縫合糸を通し、縛り付
けることで固定するというものである。また、プレート
による固定は、例えば予めプレートの一端側を骨弁の表
面にネジで仮止めしておき、その状態の下でこれを頭蓋
骨の元部位にあてがい、プレートの反対側を周囲の頭蓋
骨に跨がせるようにあてがい、適所にネジ(スクリュ
ー)をねじ込むことで固定するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
手術においては感染の危険性の低減や医師の疲労の軽減
などのためにも、手術時間(開頭時間)の短縮を図るこ
とが重要である。しかし、縫合糸による固定では、頭蓋
骨および骨弁に多数の傾斜孔をあける必要のあること
や、縫合の手間が大きいなどにより手術時間が多くかか
るといった問題があった。
【0005】しかも縫合による固定では、その手法上、
十分な固定強度は得られないため、これが術後の回復に
長期間を要する原因となっていた。というのは、術後の
回復を早めるためには、頭蓋骨と骨弁の接続部(切断面
相互間)の新生骨(骨組織)による結合を促進する必要
があり、このためには骨弁が周囲の頭蓋骨(自家骨)に
堅固で安定して固定されないといけないが、縫合では強
い固定力は得られないためである。
【0006】一方、プレートによる固定法では比較的強
固な固定ができるし、手術時間も比較的短くてすむ。し
かしながら、プレート自体が非常に高価である上に、薄
いプレートとはいえ頭蓋骨の表面に載せた状態でねじ止
めなどにより固定するものであるため、患者にしてみる
とゴツゴツした感触があるなどの違和感を残してしま
う。さらに手術後、長期間経過し患者の頭皮が薄くなる
と、プレートの形が模様のように浮き上がって見える様
になるため、外観上においても問題があった。
【0007】このように従来、開頭手術で骨弁を頭蓋骨
に固定する手段においては、多くの問題が指摘されてい
た。とはいえ、他には適切な固定手段が存在しないのが
実情である。本発明は、開頭手術における前記した問題
点を解消しうる固定具を提供することをその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の骨弁固定具は、開頭手術において切断して
取外した自家頭蓋骨弁を頭蓋骨に(整復)固定するため
の骨弁固定具であって、頭蓋骨の元部位に自家頭蓋骨弁
を戻した際、頭蓋骨と自家頭蓋骨弁の対向する切断面の
適所においてその両者の表裏の皮質骨間の海綿骨に入込
み可能の嵌入部を備えており、表面側には把持可能の把
持手段を備えており、しかもその嵌入部を海綿骨に入込
ませた際、表裏の皮質骨の面から突出しないように形成
されてなることを特徴とする。
【0009】本発明の固定具によれば、頭蓋骨に自家頭
蓋骨弁を戻して整復固定する場合、両者の対向する切断
面の適所における海綿骨(層)部位を適宜削り取り、溝
や凹部などを形成し、そして、固定具の嵌入部を両者の
海綿骨間に入込ませることで、架橋状ないし串刺し状に
配置して骨弁を固定することができる。このため、骨弁
は頭蓋骨に強固に固定でき、さらに、頭蓋骨の表面に載
せることなく固定できることから違和感や外観上の問題
も発生させない。しかも、海綿骨は皮質骨と異なり切削
ないし削り取りなどの加工が容易なため、傾斜孔の穿孔
のように時間を要することもなく比較的簡易に溝や凹部
を設けることができるから、縫合よりも手術時間の短縮
化も期待される。
【0010】骨弁固定具は、その平面形状を適宜の形に
すればよいが、略円形とすると、適切な大きさとするこ
とで開頭のためのバーホール部位から挿入し、そして横
方向へ移動することでその外周寄り部位のなす嵌入部を
海綿骨(層)に嵌入することができる。なお、本明細書
においてバーホールとは次のものをいう。すなわち、脳
外科手術などで開頭する場合は、頭蓋骨の開頭予定部位
を包囲するような配置で適所に穿孔器(パーフォレー
タ)で貫通孔をあけ、その貫通孔相互間を硬膜ガードの
ついた細い回転切断工具(クラニオトーム)で開頭線に
沿って切り込んで頭蓋骨を切断し骨弁を取外すことが行
われる。この際あけられる貫通孔をバーホールという。
なお、骨弁を元部位に戻すと、両者の対向する切断面の
間には、切断代分(2〜3mm程度)の隙間(開頭線)
ができる。したがって、固定具は、この隙間を考慮して
両骨の対向する切断面の海綿骨に入込むことができるよ
う、嵌入部を含めその大きさを設定することになる。
【0011】把持手段は、嵌入部を海綿骨に入込ませる
ために手術用具によって把持可能であればよい。この把
持手段は固定具の縁部に設けることもできるが、平面
視、中央寄り部位に設けるのが取扱い易く好ましい。ま
た、把持手段は、嵌入部を海綿骨に入込ませるためにピ
ンセット等の手術用具にて把持(支持)可能であればよ
く、したがって適宜の大きさの1又は複数の凹凸や溝で
もよいが、貫通孔とするのが好ましい。貫通孔とすると
把持が容易ないし確実となるためである。また、貫通孔
としておけば手術後その中に血流が確保されるので死腔
が発生することもない。
【0012】なお、本発明の固定具は、開頭部の大きさ
や形状や位置など患部に応じてこれを適数用い、それぞ
れの嵌入部を切断面(開頭線)の適所において両者の海
綿骨に嵌入すればよい。また、この固定具はこれを適数
用いることで頭蓋骨に骨弁を動かないように固定するこ
とができる程度の強度(剛性)があればよい。生体親和
性、非毒性ないし耐腐食性のある材質で適宜の形状に形
成すれば良い。具体的にはセラミック(アルミナ、ジル
コニア、水酸アパタイトセラミック、バイオガラスセラ
ミックなど)や金属(チタン、チタン合金、コバルトク
ロム合金(Co−Cr合金)、SUS316等のステン
レス鋼など)の他、ポリL乳酸、シリコンゴム、超高分
子量ポリエチレンなどのプラスチックを素材として形成
することができる。このうち、水酸アパタイトやチタン
はとくに好ましい材質である。水酸アパタイトは自家骨
(新生骨)との親和性ないし固着性が良いためであり、
チタンは生体親和性が良いと共に薄い製品(固定具)を
製作するのに適しているためである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る骨弁固定具を具体化
した実施の形態について図を参照して詳細に説明する。 −第1実施形態例− 図1ないし図3を参照して第1実施形態例について説明
する。本例の固定具1は、例えば水酸アパタイト製で一
定厚さで薄い平坦な円板形状をなし、両主面2,3間に
貫通するように、直径方向における対称位置に、把持手
段として同一の円形の貫通孔4,4が2か所設けられて
いる。なお、主面2,3と側面(縁部)5との角(稜
線)及び主面2,3と貫通孔4の内周面との角には、
0.5〜1mm程度のR面取が付けられている。
【0014】なお、本例の固定具1の外径は10.5m
mとされ、頭蓋骨の元部位に骨弁を戻した際(図2,3
参照)、頭蓋骨Zと骨弁Kとの開頭線の隙間(2〜3m
m)を跨ぐ大きさを備えている。また開頭のためのバー
ホールの外径(11〜12mm)より小さ目とされてい
る。そして、厚さは例えば0.5〜5mmとされ、頭蓋
骨Zと骨弁K両者の切断面の表裏の皮質骨H1,H2の
間の海綿骨(層)H3の厚さより薄くされ、貫通孔4,
4を含む所定幅の直径部位を除く外周縁寄り部位5aが
海綿骨に入込み可能の嵌入部とされている。そして、貫
通孔4,4は、手術用のピンセット(又は鉗子)の先端
が挿入可能の大きさ(例えば直径1〜3mm)とされ、
適宜の間隔(ピッチ)で設けられており、ピンセット等
の手術用具で把持することで固定具1全体を持ち上げ可
能とされている。
【0015】さて、このような固定具1は例えば次のよ
うにして使用される。まず図3に示した様に、頭蓋骨Z
に骨弁Kを戻した際において、両者の向かい合う切断面
(開頭線)部位であって各バーホールBから所定の範囲
について、両者の表裏の皮質骨H1,H2間の海綿骨H
3をラプスといわれる刃物やダイヤモンドディスク(砥
石)で削り取り、その切断面に溝(凹部)Mを形成す
る。この溝Mの幅や深さは、骨弁Kを元部位にあてが
い、頭蓋骨Zと骨弁K両者の溝M,M間に固定具1の外
周寄り部位(嵌入部)5aを入込ませたとき、やや締ま
り嵌めとなるように形成するとよい。
【0016】次に、骨弁Kを元部位にあてがう。そして
固定具1を貫通孔4,4を利用してピンセットで把持し
て持ち上げ、バーホールBに挿入し、外周寄り部位5a
が頭蓋骨Zと骨弁K双方の海綿骨H3に形成した溝M,
Mに入り込むように横方向(図3中矢印A方向)に移動
する。こうすることで本例の固定具1は、両骨の向かい
合う切断面部位(骨縁)の適所で、その海綿骨H3の層
中に架橋状ないし串さし状に嵌入されるため、これを適
数箇所で実施することで頭蓋骨Zに骨弁Kが固定され
る。なお、固定具挿入後バーホールに従来用いられてい
るバーホールボタン等を挿入しておくと、固定具の移動
が防止できる。
【0017】このような本例の固定具1による骨弁Kの
固定では、比較的簡易にしかも強固に固定できる。しか
も、固定具1は表裏の皮質骨H1,H2の面から突出し
ないから、違和感や外観上の問題も発生させない。さら
に、海綿骨H3は皮質骨H1,H2と異なり海綿状で削
り取りが容易なため、溝や凹部を設けることも容易にで
きるから、手術自体も傾斜孔を多数要する縫合よりも容
易となる。
【0018】なお、嵌入部をなす外周寄り部位5aの断
面形状は、図2中2点鎖線で示したように、先(外縁)
が薄くなるように、或いは尖るように断面V字形などに
形成してもよいし、嵌入部全体をこのようにしてもよ
い。このようにすると嵌入部は海綿骨に一層入込み(食
込み)易くなる。全体の厚さが比較的厚めとなる素材で
形成する場合において有効である。また、把持手段は、
図1中2点鎖線で示したように、固定具1の直径方向の
外周縁(両側部)に凹部4aを設けたものとしてもよ
い。
【0019】なお、患部によっては本発明の固定具によ
る固定と、従来のプレートや縫合糸による固定を併用す
ることもできる。前記においては開頭手術におけるバー
ホールを利用して嵌入する使用法を説明したが、患部や
手術の状況次第で適宜の手法で固定具の嵌入部を海綿骨
に嵌入するようにすればよい。なお、固定具の大きさや
厚さ、或いはその形状は、患者の頭蓋骨及び骨弁の海綿
骨の厚さなど、患部の状態などに応じたものとすればよ
い。
【0020】−第2実施形態例− 本発明の固定具の第2実施形態例について図4、5を参
照して説明するが、本例の固定具21は、上記した実施
形態例1が平坦な円板状のものであったのに対し、表面
側の主面2に直径方向に所定の幅W1で突起22が設け
られ、この突起22において反対の主面3に向けて貫通
孔4,4が形成されている点が相違するだけで、前記形
態と本質的相違はない。したがって、相違点のみ説明
し、同一部位には同一の符号を付すに止める。
【0021】すなわち、図4,5に示した本形態の固定
具21の突起22は、直径方向に沿って所定の幅Wで隆
起状に形成されている。そして、その幅W1は、骨弁K
を頭蓋骨Zの元部位に戻したとき、開頭線の隙間の幅よ
りやや小さめとなるように設定されている。またその高
さT1は、固定具21が骨弁Kと頭蓋骨Zの海綿骨H3
間に固定された際、表面側の皮質骨H1の上面より外
(上)に出ない高さとされている。このものでは、突起
22が開頭線の隙間に入込むため、骨弁Kが移動(横ず
れ)しにくいので、術後における骨弁Kの固定性に優れ
る。なお、手術法は前記したのと同様にするなど患部の
状況に応じて実施すればよい。なお、本形態における突
起22或いは、これを例えば固定具21の主面2の直径
より短くしたものがツマミとして手術用具で把持可能で
あれば、貫通孔4,4に代えてこれを把持手段とするこ
ともできる。
【0022】上記1,2の形態の固定具1,21は、平
面形状を円形のものとして説明したが、以上の説明から
も理解されるように、その平面形状は、略正方形、四角
形、六角形、八角形など適宜の形状とすることができ
る。ただし、ディスクで海綿骨を削る場合には、溝が平
面視円弧状となることから本形態のように平面形状が円
形のものが好ましい。
【0023】また、把持手段は貫通孔でなく非貫通孔
(底有孔)としてもよい。さらに、図示はしないが左右
2個の貫通孔をつないだ例えば平面視長い形の孔として
もよい。嵌入部を海綿骨に入込ませるために手術用具に
よって把持可能の適宜の形状の凹凸或いは貫通孔とすれ
ばよい。
【0024】−第3実施形態例− 本発明の固定具の第3形態例について図6〜8を参照し
て説明する。ただし、本例の固定具31は、前記実施形
態例が平面視円形のものであったのに対し、横断面が略
矩形で平面視、細長く形成された点が異なるだけであ
る。したがって、相違点のみ説明し、同一部位には同一
の符号を付しその説明を省略する。すなわち、この固定
具31は、その長手方向の端部寄り部位35aが嵌入部
を成すように形成されたものである。
【0025】このものは、その貫通孔4,4を利用して
把持し、図7に示したように長手方向を頭蓋骨Zと骨弁
Kとの隙間、つまり開頭線の隙間に沿うように保持し、
そしてその隙間に挿入し、海綿骨の層部位(皮質骨間)
で図7中矢印Cの方向にねじることで、図8に示したよ
うに両者の海綿骨間に嵌入して固定する、といった場合
に適するものである。本例の固定具31の幅W2は開頭
線の隙間の幅に応じて適宜に設定すればよい。なお、長
さは患部に応じて設定すればよいが、8〜15mmの範
囲が適切であり、また厚さT2は海綿骨の層より薄めに
設定すればよい。
【0026】さらに、このようにねじって嵌入する場合
には、図7中2点鎖線で示したように、両端部35,3
5うち平面視、ねじる方向のコーナー、つまり嵌入開始
側のコーナーにアール面取を付けておくと、海綿骨に嵌
入し易くなり好ましい。なお、このようにねじって嵌入
する固定具では、図7、8に示したように海綿骨には適
宜の刃物により平面視略1/4円弧状に溝Mを入れるか
凹部を形成すればよいが、この場合もその溝Mなどは固
定具31をねじり込んだとき、締まり嵌めとなるように
するのが好ましい。また、本形態の固定具のように、ね
じることで嵌入させるものでは、開頭線の隙間の範囲
で、把持手段を介してねじることができるように貫通孔
4,4などの把持手段は、平面視中央寄り部位に存在す
るように設けるとよい。
【0027】本発明に係る固定具は、セラミック製のも
のがその生体適合性や生体骨との結合性などにおいて優
れており、好ましい材質とされるが、これらに限定され
ない。患部に応じて適宜の材質のものを用いればよい。
そして、本発明は、前記形態の各形状のものに限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更して具体化できる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る固定具によれば次のような効果がある。すなわ
ち、頭蓋骨に自家頭蓋骨弁を戻して固定する場合、対向
する切断面の適所で両者の海綿骨(層)に本発明の固定
具の嵌入部を嵌入することで、頭蓋骨と骨弁を架橋状な
いし串刺し状に固定できるといった画期的な手術法を実
現できる。そして、このような固定法によるときは、骨
弁は頭蓋骨に強固に固定できるし、頭蓋骨の表面に載せ
ることなく固定できることから違和感や外観上の問題も
発生させない。しかも、海綿骨は皮質骨と異なり加工が
容易なため、傾斜孔の穿孔のように時間を要することな
く、比較的簡易に溝や凹部を設けることができるから、
縫合による場合よりも手術時間の短縮も期待されるな
ど、本発明に係る固定具はこの種の手術に極めて有用で
あり、患者や医師にとって福音となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る骨弁固定具の第1実施形態例を示
す斜視図。
【図2】図1の骨弁固定具で骨弁を頭蓋骨に固定してい
る状態の断面図。
【図3】図1の骨弁固定具で骨弁を頭蓋骨に固定する状
態を説明する説明用平面図。
【図4】本発明に係る骨弁固定具の第2実施形態例を示
す斜視図。
【図5】図4の骨弁固定具で骨弁を頭蓋骨に固定してい
る状態の断面図。
【図6】本発明に係る骨弁固定具の第3実施形態例を示
す斜視図。
【図7】図6の骨弁固定具で骨弁を頭蓋骨に固定する状
態を説明する説明用平面図。
【図8】図6の骨弁固定具で骨弁を頭蓋骨に固定した状
態を説明する説明用平面図。
【符号の説明】
1,21,31 骨弁固定具 4 貫通孔(把持手段) 5a 外周寄り部位(嵌入部) 35a 端部寄り部位(嵌入部) Z 頭蓋骨 K 自家頭蓋骨弁 H1,H2 皮質骨 H3 海綿骨

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開頭手術において切断して取外した自家
    頭蓋骨弁を頭蓋骨に固定するための骨弁固定具であっ
    て、頭蓋骨の元部位に自家頭蓋骨弁を戻した際、頭蓋骨
    と自家頭蓋骨弁との対向する切断面の適所においてその
    両者の表裏の皮質骨間の海綿骨に入込み可能の嵌入部を
    備えており、表面側には把持可能の把持手段を備えてお
    り、しかもその嵌入部を海綿骨に入込ませた際、表裏の
    皮質骨の面から突出しないように形成されてなることを
    特徴とする骨弁固定具。
  2. 【請求項2】 平面形状が略円形をなすの請求項1記載
    の骨弁固定具。
  3. 【請求項3】 平面形状が細長い形をなす請求項1記載
    の骨弁固定具。
  4. 【請求項4】 把持手段が平面視において中央寄り部位
    に存在する請求項1、2又は3記載の骨弁固定具。
  5. 【請求項5】 把持手段が貫通孔である請求項1、2、
    3又は4記載の骨弁固定具。
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