JP5792883B2 - 上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器 - Google Patents

上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器 Download PDF

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Description

本発明は、インプラント施術に使われる施術器具の一種であって、上顎臼歯部にインプラント施術において、施術部位に骨量が少なく、上顎洞内に骨移植のための上顎洞膜の挙上器具として上顎洞膜の下部に取り付けられた骨片を収容することのできる構造を有しているため、骨片を掴んで上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜が破れることなく、上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上(リフト)できるようにした安全上顎洞膜挙上器に関する。
インプラントの施術を経験した1990年代の初中半ごろには、歯科開業において、その領域は非常に特別で希少性のある臨床領域であった。2000年代に入って韓国のインプラント産業が動き出しおよそ10年間産業的に、また臨床的に飛躍的な発展をなして、今は韓国内ではインプラント施術がもう特別な施術ではなく、歯医者であれば当然行う施術とされるようになっている。しかし、インプラント施術の領域において多くの歯医者が不満を持ち、懸念して行っている幾つかの部分があって、この中でも必ず必要とされながらも接近が容易ではない領域が上顎洞の骨移植術の領域であると考えられる。
上顎洞の骨移植術は1960年代から行われ始め、現在まで上顎洞骨移植術のために、沢山の方法と多くの器具が開発されてきたが、未だに施術者の熟練度と患者の状態によって多くの制限があり、インプラント施術の大衆化に大きな障害となっている。
上顎洞膜は、呼吸器(鼻)と連携して鼻腔内の湿度を調節し、話をするとき共鳴を調節する役割を果たす重要な人体の部分の一つである。上顎洞歯槽骨の厚さが薄い患者のインプラント施術の際に、接近方式によってLateral Approach方式とCrestal Approach方式がある。
Lateral Approach方式は、器具の接近性と視認性が良く、Sinus Membrane(シュナイダー膜)をコントロールしながら分離できるという長所があるものの、施術部位が広いため、患者の損傷が大きくなり、様々な合併症(後上歯槽動脈の枝に損傷を与えて深刻な出血を伴ったり、深刻な浮腫、中鼻道の閉鎖による急性上顎洞炎)が発生する可能性が高い。
また、骨移植材の使用量が過度に多くなり、遮断膜のような副材料が必要になって経済的な負担が大きい。そして、最も障害要因となるのは、施術時間の延長と施術者の熟練度(現実的に一部の歯医者のみ上手に行う)を必要とするという短所である。
Crestal Approach方式は、施術部位が小さく簡単な施術であるという長所はあるものの、複雑な器具の使用と完全なブラインド方式であり、器具の接近性が無いため、上顎洞膜を直接コントロールすることができず、力の集中による破裂の可能性が高く、移植材の調節が難しく、上顎洞膜の過度の膨張による自己破裂が引き起こされ、Fixtureの植込み部位ではない部位(上顎洞底と上顎洞膜の結合が弱い部位)に骨移植材を入れてしまうという短所がある。
従来は、上顎洞歯槽骨の厚さが薄い患者のインプラント施術の際に、歯茎を持ち上げて上顎洞歯槽骨をドリルで開封した後、一定厚さの人工骨を移植して所望の厚さに形成した後、インプラントを植込みする不便さがあり、最近は、インプラント施術の際には上顎洞膜及び上顎洞底皮質歯槽骨を最大限に保存するために複雑な施術を行ってきたが、この方法もまた人工骨の固定に時間が必要とされ、患者の痛みが長く続くなど多くの問題を解決するために研究が続いている。
例えば、韓国公開特許公報・公開番号第1020100031273号には、一側に連結溝10が備えられた軸1と、上記軸1の下部に連結され、内部に空間部が備えられた円筒形の胴体(骨採取部)20とで構成され、上記胴体(骨採取部)20は、縁側面に垂直に形成された多数個の冷却水流入溝21と、胴体(骨採取部)20の側面の中間一側にらせん状に突出して備えられた損傷骨除去刀22と、上記胴体(骨採取部)20の下部の縁に直径がミクロメーターのダイヤモンド粉末でコーティングされた切削部23とで構成された上顎洞挙上及び骨採取器が公開されている。
韓国登録特許公報・登録番号第100660375号には、テーパされた円筒形胴体の外周面にカット溝が形成され、シャンク部を備えた中心軸が備えられて歯科用一般ハンドピースに取り付けられるインプラントドリルにおいて、上記胴体のドリル端部にドリルの回転から自在であるように設けられた挙上部材を有する上顎洞挙上術のためのインプラントドリルが開示されている。
韓国登録特許公報・登録番号第100838942号には、上顎洞内膜と面接触をなす局面処理された縁を有する接触面及び上記接触面に続いて削除された骨片を保管排出するための骨保持空間を含み、上記骨保持空間は、切削方向を向かう第1内側壁及びこの第1内側壁と対向する第2内側壁が連結されることによって形成され、上記第1内側壁は、上記第2内側壁より高く形成されることによって、切削方向に露出される切削面をさらに含む上顎洞膜挙上用ドリルが公開されている。
韓国登録特許公報・登録番号第10094573号には、歯槽骨20の孔Hに挿入される外側ドラム30と、上記外側ドラム30の中空部40に挿入され、一端に形成された陥没部51に人工骨を入れるように形成される第1内側ドラム50と、上記外側ドラム30に連結され、上記第1内側ドラム50の内側ドラム磁力部53と反対極性を有するキャップ磁力部73を有するキャップ70と、上記外側ドラム30に連結され、ラチェットによって上記外側ドラム30を歯槽骨内に挿入させる外側ドラムドライバ60と、上記外側ドラム30に連結され、上記外側ドラム30の中空部に挿入されて上顎洞膜を徐々に挙上させる第2内側ドラム80を含んで構成された上顎洞膜に人工骨を移植する上顎洞膜骨移植アセンブリーが記述されている。
韓国登録特許公報・登録番号第1020100110001号には、上段の外周面から下段の外周面にいくほど直径が大きくなる形状で形成される機器胴体22と、上記機器胴体22の上段に形成されて上顎洞の挙上のために、上顎洞膜30との接触の際に上顎洞膜30の損傷を防ぐためのラウンドR状を有するヘッド24と、上記機器胴体22の上部の外周面に120°の間隔で形成され、機器胴体22の下段に形成された支持ポール40と機器胴体22を貫通しながら端部が3方向に分岐される給水ホール28とで構成された骨組織拡孔器が記述されている。
韓国登録実用新案公報・登録番号第200442905号には、電動器具に挿入されて固定されるシャンク部と、上記シャンク部と一体に形成され、内部に空間が形成されて先端部が安着する胴体部と、上記胴体部の内部に形成された空間に挿設される密着台と密着台に突出構成されるドリル刀とブラッシュ(brush)で構成された先端部とで構成された歯槽骨の穿孔の際に使われる軟組織保護機能を有する骨削除用ドリル装置が公開されている。
上記のような上顎洞膜挙上は、上顎洞膜を直接調節することができないため、上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ挙上させることができない。一般的に4〜5mm以上の挙上は難しく、図5のように、インプラントの周りに均一に骨移植を行うことができない。これは、上顎洞膜が骨とくっ付いている付着力が部位ごとに異なるためである。上記のような施術は、インプラント施術の失敗と共に過度な骨移植を必要とする。このような失敗と施術限界を解消するために、図7のように、上顎洞底1〜0.5mmまで器具が入れる形態で、中央の骨部位を残してドリリングして上顎洞膜挙上器を円形骨片に嵌め込んで徐々に垂直加圧して上顎洞膜が付いている骨片を所望するだけ所望の方向に挙上させてインプラント植込みに必要とされる適した骨移植空間を確保することで、確実な骨移植と適切な骨使用を可能にすることが、本発明が解決しようとする課題である。
本発明は、上記のような課題を解決すべく、Crestal Approachの長所(上顎洞膜の調節)とLateral Approachの長所(施術部位が小さく簡単な施術)が共に組み合わされた効率的な施術に使用され、Crestal Approach方式でありながら上顎洞膜(サイナスメンブレン)を調節できる方法として、インプラント(フィクスチャ)植込みのための部位の上顎洞膜を調節して必要な分だけ挙上するため、移植材の使用を減らし、上顎洞膜が破裂することのない、成功可能性を高めることのできる方法を採択したものであって、さらに詳しく説明すると、打撃式装置であって、インプラント施術の際に上顎洞膜が付いている骨片を所望するだけ所望の方向に上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器及びこれを用いた施術方法を提供することが本発明が解決しようとする課題の解決手段である。
本発明は、上顎洞膜が付いている骨片を所望するだけ所望の方向に挙上させることができ、これは上顎洞膜挙上の際に発生する上顎洞と上顎洞膜の分離の際に生じる抵抗が片側に集中せず、インプラント植込み口の周りに満遍なく分散して上顎洞と上顎洞膜が分離されるためである。従って、上顎洞膜の割れが生じることなく、既存の挙上高さの限界(一般的に4〜5mm)を克服することができ、植込みしたインプラントの回りに最小限の骨移植のみで確実な骨移植が可能で、インプラント植込みの失敗を防ぐことができるため、インプラントの施術の後、手術効果を向上させることが可能という長所がある。
本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器の全体図である。 本発明の骨固定部の詳細図である。 本発明の骨固定部の他の例である。 従来の上顎洞膜挙上器で上顎洞膜を挙上した状態図である。 本発明にて上顎洞膜を挙上した状態図である。 本発明にて上顎洞膜を挙上した状態図である。 本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器の使用手順図である。
インプラントを施術しようとする部分の歯茎を切開し、1次インプラントドリル器具で1次ドリリングして間に骨が残っている溝を形成した後(図7A参考)、その溝に上顎洞膜挙上器(上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器)の骨固定部を挟んでハンマーで支持台の下部端を打撃して力(垂直力)を加えると、上顎洞底と骨が骨折され骨固定部が掴んでいる歯槽骨が上部に移動されて上顎洞膜を上部に押し上げて(図7B参考)上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上した後、安全上顎洞膜挙上器を回収して骨固定部30の内部空間に位置した歯槽骨と人工骨を混合して上部に移動された上顎洞膜と上顎洞底の間に適当量押し入れた後、インプラントを上記通孔に植込みして(図7C参考)上顎洞膜を挙上位置を調節してインプラントを施術した。
上記のような目的を達成すべく、本発明は、骨固定部支持台と、上記骨固定部支持台の上部に設けられた骨固定部とで構成される。
上記骨固定部は、直径が1〜6mmであり、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体と、上記骨固定部胴体の端部は端にいくほど水平または傾斜するように形成された骨固定部腕とで構成され、ドリルで上顎歯槽骨を円形に形成した後、円形の溝部位に骨固定部を嵌めて打撃、円形の歯槽骨に付いている上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器及びそれを用いた施術方法に関する。
一般的に、上顎は、皮質歯槽骨、海綿歯槽骨、上顎洞底皮質歯槽骨及び上顎洞膜及び上顎洞の順で構成されており、上顎洞膜の上部には、瞳孔(空間部)が備えられて鼻と連結される。
上顎洞膜は、呼吸器(鼻)と連携して鼻腔内の湿度を調節し、話をするとき、共鳴を調節する役割を果たし、弾力があって、損傷されにくい重要な人体の部分の一つである。
従って、本発明の装置にて低皮質歯槽骨の一部を骨折させてその歯槽骨が取り付けられた上顎洞膜と共に移動させ、上顎洞膜が移動された空間部に人造骨及び改造骨で充填させた後、インプラント(フィクスチャ)を植込みして上昇した上顎洞膜の損傷を最小化する安全な施術方法に使われる装置である。
本発明は、図7Aのように、上顎洞底1〜0.5mmまで器具が入れる形態で、中央部位を残してドリリングした後、上顎洞膜挙上器を骨片に嵌め込んで徐々に垂直加圧して上顎洞膜が付いている骨片を所望するだけ所望の方向に挙上させ、(これは上顎洞膜挙上の際に発生する上顎洞と上顎洞膜の分離の際に生じる抵抗が片側に集中せず、図5及び図6のように、インプラント植込み口の周囲に満遍なく分散して上顎洞と上顎洞膜が分離されるためである。)
従って、上顎洞膜の割れが生じることなく、既存の挙上高さ限界(一般的に4〜5mm)を克服することができ、植込みしたインプラントの周囲に最小限の骨移植で確実な骨移植が可能で、インプラント植込みの失敗を防ぐことができる。
以下、本発明を実施例を通じて詳しく説明すると次のとおりである。
インプラントを施術しようとする部分の歯茎を切開し、1次インプラントドリル器具で1次ドリリングして間に骨が残っている溝を形成した後(図7A参考)、その溝に上顎洞膜挙上器(上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器)の骨固定部を挟さみハンマーで支持台の下部端を打撃して力(垂直力)を加えると、上顎洞底と骨が骨折して骨固定部が掴んでいる歯槽骨とが上部に移動されて上顎洞膜を上部に押し上げて(図7B参考)上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上した後、安全上顎洞膜挙上器を回収して骨固定部30の内部空間に位置した歯槽骨と人工骨を混合して上部に移動された上顎洞膜と上顎洞底の間に適当量押し入れた後、インプラントを上記通孔に植込みして(図7C参考)上顎洞膜を挙上位置を調節してインプラントを施術した。
以下、本発明を図面を参考して詳しく説明すると次のとおりである。
図1は、本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器の全体図で、図2は、本発明の骨固定部の詳細図で、図3は、本発明の骨固定部の他の例、図4は、従来の上顎洞膜挙上器で上顎洞膜を挙上した状態図、図5及び図6は、本発明で上顎洞膜を挙上した状態図、図7は、本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器の使用順番図を図示したものであって、骨固定部30、骨固定腕31、35、骨固定部胴体32、側面刀33、骨固定部支持台10を示したものであることが分かる。
構造をみると、図1乃至図2に図示されたように、本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器は、
図1Aに示すように、骨固定部支持台10と、上記骨固定部支持台10の上部に設けられた骨固定部30とで構成される。
上記骨固定部30は、直径が1〜6mmであり、内部に深さは0.2mm〜7mmである空間部が形成され、最後の部分が開放された円筒形の骨固定部胴体32で構成され、上記骨固定部胴体32の端部は、多数個の突起が一定間隔離隔して備えられた骨固定腕31で構成された構造である。
図1Bは、骨固定部支持台10と、上記骨固定部支持台10の上部に設けられた骨固定部30とで構成される。
骨固定部30は、直径が1〜6mmであり、内部に深さは0.2mm〜7mmである空間部が形成され、最後の部分が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、
上記骨固定部胴体32の端部(端の縁)が、端にいくほど傾斜し多数個の突起が一定間隔離隔して備えられた骨固定腕31とで構成された構造である。
図2及び図3は、骨固定部30の端部を形成する骨固定腕31の形状が多様な形態を示していることが分かる。
図2Aは、図1Aの骨固定部30を拡大した図面で、図2Bは、図1Bの骨固定部30を拡大した図面である。
図3は、本発明の骨固定部の他の例を図示したものである。
図3Aに示した例では、骨固定部30は直径が1〜6mmであり、内部に深さは0.2mm〜7mmである空間部が形成され、最後の部分が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、
上記骨固定部胴体32の端の縁の部分を形成する鋸状の一つの骨固定腕31−1と、骨固定部胴体32の両側面にはそれぞれ外部に突出して垂直に形成された二つの側面刀33とで構成される。
図3Bに示した例では、骨固定部30は直径が1〜6mmであり、内部に深さは0.2mm〜7mmである空間部が形成され、最後の部分が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、
上記骨固定部胴体32の端部分の高さが同じ形態の一つの骨固定腕31−2と、
骨固定部胴体32の両側面には、それぞれ外部に突出して垂直に鋭く形成された二つの側面刀33とで構成される。
図3Cに示した例では、骨固定部30は直径が1〜6mmであり、内部に深さは0.2mm〜7mmである空間部が形成され、最後の部分が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、
上記骨固定部胴体32の中央部を基準として分離した二つの骨固定腕31−3と、
骨固定部胴体32の両側面には、それぞれ外部に突出して垂直に鋭く形成された二つの側面刀33とで構成されている。
図3Dに示した例では、骨固定部30は、直径が1〜6mmであり、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、上記骨固定部胴体32の端の縁は、端にいくほど傾斜するように形成された骨固定腕31とで構成された膜を調節することのできる上顎洞膜挙上器の骨固定部の構造である。
図3Eに示した例では、骨固定部30は、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、上記骨固定部胴体32の端の縁は端にいくほど傾斜し、中央部を基準として分離した二つの骨固定腕31とで構成された膜を調節することのできる上顎洞膜挙上器の骨固定部の構造である。
図3Fに示した例では、骨固定部30は、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体32と、上記骨固定部胴体32は端にいくほど傾斜するように形成された骨固定腕31とで構成された構造である。
図4は、従来の上顎洞膜挙上器にて上顎洞膜を挙上した状態図を示したもので、施術されたインプラントの両側面に移植された骨の分布が、左側(a)と右側(b)が相違して、移植された骨の分布が少ない左側(a)部分が弱くて植込みされたインプラントが機能する際に失敗することとなる。
図5及び図6は、本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器で上顎洞膜を挙上した状態図を示したもので、施術されたインプラントの両側面に移植された骨の分布が左側(a)と右側(b)が同一でバランスを取っており、植込みしたインプラントが機能する際に問題が生じない。
本発明の上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器の使用状態を説明する。
図7に図示されたように、インプラントを施術しようとする部分の歯茎を切開し、1次インプラントドリル器具で1次ドリリングして間に骨が残っている溝を形成した後(図7A参考)、その溝に上顎洞膜挙上器の骨固定部を挟んでハンマーで支持台の下部端を打撃して力(垂直力)を加えると、上顎洞底と骨が骨折し、骨固定部が掴んでいる歯槽骨が上部に移動されて上顎洞膜を上部に押し上げて上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上した後安全上顎洞膜挙上器を回収して骨固定部30の内部空間に位置した歯槽骨と人工骨を混合して上部に移動された上顎洞膜と上顎洞底の間に適当量押し入れた後、インプラントを上記通孔に植込みして上顎洞膜を挙上位置を調節してインプラントを施術した。
上顎洞膜が付いている骨片を所望するだけ所望の方向に挙上させることができ、これは上顎洞膜挙上の際に発生する上顎洞と上顎洞膜の分離の際に生じる抵抗が片側に集中せず、インプラント植込み口の周囲に満遍なく分散して上顎洞と上顎洞膜とが分離するためである。従って、上顎洞膜の割れが生じることなく、既存の挙上高さ限界(一般的に4〜5mm)を克服することができ、植込みしたインプラントの周囲に最小限の骨移植のみで確実な骨移植が可能で、インプラント植込みの失敗を防ぐことができるため、インプラントの施術後、手術効果を向上させることができるという長所がある。

Claims (4)

  1. 上顎洞膜を安全に挙上するための安全上顎洞膜挙上器において、
    骨固定部支持台と、前記骨固定部支持台の上部に設けられた骨固定部とで構成され、
    前記骨固定部は、直径が1〜6mmであり、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体と、前記骨固定部胴体の上端には、上端に向かって先細となるように形成され、歯槽骨を掴む一つ以上の突起が突出した骨固定腕を含んで構成されている
    ことを特徴とする安全上顎洞膜挙上器
  2. 上顎洞膜を安全に挙上するための安全上顎洞膜挙上器において、
    骨固定部支持台と、前記骨固定部支持台の上部に設けられた骨固定部とで構成され、
    前記骨固定部は、直径が1〜6mmであり、内部に空間部が形成され端部が開放された円筒形の骨固定部胴体と、前記骨固定部胴体の上端には、上端に向かって等しい径のままで形成され、歯槽骨を掴む一つ以上の突起が突出した骨固定腕とを含んで構成されている
    ことを特徴とする安全上顎洞膜挙上器
  3. 前記骨固定部の内部空間の深さは、0.2mm〜7mmであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の安全上顎洞膜挙上器
  4. 前記骨固定部胴体の両側面に、外方に突出して垂直に形成された二つの側面刀を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の安全上顎洞膜挙上器。
JP2014500997A 2011-03-25 2012-03-21 上顎洞膜を直接調節して上顎洞膜を所望の方向に所望するだけ安全に挙上できるようにした安全上顎洞膜挙上器 Active JP5792883B2 (ja)

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