JPH0638807Y2 - パネル持上げ工具 - Google Patents

パネル持上げ工具

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Publication number
JPH0638807Y2
JPH0638807Y2 JP2443292U JP2443292U JPH0638807Y2 JP H0638807 Y2 JPH0638807 Y2 JP H0638807Y2 JP 2443292 U JP2443292 U JP 2443292U JP 2443292 U JP2443292 U JP 2443292U JP H0638807 Y2 JPH0638807 Y2 JP H0638807Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
panel
tool
bent
lifting
handle
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2443292U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0575217U (ja
Inventor
昭雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Exeo Corp
Original Assignee
Kyowa Exeo Corp
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Publication date
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Publication of JPH0575217U publication Critical patent/JPH0575217U/ja
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  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパネル持上げ工具に係
り、特に床パネルを持上げる際にパネルに形成した2個
の穴に工具の係止部を差込んで持上げるようにした工具
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床パネルを持上げる場合、パネル
に2個の穴を穿孔しておき、この穴に差込み係合する持
上げ工具を利用して持上げるようにしている。これは、
図6(1)に示すように、床パネル1に定間隔に2個の
持上げ用穴2を形成しておく。この穴2はパネル1のサ
イズによって2組形成される。このパネル1の持上げ用
工具3は、図6(2)に示されているように、握り部4
と一対の柄5をU字形状に折曲げ形成した工具本体6に
よって形成され、各柄5の先端には柄5との角度が90
度になるように更に折曲げ形成した係止部7を設けた構
造とされている。そして、持上げ操作は、最初工具本体
6をパネル1と平行になるように設定して係止部7をそ
れぞれ2個の穴2に差込んだ後、工具本体6を引起こ
し、係止部7がパネル1の裏面に係合するようにし、図
7(1)に示すように握り部4を手に持って上部に引上
げるのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来構造の
パネル持上げ工具3では、図7(1)に示すように、正
規の持上げ状態ではパネル1の裏面に工具係止部7が係
合するものの、パネル1の荷重バランスが係止部7の後
方側で重くなっている場合にはパネル1が傾斜し、係止
部7からパネル1が滑り落ちる虞があった。このためパ
ネル1が水平になるようにパネル1を作業者が押えるな
どの付加的な作業が必要となる欠点があった。また、持
上げ操作中は図8(1)に示すように握り部4がパネル
1の上面から突出する状態にあるものの、手を離すと同
図(2)に示すように工具本体6が下降し、握り部4が
パネル1の表面に密着してしまう。この状態では工具本
体6を再度持上げようとすると、握り部4を直接指でつ
かんで引上げなければならないが、作業時には手袋を装
着しているので、この引上げが困難となる。したがっ
て、逐次手袋を外し、工具本体6を引上げてからパネル
1の移動を行う作業となるので、作業性が非常に悪いと
いう問題があったものである。
【0004】本考案は、上記従来の問題点に着目し、パ
ネルの持上げ時にパネルが傾斜しても工具から落下する
危険性がなく、かつパネルの持上げ用穴への装着後にも
工具本体を容易に持上げ可能状態に設定することができ
る構造としたパネル持上げ工具を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るパネル持上げ工具は、握り部と一対の
柄をU字型に屈曲形成した手持ち工具本体における両端
の柄の先端にL字状に同方向に折曲した係止部を設け、
前記係止部をパネルに穿孔された2個の穴に差込んで持
上げするパネル持上げ工具において、前記係止部を工具
本体の柄に対して鋭角に折曲するとともに係止部先端部
分は略直角に折曲げ成形してなり、前記工具本体の握り
部側を前記係止部と反対方向に折曲させた構成とした。
【0006】
【作用】上記構成によれば係止部が柄に対して鋭角に折
曲されているため、パネルが傾斜しても柄と係止部の折
曲部分にパネル穴の内周縁が係合保持され、滑り落ちる
ことがない。また、握り部も柄に対して折曲され、これ
は係止部の折曲方向と反対方向となっているので、工具
本体がパネル面に接合した状態では握り部が少し浮き上
がった状態となる。これにより握り部を手袋装着のまま
持上げることができ、またこれをパネル面に押し付ける
ことにより係止部をパネル穴から離脱させることも容易
にできるものとなって作業操作性が格段に向上するので
ある。
【0007】
【実施例】以下に、本考案に係るパネル持上げ工具の具
体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0008】図1に実施例に係るパネル持上げ工具を示
す。この図に示すように、このパネル持上げ工具10
は、U字形状の工具本体12を有し、これは手で握るこ
とのできる握り部14と、その両端から折曲げ形成する
ことにより設けられた一対の柄16とから構成されてい
る。各柄16の先端には当該柄16との角度が90度未
満の鋭角になるように更に折曲げ形成された係止部18
が一体に設けられている。この係止部18の曲げ角度θ
は、持上げ対象のパネル20が落下しないように設定し
たもので、これは次のように設定する。
【0009】図2(1)に示すように、柄16の長さを
l1、係止部18の長さをl2、この工具の素材を丸棒とし
その直径をd、床パネル20の穴22の直径をaとし、
工具に床パネル20の荷重が加わったときに係止部18
が水平となる曲げ角度をθ1とした場合、
【0010】
【数1】tanβ=(d/2)/l1
【0011】
【数2】 cosγ=(a−d)/√(l1 2+(d/2)2) であり、θ≦θ1=γ−β のときに床パネル20が落下
することがない。
【0012】また、図2(2)に示すように、床パネル
20の穴22に係止部18が挿入可能な曲げ角度θ
2は、床パネル20の厚さをbとしたとき、
【0013】
【数3】 tanθ2=b/(a−d) となる。したがって、θ≧θ2のときに工具を床パネル
20の穴22に挿入できる。
【0014】このようなことから係止部18の曲げ角度
θは、θ1≧θ≧θ2となるように設定すればよい。l1
96mm、l2=30mm、d=8mm、床パネル20の穴径a
=10mm,厚さb=2.3mmとしたとき、曲げ角度θは
略86度〜49度であり、床パネル20の穴径a=10
mm,厚さb=3.2mmの場合には略86度〜57度と計
算される。そこで、実施例ではθ=75度の角度に設定
し、床パネル20のサイズに対応させている。
【0015】また、係止部18の先端部分は床パネル2
0の持上げに際して接触支持面を長く取るように柄16
と略直角となるように折曲げ成形し、これを直接的な支
持部24としている。
【0016】更に、この実施例に係る工具では、工具本
体12がパネル20に接合した状態の時に、握り部14
部分のみが浮き上がり状態となるように形成している。
これは工具本体12における柄16の上部部分を前記係
止部18と反対方向に折曲させ(折曲部26)、もって
握り部14がパネル20面から離反するように設定して
いる。
【0017】また、工具本体12の一対の柄16同士を
連結し、係止部18をパネル穴22に差込んだときに柄
16の挿入深さを制限し、もって握り部14がパネル2
0に密着することを防止するストッパ28が設けてい
る。
【0018】このように構成されたパネル持上げ工具1
0によって床パネル20を持上げる作業は次のようにな
る。図3(1)に示すように、工具本体12をパネル面
と平行にして係止部18の先端支持部24を差込む。係
止部18がパネル穴22に完全に挿入された状態で工具
本体12を引起こし、図3(2)に示すように、工具本
体12が床パネル20から直立した状態にして持上げて
パネル20を所望箇所に移動するのである。
【0019】図4(1)に示すように、パネル20が係
止部18から離反するように傾斜した場合、係止部18
は柄16に対して鋭角に設定されているので、パネル2
0が滑り落ちることがなく、パネル穴22が柄16と係
止部18とのコーナ部分に保持されることとなる。この
ため、作業途中でパネルバランスが崩れてもパネル20
の落下は確実に防止され、作業の安全性を確保すること
ができるのである。
【0020】また、持上げ工具10をパネル20に装着
した状態で一旦中止しても図4(2)に示すように、持
上げ工具10はパネル20に対して起立状態を保持す
る。これはストッパ28が柄16の陥没挿入を途中で阻
止するからであり、したがって、再度の持上げ時に握り
部14を手で掴むことが非常に容易にできる。
【0021】更に、工具本体12がパネル20に重なっ
た状態からこれを引起こす場合、図5(1)に示してい
るように、握り部14はパネル20面から浮き上がった
状態にある。したがって、その隙間に指を差し入れこれ
を簡単に引起こすことができる。また、パネル20の持
上げ移動が完了した後に持上げ工具10を取外す場合、
図5(2)に示すように、パネル20面から浮き上がっ
ている握り部14を上方から押し付けることにより係止
部18が穴22から抜き出されるので、取外しが非常に
簡単に行われるものとなっている。
【0022】このように実施例に係るパネル持上げ工具
10はパネル20への着脱作業が非常に簡易に行われ、
また持上げ時にはパネル20が傾斜しても工具から脱落
することが確実に防止される。したがって、作業性が格
段に向上し、安全性も極めて高くなるのである。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係るパネ
ル持上げ工具は、握り部と一対の柄をU字型に屈曲形成
した手持ち工具本体における両端の柄の先端にL字状に
同方向に折曲した係止部を設け、前記係止部をパネルに
穿孔された2個の穴に差込んで持上げするパネル持上げ
工具において、前記係止部を工具本体の柄に対して鋭角
に折曲するとともに係止部先端部分は略直角に折曲げ成
形してなり、前記工具本体の握り部側を前記係止部と反
対方向に折曲させたので、パネルの持上げ時にパネルが
傾斜しても工具から落下する危険性がなく、かつパネル
の持上げ用穴への装着後にも工具本体を容易に作業体勢
とすることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る持上げ工具の正面図と側面図であ
る。
【図2】同工具の係止部曲げ角度を求めるための模式側
面図である。
【図3】同工具をパネルに装着する作業の説明図であ
る。
【図4】同工具でパネルが傾斜した状態の側面図および
パネルに装着した待機状態の正面図である。
【図5】同工具を引起こす作業と取外す作業の説明図で
ある。
【図6】従来の持上げ工具の使用状態斜視図と従来工具
の斜視図である。
【図7】従来工具のパネル支持状態の側面図である。
【図8】従来工具のパネル持上げ状態と非作業状態の正
面図である。
【符号の説明】
10 パネル持上げ工具 12 工具本体 14 握り部 16 柄 18 係止部 20 床パネル 22 穴 24 先端支持部 26 折曲部 28 ストッパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握り部と一対の柄をU字型に屈曲形成し
    た手持ち工具本体における両端の柄の先端にL字状に同
    方向に折曲した係止部を設け、前記係止部をパネルに穿
    孔された2個の穴に差込んで持上げするパネル持上げ工
    具において、前記係止部を工具本体の柄に対して鋭角に
    折曲するとともに係止部先端部分は略直角に折曲げ成形
    してなり、前記工具本体の握り部側を前記係止部と反対
    方向に折曲させたことを特徴とするパネル持上げ工具。
JP2443292U 1992-03-24 1992-03-24 パネル持上げ工具 Expired - Lifetime JPH0638807Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2443292U JPH0638807Y2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 パネル持上げ工具

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JP2443292U JPH0638807Y2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 パネル持上げ工具

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Publication Number Publication Date
JPH0575217U JPH0575217U (ja) 1993-10-15
JPH0638807Y2 true JPH0638807Y2 (ja) 1994-10-12

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ID=12137993

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