JPH0638710B2 - 磁気増幅器制御形スイツチング電源 - Google Patents

磁気増幅器制御形スイツチング電源

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JPH0638710B2
JPH0638710B2 JP61228097A JP22809786A JPH0638710B2 JP H0638710 B2 JPH0638710 B2 JP H0638710B2 JP 61228097 A JP61228097 A JP 61228097A JP 22809786 A JP22809786 A JP 22809786A JP H0638710 B2 JPH0638710 B2 JP H0638710B2
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靖夫 松田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気増幅器制御形スイツチング電源に係り、
特に磁気増幅器用可飽和リアクトルの鉄損を低減させ、
スイツチング電源の高周波化、小形化を図るのに好適な
磁気増幅器制御形スイツチング電源に関する。
〔従来の技術〕
従来、プツシユプルやハーフブリツジ等のコンバータに
磁気増幅器を用いて出力制御を行う場合、アイ・イー・
イー・イー、ペスク’84レコード(’84.6)第3
82頁から第387頁(IEEE,PESC’84 Record(’
84.6)PP.382〜387)に示されている様
に、電圧器の二次側巻線は一般にセンタタツプを設けて
これを基準電位とし、更に二次側巻線の両端にそれぞれ
磁気増幅器用可飽和リアクトルを接続した構成を採つて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術においては、変圧器の一次巻線側に設けら
れた一対のスイツチ素子が同時にオフ状態となつた時の
変圧器の励磁電流の影響については考慮されていない。
すなわち、一対のスイツチ素子が同時にオフし、変圧器
の一次巻線側が解放状態になると変圧器の励磁電流は二
次側巻線を流れようとする。しかし、二次側巻線に設け
られた磁気増幅器用可飽和リアクトル(以下、可飽和リ
アクトルと記す)がこの励磁電流を阻止しようとして電
圧を発生する。この電圧によつて可飽和リアクトルは出
力制御を行う時以外にも磁束密度の変化を生じ、鉄損が
増大するという問題があつた。本発明は、出力制御を行
う磁以外の余分な磁束密度の変化を防止し、可飽和リア
クトルの鉄損を低減することによつて磁気増幅器制御形
スイツチングレギユレータの高周波化,小形化を図つた
磁気増幅器制御形スイツチング電源を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、変圧器の一次巻線側に設けられる一対のス
イツチ素子のオフ期間に、負荷電流と同一極性の電流が
変圧器の二次側巻線に流れても、この電流が、インピー
ダンスが極めて低い回路によりバイパスされ、短絡され
てしまうようにして達成される。
〔作用〕
インピーダンス低下回路は短絡回路を備え、この短絡回
路は、変圧器の一次巻線側に設けられる一体のスイツチ
素子がいずれもオフしている期間にのみ動作する。これ
によつて、可飽和リアクトルはスイツチ素子のオン時に
変圧記の二次巻線に誘起した電圧を所定の期間阻止し、
出力を一定に制御する。また、スイツチ素子のオフ期間
にはインピーダンス低下回路が動作し、変圧器の励磁電
流が流れても、この電流は短絡回路によりバイパスされ
るので、可飽和リアクトルに電圧が誘起されることはな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第一の実施例を示す回路構成図であつ
て、1はインピーダンス低下回路、2は制御回路、3は
発振回路、Q,Qはトランジスタ、Tは変圧器、L
S1,LS2は可飽和リアクトルである。
同図において、一対のトランジスタQ,Qは変圧器
Tの一次巻線N11,N12にそれぞれ接続され、180゜
の位相差で動作する。また、発振回路3は発振回路3の
出力信号S,Sによつてそれぞれトランジスタ
,Qを動作させる。可飽和リアクトルLS1,LS2
はそれぞれ変圧器Tの二次巻線N21,N22に接続され、
制御回路2から供給されるリセツト電流によつて該二次
巻線N21,N22に誘起した電圧を所定の期間阻止する。
インピーダンス低下回路1は、発振回路3の出力S
の信号を判別し、可飽和リアクトルLS1,LS2をそ
れぞれ短絡回路でバイパスして、出力制御を行う時以外
に該可飽和リアクトルLS1,LS2の両端に電圧が発生す
ることを防止する。なお、D,Dは整流ダイオード
である。
次に上記構成の動作について説明する。
信号SによつてトランジスタQがターンオンすると
同時に、インピーダンス低下回路1は動作を停止する。
またトランジスタQのターンオンによつて一次巻線N
11には図示黒丸を正極性に直流入力電源Eの電圧が印加
され、該一次巻線N11と磁気結合した一次巻線N12,二
次巻線N21,N22にも図示黒丸を正極性とする電圧が印
加される。この時、トランジスタQがオフ状態である
ために一次巻線N12には電流が流れない。また、二次巻
線N22に誘起した電圧は整流ダイオードDを逆バイア
スするため、二次巻線N22にも電流は流れない。一方、
二次巻線N21に誘起した電圧は可飽和リアクトルLS1
印加され、この電圧によつて該可飽和リアクトルLS1
磁束密度が上昇し、やがて飽和磁束密度に達する。可飽
和リアクトルLS1は、磁束密度が飽和磁束密度に達する
までは高いインピーダンスを持ち、二次巻線N21に誘起
した電圧を阻止して電流を流さない。飽和磁束密度に達
すると可飽和リアクトルLS1のインピーダンスが急減
し、該可飽和リアクトルLS1を通して一次巻線N21から
電流が流れ、負荷側に電力を供給する。可飽和リアクト
ルLS1が電圧を阻止する期間はトランジスタQのオン
期間に制御回路2から供給されるリセツト電流によつて
変えることができ、これにより出力を一定に制御する。
一方、可飽和リアクトルLS2はトランジスタQのオン
期間に制御回路2から供給されるリセツト電流によつて
高いインピーダンスを持つ。
ここでトランジスタQがターンオフすると、二次巻線
21,可飽和リアクトルLS1を通して流れていた電流が
しや断され、負荷側に供給される電力もしや断される。
一方、トランジスタQの導通期間に変圧器Tを流れて
いた励磁電流は、一次巻線N11を流れることができず、
二次巻線N22から可飽和リアクトルLS2を通して流れよ
うとする。しかし、可飽和リアクトルLS2が高いインピ
ーダンスを持つているため、励磁電流が流れようとする
と可飽和リアクトルLS2は電圧を発生する。これに引き
続いてトランジスタQがターンオンすると、各巻線に
は図示黒丸と逆方向を正とする電圧が誘起する。二次巻
線N22に誘起した電圧は出力を一定に制御するように所
定の期間可飽和リアクトルLS2によつて阻止される。以
上の動作から、該可飽和リアクトルLS2は出力制御を行
う時以外に変圧器Tの励磁電流によつても電圧が印加さ
れ、磁束密度の変化が生じていることがわかる。トラン
ジスタQがターンオフした後は可飽和リアクトルLS2
と同様に可飽和リアクトルLS1に励磁電流による電圧が
発生する。しかし、可飽和リアクトルLS1,LS2とそれ
ぞれ並列に設けられたインピーダンス低下回路1は、ト
ランジスタQをターンオフさせるために信号Sが停
止すると、該信号Sを判定して、短絡回路を動作させ
る。このため、二次巻線N22から流れる励磁電流は、イ
ンピーダンス低下回路1の短絡回路によって、可飽和リ
アクトルLS2からバイパスされ、この結果、可飽和リア
クトルLS2は短絡状態となるので、その端子間に電圧が
発生するのを充分に防止することができる。
信号SによつてトランジスタQがターンオフする
と、該信号Sの信号を判別してインピーダンス低下回
路1は動作を停止するため、二次巻線N22に誘起した電
圧を所定の期間可飽和リアクトルLS2が阻止し、これに
より出力を一定に制御できる。
本実施例によれば、トランジスタQ,Qのオフ期間
に変圧器Tの二次巻線を流れる励磁電流は、可飽和リア
クトルLS1,LS2とそれぞれ並列に設けられたインピー
ダンス低下回路1内の短絡回路を流れ、可飽和リアクト
ルLS1,LS2の両端に発生する電圧を抑制できる。従つ
て、可飽和リアクトルLS1,LS2はトランジスタQ
のターンオン後、出力を制御するために所定の期間
電圧を阻止すれば良く、使用磁束密度を低減でき、鉄損
を小さくできる効果がある。
第2図は本発明の第二の実施例を示す要部回路構成図で
あつて、本実施例は前記第1図のインピーダンス低下回
路1を変圧器Tの二次巻線N21,N22と並列に設けたも
のである。インピーダンス低下回路1は変圧器Tの一次
巻線と並列に設けても同様の効果を得ることができる
が、その動作は変圧器Tの二次巻線N21,N22と並列に
設けた場合と同じであり、ここでは一次巻線と並列に設
けた時の説明は省略する。
同図において、第1図に示したトランジスタQが導通
している時は二次巻線N21から可飽和リアクトルLS1
ダイオードDを通して負荷電流が流れ、負荷に電力を
供給している。この時、信号Sによつて二次巻線N21
に設けられたインピーダンス低下回路1は動作できな
い。ここでトランジスタQがターンオフした場合を考
える。トランジスタQがターンオフすると信号S
はいずれも停止するため、インピーダンス低下回路
1は動作可能になる。また、トランジスタQのオン期
間に流れていた変圧器Tの励磁電流が、変圧器Tの二次
巻線から放出しようとして二次巻線N21,N22には図示
黒丸と逆極性を正とする電圧を生ずる。二次巻線N21
生じた電圧は整流ダイオードDによつて阻止される。
一方、二次巻線N22に設けられたインピーダンス低下回
路1は動作可能な状態にあるため、d点を正とする電圧
が発生すれば、その短絡回路が働き、その端子d、e間
により二次巻線N22をバイパスする。このため、変圧器
Tの励磁電流は二次巻線N22からd点、インピーダンス
低下回路1内の短絡回路、e点を通して流れ、二次巻線
22に発生する電圧を抑制する。次にトランジスタQ
がターンオンした時は、信号Sによつて二次巻線N22
に設けられたインピーダンス低下回路1は動作を停止
し、d,e間を解放する。トランジスタQがオフした
時は同様に二次巻線N21に設けられたインピーダンス低
下回路1が動作し、変圧器Tの励磁電流を、このインピ
ーダンス低下回路1内の短絡回路によりバイパスし、短
絡してしまうのである。
この様に、インピーダンス低下回路1は変圧器Tの巻線
と並列に設けても前記第1図に示した実施例と同様の効
果を得ることができる。
第3図はインピーダンス低下回路の一例を示す回路構成
図であつて、1はインピーダンス低下回路、11、14
はトランジスタ、12、16はダイオード、13、15
は抵抗であり、第1図、第2図と同一符号は同一部分を
示す。
同図において、トランジスタ11とダイオード12、そ
れに抵抗13は、可飽和リアクトルLS1を短絡状態にバ
イパスする短絡回路を構成し、抵抗15,ダイオード1
6およびトランジスタ14は判別回路を構成する。信号
によつて第1図のQがターンオンすると、第3図
のトランジスタ14もターンオンする。トランジスタQ
のターンオンによつて変圧器Tの二次巻線N21の黒丸
を正極性にした電圧が誘起し、二次巻線N21からダイオ
ード12,抵抗13,トランジスタ14,二次側巻線の
センタタツプの経路で電流が流れるが、トランジスタ1
1のベースには電流が流れず、該トランジスタ11はオ
フ状態となつている。
このため、二次巻線N21に誘起した電圧は可飽和リアク
トルLS1によつて所定の期間阻止される。トランジスタ
がターンオンした時も可飽和リアクトルLS2と並列
に設けられたインピーダンス低下回路1が同様に動作
し、二次巻線N22に誘起した電圧を可飽和リアクトルL
S2が所定の期間阻止する。この様に、信号S,S
よつてトランジスタQ,Qのいずれかが導通してい
る期間は第3図のトランジスタ11がオフ状態になり、
インピーダンス低下回路1は動作しない。
次に、トランジスタQがターンオフした場合を考え
る。この時、信号Sは出力されておらず、第3図のト
ランジスタ14もオフ状態になる。
トランジスタQのターンオフによつて、変圧器の励磁
電流は二次巻線N21の黒丸から流出するが、可飽和リア
クトルLS1が高インピーダンスになつているため、ダイ
オード12,抵抗13,トランジスタ11のベース,エ
ミツタの経路を流れ、該トランジスタ11を導通させ
る。トランジスタ11が導通するため、励磁電流はダイ
オード12,トランジスタ11の経路を流れ、可飽和リ
アクトルLS1をバイパスする。このため、該可飽和リア
クトルLS1にはトランジスタ11の飽和電圧とダイオー
ド12の順電圧降下しか印加されず、該可飽和リアクト
ルLS1の磁束密度の変化を防止する。この様に、信号S
が出力されないと第3図の信号判別回路によって、短
絡回路のトランジスタ11が導通し、可飽和リアクトル
S1を短絡状態にバイパスして、該可飽和リアクトルL
S1に電圧が印加されることを防止できる。
トランジスタQがターンオフした場合も同様に可飽和
リアクトルLS2の磁束密度の変化を防止できる。
この様に、第3図に示すインピーダンス低下回路に依れ
ば、トランジスタQ,Qのオン期間にはインピーダ
ンス低下回路1が動作することなく、磁気増幅器によつ
て出力を一定に制御でき、トランジスタQ,Qのオ
フ期間にそれぞれのトランジスタがオンした時と同一極
性の電圧が可飽和リアクトルLS1,LS2に印加される場
合はインピーダンス低下回路によつて該可飽和リアクト
ルLS1,LS2をそれぞれ短絡回路でバイパスし、短絡状
態にして、該可飽和リアクトルLS1,LS2に電圧が印加
されることを防止できる。
第4図は本発明の第三の実施例を示す要部回路構成図で
あつて、NL1,NL2はそれぞれ可飽和リアクトルLS1
第1の巻線,第2の巻線であり、前記第1図と同一符号
は同一部分を示す。
同図において、可飽和リアクトルLS1に負荷電流を流す
第1の巻線NL1と、可飽和リアクトルをリセツトするた
めのリセツト電流を流す第2の巻線NL2を設け、第2の
巻線NL2を並列にインピーダンス低下回路1を接続して
いる。
前記第3図では、可飽和リアクトルLS1の周辺回路のみ
を示しているが他方の可飽和リアクトルLS2も同様の構
成を持たせる。
ここで、信号Sによつて第1図のトランジスタQ
ターンオンした場合を考える。この時、第4図に示すイ
ンピーダンス低下回路1は信号Sによつて動作を停止
する。このため、変圧器の二次巻線N21とセンタタツプ
との間に誘起した電圧は可飽和リアクトルLS1の第1の
巻線NL1に図示黒丸と逆極性を正として印加される。こ
の時、第2の巻線NL2にも図示黒丸と逆極正を正とする
電圧が誘起すると、インピーダンス低下回路1が動作を
停止しているため、該回路1を通して電流は流れず、第
2の巻線NL2の両端は高インピーダンスとなつている。
従つて、可飽和リアクトルLS1は変圧器の二次巻線N21
に誘起した電圧を所定の期間阻止し、出力を一定に制御
できる。
次に、トランジスタQがターンオフした後の動作を説
明する。この時、第4図に示すインピーダンス低下回路
1には信号Sが入力されておらず、該回路1は動作可
能な状態になつている。ここで、二次巻線N21から第1
の巻線NL1,ダイオードDを通して変圧器の励磁電流
が流れようとした場合を考える。この時、第1の巻線N
L1にはトランジスタQがオンした時と同一極性の電圧
が印加されようとし、第2の巻線NL2にも図示黒丸と逆
極性を正として電愛が誘起される。この電圧によつてイ
ンピーダンス低下回路1が動作し、第2の巻線NL2を短
絡回路でバイパスし、短絡状態にして、可飽和リアクト
ルLS1各巻線に電圧が発生するのを防止する。なお、第
4図のd,e点はそれぞれ第2図中に示すインピーダン
ス低下回路のd,e点と同一の点を示す。
この様に、本実施例に依れば負荷電流を流す第1の巻線
と、リセツト電流を流す第2の巻線とを備えた磁気増幅
器用可飽和リアクトルにおいても、変圧器の励磁電流に
よる可飽和リアクトルの磁束密度を低減でき、鉄損も小
さく抑制できる効果がある。なお、第4図において、イ
ンピーダンス低下回路1を第1の巻線NL1と並列に設け
ても全く同様の効果が得られるが、この時の動作は第1
図の実施例と同様であり、ここでは省略した。
第5図は本発明の第四の実施例を示す要部回路構成図で
あつて、可飽和リアクトルLS1の周辺回路部のみを示す
が、他方の可飽和リアクトルLS2も同様の構成を持たせ
る。
同図においても、Eは可飽和リアクトルLS1をリセツ
トさせる電流を流すためのリセツト用電源である。な
お、Eはスイツチング電源の出力電圧を用いて代用す
ることも可能である。Qは第1図に示す制御回路2の
出力によつて可飽和リアクトルLS1の第2の巻線NL2
流れるリセツト電流を制御するトランジタ、1′はトラ
ンジスタQと並列に設けられたインピーダンス低下回
路である。
第5図において信号Sによつて第1図のトランジスタ
がターンオンした場合を考える。この時、インピー
ダンス低下回路1′も信号Sによつて動作を停止し、
図のf,g間を高インピーダンス状態にする。また、ト
ランジスタQも一定のリセツト電流を流す様に制御さ
れているため、コレクタ,エミツタ間は高インピーダン
スになつている。ここで、二次巻線N21とセンタタツプ
間に発生した電圧は第1の巻線NL1の図示黒丸と逆極性
を正にして印加されるが、第2の巻線NL2にはリセツト
電流しか流れることができず、第1の巻線NL1にもリセ
ツト電流を該第1の巻線NL1側に換算した電流が流れる
だけであり、二次巻線N21に誘起した電圧は第1の巻線
L1によつて阻止される。また、一般に第2の巻線NL2
に流れるリセツト電流は負荷電流に比べて十分小さいた
め無視できる。可飽和リアクトルLS1が飽和すると巻線
21からNL1,Dに介して電流が流れ、負荷側に電力
を供給する。
次に、トランジスタQがオフした時の動作について述
べる。インピーダンス低下回路1′は信号Sが出力さ
れておらず、また、トランジスタQのコレクタ電圧が
よりも大きくなると動作し、f,g間を短絡状態に
し、これにより、トランジスタQのコレクタ電圧がE
に保たれるように動作する。
トランジスタQがターンオフした時は、信号Sが出
力されていない。ここで、変圧器の励磁電流によつて巻
線NL1,NL2に図示黒丸と逆極性を正とする電圧が誘起
した場合を考える。この時、第2の巻線NL2に誘起した
電圧をVとすれば、トランジスタQのコレクタ電圧
はE+Vとなり、インピーダンス低下回路1′が動
作してf,g間に電流が流れる。f,g間のインピーダ
ンスはトランジスタQのコレクタ電圧をEとする様
に動作するため、VはOVとなり、見掛け上第2の巻
線NL2が短絡された様になつてNL1,NL2に電圧が発生
することを防止できる。
本実施例の様に、磁気増幅器用可飽和リアクトルのリセ
ツト電流を制御する制御素子と並列にインピーダンス低
下回路を設けても、変圧器の励磁電流による電圧が可飽
和リアクトルに印加されず、可飽和リアクトルの鉄損を
低減できる効果がある。
第6図は第5図におけるインピーダンス低下回路1′の
一例を示す回路構成図で、抵抗31とトランジスタ32
は、信号Sの有無を判別する判別回路を構成し、抵抗
33、トランジスタ34、定電圧ダイオード35は、短
絡回路を構成している。
同図においてまず、信号SによつてトランジスタQ
がターンオンした時の動作を考える。この時、信号S
によつてトランジスタ32も導通する。ここで、変圧器
の二次巻線N21(第5図)に誘起した電圧は可飽和リア
クトルL21の第1の巻線NL1に図示黒丸と逆極性に正に
して印加され、第2の巻線NL2にも図示黒丸と逆極性を
正にして電圧Vが発生する。このため、トランジスタ
のコレクタ電圧はE+Vとなる。いま、定電圧
ダイオード35が阻止する電圧をEに選定すれば、V
の発生によつて定電圧ダイオード35,抵抗33,ト
ランジスタ32に電流が流れるが、トランジスタ34に
ベース電流は流れず、該トランジスタ34はオフ状態で
ある。抵抗33を大きな値に選定すればf,g間のイン
ピーダンスも大きく、可飽和リアクトルLS1は出力を一
定に制御するため、二次巻線N21に発生した電圧を所定
の期間阻止した。
次に、トランジスタQがターンオフした後の動作につ
いて説明する。この時、信号Sは発生しておらず、ト
ランジスタ32はオフ状態になつている。ここで、二次
巻線N21から流れる変圧器の励磁電流によつて、可飽和
リアクトルLS1の各巻線にトランジスタQが導通した
時と同一極性の電圧が誘起した場合を考える。第2の巻
線NL2に発生した電圧によりトランジスタQのコレク
タ電圧がE以上となるため、定電圧ダイオード35,
抵抗33を通して電流が流れる。この電流はトランジス
タ32がオフしているため、トランジスタ34のベー
ス,エミツタ間に流れ、該トランジスタ34を導通させ
る。トランジスタ34の導通によってf,g間が導通状
態になると、リセツト用電源Eから第2の巻線NL2
トランジスタ34の経路で電流が流れる。この電流を第
1の巻線NL1側に換算した値が該第1の巻線NL1を流れ
る変圧器の励磁電流と等しくなると、可飽和リアクトル
S1の各巻線に誘起していた電圧はOVとなり、巻線N
L1,NL2は短絡状態と見なせる様になる。このため可飽
和リアクトルLS1の磁束密度は変化することなく、鉄損
の低減を図ることができる。そして、トランジスタ34
が導通した結果、第2の巻線NL2を流れる電流が増加し
てゆき、この第2の巻線NL2を流れる電流を第1の巻線
L1側に換算した値が、第1の巻線NL1を流れる励磁電
流よりも大きくなると、可飽和リアクトルLS1の各巻線
には図示黒丸を正極性とする電圧が誘起し、トランジス
タQのコレクタ電圧がEよりも小さくなる。この状
態になると定電圧ダイオード35は電流を流さず、トラ
ンジスタ34はオフ状態になる。この様に、本実施例に
依ればインピーダンス低下回路1′は、トランジスタQ
,Qのオフ期間に、これ等のトランジスタがオンし
た時と同一極性の電圧が可飽和リアクトルLS1の各巻線
に印加された場合、トランジスタQのコレクタ電圧を
に保つ様に動作し、該可飽和リアクトルLS1の各巻
線を見掛け上短絡状態にして磁束密度の変化を防止で
き、鉄損を低減できる効果がある。
第7図は第1図に示した制御回路の一例を示す回路構成
図であつて、21は演算増幅器であり、基準電源22の
電圧とa点から抜出したスイツチング電源の出力電圧と
の差に比例した出力をトランジスタ23のベースに供給
し、該トランジスタ23を介してc点から可飽和リアク
トルにリセツト電流を供給する。
第8図は第1図に示した発振回路の一例を示す回路構成
図であつて、31はタイマー用IC(日立製HA175
55等)で構成される発振器であるが、このICの動作
は良く知られているので説明を省略する。また32はフ
リツプフロツプであり、発振器31の出力信号を1/2
分周し、発振器31の信号をトランジスタ33と34に
振り分ける。Vccは発振回路3を動作させるための電源
であり、トランジスタ33,34を介してそれぞれ信号
,Sを構成する。なお、トランジスタQ,Q
に供給する信号S,Sと、インピーダンス低下回路
に供給する信号との間で絶縁が必要な場合は、トランジ
スタ33,34の出力側にそれぞれパルストランスやフ
オトカプラ等の素子を設けることも可能である。
また、以上の説明はプツシユプル形のスイツチング電源
に磁気増幅器を用いた場合を例に説明したが、ハーフブ
リツジやフルブリツジ及び一石フオワード形のスイツチ
ング電源に磁気増幅器を用いた場合も、同様に本発明は
適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、磁気増幅器用の
可飽和リアクトルは、出力制御を行うために必要な磁束
密度の変化しか生ぜず、鉄損による温度上昇を低減でき
るため、スイツチング電源の高周波化,小形化が可能に
なる。可飽和リアクトルの許容温度上昇を40deg.と
した場合の一例では、本発明によるスイツチング電源は
周波数を250KHzにすることができ、従来の2.5
倍の高周波動作が可能であつた。これに伴つてスイツチ
ング電源の総体積も従来の65%に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例を示す回路構成図、第2
図は本発明の第二の実施例を示す要部回路構成図、第3
図はインピーダンス低下回路の一例を示す回路構成図、
第4図は本発明の第三の実施例を示す要部回路構成図、
第5図は本発明の第四の実施例を示す要部回路構成図、
第6図は第5図におけるインピーダンス低下回路の一例
を示す回路構成図、第7図は第1図に示した制御回路の
一例を示す回路構成図、第8図は第1図に示した発振回
路の一例を示す回路構成図である。 1……インピーダンス低下回路、2……制御回路、3…
…発振回路、S,S……トランジスタQ,Q
駆動用信号、S1,LS2……磁増幅器用可飽和リアクト
ル、N11,N12……変圧器の一次巻線、N21,N22……
変圧器の二次巻線、D,D……整流ダイオード、T
……変圧器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 靖夫 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 吉中 英夫 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立金属株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−170278(JP,A) 特開 昭60−156268(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流入力電源と変圧器の一次巻線とスイッ
    チ素子とが直列に接続され、前記スイッチ素子の開閉動
    作によって前記変圧器の二次巻線に出力される電力を少
    なくも可飽和リアクトルとダイオードから構成された磁
    気増幅器によって一定出力に制御する磁気増幅器制御形
    スイッチング電源において、前記可飽和リアクトルを短
    絡状態にバイパスする短絡回路と、該短絡回路を前記ス
    イッチ素子のオフ期間中動作させる判別回路とを設け、
    前記スイッチ素子のオン期間に前記可飽和リアクトルに
    対して印加される電圧と同一極性の電圧が、前記スイッ
    チ素子のオフ期間にも前記可飽和リアクトルに対して印
    加されてしまうのを防止するように構成したことを特徴
    とする磁気増幅器形スイッチング電源。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記短絡
    回路が、前記変圧器の一次巻線又は二次巻線に並列に接
    続されていることを特徴とする磁気増幅器形スイッチン
    グ電源。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、前記短絡
    回路が、前記可飽和リアクトルに並列に接続されている
    ことを特徴とする磁気増幅器制御形スイッチング電源。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、前記可飽
    和リアクトルが、負荷電流が流れる第1の巻線と、リセ
    ット電流が流れる第2の巻線とを備えていることを特徴
    とする磁気増幅器制御形スイッチング電源。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項において、前記短絡
    回路が、前記可飽和リアクトルの第1の巻線又は第2の
    巻線の一方に並列に接続されていることを特徴とする磁
    気増幅器制御形スイッチング電源。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4項において、前記短絡
    回路が、前記可飽和リアクトルの第2の巻線に供給すべ
    きリセット電流をスイッチング電源の出力に応じて制御
    する制御素子を備えていることを特徴とする磁気増幅器
    制御形スイッチング電源。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項において、前記スイ
    ッチ素子が180゜の位相差で動作する一対のスイッチ
    素子で構成され、これらスイッチ素子の動作によって前
    記変圧器が正負両極性に磁化され、該変圧器の二次巻線
    に電力を供給するようにしたスイッチング電源回路が形
    成されていることを特徴とする磁気増幅器制御形スイッ
    チング電源。
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