JPH0638379A - 電圧・無効電力制御方式 - Google Patents

電圧・無効電力制御方式

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JPH0638379A
JPH0638379A JP4213621A JP21362192A JPH0638379A JP H0638379 A JPH0638379 A JP H0638379A JP 4213621 A JP4213621 A JP 4213621A JP 21362192 A JP21362192 A JP 21362192A JP H0638379 A JPH0638379 A JP H0638379A
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JP
Japan
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reactive power
voltage
value
control
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JP4213621A
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English (en)
Inventor
Kotaro Dan
幸太郎 団
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変電所に設置される電圧・無効電力制御装置
の追従性を改善する。 【構成】 時間に対して固定値をもつ感度係数から、選
択された制御機器の操作回数を算出し(ステップS
6)、制御機器の1単位の制御ずつ、タイムディレイ
(遅延時間)の時間をおきながら制御を繰り返し(ステ
ップS7〜S9)、系統電圧及び無効電力の現在値が目
標値の許容範囲になるようにする。 【効果】 追従性の改善ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変電所等に設置され
る力率等の調整を行う電圧・無効電力制御装置に関し、
特に、この装置の追従性を改善した電圧・無効電力制御
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は電圧・無効電力制御装置で制御さ
れる変電所の設備構成図の一例を示したものであり、図
8において、20は変圧器、20aはタップ、21はコ
ンデンサからなる調相設備SC、22はリアクトルから
なる調相設備SR、21a,21bは遮断器、Q1は制
御目標となる変圧器20の1次側の通過無効電力、V2
は変圧器20の2次側母線電圧V2すなわち系統電圧で
ある。
【0003】次に、従来の電圧・無効制御装置による変
電所の制御動作について説明する。変電所に設置される
電圧・無効電力制御装置は、あらかじめ通過無効電力Q
1と2次側母線電圧(系統電圧)V2の目標値をスケジ
ュール値として持っている。電圧・無効電力装置は、現
在の通過無効電力Q1及び2次側母線電圧V2が目標値
の許容値に入るように、図8の制御パターン(X軸は通
過無効電力△Q1,Y軸は2次側母線電圧△V2)に従
って、調相設備SC21,SR22の遮断器21a,2
1bのオン・オフ制御又は変圧器20のタップ(TA
P)20aの上げ,下げの制御のいずれかを、選択して
実施している。すなわち、その電圧・無効電力装置は、
初めに自所の2次側母線電圧V2,通過無効電力Q1の
現在値と目標値とを比較し、目標値の許容幅から逸脱し
た時のみ、その逸脱量を積分し、この積分量が規定値を
越えた時に、調相設備SC21,SR22の遮断器21
a,21bのオン・オフ制御又は変圧器20のタップ2
0aの上げ・下げ制御のいずれかを選択するかを判断し
ている。そして、逸脱量の大小にかかわらず、一度制御
を実施すれば積分量を一度クリアし、再び、自所の2次
側母線電圧V2,通過無効電力Q1の現在値と目標値と
を比較する一連の動作をくり返し行いながら、現在の2
次側母線電圧V2,通過無効電力Q1を目標値の許容幅
内に追い込む制御をしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧・無効電力
制御方式では、以上のように変電所を制御しているた
め、通過無効電力Q1及び2次側母線電圧V2の現在値
が目標値の許容幅から大幅に逸脱していても、その逸脱
量を修正するために、何度も積分動作をくり返す必要が
ある。このため、この制御における追従特性が極めて遅
く、特に、系統電圧の急変時等に追従できないという欠
点があった。また、電力系統への適応性,制御の精度も
満足いくものではなかった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、系統電圧の急変時において
も追従特性のよい、加えて電力系統への適応性,制御の
精度もよい電圧・無効電力制御方式を得ることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る電
圧・無効電力制御方式は、図1で示すように、系統電圧
及び無効電力における目標値と現在値とを比較し、この
現在値が目標値の許容範囲から逸脱したときのみ、この
逸脱量を積分し、この積分値が所定の値を越えた場合
に、コンデンサ,リアクトル等の調相設備又はタップ付
き変圧器のいずれかの制御対象機器を選択し、この選択
された制御対象機器を、上記現在値が目標値の許容範囲
内になるまで制御する電圧・無効電力制御方式におい
て、上記系統電圧及び無効電力に関する時刻に対して固
定値の感度係数をあらかじめ定め、選択された上記制御
対象機器の操作回数を上記感度係数から計算し、この操
作回数分を最大として、上記制御対象機器をくり返し制
御することにより、上記系統電圧及び無効電力の現在値
を目標値の範囲内にするようにした(ステップS6〜S
9)。
【0007】この第2の発明に係る電圧・無効電力制御
方式は、図5で示すように、系統電圧及び無効電力にお
ける目標値と現在値とを比較し、この現在値が目標値の
許容範囲から逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、
この積分値が所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リ
アクトル等の調相設備又はタップ付き変圧器のいずれか
の制御対象機器を選択し、この選択された制御対象機器
を、上記現在値が目標値の許容範囲内になるまで制御す
る電圧・無効電力制御方式において、上記系統電圧及び
無効電力に関する時刻に対して固定値の感度係数をあら
かじめ定め、選択された上記制御対象機器の操作回数を
上記感度係数から計算し、この操作回数を最大として、
制御毎に取り込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値
が目標値の許容範囲内になるまで上記制御対象機器の制
御をくり返し行うようにした(ステップS6,S7,S
8,S20,S21)。
【0008】この第3の発明に係る電圧・無効電力制御
方式は、図6で示すように、系統電圧及び無効電力にお
ける目標値と現在値とを比較し、この現在値が目標値の
許容範囲から逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、
この積分値が所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リ
アクトル等の調相設備又はタップ付き変圧器のいずれか
の制御対象機器を選択し、この選択された制御対象機器
を、上記現在値が目標値の許容範囲内になるまで制御す
る電圧・無効電力制御方式において、上記系統電圧及び
無効電力に関する時刻に対して変化する感度係数をあら
かじめ定め、選択された上記制御対象機器の操作回数を
上記感度係数から計算し、この操作回数を最大として、
制御毎に取り込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値
が目標値の許容範囲内になるまで上記制御対象機器の制
御をくり返し行うようにした(ステップS30,S6,
S7,S8,S20,S21)。
【0009】この第4の発明に係る電圧・無効電力制御
方式は、図7で示すように、系統電圧及び無効電力にお
ける目標値と現在値とを比較し、この現在値が目標値の
許容範囲から逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、
この積分値が所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リ
アクトル等の調相設備又はタップ付き変圧器のいずれか
の制御対象機器を選択し、この選択された制御対象機器
を、上記現在値が目標値の許容範囲内になるまで制御す
る電圧・無効電力制御方式において、上記系統電圧及び
無効電力に関する時刻に対して固定の第1の感度係数を
あらかじめ定め、選択された上記制御対象機器の第1の
操作回数を第1の感度係数から計算し、この第1の操作
回数にもとづいて上記制御対象機器を制御し、この制御
後に取り込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値が目
標値の許容範囲外である場合は、上記制御対象機器の制
御前後の上記系統電圧及び無効電力を用いて第2の感度
係数を計算し、この第2の感度係数から上記制御対象機
器の第2の操作回数を再計算し、この第2の感度係数及
び第2の操作回数にもとづいて、制御毎に取り込んだ上
記系統電圧及び無効電力の現在値が目標値の許容範囲内
になるまで上記制御対象機器の制御をくり返し行うよう
にした(ステップS30,S6,S7,S8,S20,
S21,S40,S41)。
【0010】
【作用】この第1の発明による電圧・無効電力制御方式
は、コンデンサ,リアクトル等の調相設備又はタップ付
き変圧器のいずれかの制御対象機器が選択された後、こ
の制御対象機器による操作回数を算出する。この操作回
数については、系統電圧及び無効電力に関する時刻に対
して固定値の感度係数をあらかじめ定め、この感度係数
にもとづく計算から算出する。そしてこの操作回数を最
大として、制御対象機器を制御し、この制御を、系統電
圧及び無効電力の現在値が目標値の範囲内になるまでく
り返す。
【0011】この第2の発明による電圧・無効電力制御
方式は、上記制御対象機器が選択された後、この制御対
象機器による操作回数を算出する。この操作回数につい
ては、系統電圧及び無効電力に関する時刻に対して固定
値の感度係数をあらかじめ定め、この感度係数にもとづ
く計算から算出する。そしてこの操作回数を最大とし
て、上記制御対象機器を制御し、この制御を、系統電圧
及び無効電力が目標値の許容範囲内になるまでくり返し
行う。ただし、この制御毎に現在の上記系統電圧及び無
効電力値を取り込み、現在のこれらの値が許容範囲内で
あるか否かを毎回チェックする。
【0012】この第3の発明による電圧・無効電力制御
方式は、上記制御対象機器が選択された後、この制御対
象機器による操作回数を算出する。この操作回数につい
ては、系統電圧及び無効電力に関する時刻に対して変化
する感度係数をあらかじめ定め、この感度係数にもとづ
く計算から算出する。そしてこの操作回数を最大とし
て、上記制御対象機器を制御し、この制御を、系統電圧
及び無効電力が目標値の許容範囲内になるまでくり返し
行う。ここで、上記操作回数を算出するもととなる時間
の感度係数は、時間とともに変化する感度係数である。
【0013】この第4の発明による電圧・無効電力制御
方式は、上記制御対象機器が選択された後、上記系統電
圧及び無効電力に関する時刻に対して変化する第1の感
度係数をあらかじめ定め、選択された上記制御対象機器
の第1の操作回数を第1の感度係数から計算し、この第
1の操作回数にもとづいて上記制御対象機器を制御し、
この制御後に取り込んだ上記系統電圧及び無効電力の現
在値が目標値の許容範囲外である場合は、上記制御対象
機器の制御前後の上記系統電圧及び無効電力をを用いて
第2の感度係数を計算し、この第2の感度係数から上記
制御対象機器の第2の操作回数を再計算し、この第2の
感度係数及び第2の操作回数にもとづいて、制御毎に取
り込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値が目標値の
許容範囲内になるまで上記制御対象機器の制御をくり返
し行うことを特徴とする電圧・無効電力制御方式。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図にもとづいて説
明する。図1は、この第1の発明の一実施例(実施例
1)を示す電圧・無効電力制御装置による制御手順を示
すフローチャートであり、既述した変電所の設備(図
8)は、この実施例1で示されるフローチャートに従っ
て制御される。次に、図1のフローチャートに従って実
施例1の電圧・無効電力制御装置の制御手順について説
明する。まず、図8の変電所の設備から変圧器20の2
次側母線電圧(系統電圧)V2と通過無効電力Q1の現
在値とを一定周期で測定して取り込む(ステップS
1)。次に、取り込まれた2次側母線電圧V2と通過無
効電力Q1の目標値との逸脱量を計算し、許容幅と比較
して逸脱の有無を藩邸し(ステップS2)、逸脱があれ
ば(YES)、ステップ3に進み、逸脱がなければ(N
O)、ステップS10に進み、後述する積分値を零にク
リアして終了する。
【0015】次に、ステップ3では、2次側母線電圧V
2と無効電力Q1の逸脱量を積分する。そして、その積
分値が許容値以上か否かを判定し(ステップS4)、許
容値以上であれば(YES)、ステップS5に進み、許
容値よりも小さければ(NO)、ステップS10に進み
終了する。ステップS5では、その積分量が許容値以上
であるので、図6の調相設備SC21,調相設備SRま
たは変圧器20のいずれかを選定する。そして、あらか
じめ定められた時刻に対して固定値の感度係数から選択
された制御機器による操作回数を選定し(ステップS
6)、その制御機器を、一定のディレイ時間(タイムデ
ィレイ)の間隔をおきながら操作回数までくり返し制御
する(ステップS7〜S9)。そして、操作が完了すれ
ば、積分値をクリアしてすべての操作を終了する。
【0016】次に、上記フローチャートで使用される感
度係数の算出方法について説明する。この電圧・無効電
力制御方式に用いられる感度係数には電圧と無効電力の
感度係数がある。そして、この電圧と無効電力を制御す
る手段として変圧器20(負荷時タップ切換装置)のタ
ップ20aの上げ,下げの操作、調相設備SC21(電
力用コンデンサ)や調相設備22(分路リアクトル)の
遮断器21a,22aの入り又は切りの操作がある。図
2は変圧器20のタップ20aを1タップ上げた場合の
電圧・無効電力の変化を示す図であり、タップ操作によ
る感度係数の算出方法を説明する図である。まず、タッ
プを上げる前の1次,2次側母線電圧をV1,V2、1
次側通過無効電力をQ1とし、1タップ上げた後の1
次,2次側母線電圧をV1′,V2′、1次側通過無効
電力をQ1′とする。こられの値をもとに、電圧感度係
数は、 V2′−V2=△V2…(1) また、無効電力感度係数は、 Q1′−Q1=△V1…(2) として算出される。このように、1タップ上げるとV2
はV2′にQ1はQ1′に変化する。そして、さらに1
タップ上げるとV2′=V2′+(V2′−V2)、Q
1′=Q1′+(Q1′−Q1)だけ変化する。
【0017】上式(1),(2)で算出された感度係数
は、時刻に対して固定値であるが、次に、この時刻に対
して固定値の感度係数について説明する。図4は負荷曲
線を示しており、横軸は時間、縦軸は感度係数である。
このように、電力需要は時時刻刻と変化しており、例え
ば、同じ1タップ上げても、軽負荷時と重負荷時とでは
電圧,無効電力の変化分に相違がある。通常は、軽負荷
時の感度係数が重負荷時の感度係数よりも大きくなる。
上記の「時刻に対して固定値の感度係数」とは、図4の
直線aのように1日の時刻(0〜24H)が進んでも感
度係数の値を意味し、後述するが「時刻に対して変化す
る感度係数」とは、図4の曲線b1,b2のように、1
日の時刻が進めばその時刻に応じて感度係数が変化する
ことを意味する。ここで、曲線b1は軽負荷時、曲線b
2は重負荷時を示している。
【0018】次に、図1のフローチャートにおいて、ス
テップS6の感度係数により操作回数を選定する場合の
手順を具体的に説明する。初めに、変圧器20のタップ
20aのタップを1段上げ(又は下げ)を実施した時の
2次側母線電圧の変化分(△V2)を電圧感度係数A
(TAPV)と、1次側通過無効電力の変化分(△Q
1)を無効電力感度係数A(TAPQ)と定義する。ま
た、調相設備SC21又はSR22の遮断器21a又は
21bを入又は切にした時の2次側母線電圧の変化分
(△V2′)を調相設備SC21の電圧感度係数A(S
CV)、同様に入又は切にした時の調相設備SR22の
1次側通過無効電力の変化分(△Q1′)を無効電力感
度係数と定義する。
【0019】ステップS5で制御機器が決定された後
(例えば変圧器20のタップ20aの上げ,下げ)、以
下の式で計算する。 V−△V0<V′−A(TAPV)×N(TAPV)<V+△V0…(3) Q−△Q0<Q′−A(TAPQ)×N(TAPQ)<Q+△Q0…(4) ただし△V0,△Q0:電圧・無効電力の許容幅となる
偏差、N(TAPV),N(TAPQ):電圧,無効電
力を許容幅内に入れるためのタップ操作回数 この(3),(4)式より判断して変圧器20のタップ
20aの操作回数N(TAPV)とN(TAPQ)とを
計算する。そしてステップS7〜S9でこの計算された
操作回数よりも小さい制御回数で変圧器20のタップ2
0aの制御動作を行う。
【0020】この制御動作は、図3で示す制御パタ−ン
で示すように行われる。まず、図3で示すように、現在
の状態が点A(Q3,V3)の状態にあり、許容範囲3
0を逸脱しているとする。ここで変圧器20のタップ2
0aを1段上げると点B(Q4,V4)に系統状態が変
化するが、また許容範囲よりも逸脱しているため、もう
1段タップ20aを上げる。そうすると、点B(Q
1′,V1′)から点C(Q5,V5)に系統状態が変
化し、この点C(Q5,V5)の点は許容範囲30内に
あるためタップ20a切り替えによる制御を中止する。
この場合、操作回数は2回であり、この2回のタップ2
0aの上げ切り替え制御で制御範囲からの逸脱を解消し
たことになる。
【0021】図5は、この第2の発明の実施例(実施例
2)を示す電圧,無効電力制御手順のフローチャートで
ある。この実施例2では、時刻に対して固定値の感度係
数を使用することによって操作回数を決定し(ステップ
S6)、ステップS7,S8の処理ステップとステップ
9の判断ステップを必要回数連続して操作し、追従性を
改善した。図5において、ステップS7,S8,S2
0,S21の処理が実施例1と異なっている。これらの
処理ステップについて説明すると、まず、ステップS7
では選択された制御機器(例えば変圧器20)のタップ
の切り換え制御を行う。そして、一定の遅延時間後(タ
イムディレイ後)に2次側母線電圧V2と無効電力Q1
の現在値を取り込む(ステップS8,S20)。許容値
からの逸脱があるか否かをチェックし(ステップS2
1)、逸脱があれば(YES)、ステップS7に戻り、
逸脱がなければ(NO)、ステップS10で積分値をク
リアして終了する。
【0022】図6は、この第3の発明の実施例(実施例
3)を示す電圧,無効電力制御装置の制御手順のフロー
チャートである。実施例2では、ステップS6で時間に
対して固定値の感度係数を使用して制御機器の操作回数
を選定した。この実施例3では、時刻の感度係数を選択
し(ステップS30)、この時刻の感度係数を使用した
点で実施例2と異なる。この時刻の感度係数は、図4を
用いて既術したように、1日の時刻が進めばその時刻に
応じて変化する感度係数を意味している。
【0023】図7は、この第4の発明の実施例(実施例
4)を示す電圧,無効電力制御手順のフローチャートで
ある。この実施例4では、実施例3の処理ステップに加
えて、処理ステップS40,S41をさらに付け加え
た。すなわち、逸脱のある場合(ステップS21でYE
S)、まず、第1の感度係数としての感度係数(時刻に
対して変化する)を求め、更に制御前後の2次側母線電
圧V2と通過無効電力V1を用いて、系統の第2の感度
係数としての感度係数を計算(例えば計算機のオンライ
ン状態での計算)し、算出された感度係数を用いて操作
回数を再計算する(ステップS40,41)。 そし
て、ステップS7,S8,S20の処理とともに、逸脱
しなくなるまで(ステップS21でNO)、繰り返し行
う。
【0024】
【発明の効果】この第1の発明によれば、時刻に対して
固定値の感度係数から選択された制御対象機器の操作回
数を算出し、この操作回数にもとづいて制御する構成と
したため、追従性の高い制御が実現できる効果がある。
また、回路構成をシンプルにできるため製造コストを安
くすることができる効果もある。
【0025】この第2の発明によれば、時刻に対して固
定値の感度係数から選択された制御対象機器の操作回数
を算出し、制御毎に系統電圧及び無効電力の現在値を取
り込みながら制御する構成としたため、第1の発明の効
果に加えて、第1の発明のものよりも電力系統状況によ
り良く適応できる効果がある。
【0026】この第3の発明によれば、時刻に対して変
化する値をもつ感度係数から選択された制御対象機器の
操作回数を算出し、この操作回数にもとづいて制御する
構成としたため、追従性の高い制御が実現できる効果が
ある。また、制御の精度を向上させることができる効果
がある。
【0027】この第4の発明によれば、制御操作前後の
系統電圧及び無効電力を取り込んで系統の感度係数を計
算し、この算出された感度係数を用いて、制御対象機器
の操作回数を再計算し、この操作回数にもとづいて制御
できる構成としたため、第3の発明の効果に加えて、第
3の発明のものよりも制御の精度を高くできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この第1の発明の一実施例を示す電圧・無効電
力制御装置の制御手順のフローチャートである。
【図2】図1のフローチャートに使用される感度係数の
算出方法を説明する図である。
【図3】図1のフローチャートに従ってTAP調整した
場合の制御パタ−ンを示す図である。
【図4】図1のフローチャートで使用される時刻と関係
をもつ感度係数について説明する図である。
【図5】この第2の発明の一実施例を示す電圧・無効電
力制御装置の制御手順のフローチャートである。
【図6】この第3の発明の一実施例を示す電圧・無効電
力制御装置の制御手順のフローチャートである。
【図7】この第4の発明の一実施例を示す電圧・無効電
力制御装置の制御手順のフローチャートである。
【図8】変電所の設備構成の一例を示す図である。
【図9】従来の制御パタ−ンを示す図である。
【符号の説明】
20 変圧器 20a タップ 21 調相設備SC 22 調相設備SR 21a,22a遮断器 Q1 通過無効電力 V2 2次側母線電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統電圧及び無効電力における目標値と
    現在値とを比較し、この現在値が目標値の許容範囲から
    逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、この積分値が
    所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リアクトル等の
    調相設備又はタップ付き変圧器のいずれかの制御対象機
    器を選択し、この選択された制御対象機器を、上記現在
    値が目標値の許容範囲内になるまで制御する電圧・無効
    電力制御方式において、上記系統電圧及び無効電力に関
    する時刻に対して固定値の感度係数をあらかじめ定め、
    選択された上記制御対象機器の操作回数を上記感度係数
    から計算し、この操作回数を最大として上記制御対象機
    器をくり返し制御することにより、上記系統電圧及び無
    効電力の現在値を目標値の範囲内にすることを特徴とす
    る電圧・無効電力制御方式。
  2. 【請求項2】 系統電圧及び無効電力における目標値と
    現在値とを比較し、この現在値が目標値の許容範囲から
    逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、この積分値が
    所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リアクトル等の
    調相設備又はタップ付き変圧器のいずれかの制御対象機
    器を選択し、この選択された制御対象機器を、上記現在
    値が目標値の許容範囲内になるまで制御する電圧・無効
    電力制御方式において、上記系統電圧及び無効電力に関
    する時刻に対して固定値の感度係数をあらかじめ定め、
    選択された上記制御対象機器の操作回数を上記感度係数
    から計算し、この操作回数を最大として、制御毎に取り
    込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値が目標値の許
    容範囲内になるまで上記制御対象機器の制御をくり返し
    行うことを特徴とする電圧・無効電力制御方式。
  3. 【請求項3】 系統電圧及び無効電力における目標値と
    現在値とを比較し、この現在値が目標値の許容範囲から
    逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、この積分値が
    所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リアクトル等の
    調相設備又はタップ付き変圧器のいずれかの制御対象機
    器を選択し、この選択された制御対象機器を、上記現在
    値が目標値の許容範囲内になるまで制御する電圧・無効
    電力制御方式において、上記系統電圧及び無効電力に関
    する時刻に対して変化する感度係数をあらかじめ定め、
    選択された上記制御対象機器の操作回数を上記感度係数
    から計算し、この操作回数を最大として、制御毎に取り
    込んだ上記系統電圧及び無効電力の現在値が目標値の許
    容範囲内になるまで上記制御対象機器の制御をくり返し
    行うことを特徴とする電圧・無効電力制御方式。
  4. 【請求項4】 系統電圧及び無効電力における目標値と
    現在値とを比較し、この現在値が目標値の許容範囲から
    逸脱したときのみ、この逸脱量を積分し、この積分値が
    所定の値を越えた場合に、コンデンサ,リアクトル等の
    調相設備又はタップ付き変圧器のいずれかの制御対象機
    器を選択し、この選択された制御対象機器を、上記現在
    値が目標値の許容範囲内になるまで制御する電圧・無効
    電力制御方式において、上記系統電圧及び無効電力に関
    する時刻に対して変化する感度係数をあらかじめ定め、
    選択された上記制御対象機器の第1の操作回数を第1の
    感度係数から計算し、この第1の操作回数にもとづいて
    上記制御対象機器を制御し、この制御後に取り込んだ上
    記系統電圧及び無効電力の現在値が目標値の許容範囲外
    である場合は、上記制御対象機器の制御前後の上記系統
    電圧及び無効電力を用いて第2の感度係数を計算し、こ
    の第2の感度係数から上記制御対象機器の第2の操作回
    数を再計算し、この第2の感度係数及び第2の操作回数
    にもとづいて、制御毎に取り込んだ上記系統電圧及び無
    効電力の現在値が目標値の許容範囲内になるまで上記制
    御対象機器の制御をくり返し行うことを特徴とする電圧
    ・無効電力制御方式。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7159236B2 (en) 2000-06-30 2007-01-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Transmission/reception integrated radio-frequency apparatus
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