JP2024064207A - 電圧調整装置 - Google Patents

電圧調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024064207A
JP2024064207A JP2022172626A JP2022172626A JP2024064207A JP 2024064207 A JP2024064207 A JP 2024064207A JP 2022172626 A JP2022172626 A JP 2022172626A JP 2022172626 A JP2022172626 A JP 2022172626A JP 2024064207 A JP2024064207 A JP 2024064207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tap
voltage
voltage value
transformer
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022172626A
Other languages
English (en)
Inventor
博宣 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2022172626A priority Critical patent/JP2024064207A/ja
Publication of JP2024064207A publication Critical patent/JP2024064207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

【課題】1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる電圧値を効率的に算出する電圧調整装置を提供する。【解決手段】直列変圧器11、12、調整変圧器2及びタップt1~t3を切り替える切換スイッチTh1~Th3,ThA~ThCを備え、巻線について選択されたタップを結線して交流を出力する負荷時タップ切換器3を含む電圧調整装置100であって、負荷時タップ切換器の制御部は、電源側の電圧を示す1次側電圧値V1又は負荷側の電圧を示す2次側電圧値V2の何れか一方を取得し、現時点におけるタップ位置を取得し、タップの切り換えで決定するタップ位置に対応する調整変圧器の巻数比による偏差を含む伝達関数を用いて、現時点のタップ位置による1次側電圧値と2次側電圧値との推定電圧比率を導出し、推定電圧比率と1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、電圧調整装置に関する。
いわゆる間接切換方式による電圧調整装置は、2次巻線が配電線に直列に接続される直列変圧器と、1次巻線が配電線に並列に接続され、2次巻線に複数のタップが設けられた調整変圧器と、該複数のタップを切り換えて直列変圧器の1次巻線に接続するタップ切換器とを備えている。
タップ切換器は、直列変圧器の1次巻線に接続するタップを切り換えるための切換スイッチと、タップ切換を行う過程でタップ間に流れる矯絡電流を制限する限流抵抗器等の限流素子と、該限流素子のタップ間への接続及び切り離しを行う矯絡用スイッチとを有する。限流抵抗器及び矯絡用スイッチは直列に接続されている。タップ切換器は、切換スイッチ及び矯絡用スイッチを所定のシーケンスでオンオフすることにより、調整変圧器から直列変圧器の1次巻線に印加する調整電圧の大きさ及び極性を切り換える。
限流抵抗器及び矯絡用スイッチの直列回路には、機械接点を有する電磁接触器等の開閉器が並列に接続されている(特許文献1参照)。この開閉器は、切換スイッチが制御不能になった場合及び配電線における短絡事故等の原因によってタップ切換器に大電流が流れた場合に閉路されるようになっている。この場合の機械接点としては、電源喪失の場合に閉路されるようにb接点(常閉接点)が用いられる。
特開平11-312612号公報
しかしながら、特許文献1に開示された開閉器は、1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる1次側電圧値又は2次側電圧値を算出する観点について考慮されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる1次側電圧値又は2次側電圧値を効率的に算出することが可能な電圧調整装置を提供することにある。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、交流を電源から負荷に配電する配電線に2次巻線が直列に接続される直列変圧器と、前記配電線に1次巻線が並列に接続された調整変圧器と、前記調整変圧器の1又は複数の巻線が有するタップを切り換えて選択するための切換スイッチを備え、前記巻線について選択されたタップを結線して交流を出力する負荷時タップ切換器とを含む電圧調整装置であって、前記負荷時タップ切換器は、前記タップに関する処理を行う制御部を備え、前記制御部は、前記電源側の電圧を示す1次側電圧値、又は前記負荷側の電圧を示す2次側電圧値のいずれか一方を取得し、前記タップの現時点におけるタップ位置を取得し、前記タップの切り換えにて決定されるタップ位置に対応する前記調整変圧器の巻数比による偏差を含む伝達関数を用いて、現時点におけるタップ位置による1次側電圧値と2次側電圧値との推定電圧比率を導出し、導出した前記推定電圧比率と、前記取得した1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出する。
本態様にあたっては、電圧調整装置は、直列変圧器、調整変圧器、及び負荷時タップ切換器を含み、負荷時タップ切換器は、調整変圧器のタップを切り換えて選択するための切換スイッチと、切換スイッチをオン又はオフして前記タップを切り換える制御を行う制御部を備える。これにより、負荷時タップ切換器の制御部が、調整変圧器のタップを切り換えることにより、配電線の電圧を調整することができる。制御部は、電圧調整装置に接続される電源の側における電圧を示す1次側電圧値、又は電圧調整装置に接続される負荷の側における電圧を示す2次側電圧値のいずれかのみを取得する。例えば、電源が単相電源である場合、配電線は、u相の配電線と、v相の配電線とを含み、これら配電線の間には、計測用変圧器が設けられているものであってもよい。計測用変圧器は、配電線における電源側、又は負荷側のいずれか一方のみ設けられている。制御部は、電源側の計測用変圧器、又は負荷側の計測用変圧器から出力される電圧値のいずれか一方のみを取得する。電源側の計測用変圧器から取得する電圧値は、1次側電圧値に相当する。負荷側の計測用変圧器から取得する電圧値は、2次側電圧値に相当する。直列変圧器、調整変圧器及び負荷時タップ切換器を含む電圧調整装置は、間接切換方式を用いるものであり、例えば順送電状態の電圧調整装置における電源側の1次側電圧値(入力側電圧値)と、負荷側の2次側電圧値(出力側電圧値)との比率は、伝達関数により示される。伝達関数は、タップを切り替えることにより決定されるタップ位置にて特定される調整変圧器(タップ付変圧器)の巻数比を用いた偏差を含むため、当該伝達関数によって算出される値は、巻数比に応じて異なるものとなる。当該偏差は、負荷時タップ切換器が出力する電圧が0となる素通しとなるタップ位置(素通しタップ)を0とし、当該0に対する偏差であってもよい。制御部は、例えばサイリスタ等への指令出力状態を用いて、タップの現時点における位置(タップ位置)を取得する。制御部は、タップ位置に対応する調整変圧器の巻数比による偏差を含む伝達関数を用いて、現時点におけるタップ位置による1次側電圧値と2次側電圧値との推定電圧比率を導出する。制御部は、1次側電圧値と2次側電圧値との推定電圧比率を導出するにあたり、記憶部に記憶されているタップ位置テーブルを参照するものであってもよい。制御部は、導出した推定電圧比率と、計測用変圧器から取得した1次側電圧値又は2次側電圧値の一方とに基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出する。すなわち、制御部は、電源側の計測用変圧器から1次側電圧値を取得した場合、当該1次側電圧値及び推定電圧比率に基づき、2次側電圧値を算出する。制御部は、負荷側の計測用変圧器から2次側電圧値を取得した場合、当該2次側電圧値及び推定電圧比率に基づき、1次側電圧値を算出する。間接切換方式による電圧調整装置においては、1次側と2次側の電圧比には一定の法則性があるため、電源側電圧(1次側電圧)が変動するとタップ毎の負荷側電圧(2次側電圧)は変動し、タップ位置を1タップ毎に切り換えた際の電圧(1タップ電圧)は、一様にならないことが想定される。すなわち、本態様における電圧調整装置においては、例えば1タップ電圧を100V又は67V等と正規化した上での計算によっては、1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出することが困難となることが想定される。これに対し、1次側電圧値と2次側電圧値との比率を示し、かつタップ位置にて特定される調整変圧器(タップ付変圧器)の巻数比を用いた偏差を、変数として含む多項式から成る伝達関数を用いることにより、1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を効率的に算出することができる。すなわち、間接切換方式の電圧調整装置を当該伝達関数によって制御モデル化し、現時点におけるタップ位置から導出した推定電圧比率を用いて、計測用変圧器から取得した1次側電圧値又は2次側電圧値の一方とに基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を効率的に算出することができる。これにより、例えば、SVR(Step Voltage Regulator)、TVR(Thyristor Voltage Regulator)又はLVR(Low Voltage Regulator)等において、電源側及び負荷側の双方に計測用変圧器を設けることを不要とすることができる。すなわち、電源側の計測用変圧器、又は負荷側の計測用変圧器のいずれかのみを設けることにより、不要とした計測用変圧器による計測機能を省略することができる。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、前記伝達関数は、前記直列変圧器の個数、及び前記直列変圧器の巻数比を含む。
本態様にあたっては、伝達関数は、タップを切り替えることにより決定されるタップ位置にて特定される調整変圧器(タップ付変圧器)の巻数比を用いた偏差に加え、更に直列変圧器の個数、及び直列変圧器の巻数比を含む。伝達関数は、これら調整変圧器の巻数比を用いた偏差、直列変圧器の個数、及び直列変圧器の巻数比を、負荷側電圧(2次側電圧)に対する係数として含む多項式にて定義されるものであってもよい。このように定義された伝達関数を用いることにより、直列変圧器及び調整変圧器を含む間接切換方式の電圧調整装置において、計測用変圧器から取得した1次側電圧値又は2次側電圧値の一方とに基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出する際の算出精度を向上させることができる。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、前記伝達関数は、前記タップ位置の個数に応じた複数の定数として定義され、前記制御部は、前記タップ位置に対応する定数の値を前記推定電圧比率として導出する。
本態様にあたっては、間接切換方式による電圧調整装置においては、タップ位置それぞれに応じて、調整変圧器の巻数比を用いた偏差それぞれが、決定される。例えば、タップ位置の個数(タップ数)が7つ(7タップ)である場合、当該巻数比を用いた偏差の個数(パターン)も7つとなり、従って、伝達関数は7通りの定数(伝達関数それぞれにおける算出値)として定義される。これら定数それぞれは、例えば、タップ位置それぞれと関連付けられて、タップ位置テーブルに格納されることにより、記憶部に記憶されるものであってもよい。1次側電圧値と2次側電圧値との比率(推定電圧比率)は、このように定義された伝達関数(定数)に対応しているため、現時点におけるタップ位置から推定電圧比率を効率的に導出することができる。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、順送電状態において、前記伝達関数は、1/(1-K・Ns・Nt(n))にて示される。但し、
K:直列変圧器の個数
Ns:直列変圧器の巻数比
Nt(n):調整変圧器における素通しに対する偏差
n:タップ位置
本態様にあたっては、順送電状態において、伝達関数(G(n))は、1/(1-K・Ns・Nt)にて示される。この際、Kは、直列変圧器の個数を示し、例えば、直列変圧器がu相の配電線と、v相の配電線とのそれぞれに1つ設けられている場合、Kは2となる。Nsは、直列変圧器の巻数比(Ns2:2次巻線の巻数/Ns1:1次巻線の巻数)を示す。Nt(n)は、調整変圧器における素通しに対する偏差を示す。より具体的には、素通しを0とした場合、当該0に対する偏差を示すものであり、偏差は、調整変圧器のタップ位置(n)それぞれに対応する巻数比(Nt(n))を用いて示される。1次側電圧値と2次側電圧値との比率(推定電圧比率)は、当該伝達関数{G(n)=1/(1-K・Ns・Nt)に対応しているため、電圧調整装置が順送電状態において、現時点におけるタップ位置から推定電圧比率を効率的に導出することができる。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、逆送電状態において、前記伝達関数は、1-K・Ns・Nt(n)にて示される。但し、
K:直列変圧器の個数
Ns:直列変圧器の巻数比
Nt(n):調整変圧器における素通しに対する偏差
n:タップ位置
本態様にあたっては、逆送電状態において、伝達関数(G’(n))は、1-K・Ns・Nt(n)にて示される。すなわち、逆送電状態の伝達関数(G’(n))は、順送電状態の伝達関数(G(n))の逆数(1/G(n))として示される。この際、Kは、直列変圧器の個数を示し、例えば、直列変圧器がu相の配電線と、v相の配電線とのそれぞれに1つ設けられている場合、Kは2となる。Nsは、直列変圧器の巻数比(Ns2:2次巻線の巻数/Ns1:1次巻線の巻数)を示す。Nt(n)は、調整変圧器における素通しに対する偏差を示す。より具体的には、素通しを0とした場合、当該0に対する偏差を示すものであり、偏差は、調整変圧器のタップ位置(n)それぞれに対応する巻数比(Nt(n))を用いて示される。1次側電圧値と2次側電圧値との比率(推定電圧比率)は、当該伝達関数{G’(n)=1-K・Ns・Nt(n)}に対応しているため、電圧調整装置が逆送電状態において、現時点におけるタップ位置から推定電圧比率を効率的に導出することができる。
本開示の一態様に係る電圧調整装置は、前記調整変圧器は、1つの巻線を有する単巻変圧器、又は複数の巻線を有する複巻変圧器である。
本態様にあたっては、調整変圧器は、1次巻線と2次巻線の一部を共有している変圧器である単巻変圧器、又は1次巻線と2次巻線とが別個の巻線である複巻変圧器にて構成される。単巻変圧器にて構成される場合、調整変圧器は、直列巻線(Nt1)と分路巻線(Nt2)とを含み、直列巻線(Nt1)と分路巻線(Nt2)とは、中間のタップによって区分けされている。これら分路巻線(Nt2)と直列巻線(Nt1)との巻数の関係において、分路巻線(Nt2)の巻数は、直列巻線(Nt1)の巻数よりも大きい(Nt2>Nt1)ものであってもよい。この場合、1次巻線の巻き数は、直列巻線(Nt1)と分路巻線(Nt2)との合計値(Nt1+Nt2)となる。2次巻線の巻き数は、タップ位置に応じて、異なる値となる。調整変圧器(タップ付変圧器)は、単巻変圧器である場合、構成を簡略化しつつ、複巻変圧器を用いた場合と同様のタップ切換の制御を行うことができる。これら単巻変圧器又は複巻変圧器に対し伝達関数を共通的に用いることができ、1次側電圧値と2次側電圧値との比率(推定電圧比率)は、当該伝達関数に対応しているため、現時点におけるタップ位置から推定電圧比率を効率的に導出することができる。
1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる1次側電圧値又は2次側電圧値を効率的に算出することが可能な電圧調整装置を提供することができる。
実施形態1(電源側の計測用変圧器)に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 切換スイッチの構成例を示す回路図である。 タップ位置とオンにする切換スイッチ等との関係を定義するタップ位置テーブルの説明図である。 順送電状態における制御ブロック線図である。 制御部の処理手順(順送電状態)を示すフローチャートである。 実施形態2に係る逆送電状態における制御ブロック線図である。 制御部の処理手順(逆送電状態)を示すフローチャートである。 実施形態3(負荷側の計測用変圧器)に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 制御部の処理手順(順送電状態)を示すフローチャートである。 制御部の処理手順(逆送電状態)を示すフローチャートである。
(実施形態1)
以下、実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。電圧調整装置(SVR=Step Voltage Regulator)100は、順送電状態において、紙面左側の電源側から供給される単相交流の電圧を調整し、紙面右側の負荷側へ、配電線1u,1vを介して単相交流を配電する。電圧調整装置100は、逆送電状態において、紙面右側の負荷側から供給される単相交流の電圧を調整し、紙面左側の電源側へ、配電線1u,1vを介して単相交流を配電する。
電圧調整装置100は、配電線1u,1vそれぞれに2次巻線112,122が直列に接続される直列変圧器11,12と、配電線1u,1vに巻線20が並列に接続される調整変圧器2(タップ付変圧器)とを備える。直列変圧器11の2次巻線112は配電線1uに設けられ、直列変圧器12の2次巻線122は配電線1vに設けられており、すなわち、電圧調整装置100は2つの直列変圧器11,12を備える。電圧調整装置100は、更に、調整変圧器2の巻線20及び直列変圧器11,12それぞれの1次巻線111,121それぞれの間に設けられた負荷時タップ切換器3を備える。負荷時タップ切換器3及び調整変圧器2が、負荷時タップ切換変圧器200を構成する。
直列変圧器11,12は、2次巻線112,122それぞれに1次巻線111,121が対応している。1次巻線111,121は、それぞれ2次巻線112,122に互いに逆位相の電圧が誘起するように並列に接続されている。2次巻線112,122それぞれの上記負荷側の端子に対応する1次巻線111,121の端子をu1,v1とする。また、2次巻線112,122それぞれの上記電源側の端子に対応する1次巻線111,121の端子をu2,v2とする。
調整変圧器2は、単巻変圧器であり、1次巻線と2次巻線の一部を共有している変圧器である。調整変圧器2は、巻線20が配電線1u,1v間に接続されている。単巻変圧器である調整変圧器2の巻線20は、直列巻線20a(Nt1)と、分路巻線20b(Nt2)とを含み、直列巻線20a(Nt1)と分路巻線20b(Nt2)とは、中間のタップt2によって区分けされている。これら分路巻線20b(Nt2)と直列巻線20a(Nt1)との巻数において、分路巻線20b(Nt2)の巻数は、直列巻線20a(Nt1)の巻数よりも大きい(Nt2>Nt1)ものであってもよい。この場合、1次巻線の巻き数は、直列巻線20a(Nt1)と分路巻線20b(Nt2)との合計値(Nt1+Nt2)となる。2次巻線の巻き数は、タップ位置に応じて、異なる値となる。
巻線20は、一端及び他端から引き出されたタップt1及びt3と、一端及び他端の間に位置し、当該巻線20を直列巻線20a(Nt1)と分路巻線20b(Nt2)に区分けする中間のタップt2とを有する。巻線20は、タップt1からt3のいずれか1つが負荷時タップ切換器3を介して直列変圧器11,12の1次側の端子u2,v1に接続され、当該1つと同一又は異なる他の1つが負荷時タップ切換器3を介して直列変圧器11,12の1次側の端子u1,v2に接続される。同一のタップが直列変圧器11,12の1次側の各端子に接続されるのは、後述する素通しタップの場合である。
本実施形態において、調整変圧器2は単巻変圧器であるとしたがこれに限定されず、調整変圧器2は、複巻変圧器であってもよい。調整変圧器2が複巻変圧器である場合、1次巻線21が配電線1u,1v間に接続されている。1次巻線21に対応する2次巻線22は、一端及び他端から引き出されたタップt1及びt3と,一端及び他端の間から引き出された中間のタップt2とを有し、調整変圧器2が単巻変圧器である場合と同様にタップ制御が行われる。
直列変圧器よりも電源側の配電線1u,1v間には計測用変圧器PT1の1次巻線が接続されているものであってもよい。計測用変圧器PT1により、電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1m)を計測することができる。計測用変圧器PT1に代えて、例えば抵抗分圧等の手段を用いて配電線1u,1v間の電圧を検出してもよい。
負荷時タップ切換器3は、調整変圧器2の巻線20のタップt1~t3を切り換えるための6つの切換スイッチThA,ThB,ThC,Th1,Th2,Th3を有する。タップ切換器の構成は図1に示すものに限定されず、例えば、直列変圧器11,12に印加する電圧の極性を切り換える極性切換用タップ選択スイッチを含む構成であってもよい。
負荷時タップ切換器3は、更に、上記各切換スイッチの切り換えを制御する制御部31と、制御部31からの駆動信号に基づいて各切換スイッチをオンに駆動する駆動部32とを有する。制御部31には、電源側の計測用変圧器PT1の2次巻線、及び後述する変流器CT1(電流検出部に相当)の2次巻線が接続されている。制御部31と、計測用変圧器PT1、及び変流器CT1との接続、並びに駆動部32と各切換スイッチとの接続は、図示を省略する。
制御部31は、例えばマイコン等により構成され、不図示のCPU(Central Processing Unit )及び、ROM又はRAM等の記憶部311を有する。ROM等の記憶部311に予め記憶された制御プログラムに従って、電圧の調整を制御する。一時的に発生した情報はRAMに記憶されるものであってもよい。記憶部311は、後述するタップ位置テーブル、及び基準電圧値(V2ref:2次側基準電圧値、V1ref:1次側基準電圧値)が記憶されているものであってもよい。制御部31は、経過時間を計測するためのタイマカウンタを有する。
巻線20のタップt1は、保護用のヒューズ(不図示:以下同様)を介して切換スイッチThA及びTh1の一端に接続され、タップt2は、ヒューズを介して切換スイッチThB及びTh2の一端に接続され、タップt3は、ヒューズを介して切換スイッチThC及びTh3の一端に接続されている。切換スイッチThA,ThB,ThCの他端同士は、接続線3uを介して直列変圧器11,12の1次側の端子u1及びv2に接続されている。切換スイッチTh1,Th2,Th3の他端同士は、接続線3vを介して直列変圧器11,12の1次側の端子u2及びv1に接続されている。
接続線3u及び3v間には、限流抵抗器RS及び矯絡用スイッチThSの直列回路と、トライアックTr1(半導体スイッチ)の両端とが接続されている。トライアックTr1の両端には点弧回路Tg1が接続されており、点弧回路Tg1にはトライアックTr1の両端電圧が供給されている。点弧回路Tg1の出力はトライアックTr1のゲートに接続されている。
接続線3uにおけるトライアックTr1及び上記直列回路との接続点よりも出力側には、負荷時タップ切換器3が出力する単相交流の線電流を計測するために、変流器CT1の1次巻線が結合しているものであってもよい。CT1の1次巻線を接続線3vに結合させて、単相交流の線電流を計測するようにしてもよい。
矯絡用スイッチThSは、タップt1~t3を切り換える過程で、限流抵抗器RSを介してタップ間を矯絡させておくために、タップ間への限流抵抗器RSの接続及び切り離しを行うためのものである。トライアックTr1は、過電流が検出されて各切換スイッチが保護される場合、又は負荷時タップ切換器3の運用が停止される場合に点弧される。この場合、直列変圧器11,12の1次側の端子u1,u2間及び端子v1,v2間が矯絡されるため、直列変圧器11,12の1次側が開放状態になることが防止される。
変流器CT1を上述の位置に設けることにより、切換スイッチ及び矯絡用スイッチThSに流れる電流を計測することができる。トライアックTr1が点弧した場合は、変流器CT1により、直列変圧器11,12の1次巻線111,121からトライアックTr1に流れる電流を計測することができる。このため、例えば配電線1u,1vにおける短絡事故発生時に、配電線1u,1vに流れる最大電流を算出することができる。トライアックTr1に流れる電流を検出する必要がない場合は、変流器CT1を設ける位置は上述の位置に限定されず、接続線3uにおけるトライアックTr1との接続点よりも巻線20に近い位置であってもよい。本実施形態においは、トライアックTr1にて説明したがこれに限定されず、トライアックTr1に替えて、2つのサイリスタを逆並列に接続した回路を用いるものであってもよい。
図2は、切換スイッチThAの構成例を示す回路図である。各スイッチの構成を、切換スイッチThAを例として説明する。他の切換スイッチ及び矯絡用スイッチThSについても同様である。切換スイッチThAは、アノードからカソードへ一方向に導通するサイリスタThAa及びThAbを逆並列に接続してなる。サイリスタThAaのアノード及びサイリスタThAbのカソードは、接続線3uに接続されている。サイリスタThAaのカソード及びサイリスタThAbのアノードは、調整変圧器2の巻線20のタップt1に接続されている。サイリスタThAa及びThAbのゲートは、駆動部32に接続されている。駆動部32からトリガ信号が各サイリスタのゲートに印加された場合、切換スイッチThAは双方向に導通する。切換スイッチThAを1つのトライアックで構成してもよい。
図3は、タップ位置とオンにする切換スイッチ等との関係を定義するタップ位置テーブルの説明図である。当該タップ位置テーブルを用いて、オンにする切換スイッチの組み合わせについて説明する。切換スイッチの組み合わせは7通りあり、これらの組み合わせをタップ1からタップ7までのタップ位置で表す。例えば、タップ位置をタップ1にした場合、切換スイッチThC及びTh1がオンする。これにより、タップt1が接続線3vに接続され、タップt3が接続線3uに接続される。この場合、タップt1及びt3間の巻数が2次巻線22の巻数に等しくなり、負荷時タップ切換器3が出力する電圧の大きさが最大となる。
タップ2からタップ3までについては、タップ間の巻数が段階的に少なくなるようなタップの組み合わせに応じて、2つのタップを接続線3u及び3vに接続する切換スイッチが決まる。例えば、タップ位置をタップ3にした場合、切換スイッチThC及びTh2がオンする。これにより、タップt2が接続線3vに接続され、タップt3が接続線3uに接続される。この場合、タップt2及びt3間の巻数が0を除いて最小となり、負荷時タップ切換器3が出力する電圧の大きさが0を除いて最小となる。
タップ位置をタップ4にした場合、切換スイッチThA及びTh1がオンする。これにより、タップt1が接続線3u及び3vに接続される。この場合、負荷時タップ切換器3が出力する電圧が0となる。これが、いわゆる素通しタップである。なお、素通しタップにするための切換スイッチは、切換スイッチThA及びTh1に限定されず、切換スイッチThB及びTh2でもよいし、切換スイッチThC及びTh3でもよい。
タップ5からタップ7までについては、タップ間の巻数が段階的に多くなるようなタップの組み合わせに応じて、2つのタップを接続線3u及び3vに接続する切換スイッチが決まる。例えば、タップ位置をタップ7にした場合、切換スイッチThA及びTh3がオンする。これにより、タップt1が接続線3uに接続され、タップt3が接続線3vに接続される。この場合、タップt1及びt3間の巻数が2次巻線22の巻数に等しくなり、負荷時タップ切換器3が出力する電圧の大きさが最大となる。但し、タップ1の場合と比較して、出力される電圧の位相が反転する。
前述のとおり、タップ切換によって接続線3u及び3vに接続される2つのタップに係るタップ間の巻数は、タップ位置に応じて決まる、換言すれば、タップ位置に応じて、調整変圧器2の巻数比が決まる。ここで言う巻数比は、タップ切換によって接続線3u及び3vに接続される2つのタップに係るタップ間の巻数に対する1次巻線21の巻数の比(巻数比)である。
当該巻数比は、素通しタップを0とした際の偏差を定義する際に用いられる。上述のとおり、タップ位置が4(n:4)である場合、当該偏差は、0となる。タップ位置が7(n:7)である場合、偏差は、(Nt1+Nt2)/(Nt1+Nt2)となり、すなわち1となる。タップ位置が6(n:6)である場合、偏差は、Nt2/(Nt1+Nt2)となる。タップ位置が5(n:5)である場合、偏差は、Nt1/(Nt1+Nt2)となる。タップ位置が3(n:3)である場合、偏差は、-Nt1/(Nt1+Nt2)となる。タップ位置が2(n:2)である場合、偏差は、-Nt2/(Nt1+Nt2)となる。タップ位置が1(n:1)である場合、偏差は、-(Nt1+Nt2)/(Nt1+Nt2)となり、すなわち-1となる。ここで、Nt1は直列巻線20aの巻き数を示し、Nt2は分路巻線20bの巻き数を示す。Nt1とNt2とを加算した値を分母とし、Nt1、Nt2、又はNt1とNt2とを加算した値を分子とする分数にて、調整変圧器2における巻数比が定義される。
タップ位置テーブルは、マイコン等にて構成される制御部31の記憶部311(ROM)に予め記憶されている。すなわち、記憶部311には、タップの切り替えにより定まるタップ位置と、当該タップ位置における調整変圧器の巻数比に関する値(巻数比を用いた偏差)とが関連付けられ、タップ位置テーブル(テーブル形式)として記憶されている。タップ位置を上げ下げする毎にタップ位置テーブルを参照して、オンにすべき切換スイッチを示す情報と巻数比とを読み出すことにより、タップ切換の処理が容易に行える。
タップ位置テーブルは、管理項目(フィールド)として、例えば、タップ位置、切換スイッチ、素通しタップを0とした際の偏差、順送電状態でのG(n)による定数、及び逆送電状態でのG'(n)の定数を含む。タップ位置のフィールドには、切換スイッチの状態に応じたタップ位置の番号が格納される。本実施形態においては、タップ位置は、1から7までの値をとり、タップ位置の個数(タップ数)は7つ(7タップ)となる。
切換スイッチのフィールドには、選択する交流スイッチ素子(切換スイッチ)の組み合わせが格納される。すなわち、対応するタップ位置において、オンとなる切換スイッチの番号が格納される。
素通しタップを0とした際の偏差のフィールドには、対応するタップ位置における1次巻線と2次巻線の巻数比を用いた偏差が、格納される。当該偏差は、素通しタップを0とした際の偏差を意味し、更に、点弧回路の両端電圧となるOLTC電圧(Vo)を、負荷側の電圧を示す2次側電圧値(V2)にて除算した値(Vo/V2)に相当する
順送電状態でのG(n)による定数のフィールドには、電圧調整装置が順送電状態において、対応するタップ位置における偏差を用いて導電関数(G(n))により算出される定数が格納される。逆送電状態でのG'(n)の定数のフィールドには、電圧調整装置が逆送電状態において、対応するタップ位置における偏差を用いて導電関数(G’(n))により算出される定数が格納される。導電関数の詳細については、後述する。
次に、電源側からの交流電圧に加算又は減算される電圧について説明する。タップ位置がタップ1からタップ3までのいずれかである場合と、タップ位置がタップ5からタップ7までのいずれかである場合とでは、負荷時タップ切換器3が出力する電圧の位相が互いに反転する。ここでは、タップ位置がタップ4からタップ7までの間にある場合について説明する。
タップ位置がタップ4からタップ7までの間にある場合、接続線3vに対する接続線3uの電圧は、配電線1vに対する配電線1uの電圧と同相になる。即ち、直列変圧器11,12の1次巻線111の端子u2に対する端子u1の電圧は、配電線1vに対する配電線1uの電圧と同相になる。また、1次巻線121の端子v2に対する端子v1の電圧は、配電線1vに対する配電線1uの電圧と逆相になる。従って、接続線3u及び3v間の電圧が直列変圧器11,12の1次巻線111,121に印加されることにより、2次巻線112,122から配電線1u,1vに配電される電圧が昇圧されて負荷側に配電される。
以上のことから、タップ位置をタップ1からタップ7まで切り換えることにより、電源側からの単相交流を降圧した電圧から昇圧した電圧まで段階的に調整して負荷側に配電することができる。制御部31は、計測用変圧器PT1により、配電線1u,1v間の電圧(1次側電圧値)を検出し、検出した電圧が、例えば不感帯を逸脱した場合に、タップ位置を上げ下げすることによって、配電線1u,1v間電圧が基準電圧に近づくように調整する。制御部31は、タップ位置を上げ下げするにあたり、例えば伝達関数を用いて目標タップ位置を決定するものであってもよい。
図4は、順送電状態における制御ブロック線図である。電圧調整装置100が順送電状態である場合、電圧調整装置100の入力電圧(V1:電源側の電圧を示す1次側電圧値)と、出力電圧(V2:負荷側の電圧を示す2次側電圧値)とは、比例フィードバックにより本制御ブロック線図によって示される。この場合、当該比例フィードバックは、以下の(1)式にて示される。
V2=V1+K・Ns・Nt(n)・V2 (1)
但し、
K:直列変圧器11,12の個数(本実施形態では、2)
Ns:直列変圧器11,12の巻数比(Ns2/Ns1)
Nt(n):調整変圧器2における素通しに対する偏差
n:タップ位置
本実施形態のように直列変圧器11,12の個数(K)が2つである場合、V2=V1+2・Ns・Nt(n)・V2となる。
順送電状態の伝達関数(G(n))は、以下の(2)式にて示される。
G(n)=V2/V1=1/(1-K・Ns・Nt(n)) (2)
本実施形態のように直列変圧器11,12の個数(K)が2つである場合、G(n)=V2/V1=1/(1-2・Ns・Nt(n))となる。伝達関数(G(n))は、Nt(n)を含む関数であり、当該Nt(n)は、タップ位置テーブルにて示すとおり、タップ位置(n)に応じて決定される値となる。すなわち、伝達関数(G(n))は、タップ数分(タップ位置(n)の個数分)の定数として、定義される。当該定数(G(n))の値は、現時点におけるタップ位置(n)における1次側電圧値と2次側電圧値との比率(推定電圧比率)に相当する。従って、タップ数分(タップ位置(n)の個数分)の定数にて定義される伝達関数(G(n))を用いることにより、現時点におけるタップ位置(n)に基づき、1次側電圧値(V1)と2次側電圧値(V2)との比率(推定電圧比率:V2/V1)を導出(G(n)=V2/V1)することができる。
例えば、タップ位置が6(n=6)の場合、Nt(6)は、Nt2/(Nt1+Nt2)となる。従って、伝達関数にNt(6)の値が代入されることにより、G(6)=1/(1-K・Ns・Nt(6))=1/(1-K・Ns・{Nt2/(Nt1+Nt2)})となる。このように、伝達関数(G(n))は、タップ位置に応じて(本実施形態では、n:1から7)において、タップ数分(本実施形態では、7個)の定数として、定義される。これら定数それぞれは、タップ位置テーブルにて、タップ位置それぞれと関連付けて、保存(記憶)されているものであってもよい。
電圧調整装置100が順送電状態である場合、入力電圧は電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1)となり、出力電圧は負荷側の電圧を示す2次側電圧値(V2)となる。制御部31は、例えば、電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1m)を計測する計測用変圧器PT1から、1次側電圧値(V1m)を取得する。当該1次側電圧値(V1m)は、例えば、直近1サイクルの実行値、一定時間の実行値平均、フィルタ計算した値等、1次側電圧データに基づくものであれば、いかなるデータであっても適用することができる。
上述した(2)の式のとおり、定数で示される伝達関数(G(n))と、1次側電圧値(V1)と2次側電圧値(V2)との比率(推定電圧比率:V2/V1)とに着目すると、以下の(3)式にて示される。
G(n)=V2/V1 (3)
すなわち、定数で示される伝達関数(G(n))の値は、推定電圧比率の値に相当する。
制御部31は、定数で示される伝達関数(G(n))に、サイリスタ等への指令出力状態に基づき取得したタップの現時点における位置(タップ位置:n)を代入することにより、当該タップ位置(n)に対応する1次側電圧値(V1)と2次側電圧値(V2)との比率(推定電圧比率:V2/V1)を導出する。制御部31は、タップ位置テーブルを参照することにより、現時点におけるタップ位置(n)に対応する伝達関数(定数)の値(G(n))を特定するものであってもよい。
制御部31は、電源側の計測用変圧器PT1から取得した1次側電圧値(V1m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)とに基づき、2次側電圧値(V2)を算出(V2=G(n)・V1m)する。タップ位置(n)の取得と、及び電源側の計測用変圧器PT1からの1次側電圧値(V1m)の取得とは、実質的に同じ時点にて取得されるものであり、共に現時点におけるタップ位置(n)及び1次側電圧値(V1m)を示す。タップ位置テーブルは、定数(タップ位置にて決定する伝達関数の値:G(n))と、タップ位置(n)とが関連付けられて格納されているため、取得したタップ位置に対応する定数(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)を効率的に導出することができる。
制御部31は、このように算出した2次側電圧値(V2)を、現時点における2次側電圧値として特定する。これにより、例えば現時点における2次側電圧値を特定するにあたり、電源側の計測用変圧器PT1のみを用いるものとし、従って、負荷側の計測用変圧器を不要にでき、不要とした計測用変圧器による計測機能を省略することができる。
図5は、制御部31の処理手順(順送電状態)を示すフローチャートである。制御部31は、ROM等の記憶部311に予め格納されている制御プログラム(プログラム製品)に従って、負荷時タップ切換器3の運用中に、例えば60Hzの1周期より短い周期で本処理を実行する。又は、制御部31は、検出した電圧が不感帯を逸脱した場合に本処理を実行するものであってもよい。
制御部31は、電源側の計測用変圧器PT1から、1次側電圧値を取得する(S101)。制御部31は、例えば、電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1m)を計測する計測用変圧器PT1から、1次側電圧値(V1m)を取得する。当該1次側電圧値(V1m)は、例えば、直近1サイクルの実行値、一定時間の実行値平均、フィルタ計算した値等、1次側電圧データに基づくものであればよい。
制御部31は、タップ位置を取得する(S102)。制御部31は、サイリスタThAa,ThAb等への指令出力状態に基づき、タップの現時点における位置(タップ位置:n)を取得する。制御部31は、タップに関する処理を行うものであり、タップ位置を上げ下げするにあたりサイリスタThAa,ThAb等への指令出力を行うものであり、当該指令出力状態を、例えば記憶部311に記憶している。制御部31は、記憶部311に記憶されている指令出力状態を参照することにより、現時点におけるタップ位置を取得するものであってもよい。タップ位置(n)の取得時点と、及び電源側の計測用変圧器PT1からの1次側電圧値(V1m)の取得時点とは、実質的に同じ時点であり、共に現時点におけるタップ位置(n)及び1次側電圧値(V1m)を示す。
制御部31は、定数(G(n))に応じた推定電圧比率を導出する(S103)。制御部31は、取得したタップの現時点における位置(タップ位置:n)に応じて、定数で示される伝達関数(G(n))を特定する。制御部31は、例えば記憶部311に予め記憶されているタップ位置テーブルを参照し、取得したタップ位置(n)に対応する伝達関数(定数:G(n))を特定するものであってもよい。制御部31は、特定した伝達関数(定数:G(n))の値を、推定電圧比率(V2/V1)の値として導出する。
制御部31は、取得した1次側電圧値(V1m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)とに基づき、2次側電圧値を算出する(S104)。制御部31は、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)に、電源側の計測用変圧器PT1から取得した1次側電圧値(V1m)を乗算(V2=G(n)・V1m)することにより、2次側電圧値(V2)を算出する。制御部31は、算出した2次側電圧値(V2)を、1次側電圧値(V1m)及び1次側電圧値(V1m)を検出又は取得した時点(検出時点、取得時点)と関連付けて、例えば記憶部311に記憶する。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る逆送電状態における制御ブロック線図である。電圧調整装置100が逆送電状態である場合、負荷側の電圧(V2)が入力電圧となり、電源側の電圧(V1)が出力電圧となる。従って、電圧調整装置100の入力電圧(V2:負荷側の電圧を示す2次側電圧値)と、出力電圧(V1:電源側の電圧を示す1次側電圧値)とは、比例フィードバックにより本制御ブロック線図によって示される。
この場合、当該比例フィードバックは、以下の(4)式にて示される。
V1=V2-K・Ns・Nt(n)・V2 (4)
但し、
K:直列変圧器11,12の個数(本実施形態では、2)
Ns:直列変圧器11,12の巻数比(Ns2/Ns1)
Nt(n):調整変圧器2における素通しに対する偏差
n:タップ位置
本実施形態のように直列変圧器11,12の個数(K)が2つである場合、V1=V2-2・Ns・Nt(n)・V2となる。
逆送電状態の伝達関数(G'(n))は、以下の(5)式にて示される。
G'(n)=V1/V2=1-K・Ns・Nt(n)=1/G(n) (5)
本実施形態のように直列変圧器11,12の個数(K)が2つである場合、G'(n)=1-2・Ns・Nt(n)となる。従って、順送電と逆送電とでは、伝達関数が逆数(1/G(n)=G'(n))の関係となり、入出力の可逆性が確認でき、すなわちこれら伝達関数は可逆性を有するものとなる。
電圧調整装置100が逆送電状態である場合、入力電圧は負荷側の電圧を示す2次側電圧値(V2)となり、出力電圧は電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1)となる。制御部31は、例えば、電源側の電圧を示す1次側電圧値(V1m)を計測する計測用変圧器PT1から、1次側電圧値(V1m)を取得する。当該1次側電圧値(V1m)は、例えば、直近1サイクルの実行値、一定時間の実行値平均、フィルタ計算した値等、1次側電圧データに基づくものであれば、いかなるデータであっても適用することができる。
上述した(5)の式のとおり、定数で示される伝達関数(G’(n))と、1次側電圧値(V1)と2次側電圧値(V2)との比率(推定電圧比率:V1/V2)とに着目すると、以下の(3)’式にて示される。
G'(n)=V1/V2 (3)’
すなわち、定数で示される伝達関数(G’(n))の値は、推定電圧比率の値に相当する。(3)’式は、(3)式の逆数として展開したものであり、同義であることは、言うまでもない。これら定数(G(n)、G’(n))それぞれは、タップ位置テーブルにて、タップ位置それぞれと関連付けて、保存(記憶)されているものであってもよい。
制御部31は、定数で示される伝達関数(G’(n))に、サイリスタ等への指令出力状態に基づき取得したタップの現時点における位置(タップ位置:n)を代入することにより、当該タップ位置(n)に対応する1次側電圧値(V1)と2次側電圧値(V2)との比率(推定電圧比率:V1/V2)を導出する。制御部31は、タップ位置テーブルを参照することにより、現時点におけるタップ位置(n)に対応する伝達関数(定数)の値(G(n))を特定するものであってもよい。
制御部31は、電源側の計測用変圧器PT1から取得した1次側電圧値(V1m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G'(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)とに基づき、2次側電圧値(V2)を算出(V2=V1m/G'(n))する。タップ位置(n)の取得と、及び電源側の計測用変圧器PT1からの1次側電圧値(V1m)の取得とは、実質的に同じ時点にて取得されるものであり、共に現時点におけるタップ位置(n)及び1次側電圧値(V1m)を示す。タップ位置テーブルは、定数(タップ位置にて決定する伝達関数の値:G'(n))と、タップ位置(n)とが関連付けられて格納されているため、取得したタップ位置に対応する定数(G'(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)を効率的に導出することができる。
制御部31は、このように算出した2次側電圧値(V2)を、現時点における2次側電圧値として特定する。これにより、例えば現時点における2次側電圧値を特定するにあたり、電源側の計測用変圧器PT1のみを用いるものとし、従って、負荷側の計測用変圧器を不要にでき、不要とした計測用変圧器による計測機能を省略することができる。
図7は、制御部31の処理手順(逆送電状態)を示すフローチャートである。制御部31は、ROM等の記憶部311に予め格納されている制御プログラム(プログラム製品)に従って、負荷時タップ切換器3の運用中に、例えば60Hzの1周期より短い周期で本処理を実行する。又は、制御部31は、検出した電圧が不感帯を逸脱した場合に本処理を実行するものであってもよい。当該制御プログラム(プログラム製品)は、制御部31が読み込み可能な記憶媒体に記憶されているものであってもよい。又は、制御部31は、通信可能に接続される外部サーバから、制御プログラム(プログラム製品)を取得するものであってもよい。
制御部31は、電源側の計測用変圧器PT1から、1次側電圧値を取得する(S201)。制御部31は、タップ位置を取得する(S202)。制御部31は、実施形態1の処理S101からS102と同様に、S201からS202の処理を実行する。
制御部31は、定数(G’(n))に応じた推定電圧比率を導出する(S203)。制御部31は、取得したタップの現時点における位置(タップ位置:n)に応じて、定数で示される伝達関数(G’(n))を特定する。制御部31は、例えば記憶部311に予め記憶されているタップ位置テーブルを参照し、取得したタップ位置(n)に対応する伝達関数(定数:G’(n))を特定するものであってもよい。制御部31は、特定した伝達関数(定数:G’(n))の値を、推定電圧比率(V1/V2)の値として導出する。
制御部31は、取得した1次側電圧値(V1m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G’(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)とに基づき、2次側電圧値を算出する(S204)。制御部31は、電源側の計測用変圧器PT1から取得した1次側電圧値(V1m)を、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G’(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)にて除算(V2=V1m/G'(n))することにより、2次側電圧値(V2)を算出する。
制御部31は、算出した2次側電圧値(V2)を、1次側電圧値(V1m)及び1次側電圧値(V1m)を検出又は取得した時点(検出時点、取得時点)と関連付けて、例えば記憶部311に記憶する。制御部31は、例えば、1次側、2次側の電圧、電流変化量に基づき、順送電状態であるか、又は逆送電状態であるかを判定し、判定結果に応じて、実施形態1(順送電状態)のタップ制御、又は実施形態2(逆送電状態)のタップ制御を行うものであってもよい。
(実施形態3)
図8は、実施形態3(負荷側の計測用変圧器)に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。実施形態3の電圧調整装置は、実施形態1の電圧調整装置と同様に、配電線1u,1vそれぞれに2次巻線112,122が直列に接続される直列変圧器11,12と、配電線1u,1vに巻線20が並列に接続される調整変圧器2(タップ付変圧器)とを備える。
実施形態3においては、調整変圧器2の巻線20に印加される電圧を計測するために、配電線1u,1v間には計測用変圧器PT2の1次巻線が接続されているものであってもよい。計測用変圧器PT2により、負荷側の電圧を示す2次側電圧値(V2m)を計測することができる。すなわち、実施形態3においては、実施形態1のような電源側の計測用変圧器PT1は設けられておらず、負荷側の計測用変圧器PT2のみが設けられている。他の構成については、実施形態3の電圧調整装置と、実施形態1の電圧調整装置とは、同様である。
図9は、制御部の処理手順(順送電状態)を示すフローチャートである。制御部31は、ROM等の記憶部311に予め格納されている制御プログラム(プログラム製品)に従って、負荷時タップ切換器3の運用中に、例えば60Hzの1周期より短い周期で本処理を実行する。又は、制御部31は、検出した電圧が不感帯を逸脱した場合に本処理を実行するものであってもよい。当該制御プログラム(プログラム製品)は、制御部31が読み込み可能な記憶媒体に記憶されているものであってもよい。又は、制御部31は、通信可能に接続される外部サーバから、制御プログラム(プログラム製品)を取得するものであってもよい。
制御部31は、負荷側の計測用変圧器PT2から、2次側電圧値を取得する(S301)。制御部31は、例えば、負荷側の電圧を示す2次側電圧値(V2m)を計測する計測用変圧器PT2から、2次側電圧値(V2m)を取得する。当該2次側電圧値(V2m)は、例えば、直近1サイクルの実行値、一定時間の実行値平均、フィルタ計算した値等、2次側電圧データに基づくものであればよい。
制御部31は、タップ位置を取得する(S302)。制御部31は、定数(G(n))に応じた推定電圧比率を導出する(S303)。制御部31は、実施形態1の処理S102からS103と同様に、S302からS303の処理を実行する。
制御部31は、取得した2次側電圧値(V2m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)とに基づき、1次側電圧値を算出する(S304)。制御部31は、負荷側の計測用変圧器PT2から取得した2次側電圧値(V2m)を、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G(n))、すなわち推定電圧比率(V2/V1)にて除算(V1=V2m/G(n))することにより、1次側電圧値(V1)を算出する。
これにより、順送電状態において、例えば現時点における1次側電圧値を特定するにあたり、負荷側の計測用変圧器PT2のみを用いるものとし、従って、電源側の計測用変圧器を不要にでき、不要とした計測用変圧器による計測機能を省略することができる。制御部31は、算出した1次側電圧値(V1)を、2次側電圧値(V2m)及び2次側電圧値(V2m)を検出又は取得した時点(検出時点、取得時点)と関連付けて、例えば記憶部311に記憶する。
図10は、制御部の処理手順(逆送電状態)を示すフローチャートである。制御部31は、ROM等の記憶部311に予め格納されている制御プログラム(プログラム製品)に従って、負荷時タップ切換器3の運用中に、例えば60Hzの1周期より短い周期で本処理を実行する。又は、制御部31は、検出した電圧が不感帯を逸脱した場合に本処理を実行するものであってもよい。当該制御プログラム(プログラム製品)は、制御部31が読み込み可能な記憶媒体に記憶されているものであってもよい。又は、制御部31は、通信可能に接続される外部サーバから、制御プログラム(プログラム製品)を取得するものであってもよい。
制御部31は、負荷側の計測用変圧器PT2から、2次側電圧値を取得する(S311)。制御部31は、タップ位置を取得する(S312)。制御部31は、前述した順送電状態における処理S301からS302と同様に、S311からS312の処理を実行する。
制御部31は、定数(G’(n))に応じた推定電圧比率を導出する(S313)。制御部31は、実施形態2の処理S203と同様に、S313の処理を実行する。
制御部31は、取得した2次側電圧値(V2m)と、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G’(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)とに基づき、1次側電圧値を算出する(S314)。制御部31は、負荷側の計測用変圧器PT2から取得した2次側電圧値(V2m)を、タップ位置(n)に応じた伝達関数(定数)の値(G’(n))、すなわち推定電圧比率(V1/V2)に乗算(V1=V2m・G'(n))することにより、2次側電圧値(V1)を算出する。これにより、逆送電状態において、例えば現時点における1次側電圧値を特定するにあたり、負荷側の計測用変圧器PT2のみを用いるものとし、従って、電源側の計測用変圧器を不要にでき、不要とした計測用変圧器による計測機能を省略することができる。
制御部31は、算出した1次側電圧値(V1)を、2次側電圧値(V2m)及び2次側電圧値(V2m)を検出又は取得した時点(検出時点、取得時点)と関連付けて、例えば記憶部311に記憶する。制御部31は、例えば、1次側、2次側の電圧、電流変化量に基づき、順送電状態であるか、又は逆送電状態であるかを判定し、判定結果に応じて、実施形態1(順送電状態)のタップ制御、又は実施形態2(逆送電状態)のタップ制御を行うものであってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
特許請求の範囲に記載されている複数の請求項に関して、引用形式に関わらず、相互に組み合わせることが可能である。特許請求の範囲では、複数の請求項に従属する多項従属請求項が記載されている。特許請求の範囲では、多項従属請求項に従属する多項従属請求項は記載されていないが、多項従属請求項に従属する多項従属請求項を記載してもよい。
1u,1v 配電線、 100 電圧調整装置、 11,12 直列変圧器、 111,121 1次巻線、 112,122 2次巻線、 u1,u2,v1,v2 端子 200 負荷時タップ切換変圧器、 2 調整変圧器、 20 巻線、 20a 直列巻線、 20b 分路巻線、 21 1次巻線、 22 2次巻線、 t1,t2,t3 タップ、 3 負荷時タップ切換器、 31 制御部(マイコン)、 311 記憶部、 32 駆動部、 Th1,Th2,Th3,ThA,ThB,ThC 切換スイッチ、 ThAa,ThAb サイリスタ、 3u,3v 接続線、 ThS 矯絡用スイッチ、 RS 限流抵抗器、 PT1,PT2 計測用変圧器、 CT1 変流器、 Tr1 トライアック、 Tg1 点弧回路

Claims (6)

  1. 交流を電源から負荷に配電する配電線に2次巻線が直列に接続される直列変圧器と、
    前記配電線に1次巻線が並列に接続された調整変圧器と、
    前記調整変圧器の1又は複数の巻線が有するタップを切り換えて選択するための切換スイッチを備え、前記巻線について選択されたタップを結線して交流を出力する負荷時タップ切換器と
    を含む電圧調整装置であって、
    前記負荷時タップ切換器は、前記タップに関する処理を行う制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記電源側の電圧を示す1次側電圧値、又は前記負荷側の電圧を示す2次側電圧値のいずれか一方を取得し、
    前記タップの現時点におけるタップ位置を取得し、
    前記タップの切り換えにて決定されるタップ位置に対応する前記調整変圧器の巻数比による偏差を含む伝達関数を用いて、現時点におけるタップ位置による1次側電圧値と2次側電圧値との推定電圧比率を導出し、
    導出した前記推定電圧比率と、前記取得した1次側電圧値又は2次側電圧値の一方に基づき、他方となる2次側電圧値又は1次側電圧値を算出する
    電圧調整装置。
  2. 前記伝達関数は、前記直列変圧器の個数、及び前記直列変圧器の巻数比を含む
    請求項1に記載の電圧調整装置。
  3. 前記伝達関数は、前記タップ位置の個数に応じた複数の定数として定義され、
    前記制御部は、前記タップ位置に対応する定数の値を前記推定電圧比率として導出する
    請求項2に記載の電圧調整装置。
  4. 順送電状態において、前記伝達関数は、1/(1-K・Ns・Nt(n))にて示される
    請求項3に記載の電圧調整装置。
    但し、
    K:直列変圧器の個数
    Ns:直列変圧器の巻数比
    Nt(n):調整変圧器における素通しに対する偏差
    n:タップ位置
  5. 逆送電状態において、前記伝達関数は、1-K・Ns・Nt(n)にて示される
    請求項4に記載の電圧調整装置。
    但し、
    K:直列変圧器の個数
    Ns:直列変圧器の巻数比
    Nt(n):調整変圧器における素通しに対する偏差
    n:タップ位置
  6. 前記調整変圧器は、1つの巻線を有する単巻変圧器、又は複数の巻線を有する複巻変圧器である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電圧調整装置。
JP2022172626A 2022-10-27 2022-10-27 電圧調整装置 Pending JP2024064207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022172626A JP2024064207A (ja) 2022-10-27 2022-10-27 電圧調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022172626A JP2024064207A (ja) 2022-10-27 2022-10-27 電圧調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024064207A true JP2024064207A (ja) 2024-05-14

Family

ID=91034690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022172626A Pending JP2024064207A (ja) 2022-10-27 2022-10-27 電圧調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024064207A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
IL122683A (en) Method and device for adjusting the binding ratio in the transformer
JP7312723B2 (ja) 負荷時タップ切換器及び電圧調整装置
RU2711537C1 (ru) Статический компенсатор реактивной мощности
JP2024064207A (ja) 電圧調整装置
KR100797054B1 (ko) 자동 전압조정 변압 회로
JP4129276B2 (ja) サイリスタのターンオフを検出する方法
JP7332441B2 (ja) 負荷時タップ切換器、負荷時タップ切換変圧器及び電圧調整装置
US3454866A (en) Regulating transformer arrangement with tap changing means
JP2024039328A (ja) 電圧調整装置
JP2024030508A (ja) 電圧調整装置
US20060082350A1 (en) 3-Phase electronic tap changer commutation and device
JP2024039327A (ja) 電圧調整装置
JP6666295B2 (ja) サイリスタ式自動電圧調整器
JP7291639B2 (ja) 負荷時タップ切換器
EA018813B1 (ru) Стабилизатор переменного напряжения (варианты)
JP7393965B2 (ja) 電圧調整装置
RU2245600C1 (ru) Устройство для ступенчатого регулирования переменного напряжения
JP7332510B2 (ja) 負荷時タップ切換器
JP5843664B2 (ja) 発電プラント
CA2252108A1 (en) Voltage control system with a stepped transformer
US5757176A (en) Method and system for controlling output current of a large, low-voltage, DC power supply and obtaining diagnostic information from the operation thereof
JP2001145351A (ja) 自動電圧調整器
RU2531389C1 (ru) Устройство регулирования напряжения сети
RU192528U1 (ru) Регулятор переменного напряжения
US20200321882A1 (en) Stackable isolated voltage optimization module