JPH0638191Y2 - ディスクブレ−キ用摩擦パッド - Google Patents

ディスクブレ−キ用摩擦パッド

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JPH0638191Y2
JPH0638191Y2 JP1987196241U JP19624187U JPH0638191Y2 JP H0638191 Y2 JPH0638191 Y2 JP H0638191Y2 JP 1987196241 U JP1987196241 U JP 1987196241U JP 19624187 U JP19624187 U JP 19624187U JP H0638191 Y2 JPH0638191 Y2 JP H0638191Y2
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JP
Japan
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layer
insulator layer
peripheral portion
lining
back plate
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JP1987196241U
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JPH0198930U (ja
Inventor
賢一 山崎
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車や航空機,鉄道車両,産業機械等のデ
ィスクブレーキに使用される摩擦パッドに関する。
〔従来の技術〕
自動車等のディスクブレーキに用いられる従来の摩擦パ
ッドは、ライニング材がアスベストを成分とするため、
制動によって摩耗するライニング材からアスベスト粉塵
が発生し、この粉塵が大気汚染を招くことから、アスベ
スト代替繊維を主体とするライニング材を使用した摩擦
パッドが提供されており、ライニング材からの制動熱の
遮断や接着性の向上を図るために、ライニング材と裏板
との間に、ライニング材と同様の非アスベスト系材料で
なるインシュレータ層を介装したものがある。
ところが、この構成の摩擦パッドでは、アスベスト粉塵
の発生を防止するも、特に、繰返される高温高速の制動
荷重が集中するインシュレータ層にクラックが発生し易
かった。
このため、特開昭60-175832号公報に開示される如く、
ライニング層と裏板との間にインシュレータ層を挟んで
固設したディスクブレーキ用摩擦パッドにおいて、ライ
ニング層の周縁部とインシュレータ層の周縁部に、金属
製あるいは耐熱性繊維の網をモールドにより一体的に囲
繞して、クラックの発生を防止している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上述の摩擦パッドでは、ライニング層の周縁
部とインシュレータ層の周縁部とが網材で囲繞されてい
るため、各層間に水等が侵入しやすく、発錆により各層
が剥離し、また、各層境界面の剪断強度が低下する。
そこで本考案は、インシュレータ層の耐クラック性の向
上を図ると共に、水等の侵入による発錆を抑えて各層の
剥離を防止し、かつライニング層とインシュレータ層間
の剪断強度を向上し、制動時の高荷重にもよく耐える耐
久性に優れたディスクブレーキ用の摩擦パッドを提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するため、ライニング層と
インシュレータ層とを非アスベスト系材料で形成し、前
記ライニング層と裏板との間に前記インシュレータ層を
挟んで固設したディスクブレーキ用摩擦パッドにおい
て、前記ライニング層の周縁部と前記裏板の周縁部とを
前記インシュレータ層の周縁部より突出せしめ、前記イ
ンシュレータ層の周縁部より突出している前記ライニン
グ層の裏板対向面に凹部を形成し、前記インシュレータ
層よりも高硬度の中実な補強材を、前記インシュレータ
層の周縁部に密着して囲繞せしめると共に、前記補強材
のライニング層側を前記ライニング層の凹部に食込ませ
て、前記補強材を前記インシュレータ層の周縁部より突
出している前記ライニング層の周縁部背面と前記裏板の
周縁部前面とで密着挟持したことを特徴とするものであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の第1実施例を第1図及び第2図に基づい
て説明する。
摩擦パッド1は、金属製の裏板2に、ディスクロータ3
と摺接する板状のライニング層4が、インシュレータ層
5を挟んで固設されている。ライニング層4の周縁部と
裏板2の周縁部とは、インシュレータ層5の周縁部より
突出している。
インシュレータ層5の周縁部には、補強材6が密着して
囲繞しており、さらに該補強材6は、インシュレータ層
5の周縁部より突出しているライニング層4の周縁部背
面と裏板2の周縁部前面とで密着挟持されている。
前記ライニング層4,インシュレータ層5及び補強材6
は、非アスベスト系の有機・無機の繊維や充填材,レジ
ン或いは金属等の材料を適宜配合した中実材で形成され
ている。このうち補強材6は、インシュレータ層5より
も高強度に形成され、長手方向がディスク軸と平行な断
面縦長方形を呈している。
前記インシュレータ層5の周縁部より突出している前記
ライニング層4の裏板対向面、即ちライニング層4の周
縁部背面に凹部4aを形成すると共に、該凹部4aに対向す
る裏板2の周縁部に凹部2aを形成し、補強材6のライニ
ング層側及び裏板側を、凹部4a,2aに食込ませて配設さ
れており、繰返しの制動荷重が集中するインシュレータ
層5のクラックの発生を防止すると共に、水等の侵入を
抑止している。
前記補強材6は、インシュレータ層5と裏板2間の全面
に亙って設けると、例えばパッド単体での運搬時等で落
とした場合に、衝撃によってインシュレータ層5から剥
離を生じる虞があるが、本実施例の補強材6は、クラッ
クの発生し易いインシュレータ層5の周縁部のみを囲繞
するように設けるので、剥離を生じることがない。
したがって、摩擦パッド1に制動による高温・高速の高
負荷がかかっても、インシュレータ層5のクラックの発
生を防止するか、若しくは発生したとしても制動に拘り
のない極微少な発生に抑えるので、確実で円滑な作動を
長期間に亙って発揮することができる。
また、補強材6を裏板2とライニング層4の凹部2a,4a
内に延長して食込ませているので、ライニング層4とイ
ンシュレータ層5の境界面での接合強度を増加でき、各
層間の剪断強度が向上し、ディスクロータ3との摺接に
よる制動時の矢印AまたはBのディスク周方向の制動荷
重をより確実に受けることができる。
第3図は、補強材の第2実施例を示すもので、で、イン
シュレータ層5よりも高硬度の中実な補強材7が、第1
実施例と同様インシュレータ層5の周縁部に密着して、
インシュレータ層5を囲繞している。この補強材7は、
インシュレータ層5よりもやや厚い断面横長方形に形成
されている。
前記インシュレータ層5の周縁部より突出している前記
ライニング層4の裏板対向面、即ちライニング層4の周
縁部背面には、凹部4bが形成され、補強材7のライニン
グ層側を凹部4b食込ませて、補強材7を裏板2の周縁部
前面とで密着挟持している。
したがって、第1実施例同様クラックの発生が防止され
ると共に、水等の侵入による発錆を抑えて各層の剥離が
防止され、ライニング層4とインシュレータ層5との境
界面の剪断強度が低下せず、制動荷重に対する充分な接
合強度を有する。
〔考案の効果〕
本考案の摩擦パッドは、以上説明したように、ライニン
グ層とインシュレータ層とを非アスベスト系材料で形成
し、前記ライニング層と裏板との間に前記インシュレー
タ層を挟んで固設し、前記ライニング層の周縁部と前記
裏板の周縁部とを前記インシュレータ層の周縁部より突
出せしめ、前記インシュレータ層の周縁部より突出して
いる前記ライニング層の裏板対向面に凹部を形成し、前
記インシュレータ層よりも高硬度の中実な補強材を、前
記インシュレータ層の周縁部に密着して囲繞せしめると
共に、前記補強材のライニング層側を前記ライニング層
の凹部に食込ませて、前記補強材を前記インシュレータ
層の周縁部より突出している前記ライニング層の周縁部
背面と前記裏板の周縁部前面とで密着挟持したので、ク
ラックの発生が防止されると共に、水等の侵入による発
錆を抑えて各層の剥離が防止される。
また、ライニング層の凹部に補強材を食込ませたから、
ライニング層とインシュレータ層との境界面の剪断強度
が低下せず、制動荷重に対する充分な接合強度を長期間
に亙って有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は摩擦パッドの断面平面図、第2図は同じく斜視図、第
3図は第2図実施例の要部断面平面図である。 1……摩擦パッド、2……裏板、3……ディスクロー
タ、4……ライニング層、2a,4a……凹部、5……イン
シュレータ層、6……補強材、矢印A,B……ディスク周
方向の制動荷重

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニング層とインシュレータ層とを非ア
    スベスト系材料で形成し、前記ライニング層と裏板との
    間に前記インシュレータ層を挟んで固設したディスクブ
    レーキ用摩擦パッドにおいて、前記ライニング層の周縁
    部と前記裏板の周縁部とを前記インシュレータ層の周縁
    部より突出せしめ、前記インシュレータ層の周縁部より
    突出している前記ライニング層の裏板対向面に凹部を形
    成し、前記インシュレータ層よりも高硬度の中実な補強
    材を、前記インシュレータ層の周縁部に密着して囲繞せ
    しめると共に、前記補強材のライニング層側を前記ライ
    ニング層の凹部に食込ませて、前記補強材を前記インシ
    ュレータ層の周縁部より突出している前記ライニング層
    の周縁部背面と前記裏板の周縁部前面とで密着挟持した
    ことを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド。
JP1987196241U 1987-12-23 1987-12-23 ディスクブレ−キ用摩擦パッド Expired - Lifetime JPH0638191Y2 (ja)

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JP1987196241U JPH0638191Y2 (ja) 1987-12-23 1987-12-23 ディスクブレ−キ用摩擦パッド

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JPH0198930U JPH0198930U (ja) 1989-07-03
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