JPH0637907U - キャレッジ移動位置決め装置 - Google Patents

キャレッジ移動位置決め装置

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JPH0637907U
JPH0637907U JP7228592U JP7228592U JPH0637907U JP H0637907 U JPH0637907 U JP H0637907U JP 7228592 U JP7228592 U JP 7228592U JP 7228592 U JP7228592 U JP 7228592U JP H0637907 U JPH0637907 U JP H0637907U
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宝 木部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、キャレッジの原点位置のばらつき
を押えて、キャレッジの精密な移動位置決めを行うこと
を目的とする。 【構成】 前記位置検出センサ27がON状態に切換わ
ったときからOFF状態に切換わるまでの間に前記検出
手段23、25により検出される位置検出部19の数を
カウントするカウンタ57を設け、このカウンタにより
カウントされたカウント値と予め定められた基準値の差
を演算する演算手段を設け、上記差が許容範囲内である
か否か判別する判別手段53を設けてなることを特徴と
する。又は位置検出センサ27がON状態に切換わった
ときから上記検出手段23、25により最初の原点位置
用被検出部21が検出されるまでの間に、上記検出手段
23、25により検出される位置用被検出部の数をカウ
ントするカウンタ57を設け、このカウンタによりカウ
ントされたカウント値と予め定められた基準値の差を演
算する演算手段を設け、上記差が許容範囲内であるか否
か判別する判別手段53を設けてなることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばパンチプレス、レーザ加工機等の工作機械において、工作機 械の一部を構成するキャレッジ(例えば移動可能な加工ヘッド、クランプ装置を 保持する移動可能なクランプベース)の移動位置決めを行うキャレッジ移動位置 決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照するに、例えばパンチプレス、レーザ加工機のごとき工作機械にお けるキャレッジ移動位置決め装置1は、クランプ装置を保持する移動可能なクラ ンプベース、移動可能な加工ヘッドのごときキャレッジ3の移動位置決めを行う ものである。上記キャレッジ3を例えば前後方向(図4において右左方向)ヘ移 動させるために、工作機械のフレーム5には前後方向へ延伸したボールねじ7が 軸受部材9を介して回転自在に設けてあり、上記キャレッジ3には、このボール ねじ7に螺合したナット部材11が設けてある。なお、キャレッジ3はフレーム 5に設けたガイド部材(図示省略)を介して前後方向へ移動自在に案内支持され ている。
【0003】 上記ボールねじ7はフレーム5の適宜位置に設けたサーボモータ(制御モータ の一例)13に連動連結してあり、このサーボモータ13には光学式のエンコー ダ15が接続してある。このエンコーダ15は、図8に示すように、サーボモー タ13の出力軸の回転運動と連動して回転する回転円板17と、この回転円板1 7に周方向へ等間隔に設けた多数の位置用スリット19及び1つ設けた原点位置 用スリット21と、検出領域を通過する位置用スリット19、原点位置用スリッ ト21を検出する投光器23、受光器25等を備えている。
【0004】 上記キャレッジ3を前後方向における原点位置に位置決めするために、上記フ レーム5における原点位置に近接した位置(原点位置よりも後側位置)にはリミ ットスイッチ27のごとき位置検出センサが設けてあり、このリミットスイッチ 27はキャレッジ3の適宜位置に設けたドグ29を検出する作用を有している。 なお、位置検出センサとしてリミットスイッチ27のほかに近接センサを用いて も差し支えないものである。
【0005】 キャレッジ3の移動位置決めをNC制御のもとで行うために、キャレッジ移動 位置決め装置1はNC制御手段31を備えている。即ち、NC制御手段31は、 CPU33と、このCPU33に接続した記憶部35、演算部37、モータ制御 部39を備えてなり、CPU33には記憶部35等の他に、前記リミットスイッ チ27、検出領域を通過する位置用スリット19の数をカウントするカウンタ4 1も接続してある。ここで、上記演算部37は、カウンタ41によりカウントさ れたカウント値に基づいてキャレッジ3の前後方向の位置を演算する等の作用を 有しており、上記モータ制御部37は、サーボモータ13の出力軸の回転速度、 回転方向を変えたり、出力軸の回転を停止せしめる等の作用を有している。
【0006】 上述の従来のキャレッジ移動位置決め装置1によるキャレッジ3の移動位置決 めは以下のごとく行う。
【0007】 モータ制御部41の作動によりサーボモータ13を駆動制御してボールねじ7 を回転駆動させることにより、ナット部材11を前後方向へ移動させることがで きる。したがって、キャレッジ3をナット部材11と一体的に前後方向へ移動さ せることができる。このときに、検出領域を通過する位置用スリット19の数を カウンタ41によりカウントして、このカウント値を演算部37によりキャレッ ジ3の前後方向の位置に演算すると共に、更にキャレッジ3の前後方向の位置に 基づいてモータ制御部39を作動してサーボモータ13を駆動制御する。これに よって、キャレッジ3を前後方向の所定位置に移動位置決めすることができる。
【0008】 キャレッジ3の移動位置決めを精密に行うべく、キャレッジ3を前後方向に原 点位置決めする必要があり、原点位置決めの態様としては2つの態様がある。以 下、キャレッジ3の原点位置決めを行う場合について図5、図6、図7を参照し て説明する。なお、図中の横軸はキャレッジ3の前後方向の位置を表しており、 横軸の目盛は原点位置用スリット21が検出領域を通過するときのキャレッジ3 の前後方向の位置を示している。
【0009】 図5を参照するに、第1の態様によりキャレッジ3の原点位置決めを行う場合 には、モータ制御部39の作動によりサーボモータ13を駆動制御してボールね じ7を回転駆動させることにより、キャレッジ3を比較的速い速度のもとで原点 位置に対して接近する前方向(前後方向のうちの一方向)へ移動させる(図5に おける工程(I) )。
【0010】 上記キャレッジ3が前方向へ移動して原点位置に近接した位置に位置すると、 リミットスイッチ27がOFF状態からON状態に切換わる。そして、リミット スイッチ27がON状態に切換わると、モータ制御部41の作動によりサーボモ ータ13を駆動制御してキャレッジ3の前方向の移動速度を減速する(図5にお いて工程(II))。
【0011】 キャレッジ3の移動速度を減速した後に、キャレッジ3が比較的遅い速度のも とで更に前方向へ移動することにより、リミットスイッチ27がON状態からO FF状態に切換わる。そして、リミットスイッチ27がOFF状態に切換わった 後において投光器23、受光器25により最初の原点位置用スリット21が検出 領域を通過したことを検出したときに、キャレッジ3、モータ制御部41の作動 によりサーボモータ13の駆動を停止せしめて、キャレッジ3を前後方向におけ る原点位置に原点位置決めする(図5における工程(III))。
【0012】 図6を参照するに、第2の態様によりキャレッジ3の原点位置決めを行う場合 には、モータ制御部39の作動によりサーボモータ13を駆動制御してキャレッ ジ3を原点位置に対して接近する前方向へ比較的速い速度のもとで移動させる。 キャレッジ3が前方向へ移動して原点位置に近接した位置に位置すると、リミッ トスイッチ27がON状態に切換わり、モータ制御部39の作動によりキャレッ ジ3の前方向の移動速度が減速される(図6における工程(I))。
【0013】 キャレッジ3が減速しながら前方向へ移動して原点位置よりも前側の適宜位置 に位置した後に、モータ制御部39の作動によりサーボモータ13を駆動制御し てキャレッジ3を後方向へ移動させて、原点位置よりも後側の適宜位置に位置せ しめる(図6における工程(II))。
【0014】 キャレッジ3を原点位置よりも後側の適宜位置に位置せしめた後に、モータ制 御部39の作動によりサーボモータ13を駆動制御してキャレッジ3を比較的遅 い速度のもとで原点位置に対して接近する前方向へ移動させる。キャレッジ3が 前方向へ移動して原点位置に近接した位置に位置すると、リミットスイッチ27 がON状態に切換わる。そして、リミットスイッチ27がON状態に切換わった 後において投光器23、受光器25の作用により検出領域を通過する最初の原点 位置用スリット21が検出されると、モータ制御部39の作動によりサーボモー タ13の駆動を停止せしめる。これによって、キャレッジ3を前後方向の原点位 置に原点位置決めすることができる(図6における工程(III)。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述のごとき第1の態様によりキャレッジ3を前後方向(所定方向の 一例)における原点位置に位置決めする場合においては、リミットスイッチ27 (位置検出センサの一例)の経時的変化によりON状態からOFF状態に切換わ るときのキャレッジ3の前後方向の位置が、例えば図5に点線で示すように変化 することがある。このような場合においては、キャレッジ3の前後方向における 原点位置が図5に点線で示すように変化して、原点位置のばらつきが生じること になり、キャレッジ3の精密な移動位置決めを行うことができないといった問題 が生じた。
【0016】 また、第2の態様によりキャレッジ3を前後方向における原点位置に位置決め する場合においても、リミットスイッチ27の経時的変化により、リミットスイ ッチ27がOFF状態からON状態に切換わるときのキャレッジ3の前後方向の 位置が、例えば図5に点線で示すように変化するることがあり、同様の問題が生 じていた。
【0017】 そこで、本考案は、上記の問題点を解決すべく、キャレッジの原点位置のばら つきを押え、キャレッジの精密な移動位置決めを行うことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題点を解決するために、本考案においては、第1の手段 として、キャレッジを所定方向へ移動させるために、制御モータに連動連結した 螺子杆を上記所定方向へ延伸して設け、この螺子杆に螺合したナット部材をキャ レッジに設け、上記制御モータに接続したエンコーダは、制御モータの出力軸と 連動して回転する回転体と、この回転体に周方向へ等間隔に多数設けた位置用被 検出部及び適数設けた原点位置用被検出部と、検出領域を通過する位置用被検出 部、原点位置用被検出部を検出する検出手段を備えて構成し、上記キャレッジが 所定方向における原点位置に近接した位置に位置したことを検出する位置検出セ ンサを設け、この位置検出センサがON状態からOFF状態に切換わった後にお いて前記検出手段により最初の原点位置用被検出部が検出されたときに、キャレ ッジが停止するように前記制御モータを駆動制御するモータ制御手段を設けてな るキャレッジ移動位置決め装置において、前記位置検出センサがON状態に切換 わったときからOFF状態に切換わるまでの間に前記検出手段により検出される 位置検出部の数をカウントするカウンタを設け、このカウンタによりカウントさ れたカウント値と予め定められた基準値の差を演算する演算手段を設け、上記差 が許容範囲内であるか否か判別する判別手段を設けてなることを特徴とする。
【0019】 第2の手段として、キャレッジを所定方向へ移動させるために、制御モータに 連動連結した螺子杆を上記所定方向へ延伸して設け、この螺子杆に螺合したナッ ト部材をキャレッジに設け、上記制御モータに接続したエンコーダを、回転体に 周方向へ等間隔に設けた多数の位置用被検出部及び適数の原点位置用被検出部と 、検出領域を通過する位置用被検出部、原点位置用被検出部を検出する検出手段 を備えて構成し、上記キャレッジが所定方向における原点位置に近接した位置に 位置したことを検出する位置検出センサを設け、この位置検出センサがOFF状 態からON状態に切換わった後において前記検出手段により最初の原点位置用被 検出部が検出されたときに、上記キャレッジが停止するように前記制御モータを 駆動制御するモータ制御手段を設けてなるキャレッジ移動位置決め装置において 、前記位置検出センサがON状態に切換わったときから上記検出手段により最初 の原点位置用被検出部が検出されるまでの間に、上記検出手段により検出される 位置用被検出部の数をカウントするカウンタを設け、このカウンタによりカウン トされたカウント値と予め定められた基準値の差を演算する演算手段を設け、上 記差が許容範囲内であるか否か判別する判別手段を設けてなることを特徴とする 。
【0020】
【作用】
前記の構成において、制御モータを駆動制御して螺子杆を回転駆動させること により、ナット部材を所定方向へ移動させることができる。したがって、キャレ ッジをナット部材と一体的に所定方向へ移動させることができ、エンコーダの作 用によりキャレッジを所定方向における所定位置に位置決めすることができるも のである。
【0021】 キャレッジの移動位置決めを精密に行うべく、キャレッジを所定方向における 原点位置に原点位置決めを行う必要があり、原点位置決めの態様として、前記第 1の手段に基づく態様と、前記第2の手段に基づく態様の二つがある。
【0022】 前記第1の手段に基づく態様によりキャレッジを所定方向における原点位置に 位置決めする場合には、制御モータを駆動制御して螺子杆を回転駆動させること によりキャレッジを原点位置に対して接近する所定方向(所定方向の一方向)へ 移動させる。なお、エンコーダにおける回転体は螺子杆の回転、換言すればキャ レッジの移動に連動して回転するものである。キャレッジが移動して原点位置に 近接した位置に位置すると、位置検出センサがOFF状態からON状態に切換わ る。
【0023】 位置検出センサがON状態に切換わった後に、キャレッジが更に原点位置に対 して接近する方向へ移動することにより、位置検出センサがON状態からOFF 状態に切換わる。そして、モータ制御手段の作用により制御モータを駆動制御し て、位置検出センサがOFF状態に切換わった後において検出手段により最初の 原点位置用被検出部が検出されたときにキャレッジを停止せしめて、キャレッジ を所定方向における原点位置に原点位置決めする。ここで、原点位置用被検出部 が検出されたときは、検出されたこの瞬間の他に、検出された瞬間後の一定の短 い期間も含む意である。
【0024】 上記第1の手段に基づいて原点位置決めを行う場合において、カウンタにより 、位置検出センサがON状態に切換わったときからOFF状態に切換わるまでの 間に、前記検出手段により検出される位置用被検出部の数をカウントする。そし て、演算手段により、このカウント値と基準値の差が演算される。ここで、この カウント値は、位置検出センサがON状態にあるときのキャレッジの移動長さに 対応しており、また、基準値とは、適切な状態の位置検出センサがON状態にあ ると仮定したときのキャレッジの移動長さに対応した値をいう。
【0025】 上記差を演算した後に、判別手段により、上記差が許容範囲内か否か判別され る。これによって、上記差が許容範囲内である場合には、位置検出センサがON 状態にあるときのキャレッジの移動長さが所定の許容移動範囲内であることがわ かり、また、上記差が許容範囲内でない場合には、位置検出センサがON状態に あるときのキャレッジの移動長さが所定の許容移動範囲内でないことがわかるも のである。ここで、キャレッジの移動長さが所定の許容移動範囲内である場合に は、キャレッジが所定の範囲内に位置するときに位置検出センサがOFF状態に 切換わることが多く、原点位置決めが適切な場合が多いものである。また、キャ レッジの移動長さが所定の許容移動範囲内にない場合には、キャレッジが所定の 範囲内に位置するときに位置検出センサがOFF状態に切換わることが少なく、 原点位置決めが適切な場合が少ないものである。
【0026】 前記第2の手段に基づく態様によりキャレッジを所定方向における原点位置に 位置決めする場合には、制御モータを駆動制御して螺子杆を回転駆動させること によりキャレッジを原点位置に対して接近する所定方向(所定方向の一方向)へ 移動させる。キャレッジが移動して原点位置に近接した位置に位置すると、位置 検出センサがOFF状態からON状態に切換わる。そして、モータ制御手段の作 用により制御モータを駆動制御して、この位置検出センサがON状態に切換わっ た後において前記検出手段により最初の原点位置用被検出部が検出されたときに キャレッジを停止せしめて、キャレッジを所定方向における原点位置に原点位置 決めする。
【0027】 上記第2の手段に基づいて原点位置決めを行う場合において、カウンタにより 、位置検出センサがON状態に切換わったときから検出手段により最初の原点位 置用被検出部が検出されるまでの間に、検出手段に検出される位置用被検出部の 数をカウントとする。そして、演算手段により、このカウント値と基準値の差が 演算される。ここで、このカウント値は、位置検出センサがON状態に切換わっ たときから原点位置に位置するまでのキャレッジの移動長さに対応しており、ま た基準値とは、適切な状態にある位置検出センサがON状態に切換わったときか ら原点位置に位置するまでのキャレッジの移動長さに対応したものをいう。
【0028】 上記差を演算した後に、判別手段により、上記差が許容範囲内か否か判別され る。これによって、上記差が許容範囲内である場合には、位置検出センサがON 状態に切換わったときから原点位置に位置するまでのキャレッジの移動長さが所 定の移動許容範囲内であることがわかり、また、上記差が許容範囲内でない場合 には位置検出センサがON状態に切換わったときから原点位置に位置するまでの キャレッジの移動長さが所定の許容移動範囲内でないことがわかるものである。 ここで、キャレッジの移動長さが所定の範囲内である場合には、キャレッジが所 定の範囲内に位置するときに位置検出センサがON状態に切換わることが多く、 原点位置決めが適切な場合が多いものである。またキャレッジの移動長さが所定 の許容移動範囲内にない場合には、キャレッジが所定の範囲内に位置するときに 位置検出センサがON状態に切換わることが少なく、原点位置決めが適切な場合 が少ないものである。
【0029】
【実施例】
以下、本実施例に係る考案について図面を参照して説明する。
【0030】 図1は、本実施例のキャレッジ移動位置決め装置43を示したものであるが、 キャレッジ移動位置決め装置43は図4に示す従来のキャレッジ移動位置決め装 置1とほぼ同様の構成である。したがって、本実施例に係るキャレッジ移動位置 決め装置43については、前記キャレッジ移動位置決め装置1と異なる点につい て説明し、キャレッジ移動位置決めの装置43における同様の構成要素について は図面中にキャレッジ移動位置決め装置1における対応する構成要素と同一番号 を付して説明を省略する。
【0031】 キャレッジ移動位置決め装置43がキャレッジ移動位置決め装置1と異なる点 は、前記NC制御手段31と異なる構成のNC制御手段45を備えている点であ る。
【0032】 上記NC制御手段45は、CPU47と、このCPU47に接続した記憶部4 9、演算部51、判別部53を備えてなり、CPU47には、記憶部49等の他 に、前記リミットスイッチ27、モータ制御部55、カウンタ57、警報装置( 図示省略)を適宜に作動させる警報作動部59に接続してある。ここで、上記記 憶部47は、後述の基準値を記憶する等の作用を有しており、演算部51、判別 部53も後述に示す作用を有している。
【0033】 前述の構成に基づいて本実施例の作用を説明するが、キャレッジ3の移動位置 決め、原点位置決めの作用については大部分が同じであるために、本実施の特徴 部分の作用についてのみ説明する。
【0034】 キャレッジ3の原点位置決めについては、前述のごとく二つの態様があり、第 1の態様により原点位置決めを行う場合には、キャレッジ3を前方向へ移動させ て、原点位置に近接した位置に位置すると、リミットスイッチ27がON状態に 切換わってキャレッジ3の移動速度が減速する(図5における工程(I)参照)。 そして、リミットスイッチ27がON状態に切換わったときから最初の原点位置 用スリット21が検出領域を通過するときに、キャレッジ3の移動を停止せしめ て原点位置に原点位置決めする(図5における工程(II)(III) 参照)。
【0035】 図2を参照するに、上記第1の態様により原点位置決めを行う場合には、キャ レッジ3が原点位置に近接した位置に位置してリミットスイッチ27がON状態 になると(ステップ1)、カウンタ55により、リミットスイッチ27がOFF 状態に切換わるまでの間に、検出領域を通過する位置用スリット19の数をカウ ントとする(ステップ2,3)。
【0036】 そして、演算部51により、カウンタ55によりカウントされたカウント値と 基準値の差が演算処理される(ステップ4)。ここで、このカウント値は、リミ ットスイッチ27がON状態にあるときのキャレッジ3の移動長さに対応してお り、基準値とは、適切な状態にあると仮定したリミットスイッチ27がON状態 にあるときのキャレッジ3の移動長さに対応した値をいう。
【0037】 上記差を演算処理した後に、判別部53により、上記差が許容範囲内か否か判 別される(ステップ6)。これによって、上記差が許容範囲内である場合には、 リミットスイッチ27がON状態にあるときのキャレッジ3の移動長さが所定の 許容移動範囲内であることがわかり、また、上記差が許容範囲内の場合には、リ ミットスイッチ27がON状態にあるときのキャレッジ3の移動長さが所定の許 容移動範囲内でないことがわかり、警報作動部59の作動により警報装置からア ラームが発生するものである。
【0038】 ここで、キャレッジ3の移動長さが所定の許容移動範囲内にある場合には、キ ャレッジ3が前後方向の所定の範囲内に位置するときにリミットスイッチ27が OFF状態に切換わることが多く、キャレッジ3の原点位置決めが適切な場合が 多いものである。また、キャレッジ3の移動長さが所定の許容移動範囲内にない 場合には、キャレッジ3が前後方向の所定の範囲内に位置するときにリミットス イッチ27がOFF状態に切換わることが少なく、キャレッジ3の原点位置決め が適切な場合が少ないものである。
【0039】 前述の第2の態様によりキャレッジ3の原点位置決めをする場合には、図6に おける工程(I)(II) が終了した後に、キャレッジ3を比較的遅い速度のもとで再 び前方向へ移動させる。キャレッジ3が前方向へ移動して原点位置に近接した位 置に位置すると、リミットスイッチ27がON状態に切換わる。そして、リミッ トスイッチ27がON状態に切換わったときから最初の原点位置用スリット21 が検出領域を通過するときに、キャレッジ3の移動を停止せしめて原点位置に原 点位置決めする(図6における工程(III) 参照)。
【0040】 図3を参照するに、上記第2の態様により原点位置決めを行う場合には、キャ レッジ3が原点位置に近接した位置に位置してリミットスイッチ27がON状態 になると(ステップ1)、カウンタ55により、最初の原点位置用スリット21 が検出領域を通過するまでの間に、検出領域を通過する位置用スリット19の数 をカウントする(ステップ2,3)。
【0041】 そして、演算部51により、カウンタ55によりカウントされたカウント値と 基準値の差が演算処理される(ステップ4)。ここで、カウント値は、リミット スイッチ27がON状態に切換わったときから原点位置に位置するまでのキャレ ッジ3の移動長さに対応しており、また基準値とは、適切な状態にあると仮定し たリミットスイッチ27がON状態に切換わったときから原点位置に位置するま でのキャレッジ3の移動長さに対応した値をいう。
【0042】 上記差を演算処理した後に、判別部53により、上記差が許容範囲内か否か判 別される。これによって、上記差が許容範囲内である場合には、リミットスイッ チ27がON状態に切換わったときから原点位置に位置するまでのキャレッジ3 の移動長さが所定の移動許容範囲内であることがわかり、また上記差が許容範囲 内でない場合にはリミットスイッチ27がON状態に切換わったときから原点位 置に位置するまでのキャレッジ3の移動長さが所定の許容移動範囲内でないこと がわかり、警報作動部59の作動により警報装置からアラームが発生するもので ある。ここで、キャレッジ3の移動長さが所定の許容移動範囲内であるときには 、キャレッジ3が前後方向の所定の範囲内に位置するときにリミットスイッチ2 7がON状態に切換わることが多く、キャレッジ3の原点位置決めが適切な場合 が多いものである。またキャレッジ3の移動長さが所定の許容移動範囲内にない 場合には、キャレッジ3が前後方向の所定の範囲内に位置するときにリミットス イッチ27がON状態に切換わることが少なく、キャレッジ3の原点位置決めが 適切な場合が少ないものである。
【0043】 以上のごとき本実施例によれば、キャレッジ3の原点位置決めが適切か否かの 一応の判断をしているために、キャレッジ3の原点位置決めが一応適切でないと 判別されるときには、リミットスイッチ27を交換する等の適宜手段を施すこと により、原点位置のばらつきを極力押えることができ、キャレッジ3の精密な移 動位置決めを行うことができるものである。
【0044】 なお、本考案は、前述のごとき実施例の説明に限るものではなく、適宜の変更 を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0045】
【考案の効果】
以上のごとき実施例の説明により理解されるように、本考案によれば、キャレ ッジの原点位置決めが適切か否かの一応の判別をしているために、キャレッジの 原点位置決めが一応適切でないと判別されるときには、位置検出センサを交換す る等の適宜手段を施すことにより、原点位置のばらつきを極力押えることができ 、キャレッジの精密な移動位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るキャレッジ移動位置決め装置を
示す図である。
【図2】本実施例の作用説明図である。
【図3】本実施例の作用説明図である。
【図4】従来のキャレッジ移動位置決め装置を示す図で
ある。
【図5】第1の態様による原点位置決めの説明図であ
る。
【図6】第2の態様による原点位置決めの説明図であ
る。
【図7】第2の態様による原点位置決めの説明図であ
る。
【図8】エンコーダを示す図である。
【符号の説明】
3 キャレッジ 7 ボールねじ 11 ナット部材 13 サーボモータ 15 エンコーダ 17 回転体 19 位置用スリット 21 原点位置用スリット 23 投光器 25 受光器 27 リミットスイッチ 29 ドグ 43 NC制御手段 51 演算部 53 判別部 55 モータ制御部 57 カウンタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャレッジを所定方向へ移動させるため
    に、制御モータに連動連結した螺子杆を上記所定方向へ
    延伸して設け、この螺子杆に螺合したナット部材をキャ
    レッジに設け、上記制御モータに接続したエンコーダ
    は、制御モータの出力軸と連動して回転する回転体と、
    この回転体に周方向へ等間隔に多数設けた位置用被検出
    部及び適数設けた原点位置用被検出部と、検出領域を通
    過する位置用被検出部、原点位置用被検出部を検出する
    検出手段を備えて構成し、上記キャレッジが所定方向に
    おける原点位置に近接した位置に位置したことを検出す
    る位置検出センサを設け、この位置検出センサがON状
    態からOFF状態に切換わった後において前記検出手段
    により最初の原点位置用被検出部が検出されたときに、
    キャレッジが停止するように前記制御モータを駆動制御
    するモータ制御手段を設けてなるキャレッジ移動位置決
    め装置において、前記位置検出センサがON状態に切換
    わったときからOFF状態に切換わるまでの間に前記検
    出手段により検出される位置検出部の数をカウントする
    カウンタを設け、このカウンタによりカウントされたカ
    ウント値と予め定められた基準値の差を演算する演算手
    段を設け、上記差が許容範囲内であるか否か判別する判
    別手段を設けてなることを特徴とするキャレッジ移動位
    置決め装置。
  2. 【請求項2】 キャレッジを所定方向へ移動させるため
    に、制御モータに連動連結した螺子杆を上記所定方向へ
    延伸して設け、この螺子杆に螺合したナット部材をキャ
    レッジに設け、上記制御モータに接続したエンコーダ
    は、制御モータの出力軸と連動して回転する回転体と、
    この回転体に周方向へ等間隔に設けた多数の位置用被検
    出部及び適数の原点位置用被検出部と、検出領域を通過
    する位置用被検出部、原点位置用被検出部を検出する検
    出手段を備えて構成し、上記キャレッジが所定方向にお
    ける原点位置に近接した位置に位置したことを検出する
    位置検出センサを設け、この位置検出センサがOFF状
    態からON状態に切換わった後において前記検出手段に
    より最初の原点位置用被検出部が検出されたときに、上
    記キャレッジが停止するように前記制御モータを駆動制
    御するモータ制御手段を設けてなるキャレッジ移動位置
    決め装置において、前記位置検出センサがON状態に切
    換わったときから上記検出手段により最初の原点位置用
    被検出部が検出されるまでの間に、上記検出手段により
    検出される位置用被検出部の数をカウントするカウンタ
    を設け、このカウンタによりカウントされたカウント値
    と予め定められた基準値の差を演算する演算手段を設
    け、上記差が許容範囲内であるか否か判別する判別手段
    を設けてなることを特徴とするキャレッジ移動位置決め
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019314A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande sans capteur pour moteur electrique synchrone

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