JPH0637834B2 - 場所打ちライニングに於けるシールド推進、覆工工法 - Google Patents

場所打ちライニングに於けるシールド推進、覆工工法

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JPH0637834B2
JPH0637834B2 JP63129239A JP12923988A JPH0637834B2 JP H0637834 B2 JPH0637834 B2 JP H0637834B2 JP 63129239 A JP63129239 A JP 63129239A JP 12923988 A JP12923988 A JP 12923988A JP H0637834 B2 JPH0637834 B2 JP H0637834B2
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通夫 板場
義和 稲田
敏嗣 堀崎
進 皿田
清秀 改発
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Tobishima Corp
Kawasaki Motors Ltd
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Tobishima Corp
Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトンネルの覆工を既製のセグメントを使用せ
ず、場所打ちコンクリートで形成するための推進方法、
覆工方法に関する。
〔従来の技術〕
シールド掘進機により掘削されたトンネルの覆工に際し
て、既製のセグメントを現地で組み立て覆工する方法に
代わって合理的にトンネルライニングを行う方法とし
て、シールド機内で鉄筋と型枠を組み立て、コンクリー
トを打設する方法が各種提案されている。これらをシー
ルド機の推進反力を得る方法から分類すると、シールド
機後部に敷設した既製のプッシュロッドから取る方法
(例えば、特開昭62-21999号公報参照)と鋼製型枠から
取る方法(例えば、特開昭60-141998号公報および特開
昭62-194399号公報参照)に分けることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のプッシュロッドから推進反力を取る方式において
は、場所打ちコンクリート内に埋設されたプッシュロッ
ドを介して充分に固化した覆工コンクリートにより推進
反力を得られるが、コンクリートが固化していることよ
り、コンクリートを加圧してテールボイドにコンクリー
トを充填することができず、且つ硬化のための待ち時間
が長くなり所要の掘進能率が得られず、その上推進反力
に耐えるプッシュロッドは太くて重いものとなるため、
設置するための設備は大掛かりなものとなり、設置に要
する時間も長くかかり、非常に作業性の悪いものであっ
た。
また、型枠から推進反力を取る方式においては、場所打
ちコンクリートを圧縮してテールボイドにコンクリート
を充填することはできる。しかし、コンクリート加圧荷
重に耐え且つ充分な推進反力を得ることのできる型枠を
得るためには、型枠の強度を充分なものとする必要があ
り、その結果型枠が重くなりハンドリングが煩雑なもの
となった。この方式による維持力はコンクリートと型枠
との付着による摩擦力から得る構造であるから、脱型可
能時間を過ぎても十分な付着力を必要とするため型枠設
置長が長くなり、型枠を転用使用するための型枠移送装
置も大掛かりなものとなり、作業空間が制約され、また
曲線部の施工性が悪くなるなどの問題があった。
さらに従来のこの種のトンネルの覆工において、コンク
リートの補強材として鉄筋または鉄骨が補強材として用
いられるのが一般的であるが、トンネルの狭い切羽で鉄
筋や鉄骨を組み立てる作業は非常に煩雑であり、鉄筋の
位置保持精度確保やトンネル軸方向のリング間配筋が困
難であった。
上記に鑑み、本発明は、過大な内型枠を不要とし、補強
部材を軽量とすることができ、その結果施工手間を簡略
化することができ、コスト的にも有利で作業性に優れた
シールド推進、覆工工法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明は、 場所打ちコンクリートを打ち継ぎ面において所定長さづ
つ打ち継いで形成されるシールド推進、覆工工法におい
て、 シールド機内で組み立てる補強部材は鋼管と鉄筋より構
成され且つ円周方向に数分割され、 上記鋼管に推進ジャッキ先方部を挿入して円周方向に順
次補強部材を組み立て、 該補強部材の内面に内型枠を組み立て、シールド機胴板
と内型枠との間にできた空隙のシールド機側の面を妻枠
でふさぎ、この空隙にコンクリートを打設し、 コンクリートの打設完了後に、前回掘進完了後に充填し
た補強部材の鋼管内の速硬モルタルを推進ジャッキによ
り押圧してシールド掘進し、 掘進完了後に補強部材の鋼管内より推進ジャッキ先方部
を順次引き抜いて、この鋼管内に速硬モルタルを順次充
填していくことを特徴とする。
〔作用〕
上記のように構成される場所打ちラインニングに於ける
シールド推進、覆工工法の作用と効果は以下のようにな
る。
コンクリートの補強部材の鋼管にシールド推進ジャッキ
先方部を挿入して組み立てるので、組み立てが容易で補
強部材は常時所定位置に組み立てることができる。
推進反力は鋼管内の速硬モルタルに伝達されるので鋼管
には直接推進反力が作用しないために細くて軽いものと
でき、既打設コンクリートに影響を与えることなく推進
反力を確保でき、推進ジャッキを伸長することにより掘
進する。シールド掘進と共に発生するテールボイドに
は、妻枠加圧等によって流動化コンクリートを加圧して
充填する。なお内型枠の内面には支保が設置されている
ので、内型枠に加わるコンクリート加圧荷重は支保が負
担する。
上記したように、内型枠にはコンクリート加圧荷重や推
進反力が作用しないので、内型枠を軽量化できる。
〔実施例〕
第1図はトンネル内において補強部材、内型枠および支
保が組み立てられた状態を示す断面図、第2図(a)は
補強部材の組み立て説明図、第2図(b)は妻枠が装着
された状態およびジャッキ配置を示す断面図、第2図
(c)は第2図(b)をA−A線で切断した図、第2図
(d)は第2図(b)をB−B線で切断した図、第3図
(a)〜(d)は施工順序を示す説明図である。
第1図において、1は円周方向に組み立てられた補強部
材で、2、3はそれぞれ補強部材1を構成する鋼管およ
び鉄筋である。円周方向に組み立てられた補強部材1の
内側には内型枠4が組み立てられている。5は内型枠4
に内接して組み立てられた支保である。6はシールド機
胴板のテールフレームである。
第2図(a)において、鉄筋3は鋼管2と平行する位置
に適当な間隔を置いて矩形に組み立てられると共に鋼管
2と直交する位置に円周方向に適当数組み立てられ、数
分割のブロックに構成されている。7は進行ジャッキ先
方部であり、この推進ジャッキ先方部7が鋼管2に挿入
されて補強部材が組み立てられる。
第2図(b)〜(d)において8は妻枠、9は推進ジャ
ッキメインロッドと鋼管2の貫通孔で、10は妻枠ジャッ
キの設置位置を示す。11はテールフレーム6と妻枠8の
間の妻枠外周シールであり、12は妻枠8と内型枠4との
間の妻枠内周シールである。
第2図(c)において、13は推進ジャッキメインロッ
ド、14は妻枠8と鋼管2との間隙をシールする鋼管用シ
ールである。
第2図(d)において、18は妻枠ジャッキ、19は妻枠ジ
ャッキロッドである。
次に、施工順序について第3図(a)〜(d)に基づい
て説明する。
鉄筋および内型枠の組み立て、鋼管内への速硬モルタ
ル充填作業。
前回掘進部に埋め込まれた補強部材の鋼管内Cへ速硬モ
ルタルを充填する。妻枠ジャッキ18を縮小して妻枠8を
引戻し(妻枠脱型し)、掘進が完了した場所で組立用エ
レクター15により円周方向に数分割された補強部材1を
運搬し、推進ジャッキ先方部7を鋼管2に挿入して補強
部材1を保持し、これを繰返して補強部材を円周リング
に組立てる。その後、補強部材1の内側に内型枠4を組
立用エレクター15により組立てる。(第3図(a)参
照)なお、鉄筋同士の結合は溶接やラップ等で行えばよ
く、その結合方法は特に限定しない。
内型枠用支保の組み立て作業および妻枠のセット 前回コンクリート打設時に用いた、シールド掘進機内に
設置された摺動梁(図示せず)上を移動する支保5をジ
ャッキ等で引き寄せて内型枠4を支持させる。また内型
枠4とテールフレーム6との間に形成される空隙でシー
ルド機側の面に妻枠8をセットする。)第3図(b)参
照) コンクリート打設および内型枠脱型作業 内型枠に設けた適当な注入口Dより、流動化コンクリー
トを打設する。そして、既ライニング箇所でコンクリー
トが地盤の圧力に充分耐えられるほどの強度を確保した
場所Eの内型枠4を、台車16に設置された脱型枠用エレ
クター17により脱型する。この脱型された内型枠は、次
回掘進箇所の内型枠として転用する。(第3図(c)参
照) 掘削および推進作業 この時点では、前回掘削部に組み立てられた鋼管内Cに
充填された速硬モルタルは所定の強度を持っているの
で、推進反力をこのトンネル軸方向に連続して形成され
た鋼管2内の速硬モルタルの連続柱から取ることができ
る。そこで、推進ジャッキ先方部7を前回組まれた鋼管
内に充填された速硬モルタルに押し当てて推進ジャッキ
メインロッド13を伸長することにより掘進していく。
(第3図(d)参照)第2図(b)に示す妻枠ジャッキ
の設置位置10で、第2図(d)に示すように妻枠ジャッ
キロッド19がヒンジ(図示せず)でシールド機本体に連
結されている妻枠ジャッキ18を伸長する(第3図(c)
参照)ことにより、妻枠8を加圧してテールボイドにコ
ンクリートを充填しながらシールドが推進する。掘削お
よび推進完了後に、順次速硬モルタルを充填する箇所の
推進ジャッキ20のメインロッド13および推進ジャッキ先
方部7を縮小させ、鋼管内Cへ速硬モルタルを充填す
る。(第3図(a)参照)妻枠ジャッキ18は打設コンク
リートが妻枠脱型できる強度発現を持って縮小する。以
上の作業を繰り返して行う。なお推進ジャッキ20はメイ
ンロッド13と先方部7より構成しており、メインロッド
13の内径に先方部7が入り込む構造とし、それぞれ単独
で伸縮作動ができる構造としている。
(発明の効果) 1)コンクリートの補強部材は鋼管内に推進ジャッキ先
方部を順次挿入して組立ることができ、補強部材の位置
決めに煩わされることなく、補強部材の組立が能率よく
行える。
2)シールドの推進反力は、補強部材の鋼管内に充填し
た速硬モルタルを押圧し、鋼管と内型枠に直接推進反力
が作用しないことより、鋼管と内型枠の強度を高める必
要がなく、軽量化でき、取り扱いの作業性が向上する。
3)シールドの推進反力は鋼管内の速硬モルタルで得る
ために、内型枠と打設コンクリートの付着による摩擦力
を必要としないことより、内型枠の設置長を短くでき、
必要な型枠数の減少と曲線部の施工性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトンネル内において補強部材、内型枠および支
保が組み立てられた状態を示す断面図、第2図(a)は
補強部材の組み立て説明図、第2図(b)は妻枠が装着
された状態およびジャッキ配置を示す断面図、第2図
(c)は第2図(b)をA−A線で切断した図、第2図
(d)は第2図(b)をB−B線で切断した図、第3図
(a)〜(d)は施工順序を示す説明図である。 1…補強部材、2…鋼管、3…鉄筋、4…内型枠、5…
支保、6…テールフレーム、7…推進ジャッキ先方部、
8…妻枠、9…貫通孔、10…妻枠ジャッキ、11…妻枠外
周シール、12…妻枠内周シール、13…推進ジャッキメイ
ンロッド、14…鋼管用シール、15…組立用エレクター、
16…台車、17…脱型枠用エレクター、18…妻枠ジャッ
キ、19…妻枠ジャッキロッド、20…推進ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀崎 敏嗣 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 皿田 進 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 改発 清秀 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭63−599(JP,A) 特開 昭62−21999(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】場所打ちコンクリートを打ち継ぎ面におい
    て所定長さづつ打ち継いで形成されるシールド推進、覆
    工工法において、 シールド機内で組み立てる補強部材は鋼管と鉄筋より構
    成され且つ円周方向に数分割され、 上記鋼管に推進ジャッキ先方部を挿入して円周方向に順
    次補強部材を組み立て、 該補強部材の内面に内型枠を組み立て、シールド機胴板
    と内型枠との間にできた空隙のシールド機側の面を妻枠
    でふさぎ、この空隙にコンクリートを打設し、 コンクリートの打設完了後に、前回掘進完了後に充填し
    た補強部材の鋼管内の速硬モルタルを推進ジャッキによ
    り押圧してシールド掘進し、 掘進完了後に補強部材の鋼管内より推進ジャッキ先方部
    を順次引き抜いて、この鋼管内に速硬モルタルを順次充
    填していくことを特徴とする場所打ちライニングに於け
    るシールド推進、覆工工法。
JP63129239A 1988-05-25 1988-05-25 場所打ちライニングに於けるシールド推進、覆工工法 Expired - Lifetime JPH0637834B2 (ja)

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