JPH0637829A - バースト発振器 - Google Patents

バースト発振器

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JPH0637829A
JPH0637829A JP18793392A JP18793392A JPH0637829A JP H0637829 A JPH0637829 A JP H0637829A JP 18793392 A JP18793392 A JP 18793392A JP 18793392 A JP18793392 A JP 18793392A JP H0637829 A JPH0637829 A JP H0637829A
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circuit
frequency
quadrature
burst
signal
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JP18793392A
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English (en)
Inventor
Akio Nakanishi
章生 中西
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0637829A publication Critical patent/JPH0637829A/ja
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信系への妨害をなくし、かつ、ガードタイ
ムを最小限で済ませられるようにする。 【構成】 第1の局部発振回路34を直交変調搬送波周
波数の2倍以上の整数倍で連続発振させておき、該第1
の局部発振信号を分周回路36により所定の分周比で分
周したのち、バースト制御信号に従い開閉するゲート回
路38を介して論理回路40に入力し、該論理回路40
において、分周信号から互いに90°位相のずれた直交
変調搬送波を作成し、直交変調器へバースト出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交変調搬送波をバース
ト出力するバースト発振器に係り、特に、QPSK、Q
DPSK、OPSK等の直交変復調方式によりディジタ
ルデータを変復調してバースト通信を行うようにしたデ
ィジタル無線機器に用いて好適なバースト発振器に関す
る。
【0002】近年、所望の相手と時・場所を選ばず連絡
の取れる自動車電話や携帯電話の普及が目覚ましいが、
これら以外にも、家庭、オフィス、工事現場、スキー場
等で、手軽に相互通信したいという要望も高く、無線通
信に対する需要が大幅に高まってきている。ところで、
自動車電話や携帯電話では、アナログPM変調で音声信
号を電波に乗せているため、1台が通話中になると、特
定の周波数チャンネルが該1台に占有され、同一ゾーン
に存在する他の移動電話は同一周波数チャンネルを同時
に利用することができなくなる。この点、QPSK、Q
DPSK、OPSK等のディジタル変調方式によれば、
時分割多重方式、時分割複信方式を併用し、バースト通
信することで、同一周波数チャンネルを複数台で同時に
使用することができ、需要増にも容易に対応できる。
【0003】但し、バースト通信では、無線機器の受信
時に機器内で送信系回路が受信系回路に妨害を与えない
こと、ガードタイムが長くならないことが重要である。
本発明はこのような要請に鑑み、受信系への妨害を少な
くし、かつ、送信バースト波の立ち上がりを高速化し
て、ガードタイムを最小限に済ますことができるように
するものである。
【0004】
【従来の技術】無線通信の変復調には、アナログFM変
復調,アナログPM変復調などのアナログ方式の外、F
SK(周波数シフトキーイング),PSK(位相シフト
キーイング)など、伝送品質の高いディジタル変復調方
式も多く利用されている。ディジタル方式では特に、Q
PSK(直交位相シフトキーイング)、QDPSK(直
交位相差シフトキーイング)、OQPS(オフセット直
交位相シフトキーイング)等のPSKが良く用いられて
いる。これらによれば、時分割多重方式、時分割複信方
式を併用し、バースト通信することで、同一周波数チャ
ンネルを複数の機器で同時に使用することができ、周波
数の有効利用が可能となる。
【0005】一例として、直交位相変調は、2進ベース
バンド信号を2シンボルずつ直・並列変換した並列デー
タを、互いに90°の位相差を持つ2つの直交変調搬送
波(直交ベクトル信号)を用いて、直交変調器により直
交変調し、QPSK波を作成することでなされる。従
来、前記2つの直交変調搬送波は、1つの発振回路(P
LLシンセサイザ回路等)を、所定の直交変調搬送波周
波数で発振させ、該発振回路の出力を一方の直交変調搬
送波(0°)とし、発振回路の出力にアナログ遅延回路
で90°の位相シフトを与え、他方の直交変調搬送波
(90°)とすることで作成されていた。バースト通信
では、直交変調器から出力されるQPSK波をバースト
波とするため、直交変調動作を断続する必要がある。こ
のため、従来は、発振回路の出力側にスイッチを設け、
該スイッチをバースト制御信号でON/OFFするよう
にしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
イッチとして、従来は、PINダイオード等によるRF
信号スイッチを用いていたので、送信変調波の断続に当
たって十分なON/OFF比を取ることができず、OF
F時にも無視し得ないレベルの送信変調波が発射され
て、他の機器の送信バースト波に重なったり、自機及び
他の機器の受信バースト波に重なって、送信エラーや受
信エラーを生ぜしめる場合があった。また、時分割複信
方式を採用するとき、送信周波数と受信周波数が同一
で、直交変調搬送波周波数が受信IF周波数と一致する
ことから、直交変調搬送波周波数で発振している発振回
路から受信系回路のIF段以降に当該発振信号が漏洩
し、受信感度の抑圧等の妨害を与える問題があった。
【0007】これらの問題を回避するために、直交変調
搬送波を発生するための発振回路自体を動作状態にした
り、停止状態にしたりして、送信バースト波を形成する
ようにした手法がある。しかしながら、発振回路の動作
を制御する場合、停止状態から動作状態に移行するのに
立ち上がり時間(当該発振回路をPLLシンセサイザ回
路で構成することきはロックアップタイム)が掛かるこ
とから、送信エラーの発生を防ぐため、バースト通信に
おける送信タイムスロット間のガードタイムをより長く
割り当てなければならず、1回のバースト通信で送信で
きるデータ量が少なくなるという問題があった。以上か
ら本発明の目的は、受信系への妨害がなく、かつ、ガー
ドタイムを最小限に済ますことが可能なバースト発振器
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。34は直交変調搬送波周波数の2倍以上の整
数倍で連続的に発振する第1の局部発振回路、36は第
1の局部発振回路34の出力を所定の分周比で分周する
分周回路、40は分周回路12から出力される分周信号
より、互いに90°位相のずれた2つの直交変調搬送波
を作成する論理回路、38は分周回路36と論理回路4
0の間に設けられて、バースト制御信号に従い開閉する
ゲート回路である。
【0009】
【作用】第1の局部発振回路34は直交変調搬送波周波
数の2倍以上の整数倍で連続的に発振し、発振信号を出
力する。この発振信号は分周回路36により所定の分周
比で分周され、ゲート回路38に入力される。ゲート回
路38はバースト制御信号に従い、所定の送信タイムス
ロットのあいだだけ閉じることで、分周信号を間欠的に
通過させる。ゲート回路38を通過した分周信号は論理
回路40に入力され、該論理回路40により、論理操作
により互いに90°位相のずれた2つの直交変調搬送波
が作成されて直交変調器に出力され、直交変調バースト
波を生成せしめる。
【0010】これにより、時分割複信方式で通信する場
合であっても、第1の局部発振回路34の発振周波数が
受信IF周波数と異なっているので、当該発振信号が受
信系に漏洩することによる受信感度の抑圧を回避でき、
しかも、第1の局部発振回路34はバースト通信に関わ
らず、連続的に発振しているため、バースト波の立ち上
がりはバースト制御信号によるゲート回路38の立ち上
がり動作遅延時間程度に高速となるので、ガードタイム
に長い時間を割り当てる必要がなくなる。
【0011】ループ内に分周回路を含むPLLシンセサ
イザ回路を、直交変調搬送波周波数の2倍以上の整数倍
で連続的に発振させ、該PLL回路の分周回路から所定
周波数の分周信号を取り出し、ゲート回路で所定の送信
タイムスロットの間だけ通過させる。そして、論理回路
によって、論理操作により互いに90°位相のずれた2
つの直交変調搬送波を作成し、直交変調器に出力する。
これにより、発振回路と別個に分周回路を設ける必要が
なくなり、回路構成の簡素化、小型化を図ることができ
る。
【0012】発振回路を、直交変調搬送波周波数の2倍
以上の整数倍で連続的に発振させ、該発振信号をゲート
回路で所定の送信タイムスロットの間だけ通過させる。
そして、論理回路によって、分周を含む論理操作により
互いに90°位相のずれた2つの直交変調搬送波を作成
し、直交変調器に出力する。これにより、論理回路内で
分周がなされるので、発振回路が分周回路を含まなくて
も分周回路を別個に設けなくて済み、回路構成の簡素
化、小型化を図ることができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の実施例構成図であり、図1と
同一部分には同一符号を付している。図2はTDMA/
TDD方式を採用したディジタル無線通信装置の従局を
示すもので、送信周波数は受信周波数と同一になってい
る。10はマイク、12はイヤピース、14はチャンネ
ル番号等を表示する表示部、16はチャンネル指定操
作,セットの電源オン/オフ操作等を行うキー操作部、
18は制御回路であり、電源のオン/オフ、チャンネル
切り換え等、セットの全体的な制御を行う。
【0014】20はマイク入力をディジタル化するA/
Dコンバータ、22はディジタル音声信号をアナログ化
しイヤピースへ出力するD/Aコンバータ、24は音声
符号化/復号化回路(PCM変調/PCM復調回路)で
あり、ディジタル音声信号を所定フォーマットに基づく
PCMデータに変換したり、PCMデータをディジタル
音声信号に戻したりする。26は時分割制御回路であ
り、音声符号化/復号化回路から入力したPCMデータ
を時間軸上で圧縮し、所定の送信タイムスロット毎に所
定量のデータを間欠出力するとともに,該ベースバンド
データの出力と同期してバースト制御信号を出力し、一
方、所定の受信タイムスロット毎に所定量のベースバン
ドデータを間欠入力し、時間軸上で伸長して音声符号化
/復号化回路にPCMデータを出力する。
【0015】28はベースバンドデータに対し直・並列
変換等の処理を行う変調信号処理回路、30は並列化さ
れたデータを直交位相変調(QPSK)する直交変調器
であり、後述するバースト発振器の働きでQPSKバー
ス波を出力する。32はバースト発振器であり、互いに
90°位相が異なり、所定の直交変調搬送波周波数f S
を持つ2つの直交変調搬送波(0°)と(90°)をバ
ースト出力する。
【0016】図3にバスート発振器32と直交変調器3
0の具体的構成を示す。この内、34は直交変調搬送波
周波数の整数倍(m倍)で連続的に発振する第1の局部
発振回路であり、この発振周波数は送信周波数(=受信
周波数)と一致しないようになっている。第1の局部発
振回路は、PLLシンセサイザ回路等により具現され
る。36は第1の局部発振回路から出力された発振信号
を周波数が1/nになるように分周する分周回路、38
は時分割制御回路から出力されたバースト制御信号に従
いゲートを開閉し、分周信号の通過、遮断を行うゲート
回路、40はゲート回路を通過した分周信号に対し、論
理操作で互いに90°位相の異なる2つの直交変調搬送
波(0°),(90°)を作成する論理回路である。
【0017】図3に示す論理回路40は分周信号がデュ
ーティ比50%の場合のもので、40aは分周信号の立
ち上がりエッジで反転動作をするT−F/F、40bは
分周信号の立ち下がりエッジで反転動作をするT−F/
Fである。図4のタイムチャートに示す如く、T−F/
F40aが分周信号の各立ち上がりエッジで反転するこ
とで、該T−F/F40aのQ端子から分周信号の1/
2の周波数の直交変調搬送波が出力される。一方、T−
F/F40bが分周信号の各立ち下がりエッジで反転す
ることで、該T−F/F40bのQ端子から分周信号の
1/2の周波数の直交変調搬送波が出力される。これら
2つの直交変調搬送波は周波数が同一で位相が90°異
なっており、T−F/F40aの出力が直交変調搬送波
(0°)、40bの出力が直交変調搬送波(90°)と
して直交変調器30に出力される。但し、ゲート回路3
8が開いている間、これら2つの直交変調搬送波出力が
止まるので、間欠的にバースト出力されることになる。
【0018】論理回路40が1/2分周を行っているこ
とから、第1の局部発振回路の発振周波数をfL1とする
と、 fL1=mfSL1/2n=fS となる。よって、m=2nの関係が成立していることが
必要条件である。nは2以上なので、図3の場合、mは
4以上となる。この実施例では、m=4、n=2とす
る。
【0019】なお、図5に示す論理回路40Aは分周回
路36から出力される分周信号のデューティ比が50%
でないときの構成例であり、ゲート回路38を介して入
力した分周信号を一旦、T−F/F40cで1/2分周
したあと、T−F/F4040aと40bに入力し、互
いに90°位相の異なる2つの直交変調搬送波を作成す
るようにすればよい。この場合、m=4nの関係が成立
していることが必要条件である。nは2以上なので、図
5の場合、mは8以上となる。
【0020】また、図6に示す論理回路40Bは分周回
路36から出力される分周信号のデューティ比が50%
のときの他の構成例であり、ゲート回路38から入力し
た分周信号をそのまま一方の直交変調搬送波(0°)と
し、分周信号をその1/4周期だけ遅延回路40dで遅
延させて他方の直交変調搬送波(90°)とする。遅延
回路40dはバッファを必要な数だけ直列接続すること
で具現できる。この場合、m=nの関係が成立している
ことが必要条件である。nは2以上なので、図6の場
合、mは2以上となる。
【0021】図3に戻って、42と44は平行変調器と
しての乗算器であり、各々、変調信号処理回路から出力
された並列シンボルI成分,Q成分と、直交変調搬送波
(0°),(90°)の乗算を行う。46は各乗算器の
出力を合成する合成器であり、2つの直交変調搬送波
(0°)と(90°)の間欠入力に従い、当該合成器は
QPSK波をバースト出力する。なお、各乗算器42,
44は動作周波数帯域により、直交変調搬送波の基本波
成分のみ利用して乗算を行う。
【0022】図2に戻って、48は直交変調器30から
出力されたQPSK波を、後述する第2の局部発振信号
を用いて所定の送信周波数に周波数変換する周波数変換
器(UP−CONV)であり、第2の局部発振信号の周
波数をfL2とすると、送信周波数fT は、fS +fL2
なる。50は周波数変換器の出力を電力増幅する送信
部、52はアンテナ共用器、54はアンテナである。周
波数変換器48から出力されたQPSK送信バースト波
は、送信部50で電力増幅されたあと、アンテナ共用器
52を介してアンテナ54から電波に乗せて発射され
る。
【0023】一方、56は受信部であり、アンテナ54
で受波されたQPSK受信バースト波をアンテナ共用器
52を介して入力し、増幅する。58は受信部56から
入力した受信バースト波を、第2の局部発振信号を用い
て所定の受信IF周波数(fIF)に周波数変換する周波
数変換器(第1MIX)である。60は第2の局部発振
回路であり、制御回路18の制御で周波数の可変する第
2の発振信号を発生する。この第2の発振回路はPLL
シンセサイザ回路で構成されている。第2の局部発振信
号は、周波数変換器48と58に共通に出力されてい
る。
【0024】62は周波数変換器58の出力に対し、フ
ィルタリングと増幅を行い、受信IF信号を出力するI
F回路、64は受信IF信号に対し直交位相復調を行っ
て、シンボルを対で出力する直交復調器(DEM)、6
6は復調信号処理回路であり、並・直列変換等を行いベ
ースバンドデータ(PCMデータ)を出力する。受信波
は所定の受信タイムスロット毎に受信されるバースト波
なので、復調信号処理回路66からは、PCMデータが
間欠出力される。該間欠出力されたPCMデータは、時
分割制御回路26により、時間軸上で伸長されて連続的
なPCMデータとされたのち、音声符号化/復号化回路
26に入力されて、ディジタル音声信号に変換され、イ
ヤピース12から音声出力されるようになっている。
【0025】次に上記した実施例の動作を簡単に説明す
る。なお、セットの電源は投入済みであり、第1の局部
発振回路34は直交変調搬送波周波数fS の4倍で連続
的に発振しており、また、時分割制御回路26は制御回
路18によって、起動されているものとする。ユーザが
キー操作部16で所望の運用チャンネルを選択すると、
制御回路18は第2の局部発振回路60を制御して、当
該運用チャンネルに対応した周波数で発振させる。な
お、TDMA/TDD方式では運用チャンネルの送信周
波数fT=受信周波数fR である。
【0026】ユーザがマイク10に向かって話すと、A
/Dコンバータ20でディジタル音声信号に変換された
あと、更に、音声符号化/復号化回路24で所定のフォ
ーマットに従うPCMデータに変換され、時分割制御回
路26により時間軸上で圧縮され、送信タイムスロット
の間に、所定量のデータずつ間欠的に変調信号処理回路
28へ出力され、かつ、該データの間欠出力に同期して
バースト制御信号が出力される。変調信号処理回路28
は時分割制御回路26から入力されるベースバンドデー
タに直・並列変換等を施してシンボルの対に変換し、I
成分,Q成分として直交変調器30へ出力する。
【0027】一方、第1の局部発振回路34から出力さ
れた第1の局部発振信号は分周回路36で1/2の周波
数に分周される。そして、バースト制御信号に従いゲー
ト回路38が開閉することで、間欠的に論理回路40へ
出力される。論理回路40は、ゲート回路38が閉じ分
周信号が入力されている間、互いに90°だけ位相が異
なり、所定の一定周波数fS を有する2つの直交変調搬
送波(0°),(90°)をバースト出力する。直交変
調器30は変調信号処理回路28から並列に入力される
シンボル対を、2つの直交変調搬送波(0°),(90
°)を用いて直交位相変調し、QPSKバースト波を出
力する。このQPSKバースト波は周波数がfS である
が、周波数変換器48で、第2の局部発振回路60から
入力した第2の局部発振信号(周波数fL2)を用いて送
信周波数fT =fS +fL2に周波数変換される。そし
て、送信部50で電力増幅されたのち、アンテナ共用器
52とアンテナ54を経て、バースト電波として所定の
主局に送信される。
【0028】バースト発振器32からは2つの直交変調
搬送波(0°),(90°)がバースト出力されるが、
第1の局部発振回路34が連続的に発振しており、ゲー
ト回路38の開閉だけで間欠出力されるので、発振回路
の動作自体を一時的に停止させてしまう場合に較べ、2
つの直交変調搬送波(0°),(90°)が安定してお
り、かつ、バースト出力の立ち上がり時間,立ち下がり
時間は、ゲート回路38の立ち上がり動作遅延時間程
度,立ち下がり動作遅延時間程度の短時間で済み、送信
タイムスロット間のガードタイムに長い時間を割り当て
る必要がなくなる。よって、1回のバスート送信で送れ
るデータ量を多くできることになる。
【0029】一方、主局からの送信バースト波は、アン
テナ54で受波され、アンテナ共用器52を介して受信
部56で増幅されたのち、周波数変化器58で、第2の
局部発振回路60から入力した第2の局部発振信号(周
波数fL2)を用いて受信IF周波数fIF=fR −fL2
周波数変換される。受信IF信号はIF回路62におい
て、フィルタリングと増幅がなされ、直交復調器64で
直交位相復調がなされたのち、シンボル対に復調信号処
理回路66で並・直列変換等が施されてベースバンドデ
ータに変換される。このベースバンドデータは、バスー
トデータ列となっているが、時分割制御回路26で時間
軸上で伸長されることにより、連続的なPCMデータと
なる。そして、音声符号化/復号化回路24でディジタ
ル音声データに復号されてあと、D/Aコンバータ22
でアナログ音声信号に変換され、イヤピース12より音
声出力される。この結果、同一の運用周波数で送受信し
ながら、ユーザは送話と受話を同時に行うことができ
る。
【0030】なお、受信周波数fR =送信周波数fT
あることから、受信IF周波数fIFは直交変調搬送波周
波数fS と同一となる。第1の局部発振回路34はセッ
トがバースト波を受信している間も連続発振している
が、その発振周波数は4fS とfIFから大きく隔たって
いるので、IF回路62以降の受信系に第1の局部発振
回路34の発振信号が回り込むことはなく、又、セット
の送信タイムスロット以外ではゲート回路38が開かれ
て、論理回路40から出力される2つの直交変調搬送波
(0°),(90°)がいずれも停止状態となってお
り、セットが受信バースト波を受信している間にIF回
路62以降の受信系回路に2つの直交変調搬送波が回り
込むこともなく、これらのことから、受信系回路への信
号漏洩による干渉妨害が大幅に減少し、受信感度の抑圧
が効果的に回避される。
【0031】なお、上記した実施例では、分周回路の分
周比を1/2とした場合を説明したが、第1の局部発振
回路の発振周波数を変えたり、論理回路の構成を変えた
りすることで、他の分周比とすることもできる。また、
論理回路を図3又は図5の如く構成する場合、当該論理
回路の中で1/2分周動作又は1/4分周動作がなされ
るため、第1の局部発振回路の発振周波数を2fS 又は
4fS とすれば、第1の局部発振回路とゲート回路の間
に、独立した分周回路を設けずに済み、回路構成の簡素
化、小型化を図ることができる。更に、図7に示す如
く、第1の局部発振回路をPLLシンセサイザ回路34
Aとし、該PLLシンセサイザ回路34Aを、基準発振
器68、位相比較器70、LPF72、VCO74、分
周回路76でループ構成するときは、VCO74を直交
変調搬送波fS の2倍以上の整数倍で発振させる一方、
分周回路76から所定の分周比の分周信号を取り出すよ
うにすれば、第1の局部発振回路としてのPLLシンセ
サイザ回路34Aとゲート回路38の間に、独立した分
周回路を設けずに済み、回路構成の簡素化、小型化を図
ることができる。なお、PLLシンセサイザ回路34A
の分周回路76からの分周信号の取り出しは、必ずし
も、分周回路76の出力段からでなくてもよく、図7の
破線で示す如く、途中の段から所望の分周比の分周信号
を取り出すようにすればよい。以上、本発明を実施例、
変形例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載し
た本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明
はこれらを排除するものではない。
【0032】
【発明の効果】以上、本発明によれば、発振回路を直交
変調搬送波周波数の2倍以上の整数倍で発振させ、該発
振回路の出力を分周回路で所定の分周比で分周したの
ち、バースト制御信号に従い開閉するゲート回路を介し
て論理回路に入力し、該論理回路において、分周信号か
ら、互いに90°位相のずれた2つの直交変調搬送波を
作成するように構成したから、発振回路の発振周波数が
受信IF周波数と異なっているので、発振信号が受信系
に漏洩することによる受信感度の抑圧を回避でき、しか
も、発振回路はバースト通信に関わらず、連続的に発振
しているため、バースト波の立ち上がり時間はバースト
制御信号によるゲート回路の立ち上がり動作遅延時間程
度に高速となるので、ガードタイムに長い時間を割り当
てる必要がなくなる。
【0033】また、ループ内に分周回路を含むPLLシ
ンセサイザ回路を、直交変調搬送波周波数の2倍以上の
整数倍で連続的に発振させ、該PLLシンセサイザ回路
の分周回路から所定周波数の分周信号を取り出し、ゲー
ト回路で所定の送信タイムスロットの間だけ通過させ、
論理回路によって、論理操作により互いに90°位相の
ずれた2つの直交変調搬送波を作成するように構成した
から、発振回路と別に分周回路を設ける必要がなくな
り、回路構成の簡素化、小型化を図ることができる。
【0034】更に、発振回路を、直交変調搬送波周波数
の2倍以上の整数倍で連続的に発振させ、該発振信号を
ゲート回路で所定の送信タイムスロットの間だけ通過さ
せ、論理回路によって、分周を含む論理操作により互い
に90°位相のずれた2つの直交変調搬送波を作成し、
直交変調器に出力するように構成したから、論理回路内
で分周がなされるので、発振回路が分周回路を含んでい
なくても分周回路を別個に設けなくて済み、回路構成の
簡素化、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】バースト発振器と直交変調器の具体的構成図で
ある。
【図4】バースト発振器の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図5】論理回路の変形例を示す具体的構成図である。
【図6】論理回路の他の変形例を示す具体的構成図であ
る。
【図7】バースト発振器の変形例構成図である。
【符号の説明】
30 直交変調器 32 バースト発振器 34 第1の局部発振回路 34A PLLシンセサイザ回路 36、76 分周回路 38 ゲート回路 40、40A、40B 論理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変調搬送波周波数の2倍以上の整数
    倍で発振する発振回路(34)と、 発振回路(34)の出力を所定の分周比で分周する分周
    回路(36)と、 分周回路(36)から出力される分周信号より、互いに
    90°位相のずれた2つの直交変調搬送波を作成する論
    理回路(40)と、 分周回路(36)と論理回路(40)の間に設けられ
    て、バースト制御信号に従い開閉するゲート回路(3
    8)と、 を設けたことを特徴とするバースト発振器。
  2. 【請求項2】 直交変調搬送波周波数の2倍以上の整数
    倍で発振し、ループ内に分周回路(76)を含むPLL
    シンセサイザ回路(34A)と、 PLLシンセサイザ回路(34A)の分周回路(76)
    から取り出した所定周波数の分周信号より、互いに90
    °位相のずれた2つの直交変調搬送波を作成する論理回
    路(40)と、 分周回路(76)と論理回路(40)の間に設けられ
    て、バースト制御信号に従い開閉するゲート回路(3
    8)と、 を設けたことを特徴とするバースト発振器。
  3. 【請求項3】 直交変調搬送波周波数の2倍以上の整数
    倍で発振する発振回路(34)と、 発振回路(34)の発振信号より、互いに90°位相の
    ずれた2つの直交変調搬送波を分周しながら作成する論
    理回路(40)と、 発信回路(34)と論理回路(40)の間に設けられ
    て、バースト制御信号に従い開閉するゲート回路(3
    8)と、 を設けたことを特徴とするバースト発振器。
JP18793392A 1992-07-15 1992-07-15 バースト発振器 Pending JPH0637829A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7525455B2 (en) 2002-03-04 2009-04-28 Stmicroelectronics N.V. Coder apparatus for resonant power conversion and method
US7924937B2 (en) 2002-03-04 2011-04-12 Stmicroelectronics N.V. Resonant power converter for radio frequency transmission and method
JP6268627B1 (ja) * 2017-09-29 2018-01-31 株式会社テスコム IoTに対応可能な低コストを実現したFSK変復調回路

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