JPH0637767Y2 - コンパクト - Google Patents

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JPH0637767Y2
JPH0637767Y2 JP1988149372U JP14937288U JPH0637767Y2 JP H0637767 Y2 JPH0637767 Y2 JP H0637767Y2 JP 1988149372 U JP1988149372 U JP 1988149372U JP 14937288 U JP14937288 U JP 14937288U JP H0637767 Y2 JPH0637767 Y2 JP H0637767Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、操作レバーの押圧によつて開蓋ができるよ
うになつた化粧用のコンパクトに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、化粧用のコンパクトは、化粧料が充填される容
器本体の後端部に、この容器本体の上面開口を開閉しう
る蓋体の後端部を螺番等によつて回動自在に取り付けて
構成されており、その閉塞状態は、容器本体の前端部に
設けられた被係合部に、蓋体の前端部に設けられた係合
部を係合させることにより維持できるようになつてい
る。そして、使用の際には、容器本体の前端部における
被係合部の近傍に設けられた操作レバーを押圧すること
により上記係合を解除し、蓋体を開け内部の化粧料を用
いて化粧することが行われている。このようなコンパク
トとして、実公昭61-20962号公報に開示されたものがあ
る。このコンパクトは、第6図および第7図に示すよう
なものであり、容器本体1の前端部に設けられた凹部2
の左右両側壁に支軸3を架け渡し、これら両支軸3に回
動自在に操作レバー4を取り付けて構成されている。そ
して、第6図の閉蓋状態からコンパクトの蓋体5を開け
る場合には、第7図の矢印Aのように、上記操作レバー
4の下部側を前方に押圧して操作レバー4を支軸3を中
心に鎖線位置に回転させ、操作レバー4の上端部で蓋体
5の前端部下面を上方に押し上げて上記係合用突起6と
被係合用突起7の係合を解除し、その状態で蓋体5を持
ち上げることが行われている。なお、蓋体5と閉じる場
合には、蓋体5を押し下げて第7図の鎖線位置に戻し、
その状態からさらに実線位置まで押し下げることが行わ
れる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、このコンパクトでは、支軸3が操作レバー4
を貫通し、その状態で支軸3の両端が容器本体1の凹部
2の左右両側壁に埋設状態で取り付けられるため、容器
本体1をプラスチツクの射出成形等により形成したの
ち、これに操作レバー4を取り付けるというようなこと
ができず、容器本体1の成形型の内部に支軸3を有する
操作レバー4を配設し、その状態で合成樹脂を上記成形
型内に射出する等しい容器本体を形成しなければならな
い。したがつて、上記成形型の形状が複雑になり製造が
煩雑になるとともに、コストが高くなるという問題を有
してる。また、係合用突起6と被係合用突起7の手前側
に操作レバー4が取り付けられているため、その分コン
パクトの長さが長くなり、コンパクトが大形化するとい
う問題も有している。
そこで、身を成形したのち、これに押釦を取付けること
ができるようにしたものとして、実公昭63-17365号公報
に示す化粧用コンパクトが開示されている。このコンパ
クトは、周壁の前辺部の中央に凹所が形成された身と、
蓋と、上記凹所の後壁面に横設された係合突条と、蓋の
前部の下面中央から垂設され上記係合突条と係合しうる
係合突片と、上記凹所に内装された押釦とを備え、上記
凹所の底壁面の中央部を、後方に行くほど高くなる湾曲
面に形成するとともに、この湾曲面の奥に係合突条を横
設し、左右両側壁面に一対の軸を突設し、押釦の左右両
側面に、上記凹所の一対の軸と回動自在に嵌合しうる一
対の軸受穴(両軸受穴は、左右両側面に凹設れた円形凹
部とこの円形凹部の一側から後端に延びる凹溝とで構成
されている)を設け、内面下部に、上記底壁面の係合突
条に係合しうる弾性係合片を、その先端部を上記凹部の
底壁面に当接させた状態で、突設している。そして、押
釦を押込み回動させることにより、この押釦の内面に突
設された衝合舌片で蓋の係合突片の下端面を突き上げて
開蓋するようにしている。このような構造にする場合に
は、身の凹所内に押釦を押込むことにより、上記凹所の
軸に押釦の軸受穴を係合させることができて、身に押釦
を取付けることができる。
しかしながら、このコンパクトでは、押釦を押込み回動
させたときに、押釦の弾性係合片の先端部が凹所の底壁
面を押圧状に当接しながら摺動する(これは凹所の底壁
面が、凹所の左右両側壁面の一対の軸を仮想中心とした
アーチ状の湾曲面になつていないためである)。したが
つて、上記押込み回動時に、押釦の弾性係合片が凹所の
底壁面から大きな反力(抵抗)を受け、この反力のため
上記押込み回動に大きな力を必要とするうえ、上記反力
が凹所と押釦の係合部分(すなわち、凹所の軸と押釦の
軸受穴)に作用し、この係合部分に大きな負荷がかか
る。しかも、上記押込み回動時に押釦の弾性係合片の先
端部が凹所の底壁面の係合突条に乗り上げると、さらに
大きな反力(抵抗)を受ける。このため、長期の使用に
より、材質疲労で上記係合部分が破損する。さらに、身
の係合突条と蓋の係合突片との係合が固すぎて外れにく
い場合には、上記押込み回動に大変大きな力を必要とす
るうえ、上記係合部分にも大変大きな負荷がかかる。こ
のとき、作製時に生じた押釦や身の寸法誤差により、上
記係合部分の係合がきつい(すなわち、凹所の軸と押釦
の軸受穴とが密着状に係合している)場合には上記係合
部分が破損したり、上記係合部分の係合が緩い(すなわ
ち、凹所の軸と押釦の軸受穴とが広い隙間をあけて係合
している)場合には上記凹所から押釦が外れたりする。
そのうえ、このコンパクトでは、押釦の軸受穴は、押釦
の左右両側面に凹設されているため、作製時に生じた身
や押釦の寸法誤差により、凹所の軸が長めに、もしくは
押釦の軸受穴が浅めに形成されている場合には、凹所の
軸の先端面が押釦の軸受穴の底面に押圧状に当接し、上
記押込み回動時に凹所の軸の先端面と押釦の軸受穴の底
面との間で大きな摩擦が生じ、上記押込み回動に大きな
力を必要とする。このように、コンパクトでは、作製時
に生じる押釦や身の寸法誤差により、押釦,身等の破損
や押釦の外れが発生したり、押釦の押込み回動に大きな
力を必要としたりするという不具合が生ずるため、寸法
精度の許容範囲を狭くする必要があり、不良品が多量に
発生するという問題がある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、操
作レバーを容器本体の形成後に取り付け可能にすること
により製造が容器になるとともに、コストが安くなり、
さらに大型化を防止することができ、そのうえ、不良品
の発生を少なくすることのできるコンパクトの提供をそ
の目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、この考案のコンパクトは、容
器本体の後端部に蓋体の後端部を回動自在に取り付け、
上記容器本体の前壁面に、上部が開放した凹部を形成
し、上記凹部の底面から奥面にかけて内向きアーチ状の
湾曲面に形成し、上記凹部の奥面中央部に被係合突起を
設けるとともに、上記蓋体の前端側にこの被係合突起と
係合可能な係合突起を設け、上記凹部の底面のアーチの
中心線を仮想し、この仮想線と交わる凹部の左右両側壁
の部分に短軸体を相対峙状態で突設し、上記凹部内に断
面形状が略C字状の操作レバーを、その底面が凹部の底
面に接近した状態で位置決めしてその左右両側部に設け
られた一部開放軸穴を上記短軸体に遊嵌させ、かつ上記
凹部における被係合突起を挟む操作レバーの上面部分を
延長して押圧片に形成し、上記操作レバーの前面下部を
押圧すると、操作レバーがその先端を上記凹部の底面の
アーチ状の湾曲面に接した状態で、短軸体を中心に回動
し、上記押圧片が蓋体の前端側を上方に押し上げる被係
合突起と係合突起の係合を解除するようになつていると
いう構成をとる。
〔作用〕
すなわち、このコンパクトは、従来例のように、操作レ
バーを貫通した状態の支軸の両端を容器本体の凹部両壁
に埋設状態で取りつけるのではなく、操作レバーに一部
が開放した軸穴を設け、この軸穴の開放部分を容器本体
の凹部に設けられた短軸体に押し付けて、軸穴を短軸体
に係合させるようになつている。したがつて、容器本体
を製造したのち、これに操作レバーを取りつけることが
できるようになり、製造が容易になるとともに、低コス
ト化を実現しうるようになる。しかも、このように、操
作レバーに一部が開放した軸穴を設け、この軸穴を凹部
の短軸体に遊嵌させたため、作製時に生じた凹部の短軸
体の寸法誤差により、短軸体の長さが長めに形成された
場合にも、操作レバーの軸穴に凹部の短軸体をスムーズ
に通して操作レバーを小さな力で凹部に取付けることが
でき、このときに破損等の問題が生じない。そのうえ、
上記凹部の底面から奥面にかけて内向きアーチ状の湾曲
面に形成し、操作レバーの前面下部を押圧した場合に、
操作レバーがその先端を上記凹部の底面のアーチ状の湾
曲面に接した状態で、短軸体を中心に回動するようにし
ているため、開蓋時に操作レバーを押込み回動させたと
きに、操作レバーの先端が凹部の底面に接しながらこの
底面に沿つて円滑に移動するため、小さな力で開蓋する
ことができるうえ、操作レバーと凹部の係合部分(凹部
の短軸体と操作レバーの軸穴)に負荷がほとんどかから
ない。このため、長期の使用においても、上記係合部分
が破損しない。また、操作レバーに一部が開放した軸穴
を設け、この軸穴を凹部の短軸体に遊嵌させた場合に
は、操作レバーを押込み回動させたときに、容器本体の
被係合突起と蓋体の係合突起の係合が固すぎて外れにく
いと、操作レバーが弾性変形して軸穴が開き、短軸体か
ら操作レバーの軸穴が外れ操作レバーが脱落するという
現象が生じる。しかしながら、このコンパクトでは、操
作レバーの前面下部を押圧した場合に、操作レバーがそ
の先端を上記凹部の底面のアーチ状の湾曲面に接した状
態で、短軸体を中心に回動するようにしているため、上
記係合が外れにくい場合においても、操作レバーに対す
る反力を上記係合部分および操作レバーの先端と凹部の
底面の当接部分で、受け止めることができ、これにより
両部分にかかる負荷が半減させることができる。したが
つて、上記押込み回動時に、上記係合部分や当接部分が
破損したり、操作レバーが外れたりすることなく、操作
レバーの先端が凹部の底面に接しながら内向きアーチ状
の凹部の底面のガイド作用により凹部の底面に沿つて移
動し、この操作レバーの先端の動きにより、操作レバー
が短軸体を中心として円滑に回転する。そして、上記係
合の外れにくさは蓋体の数回の開閉による係合部の摩耗
によつて解消する。このように、このコンパクトでは、
作製時に生じる容器本体や操作レバーの寸法誤差によ
り、容器本体,操作レバーの破損や操作レバーの外れが
発生したり、操作レバーの押込み回動に大きな力を必要
としたりするという不具合がほとんど生じず、これによ
り、寸法精度の許容範囲を広くすることができ、不良品
の発生を大幅に減少させることができる。さらに、この
コンパクトは、上記操作レバーの押圧片が容器本体の凹
部における側壁と、凹部の奥面中央部の被係合突起との
間の空隙を利用し、この空隙に対応する操作レバーの部
分に突設されているため、操作レバー設置のために要す
る空間部が小さくてすみコンパクトの小形化を実現でき
る。また、これにより、押圧片の長さ(奥行)は、操作
レバーの前端から押圧片の先端の長さとなり、長さがか
なり長くなる。したがつて、蓋体を開くために要する操
作レバーの移動ストロークが少なくてすみ、操作レバー
の前面を軽く押圧するだけで蓋体を開くことができるよ
うになる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示している。すなわち、
図において、10は上面が開口した円形箱状の容器本体で
あり、その内部に化粧料11が充填された金皿(レフイル
皿)12が交換可能に収容されている。この容器本体10
は、第2図に示すように、前壁面において、その前面と
容器本体10の上面とが交わる稜線の中央部が切欠かれて
上部が開放した凹部13が形成されている。そして、上記
凹部13の底面から奥面にかけて内向きアーチ状の湾曲面
に形成されている。また、上記凹部13の奥面中央部に
は、被係合用の突起14が突設され、その両側にストツパ
ー15が突設されている。16は凹部13の左右両側壁の所定
部分(内向きアーチの中心線に対応する部分)に相対峙
状態で突設された左右一対の軸体である。17はこの軸体
16に回動自在の状態で取り付けられる断面形状略C字状
の操作レバーであり、前面が指当て部17aになつてい
る。この操作レバー17の左右両側部には、一部が開放し
た軸穴18が形成されている。19は上記軸穴18の外周壁の
一部を構成する弾性突部である。操作レバー17は、上記
軸穴18の開放部を軸体16に合わせ、その状態から内向き
に押圧して軸穴18に軸体16を嵌合させることにより、軸
体16に回動自在に取付けられている。20は上記指当て部
17aの両側上端から後方に向かつて水平に延びる押圧片
であり、21は操作レバー17の底部で、操作レバー17の回
動時に凹部13の底面のアーチに接しながら移動する。22
(第1図)は金皿12の上面に載置される汚れ防止用の透
明シードであり、23はそのシート22の上面に収容される
パフである。24は蝶番25によつて容器本体10の後端部に
連結された箱状の蓋体である。この蓋体24の端部には、
容器本体10の突起14と係合する突起26が垂設されてい
る。27は上記突起26を囲う枠状体である。なお、この突
起26の幅は、操作レバー17の両押圧片20間を挿通できる
長さに設定されている。そして、この突起26と容器本体
10の突起14を第3図に示すように係合させたとき、枠状
体27の両側部は第4図に示すように操作レバー17の押圧
片20上面に当接し、操作レバー17の開き操作時に押圧片
20の押上げ力を受けるようになつている。この際、上記
押圧片20の下面はストツパー15に当接して、押圧片20が
下方に回転することを防止している。28は蓋体24の裏面
に貼着された鏡である。
この構成において、不使用時には、まず、金皿12の上面
にシート22を載せて化粧料11を被覆し、その上面にパフ
23を載せる。ついで、蓋体24を容器本体10の上面側に回
動させ、第3図および第4図に示すように、容器本体10
の突起14に蓋体24の突起26を係合させコンパクトを閉じ
る。使用時には、第3図および第4図に示す状態から、
操作レバー17の指当て部17aの下側部分を押圧する。そ
の結果、操作レバー17は、第3図および第4図の状態か
ら軸体16を中心に反時計方向に回動し、第5図に示すよ
うにその押圧片20が蓋体24の枠状体27を上方に押し上げ
る。この押し上げにより、容器本体10の突起14と蓋体24
の突起26の係合が外れ、蓋体24は開放状態になる。その
状態から蓋体24を指で押し上げて開く。そして、例えば
容器本体10内のパフ23を用いて鏡28を見ながら化粧を行
う。化粧後は、蓋体24を押し下げ容器本体10の突起14と
蓋体24の突起26を係合させてコンパクトを閉じる。
このように、このコンパクトは、一部が開放している軸
穴18を軸体16に嵌合させることにより、操作レバー17を
容器本体10の凹部13内に回動自在の状態で取り付けてい
る。したがつて、容器本体10および操作レバー17を別々
に製造したのち、操作レバー17を容器本体10に取り付け
ることができるようになり、製造が容器になるととも
に、低コストになる。また、軸穴18の周壁部を構成する
突部19が弾性を有しているため、操作レバー17の取り付
けの際、軸穴18の開放部を軸体16に押し付け開放部を押
し広げた状態で、軸穴18を軸体16に係合させることがで
き操作レバー17の取付けが容易となる。なお、両者が係
合したのちは上記弾性突部19は元の状態にもどるため、
開放部の口が小さくなり、軸体16からの操作レバー17の
抜け止めがされるようになる。さらに、操作レバー17の
底部21が、操作レバー17に対して過度の力が加わつたと
きには、容器本体10の凹部13の底面に摺動するようにな
つているため、凹部13の底面がガイドとして作用し底部
21を凹部13の底面に押し付けるようにして操作レバー17
を回動させることができるようになる。その結果、軸穴
18と軸体16との係合が外れることなく、操作レバー17の
軸体16を中心として円滑に回転するようになる。また、
操作レバー17の押圧片20が容器本体10の突起14から位置
をずらした状態で突設されているため、操作レバー17設
置用の空間部が小さくてすみコンパクトの小型化ができ
るとともに、操作レバー17の押圧片20が長いため、操作
レバー17の指当て部17aを軽く押圧するだけで蓋体24を
大きく開くことができるようになり、使い勝手がよくな
る。さらに、蓋体あ24を閉じた際、ストツパー15によつ
て押圧片20が定位置で停止されるようになり、凹部13の
下方に回転してしまうことが防止される。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のコンパクトは、一部が開放し
た軸穴を短軸体に遊嵌させることにより、操作レバーを
容器本体に取り付けるようになつているため、容器本体
を製造したのち、これに操作レバーを取り付けることが
できるようになり、製造が容易になるとともに低コスト
化を実現できる。しかも、このように、操作レバーに一
部が開放した軸穴を設け、この軸穴を凹部の短軸体に遊
嵌させたため、作製時に生じた凹部の短軸体の寸法誤差
により、短軸体の長さが長めに形成された場合にも、操
作レバーの軸穴に凹部の短軸体をスムーズに通して操作
レバーを小さな力で凹部に取付けることができ、このと
きに破損等の問題が生じない。そのうえ、上記凹部の底
面から奥面にかけて内向きアーチ状の湾曲面に形成し、
操作レバーの前面下部を押圧した場合に、操作レバーが
その先端を上記凹部の底面のアーチ状の湾曲面に接した
状態で、短軸体を中心に回動するようにしているため、
開蓋時に操作レバーを押込み回動させたときに、操作レ
バーが凹部の底面に接しながらこの底面に沿つて円滑に
移動するため、小さな力で開蓋することができるうえ、
操作レバーと凹部の係合部分(凹部の短軸体と操作レバ
ーの軸穴)に負荷がほとんどかからない。このため、長
期の使用においても、上記係合部分が破損しない。ま
た、操作レバーに一部が開放した軸穴を設け、この軸穴
を凹部の短軸体に遊嵌させた場合には、操作レバーを押
込み回動させたときに、容器本体の被係合突起と蓋体の
係合突起の係合が固すぎて外れにくいと、操作レバーが
弾性変形して軸穴が開き、短軸体から操作レバーの軸穴
が外れ操作レバーが脱落するという現象が生じる。しか
しながら、このコンパクトでは、操作レバーの前面下部
を押圧した場合に、操作レバーがその先端を上記凹部の
底面のアーチ状の湾曲面に接した状態で、短軸体を中心
に回動するようにしているため、上記係合が外れにくい
場合においても、操作レバーに対する反力を上記係合部
分および操作レバーの先端と凹部の底面の当接部分で、
受け止めることができ、これにより両部分にかかる負荷
が半減させることができる。したがつて、上記押込み回
動時に、上記係合部分や当接部分が破損したり、操作レ
バーが外れたりすることなく、操作レバーの先端が凹部
の底面にせっしながら内向きアーチ状の凹部の底面のガ
イド作用により凹部の底面に沿つて移動し、この操作レ
バーの先端の動きにより、操作レバーが短軸体を中心と
して円滑に回転する。そして、上記係合の外れにくさ
は、蓋体の数回の開閉による係合部の摩耗によつて解消
する。このように、このコンパクトでは、作製時に生じ
る容器本体や操作レバーの寸法誤差により、容器本体、
操作レバーの破損や操作レバーの外れが発生したり、操
作レバーの押込み回動に大きな力を必要としたりすると
いう不具合がほとんど生じず、これにより、寸法精度の
許容範囲を広くすることができ、不良品の発生を大幅に
減少させることができる。また、操作レバーの形状に工
夫をこらし空間をうまく利用して操作レバーを設けてい
るため、操作レバー取付けのために要する空間部が小さ
くてすみ、コンパクトの小形化を実現できる。そのう
え、操作レバーの上部を延長し蓋体を押し上げるための
押圧片の長さを長くしているため、操作レバーを少し動
かすだけで蓋体を開くことができ、使い勝手がよくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の斜視図、第2図はその操
作レバーの容器本体への取り付け状態を説明する斜視
図、第3図および第4図はその閉塞状態の要部を示す縦
断面図、第5図はそれを開ける操作を説明する要部縦断
面図、第6図は従来例の縦断面図、第7図はその要部拡
大図である。 10……容器本体、13……凹部、14,26……突起、16……
軸体、17……操作レバー、18……軸穴、20……押圧片、
21……底部、25……蝶番、24……蓋体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体10の後端部に蓋体24の後端部を回
    動自在に取り付け、上記容器本体10の前壁面に、上部が
    開放した凹部13を形成し、上記凹部13の底面から奥面に
    かけて内向きアーチ状の湾曲面に形成し、上記凹部13の
    奥面中央部に被係合突起14を設けるとともに、上記蓋体
    24の前端側にこの被係合突起14と係合可能な係合突起26
    を設け、上記凹部13の底面のアーチの中心線を仮想し、
    この仮想線と交わる凹部13の左右両側壁の部分に短軸体
    16を相対峙状態で突設し、上記凹部13内に断面形状が略
    C字状の操作レバー17を、その底面が凹部13の底面に接
    近した状態で位置決めしてその左右両側部に設けられた
    一部開放軸穴18を上記短軸体16に遊嵌させ、かつ上記凹
    部13における被係合突起14を挟む操作レバー17の上面部
    分を延長して押圧片20に形成し、上記操作レバー17の前
    面下部を押圧すると、操作レバー17がその先端を上記凹
    部13の底面のアーチ状の湾曲面に接した状態で、短軸体
    16を中心に回動し、上記押圧片20が蓋体24の前端側を上
    方に押し上げ被係合突起14と係合突起26の係合を解除す
    るようになつていることを特徴とするコンパクト。
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