JPH063773U

JPH063773U - ベビ―カ―

Info

Publication number: JPH063773U
Application number: JP817291U
Authority: JP
Inventors: 博文花形; 淳三郎河崎
Original assignee: 淳三郎河崎
Priority date: 1991-01-29
Filing date: 1991-01-29
Publication date: 1994-01-18

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は小さな保管スペ―スに多くのベビ―
カ―を収納できるようにするとともに、保管時に各部品
を操作しなくてもよく、使用時には安全に使用できる。【構成】一対の前方脚部材よりも幅広の一対の後方脚
部材が座席に取付けられている。前向きに座れる座席の
後方に荷物置き台が後方が上方に向くように傾斜されて
取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はス―パ―マ―ケット等で買物をする場合等に使用されるベビ―カ―に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のベビ―カ―は赤ん坊を後ろ向きに座らせるように座席を配置したり、前向きに座らせた赤ん坊の前方や下部に荷物置き台を設置するように構成されている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来のベヒ―カ―は、赤ん坊の座席と荷物置き台との配置が悪く、使用しずらいという欠点があった。また、収納保管時には座席や荷物置き台等を回動収納したりしなければならず、面倒であるとともに、大きな収納保管スペ―スが必要であるという欠点があった。

【０００４】本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、赤ん坊を前向きに座らせることができるとともに、荷物を赤ん坊の背面に位置する部位の荷物置き台に買物カゴや荷物を置いて使用することができ、かつ不使用時には前方に位置するベビ―カ―の後方より先端部を押込むことにより、スタッキング状態で収納保管することのできるベビ―カ―を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は赤ん坊が座ることのできる座席と、この座席の先端部寄りの下方より前方下部に突出させた先端部にキャスタ―が取付けられた一対の前方脚部材と、前記座席の後端部寄りの下方より後方下部に前記一対の前方脚部材よりも広幅寸法の先端部に車輪が取付けられた一対の後方脚部材と、前記座席の後方より上方へ突出させた上部に取っ手が設けられた背もたれと、この背もたれの下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するように取付けられた保護枠と、前記一対の前方脚部材に取付けられた足置き板と、前記背もたれの下部寄りの部位より後方が上方へ傾斜するように取付けられたスタッキング時に前記保護枠内に先端部が入り込む荷物置き台とでベビ―カ―を構成している。

【０００６】

【作用】

上記のように構成されたベビ―カ―は座席に赤ん坊を前向きに座らせ、後方の荷物置き台に荷物を置き、取っ手を持って前方へ押しながら買物等を行なう。収納状態にあるベビ―カ―の後方の後方脚部材内に先端部の前方脚部材を押込むことにより、スタッキング状態になる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。図１ないし図６の実施例において、１は赤ん坊が前向きで座ることのできる座席で、この座席１は金属材で形成されたベ―ス板２と、このベ―ス板２の上部を覆う合成樹脂材で成形された座席本体３と、この座席本体３のほぼ中央上方に突出された突起部４とから構成されている。

【０００８】５、５は前記座席１のベ―ス板２の先端部寄りの下方より前方下部へ突出させた一対の前方脚部材で、この一対の前方脚部材５、５の先端部にはそれぞれ自在キャスタ―６、６が取付けられている。

【０００９】７、７は前記座席１のベ―ス板２の後端部寄りの下方より後方下部に前記一対の前方脚部材５、５よりも広幅寸法の一対の後方脚部材で、この一対の後方脚部材７、７の先端部にはそれぞれ車輪８、８が取付けられている。

【００１０】９は前記座席１のベ―ス板２の後端部寄りの部位より上方へ後方へ傾斜するように突出させた背もたれで、この背もたれ９の上面ほぼ中央部にはＴ字状の取っ手１０が固定されている。

【００１１】１１は前記背もたれ９の下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するように取付けられた、前記座席１に座った赤ん坊の脱落を防止する保護枠である。

【００１２】１２は前記背もたれ９の下部寄りの部位より後方が上方へ傾斜するように取付けられた買物カゴや荷物を置くことのできる荷物置き台で、この荷物置き台１２はスタッキング時に後端部が他のベビ―カ―の保護枠１１内に入り込むように後端部の幅寸法が小さくなるように形成されている。１３は前記一対の前方脚部材５、５の先端部寄りの部位に固定されたＬ字状の足置き板である。

【００１３】上記構成のベビ―カ―１４は赤ん坊を保護枠１１内より座席１に前向きで座らせる。この時、赤ん坊の足は足置き板１３に位置させる。また、荷物置き台１２には買物カゴや荷物を置き、取っ手１０を持って押しながら店内等を移動し、買物等を行なう。

【００１４】保管収納する場合には、保管場所に置かれたベビ―カ―１４の後方より先端部の一対の前方脚部材５、５を前方の一対の後方脚部材７、７内へ押し込むことにより、図６に示すようにスタッキング状態にできる。

【００１５】

【本考案の異なる実施例】

以下、図７ないし図１１に示す本考案の異なる実施例に付き説明する。なお、これらの実施例の説明において、前記本考案の実施例と同一構成部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。

【００１６】図７ないし図９の第２の実施例において、前記本考案の第１の実施例と主に異なる点は、一対の後方脚部材７、７と一対の前方脚部材５Ａ、５Ａとを一体形成した点で、このように後方脚部材７、７と前方脚部材５Ａ、５ＡとをＬ字状に一体形成したものを用いてベビ―カ―１４Ａを構成しても、前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１７】図１０および図１１の第３の実施例において、前記本考案の第１の実施例と主に異なる点は、荷物置き台１２の無いベビ―カ―１４Ｂにした点で、このように構成してもよい。

【００１８】

【本考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られる。（１）赤ん坊が座ることのできる座席と、この座席の先端部寄りの下方より前方下部に突出させた先端部にキャスタ―が取付けられた一対の前方脚部材と、前記座席の後端部寄りの下方より後方下部に前記一対の前方脚部材よりも広幅寸法の先端部に車輪が取付けられた一対の後方脚部材と、前記座席の後方より上方へ突出させた上部に取っ手が設けられた背もたれと、この背もたれの下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するように取付けられた保護枠と、前記一対の前方脚部材に取付けられた足置き板と、前記背もたれの下部寄りの部位より後方が上方へ傾斜するように取付けられたスタッキング時に前記保護枠内に先端部が入り込む荷物置き台とで構成されているので、赤ん坊を前向きに座らせることができるとともに、買物カゴや荷物を後方の荷物置き台に置くことができる。したがって、買物した荷物が赤ん坊の後方に位置するため、赤ん坊が乗出して掴んだりしようとするのを効率よく防止することができる。

【００１９】（２）前記（１）によって、赤ん坊と荷物がバランスよく配置されているため安定性がよく、安全に使用することができる。

【００２０】（３）前記（１）によって、前方に位置するベビ―カ―の一対の後方脚部材内に後方のベビ―カ―の一対の前方脚部材を押込むことができる。したがって、図６に示すようにスタッキング状態で収納でき、小さな収納スペ―スに多くのベビ ―カ―を収納することができる。

【００２１】（４）前記（１）、（３）によって、スタッキング状態にするには何らの操作をすることなく、前方のベビ―カ―の後方より先端部を押込むだけでよいので、楽にスタッキング状態の収納状態にできる。

【００２２】（５）前記（１）によって、収納保管のために、従来のように座席を回動させたり、荷物置き台を回動させたりしなくてもよいので、構造が簡単で、堅牢にできる。

【００２３】（６）前記（１）、（５）によって、安価に製造することができる。

【００２４】（７）請求項２、３も前記（１）〜（６）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す正面図。

【図２】本考案の第１の実施例を示す右側面図。

【図３】本考案の第１の実施例を示す平面図。

【図４】本考案の第１の実施例を示す底面図。

【図５】本考案の第１の実施例を示す背面図

【図６】本考案の第１の実施例の収納状態を示す説明
図。

【図７ないし図９】本考案の第２の実施例を示す説明
図。

【図１０ないし図１１】本考案の第３の実施例を示す説
明図。

【符号の説明】

１：座席、２：ベ―ス板、
３：座席本体、４：突起部、５：
前方脚部材、６：キャスタ―、７：
後方脚部材、８：車輪、９：背もた
れ、１０：取っ手、１１：保護
枠、１２：荷物置き場、１３：足
置き板、１４：ベビ―カ―。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】赤ん坊が座ることのできる座席と、この
座席の先端部寄りの下方より前方下部に突出させた先端
部にキャスタ―が取付けられた一対の前方脚部材と、前
記座席の後端部寄りの下方より後方下部に前記一対の前
方脚部材よりも広幅寸法の先端部に車輪が取付けられた
一対の後方脚部材と、前記座席の後方より上方へ突出さ
せた上部に取っ手が設けられた背もたれと、この背もた
れの下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するように取
付けられた保護枠と、前記一対の前方脚部材に取付けら
れた足置き板と、前記背もたれの下部寄りの部位より後
方が上方へ傾斜するように取付けられたスタッキング時
に前記保護枠内に先端部が入り込む荷物置き台とからな
ることを特徴とするベビ―カ―。
【請求項２】赤ん坊が座ることのできる座席と、この
座席の先端部寄りの下方より前方下部に突出させた先端
部にキャスタ―が取付けられた一対の前方脚部材と、前
記座席の後端部寄りの下方より後方下部に前記一対の前
方脚部材よりも広幅寸法の先端部に車輪が取付けられた
一対の後方脚部材と、前記座席の後方より上方へ突出さ
せた上部に取っ手が設けられた背もたれと、この背もた
れの下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するように取
付けられた保護枠と、前記一対の前方脚部材に取付けら
れた足置き板とからなることを特徴とするベビ―カ―。
【請求項３】赤ん坊が座ることのできる座席と、この
座席の先端部寄りの前方下部に位置するように取付けら
れたキャスタ―を有する一対の前方脚部材と、前記座席
の後端部寄りの後方下部に位置するように取付けられた
前記一対の前方脚部材よりも広幅寸法で先端部に車輪を
有する一対の後方脚部材と、前記座席の後方より上方へ
突出させた上部に取っ手が設けられた背もたれと、この
背もたれの下部寄りの部位より前方が上方へ傾斜するよ
うに取付けられた保護枠と、前記一対の前方脚部材に取
付けられた足置き板とからなることを特徴とするベビ―
カ―。