JPH0930421A - ショッピングカート及びショッピングカート用幼児椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 構造が簡単で、幼児用椅子を楽に取付けで
き、上部に大きなスペースができ、安全に幼児を座らせ
ることができるショッピングカート及び幼児椅子を得
る。 【解決手段】 両下端部が拡開状になるように形成され
た後部バー部材１と、両下端部に取付けられた後部キャ
スター４と、く字状の曲げ部寄りの部位に接続バーでほ
ぼ中央部が固定されたコ字状のバー部材を側面から見て
上端部が上部前方へ突出し、下端部が下部前方へ突出す
るように形成した前部バー部材５と、両下端部に取付け
られた前部キャスター１０と、上部にネスティング可能
に取付けられた買い物かごを支持する上部買い物かご支
持棚１１と、下部にネスティング可能に取付けられた下
部買い物かご支持棚２２と、後部バー部材の中央部と前
部バー部材の中央部に通常時には使用状態に自重によっ
て位置し、ネスティング時には押し圧されて回動するよ
うに取付けられた幼児用椅子１５とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスーパーマーケット
等の売場や、売場から駐車場まで荷物や幼児を乗せて運
ぶ場合に使用されるショッピングカート及びショッピン
グカート用幼児椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のショッピングカートは上
下部位に買い物かごを支持するとともに、幼児を座らせ
ることができる幼児用椅子を備える構造になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のショッピングカ
ートは構造が複雑で、幼児用椅子の取付けに手数がかか
り、コスト高になるという欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
構造が簡単で、幼児用椅子を楽に取付けることができる
とともに、幼児用椅子の上部に大きなスペースができ、
安全に幼児を座らせることができるショッピングカート
及びショッピングカート用幼児椅子を提供することを目
的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読む
と、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面は
もっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限
定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はコ字状のバー部材を側面から見てく字状と
なるように曲げるとともに、両下端部が拡開状になるよ
うに形成された後部バー部材と、この後部バー部材の両
下端部に取付けられた後部キャスターと、前記後部バー
部材のく字状の曲げ部寄りの部位に接続バーでほぼ中央
部が固定されたコ字状のバー部材を側面から見て上端部
が上部前方へ突出し、下端部が下部前方へ突出するよう
に形成した前部バー部材と、この前部バー部材の両下端
部に取付けられた前部キャスターと、前記前部バー部材
の上部にネスティング可能に取付けられた買い物かごを
支持する上部買い物かご支持棚と、前記前部バー部材の
下部にネスティング可能に取付けられた買い物かごを支
持する下部買い物かご支持棚と、前記後部バー部材の中
央部と前記前部バー部材の中央部に通常時には使用状態
に自重によって位置し、ネスティング時には押し圧され
て回動するように取付けられた幼児用椅子とでショッピ
ングカートを構成している。

【０００７】また、本発明はショッピングカートのフレ
ームに取付けられる背もたれ部位および後部シートクッ
ション部位に透孔が形成されたチャンネル状の幼児用椅
子本体と、この幼児用椅子本体の透孔部を覆うように係
止される断面ほぼＬ字状の一部のシートクッション部を
有するシートバックと、前記幼児用椅子本体の前方に位
置するように取付けられたハンドル状のカバー部材と、
前記シートバックを常時は自重によって使用できる状態
に位置し、ネスティング時には前記カバー部材方向に回
動するように該シートバックの一部のシートクッション
部の先端部を前記幼児用椅子本体の下部位置に枢支する
枢支ピンとでショッピングカート用幼児椅子を構成して
いる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００９】図１ないし図７の本発明の第１の実施の形
態において、１は後部バー部材で、この後部バー部材１
はコ字状のパイプ状のバー部材を側面から見てく字状と
なるように曲げ上部を把手部２とするとともに、後方支
柱部３、３となる両下端部が拡開状になるように形成さ
れている。

【００１０】４、４は前記後部バー部材１の両下端部に
それぞれ嵌合固定された後部キャスターである。

【００１１】５は前記後部バー部材１のく字状の曲げ部
１ａ寄りの上下に接続バー６、７でほぼ中央部が固定さ
れた前部バー部材で、この前部バー部材５はコ字状のパ
イプ状のバー部材を側面から見て上端部が上部前方へ突
出し、上部買い物かご支持枠８となり、下端部が下部前
方へ突出し、下部買い物かご支持枠および前方支柱部
９、９となるように形成されている。

【００１２】１０、１０は前記前部バー部材５の前方支
柱部９、９の両下端部にそれぞれ嵌合固定された前部キ
ャスターである。

【００１３】１１は前記前部バー部材５の上部に取付け
られた上部買い物かご支持棚で、この上部買い物かご支
持棚１１は前記前部バー部材５の上部買い物かご支持枠
８の後端部間に両端部が溶接固定された上部支持バー１
２と、この上部支持バー１２に上方に突出するストッパ
ー１３が形成された、一端部が溶接等によって固定さ
れ、他端部が前記上部買い物かご支持枠８の先端ほぼ中
央部に溶接等によって固定されたＵ字状のバー部材を側
面から見ると両端部が上方へ突出する形状の上部買い物
かご支持バー１４とで構成されている。

【００１４】１５は前記上下部の接続バー６、７間に取
付けられた幼児用椅子で、この幼児用椅子１５は前記後
部バー部材１の後方支柱部３、３の上部寄り間に両端部
が溶接等によって固定された取付け板１６と、この取付
け板１６に固定され両端部の嵌合片３０、３０が前記後
部バー部材１および前記前部バー部材５間に位置する背
もたれ部位および後部シートクッション部位に透孔１７
を有するチャンネル状の幼児用椅子本体１８と、この幼
児用椅子本体１８のシートクッション１８ａ部位で枢支
ピン１９によって回動可能に取付けられた、常時は自重
によって前記透孔１７を閉塞するように位置し、ネステ
ィング時には回動する断面ほぼＬ字状の一部のシートク
ッション部を有するシートバック２０と、前記幼児用椅
子本体１８の前面を覆うように取付けられたハンドル状
のカバー部材２１とで構成されている。なお、この幼児
用椅子１５はシートバック２０の幼児用椅子本体１８と
の枢支ピン１９の取付け部位との関係でシートバック２
０だけの自重で自動的に使用する部位に回動しない場合
にはシートバック２０の任意の部位に重りを取付けて自
動的に使用する部位に回動するように構成したものを使
用してもよい。

【００１５】２２は前記前部バー部材５の下部に位置す
るように取付けられた下部買い物かご支持棚で、この下
部買い物かご支持棚２２は前記前部バー部材５の下端部
間に両端部が溶接等によって固定された下部支持バー２
３と、この下部支持バー２３に先端部に上方へ突出する
ストッパー２４が形成された、一端部が溶接等によって
固定され、傾斜しながら他端部が前記取付け板１６に溶
接等によって固定された後方が拡開するＵ字状の下部買
い物かご支持バー２５とで構成されている。

【００１６】上記構成のショッピングカート２６は、使
用時には図１に示すように上部買い物かご支持棚１１に
買い物かご２７を支持させるとともに、下部買い物かご
支持棚２２に買い物かご２７を支持させ、幼児用椅子１
５に幼児２８を座らせ、後部バー部材１の把手部２を持
って押したり、引いたりして移動させながら買い物を行
なったり、荷物の運搬を行なう。

【００１７】不使用時には収納場所に設置されたショッ
ピングカート２６の後部に収納するショッピングカート
２６の先端部を押し込むことにより、前方のショッピン
グカート２６の後部バー部材１内に後方のショッピング
カート２６の前部バー部材５が入り込むとともに、図７
に示すように後方のシヨッピングカート２６の下部買い
物かご支持バー２５が前方のショッピングカート２６の
下部買い物かご支持バー２５内に入り込み、さらに前方
のショッピングカート２６の幼児用椅子１５のカバー部
材２１が後方のショッピングカート２６の幼児用椅子１
５のシートバック２０を回動させ、十分なネスティング
状態となる。なお、ネスティング状態から最後部のショ
ッピングカート２６を引き出すと、回動していた幼児用
椅子１５のシートバック２０は、自重によって元の位置
に戻り、使用できる状態に自動的になる。

【００１８】

【発明の異なる実施の形態】次に図８ないし図１０に示
す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、こ
の本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発
明の第１の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付
して重複する説明を省略する。

【００１９】図８ないし図１０の本発明の第２の実施の
形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に異
なる点は幼児用椅子５Ａで、この幼児用椅子１５Ａは幼
児用椅子本体１８Ａの両側部に後部バー部材１と前部バ
ー部材５との間に嵌合する前後端部に弧状の凹部２９、
２９が形成された嵌合片３０、３０を形成した点で、こ
のように構成した幼児用椅子１５Ａを用いて構成したシ
ョッピングカート２６Ａにしても、前記本発明の第１の
実施の形態と同様な作用効果が得られる。なお、この場
合、上部接続バー６Ａは幼児用椅子１５Ａを取付けた後
にビス６ａによって後部バー部材１と前部バー部材５に
取付けるように構成されている。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２１】（１）コ字状のバー部材を側面から見てく
字状となるように曲げるとともに、両下端部が拡開状に
なるように形成された後部バー部材と、この後部バー部
材の両下端部に取付けられた後部キャスターと、前記後
部バー部材のく字状の曲げ部寄りの部位に接続バーでほ
ぼ中央部が固定されたコ字状のバー部材を側面から見て
上端部が上部前方へ突出し、下端部が下部前方へ突出す
るように形成した前部バー部材と、この前部バー部材の
両下端部に取付けられた前部キャスターと、前記前部バ
ー部材の上部にネスティング可能に取付けられた買い物
かごを支持する上部買い物かご支持棚と、前記前部バー
部材の下部にネスティング可能に取付けられた買い物か
ごを支持する下部買い物かご支持棚と、前記後部バー部
材の中央部と前記前部バー部材の中央部に通常時には使
用状態に自重によって位置し、ネスティング時には押し
圧されて回動するように取付けられた幼児用椅子とで構
成されているので、上下部に買い物かごを支持させるこ
とができるとともに、幼児を幼児用椅子に座らせて買い
物や、荷物を運ぶことができる。したがって、楽にショ
ッピングを行なうことができる。

【００２２】（２）前記（１）によって、不使用時には
前部バー部材の上下部が前方のショッピングカートの後
部バー部材内へ入り込むとともに、前方の幼児用椅子の
後端部と衝突して後方の幼児用椅子のシートバックが回
動し、十分なネスティングを行なうことができる。した
がって、小さなスペースに多くのショッピングカートを
ネスティング収納することができる。

【００２３】（３）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、比較的安価に製造することができる。

【００２４】（４）請求項２も前記（１）〜（３）と同
様な効果が得られる。

【００２５】（５）ショッピングカートのフレームに取
付けられる背もたれ部位および後部シートクッション部
位に透孔が形成されたチャンネル状の幼児用椅子本体
と、この幼児用椅子本体の透孔部を覆うように係止され
る断面ほぼＬ字状の一部のシートクッション部を有する
シートバックと、前記幼児用椅子本体の前方に位置する
ように取付けられたハンドル状のカバー部材と、前記シ
ートバックを常時は自重によって使用できる状態に位置
し、ネスティング時には前記カバー部材方向に回動する
ように該シートバックの一部のシートクッション部の先
端部を前記幼児用椅子本体の下部位置に枢支する枢支ピ
ンとで構成されているので、シートバックが下部のシー
トクッション部で枢支されて回動する。このため、固定
的な椅子形状に形成することができ、座りごこちのよい
椅子にすることができるとともに、見た目にも椅子らし
いイメージが得られ楽しく使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の側面図。

【図２】本発明の第１の実施の形態の平面図。

【図３】本発明の第１の実施の形態の背面図。

【図４】本発明の第１の実施の形態の幼児用椅子の平面
図。

【図５】本発明の第１の実施の形態の幼児用椅子の一部
破断側面図。

【図６】本発明の第１の実施の形態の幼児用椅子の一部
破断正面図。

【図７】本発明の第１の実施の形態のネスティング状態
を示す側面図。

【図８】本発明の第２の実施の形態を示す側面図。

【図９】本発明の第２の実施の形態を示す平面図。

【図１０】本発明の第２の実施の形態の幼児用椅子の平
面図。

【符号の説明】

１：後部バー部材、 ２：把手部、 ３：後方支柱部、 ４：後部キャスター、 ５：前部バー部材、 ６：上部接続バー、 ７：下部接続バー、 ８：上部買い物かご支持枠、 ９：前方支柱部、 １０：前部キャスター、 １１：上部買い物かご支持棚、 １２：上部支持バー、 １３：ストッパー、 １４：上部買い物かご支持バー、 １５、１５Ａ：幼児用椅子、 １６：取付け板、 １７：透孔、 １８、１８Ａ：幼児用椅子本体、 １８ａ：シートクッション、 １９：枢支ピン、 ２０：シートバック、 ２１：カバー部材、 ２２：下部買い物かご支持棚、 ２３：下部支持バー、 ２４：ストッパー、 ２５：下部買い物かご支持バー、 ２６、２６Ａ：ショッピングカート、 ２７：買い物かご、 ２８：幼児、 ２９：凹部、 ３０：嵌合片。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コ字状のバー部材を側面から見てく字状
   となるように曲げるとともに、両下端部が拡開状になる
   ように形成された後部バー部材と、この後部バー部材の
   両下端部に取付けられた後部キャスターと、前記後部バ
   ー部材のく字状の曲げ部寄りの部位に接続バーでほぼ中
   央部が固定されたコ字状のバー部材を側面から見て上端
   部が上部前方へ突出し、下端部が下部前方へ突出するよ
   うに形成した前部バー部材と、この前部バー部材の両下
   端部に取付けられた前部キャスターと、前記前部バー部
   材の上部にネスティング可能に取付けられた買い物かご
   を支持する上部買い物かご支持棚と、前記前部バー部材
   の下部にネスティング可能に取付けられた買い物かごを
   支持する下部買い物かご支持棚と、前記後部バー部材の
   中央部と前記前部バー部材の中央部に通常時には使用状
   態に自重によって位置し、ネスティング時には押し圧さ
   れて回動するように取付けられた幼児用椅子とを備えた
   ことを特徴とするショッピングカート。
2. 【請求項２】 コ字状のバー部材を側面から見てく字状
   となるように曲げるとともに、両下端部が拡開状になる
   ように形成された後部バー部材と、この後部バー部材の
   両下端部に取付けられた後部キャスターと、前記後部バ
   ー部材のく字状の曲げ部寄りの部位に接続バーでほぼ中
   央部が固定されたコ字状のバー部材を側面から見て上端
   部が上部前方へ突出し、下端部が下部前方へ突出するよ
   うに形成した前部バー部材と、この前部バー部材の両下
   端部に取付けられた前部キャスターと、前記前部バー部
   材の上部にネスティング可能に取付けられた買い物かご
   を支持する上部買い物かご支持棚と、前記前部バー部材
   の下部にネスティング可能に取付けられた買い物かごを
   支持する下部買い物かご支持棚と、前記後部バー部材の
   中央部と前記前部バー部材の中央部に固定された背もた
   れ部を除く形状の幼児用椅子本体、この幼児用椅子本体
   に自重によって背もたれ部位に自動的に位置するように
   回動可能に取付けられた背もたれとからなる幼児用椅子
   とを備えることを特徴とするショッピングカート。
3. 【請求項３】 ショッピングカートのフレームに取付け
   られる背もたれ部位および後部シートクッション部位に
   透孔が形成されたチャンネル状の幼児用椅子本体と、こ
   の幼児用椅子本体の透孔部を覆うように係止される断面
   ほぼＬ字状の一部のシートクッション部を有するシート
   バックと、前記幼児用椅子本体の前方に位置するように
   取付けられたハンドル状のカバー部材と、前記シートバ
   ックを常時は自重によって使用できる状態に位置し、ネ
   スティング時には前記カバー部材方向に回動するように
   該シートバックの一部のシートクッション部の先端部を
   前記幼児用椅子本体の下部位置に枢支する枢支ピンとを
   備えることを特徴とするショッピングカート用幼児椅
   子。