JPH0637650A - データ復号装置 - Google Patents

データ復号装置

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JPH0637650A
JPH0637650A JP19037292A JP19037292A JPH0637650A JP H0637650 A JPH0637650 A JP H0637650A JP 19037292 A JP19037292 A JP 19037292A JP 19037292 A JP19037292 A JP 19037292A JP H0637650 A JPH0637650 A JP H0637650A
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JP
Japan
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data
circuit
decoded
viterbi
reference signal
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Application number
JP19037292A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Ikeda
哲也 池田
Takashi Hoshino
隆司 星野
Junichi Ishii
純一 石井
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビタビ復号方式のデータ復号装置において、
データの伝送条件に変動があっても、データの復号誤り
の発生を低く抑える。 【構成】 復号対象である書換再生信号に、記録データ
だけでなくテストデータも含ませておき、切換制御回路
5で、テストデータはしきい値設定回路6に導いてビタ
ビ復号の予測サンプル値を設定させ、それにより記録デ
ータはビタビ復号回路7で復号する。データの伝送条件
に変動があっても、ビタビ復号の予測サンプル値が対応
するので、復号誤りの発生を少なく抑えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ復号装置に係
り、特にビタビ復号方式(ビタビアルゴリズム)を適用
して行うデータ復号装置に関するものである。なお、か
かるビタビ復号装置は、符号間干渉等の影響を除いて復
号時の誤り率軽減に効果のある復号装置である。
【0002】
【従来の技術】放送用、通信用のデータ伝送システム
や、記録媒体によるデータ伝送システムにおいて、符号
間干渉等の影響により起きるデータの伝送誤りを低減さ
せることは大きな課題であり、この課題を克服するため
の手段として、波形等化やビタビ復号の適用が考えられ
ている。データ伝送システムとして高密度記録を実現す
る光ディスク媒体を例に上げて従来技術を説明する。
【0003】光ディスク媒体にデータを記録し再生する
光ディスク記録再生装置は、ディジタル画像情報記録を
考えると、より一層の大容量記録が要求されている。こ
のような事情から、光ディスク媒体の記録密度を向上さ
せようとすると、ピット長およびピット間隔を短縮して
線記録密度を向上させる方法が考えられるが、この場
合、線記録密度の向上に起因して起きる符号間干渉の抑
圧、補償が必要になる。
【0004】図17及び図18は、それぞれある記録パ
ターン(1か0か)とその再生信号波形とサンプルクロ
ックとのタイミング関係を示したタイミングチャートで
ある。破線は孤立再生波形(1なら1、0なら0の、一
つの符号パターンの再生波形)であり、実線の記録パタ
ーンの波形は、これらの重ね合わせ(合成)で生成され
ている。
【0005】図17は、ディスクに記録するピット記録
間隔が比較的長い場合(記録密度が相対的に低い場合)
のタイミングチャートであるが、この場合には隣接ピッ
トによる波形の干渉を受けないので、再生信号の振幅の
中間値にしきい値を設定して各サンプル点で信号検出
(しきい値より高いか低いかの検出)すれば、再生信号
にノイズが重畳しても、検出の誤り率は小さくなる。
【0006】一方図18は、ディスクに記録するピット
記録間隔が比較的短い場合(記録密度が相対的に高い場
合)のタイミングチャートであるが、この場合には隣接
ピットによる波形の干渉を受けるので、再生信号の振幅
の中間値にしきい値を設定して各サンプル点で信号検出
しても、再生信号にノイズが重畳すると、検出の誤り率
は大きくなる。
【0007】このような符号間干渉による信号検出の誤
り率増加を抑えるために、通常は波形等化が用いられ、
例えばトランスバーサルフィルタ等により、図18に示
すような隣接ピットによる干渉が生じた波形を、図17
に示す如き隣接ピットによる干渉の生じていない波形に
直すこと(等化)が行なわれる。
【0008】しかし記録密度を向上させるために、さら
にピット記録間隔を詰めると、等化が十分ではなくなっ
て、等化誤差が残って隣接波形に影響をおよぼしたり、
ノイズが強調されてS/Nが劣化してしまうといった問
題があった。
【0009】このような問題を避けて記録密度の向上を
図る手段として、ビタビアルゴリズムを適用したデータ
再生(復号)方式が、例えば"ビタビ復号による高密度
記録",テレビ学会技報,Vol.14,No.64,pp.13〜17,Vir'90
-63,(Sep.1990)や、"ディジタル磁気記録における再生
等化器の最適化実験",テレビ学会技報,Vol.14,No.47,p
p.7〜12,Vir'90-49,(sep.1990)に提案されている。
【0010】このビタビアルゴリズムによる復号では、
符号間干渉を逆に利用して最もゆう度の高い復号パスを
選択するという最ゆう復号による信号検出を行ない、S
/Nに対する誤り率が、波形等化を用いた場合より小さ
くできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このビタビア
ルゴリズムによる復号でも、再生信号に対するゆう度比
較のためのしきい値設定が、光ディスクの記録媒体や記
録領域および記録パワー等のさまざまな記録条件の変動
に対して十分には行われず、そのためしきい値設定が正
確でなく、設定されたしきい値が正確な予測サンプル値
にならないと、データ再生の誤り(検出誤り)は増加す
ることになっていた。
【0012】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、ビタビアルゴリズムを適用したデータ復号
装置において、データ伝送媒体の各種の伝送条件の変動
に対しても(適切なしきい値設定を可能にして)データ
復号の誤りを増加させることなく、一律に誤り率を少な
く抑えることのできるデータ復号装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、データ伝送媒体として例えば光ディスク
上に記録されたデータの再生信号に対してビタビアルゴ
リズムを適用して信号検出(データ復号)する場合に
は、そのビタビ復号回路の、再生信号に対するゆう度比
較のしきい値となる値を、そのデータの記録時の条件と
同じ記録条件で記録されたテスト信号をもってきて、そ
の応答波形の振幅を基準にして設定する構成とした。
【0014】
【作用】本発明において、ビタビ復号回路の再生信号に
対するゆう度比較のしきい値設定手段は、ディスク上の
データ記録領域とは異なるテスト信号記録領域に記録さ
れたテスト信号の再生信号振幅を基準にして、しきい値
を設定する。
【0015】これにより記録条件の異なる光ディスクの
再生信号に対しても、正確なビタビ復号のしきい値がそ
の都度設定されるので、正確なデータ再生が可能とな
り、どのように記録条件が変動してもそれに即応したし
きい値が設定されることから、データ復号の誤り率を低
く抑えることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。まず本発明の実施例の理解のため、本発明
で適用するビタビアルゴリズムの概要について説明す
る。
【0017】本発明で適用するビタビアルゴリズムは、
符号間干渉が生じることを敢えて利用するもので、テス
ト信号として光ディスクに単一ピットを記録した場合の
再生波形を用い、その振幅値に基づいて、隣接する複数
のビットの組合せからなるそれぞれの状態の符号間干渉
による重ね合わせ結果を、次のビットの予測サンプル値
として設定し、次のビットが、"0"または"1"のどちら
であるのがより確からしいか判断して復号する。
【0018】図6は、本発明に従って光ディスクにテス
ト信号として単一ピットを記録した場合の再生波形(孤
立再生波形)と、各サンプルクロック時におけるその振
幅比率(最大値を1.00としたときの)を示す波形図
である。即ち、記録ピットとその前後2ビットのサンプ
ル点(サンプルクロック)における振幅比率(中心の振
幅を1.00とする)を示している。
【0019】この孤立再生波形では、サンプルクロック
0では、振幅比率が1.00であり、サンプルクロック
1T(右隣のビット位置)では振幅比率が0.28であ
り、サンプルクロック−1T(左隣のビット位置)では
振幅比率がやはり0.28であることが分かる。
【0020】かかる孤立再生波形を基に、符号間干渉が
生じる隣接する複数のビット(本例では3ビット)の組
合せについて予測サンプル値(3ビットの組合せが「1
11」なら、そのときの中央ビット位置における振幅比
率は、その両隣が1であることから符号間干渉を受けて
幾らの振幅比率になる筈か、というその振幅比率の値)
を設定する。
【0021】図7は、図6の孤立再生波形の振幅比率を
もとに、ピット中心(1ビット)とその前後1ビットず
つ、合計3ビットの取り得る状態(これをビタビ状態と
いう)として、8通りの組合せがあるので(ビタビ状態
数が8であるという)、その8通りの状態(S0〜S
7)と予測サンプル値(しきい値とも言い、T000〜
T101で表す)の例を、波形とともに示した説明図で
ある。
【0022】即ち、例えばビット"1"が3ビット連続す
る[S7]の状態では、その予測サンプル値(T111)
は、本来の再生振幅(1.00)と前後の符号間干渉に
よる再生振幅(0.28の2倍)の重ね合わせとなるの
で最も高いレベル(1.56)となり、同様にして、ビ
ット"010"の[S4]の状態では、前後の符号間干渉が
ないので、その予測サンプル値(T010)は、本来の
再生振幅(1.00)だけのレベルになる。これらのこ
とは、図7の右の波形図からも容易に理解できるであろ
う。
【0023】このようにして8通りの予測サンプル値
(しきい値T000〜T111)が決められる。なお
[S1]と[S2]および[S5]と[S6]の状態は孤立再生
波形が対称であれば予測サンプル値は同じレベルとな
る。
【0024】図8は、3ビットの取り得る状態の8通り
の組合せ(S0〜S7)と、それぞれの状態遷移(デー
タの時系列として見た場合、最初の3ビットの中の最下
位のビットが次に採り得る値は1か0であるから、それ
により、最初の3ビットの状態が次にどの状態に遷移す
るかということ)を示す説明図である。
【0025】例えば、最初の3ビットが「000」で状
態S0であるとすると、次に採り得る状態は「001」
(S2)か「000」(S0)であり、最初の3ビット
が「100」で状態S1であるとすると、次に採り得る
状態は「001」(S2)か「000」(S0)であ
る、という具合である。
【0026】図9は、図8に示す状態遷移図をトレリス
線図で示したものである。破線がビット"0"の場合の状
態遷移であり、実線がビット"1"の場合の状態遷移であ
る。図8に示す"E000"から"E111"は、再生信号のサン
プル値Ynとそれぞれの状態の予測サンプル値(T00
0〜T111)との絶対差分値であり、それぞれの差分
値が最小になるパスを、図9のトレリス線図のパスから
選択することにより、再生信号から最も確率の高いデー
タが復号できる。
【0027】図9のトリレス線図は、状態遷移をビット
時系列(パス)で表したものであり、本発明で適用する
ビタビアルゴリズムでは、この図に示すある時点nとそ
の前後の状態の遷移に着目し、ゆう度比較を行なうもの
である。以上は、それ自体周知のビタビ復号の原理を説
明したものである。
【0028】以上を踏まえて以下、具体的に本発明の実
施例を説明する。図1は、本発明によるデータ復号装置
を採り入れた光ディスク装置の記録再生信号処理回路を
示すブロック図である。光ディスクに記録する記録デー
タを変調せずにそのまま記録するNRZ記録の場合を示
している。
【0029】図1において、1は同期検出回路であり、
光ディスクにプリフォーマットされた領域からのプリフ
ォーマット再生信号を入力されて、それから同期信号を
検出する。2はクロック再生回路であり、同期検出回路
1の出力である同期信号よりビットクロック信号を再生
する。
【0030】3はタイミング生成回路であり、クロック
再生回路2の出力である再生クロックより各種タイミン
グ信号を生成する。4はA/D変換回路であり、再生ク
ロック周期で、アナログ値である再生信号(ディスクの
書換可能領域から再生されたデータとしての書換再生信
号)をディジタル値に変換する。
【0031】5は切換制御回路であり、タイミング生成
回路3で生成される(ディスク上の)テスト信号記録領
域およびデータ記録領域の領域指定信号により、ディジ
タル値に変換された再生信号(書換再生信号)を切換え
て、テスト再生信号(51)として或いはデータ再生信
号(52)として出力する。
【0032】6はしきい値設定回路であり、(ディスク
上の)テスト信号記録領域に記録された単一ピットの再
生信号の振幅値より、ビタビ復号のための予測サンプル
値を設定する。7はビタビ復号回路であり、ビタビアル
ゴリズムにより(ディスク上の)データ記録領域の再生
信号の復号を行なう。8はテストパルス生成回路であ
り、テスト信号記録領域に記録する単一ピットの記録デ
ータを生成する。
【0033】9は切換制御回路であり、タイミング生成
回路3で生成されるテスト信号記録領域およびデータ記
録領域の領域指定信号により、記録データを切換える。
10は記録パルス制御回路であり、記録データを記録信
号に変換するための記録パルス幅制御を行なう。
【0034】また11はプリフォーマット領域からのプ
リフォーマット再生信号入力、12は書換可能領域からの
書換記録されたデータの再生信号入力、13は記録信号
出力、14は再生データ出力、15は記録データ入力で
ある。また51はテスト再生信号振幅値であり、52は
データ再生信号振幅値である。
【0035】さらに31はテスト信号領域指定信号、3
2はデータ領域指定信号、33〜35はテスト信号振幅
検出タイミング信号であり、601〜608は予測サン
プル値となるしきい値データである。
【0036】図4は、連続サーボ方式の光ディスクのセ
クタフォーマットの例を示す説明図であり、1セクタ72
5バイトからなるものである。初めの52バイトは、プリ
フォーマットされており、セクタマーク、アドレスマー
ク、ID(トラックおよびセクタNo. )およびクロッ
ク再生用のパターンなどから構成される。
【0037】次に続く6バイトは、フォーマットされて
いない領域であり、この一部分を利用して上記したテス
ト信号用の単一ピットを記録する。データエリアは、次
の654バイトの書換エリアでこの部分にユーザデータを
記録する。残りの13バイトはバッファ領域である。
【0038】また図5は、サンプルサーボ方式の光ディ
スクのセクタフォーマットの例を示す説明図であり、1
セクタは76セグメント、1セグメントは10バイトからな
る。各セグメントの初めの2バイトは、サーボマークに
当てられ、このマークを基にしてサーボ制御を行なう。
各セクタの最初の1セグメントはプリフォーマットされ
ており、セクタマーク、IDから構成される。
【0039】次の2セグメントは書換可能な領域であ
り、この一部分を利用して上記したテスト信号用の単一
ピットを記録する。残りの73セグメントはすべてデータ
領域である。
【0040】図1に戻り説明を続ける。図1において、
光ディスクのプリフォーマットされた領域からのプリフ
ォーマット再生信号11は、同期検出回路1により、光
ディスクの連続サーボ方式であれば図4、サンプルサー
ボ方式であれば図5、に示すセクタマーク等の同期信号
が検出され、この同期検出信号を基にクロック再生回路
2でビットクロック信号が再生される。
【0041】この再生クロック信号は、A/D変換回路
4およびタイミング生成回路3に入力され、タイミング
生成回路3では、ディスクのアクセス位置が図4または
図5に示すセクタフォーマットのデータ記録領域か、テ
スト信号記録領域かを指定する領域指定信号31,32
及び先に説明した図6に示すような、テスト信号の単一
ピットの中心とその前後の、合計3ビットの振幅値を検
出するための振幅検出タイミング信号(サンプルクロッ
ク)33〜35を出力する。
【0042】ディスク記録時においてデータ記録領域に
記録する記録データ15は、NRZ記録であるので、変
調されずそのまま切換制御回路9に入力される。またテ
スト信号記録領域に記録する単一ピットの記録データ
は、テストパルス生成回路8により生成され同様に切換
制御回路9に入力される。
【0043】切換制御回路9は、領域指定信号31,3
2により、図4または図5に示す光ディスクのセクタフ
ォーマットの記録領域がデータ記録領域であれば記録デ
ータ15、テスト信号記録領域の場合はテストパルス生
成回路8の記録データを、記録パルス制御回路10に入力
させる。
【0044】記録パルス制御回路10は、それらの記録デ
ータのパルス列をパルス幅制御して光ディスクに記録す
る記録信号出力13を得る。これにより光ディスク上の
それぞれの領域にセクタ単位に、先に説明した図6に示
すようなテスト信号とデータが記録されることになる。
【0045】ディスク再生時において、書換記録された
領域からの再生信号入力12は、A/D変換回路4で、
ビットクロック周期でディジタル値に変換される。切換
制御回路5は、このディジタル値が図4または図5に示
す光ディスクのセクタフォーマットのテスト信号記録領
域にあれば、しきい値設定回路6へ供給し、データ記録
領域にあればビタビ復号回路7へ供給する。しきい値設
定回路6およびビタビ復号回路7の詳細は、例えば図2
(しきい値設定回路)および図3(ビタビ復号回路)に
示す構成からなり、ビタビアルゴリズムによるデータ復
号を行なう。
【0046】図2は、図1に示すしきい値設定回路6の
詳細を示すブロック図であり、61〜63はそれぞれラ
ッチ回路、64〜67はそれぞれ加算回路である。
【0047】図2において、ラッチ回路61〜63は、
図6に示すようなセクタ単位に存在するテスト信号であ
る単一ピットの再生信号のディジタル値51をラッチ
し、ラッチ回路61はピットの1ビット前、ラッチ回路
62はピット中心、ラッチ回路63はピットの1ビット
後となるように、タイミング生成回路3からの振幅検出
タイミング信号33〜35の制御により、それぞれセク
タ周期でラッチする。
【0048】ラッチ回路61〜63でラッチしたディジ
タルデータは、加算回路64〜67で図に示すそれぞれ
の組合せに従ってラッチしたディジタル値を加算する。
すなわち、加算回路64は、図7に示す"T111"の予
測サンプル値となるように単一ピットの再生信号振幅と
その前後1ビットの振幅を重ね合わせるようにラッチ回
路61〜63の3つのラッチ出力を加算し、予測サンプ
ル信号601を出力する。
【0049】加算回路65は、図7に示す"T011"の
予測サンプル値となるようにラッチ回路61〜63の3
つのラッチ出力のうちピット中心の再生信号振幅と1ビ
ット後の再生信号振幅を重ね合わせるようにラッチ回路
62と63の2つのラッチ出力を加算し、予測サンプル
信号602を出力する。
【0050】加算回路66は、図7に示す"T110"の
予測サンプル値となるようにラッチ回路61〜63の3
つのラッチ出力のうちピット中心の再生信号振幅と1ビ
ット前の再生信号振幅を重ね合わせるようにラッチ回路
61と62の2つのラッチ出力を加算し、予測サンプル
信号603を出力する。
【0051】加算回路67は、図7に示す"T101"の
予測サンプル値となるようにラッチ回路61〜63の3
つのラッチ出力のうちピット中心を除く1ビット前後の
再生信号振幅を重ね合わせるようにラッチ回路61と6
3の2つのラッチ出力を加算し、予測サンプル信号60
5を出力する。
【0052】604および606,607はラッチ回路
61〜63のそれぞれのラッチ出力であり、これらは図
7に示す"T010"、"T100"、"T001"、の予測
サンプル信号となり、ビタビ復号回路7に入力される。
608は、"T000"、の予測サンプル信号としてゼロ
レベルがビタビ復号回路7に入力される。
【0053】図3は、図1に示すビタビ復号回路7の詳
細を示すブロック図であり、701〜708はそれぞれ
減算回路、709〜716はそれぞれ加算回路、717
〜720はそれぞれは比較回路、721〜724はそれ
ぞれラッチ回路725〜728はそれぞれ切換回路、7
29〜732はそれぞれはシリアルおよびパラレルレジ
スタ回路である。
【0054】図3において、減算回路701〜708
は、データ再生信号振幅値52としきい値設定回路6か
らの予測サンプル値601〜608との減算処理を行な
う。減算回路701〜708の減算出力は、再生信号振
幅と予測サンプル値との絶対差分値である"E111"
〜"E000"に相当する。
【0055】加算回路709〜716は、1ビット前の
ゆう度比較結果であるラッチ回路721〜724のゆう
度比較出力と8つの再生振幅と予測サンプル値との差分
とを図に示す組合せにしたがって加算する。
【0056】すなわち1ビット前のゆう度比較結果であ
るラッチ回路721の出力は、減算回路701および7
03の出力である絶対差分値"E111"および"E11
0"に加算回路709および711によって加算し、ラ
ッチ回路722の出力は、減算回路705および707
の出力である絶対差分値"E101"および"E100"に
加算回路713および715によって加算する。
【0057】また1ビット前のゆう度比較結果であるラ
ッチ回路723の出力は、減算回路702および704
の出力である絶対差分値"E011"および"E010"に
加算回路710および712によって加算し、ラッチ回
路724の出力は、減算回路706および708の出力
である絶対差分値"E001"および"E000"に加算回
路714および716によって加算する。
【0058】比較回路717〜720は、加算回路70
9〜716の出力を図に示す組合せにしたがって比較す
る。すなわち比較回路717は加算回路709の出力と
加算回路710の出力を比較し、その比較符号をレジス
タ回路729と切換回路725に出力し、比較した小さ
い方の値(メトリック)"Qn1"=Min["E111"+"Qn-
11","E011"+"Qn-13"]をラッチ回路721にラッチす
る。
【0059】比較回路718は、加算回路711の出力
と加算回路712の出力を比較し、その比較符号をレジ
スタ回路730と切換回路726に出力し、比較した小
さい方の値(メトリック)"Qn2"=Min["E110"+"Qn-
11","E010"+"Qn-13"]をラッチ回路722にラッチす
る。
【0060】また比較回路719は、加算回路713の
出力と加算回路714の出力を比較し、その比較符号を
レジスタ回路731と切換回路727に出力し、比較し
た小さい方の値(メトリック)"Qn3"=Min["E101"+"
Qn-12","E001"+"Qn-14"]をラッチ回路723723に
ラッチする。
【0061】比較回路720は加算回路715の出力と
加算回路716の出力を比較し、その比較符号をレジス
タ回路732と切換回路728に出力し、比較した小さ
い方の値(メトリック)"Qn4"=Min["E100"+"Qn-
12","E000"+"Qn-14"]をラッチ回路724にラッチす
る。レジスタ回路729〜732およびラッチ回路72
1〜724はそれぞれビットクロック周期でそれぞれの
入力データをラッチする。
【0062】切換回路725〜728は比較回路717
〜720の比較符号よりシリアルおよびパラレルレジス
タ回路729〜732の1ビットクロック前のレジスタ
出力を図に示す組合せにしたがって切り換える。すなわ
ち切換回路725は比較回路717の比較符号が"1"の
場合("Qn-11"+"E111"≦"Qn-13"+"E011"の場合)
はレジスタ回路729の1ビットクロック前のレジスタ
出力に切換え、"0"の場合("Qn-11"+"E111">"Qn-
13"+"E011"の場合)はレジスタ回路731の1ビット
クロック前のレジスタ出力に切換える。
【0063】切換回路726は比較回路718の比較符
号が"1"の場合("Qn-11"+"E110"≦"Qn-13"+"E01
0"の場合)はレジスタ回路731の1ビットクロック前
のレジスタ出力に切換え、"0"の場合("Qn-11"+"E1
10">"Qn-13"+"E010"の場合)はレジスタ回路729
の1ビットクロック前のレジスタ出力に切換える。
【0064】また切換回路727は比較回路719の比
較符号が"1"の場合("Qn-12"+"E101"≦"Qn-14"+"
E001"の場合)はレジスタ回路732の1ビットクロッ
ク前のレジスタ出力に切換え、"0"の場合("Qn-12"
+"E101">"Qn-14"+"E001"の場合)はレジスタ回路
730の1ビットクロック前のレジスタ出力に切換え
る。
【0065】切換回路728は比較回路720の比較符
号が"1"の場合("Qn-12"+"E100"≦"Qn-14"+"E00
0"の場合)はレジスタ回路730の1ビットクロック前
のレジスタ出力に切換え、"0"の場合("Qn-12"+"E1
00">"Qn-14"+"E000"の場合)はレジスタ回路732
の1ビットクロック前のレジスタ出力に切換える。
【0066】シリアルおよびパラレルレジスタ回路72
9〜732はこれらの切換回路725〜728で切換え
られた1ビットクロック前のレジスタ出力と比較回路7
17〜720の比較符号をビットクロック周期でラッチ
する。ビタビ復号出力14はこれらレジスタ回路729
〜732のうちレジスタ回路729に代表して最終段の
シリアルおよびパラレルのシフトレジスタ出力より取り
出される(それそれのレジスタ回路の最終段のシフトレ
ジスタ出力は一致する。)
【0067】このような図1、図2および図3から構成
される本発明の実施例の動作によると、光ディスクのセ
クタごとにテスト信号として単一ピットを記録し、その
再生波形振幅を基準にビタビ復号の予測サンプル値を設
定するので、光ディスクの記録媒体や記録領域および記
録パワー等のさまざまな記録条件の変動に対しても、そ
の都度再生するセクタごとにビタビ復号の予測サンプル
値が適応的に変化し、データ再生の誤りは増加すること
なく、誤り率を低く抑えることができる。
【0068】なおこの実施例ではテスト信号が単一ピッ
トですむので、テスト信号の記録領域は多く必要とせ
ず、1バイト程度の空きを利用するだけで十分であり、
これによりデイスクのデータ記録領域が減少することは
ない。
【0069】図10は、テスト信号として単一ピットの
代わりに3ビットの組合せの8通りを全て記録した場合
のピット列とその再生波形の例を示す波形図である。ハ
ッチングで示す部分がピットである。
【0070】このテスト信号の場合は、図2に示すしき
い値設定回路のかわりに、これらの3ビットで構成され
る8通りのまん中の再生振幅を8個のラッチ回路にそれ
ぞれ直接ラッチして、ビタビ復号の予測サンプル値とし
て、図3に示すビタビ復号回路に供給する構成とする。
【0071】この実施例によると単一ピットのテスト信
号に比べ、ディスクに記録した実際の再生波形の予測振
幅に近くなり、例えば熱による非線形歪の影響も含んだ
予測サンプル値となるので、ビタビ復号による誤り率が
より低下できる。
【0072】図12は、ビタビアルゴリズムを適用した
本発明によるデータ復号装置のもう一つの実施例を示す
ブロック図であり、図1に示す光ディスク装置の記録再
生信号処理回路をさらに発展させたものである。
【0073】図12に示すこの実施例は、図11の単一
ピットのテスト信号波形例に示すように記録密度をさら
に上げ、再生信号の符号間干渉が、ピットの中心とその
前後2ビットの計3ビットの組合せによる符号間干渉だ
けでなく、さらにその前後2ビットを含んだ計5ビット
の組合せによる符号間干渉を考慮しなくてはならなった
場合、5ビットのうち両端の2ビットの干渉を除去する
ためにビタビ復号の前段にプリフィルタを設けると同時
に、しきい値設定回路の前段にもプリフィルタを設けた
構成としているのが特徴である。以下これらの図を用い
て本発明のもう一つの実施例の構成および動作について
説明する。
【0074】図12は、図1と同様の光ディスク装置の
記録再生信号処理回路を示すブロック図であり、記録回
路については図1と同一構成であるので省略している。
図12において、1〜5および6,7は図1におけるの
と同一ブロックであり、構成および動作については省略
する。
【0075】また11,12,14および31,32,
51,52も図1におけるのと同一の入出力および信号
である。50はプリフィルタの係数設定回路、60およ
び70はそれぞれプリフィルタ回路であり、33〜37
はテスト信号振幅検出タイミング信号である。
【0076】図12において、光ディスクに書換記録さ
れた再生信号入力12は、A/D変換回路4で、ビット
クロック周期でディジタル値に変換され、切換制御回路
5はこのディジタル値がディスクのテスト信号領域にあ
ればプリフィルタ係数設定回路50およびプリフィルタ
回路60に供給し、データ記録領域にあればプリフィル
タ回路70に供給する。
【0077】プリフィルタ係数設定回路50およびプリ
フィルタ回路60,70は再生信号の符号間干渉が最大
3ビットの影響だけになるように再生信号にフィルタを
掛けると同時に、ビタビ復号の予測サンプル値もフィル
タが掛けられた再生信号に合わせて変動するようにフィ
ルタを掛ける。プリフィルタ係数設定回路およびプリフ
ィルタ回路の詳細は図13(プリフィルタ係数設定回
路)および図14(プリフィルタ回路)に示してある。
【0078】図13のプリフィルタ係数設定回路におい
て、501〜503はラッチ回路であり、図11に示す
ようなセクタ単位に存在するテスト信号である単一ピッ
トの再生信号のディジタル値51をラッチし、ラッチ回
路501はピットの2ビット前、ラッチ回路502はピ
ット中心、ラッチ回路502はピットの2ビット後とな
るタイミング生成回路3からの振幅検出タイミング信号
36,34,37の制御により、それぞれセクタ周期で
ラッチする。
【0079】504および505はそれぞれ除算回路で
あり、504は2ビット前の再生振幅値をピット中心の
再生振幅値で割った値53を、505は2ビット後の再
生振幅値をピット中心の再生振幅値で割った値54をそ
れぞれ出力しプリフィルタ回路60および70に供給す
る。
【0080】プリフィルタ回路60はテスト領域の再生
信号に図11に示すテスト信号の単一ピットの再生信号
51がピット中心より2ビット離れた波形振幅がゼロに
なるようにプリフィルタ係数設定回路50で設定された
係数値53,54をトランスバーサルフィルタに掛け
て、その後のテスト信号の単一ピットの再生信号610
をしきい値設定回路6に供給する。
【0081】またプリフィルタ回路70はデータ領域の
再生信号52にプリフィルタ係数設定回路50で設定さ
れた係数値53,54をトランスバーサルフィルタに掛
けて、その後のデータ領域の再生信号710をビタビ復
号回路7に供給する。
【0082】図14はプリフィルタ回路60の詳細を示
すブロック図であり、プリフィルタ回路70と同一構成
からなる。図14において、611〜614はそれぞれ
ラッチ回路であり、再生信号入力51または52をビッ
トクロック周期でそれぞれシフトする。
【0083】615および616は乗算回路であり、プ
リフィルタ係数設定回路50で設定された係数値53お
よび54を再生信号入力51または52と4ビットシフ
トしたラッチ回路614の出力にそれぞれ掛け合わせ
る。617は減算回路であり、再生信号入力を2ビット
シフトしたラッチ回路612の出力を乗算回路615と
616の出力で減算する。この出力610はしきい値設
定回路6に、また同様の回路構成からなるプリフィルタ
回路出力710はビタビ復号回路7に供給される。
【0084】図12におけるしきい値設定回路6および
ビタビ復号回路7は、図1のそれと同様の動作であり、
データ領域の再生信号はプリフィルタ回路70によって
最大3ビットの符号間干渉だけを考慮すればよいように
フィルタが掛けられており、またテスト領域の再生信号
もプリフィルタ回路60によって、フィルタが掛けられ
たデータ領域の再生信号に合わせてビタビ復号の予測サ
ンプル値が設定できるようにフィルタが掛けられてい
る。
【0085】この実施例では再生信号の符号間干渉が隣
接する3ビットを超えて影響する場合でも、プリフィル
タ回路により再生信号およびビタビ復号の予測サンプル
値とも最大3ビットだけの影響に制限できるので、記録
密度をさらに向上して符号間干渉が増大した場合のビタ
ビ復号にも対応できる。
【0086】図15は本発明による別の実施例であり、
テスト信号を書換領域の空きエリアに記録するのではな
く、プリフォーマット領域に予め固定的に記録された単
一ピットの再生波形を利用して、このピット中心とその
前後の再生振幅よりデータ記録領域に記録された再生信
号のビタビ復号の予測サンプル値を設定する場合の記録
再生信号処理回路の例である。
【0087】図15において、1〜4および6,7は図
1および図12におけるのと同一ブロックであり、構成
および動作については説明を省略する。また11,1
2,14および33〜35も図1におけるのと同一の入
出力および信号である。41はプリフォーマットされた
プリフォーマット再生信号11を再生クロック周期でア
ナログ値をディジタル値に変換するA/D変換回路であ
る。
【0088】A/D変換回路41の出力ディジタル値4
01はしきい値設定回路6に入力され、しきい値設定回
路6は図1の動作と同様にタイミング生成回路3で生成
されるプリフォーマットされた単一ピットの中心とその
前後の3ビットのタイミング信号33〜35よりそれぞ
れの再生振幅を検出して、図2で説明した動作によりビ
タビ復号の予測サンプル値を設定する。書換可能領域に
記録されたデータの再生信号12はA/D変換回路4で
ディジタル値402に変換され、ビタビ復号回路7によ
って元のデータに再生される。
【0089】この実施例によると、テスト信号を書換可
能領域の空きエリアに記録することなく、プリフォーマ
ットされ記録位置も予めわかっている単一ピット(例え
ばサンプルサーボフォーマットにおけるクロックピット
など)の再生波形を基準にして、ビタビ復号の予測サン
プル値を設定できるので、書込み時の記録条件の変動に
は対応できないものの、記録再生波形がプリフォーマッ
トの再生波形に合致していれば、ディスクの記録位置
(例えば内周と外周の違い)に対してビタビ復号の予測
サンプル値が適応でき、また記録時においてテスト信号
を記録する必要がないので手順および回路規模が省ける
という効果がある。
【0090】図16は、図2に示す演算回路で構成した
しきい値設定回路の代わりに、マイクロプロセッサとR
AMによるルックアップテーブルで構成したしきい値設
定回路の例である。
【0091】図16において、61〜63はそれぞれラ
ッチ回路であり、テスト信号である単一ピットの再生振
幅値51をピット中心とその前後の3ビットのサンプル
タイミング信号33〜35でラッチする。620はマイ
クロプロセッサであり、ラッチ回路33〜35にラッチ
された再生振幅値をそれぞれ読み取って、ビタビ復号の
予測サンプル値を計算する。
【0092】621はRAMであり、マイクロプロセッ
サ620により計算したビタビ復号の予測サンプル値が
書込まれ、その出力601〜608は図3に示すビタビ
復号回路に供給され、以下同様の動作によりビタビ復号
がなされる。
【0093】この実施例によると、あるセクタのテスト
信号の再生振幅がノイズ等の影響によって正しい値を取
り得なかった場合でも、マイクロプロセッサは複数のセ
クタにわたって予測サンプル値を計算しその値を記録で
きるので、前の値と大幅に異なれば1セクタ前の値に置
き換えたり、複数セクタの平均値を取るなどの処理をす
れば、テスト信号に誤りが生じてもビタビ復号の予測サ
ンプル値が大幅にずれることはなくなる。
【0094】特にテスト信号の振幅値に含まれるノイズ
成分が平均値ゼロとなるような理想的な場合は、多くの
テスト信号を平均化することにより、ノイズ成分が含ま
れなくなるという効果がある。
【0095】またこの実施例では、RAMの容量を増加
すれば再生信号の符号間干渉が隣接する3ビットを超え
る場合でも、それぞれの複数ビットの組合せによるビタ
ビ復号の予測サンプル値を設定することができ、プリフ
ィルタを掛けることなく、ビタビ状態数を増加したビタ
ビ復号を行なうことで、より誤りが少ないデータ復号が
可能になる。
【0096】以上説明したそれぞれの実施例では、テス
ト信号をセクタ単位に記録する場合について述べたが、
これは例えばトラック単位あるいは複数トラック単位や
サンプルフォーマットのようにデータ領域とサーボ領域
が分割するセグメント単位に、ある書換可能な空きエリ
アを使用してテスト信号を記録する場合でも本発明の効
果が発揮できる。
【0097】また本実施例ではNRZ記録の場合を例に
挙げているが、これ以外にある変調方式で変調された記
録データにも、その変調特性を考慮したビタビ状態を設
定してビタビ復号を行なう場合にも適応できる。また本
実施例ではディスクの接線方向の符号間干渉を例に挙げ
ているが、トラック方向の符号間干渉に対しても同様に
適用可能である。
【0098】さらにそれぞれの実施例では、光ディスク
の記録再生を例に挙げているが、これは磁気記録媒体に
も同様に適応可能であり、また放送や通信のデータ伝送
におけるビタビアルゴリズムによるデータ復号にも、し
きい値設定のためのテスト信号を予め送信することで本
発明が適用できる。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、ビタビアルゴリズムを
適用したデータ復号装置において、テスト信号を伝送
し、その伝送波形振幅を基準にビタビ復号の予測サンプ
ル値を設定するので、伝送媒体や記録媒体のさまざまな
伝送や記録条件の変動に対しても、その都度復号するビ
タビ状態の予測サンプル値が適応的に変化し、データ復
号の誤りは増加することなく、誤り発生を低く抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を光ディスク装置の記録
再生信号処理回路において示したブロック図である。
【図2】図1におけるしきい値設定回路の詳細を示すブ
ロック図である。
【図3】図1におけるビタビ復号回路の詳細を示すブロ
ック図である。
【図4】連続サーボ方式セクタフォーマットの例を示す
説明図である。
【図5】サンプルサーボ方式セクタフォーマットの例を
示す説明図である。
【図6】テスト信号波形の例を示す波形図である。
【図7】ビタビ状態と各ビタビ状態に対応するビタビ復
号予測サンプル値の例を示す説明図である。
【図8】ビタビ復号におけるビタビ状態の状態遷移図で
ある。
【図9】ビタビ復号のトレリス線図である。
【図10】別のテスト信号波形の例を示す波形図であ
る。
【図11】テスト信号波形の他の例を示す説明図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施例を光ディスク装置の記
録再生信号処理回路において示したブロック図である。
【図13】図12におけるプリフィルタ係数設定回路の
詳細を示すブロック図である。
【図14】図12におけるプリフィルタ回路の詳細を示
すブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施例を光ディスク装置の記
録再生信号処理回路において示したブロック図である。
【図16】しきい値設定回路の他の例を示すブロック図
である。
【図17】符号間干渉のない記録パターンと再生信号波
形の例を示す波形図である。
【図18】符号間干渉のある記録パターンと再生信号波
形の例を示す波形図である。
【符号の説明】
1…同期検出回路、2…クロック再生回路、3…タイミ
ング生成回路、4,41…A/D変換回路、5,9…切
換制御回路、6…しきい値設定回路、7…ビタビ復号回
路、8…テスト信号生成回路、10…記録パルス制御回
路、50…プリフィルタ係数設定回路、60,70…プ
リフィルタ回路、61〜63,501〜503,601
〜604,724〜728…ラッチ回路、64〜67,
709〜716……加算回路、504,505…除算回
路、605,606…乗算回路、607,701〜70
8…減算回路、610…マイクロプロセッサ、611…
RAM、717〜720…比較回路、725〜728…
切換回路、729〜732…シリアルおよびパラレルレ
ジスタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタビアルゴリズムを適用してデータ復
    号を行なうに際し、 採り得るビタビ状態数に対応した予測値を設定する必要
    のあるデータ復号装置において、 復号の対象とするデータを受信するとき、該データの復
    号に用いる予測値の生成基準となる基準信号をも受信
    し、それにより所要の予測値を設定して復号を行なうこ
    とを特徴とするデータ復号装置。
  2. 【請求項2】 復号すべき復号ビットに対応する複数の
    受信信号の予測値を、予め伝送される基準信号を基に設
    定し、受信信号と設定した予測値との差分値の時系列上
    の総和が最小になる復号ビットの時系列パスを選択する
    ことにより、データとしての当該復号ビットを復号する
    ことを特徴とするデータ復号装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータ復号装置におい
    て、符号間干渉が生じる伝送路を通して伝送される、復
    号すべき復号ビットの隣接する組合せ数に応じて、ビタ
    ビ状態を設定し、該ビタビ状態数に対応した予測振幅値
    の基準となる基準信号を前記伝送路を介して受信し、該
    基準信号よりビタビ状態に対応した複数の予測振幅値を
    設定して、当該復号ビットの復号を行うことを特徴とす
    るデータ復号装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデータ復号装置におい
    て、復号の対象とする前記データ及び基準信号が、信号
    伝送波形が規則的または不規則的に変動する伝送路を介
    して受信されるデータ及び基準信号であって、その変動
    に応じて該基準信号により予測値の再設定を行うことを
    特徴とするデータ復号装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のデータ復号装置におい
    て、ビタビ状態の設定数に関係することになる、復号ビ
    ットの隣接する組合せ数を制限するために、データ受信
    信号に前段フィルタを掛けることとして、該前段フィル
    タのフィルタ係数を、予測振幅値の基準となる基準信号
    より算定するとともに、受信する前記基準信号にも前段
    フィルタを掛けて、前記ビタビ状態数に対応した複数の
    予測振幅値を設定することを特徴とするデータ復号装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のデータ復号装置におい
    て、伝送されてくる前記基準信号を、対応した受信デー
    タの複数ビットにわたりその振幅値を検出する振幅値検
    出手段(4)と、該振幅値検出手段により検出された基
    準信号振幅値から、復号すべき復号ビットの隣接する組
    合せ数に応じたビタビ状態数のそれぞれの予測振幅値を
    演算する予測振幅値演算手段(6)と、演算された該複
    数の予測振幅値と前記復号ビットの再生信号振幅値との
    差分値の時系列上の総和が最小になる該復号ビットの時
    系列パスを選択して、当該復号ビットのビタビ復号を行
    なうビタビ復号手段(7)と、を設けたことを特徴とす
    るデータ復号装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデータ復号装置におい
    て、前記振幅値検出手段により基準信号の振幅値を検出
    する際、複数回繰り返し検出し、その結果から検出結果
    が誤りと判断されたときは、その前に用いた基準信号の
    振幅値を、誤りと判断された振幅値に代えて用いること
    を特徴とするデータ復号装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のデータ復号装置におい
    て、復号すべき復号ビット間の符号間干渉の生じ得る状
    態数に対し、ビタビアルゴリズムを適用して、前記復号
    ビットの復号を、光ディスクからのデータ再生として行
    う際、前記ディスクのある特定領域にビタビ状態数に対
    応した予測振幅値の基準となる基準信号を予め記録して
    おき、記録してある該基準信号を再生してビタビ状態数
    に対応した複数の予測振幅値として設定して復号を行う
    ことを特徴とするデータ復号装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100344605B1 (ko) * 1998-11-24 2002-07-20 모토로라 인코포레이티드 배드 프레임 검출기 및 터보 디코더

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