JPH0637608A - パルス幅変調回路 - Google Patents

パルス幅変調回路

Info

Publication number
JPH0637608A
JPH0637608A JP4210819A JP21081992A JPH0637608A JP H0637608 A JPH0637608 A JP H0637608A JP 4210819 A JP4210819 A JP 4210819A JP 21081992 A JP21081992 A JP 21081992A JP H0637608 A JPH0637608 A JP H0637608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
output
pulse width
delay
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4210819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3444426B2 (ja
Inventor
Daisuke Murakami
大助 村上
Hideki Yoshida
英喜 吉田
Takao Terao
隆雄 寺尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP21081992A priority Critical patent/JP3444426B2/ja
Priority to US08/089,566 priority patent/US5438303A/en
Priority to KR1019930013190A priority patent/KR100247826B1/ko
Publication of JPH0637608A publication Critical patent/JPH0637608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3444426B2 publication Critical patent/JP3444426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、パルス幅変調回路において、パルス
周期の任意の時点より任意の幅の出力パルスを出力させ
る。 【構成】パルス周期Tに対応する遅延手段を複数段の遅
延出力段5及び6に分割することにより、各遅延出力段
5及び6への制御パルスCLKPの入力前に各遅延出力
手段5及び6の遅延時間をそれぞれ設定することができ
る。この各遅延出力段5及び6より出力される遅延制御
パルスRS1及びRS2に基づいてラツチ手段4の立ち
上げ又は立ち下げを制御することにより、各パルス期間
の開始時にオフセツトパルスや空白期間を発生させるこ
となく任意の時点より任意のパルス幅の出力パルスを出
力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図13) 発明が解決しようとする課題(図14及び図15) 課題を解決するための手段(図1、図2、図5〜図8) 作用(図3、図4、図9〜図12) 実施例(図1〜図12) (1)第1の実施例(図1〜図4) (2)第2の実施例(図5〜図12) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はパルス幅変調回路に関
し、例えばレーザビームプリンタに用いられるものに適
用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、任意の文字や図形を高品質で印刷
するプリンタ装置にはいわゆるレーザビームプリンタが
あり、文字や図形に対応する出力情報をレーザ光によつ
て光導電体ドラムに書き込み、当該光導電体ドラムに書
き込まれた画像を電子写真方式によつて印刷するように
なされている。
【0004】一般にこの種のレーザビームプリンタは出
力パルスの立ち上げ及び立ち下げのタイミングを制御す
るパルス発生回路を内蔵し、パルス周期Tごとに立ち上
げられるレーザパルスPOを設定データによつて指定さ
れるタイミングで立ち下げることによりパルス幅を調整
して階調を表現するようになされている。
【0005】すなわちパルス発生回路は最大出力パルス
幅PW0(パルス周期Tの全期間に亘つてレーザ光を出
力した場合のパルス幅)を構成する256(=2の8
乗)個の単位パルスP1〜P256のうち立ち下げ位置
を8ビツトで与えられる選択データをデコードすること
によつて選択し、任意のパルス幅の出力パルスを得るよ
うになされている(図13)。
【0006】因にこのレーザパルスPOの立ち下げ位置
の選択は直列接続された256段の遅延素子の各出力端
より出力される遅延出力より1つの遅延出力を選択する
ことによりなされており、一般にこの遅延出力の選択に
はプログラマブル遅延回路が広く用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにプ
ログラマブル遅延回路を用いてパルス周期Tごとに出力
される出力パルスの立ち下げ位置を設定しようとする
と、選択データをデコードするために一定時間Δtが必
要となり出力パルスがないにもかかわらず各期間の開始
位置より一定期間Δtに亘つて出力パルスが出力された
り(図14)、逆に出力パルスがあるにもかかわらず一
定期間Δtに亘つて出力パルスが出力されないことがあ
つた(図15)。
【0008】そこで最大出力パルス幅PW0を有効に利
用するため256段の遅延素子が直列接続された遅延回
路段を複数段並列に設け、各遅延回路段を相補的に動作
させることによつてデコードに要する時間を確保するこ
とが考えられているが、この場合には同じ性能の遅延回
路段が複数必要になつて素子数や消費電力が増大すると
いう問題があつた。
【0009】またこれらのレーザビームプリンタでは出
力パルスのパルス幅によつて階調を表現するようになさ
れているが、パルス幅の広い出力パルスに続いてパルス
幅の短い出力パルスが連続する場合には(図16)、視
覚上パルス幅の短い出力パルスがパルス幅の広い出力パ
ルスと一体であるかのように錯覚され、正確な階調表現
ができないという問題があつた。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、出力パルスのブランク期間やオフセツトパルスをな
くすと共に正確な階調表現を少ない素子数で実現するこ
とができるパルス幅変調回路を提案しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定周期Tごと入力される制御パ
ルスCLKPを遅延手段を介して任意の時間遅延し、当
該遅延制御パルスに基づいてラツチ手段4の立ち上げ又
は立ち下げを制御することにより出力パルスDOのパル
ス幅を変調して出力するパルス幅変調回路1において、
遅延手段を複数段の遅延出力段5及び6に分割すること
によりパルス周期Tを複数区間に分割し、各遅延出力段
5及び6より出力される遅延制御パルスRS1及びRS
2に基づいてラツチ手段4の立ち上げ又は立ち下げを制
御するようにする。
【0012】また本発明においては、所定周期Tごと入
力される制御パルスCLKPを遅延手段を介して任意の
時間遅延し、当該遅延制御パルスに基づいてラツチ手段
4に供給し、ラツチ手段4の立ち上げ又は立ち下げを制
御することにより出力パルスDOのパルス幅を変調して
出力するパルス幅変調回路1において、パルス周期Tを
n分割し、当該各期間に入力される制御パルスを任意の
時間遅延して出力するn段の遅延出力段5及び6と、各
遅延出力段5及び6に該当する各期間の開始前に当該遅
延出力段5及び6の遅延時間を予め設定するn段のデコ
ーダ手段8及び9と、遅延出力段5及び6の各期間にお
ける遅延制御パルスの出力終了後、該当するデコーダ手
段8及び9に次周期の選択データPWDをそれぞれ供給
するn+1段のレジスタ手段10、11、12とを備
え、ラツチ手段4は、初段のデコーダ手段5に入力され
る制御パルスCLKP及びn段の遅延出力段5及び6に
より所定時間遅延された遅延制御パルスRS1及びRS
2に基づいてパルス周期Tの始点を基準とする任意のパ
ルス幅の出力パルスを出力するようにする。
【0013】さらに本発明においては、所定周期Tごと
入力される制御パルスCLKPを遅延手段を介して任意
の時間遅延し、当該遅延制御パルスに基づいてラツチ手
段4の立ち上げ又は立ち下げを制御することにより出力
パルスDOのパルス幅を変調して出力するパルス幅変調
回路21において、クロツク信号CLKのパルス幅を当
該パルス周期Tに対して十分狭く圧縮し、制御パルスC
LKPとして出力するパルス幅圧縮手段22と、パルス
周期Tを前半周期及び後半周期にそれぞれ分割し、当該
各期間において入力端より入力される制御パルスCLK
Pを任意の時間遅延して遅延出力パルスRS1及びRS
2として出力する第1及び第2の遅延出力段24及び2
5と、第1及び第2の遅延出力段24及び25の遅延時
間をそれぞれ設定する第1及び第2のデコーダ手段27
及び28と、出力パルスDOのパルス幅を設定する選択
データPWDを入力し、当該選択パルスPWDに対応す
る出力パルスDOをパルス周期Tの中点T/2を基準に
ほぼ対称となる位置に再配置する第1及び第2のパルス
位置変更データを第1及び第2のデコーダ手段27及び
28に供給する第1及び第2のパルス位置設定手段30
及び31とを備えるようにする。
【0014】
【作用】パルス周期Tに対応する遅延手段を複数段の遅
延出力段5及び6に分割し、各遅延出力段5及び6より
出力される遅延制御パルスRS1及びRS2に基づいて
ラツチ手段4の立ち上げ又は立ち下げを制御することに
より各遅延出力段5及び6への制御パルスCLKPの入
力前に各遅延出力手段5及び6の遅延時間を設定するこ
とができ、任意の時点より任意のパルス幅の出力パルス
を出力することができる。これにより各パルス期間の開
始時におけるオフセツトパルスの発生や空白期間の発生
を有効に回避することができる。
【0015】また第1及び第2のパルス位置設定手段3
0及び31によつて設定された第1及び第2のパルス位
置変更データを第1及び第2のデコーダ手段27及び2
8に供給し、当該第1及び第2のパルス位置変更データ
によつて与えられる遅延時間をパルス周期Tの前半周期
及び後半周期にそれぞれ対応する第1及び第2の遅延出
力段24及び25に供給することにより、第1及び第2
の遅延出力段24及び25に入力される制御パルスCL
KPの遅延時間を制御し、ラツチ手段4より出力される
出力パルスDOをパルス周期Tの中点T/2を基準とし
てほぼ対称となる位置に再配置することができる。これ
によりパルス幅の長い出力パルスに続いてパルス幅の短
い出力パルスが出力される場合にも出力パルスの階調を
忠実に再現することができる。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】(1)第1の実施例 図1において1は全体としてパルス幅変調回路を示し、
パルス周期の前半期間と後半期間に対応して2段のプロ
グラマブル遅延回路を設けて直列接続し、各プログラマ
ブル遅延回路の遅延時間をそれぞれ他方の動作中に設定
することにより、パルス周期の開始点における空白期間
の発生やオフセツトパルスの発生をなくすようになされ
ている。
【0018】すなわちパルス幅変調回路1は出力パルス
の最大出力パルス幅PW0を設定するパルス周期Tのク
ロツク信号CLKをパルスシエイパ2に入力するように
なされており、当該パルスシエイパ2において後段のR
S(リセツトセツト)−フリツプフロツプ回路の出力状
態を短時間で切り換えることができるようにパルス幅の
狭いクロツクパルスCLKPを生成するようになされて
いる。
【0019】パルス幅変調回路1は当該クロツクパルス
CLKPをアンド回路3を介してRS−フリツプフロツ
プ回路4に供給することにより出力パルスDOを論理
「H」に立ち上げ、また2段のプログラマブル遅延回路
5、6及びオア回路7を介して所定時間遅延されたクロ
ツクパルスCLKPをRS−フリツプフロツプ4に供給
することにより出力パルスDOを論理「L」に立ち下げ
るようになされている。
【0020】このとき前段及び後段のプログラマブル遅
延回路5及び6は、それぞれ出力パルスDOの立ち下げ
位置を設定する128個の選択ゲートG1〜G128及
びG129〜G256とリセツトパルスの出力の禁止を
設定する禁止ゲートG257によつて構成されており、
各ゲートを選択する選択トランジスタQS1〜QS25
7のエミツタに電流源5A及び6Aを共通に接続するよ
うになされている(図2)。
【0021】因に各選択ゲートG1〜G256及び禁止
ゲートG257は一対のNPN型トランジスタQNA、
QNB(N=1〜257)でなる差動対によつて構成さ
れ、入力信号を最小単位時間T0(=T/256)づつ
遅延して出力するバツフアアンプAP1〜AP256を
介して駆動されるようになされている。
【0022】また各選択ゲートG1〜G256及び禁止
ゲートG257を構成する差動対のコレクタにはカスコ
ードトランジスタQC1、QC2を介して負荷抵抗R1
及びR2が接続されており、遅延時間設定データS1、
S2によつて選択された選択ゲートより段数分遅延され
たクロツクパルスCLKPを負荷抵抗R2よりバツフア
アンプAP0を介してオア回路7にリセツト入力RS1
及びRS2としてそれぞれ供給するようになされてい
る。
【0023】因にこの実施例の場合、禁止ゲートG25
7には非反転入力端に常に論理「L」の電位が与えられ
る差動アンプAP128より出力電位が与えられるよう
になされており、当該禁止ゲートG257が選択された
場合には常に論理「L」のリセツト信号RS1及びRS
2が出力されるようになされている。
【0024】このプログラマブル遅延回路5及び6の遅
延時間の切り換えは2組のデコーダ8及び9と当該デコ
ーダ8及び9に入力されるパルス幅設定データPWDを
一時的に保持する3段のレジスタ10、11、12によ
つて制御されるようになされている。
【0025】このときのデコーダ8及び9は入力される
パルス幅設定データPWDの最上位ビツトが論理「1」
か「0」かに基づいて出力パルスを立ち下げるリセツト
信号RS1又はRS2をプログラマブル遅延回路5又は
6のいづれより出力するかを判別するようになされてい
る。
【0026】すなわちパルス幅変調回路1は、クロツク
信号CLKの立ち上がりのタイミングで次の周期に出力
する出力パルスDOのパルス幅を設定する8ビツトのパ
ルス幅設定データPWDを1段目のレジスタ10に取り
込み、前段のプログラマブル遅延回路5の処理が終了し
た時点(現周期における出力パルスの前半周期が終了し
た時点)で2段目のレジスタ11のデータ値を当該パル
ス幅設定データPWDに書き換えるようになされてい
る。
【0027】続いて前段のデコーダ8は当該第2のレジ
スタ11に新たに記憶された次周期のパルス幅設定デー
タPWDを順次入力し、パルス幅設定データPWDの最
上位ビツトが論理「1」か否かを判別する。
【0028】このとき最上位ビツトが論理「1」の場合
には前半周期で出力パルスが立ち下がるものと判別して
128(=2の7乗)通りの選択ゲートのうち設定され
たタイミングに対応する選択トランジスタのみ論理
「H」に立ち上げる選択データS1を次周期のクロツク
パルスCLKPの入力前に前段のプログラマブル遅延回
路5に供給する。
【0029】これに対して第3のレジスタ12は後段の
プログラマブル遅延回路6の処理が終了した時点(前周
期における出力パルスの後半周期が終了した時点)、す
なわちクロツクパルスCLKPが入力される時点で第2
のレジスタ11に記憶されているパルス幅設定データP
WDを順次入力し、データ値を当該パルス幅設定データ
PWDに書き換えるようになされている。
【0030】同様に後段のデコーダ9は第3のレジスタ
12より新たに記憶されたパルス幅設定データPWDを
読み込むと、最上位ビツトが論理「0」か否かを判別
し、論理「0」の場合には後半周期で出力パルスが立ち
下がるものと判別して128(=2の7乗)通りの選択
ゲートのうち選択されたタイミングに対応する選択トラ
ンジスタのみを論理「H」に立ち上げる選択データS2
を前半周期の処理が終了する前に求めてプログラマブル
遅延回路6に供給する。
【0031】このように出力パルスの立ち下げ位置の設
定を出力パルスの前半周期と後半周期に分割し、2分の
1周期づれた期間において一方の立ち下げ位置を交互に
デコードし、リセツト信号の立ち下げ位置を予め選択す
ることにより、特に出力パルスの開始時においてデコー
ドの遅れにより生じていたブランク期間をなくすことが
でき、図3(A)及び(B)に示すようにクロツク周期
Tの全期間を有効に利用することができる。
【0032】またパルス幅変調回路1は、第2のレジス
タ11に記憶される8ビツトのパルス幅データPWDの
オア論理積をオア回路13を介してRS−フリツプフロ
ツプ回路4のセツト入力端を制御するアンド回路3に供
給するようになされており、当該論理積の入力後続いて
入力されるクロツクパルスCLKPとの論理積をとるよ
うなされている。
【0033】これによりパルス幅変調回路1は、出力パ
ルスの出力を禁止する8ビツト全てが論理「0」(すな
わち「00000000」)のパルス幅データPWDが
入力された場合には、アンド回路3の出力を論理「L」
としてRS−フリツプフロツプ回路4をセツト状態に制
御させないことにより、各パルス周期の先頭位置に不要
な出力パルスが立ち上がるおそれを有効に回避すること
ができるようになされている。
【0034】以上の構成おいて、パルス幅変調回路1は
図4に示すタイミングチヤートに従つて任意のパルス幅
の出力パルスDOをRS−フリツプフロツプ4より出力
させる。
【0035】すなわちパルス幅変調回路1は、周期Tの
クロツク信号CLK(図4(A))をパルスシエイパ2
及び第1のレジスタ10に入力し、デユーテイ比を変更
してパルス幅の狭いクロツクパルスCLKP(図4
(B))を発生させると共に次周期のパルス幅を設定す
るパルス幅データPWD(図4(C))を読み込んで記
憶させる(図4(D))。
【0036】この実施例の場合、第1の期間T1におけ
るクロツク信号CLKの立ち上がり時には、第2のレジ
スタ11には現周期の出力パルスDOのパルス幅を設定
する論理「00(H)」のパルス幅データPWDが記憶
されており、次周期の出力パルスのパルス幅を設定する
論理「FF(H)」のパルス幅データPWDがクロツク
信号CLKの立ち上がりのタイミングで第1のレジスタ
10に新たに格納される。
【0037】続いてパルス幅変調回路1は、クロツクパ
ルスCLKPがパルスシエイパ2より出力されると、第
3のレジスタ12に当該クロツクパルスCLKPの立ち
上がりのタイミングで第2のレジスタに記憶されている
現周期のパルス幅を設定する論理「00(H)」のパル
ス幅データPWDを読み込ませる(図4(G))。
【0038】因に期間T1のクロツクパルスCLKPは
アンド回路3を介してRS−フリツプフロツプ回路4に
供給されるが、第2のレジスタ11に記憶されているパ
ルス幅データPWDが論理「00(H)」(図4
(F))と出力パルスの出力を禁止しているためRS−
フリツプフロツプ回路4はセツトされずパルス幅変調出
力DO(図4(M))は立ち下がつたままである。
【0039】やがて期間T1の2分の1周期が経過する
と、前半周期に対応するプログラマブル遅延回路5より
プログラマブル遅延回路6及び第2のレジスタ11に2
分の1周期遅延されたクロツクパルスCLKP(図4
(E))が出力される。このとき第2のレジスタ11は
第1のレジスタ10より論理「FF(H)」のパルス幅
データPWD(図4(F))を読み込んで記憶し、これ
と同時にアンド回路3に入力されるクロツクパルスCL
KPを有効とする立上げ許可フラグS3(図4(K))
を論理「H」に立ち上げる。
【0040】またこれと同時に前段のデコーダ8は第2
のレジスタ11に新たに記憶された論理「FF(H)」
のパルス幅データPWDを読み込む。そしてクロツクパ
ルスCLKPが第2プログラマブル遅延回路6内を順送
りされている間に、前段のデコーダ5は論理「FF
(H)」のパルス幅データPWDをデコードし、デコー
ド結果を次の期間T2の開始前に設定データS1として
前段のプログラマブル遅延回路5に出力する。
【0041】やがて次の期間T2がクロツク信号CLK
の立ち上がりにより開始されると、パルス幅調整回路1
は上述の場合と同様、まず第1のレジスタ10に記憶さ
れるパルス幅データPWDを次周期のデータ、すなわち
論理「08(H)」のパルス幅データPWDに切り換
え、さらにクロツクパルスCLKPを発生させる。
【0042】このときパルス幅調整回路1は当該クロツ
クパルスCLKPによつてRS−フリツプフロツプ回路
4にセツトパルスを供給し(図4(L))、出力パルス
を立ち上げる(図4(M))。
【0043】またこのときパルス幅調整回路1は、前周
期のクロツクパルスCLKPの出力が終了した第2のプ
ログラマブル遅延回路6の出力を切り換える第2のデコ
ーダ9に現周期のパルス幅データPWD(論理「FF
(H)」)を供給し(図4(G))、半周期後のクロツ
クパルスCLKPの入力に備える。
【0044】ところでこの期間T2に対するパルス幅の
設定は、全期間における出力パルスの立ち上げであるた
め期間T2の全期間に亘つて前段及び後段のプログラマ
ブル遅延回路5及び6より出力されるリセツト信号RS
1及びRS2が立ち上がることはなく、次の期間T3の
出力パルスは期間T2の出力パルスに連続したパルスが
出力されることになる。
【0045】同様に次の期間T3が開始され、次のクロ
ツクパルスCLKPが前段のプログラマブル遅延回路5
に入力されるときときには、すでにこの期間T3におけ
る前半の出力パルスの立ち下げ位置の選択は第1のデコ
ーダ8によつて終了されている。
【0046】このとき、期間T3のパルス幅は論理「0
8(H)」で与えられているため(すなわち最上位ビツ
トのみが論理「1」であため)、256分の1周期だけ
遅延されたクロツクパルスCLKPがリセツト入力RS
1としてオア回路7よりRS−フリツプフロツプ回路4
に出力されることになり、期間の開始直後に出力パルス
を立ち下げる必要がある場合にもパルス幅データPWD
で設定された位置で正確に出力パルスを立ち下げること
ができる。以下期間T4、T5……についてパルス幅調
整回路1は同様の処理を繰り返す。
【0047】以上の構成によれば、出力パルスDOの立
ち下げ位置の設定処理をパルス周期の前半と後半の2周
期に分け、一方の処理中に他方の立ち下げ位置の設定を
一連のパイプライン処理によつて予め実行しておくこと
により、立ち下げ位置の設定に要する空白期間を無くし
得、複数区間に股がつて立ち上がる出力パルスを出力す
る際に各期間の先頭位置で白抜きが生じるおそれを有効
に回避することができ、パルス周期の全期間を有効に利
用することができる。
【0048】またこのときパルス周期の全期間に亘る出
力パルスの立ち下げをオア回路13によつてRS−フリ
ツプフロツプ回路4へのクロツクパルスCLKPの入力
前に判別できることにより、空白期間の先頭位置に黒い
線状のパルスが印刷されるおそれを有効に回避すること
ができる。
【0049】さらにクロツクパルスCLKPが入力され
てからリセツト入力RS1及びRS2がそれぞれ出力さ
れるまでの遅延時間の設定は、プログラマブル遅延回路
5に対するクロツクパルスCLKPの入力及び出力を基
準に設定するため、入力クロツク信号CLKのデユーテ
イ比に依存しない安定した動作を期待することができ
る。
【0050】(2)第2の実施例 図5において21は全体としてパルス幅変調回路を示
し、パルス周期の前半期間と後半期間に対応して設けら
れた2段のプログラマブル遅延回路を直列接続し、当該
2つのプログラマブル遅延回路をパルス周期の中点を基
準とした出力パルスの立ち上げ及び立ち下げ位置の設定
に用いることにより、忠実な階調表現ができるようにな
されている。
【0051】ここでパルス幅変調回路21は出力パルス
の全パルス幅PWを設定する周期Tの入力クロツク信号
CLKをパルスシエイパ22に入力するようになされて
おり、当該パルスシエイパ22において後段のRS(リ
セツトセツト)−フリツプフロツプの出力状態を短時間
で切り換えることができるようにパルス幅の狭いクロツ
クパルスCLKPを生成するようになされている。
【0052】パルス幅変調回路21は当該クロツクパル
スCLKPを遅延回路23を介して後段に出力すること
によつてデコーダによる遅延時間の選択処理が確定する
のに要するセトリング時間分の時間を確保し、遅延され
たクロツクパルスCLKPを前段及び後段のプログラマ
ブル遅延回路24及び25を介してRS−フリツプフロ
ツプ26に供給することにより、出力パルスをパルス周
期Tの中点を基準に対称に立ち上げ、また立ち下げるよ
うになされている。
【0053】ここで前段のプログラマブル遅延回路24
はクロツクパルスCLKPを2分の1周期分遅延して後
段のプログラマブル遅延回路25に供給するようになさ
れており、プログラマブル遅延回路24及び25はそれ
ぞれ設定データで設定されるタイミングでセツト信号S
P及びリセツト信号RSを立ち上げるようになされてい
る。
【0054】この実施例の場合、プログラマブル遅延回
路24及び25は、それぞれ図6に示すように構成され
ている。このプログラマブル遅延回路24及び25は負
荷抵抗R1及びR2を駆動してセツト信号SP及びリセ
ツト信号RSを出力する8個の選択ゲートG1〜G8及
びG9〜G16を有し、さらにプログラマブル遅延回路
24にはセツトパルスの出力の禁止を設定する立上げ禁
止ゲートG17が設けられている。
【0055】この各選択ゲートG1〜G8及びG9〜G
16はゲート選択用の選択トランジスタQS1〜GS8
及びGS9〜G16を介して電流源24A及び25Aに
共通に接続されるようになされており、デコーダによつ
て選択された選択ゲートの出力のみがバツフアアンプA
P0を介して出力されるようになされている。
【0056】因に各選択ゲートG1〜G8及びG9〜G
16はそれぞれ一対のNPN型トランジスタQNA、Q
NB(N=1〜8)及びQMA、QMB(M=9〜1
6)でなる差動対によつて構成され、入力信号を一定時
間T0(=T/16)づつ遅延して出力するバツフアア
ンプAP1〜AP7及びAP8〜AP15を介して互い
に接続されるようになされている。
【0057】また各選択ゲートG1〜G8及びG9〜G
16と負荷抵抗R1、R2との間にはカスコードトラン
ジスタQC1、QC2が接続されており、コレクタ容量
を見かけ上小さく見せるようになされている。
【0058】ところで前段のプログラマブル遅延回路2
4に設けられた立上げ禁止ゲートG17には非反転入力
端に常に論理「L」の電位が与えられるバツフアアンプ
AP17より出力電位が与えられるようになされてお
り、当該立上げ禁止ゲートG17が選択された場合には
常に論理「L」のセツト信号が出力されるようになされ
ている。
【0059】このプログラマブル遅延回路24及び25
の遅延時間の切り換えは2組のデコーダ27及び28に
よつて制御される。ここでパルス幅設定回路21は、8
ビツトのパルス幅設定データPWDを入力クロツク信号
CLKのタイミングでレジスタ29に読み込んだ後、タ
イミング発生回路30及び31を介して4ビツト及び3
ビツトのタイミングデータをデコーダ27及び28に供
給するようになされている。
【0060】このとき第1のデコーダ27は4ビツトの
タイミングデータに基づいて9(=2の3乗+1)通り
の設定データを生成してプログラマブル遅延回路24に
供給し、パルス幅設定データPWDに応じた選択ゲート
を選択してセツトパルスを立ち上げると共に、パルス幅
設定データPWDが全て値「0」の場合には、立ち上げ
禁止ゲートG17を選択するようになされている。
【0061】また第2のデコーダ28は3ビツトのタイ
ミングデータに基づいて8(=2の3乗)通りの設定デ
ータを生成してプログラマブル遅延回路25にプログラ
マブル遅延回路25に供給するようになされており、パ
ルス幅データPWDに応じた選択ゲートを選択してリセ
ツトパルスを立ち上げるようになされている。ここで第
1及び第2のタイミング発生回路30及び31はそれぞ
れ図7及び図8に示すように構成されている。
【0062】このときタイミング発生回路30はインバ
ータ30Aを介して求めたパルス幅設定データPWDの
上位3ビツトの補数とインバータ30Bを介して求めた
最下位ビツトの補数を加算回路30Cによつて加算し、
当該加算値をデコーダ27に出力し、またタイミング発
生回路31はバツフアアンプ31Aを介してパルス幅設
定データPWDの上位3ビツトを第2のデコーダ28に
出力するようになされている。因にタイミング発生回路
30の加算回路30Cは、パルス幅設定データPWDが
偶数の場合にデータを補正するためのものである。
【0063】すなわちタイミング発生回路30は、パル
ス幅設定データPWDのうち上位3ビツト分のデータを
インバータ30Aに入力することにより出力パルスDO
のパルス幅の2分の1に対応する値を求め、また当該値
を反転して出力することにより図9に示すように最大出
力パルス幅PWOに対して出力パルスDOの2分の1の
値PW2を差し引いた位置PW1に対応する3ビツトの
データを得る。
【0064】さらにタイミング発生回路30は、上位3
ビツトのデータ加えて最下位ビツトのデータも同時に出
力することにより、パルス幅設定データの値が全て論理
「0」の場合には出力パルスが出力されないようになさ
れている。また同様にタイミング発生回路31は、パル
ス幅設定データPWDのうち上位3ビツト分のデータを
インバータ31Aに入力することにより出力パルスDO
のパルス幅の2分の1に対応する値PW2を求めるよう
になされている。
【0065】以上の構成おいて、パルス幅変調回路21
は図10に示すタイミングチヤートに従つて最大出力パ
ルス幅PWOの中点を基準に左右対称な任意のパルス幅
の出力パルスDOをRS−フリツプフロツプ26より出
力して用紙上に印刷する。
【0066】すなわちパルス幅変調回路21は、周期T
のクロツク信号CLK(図10(A))をパルスシエイ
パ2及びレジスタ29に供給し、デユーテイ比が変更さ
れたパルス幅の狭いクロツクパルスCLKP(図10
(B))を発生させる。
【0067】またこのときパルス幅変調回路21は、当
該クロツク信号CLKの立ち上がりのタイミングで出力
パルスのパルス幅を設定するパルス幅データPWD(図
10(C))を読み込むと(図4(D))、同時に当該
パルス幅設定データのデコード値をタイミング発生回路
30、31及びデコーダ27、28を介してデコードし
プログラマブル遅延回路24、25に供給する。
【0068】プログラマブル遅延回路24は入力クロツ
ク信号CLKの入力からセトリング時間t1経過後クロ
ツクパルスCLKPを遅延回路23より入力すると(図
10(E))、デコーダ27によつて選択されたタイミ
ングでセツト信号SPを立ち上げてRS−フリツプフロ
ツプ26に供給し(図10(F))、出力パルスを立ち
上げる(図10(I))。
【0069】また後段のプログラマブル遅延回路25は
前段のプログラマブル遅延回路24よりクロツクパルス
CLKPの入力より2分の1周期遅延されたパルス(図
10(G))を入力すると、デコーダ28によつて設定
されたタイミングでリセツト信号を立ち上げてRS−フ
リツプフロツプ26に供給し(図10(H))、出力パ
ルスを立ち下げる(図10(I))。
【0070】例えば図11(A)に示すように4ビツト
の全てが論理「0」のパルス幅設定データPWD(すな
わち論理「0000」)が入力される場合、タイミング
発生回路30は上位側のインバータ30Aを介して論理
「111」のデータを得、同時に下位側のインバータ3
0Bを介して入力される論理「1」を加算することによ
りデコーダ27には論理「0000」のデータを与え
る。これによりデコーダ27は立ち上げ禁止デコーダG
257を選択してセツト信号の出力を論理「L」に立ち
下げたままとする。
【0071】またパルス幅設定データPWDが最上位ビ
ツトより順に「0001」である場合(すなわちビツト
幅が最大出力パルス幅の16分の1の場合)、タイミン
グ発生回路30は上位側のインバータ30Aを介して論
理「111」のデータを得、このとき下位側のインバー
タ30Bの出力値が論理「0」であることにより第1の
デコーダ27によるプログラマブル遅延回路24の設定
値をデータ「111」をとして出力する。
【0072】またこのとき他方のタイミング発生回路3
1はインバータ31Aを介して上位側の3ビツトのデー
タ(すなわち論理「000」のデータ)を得て後段のプ
ログラマブル遅延回路25のデータ値を設定することに
より、パルス幅調整回路21は最大出力パルス幅の16
分の1のパルス幅でなる出力を中点位置を基準に単位パ
ルス分前方に出力する(図11(B))。
【0073】同様にパルス幅設定データPWDが最上位
ビツトより順に「0010」、「0011」、「010
0」……「1111」である場合(すなわちビツト幅が
全パルス幅の16分の2、16分の3、16分の4……
16分の16の場合)、パルス幅調整回路21はそれぞ
れ図11(C)、図11(D)、図11(E)……図1
1(F)に示すようにパルス周期の半周期を基準とした
各出力パルスを出力する。
【0074】この結果、図12に示すように、最大出力
パルス幅PW0に近い出力パルスに続いて短い出力パル
スを出力する必要がある場合にも前側の出力パルスと後
側の出力パルスとの間にパルス幅の比に応じた空白がで
き、パルス幅の長さによつて表される画像の濃淡(すな
わち階調)を正確に再現することができる。
【0075】以上の構成によれば、出力パルスDOの立
ち上げ位置と立ち下げ位置の設定処理をパルス周期の前
半と後半の2周期に分割し、前半周期における立ち上げ
位置を当該期間の先頭に対して出力される出力パルスの
パルス幅の2分の1で与えられる幅を差し引いた位置と
し、後半周期における立ち下げ位置を当該期間の先頭に
対して出力される出力パルスのパルス幅の2分の1で与
えられる位置とすることにより、各出力パルスをパルス
周期の半周期を中心として出力することができる。
【0076】この結果、当該出力をレーザビームプリン
タに用いる際に隣接するパルス周期で長いパルスの出力
と短いパルスの出力が連続する場合にも従来のように長
いパルスの出力に短いパルスの出力が視覚上一体に見え
るおそれをなくすことができ、印刷時において階調を正
確に再現することができる。
【0077】(3)他の実施例 なお上述の第1の実施例においては、パルス周期Tを2
分割する2つの周期に対応して2組のプログラマブル遅
延回路5及び6を用いて立ち下げ時点を設定する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、パルス周期T
をn(n=3、4、5……)分割し、各周期に対応させ
てn組のプログラマブル遅延回路を直列接続するように
しても良い。この場合には各プログラマブル遅延回路に
対応するn個のデコーダをn個のレジスタと入力クロツ
ク信号CLKのタイミングでパルス幅データPWDを記
憶する初段のレジスタの計n+1個のレジスタによつて
パイプライン処理させるようにすれば良い。
【0078】また上述の第1の実施例においては、パル
ス周期Tの開始位置を基準に出力パルスDOのパルス幅
を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、図3(C)に示すようにパルス周期Tの終了位置を
基準に出力パルスPOのパルス幅を設定するようにして
も良い。この場合にはRS−フリツプフロツプ回路4に
入力される信号を入れ換えると共に選択データが全て論
理「1」のときリセツトがかからないようにすれば良
い。
【0079】さらに上述の第1の実施例においては、図
2に示すプログラマブル遅延回路5及び6を用いてクロ
ツクパルスCLKPを遅延させる場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、他の回路構成の遅延回路を
用いても良い。
【0080】さらに上述の第2の実施例においては、前
段のプログラマブル遅延回路24の遅延出力によつてR
S−フリツプフロツプ回路26をセツトし、後段のプロ
グラマブル遅延回路25の遅延出力によつてRS−フリ
ツプフロツプ回路26をリセツトする場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、プログラマブル遅延回路
24及び25の出力を入れ換えてRS−フリツプフロツ
プ回路26に供給し、実施例とは出力パルスの陰陽を反
転させても良い。
【0081】さらに上述の第2の実施例においては、ク
ロツクパルスCLKPを遅延して出力するバツフアアン
プAP1〜AP15の遅延時間の分解能をパルス幅設定
データのビツト数で分割する値に設定する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、当該値の2分の1に
設定しても良い。この場合にはパルス幅設定データPW
Dが奇数であるか偶数であるかに係わらずパルス周期の
中心に対して左右対称なパルスを出力することができ
る。因にこの場合にはタイミング発生回路の加算回路は
不要になり、回路構成も簡単にすることができる。
【0082】さらに上述の実施例においては、図6に示
すプログラマブル遅延回路24及び25を用いてクロツ
クパルスCLKPを遅延させる場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、他の回路構成の遅延回路を用い
ても良い。
【0083】さらに上述の実施例においては、出力パル
スPOのパルス幅を8ビツト及び4ビツトのパルス幅デ
ータPWDによつて設定する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、ビツト数は何ビツトでも良い。
【0084】さらに上述の実施例においては、RS−フ
リツプフロツプ回路4より出力される出力パルスPOに
よつていわゆるレーザビームプリンタ用のレーザダイオ
ードを駆動する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、広く一般のパルス幅変調回路に適用し得る。
【0085】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、パルス周
期を複数段の遅延出力段に分割し、各遅延出力段より出
力される遅延制御パルスに基づいてラツチ手段の立ち上
げ又は立ち下げを制御することにより、各遅延出力段へ
の制御パルスの入力前に各遅延出力手段の遅延時間を設
定でき、各パルス期間の開始時にオフセツトパルスや空
白期間を発生させることなく任意の時点より任意のパル
ス幅の出力パルスを出力することができる。
【0086】また第1及び第2のパルス位置設定手段に
よつて設定された第1及び第2のパルス位置変更データ
を第1及び第2のデコーダ手段に供給し、当該第1及び
第2のパルス位置変更データによつて与えられる遅延時
間をパルス周期の前半周期及び後半周期にそれぞれ対応
する第1及び第2の遅延出力段に供給することにより、
ラツチ手段より出力される出力パルスをパルス周期の中
点を基準としてほぼ左右対称となる位置に再配置でき
る。これにより長いパルス幅の出力パルスに続いて出力
される短いパルス幅の出力パルスが長いパルス幅の出力
パルスと一体に見えて階調が劣化するおそれを有効に回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパルス幅変調回路における第1の
実施例を示すブロツク図である。
【図2】そのプログラマブル遅延回路5及び6の説明に
供する接続図である。
【図3】第1の実施例によつて出力される出力パルスを
示す信号波形図である。
【図4】その各処理回路の動作の説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図5】本発明によるパルス幅変調回路における第2の
実施例を示すブロツク図である。
【図6】そのプログラマブル遅延回路27及び28の説
明に供する接続図である。
【図7】タイミング発生回路30の構成を示すブロツク
図である。
【図8】タイミング発生回路31の構成を示すブロツク
図である。
【図9】第2の実施例によつて出力される出力パルスを
示す信号波形図である。
【図10】その各処理回路の動作の説明に供するタイミ
ングチヤートである。
【図11】遅延時間の設定値と出力パルスの関係の説明
に供する信号波形図である。
【図12】第2の実施例によつて出力される出力パルス
を示す略線図である。
【図13】単位出力パルスの説明に供する略線図であ
る。
【図14】オフセツトパルスの説明に供する略線図であ
る。
【図15】ブランク期間の説明に供する略線図である。
【図16】階調劣化の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1、21……パルス幅変調回路、2……パルスシエイ
パ、4……RS−フリツプフロツプ回路、5、6、2
4、25……プログラマブル遅延回路、8、9、27、
28……デコーダ、10、11、12、29……レジス
タ、30、31……タイミング発生回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周期ごと入力される制御パルスを遅延
    手段を介して任意の時間遅延し、当該遅延制御パルスに
    基づいてラツチ手段の立ち上げ又は立ち下げを制御する
    ことにより出力パルスのパルス幅を変調して出力するパ
    ルス幅変調回路において、 上記遅延手段を複数段の遅延出力段に分割することによ
    り上記パルス周期を複数区間に分割し、各遅延出力段よ
    り出力される遅延制御パルスに基づいて上記ラツチ手段
    の立ち上げ又は立ち下げを制御することを特徴とするパ
    ルス幅変調回路。
  2. 【請求項2】パイプライン処理により上記各遅延出力段
    の遅延時間を設定する複数段のデコーダ手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパルス幅変調回路。
  3. 【請求項3】上記各遅延出力段は、 上記制御パルスに対して同相及び逆相の同相入力及び反
    転入力を同相入力端及び反転入力端にそれぞれ入力し、
    当該同相入力及び反転入力を所定時間づつ遅延して後段
    の同相入力端及び反転入力端に出力する複数段のバツフ
    ア手段と、 入力端及び上記各バツフア手段との間にそれぞれ接続さ
    れ、上記同相入力及び反転入力をそれぞれ差動入力端に
    入力する複数段の差動入力手段とを有し、 上記複数段の差動入力手段のコレクタはそれぞれ第1及
    び第2の負荷抵抗に共通に接続され、また共通接続され
    たエミツタは選択トランジスタにそれぞれ接続され、選
    択データによつて上記選択トランジスタのうちの1つが
    選択されたとき、上記負荷抵抗とコレクタとの接続中点
    に接続される出力バツフア手段を介して当該選択された
    選択トランジスタに対応する差動入力手段までの上記バ
    ツフア手段の段数及び上記出力バツフア手段の段数分遅
    延された制御パルスを遅延制御パルスとして出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパルス幅変調回路。
  4. 【請求項4】上記複数段の遅延出力段は、nビツトの選
    択データの値が全て論理「1」又は論理「0」のとき上
    記各遅延出力段より出力される全ての遅延制御パルスの
    出力を禁止することを特徴とする請求項3に記載のパル
    ス幅変調回路。
  5. 【請求項5】所定周期ごと入力される制御パルスを遅延
    手段を介して任意の時間遅延し、当該遅延制御パルスに
    基づいて上記ラツチ手段に供給し、上記ラツチ手段の立
    ち上げ又は立ち下げを制御することにより出力パルスの
    パルス幅を変調して出力するパルス幅変調回路におい
    て、 上記パルス周期をn分割し、当該各期間に入力される制
    御パルスを任意の時間遅延して出力するn段の遅延出力
    段と、 上記各遅延出力段に該当する各期間の開始前に当該遅延
    出力段の遅延時間を予め設定するn段のデコーダ手段
    と、 上記遅延出力段の各期間における遅延制御パルスの出力
    終了後、該当するデコーダ手段に次周期の選択データを
    それぞれ供給するn+1段のレジスタ手段とを具え、 上記ラツチ手段は、初段のデコーダ手段に入力される上
    記制御パルス及び上記n段の遅延出力段により所定時間
    遅延された遅延制御パルスに基づいて上記パルス周期の
    始点を基準とする任意のパルス幅の出力パルスを出力す
    ることを特徴とするパルス幅変調回路。
  6. 【請求項6】上記ラツチ手段は、初段のデコーダ手段に
    入力される上記制御パルス及び上記n段の遅延出力段よ
    り所定時間遅延された遅延出力パルスの論理演算結果に
    基づいて上記パルス周期の終点を基準とする任意のパル
    ス幅の出力パルスを出力することを特徴とする請求項5
    に記載のパルス幅変調回路。
  7. 【請求項7】クロツク信号のパルス幅を当該パルス周期
    に対して十分狭く圧縮し、上記制御パルスとして出力す
    るパルス幅圧縮手段を具えることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6に記載のパルス幅変調回路。
  8. 【請求項8】所定周期ごと入力される制御パルスを遅延
    手段を介して任意の時間遅延し、当該遅延制御パルスに
    基づいてラツチ手段の立ち上げ又は立ち下げを制御する
    ことにより出力パルスのパルス幅を変調して出力するパ
    ルス幅変調回路において、 クロツク信号のパルス幅を当該パルス周期に対して十分
    狭く圧縮し、上記制御パルスとして出力するパルス幅圧
    縮手段と、 上記パルス周期を前半周期及び後半周期にそれぞれ分割
    し、当該各期間において入力端より入力される制御パル
    スを任意の時間遅延して遅延出力パルスとして出力する
    第1及び第2の遅延出力段と、 上記第1及び第2の遅延出力段の遅延時間をそれぞれ設
    定する第1及び第2のデコーダ手段と、 上記出力パルスのパルス幅を設定する選択データを入力
    し、当該選択パルスに対応する上記出力パルスを上記パ
    ルス周期の中点を基準にほぼ対称となる位置に再配置す
    る第1及び第2のパルス位置変更データを上記第1及び
    第2のデコーダ手段に供給する第1及び第2のパルス位
    置設定手段とを具えることを特徴とするパルス幅変調回
    路。
  9. 【請求項9】上記第1及び第2のパルス位置設定手段に
    よる上記パルス位置変更データの設定に要する時間、上
    記制御パルスを遅延して上記第1の遅延出力段に供給す
    る遅延手段を具えることを特徴とする請求項8に記載の
    パルス幅変調回路。
  10. 【請求項10】上記第1のパルス位置設定手段は、上記
    選択データのうち上位複数ビツトを反転出力手段を介し
    て反転し、当該反転上位ビツトと最下位ビツトの反転出
    力を加算した加算結果を上記第1のパルス位置変更デー
    タとして出力し、 上記第2のパルス位置設定手段は上記選択データのうち
    上位複数ビツトを反転出力手段を介して反転し、反転結
    果を上記第2のパルス位置変更データとして出力するこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載のパルス幅変調回
    路。
  11. 【請求項11】上記第1及び第2のパルス位置設定手段
    は、上記選択データを下位ビツト側に1ビツト分シフト
    することにより当該選択データによつて与えられる出力
    パルスのパルス幅を2分割するパルス幅を求め、当該パ
    ルス幅を上記パルス周期を2分割するパルス幅より差し
    引いたパルス幅を上記第1のパルス位置変更データとし
    て出力し、また当該パルス幅を上記第2のパルス位置変
    更データとして出力することを特徴とする請求項8又は
    9に記載のパルス幅変調回路。
JP21081992A 1992-07-14 1992-07-14 パルス幅変調回路 Expired - Lifetime JP3444426B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21081992A JP3444426B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 パルス幅変調回路
US08/089,566 US5438303A (en) 1992-07-14 1993-07-12 Pulse with modulation apparatus with plural independably controllable variable delay devices
KR1019930013190A KR100247826B1 (ko) 1992-07-14 1993-07-14 펄스폭변조회로

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21081992A JP3444426B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 パルス幅変調回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0637608A true JPH0637608A (ja) 1994-02-10
JP3444426B2 JP3444426B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=16595651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21081992A Expired - Lifetime JP3444426B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 パルス幅変調回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3444426B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002315749A (ja) * 2001-04-24 2002-10-29 Olympus Optical Co Ltd 超音波駆動回路
JP2006201327A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Seiko Epson Corp 信号生成回路、電気光学装置及びその駆動方法
US7180720B2 (en) 2001-01-19 2007-02-20 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Failure detection device for hydraulic motor and hydraulic drive vehicle
JP2018196011A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 株式会社デンソー パルス発生装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7180720B2 (en) 2001-01-19 2007-02-20 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Failure detection device for hydraulic motor and hydraulic drive vehicle
JP2002315749A (ja) * 2001-04-24 2002-10-29 Olympus Optical Co Ltd 超音波駆動回路
JP2006201327A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Seiko Epson Corp 信号生成回路、電気光学装置及びその駆動方法
JP2018196011A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 株式会社デンソー パルス発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3444426B2 (ja) 2003-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100477624B1 (ko) 액정 표시 제어 회로
US5206635A (en) Method and apparatus for multi-level tone display for liquid crystal apparatus
JP3620310B2 (ja) パルス発生装置および画像記録装置
US5428321A (en) Pulse width modulator having controlled delay circuit
JPH0629797A (ja) パルス発生回路
JP3444426B2 (ja) パルス幅変調回路
KR100247826B1 (ko) 펄스폭변조회로
JP2005309393A (ja) ディスプレイ駆動装置及びその駆動方法
JP2005173135A (ja) Pwm信号生成回路及び表示ドライバ
JP2734570B2 (ja) 液晶表示回路
JP3298959B2 (ja) パルス幅変調回路
JPH06204825A (ja) パルス幅変調回路
JP3326890B2 (ja) パルス幅変調回路
JPH06188691A (ja) パルス幅制御装置
JP3872625B2 (ja) 発光ディスプレイの駆動装置
JP2785642B2 (ja) 階調記録方法
JP3487437B2 (ja) パルス幅変調回路
JP3326888B2 (ja) パルス幅変調回路
JP3326887B2 (ja) パルス幅変調回路
JPH01295228A (ja) 液晶パネル駆動回路
JPH08152596A (ja) 液晶駆動回路
JP2810490B2 (ja) 熱転写型プリンタの発熱パルス作成方法
JP3884602B2 (ja) 発光ディスプレイの駆動装置
KR19990023415A (ko) 플립플롭회로 및 회로설계시스템
JPH0534409A (ja) テストモード制御信号生成回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 10