JPH0637518B2 - 多環式含窒素構造をもつトリペプチド誘導体 - Google Patents

多環式含窒素構造をもつトリペプチド誘導体

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JPH0637518B2
JPH0637518B2 JP63147930A JP14793088A JPH0637518B2 JP H0637518 B2 JPH0637518 B2 JP H0637518B2 JP 63147930 A JP63147930 A JP 63147930A JP 14793088 A JP14793088 A JP 14793088A JP H0637518 B2 JPH0637518 B2 JP H0637518B2
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    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規トリペプチド、その製造法、およびこれを
含有する医薬品組成物に関する。
生物学的反応を修飾した多くの天然または合成ペプチ
ド、とりわけタフトシン、即ち式Thr-Lys-Pro-Argを有
する天然テトラペプチドは公知である。
トレオニンをオキサゾリジノン−カルボキシ残基により
置き換えたタフトシン類縁体がY.STABINSKY等(Int.J.P
eptide,Protein Research,1978;12;130〜1
38)により記述された。しかしこの誘導体はタフトシ
ンの活性の僅か約半分を留めているだけである。
欧州特許願第0,190,058号明細書はプロリンを
多環式含窒素構造により置き換えたタフトシン類縁体を
記載している。
しかし、最近の研究(V.A.NAJJAR;Annals of the New
York Academy of Science;419巻−Antineoplastic,
immunogenic and other effects of the tetrapeptide
tuftsin,New York Academy of Science,New York−19
83)によれば、これらすべての化合物は、タフトシン
またはその同族体を開裂させる特異的アミノペプチダー
ゼの作用を受けやすいという不利益を蒙むつている。こ
れは一方においては、トレオニル残基に対する作用であ
り、他方においては、最初のテトラペプチドの活性の抑
制剤であるトリペプチド(Lys-Pro-Arg,タフトシンの場
合)に対する作用である。
このためこのアミノペプチダ−ゼはタフトシンおよびそ
の誘導体をかなり急速に不活性にしてしまうのである。
しかし、このアミノペプチダ−ゼは、リジンのアミノ基
を含むペプチド結合、即ち次の構造: のカルボニル基に対しα−位に同時にアミノ基をもつ化
合物に対してのみ作用しうる。
本発明者等はその活性レベルがタフトシンの活性より大
で、しかも最早テトラペプチド構造をもたず、従つて構
造(a)をもたない新規化合物、事実リジル残基上にグラ
フトしたα−アミノ酸でない構造でトレオニンを置き換
えた新規化合物をここに発見した。従つて、これら新規
トリペプチドはアミノペプチダーゼの作用を受けにくい
高いレベルの活性を有し、従つて一時的でなく治療上の
用途と両立しうる活性を有する特に有利な特徴を具え、
更にこれによつて連続投与の間隔を大きくあけて低用量
での治療に使用できる可能性をもたらす。
更に詳しく言えば、本発明は一般式: 〔式中、 Xは酸素原子または2個の水素原子を表わし、 Yは水素原子またはヒドロキシル基を表わし、あるいは
YはXが2個の水素原子を表わすという条件でアミノ基
を表わし、Rは水素原子、または1から6炭素原子を有
する直鎖または分枝鎖アルキル基を表わし、そしてこれ
らの基は任意に1個以上のヒドロキシ、アミノ、メルカ
プト、 メチルチオまたはカルボキシ基、あるいはアリール基、
例えばフエニル、ピリジルまたはチエニルで置換される
ことがあり、 LysおよびArgは、それぞれペプチド結合で固定されたリ
ジルおよびアルギニル残基を表わし、 は、式: (式中、 mは1またはゼロに等しく、 nおよびpはゼロ、1または2を表わし、 RaおよびRbは水素原子を表わすか、またはp=0のとき
は一緒に結合して直接結合を形成でき、 Bはアルキレン鎖(CH2)q(qは2,3または4に等し
い)を表わすか、あるいはp=0でRaとRbとが一緒にな
つて1本の結合を形成するときは不飽和構造(-CH=CH
-)を表わすが、ただし、m,n,pおよびqの合計
は3から6の整数であることを条件とし、あるいは1,
2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わ
す)を有する二環式構造を表わす〕 を有する誘導体、これらの鏡像体、エピマー、およびジ
アステレオマー、ならびにこれらの製薬上容認しうる酸
または塩基との付加塩に関する。
現在のところ、式(I)で表わされる化合物のうち、環状
構造 が、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノリ
ン、テトラヒドロイソキノリン、ペルヒドロインドー
ル、ペルヒドロイソインドール、ペルヒドロキノリン、
ペルヒドロイソキノリン、ペルヒドロシクロペンタ
〔b〕ピロール、2−アザビシクロ〔2.2.2〕オク
タン、2−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンまたは
1,2,3、4−テトラヒドロ−β−カルボリンを表わ
すものが特によい。
式(I)の化合物に添加して付加塩をつくることができる
酸のうち、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酒石酸、リンゴ
酸、マレイン酸、フマル酸、シユウ酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、シヨウノウ酸、およびクエン酸
などをあげることができる。
式(I)の化合物の塩形成を可能にする塩基として、ナト
リウム、カリウム、カルシウムまたはアルミニウムの水
酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩、
あるいは有機塩基、例えばトリエチルアミン、ベンジル
アミン、ジエタノールアミン、tert−ブチルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン、およびアルギニンなどを使用で
きる。
本発明はまた式(I)の化合物の製造法も包含するもので
あり、本発明方法においては、式(II): 〔式中、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意味をも
ち、 R′はXが酸素原子を表わすときは水素原子またはヒド
ロキシル基、あるいはハロゲン原子、なるべくは臭素原
子(この場合、Xが2個の水素原子を表わすという条件
で)を表わし、 Jは、Kが水素原子を表わすという条件で、水素原子ま
たはヒドロキシル基を表わし、あるいは別法として Jは、KおよびR′の各々が水素原子を表わすという二
重の条件でベンジルオキシカルボニルアミノ基を表わ
し、あるいは別法として JとKは共に、Xが2個の水素原子を表わすという条件
で酸素原子を表わし、 (Z1)は残基Rの可能なアミノ置換基を保護する基、とり
わけベンジルオキシカルボニル基を表わす〕 を有する誘導体を、式(III): Lys(Z)-OtBu (III) (式中、 (Z)はリジンのω−アミノ置換基を保護する基、とりわ
けベンジルオキシカルボニルを表わし、tBuはカルボキ
シ基を保護する基、とりわけtert−ブチル残基を表わ
す)を有する誘導体と、 −還元剤、例えば混合アルカリ金属水素化合物、例えば
アルカリ金属ボロハイドライドあるいは別法としてR′
が水素を表わす場合にはアルカリ金属シアノボロハイド
ライド、 −常用ペプチドカツプリング剤、例えばR′がヒドロキ
シル基を表わす場合にはヒドトキシベンゾトリアゾール
存在下のジシクロヘキシルカルボジイミド、 −塩基性試剤、例えばアルカリ金属塩、例えばR′がハ
ロゲン原子を表わす場合にはアルカリ金属炭酸塩、例え
ば炭酸ナトリウム の存在下に縮合させて式(IV) (式中、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意味をも
ち、J,Kおよび(Z1)は式(II)中のそれと同じ意味をも
ち、(Z)およびtBuは式(III)中のそれと同じ意味をも
つ)を有する誘導体を得、これをそのリジンのカルボン
酸基に関して酸媒質中で脱保護することにより式(V): (式中、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意味をも
ち、J,Kおよび(Z1)は式(II)中のそれと同じ意味をも
ち、(Z)は式(III)中のそれと同じ意味をもつ)を有する
誘導体とし、次にこのものを式(VI): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
共に式(I)中のそれと同じ意味をもつ)を有する誘導体
と縮合させ、そしてこの誘導体自身は式(VII): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
共に式(I)中のそれと同じ意味をもち、tBocはtert−ブ
トキシカルボニル残基を表わす)を有する誘導体とベン
ジルNω−ニトロアルギネート(H-Arg(N02)-OCH2C6H5)
との縮合により式(VIII): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
共に式(I)中のそれと同じ意味をもつ)の誘導体を得、
次にこれをB.GUTTEおよびK.B.MERRIFIELD(J.Am.Chem.S
oc.1969,91,501)記載の方法に従いトリフ
ルオロ酢酸で脱保護して式(VI)の誘導体とすることによ
り得、式(V)の誘導体と式(VI)の誘導体との縮合により
式(IX): 同じ意味をもち、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意
味をもち、J,Kおよび(Z1)は式(II)中のそれと同じ意
味をもち、(Z)は式(III)中のそれと同じ意味をもつ)を
有する誘導体を得ることができ、このものはJとKが一
緒になつて酸素原子を表わす場合には、混合アルカリ金
属水素化物、例えば水素化ホウ素ナトリウムを作用さ
せ、このようにして得られる化合物を、必要に応じ、シ
リカカラム上のクロマトグラフイーといつた古典的分離
技術によりその異性体に分けて式(IX)の誘導体の特別な
場合である一般式(IXa)〔式中、A(それが結合してい
る炭素および窒素原子と共に)、R,X,(Z1),および
(Z)は式(IX)中のそれと同じ意味をもち、Jはヒドロキ
シル基を表わし、Kは水素原子を表わす〕の化合物を得
ることができ、式(IX)または(IXa)の誘導体を水素化触
媒の存在下酸性極性溶媒中での加水素分解により脱保護
して式(I)を有する誘導体を得、このものを必要に応
じ、 製薬上認容しうる酸または塩基と塩形成を行なうか、 その異性体に分離してから、必要に応じ、製薬上容認し
うる酸または塩基と塩形成を行なう。
式(IX)および式(IXa)の誘導体は新規であり、式(I)の誘
導体と同様に本発明の一部をなし、式(I)の化合物の合
成中間体を構成する。
式(I)の化合物は有利な薬理学的性質を有する。
特に、これら誘導体には欧州特許願第0,190,05
8号明細書記載の化合物の主要な性質が少なくとも同等
あるいはそれ以上のレベルで見出されている。
更に詳しく言えば、これら誘導体は「ナチュラルキラ
ー」NK細胞の活動を強める性質がある。黒色腫をもつ
マウスに投与したときこれら誘導体は黒色腫の発育を実
質的に抑制する。これらは病原性細菌株に感染した動物
における免疫防御の高揚をもたらす。これら活性は本発
明に係る化合物の免疫調節性と関係し、動物またはヒト
の治療において、癌、ウイルス性、細菌性、または真菌
性の諸症状、自己免疫疾患、例えば紅斑性狼瘡、あるい
はリウマチ性関節炎、そしてもつと一般的に言えば動物
またはヒトの身体の自然の免疫反応の減退または錯乱か
ら生ずる疾患の治療にその応用性を見出すことができ
る。
更に、本発明に係る誘導体のもつ新規構造によつてこれ
らは前述した特異的アミノペプチダーゼの作用を受けに
くくなつている。このため、本発明誘導体は先行技術に
よる誘導体と比較して持続性のある活性を示し、従つて
明らかに治療用に融和し、特に低用量ならびに長時間間
隔をおいた連続投与が可能となる。
本発明の主題は、一般式(I)を有する少なくとも1種の
化合物、あるいは製薬上容認しうる酸または塩基との付
加塩の1種を、単独で、または1種以上の製薬上容認し
うる無毒性不活性ビヒクルまたは賦形薬との組み合わせ
として含有する医薬品組成物でもある。
本発明に係る医薬品組成物のうち、更に詳しく言えば経
口、非経口、経皮あるいは皮膚を通して鼻、直腸、経
舌、接眼あるいは呼吸による投与に適した組成物、とり
わけ注射用製剤、アエロゾル、点眼あるいは点鼻薬、錠
剤、舌下錠剤、舌下製剤、ゼラチンカプセル、カプセ
ル、丸剤、座剤、クリーム、軟膏、皮膚用ゲル剤、など
をあげることができる。
適当な投薬量は患者の年令と体重、投与経路、治療の指
示内容、および可能な併用治療に応じて変化し、1マイ
クログラムから1グラム/用量/適用にわたる。
下記の例は本発明を説明するものであるが、これを制限
するものではない。
出発原料は文献で知られている。
記載の融点はミクロ−Kofler技術により測定している。
例1 (2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)-ArgOH AHPA-OH:2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニル
ブタン酸 (S)PHI-OH:(2S,3aS,7aS)−ペルヒドロ−2−インドー
ルカルボン酸 段階A:tBoc(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5 W.KONIGおよびR.GEIGER(Ber.,1970,103,78
8)の方法を用いて、欧州特許願第0,190,058
号明細書記載のtBoc(S)PHI-OH0.004モルを、溶媒
として無水ジメチルホルムアミドを使用することによ
り、0.004モルのベンジル(S)−Nω−ニトロアル
ギネートとカツプリングさせる。
tBoc(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5が得られ、それ以上処
理せずに次の段階に使用する。
段階B:(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5 B.GUTTEおよびR.B.MERRIFIELD(J.Am.Chem.Soc.,196
9,91,501)により記述された無水塩化メチレン
中トリフルオロ酢酸による脱保護の方法を用いると、
(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5が、前段階で調製したtBoc
(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5からトリフルオロ酢酸塩の
形で定量的に得られる。
段階C:R.NISHIZAWA等(J.Med.Chem.,1977,
,4,510〜515)により記述された(Z)-(2S,3
R)AHPA-(S)Lys(Z)OtBu(Z)(2S,3R)AHPAを、W.KONIGおよ
びGEIGER(Chem.Ber.,1970,103,788)の方
法に従つて誘導体(S)Lys(Z)-OtBuと縮合させて(Z)(2S,3
R)AHPA-(S)Lys(Z)OtBuを得、これをそれ以上処理せずに
下記段階で用いる。
段階D:(Z)-(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OH (Z)-(2S-3R)-AHPA-(S)Lys(Z)OtBuの末端カルボキシル基
をトリフルオロ酢酸で脱保護する。生成物を乾燥し、エ
チルエーテル中で固化させ(Z)-(2S-3R)AHPA-(S)-Lys(Z)
-OHを得る。
段階E:(Z)-(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)PHI-(S)Arg(NO
2)OCH2C6H5 前記段階で得た(Z)-(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OHを、段階
Aで用いた方法に従つて(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5
カツプリングさせる。後者自体は段階Bで得た。
このようにして得られた(Z)-(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-
(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5をシリカゲル上のクロマト
グラフイー(溶離剤:塩化メチレン/メタノール95:
5;Rf=0.15)により精製する。
段階F:(2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 前記段階で得た(Z)(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)PHI-(S)A
rg(NO2)OCH2C6H5650mgを酢酸100cm3に溶かし、パ
ラジウム添加炭末(パラジウム10%)200mgを加
え、混合物を3kg/cm2の圧力下で20時間水素化する。
触媒を濾別し、酢酸を蒸発させ、残留物を50cm3の水
に溶かし、溶液を濾過し、凍結乾燥する。(2S,3R)AHPA-
(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH(360mg)が二酢酸塩の形で
得られる。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:571:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 124: 122:C6H5-CH2-CH2-NH3 + 115:〔Arg+H-H2O-HN=.=NH〕 例2: (2R,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 例1で用いた手順により、(Z)(2R,3R)AHPA(J.Med.Che
m.1977,20,510〜515)を用いて出発し順
次下記の化合物: (Z)(2R,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OtBu (Z)(2R,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OH (Z)(2R,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H
5 (2R,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH を二酢酸塩の形で得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:571:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 124: 115:〔Arg+H-H2O-HN=.=NH〕 例3 (2S,3S)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 例1で用いた手順により、(Z)-(2S,3S)AHPA(J.Med.Che
m.1977,20,510〜515)から出発して下記
の化合物: (Z)(2S,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-OtBu (Z)(2S,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-OH (Z)(2S,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)PHI-(S)Arg(NO2)OCH2C6H
5 (2S,3S)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH を順次二酢酸塩の形で得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:613:〔M+H-H2O〕 589:〔M+H-NH-.-NH〕 571:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 124: 例4 (2R,3S)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 例1の手順を用いることにより、(Z)-(2R,3S)AHPA(J.M
ed.Chem.1977,20,4,510〜515)から出
発して下記の化合物: (Z)(2R,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-tBu (Z)(2R,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-OH (Z)(2R,3S)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)PHI-(S)Arg(NO2)-OCH2C6
H5 (2R,3S)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH を二酢酸の形で得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:571:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 124: 115:〔Arg+H-H2O-HN=.=NH〕 例5 (2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH ABO-OH:2−アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン−3
−カルボン酸 例1で用いた手順により、段階AのtBoc(S)PHI-OHの代
りに欧州特許願第0,190,058号明細書記載のtB
oc(S)ABO-OHを使用して下記の化合物: 段階A:tBoc(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5 段階B:(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5 を順次得、このものを例1で得た(Z)-(2S,3R)AHPA-(S)L
ys(Z)-OHと縮合させることにより順次、 (Z)(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6
H5 (2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH を二酢酸塩の形で得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:575:〔M+H=HN=.=NH〕 557:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 120:〔C6H5-CH2-CH=NH2 例6および7 N−〔(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(α異性体)および N−〔(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(β異性体) 段階A: 例1の段階AおよびBにおける(Z)-(2S,3R)AHPAの代り
に、R.NISHIZAWAおよびT.SAINO(J.Med.Chem.197
7,20,4,510〜515)に記述された(2RS,3R)
−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕酪酸を使用し
て順次下記化合物: N−{(2RS,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミ
ノ〕ブチリル}−(S)Lys(Z)-OtBu 次に N−{(2RS,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミ
ノ〕ブチリル}−(S)Lys(Z)-OHを得る。
段階B: N−{(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕
ブチリル}−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5
および N−{(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕
ブチリル}−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5 前段階で得たN−{(2RS,3R)−2−ヒドロキシ−3−
〔(Z)−アミノ〕ブチリル}(S)Lys(Z)-OHを、例1の段
階Eで用いた技術に従つて、(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C
6H5(例5参照)とカツプリングさせることにより、N
−{(2RS,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕
ブチリル}-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5
得る。溶離剤として塩化メチレン/メタノール(96:
4)混合物を用いるシリカゲル上のクロマトグラフイー
によりこれら二つの異性体を分離する。
薄層クロマトグラフイー: 固定相:シリカSi 60F254 溶媒 :酢酸エチル α異性体 Rf=0.19 β異性体 Rf=0.12 段階C: N−〔(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH および N−〔(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys(S)ABO-(S)Arg-OH 前段階で得た異性体の各々を、例1の段階Fで用いた技
術に従つて処理し、 例6: N−〔(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(二酢酸塩の形で凍結
乾燥)、 例7: N−〔(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノブチリ
ル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(二酢酸塩の形で凍結
乾燥) を得る。
両異性体に対する 薄膜クロマトグラフイー: 固定相:シリカSi 60F254 溶媒 :酢酸エチル :20 ピリジン :20 水 :15 酢酸 : 5 Rf=0.17 質量分析:〔FAB〕 M/Z:563:〔M+Na〕 541:〔M+H〕 110: (これら二異性体のFAB+質量スペクトルは同一である) 例8: (3S,4S)Sta-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH Sta=スタチン=3−ヒドロキシ−4−アミノ−6−メ
チルヘプタン酸 段階A:(Z)-(3S,4S)Sta D.H.RICH,E.T.SUNおよびA.S.BOPARAI(J.O.C.,197
8,43,18,3624〜3626)の方法により調
製した(3S,4S)−スタチンをM.BERGMANNおよびL.ZERVAS
(Ber.1932,65,1192)の技術を用いて(Z)-
(3S,4S)−スタチンに変換する。
段階B: 例6および7における(2RS,3R)−2−ヒドロキシ−3−
〔(Z)−アミノ)〕酪酸の代りに(Z)-(3S,4S)-Staを用い
ることにより下記化合物: (Z)(3S,4S)Sta-(S)Lys(Z)OtBu (Z)(3S,4S)Sta-(S)Lys(Z)OH (Z)(3S,4S)Sta-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5 (3S,4S)Sta-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH を二酢酸塩の形で順次得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) M/Z:537:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 110: 例9: (R,S)GABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH GABOB:3−ヒドロキシ−4−アミノ酪酸 例8における(3S,4S)−スタチンの代りにGABOBを用いる
ことにより下記化合物: (Z)-(R,S)GABOB (Z)-(R,S)GABOB-(S)Lys(Z)OtBu (Z)-(R,S)GABOB-(S)Lys(Z)OH (Z)-(R,S)GABOB-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)OCH2C6H
5 (R,S)GABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH を順次得る。これを二酢酸塩の形でこれを凍結乾燥す
る。
質量分析:FABスペクトル M/Z:563:〔M+Na〕+ 541:〔M+H〕 115: 110: 例10: 〔(S)−3−フエニル−2−アミノプロピル〕−(S)Lys-
(S)-ABO-(S)Arg-OH 段階A:{(S)−3−フエニル−2−(Z)アミノプロピ
ル}(S)Lys(Z)-OtBu R.NISHIZAWAおよびT.SAINO(J.Med.Chem.1977,
,510〜515)の方法に従つて得た(Z)-(S)−フ
エニルアラニナルを、J.Martinez(J.Med.Chem.198
5,28,1874〜1979)の技術に従つて水素化
シアノホウ素ナトリウム存在下(S)Lys-(Z)-OtBuを用い
て還元的アミノ化する。{(S)−3−フエニル−2−
〔(Z)−アミノ〕プロピル}−(S)Lys(Z)-OtBuが、シリ
カゲル上クロマトグラフイー(溶離剤:塩化メチレン/
エタノール95:5)による精製後に74%の収率で得
られる。
スペクトル的特徴: 赤外:vs NH:3320cm-1 vs CO:1720cm-1 段階B:{(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミノ〕プ
ロピル}(S)Lys(Z)-OH 前段階で得た{(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミ
ノ〕プロピル}(S)Lys(Z)-OH15gに、酢酸エチル中塩
酸の2N溶液を室温で18時間作用させる。混合物を乾
固し、残留物をエーテルにとり、続いて濾過し、酢酸エ
チルで洗浄し、{(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミ
ノ〕プロピル}(S)Lys(Z)-OHを塩酸塩の形で収率66%
で得る。
スペクトル的特徴: 赤外:ν(C=0):1730および1680cm-1 段階C:{(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミノ〕プ
ロピル}(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH 例5における(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OHの代りに前段階
で得た{(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミノ〕プロ
ピル}−(S)Lys(Z)-OHを用いることにより、下記の化合
物: {(S)−3−フエニル−2−〔(Z)−アミノ〕プロピル}
−(S)Lys (Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)OCH2-C6H5 〔(S)−3−フエニル−2−アミノプロピル〕−(S)Lys-
(S)ABO-(S)ArgOH を順次得、これを三酢酸塩の形で凍結乾燥する。
スペクトル的特徴: 質量分析: FAB+スペクトル〔M+H〕M/Z:573 FAB-スペクトル〔M-H〕M/Z:571 例11 〔(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(α異性体) 例12 〔(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(β異性体) 段階A:(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
4−フエニル−2−オキソ−1−ブロモブタン H.BODANSKYおよびA.BODANSKY(“The practice of pept
ide synthesis”,109頁,Springer Verlag(198
4)記載の技術に従つて(Z)-(S)−フエニルアラニンと
イソブチルクロロホルメートとの間で混合無水物を調製
し、THE50cm3中のこの混合無水物25ミリモルの溶液
を得る。
0℃に冷却したこの溶液にジアゾメタンのエーテル溶液
(250cm3中1.8g)を1時間にわたり加え、混合物を
20℃で3時間30分かきまぜ次に窒素気流を用いて過
剰のジアゾメタンを追い出す。得られたジアゾケトン
(薄層クロマトグラフイー:固定相シリカSi 60F254,
トルエン/酢酸エチル75:25溶媒、Rf=0.25)
を、I.H.HALLおよびL.J.LOEFFLER(J.Med.Chem.198
0,23,275〜278)の技術に従つて(S)−3−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−フエニル−2−
オキソ−1−ブロモブタンに68%収率で変換する。薄
層クロマトグラフイー:固定相シリカSi 60F254,溶媒
トルエン/酢酸エチル75:25,Rf=0.45。
スペクトル的特徴: vs NH:3320cm-1 vs CO(カルバメート:1740cm-1 vs CO(ケトン) :1690cm-1 段階B:N−〔(S)−3−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)Lys(Z)O
H 前段階で得た(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−4−フエニル−2−オキソ−1−ブロモブタン20
ミリモルを、テトラヒドロフラン90cm3およびジメチ
ルホルミアミド10cm3の混合物に溶かす。(コマーシ
ヤル)(S)Lys(Z)OtBuトリフルオロ酢酸塩2ミリモルお
よび炭酸ナトリウム4ミリモルを加え、次に混合物を3
時間還流する。これを蒸発乾固し、残留物を酢酸エチル
100cm3に再び溶かし、溶液を飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ
る。N−〔(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)Lys(Z)-OtBu
をシリカゲル上のクロマトグイラフイー(溶媒:CH2cl2
/MeOH95:5)により精製し、酢酸エチル中塩酸の2
N溶液50cm3に溶かす。20℃で18時間後、混合物
を蒸発乾固し、N−〔(S)−3−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)L
ys(Z)-OHをエーテル中で塩酸塩の形で固化させ、それ以
上処理することなく次の段階で使用する。
段階C:N−〔(S)−3−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)Lys(Z)-
(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5 例5における(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-OHの代りに、前段
階で得られたN−〔(S)−3−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ−4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)Lys
(Z)OHを用いることにより、N−〔(S)−3−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−4−フエニル−2−オキソブチ
ル〕−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5を得、
このものを、シリカゲル上のクロマトグラフイー(溶
媒:CH2cl2/MeOH90:10,Rf:0.65)により精
製する。
段階D:{(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミ
ノ〕−4−フエニルブチル}−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Ar
g(NO2)-OCH2C6H5(α異性体) および {(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕−4
−フエニルブチル}−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-O
CH2C6H5(β異性体) 前段階で得られたN−〔(S)−3−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−4−フエニル−2−オキソブチル〕−
(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OCH2C6H5のケト基を、
メタノール中水素化ホウ素ナトリウムの作用でアルコー
ルに還元する。二つのジアステレオ異性体をシリカゲル
上のクロマトグラフイー(溶媒:CH2cl2/エタノール9
0:10)により分離する。
段階E:〔(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4
−フエニル−ブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH (α異性体) および 〔(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ル−ブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH (β異性体) 前の段階で得られた異性体の各々を、例1の段階Fで用
いた技術に従つて処理し 例11:〔(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4
−フエニルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH (α異性体) (三酢酸塩の形で凍結乾燥) 例12:〔(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4
−フエニルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH (β異性体) (三酢酸塩の形で凍結乾燥) を得る。
質量分析:(DCIスペクトル(NH3)) 両異性体に対し: M/Z:585:〔M+H-H2O〕 543:〔M+H-H2O-HN=.=NH〕 例13および14 〔(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(α異性体) および 〔(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(β異性体) 例11および例12の手順においてZ−(S)−フエニル
アラニンの代りにZ−(R)−フエニルアラニンを用いる
ことにより順次下記化合物: (R)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−フエ
ニル−2−オキソ−1−ブロモブタン N−〔(R)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
4−フエニル−2−オキソブチル〕−(S)Lys(Z)-OH N−〔(R)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
4−フエニル−2−オキソ−ブチル〕−(S)Lys(Z)-(S)A
BO-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5 次に {(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)−アミノ〕−4
−フエニルブチル}−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)OC
H2C6H5 (α異性体) および {(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−〔(Z)アミノ−4−フ
エニルブチル}−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg(NO2)OCH2C6H5 (β異性体) そして次に 例13: 〔(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)ArgOH(α異性体)(三
酢酸塩の形で凍結乾燥) 例14: 〔(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フエニ
ルブチル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH(β異性体)
(三酢酸塩の形で凍結乾燥) を得る。
本発明化合物の薬理学的研究 例1〜例14で得た本発明化合物が免疫適格細胞の活動
を刺激する能力を容器内および生体内で証明した。
例15 容器内食作用刺激 容器内で、DESCAMPS B.,1980(Ann.Immunol.Inst.P
ast.,131C,2号,10頁)記載の技術を用いて例
1〜例14で得た本発明化合物による大食細胞の食作用
の刺激を測定した。即ち、マウス(B6D2F1株)の腹膜大
食細胞を細胞10個/皿の割合でペトリ皿に接種し
た。培養を培地に加えた後、本発明化合物を水溶液とし
て25マイクロモル/皿の濃度で加え、次に特異的免疫
グロブリンでオプソニン化した羊赤血球を導入した。1
時間の接触後、培養を洗浄し、赤血球2個より多くを摂
取した大食細胞の数をかぞえた。
例1〜例14で得た本発明化合物は、対照培養と比較し
て大食細胞の食細胞力を約25%増した。同じ条件下
で、タフトシンの活性化力は15%である。
例16 NK活性の増進 例1〜例14で得た本発明化合物をこれらの「ナチユラ
ルキラー」活性増進の能力についても試験した。この能
力を具えた細胞は、敗血症、ウイルス性または潰瘍の侵
入に関して身体の第一線の防御となる。
これらの刺激力を評価するために、REYNOLDS等、198
1(J.Immunol.127,282)の技術に従つて本発明
に係る化合物を調べた。
化合物を20から50μg/kgの用量でB6D2F1株マウス
に静脈注射をした。
処理の3日後、動物を殺し、脾臓を取り出し、その成分
の細胞に砕き、これを放射性クロムであらかじめ標識し
たYAC−1潰瘍細胞存在下に培養に接種した。インキユ
ベーシヨン後、本発明化合物の破壊力を解放されたクロ
ムの量で測定した。
例1〜例14で得た本発明化合物は25μg/kgの用量
でクロムの解放増加を誘発した。その量は対照に関して
15%のオーダーであるのに対し、タフリンは40μg
/kgの用量で僅か10%の増加を生じたに過ぎない。
例17 B16黒色腫の発育阻止 癌性潰瘍の黒色腫は患者の免疫系の反応に敏感である。
従つて、これらは制癌防御作用の刺激を評価するスクリ
ーニングの一モデルとなる。
例1〜例14で得た本発明化合物は生成物を週三回20
μg/kg割合で腹腔内投与したときマウスB16黒色腫
の発育速度を40%だけ減少させうることが示された。
同じ条件下でタフトシンは移植された潰瘍の発育減少と
増進できないことが示された。
例18 動物の感染に対する抵抗の増加 幾つかの病原性細菌株はこれらを接種した健常宿主を殺
すことができる。これは、例えばKlebsiella pneumonia
e,即ち肺炎を起こさせる病原体の場合である(Parant,
M.等,Proc.Natl.Acad,Sci.USA,1978,75,7
号,3395)。
例1〜例14で得た本発明化合物は60μg/動物の用
量で感染の48時間前に投与したとき、Klebsiellapneu
moniae株7823を腹腔内接種した体重20から25g
の雌Swissマウスの感染による死亡から保護できた。同
じ条件下でタフトシンは動物の僅か20%を救うことが
できただけであつた。
例19 ミトーゲンに対するリンパ球反応の増加 植物から抽出されるレクチンは、通常は特異的抗原によ
つてもたらされるリンパ球増殖の刺激の代りに容器内で
リンパ球増殖を刺激できる。これら作用物質がリンパ球
ミトーゲンである。
このようなミトーゲンにリンパ球を接触させた後、増殖
の強度を測定でき、それによつてある化合物で処理され
た動物の免疫保護反応性を測定できる(Daguillar,F.,M
ed.Clin.North.Am.,56,293)。
このようにして、例1〜例14で得た本発明に係る化合
物0.5mg/kgで処理し、そして0.5mg/mlの濃度のコンカナ
バリンAは暴露したマウスの脾臓リンパ球は、未処理動
物のリンパ球のそれの1.8倍にほぼ等しい増殖に一致す
る。
例20 医薬品組成物 注射溶液 (2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 0.020g 注射用の水 十分量を加えて 1.5cm3とする錠剤 錠剤1000錠を製造する処方 (2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)PHI-(S)ArgOH 25g ヒドロキシプロピルセルロース 1g コーンスターチ 10g 乳糖 100g ステアリン酸マグネシウム 2g タルク 2g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/02 ADY 8314−4C ADZ 8314−4C C07K 1/02 8318−4H 1/06 8318−4H (72)発明者 クロード クデヌック フランス国ラ セレ サン‐クロウ,アブ ニュ デ シルクール 23ビス

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: 〔式中、 Xは酸素原子または2個の水素原子を表わし、 Yは水素原子またはヒドロキシル基を表わし、あるいは
    YはXが2個の水素原子を表わすという条件でアミノ基
    を表わし、 Rは1から6炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキ
    ル基を表わし、そしてこれら基は1個以上の、同一の又
    は異なるヒドロキシ、アミノ、又はフェニルで置換され
    ており、 LysおよびArgは、それぞれペプチド結合でつなが
    ったリジルおよびアルギニル残基を表わし、 は式: (式中、mは1またはゼロに等しく、 nおよびpはゼロ、1または2を表わし、 RaおよびRbは水素原子を表わし、あるいはp=0の
    ときは一緒に結合して直接結合を形成でき、 Bはアルキレン鎖(CH)q(ここでqは2、3また
    は4に等しい)を表わすか、あるいは p=0そしてRaとRbとが一緒になって1本の結合を
    形成する場合には不飽和構造(−CH=CH−)を表
    わすが、ただし、m,n,pおよびqの合計は3から6
    の整数であることを条件とし、あるいは1,2,3,4
    −テトラヒドロ−β−カルボリンを表わす)を有する二
    環式構造を表わす〕 で表わされる化合物、これらの鏡像体、エピマーおよび
    ジアステレオマーならびにこれらの製薬上容認しうる酸
    または塩基との付加塩。
  2. 【請求項2】環状構造 は、 インドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノリン、
    テトラヒドロイソキノリン、ペルヒドロインドール、ペ
    ルヒドロイソインドール、ペルヒドロキノリン、ペルヒ
    ドロイソキノリン、ペルヒドロシクロペンタ〔b〕ピロ
    ール、2−アザビシクロ「2.2.2〕オクタン、2−
    アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンまたは1,2,
    3,4−テトラヒドロ−β−カルボリンを表わす、請求
    項第1項記載の化合物、これらの異性体、エピマーおよ
    びジアステレオ異性体、ならびに製薬上容認しうる酸ま
    たは塩基との付加塩。
  3. 【請求項3】環状構造 は、ペルヒドロインドールまたはアザビシクロ〔2.
    2.2〕オクタンを表わす、請求項第1項および第2項
    のいずれかに記載の化合物、これらの鏡像体、エピマー
    およびジアステレオマー、ならびにこれらの製薬上容認
    しうる酸または塩基との付加塩。
  4. 【請求項4】AHPA−(S)Lys−(S)PHI−
    (S)Arg−OH,その異性体、およびその製薬上容
    認しうる酸または塩基との付加塩。
  5. 【請求項5】(2S,3R)AHPA−(S)Lys−
    (S)PHI−(S)Arg−OHおよびその製薬上容
    認しうる酸または塩基との付加塩。
  6. 【請求項6】AHPA−(S)Lys−(S)ABO−
    (S)Arg−OH,その異性体およびその製薬上容認
    しうる酸または塩基との付加塩。
  7. 【請求項7】N−〔(R)−2−ヒドロキシ−3−アミ
    ノブチリル−(S)Lys−(S)ABO−(S)Ar
    g−OH、その異性体および製薬上容認しうる酸または
    塩基との付加塩。
  8. 【請求項8】〔(S)−3−フェニル−2−アミノプロ
    ピル〕−(S)Lys−(S)ABO−(S)Arg−
    OH、その異性体およびその製薬上容認しうる酸または
    塩基との付加塩。
  9. 【請求項9】〔(S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−
    4−フェニルブチル〕−(S)Lys−(S)ABO−
    (S)Arg−OH、その異性体およびその製薬上容認
    しうる酸または塩基との付加塩。
  10. 【請求項10】〔(R)−2−ヒドロキシ−3−アミノ
    −4−フェニルブチル〕−(S)Lys−(S)ABO
    −(S)Arg−OH、その異性体およびその製薬上容
    認しうる酸または塩基との付加塩。
  11. 【請求項11】式(I)を有する誘導体の製造法におい
    て、 式(II): 〔式中、RおよびXは式(I)におけると同じ意味をも
    ち、 R′はXが酸素原子を表わすときは水素原子あるいはヒ
    ドロキシル基、あるいはハロゲン原子、なるべくは臭素
    原子(この場合Xが2個の水素原子を表わすという条件
    で)を表わし、 Jは、Kが水素原子を表わすという条件で、水素原子ま
    たはヒドロキシル基を表わし、あるいは別法として JはKおよびR′の各々が水素原子を表わすという二重
    の条件でベンジルオキシカルボニルアミノ基を表わす
    か、あるいは別法としてJおよびKは共に、Xが2個の
    水素原子を表わすという条件で酸素原子を表わし、 (Z)は残基Rの可能なアミノ置換基を保護する基、
    とりわけベンジルオキシカルボニル基を表わす〕 を有する誘導体を、式(III): Lys(Z)−OtBu (III) (式中、(Z)はω−アミノ置換基を保護する基、とり
    わけベンジルオキシカルボニルを表わし、tBuはカル
    ボキシル基を保護する基、とりわけtert−ブチル基
    を表わす)を有する誘導体と、 −アルカリ金属ボロハイドライドあるいは別法として
    R′が水素を表わす場合にはアルカリ金属シアノボロハ
    イドライド、 −R′がヒドロキシル基を表わす場合にはヒドロキシベ
    ンゾトリアゾール存在下のジシクロヘキシルカルボジイ
    ミド、 −R′がハロゲン原子を表わす場合にはアルカリ金属炭
    酸塩 の存在下に縮合させて式(IV) (式中、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意味をも
    ち、J、Kおよび(Z)は式(II)中のそれと同じ意
    味をもち、(Z)およびtBuは式(III)中のそれと
    同じ意味をもつ)を有する誘導体を得、これをそのリジ
    ンのカルボン酸基に関して酸媒質中で脱保護することに
    より式(V): (式中、RおよびXは式(I)中のそれと同じ意味をも
    ち、J、Kおよび(Z)は式(II)中のそれと同じ意
    味をもち、(Z)は式(III)中のそれと同じ意味をも
    つ)を有する誘導体とし、次にこのものを式(VI): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
    共に式(I)中のそれと同じ意味をもつ)を有する誘導
    体と縮合させ、そしてこの誘導体自身は式(VII): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
    共に式(I)中のそれと同じ意味をもち、tBocはt
    ert−ブトキシカルボニル残基を表わす)を有する誘
    導体とベンジルNω−ニトロアルギネート(H−Arg
    (NO)−OCH)との縮合により式(VI
    II): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
    共に式(I)中のそれと同じ意味をもつ)の誘導体を得
    てから次にこれをトリフルオロ酢酸で脱保護して式(V
    I)の誘導体とすることにより得、式(V)の誘導体と
    式(VI)の誘導体との縮合により式(IX): (式中、Aはそれが結合している炭素および窒素原子と
    共に式(I)中のそれと同じ意味をもち、RおよびXは
    式(I)中のそれと同じ意味をもち、J,Kおよび(Z
    )は式(II)中のそれと同じ意味をもち、(Z)は式
    (III)中のそれと同じ意味をもつ)を有する誘導体を
    得、このものはJとKが一緒になって酸素原子を表わす
    場合には、混合アルカリ金属水素化物を作用させ、この
    ようにして得られる化合物を、必要に応じ、シリカカラ
    ム上のクロマトグラフィーといった古典的分離技術によ
    りその異性体に分けて式(IX)の誘導体の特別な場合で
    ある一般式(IXa)〔式中、A(それが結合している炭
    素および窒素原子と共に)、R、X、(Z)、および
    (Z)は式(IX)中のそれと同じ意味をもち、Jはヒド
    ロキシル基を表わし、Kは水素原子を表わす〕の化合物
    を得、式(IX)または(IXa)の誘導体を水素化触媒の
    存在下酸性極性溶媒中での加水素分解により脱保護して
    式(I)を有する誘導体を得、このものを、 製薬上容認しうる酸または塩基と塩形成を行なうか、 その異性体に分離してから、必要に応じ、製薬上容認し
    うる酸または塩基と塩形成を行なう上記方法。
  12. 【請求項12】請求項第1項記載の化合物の製造に役立
    つ、請求項第11項記載の一般構造式(IX)または(IX
    a)を有する化合物。
  13. 【請求項13】活性成分として請求項第1項から第10
    項までのいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物
    を、1種以上の製薬上容認しうる無毒性不活性ビヒクル
    または賦形薬と組み合わせて含有し、身体の免疫防衛の
    妨害と関連した症状の治療に有用な、医薬品組成物。
JP63147930A 1987-06-16 1988-06-15 多環式含窒素構造をもつトリペプチド誘導体 Expired - Lifetime JPH0637518B2 (ja)

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