JPH0637333A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0637333A
JPH0637333A JP21222192A JP21222192A JPH0637333A JP H0637333 A JPH0637333 A JP H0637333A JP 21222192 A JP21222192 A JP 21222192A JP 21222192 A JP21222192 A JP 21222192A JP H0637333 A JPH0637333 A JP H0637333A
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JP
Japan
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conductivity type
impurity density
type high
region
high impurity
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JP21222192A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamamoto
健司 山本
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Hブリッジのモータ駆動回路などのスイッチ
ングデバイス素子として使用されるときに、部品点数の
少ない簡単な構造で、高周波化に十分良好に対応可能で
ある。 【構成】 電極34をドレイン,第二導電型高不純物密
度領域28をゲ−トとして機能させ、電極群32への電
圧印加をオフ・オンすることで、ゲ−トに挟まれたソ−
スとして機能する領域に流れる主電流をオン・オフ制御
できる。ところで、第一導電型高不純物密度基板26,
第一導電型低不純物密度領域27,第二導電型高不純物
密度領域31により、接合ダイオードが形成され、ソー
スに逆電圧が印加された場合には、この逆電圧はボンデ
ィングパット36を介し接合ダイオードに加わり、接合
ダイオードを通じて電流が流れる。従って、この接合ダ
イオードを転流ダイオードとして機能させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動用パワード
ライブ素子、あるいは誘導加熱、CVD等などの工業用
に使用する高周波電源用パワーデバイス素子、さらにO
A機器やAV機器等の電源ユニットのスイッチング電源
用低オン抵抗デバイス素子などに適用可能な半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示されているようなDMO
S構造の電界効果トランジスタ(FET)が知られてい
る。このFETは、N+型基板6上にN型エピタキシャ
ル層7が形成され、N型エピタキシャル層7にP型チャ
ネル形成領域10が形成され、P型チャネル形成領域1
0にソースとなるN+型領域11が形成されている。ま
た、N型エピタキシャル層7上には、ゲート酸化膜8を
介してゲート電極9が設けられている。また、ソースと
なるN+型領域11に接してソース電極13が設けら
れ、N+型基板6のN型エピタキシャル層6と反対の側
にはドレイン電極14が設けられている。なお、図4に
おいて、符号12は層間絶縁膜でる。さらに、このDM
OS構造のFETは、N+型基板6,N型エピタキシャ
ル層7,P型チャネル形成領域10からなるPNダイオ
ードを内蔵している。図5は図4に示したDMOS構造
のFETの等価回路である。図5において、Trは寄生
バイポーラトランジスタであって、そのベース−コレク
タ接合により、図4のFETのソ−ス13,ドレイン1
4間には、内蔵ダイオードが構成されている。
【0003】図4に示したDMOS構造のFETは、次
のように動作する。すなわち、このFETをオン状態に
するには、ドレイン電極14に正の電位を加えた状態で
さらにゲート電極9に正の電位を印加する。これによ
り、ゲート酸化膜8直下のP型チャネル形成領域10の
表面に反転層が形成され、ソースであるN+型領域11
からの電子流がP型チャネル形成領域10の反転層,N
型エピタキシャル層7を介してN+型基板6に流れ、結
果としてドレイン電極14からソース電極13へ電流が
流れて、FETはオン状態となる。また、このDMOS
構造のFETをオフ状態にするには、ゲート電極9への
電位の印加を取り除けばよい。これにより、P型チャネ
ル形成領域10の反転層が消滅し、電流は遮断されて、
FETはオフ状態となる。さらに、このFETでは、ド
レイン電極14に加わる正の電位に比べて大きな正の電
位がソース電極13に加わった場合には、N+型基板
6,N型エピタキシャル層7,P型チャネル形成領域1
0からなるPNダイオード,すなわち図5の等価回路に
おいて寄生バイポ−ラトランジスタTrのベ−ス−コレ
クタ接合による内蔵ダイオードにより順方向に電流を流
すことができる。このとき、P型チャネル形成領域10
よりN型エピタキシャル層7へホール(正孔)が注入さ
れ、次に、ソース電極13がドレイン電極14に比べ負
になった瞬間に、N型エピタキシャル層7に注入された
ホール(正孔)はソース電極13に吸収される。これに
より、このPNダイオード(内蔵ダイオード)を転流ダ
イオードとして活用することができる。
【0004】例えば、図4のDMOS構造のFETをH
ブリッジのモータ駆動回路のスイッチングパワーデバイ
ス素子として利用することができる。図6はHブリッジ
のモータ駆動回路の一例を示す図であり、このモータ駆
動回路は、リアクタンスである駆動モータ5の駆動コイ
ルに流す電流を4つのDMOS構造のFET1乃至4に
より制御するようになっている。ところで、Hブリッジ
のモータ駆動回路は、スイッチングパワーデバイスとと
もに、転流ダイオードが必要であるが、図4に示すよう
なDMOS構造のFETがスイッチングパワーデバイス
素子として用いられる場合、このFETは内蔵ダイオー
ドD0を有しているので、これを転流ダイオードとして
利用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したようなDMOS構造のFETは、オン状態からオ
フ状態に高速に変化するときに前述の寄生トランジスタ
Trの動作を確実に防止することが困難であり、素子が
破壊され易いという問題があった。すなわち、FETを
オン状態からオフ状態に高速に変化させると、P型チャ
ネル形成領域10の内部抵抗と注入したホール電流,P
N接合の放電電流によってPN接合が順バイアスされ、
+型基板6,N型エピタキシャル層7,P型チャネル
形成領域10,N+型領域11からなる寄生トランジス
タTrが動作しラッチアップにより素子が破壊するとい
う事態が生じる場合があった。このため、このDMOS
構造のFETをHブリッジのモータ駆動回路に使用し、
オン,オフ制御を高周波数で行なう場合、その動作中に
発生する逆起電圧,ブレーキ時の回生電流の処理等の固
有の問題に対応する高耐性,高信頼のパワーデバイス素
子として使用するには限界があった。
【0006】また、近年では、このようなDMOS構造
のFETのゲート駆動電圧を制御ICの5V出力電圧で
駆動できる4V駆動の素子も開発されているが、制御I
Cの5V出力電圧で駆動できる4V駆動のDMOS構造
のFETは、閾値電圧を下げるために、ゲート酸化膜8
を50nm程度に薄くする必要があり、ゲート酸化膜が
静電気により破壊されやすくなるという問題もあった。
【0007】なお、この問題に対しては、特開平2−1
92170に開示されているように、フィールド酸化膜
上に多結晶シリコン層を利用して、ゲート・ソース間に
保護ダイオードを設けて静電気等によるゲート酸化膜の
破壊を防止する技術が提案されている。しかしながら、
このような多結晶シリコン層を利用した保護ダイオード
の形成は、その製造プロセスの増加するとともに、所定
のブレークダウン電圧を得ることが困難であり、また、
ゲート・ソース間に保護ダイオードを設けた形でプロセ
スが終了すると、その後のエージング試験においては、
保護ダイオードのブレークダウン電圧までしか電圧を印
加することができず、信頼性試験等に問題が生じる。
【0008】上述したような問題を回避するため、さら
に図7に示すような静電誘導型電界効果トランジスタが
スイッチングデバイスとして利用され始めている。すな
わち、図7の静電誘導型電界効果トランジスタは、N+
型基板18上にN-型エピタキシャル層19が形成さ
れ、N-型エピタキシャル層19に接してP+ゲート型領
域20が形成されている。また、P+型ゲート領域20
上にはN型エピタキシャル層21が形成され、このN型
エピタキシャル層21と接してN+型ソース型領域22
が形成されている。なお、符号23はソース電極、24
はゲート電極、25はドレイン電極を示す。この静電誘
導型電界効果トランジスタは、構造上寄生トランジスタ
が無く、また、ソース・ゲート間はPN接合であるた
め、図4に示したFETのようなラッチアップにより素
子が破壊することがなく、さらに静電気等の耐性も高
い。
【0009】しかしながら、この静電誘導型電界効果ト
ランジスタを図6に示すようなHブリッジのモータ駆動
回路のスイッチングデバイス素子に応用するときは、必
ず外付けの転流ダイオードが必要になり、部品点数が増
加してコストが高くなる問題があった。また、高周波化
においては、実装上外付けとなることで、配線等のイン
ダクタンス、浮遊容量等の処理が困難となるなどの問題
があった。
【0010】本発明は、Hブリッジのモータ駆動回路な
どのスイッチングデバイス素子として使用されるとき
に、部品点数の少ない簡単な構造で、高周波化に十分良
好に対応可能な半導体装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、第一導電型の高不純物密度基
板上に形成された第一導電型の低不純物密度領域と、該
第一導電型の低不純物密度領域の表面に所定の間隔をへ
だてて形成された複数列の第二導電型高不純物密度領域
と、第二導電型高不純物密度領域間に第二導電型高不純
物密度領域と接することなく形成された第一導電型高不
純物密度領域と、第一導電型の低不純物密度領域の表面
に複数列の第二導電型高不純物密度領域と分離した位置
に形成された第二導電型領域と、複数本の第二導電型高
不純物密度領域に接触配置された第一の電極群と、第一
導電型高不純物密度領域に接触配置された第二の電極群
とを有し、第二の電極群が、第一導電型高不純物密度領
域外で一本化されて、ボンディングパット部として形成
され、ボンディングパット部が第二導電型領域と接触配
置されていることを特徴としている。ここで、ボンディ
ングパット部に接触している第二導電型領域は、第一導
電型の低不純物密度領域および第一導電型の高不純物密
度基板とともに接合ダイオードを形成し、前記ボンディ
ングパット部に逆電圧が印加される場合に、転流ダイオ
ードとして機能するようになっている。このように、転
流ダイオードが内蔵されているので、Hブリッジのモー
タ駆動回路などに使用する場合にも外付けの転流ダイオ
ードが不要となる。またオン抵抗が低く、これにより、
電圧損失を少なくすることができ、また、ゲートには電
極群が直接隣接されるので、ゲート抵抗および入力容量
を小さくすることができる。これにより、高周波駆動デ
バイス素子として非常に適している。
【0012】また、上記第一導電型高不純物密度領域
が、第二導電型高不純物密度領域の長さよりも短かく、
かつ第二導電型高不純物密度領域の深さよりも浅く形成
されていることを特徴としている。これにより、オン・
オフ制御を確実に行うことができる。
【0013】また、第二導電型領域の面積が、前記第一
導電型高不純物密度領域の総面積とほぼ同じになってい
ることを特徴としている。これにより、転流ダイオード
に流れる電流量が主電流量とほぼ同じである場合にも、
良好に動作させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の半導体装置の一実施例の概略平
面図、図2は図1のA−A´線における概略断面図、図
3は図1のB−B´線における概略断面図である。
【0015】図1乃至図3を参照すると、本実施例の半
導体装置は、第一導電型の高不純物密度基板26上に、
第一導電型の低不純物密度領域27が形成され、この第
一導電型の低不純物密度領域27の表面に、第二導電型
高不純物密度領域28が所定の間隔,長さ及び深さで多
数列形成されている。さらに、第二導電型高不純物密度
領域28間の第一導電型の低不純物密度領域27の表面
には、第一導電型の高不純物密度領域29が第二導電型
高不純物密度領域28と接すること無く、また第二導電
型高不純物密度領域28の長さよりも短かく、かつ、第
二導電型高不純物密度領域28の深さよりも浅く形成さ
れている。また、第一導電型の低不純物密度領域27の
表面には、前記第二導電型高不純物密度領域28と前記
第一導電型の高不純物密度領域29とに対応する部分が
開孔した絶縁膜30が設けられ、この絶縁膜30(開孔
部をも含む)上に、第二導電型高不純物密度領域28と
接触する第一の電極群32が形成され、また、第一導電
型の高不純物密度領域29と接触する第二の電極群33
とが形成されている。なお、第一の電極群32,第二の
電極群33は、第二導電型高不純物密度領域28の長
さ,第一導電型高不純物密度領域29の長さよりも各々
長く形成され、また、第一の電極群32,第二の電極群
33は、それぞれ、第二導電型高不純物密度領域28の
形成領域外,第一導電型高不純物密度領域29の形成領
域外で電極配線が一体化され、ボンディングパット部3
5,36として形成されている。また、第二の電極群3
3からなる配線のボンディングパット部36の下には、
第二導電型高不純物密度領域31が第一導電型の低不純
物密度領域27上に形成されており、この第二導電型高
不純物密度領域31は、ボンディングパット部36と接
触している。また、第一導電型の高不純物密度基板26
の裏面には、電極34が形成されている。
【0016】また、ボンディングパット部36下に形成
されている第二導電型高不純物密度領域31の面積は、
第一導電型高不純物密度領域29の総面積とほぼ同じに
なっている。
【0017】次に、このような構成の半導体装置の動作
について説明する。この半導体装置では、機能的に、電
極34をドレイン,第二導電型高不純物密度領域28を
ゲート,第一導電型の高不純物密度領域29をソースと
して動作させることができる。すなわち、電極34と電
極群33との間に所定の電圧が印加され、その際、電極
群32に電圧が印加されていない状態では、第一導電型
の高不純物密度基板26,第一導電型低不純物密度領域
27,第一導電型高不純物密度領域29を介して主電流
ioが流れ(図3参照)、この半導体装置はオン状態と
なっている。この状態で、電極群32に所定電圧を印加
すると、隣接する第二導電型高不純物密度領域28間に
第二導電型の反転層(図3に点線45で示す)が拡が
り、この反転層によって主電流ioを遮断することがで
きる。換言すれば、電極群32への電圧の印加をオフ・
オンすることにより、主電流をオン・オフ制御すること
ができる。ところで、本実施例では、第一導電型高不純
物密度基板26,第一導電型低不純物密度領域27と第
二導電型高不純物密度領域31とにより、接合ダイオー
ドが形成されており、ソース電極としての電極群33に
逆電圧が印加された場合には、この逆電圧は、ボンディ
ングパット36を介し、上記接合ダイオードに加わり、
これにより、接合ダイオードを通じて電流が流れる。従
って、ボンディングパット36下の第二導電型高不純物
密度領域31と第一導電型不純物密度領域(27,2
6)とからなる接合ダイオードを転流ダイオードとして
機能させることができ、例えばHブリッジのモータ駆動
回路に使用する際にも、外部に転流ダイオードの接続が
不要となる。また、第二導電型高不純物密度領域31の
面積を第一導電型高不純物密度領域29の総面積とほぼ
同じにすることによって、半導体中を流れる主電流の電
流密度と接合ダイオードを流れる電流密度とがほぼ等し
くなる場合にも、これに対処することができる。これに
より、主電流と接合ダイオード電流との切り替えを速や
かに行うことができ、ラッチアップ等により素子が破壊
することもなく半導体装置における損失を少なくし、高
周波化に良好に対応することができる。
【0018】本願の発明者は、図1乃至図3に示す半導
体装置を具体的に以下のような工程で作製した。先づ、
半導体基板26には、アンチモンを不純物としてドープ
した比抵抗0.01Ωcm,基板厚さ525μmのN+
の高不純物密度基板を用いた。次いで、この半導体基板
26上に、リンを不純物としてドープした比抵抗1.0
Ωcm,不純物密度5×1015/cm3のエピタキシャル層
を5μm成長させN型の低不純物密度領域27を形成し
た。次に、N型の低不純物密度領域27上に通常の熱酸
化工程により熱酸化膜の絶縁膜30を6000Å形成し
た。
【0019】次に、上記熱酸化膜30に開孔部を通常の
ホトリソグラフィー工程で形成し、この開孔部に第二導
電型高不純物密度領域28,第一導電型高不純物密度領
域29を形成した。なお、第二導電型高不純物密度領域
28は、8μmピッチの間隔で2μmの幅で形成し、ま
た第一導電型高不純物密度領域29は、第二導電型高不
純物密度領域28間の中央の位置に2μmの幅で形成し
た。また、第一導電型高不純物密度領域29は長さを
0.927〜0.805mmとしてN型の低不純物密度領
域27上に総数1948本形成し、総全長を175cmと
した。また、第二導電型高不純物密度領域28は長さを
0.929〜0.807mmとして第一導電型高不純物密
度領域29よりも両側に10μmづつ長く形成した。こ
の時、N型の低不純物密度領域27上のボンディング部
36の形成領域に第二導電型高不純物密度領域31を形
成するために、熱酸化膜の絶縁膜30に開孔部を同時に
形成した。なお、ボンディング部36の形成領域は、N
型低不純物密度領域27上に4個所設け、そのうち2個
所は一つに統合した。また、ボンディング部35の形成
領域は、2個所設けた。第二導電型高不純物密度領域3
1の面積は、一個所当たり80μm×80μmとした。
【0020】次に通常のホトリソグラフィー工程,イオ
ン注入工程,熱拡散工程により第一導電型高不純物密度
領域29をホトレジストで被覆し、不純物としてボロン
をイオン注入し、その後の熱拡散により表面不純物密度
8×1018/cm3,拡散深さ1.5μmのP+型の高不純
物密度領域28を形成した。この時、同時にボンディン
グ部36の形成領域にもP+型高不純物密度領域31が
形成される。
【0021】次に通常のホトリソグラフィー工程,イオ
ン注入工程,熱拡散工程によりP+型の高不純物密度領
域28とP+型高不純物密度領域31とをホトレジスト
で被覆し不純物としてヒ素をイオン注入し、その後の熱
拡散により表面不純物密度2×1020/cm3,拡散深さ
0.75μmのN+型の高不純物密度領域29を形成し
た。この熱拡散工程においては不活性ガスを用いること
で熱酸化膜の絶縁膜30の開孔部に熱酸化膜が生成され
るのを抑えることができた。
【0022】次に通常の全面ライトエッチング工程,A
l膜スパッタ成膜工程,ホトリソグラフィー工程,ドラ
イエッチング工程,アニールシンタリング工程により、
+型の高不純物領域28に接触した電極群32,N+
の高不純物領域29に接触した電極群33,電極群32
を一体化したボンディング部35,電極群33を一体化
しかつP+型高不純物密度領域31と接触したボンディ
ング部36を形成した。次いで、オン抵抗の低減を図る
ため、半導体基板26の裏面を研磨除去し基板厚さを2
50μmとしてNiメッキ,シンタリング工程を行ない
電極34を形成した。
【0023】次に通常のダイシング工程,ダイボンディ
ング工程,ワイヤボンディング工程,モールド工程を行
ないチップサイズとして4mm×4mm角の半導体装置を作
製した。このようにして作製された半導体装置の特性
は、オン抵抗が5.67〜5.89mΩであり、また、
入力容量がオン時に約3000pF、オフ時に500p
Fであった。このようにオン抵抗および入力容量を小さ
くすることができ高周波駆動に対して良好な結果が得ら
れた。
【0024】すなわち、オン抵抗の低いデバイス素子で
あることによって、デバイス素子の電圧損失を少なくす
ることができた。また、ゲートにはAl電極配線が直接
接続されており、ゲート抵抗が小さいことと入力容量が
小さいこととによって、高周波駆動デバイス素子として
の良好な特性のものが得られた。また、DMOS構造の
FETにおいて、ゲ−ト酸化膜を薄くしたときにこれが
静電気により破壊されるという問題を回避することがで
き、ゲ−ト入力保護回路も不要となる。
【0025】また、この半導体装置を2次整流素子とし
て用い、回路方式としてハーフブリッジ回路のスイッチ
ング電源でMHz帯での高周波動作と85%以上の高効
率動作を確認することができた。
【0026】さらに、この半導体装置を2次整流素子と
して用いたスイッチング電源では、外付けの転流ダイオ
ードが不要であり、ゲート入力保護回路も不要であるた
め、部品点数も少なくスイッチング電源を構成すること
ができ、コストを低く抑えることができた。
【0027】上述の具体的な作製例では、第二導電型高
不純物密度領域31の面積は第一導電型高不純物密度領
域29の総面積のほぼ15%となっている。しかしなが
ら、本発明の半導体装置を使用する回路方式により転流
ダイオードに流れる電流がほぼ主電流と同電流値となる
場合は、第一導電型高不純物密度領域29の総面積と第
二導電型高不純物密度領域31の面積とがほぼ等しくな
るように構成するのが望ましい。これにより、オン・オ
フ制御を高速に行なう場合に、主電流と接合ダイオード
電流との切り替えを速やかに行うことができ、ラッチア
ップ等により素子が破壊することもなく半導体装置にお
ける損失を少なくし、高周波化に良好に対応することが
できる。
【0028】また、上述の例では、第一導電型をN型,
第二導電型をP型としたが、第一導電型をP型,第二導
電型をN型とした構成にしても良い。
【0029】さらに、上述の例では、半導体基板として
Si系材料を用いたが、GaAs等の化合物半導体材料
を用いることもでき、化合物半導体材料を用いることに
よってさらに高い高周波数帯での駆動も可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,2,
3記載の発明によれば、ボンディングパット部に接触し
ている第二導電型領域が、第一導電型の低不純物密度領
域および第一導電型の高不純物密度基板とともに接合ダ
イオードを形成し、前記ボンディングパット部に逆電圧
が印加される場合には、転流ダイオードとして機能する
ようになっているので、Hブリッジのモータ駆動回路な
どに使用する場合にも外付けの転流ダイオードが不要と
なる。またオン抵抗が低く、これにより、電圧損失を少
なくすることができ、また、ゲートには電極群が直接隣
接されるので、ゲート抵抗および入力容量を小さくする
ことができる。これにより、高周波駆動デバイス素子と
して非常に適した半導体装置を提供できる。
【0031】また、請求項4記載の発明によれば、上記
第二導電型領域の面積が、前記第一導電型高不純物密度
領域の総面積とほぼ同じになっているので、転流ダイオ
ードに流れる電流量が主電流量とほぼ同じである場合に
も、良好に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例の概略平面図で
ある。
【図2】図1のA−A’線における概略断面図である。
【図3】図1のB−B’線における概略断面図である。
【図4】従来のDMOS構造のFETの断面図である。
【図5】図4のFETの等価回路である。
【図6】Hブリッジのモ−タ駆動回路の一例を示す図で
ある
【図7】静電誘導型電界効果トランジスタの構成図であ
る。
【符号の説明】
26 第一導電型高不純物密度基板 27 第一導電型低不純物密度領域 28 第二導電型高不純物密度領域 29 第一導電型高不純物密度領域 30 絶縁膜 31 第二導電型高不純物密度領域 32 電極群 33 電極群 35 ボンディング部 36 ボンディング部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一導電型の高不純物密度基板上に形成
    された第一導電型の低不純物密度領域と、該第一導電型
    の低不純物密度領域の表面に所定の間隔をへだてて形成
    された複数列の第二導電型高不純物密度領域と、前記第
    二導電型高不純物密度領域間に前記第二導電型高不純物
    密度領域と接することなく形成された第一導電型高不純
    物密度領域と、前記第一導電型の低不純物密度領域の表
    面に前記複数列の第二導電型高不純物密度領域と分離し
    た位置に形成された第二導電型領域と、前記複数本の第
    二導電型高不純物密度領域に接触配置された第一の電極
    群と、前記第一導電型高不純物密度領域に接触配置され
    た第二の電極群とを有し、前記第二の電極群は、前記第
    一導電型高不純物密度領域外で一本化されて、ボンディ
    ングパット部として形成され、前記ボンディングパット
    部は前記第二導電型領域と接触配置されていることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記第一導電型高不純物密度領域は、前記第二導電型高不
    純物密度領域の長さよりも短かく、かつ前記第二導電型
    高不純物密度領域の深さよりも浅く形成されていること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記ボンディングパット部に接触している前記第二導電型
    領域は、前記第一導電型の低不純物密度領域および前記
    第一導電型の高不純物密度基板とともに接合ダイオード
    を形成し、前記ボンディングパット部に逆電圧が印加さ
    れる場合に、転流ダイオードとして機能するようになっ
    ていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記第二導電型領域の面積は、前記第一導電型高不純物密
    度領域の総面積とほぼ同じになっていることを特徴とす
    る半導体装置。
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