JPH0637225U - 平ベルトコンベアの穀粒袋整形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀粒袋の整形を確実に行なう。 【構成】 整形ロール５手前側の搬送径路両側には穀粒
袋４の幅と同一間隔ｗで第１案内板６，６を立設し、整
形ロール５位置の搬送径路両側には第１案内板６，６よ
りも若干広い間隔Ｗをおいて第２案内板７，７を立設す
る。 【効果】 第１案内板６，６により穀粒袋４，４の搬送
姿勢とその左右位置を正確に修正案内して整形ロール５
により正確に穀粒袋４の整形を行ない、又、整形時に
は、広幅の第２案内板７，７により整形を阻害されるこ
となく案内される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、パレタイザー等へ穀粒袋を搬送するに際して、搬送過程で穀粒袋 を整形する平ベルトコンベアの穀粒袋整形装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種平ベルトコンベアの穀粒袋整形装置としては、搬送途中において 穀粒袋の上面に接当回転する整形ロールを用いるものが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この平ベルトコンベアにより搬送する過程で、穀粒袋上面に整形ロールを圧接 して整形を行なう場合には、穀粒袋を一定の姿勢に修正案内した状態で整形する 必要があるが、整形時には逆にこの案内板により充填穀粒の移動が規制され整形 作用が阻害される場合がある。 この考案は、この様な従来技術の欠点を解消しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

駆動ロール１と案内ロール２，２とによって駆動回転される平ベルト３上に穀 粒袋４等を搭載して搬送する形態の平ベルトコンベアにおいて、その搬送径路中 に中央部が大径で両端が小径の太鼓形の整形ロール５を穀粒袋４の上面へ弾発接 当状態で回転可能に軸架すると共に、該整形ロール５手前側の搬送径路両側には 搬送中の穀粒袋４の搬送姿勢を修正する第１案内板６，６を穀粒袋４幅と略同一 間隔ｗで設け、更に、整形ロール５設置位置両側には第１案内板６，６の間隔ｗ よりも若干広い間隔Ｗで第２案内板７，７を設けてなる平ベルトコンベアの穀粒 袋整形装置の構成とする。

【０００５】

【考案の作用及び効果】

穀粒の充填により丸みを帯びた穀粒袋４は平ベルトコンベアによる搬送過程に おいて、該穀粒袋４幅と略々同一間隔ｗで立設する第１案内板６，６により、そ の搬送姿勢及びその左右位置を正確に修正案内されて整形ロール５下方へ搬送さ れる。 該整形ロール５下方に供給される穀粒袋４は、中央が大径で両側が小径の太鼓 形状の該整形ロール５により、該穀粒袋４内の充填物を中央から両側方へ順次押 出す如く作用し、穀粒袋４の上下面を扁平状に整形される。この整形作用により 穀粒袋４は丸みを帯びた状態から扁平状に整形される為、該穀粒袋４の幅が若干 広くなるが、整形位置に設ける第２案内板７，７は、第１案内板６，６よりも若 干広い間隔Ｗで立設してある為、整形作用を阻害することなく、又、整形後の穀 粒袋４両側を案内して姿勢を乱すことなく搬送することができる。

【０００６】

【実施例】

平ベルトコンベアは、終端側を左右の支柱８，８によって支持され傾斜状に構 成されるコンベア枠９，９と該コンベア枠９，９に軸架される駆動ロール１及び 複数の案内ロール２，２と、これらに巻回する平ベルト３等から構成されている 。 整形ロール５は、平ベルト３上を搬送中の穀粒袋４上面に作用して整形を行な うものであり、平ベルト３と略々同幅で中央部が大径で両側が小径の太鼓状に形 成すると共に、周囲の作用面は弾性材で構成してある。

【０００７】 １０，１０は揺動枠であって、その下端をコンベア枠９，９に架設の軸１１に 枢支されると共に、上部には上述の整形ロール５を軸架１２してある。又、該揺 動枠１０の一方側は伝動ケースに兼用してあり、軸１１に取着のスプロケット１ ３と揺動枠１０上部に設けるスプロケット１４との間にチェン１５を巻回し、更 に、該スプロケット１４と同軸に軸架されるギヤ１６と整形ロール軸１２端のギ ヤ１７とを噛合させ該整形ロール５を矢印イ方向へ駆動回転可能に構成してある 。

【０００８】 １８は揺動支持杆であって、揺動枠１０側面に回動自在に保持されるピン１９ にその上端を取着され、更に、その中間をコンベア枠９側面に回動自在に保持さ れる軸２０の軸芯に直交して開設する通孔（図示せず）に摺動自在に挿通してあ る。 ２１はピンであって、揺動支持杆１８の適宜位置に挿通固定してあり、該ピン ２１と軸２０の接当により揺動支持杆１８の摺動範囲を規制し、これによって整 形ロール５の下降位置を規制してある。 更に、該揺動支持杆１８の軸２０から突出する側には圧縮バネ２２を介装する と共に揺動支持杆１８先端にはナット２３を螺合させバネ力を調節可能に構成し てある。

【０００９】 なお、整形ロール５に対応位置する平ベルト３の案内ロール２も、整形ロール ５と同様に中央が大径で両端が小径の太鼓状に形成してある。 ２４は電動機であって、ベルト２５により駆動ロール１を駆動回転してあり、 又、該駆動ロール１からチェン２６を介して前述の軸１１を駆動してある。 整形ロール５手前側の搬送径路両側には、搬送される穀粒袋４幅と略々同一間 隔ｗをおいて第１案内板６，６を立設してあり、更に、整形ロール５位置両側に は第１案内板６，６の間隔ｗよりも若干広い間隔Ｗをおいて第２案内板７，７を 立設してある。第１案内板６，６と第２案内板７，７は連続して一体に設けられ ると共に、コンベア枠９，９に固着の取付板２７に取着されている。

【００１０】 電動機２４の回転はベルト２５を介して駆動ロール１へ伝達され、該駆動ロー ル１と案内ロール２，２に巻回される平ベルト３を矢印ロ方向へ回転させる。 該駆動ロール１からチェン２６を介して軸１１が駆動され、次に、該軸１１に 取着のスプロケット１３からチェン１５によりスプロケット１４が駆動され、更 に該スプロケット１４と同軸に軸架されるギヤ１６と整形ロール軸１２端のギヤ １７との噛合により整形ロール５が矢印イ方向へ駆動回転される。 穀粒の充填により丸みを帯びた穀粒袋４は平ベルトコンベアに搭載され移送さ れるが、この搬送過程において、該穀粒袋４幅と略々同間隔ｗをおいて立設する 第１案内板６，６によりその搬送姿勢を修正され、更に、搬送径路におけるその 左右位置を正確に修正案内されて整形ロール５下方へ搬送される。

【００１１】 該整形ロール５下方に供給される穀粒袋４は、下方へ弾発され中央が大径で両 端が小径の太鼓状の整形ロール５の矢印イ方向、即ち搬送を助長する方向の回転 により、該穀粒袋４内の充填物を中央から両側方へ順次押出す如く作用し、この 整形作用により穀粒袋４は、積重ねに適した扁平形状に整形される。 この整形作用により穀粒袋４は、丸みを帯びた状態から扁平状に整形される為 、該穀粒袋４の幅が若干広くなるが、この整形位置に設ける第２案内板７，７は 第１案内板６，６よりも若干広い間隔Ｗをおいて立設してある為、整形作用を阻 害することなく、又、広幅となる整形後の穀粒袋４の両側を案内してその姿勢を 乱すことなく搬送される。 なお、第１案内板６，６と第２案内板７，７は、その間隔をテーパ状に順次拡 大してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】側面図である。

【図２】平面図である。

【符号の説明】

１ 駆動ロール ２ 案内ロール ３ 平ベルト ４ 穀粒袋 ５ 整形ロール ６ 第１案内板 ７ 第２案内板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動ロール（１）と案内ロール（２），
   （２）とによって駆動回転される平ベルト（３）上に穀
   粒袋（４）等を搭載して搬送する形態の平ベルトコンベ
   アにおいて、その搬送径路中に中央部が大径で両端が小
   径の太鼓形の整形ロール（５）を穀粒袋（４）の上面へ
   弾発接当状態で回転可能に軸架すると共に、該整形ロー
   ル（５）手前側の搬送径路両側には搬送中の穀粒袋
   （４）の搬送姿勢を修正する第１案内板（６），（６）
   を穀粒袋（４）幅と略同一間隔（ｗ）で設け、更に、整
   形ロール（５）設置位置両側には第１案内板（６），
   （６）の間隔（ｗ）よりも若干広い間隔（Ｗ）で第２案
   内板（７），（７）を設けてなる平ベルトコンベアの穀
   粒袋整形装置。