JPH0637161A - 電子ビーム装置 - Google Patents
電子ビーム装置Info
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- JPH0637161A JPH0637161A JP4191031A JP19103192A JPH0637161A JP H0637161 A JPH0637161 A JP H0637161A JP 4191031 A JP4191031 A JP 4191031A JP 19103192 A JP19103192 A JP 19103192A JP H0637161 A JPH0637161 A JP H0637161A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 SEM像に基づいて被検査物の検査を行う電
子ビーム装置に関し、二値化のための閾値の決定を容易
に且つ正確に行う。 【構成】 被検査物14の設計データとしてマスク図デ
ータを格納する手段32と、データのパターンから配線
のエッジ部分の画素数を計数する手段36と、被検査物
14のSEM像を取得する手段22と、該取得されたS
EM像を微分処理して配線のエッジ部分の画像を抽出す
る手段26と、前記配線のエッジ部分の画像及び前記計
数されたエッジ部分の画素数に基づいて2値化のための
閾値を決定し、前記配線のエッジ部分の画像を2値化す
る手段30と、2値化したエッジ部分の画像を配線方向
に投影し、この投影データを前記マスク図データから作
成された投影エッジデータにパターンマッチングさせ、
前記被検査物14と前記電子ビーム12との相対位置を
調整する手段44と、を含む。
子ビーム装置に関し、二値化のための閾値の決定を容易
に且つ正確に行う。 【構成】 被検査物14の設計データとしてマスク図デ
ータを格納する手段32と、データのパターンから配線
のエッジ部分の画素数を計数する手段36と、被検査物
14のSEM像を取得する手段22と、該取得されたS
EM像を微分処理して配線のエッジ部分の画像を抽出す
る手段26と、前記配線のエッジ部分の画像及び前記計
数されたエッジ部分の画素数に基づいて2値化のための
閾値を決定し、前記配線のエッジ部分の画像を2値化す
る手段30と、2値化したエッジ部分の画像を配線方向
に投影し、この投影データを前記マスク図データから作
成された投影エッジデータにパターンマッチングさせ、
前記被検査物14と前記電子ビーム12との相対位置を
調整する手段44と、を含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビームを用いて被
検査物、例えばLSIチップのSEM像を取得し、該S
EM像に基づいて被検査物の検査を行う電子ビーム装置
に関する。
検査物、例えばLSIチップのSEM像を取得し、該S
EM像に基づいて被検査物の検査を行う電子ビーム装置
に関する。
【0002】本発明は、特に、電子ビームによりLSI
チップの内部配線の電圧測定を行ない、LSIの検査を
行なう装置に関するものである。更に詳述すると、被検
査LSIの設計データであるマスク図を用いて、効率的
に測定を行なう装置に関するものである。
チップの内部配線の電圧測定を行ない、LSIの検査を
行なう装置に関するものである。更に詳述すると、被検
査LSIの設計データであるマスク図を用いて、効率的
に測定を行なう装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】LSIチップ内の測定対象の配線に電子
ビームを自動的に位置決めする技術として、測定対象の
配線を含むほぼ同じ領域のSEM像とマスク図とのパタ
ーン・マッチングを行う手法がある。このパターン・マ
ッチング手法のなかでも、配線のエッジ部分を抽出し、
これを縦方向及び横方向の二方向に投影し、該得られた
投影データとマスク図からの投影データとパターン・マ
ッチングにより、それぞれの方向の位置決めを行なう方
法がある。
ビームを自動的に位置決めする技術として、測定対象の
配線を含むほぼ同じ領域のSEM像とマスク図とのパタ
ーン・マッチングを行う手法がある。このパターン・マ
ッチング手法のなかでも、配線のエッジ部分を抽出し、
これを縦方向及び横方向の二方向に投影し、該得られた
投影データとマスク図からの投影データとパターン・マ
ッチングにより、それぞれの方向の位置決めを行なう方
法がある。
【0004】濃淡画像として取得されるSEM像からエ
ッジ部分を抽出するには、微分処理を行なう。ここで、
SEM像では、電圧コントラストにより正レベルの配線
は暗く表れてしまい、微分により検出したエッジ部分の
輝度は低くなる。このため、投影したデータでは、実効
的なエッジの長さが短くなってしまう。以下、この電圧
コントラストの投影を図3を用いて説明する。
ッジ部分を抽出するには、微分処理を行なう。ここで、
SEM像では、電圧コントラストにより正レベルの配線
は暗く表れてしまい、微分により検出したエッジ部分の
輝度は低くなる。このため、投影したデータでは、実効
的なエッジの長さが短くなってしまう。以下、この電圧
コントラストの投影を図3を用いて説明する。
【0005】図3には、電圧コントラストの影響の説明
が示されており、(a)はLSI基板のSEM像を示
し、(b)はSEM像(a)を横軸方向に微分した画像
を示し、(c)は微分画像(b)を横軸方向に投影した
図を示す。
が示されており、(a)はLSI基板のSEM像を示
し、(b)はSEM像(a)を横軸方向に微分した画像
を示し、(c)は微分画像(b)を横軸方向に投影した
図を示す。
【0006】図3(a)のSEM像では、右から3本の
配線,,は、視野内で同じ長さである。しかしな
がら、配線には正レベルのバイアスがかかっており、
配線は、他の2本の配線,より暗く見えている。
このため、図4(c)の投影データでは、配線のエッ
ジ部分a1 ,a2 は、他の2本の配線,のエッジ部
分b1 ,b2 ;c1 ,c2 に比べて短くなっている。す
なわち、電圧コントラストのために、必要なエッジ部分
の長さが正しく得られないという問題がある。また、配
線のエッジ部分b1 ,b2 と配線のエッジ部分
c1 ,c2 との間にもバラツキがある。
配線,,は、視野内で同じ長さである。しかしな
がら、配線には正レベルのバイアスがかかっており、
配線は、他の2本の配線,より暗く見えている。
このため、図4(c)の投影データでは、配線のエッ
ジ部分a1 ,a2 は、他の2本の配線,のエッジ部
分b1 ,b2 ;c1 ,c2 に比べて短くなっている。す
なわち、電圧コントラストのために、必要なエッジ部分
の長さが正しく得られないという問題がある。また、配
線のエッジ部分b1 ,b2 と配線のエッジ部分
c1 ,c2 との間にもバラツキがある。
【0007】上記電圧コントラストの影響を除去するた
めに、微分により得られたエッジ部分の画像を2値化し
た後、該2値化画像に基づいて投影データを得る方法が
ある。以下、この方法を図4を用いて説明する。
めに、微分により得られたエッジ部分の画像を2値化し
た後、該2値化画像に基づいて投影データを得る方法が
ある。以下、この方法を図4を用いて説明する。
【0008】図4には、電圧コントラストの影響を除去
した場合が示されており、(a)は、LSI基板のSE
M像を示し、この図4(a)は前記図3(a)と同様で
ある。この図4(a)のSEM像は、横軸方向に微分さ
れた後、2値化される(図4(b)参照)。この図4
(b)の2値化画像は、横軸方向に投影されて、投影デ
ータが得られる(図4(c)参照)。この図4(c)の
投影データでは、3本の配線,,のエッジ部分a
1 ,a2 ;b1 ,b2 ;c1 ,c2 は、全て同じ長さに
表されており、従って、電圧コントラストの影響が除去
されていることが分かる。
した場合が示されており、(a)は、LSI基板のSE
M像を示し、この図4(a)は前記図3(a)と同様で
ある。この図4(a)のSEM像は、横軸方向に微分さ
れた後、2値化される(図4(b)参照)。この図4
(b)の2値化画像は、横軸方向に投影されて、投影デ
ータが得られる(図4(c)参照)。この図4(c)の
投影データでは、3本の配線,,のエッジ部分a
1 ,a2 ;b1 ,b2 ;c1 ,c2 は、全て同じ長さに
表されており、従って、電圧コントラストの影響が除去
されていることが分かる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
エッジ画像の二値化処理には、以下に記すような問題が
ある。
エッジ画像の二値化処理には、以下に記すような問題が
ある。
【0010】エッジ画像では、画像全体におけるエッジ
部分の占める割合がかなり少ないという特性がある。こ
のため、エッジ画像の輝度ヒストグラムは双峰的になら
ないことが多く、よく知られたモード法、判別閾値法と
いったヒストグラム形状を解析する方法では、2値化の
ための閾値の決定が困難であり、従って、正しくエッジ
部分を抽出できないという問題があった。
部分の占める割合がかなり少ないという特性がある。こ
のため、エッジ画像の輝度ヒストグラムは双峰的になら
ないことが多く、よく知られたモード法、判別閾値法と
いったヒストグラム形状を解析する方法では、2値化の
ための閾値の決定が困難であり、従って、正しくエッジ
部分を抽出できないという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、二値化のための閾値の
決定を容易に且つ正確に行うことを目的とするものであ
り、これによって、正確なパターン・マッチングを可能
とし、効率的なLSIの故障検査を行なうことを目的と
する。
決定を容易に且つ正確に行うことを目的とするものであ
り、これによって、正確なパターン・マッチングを可能
とし、効率的なLSIの故障検査を行なうことを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1には、本発明の原理
による電子ビーム装置のブロック回路が示されており、
本発明に係る電子ビーム装置は、電子ビーム(12)を
被検査物(14)に照射してSEM像を取得し、該SE
M像に基づいて該被検査物(14)の検査を行う電子ビ
ーム装置において、被検査物(14)の設計データとし
てマスク図データを格納する手段(32)と、該格納さ
れたマスク図データのパターンから配線のエッジ部分の
画素数を計数する手段(36)と、被検査物(14)の
SEM像を取得する手段(22)と、該取得されたSE
M像を微分処理して配線のエッジ部分の画像を抽出する
手段(26)と、前記配線のエッジ部分の画像及び前記
計数されたエッジ部分の画素数に基づいて2値化のため
の閾値を決定し、該閾値に基づいて、前記配線のエッジ
部分の画像を2値化する手段(30)と、前記2値化し
たエッジ部分の画像を配線方向に投影し、この投影デー
タを前記マスク図データから作成された投影エッジデー
タにパターンマッチングさせ、前記被検査物(14)と
前記電子ビーム(12)との相対位置を調整する手段
(44)と、を含むことを特徴とする。
による電子ビーム装置のブロック回路が示されており、
本発明に係る電子ビーム装置は、電子ビーム(12)を
被検査物(14)に照射してSEM像を取得し、該SE
M像に基づいて該被検査物(14)の検査を行う電子ビ
ーム装置において、被検査物(14)の設計データとし
てマスク図データを格納する手段(32)と、該格納さ
れたマスク図データのパターンから配線のエッジ部分の
画素数を計数する手段(36)と、被検査物(14)の
SEM像を取得する手段(22)と、該取得されたSE
M像を微分処理して配線のエッジ部分の画像を抽出する
手段(26)と、前記配線のエッジ部分の画像及び前記
計数されたエッジ部分の画素数に基づいて2値化のため
の閾値を決定し、該閾値に基づいて、前記配線のエッジ
部分の画像を2値化する手段(30)と、前記2値化し
たエッジ部分の画像を配線方向に投影し、この投影デー
タを前記マスク図データから作成された投影エッジデー
タにパターンマッチングさせ、前記被検査物(14)と
前記電子ビーム(12)との相対位置を調整する手段
(44)と、を含むことを特徴とする。
【0013】
【作用】次に、図1を参照しながら本発明の電子ビーム
装置の作用を説明する。電子ビーム10では、電子ビー
ム12が被検査LSI14に照射され、該被検査LSI
14からの2次電子16は、検出器18で検出される。
検出器18からの検出信号20は、SEM像取得部22
に供給され、被検査LSI14の画像が濃淡画像である
SEM像として得られる。取得部22からのSEM像2
4は、SEM像配線エッジ抽出部26に供給され、SE
M像に微分操作が加えられ、エッジ部分の画像に変換さ
れる。
装置の作用を説明する。電子ビーム10では、電子ビー
ム12が被検査LSI14に照射され、該被検査LSI
14からの2次電子16は、検出器18で検出される。
検出器18からの検出信号20は、SEM像取得部22
に供給され、被検査LSI14の画像が濃淡画像である
SEM像として得られる。取得部22からのSEM像2
4は、SEM像配線エッジ抽出部26に供給され、SE
M像に微分操作が加えられ、エッジ部分の画像に変換さ
れる。
【0014】この段階のエッジ画像を投影して得られる
一次元データには、配線の長さそのものと電圧コントラ
ストとの影響が合わさったものが見かけのエッジの長さ
として表れる。すなわち、電圧コントラストの影響は輝
度の大小として表れるため、投影データに表れる正レベ
ルの配線のエッジの長さは、それ自身と同程度の長さで
あるが、電圧が印加されていない他の配線のエッジに比
べて短く表れる。この短く表れたエッジは、マスク図デ
ータから抽出されたエッジデータとのパターン・マッチ
ングに与える寄与は少なく、このため、パターン・マッ
チングが失敗する可能性がある。
一次元データには、配線の長さそのものと電圧コントラ
ストとの影響が合わさったものが見かけのエッジの長さ
として表れる。すなわち、電圧コントラストの影響は輝
度の大小として表れるため、投影データに表れる正レベ
ルの配線のエッジの長さは、それ自身と同程度の長さで
あるが、電圧が印加されていない他の配線のエッジに比
べて短く表れる。この短く表れたエッジは、マスク図デ
ータから抽出されたエッジデータとのパターン・マッチ
ングに与える寄与は少なく、このため、パターン・マッ
チングが失敗する可能性がある。
【0015】そこで、抽出部26からのエッジ部分の画
像28を2値化処理部30に供給し、エッジ画像を二値
化することにより、電圧コントラストの影響である輝度
の大小を無効にすることを図る。
像28を2値化処理部30に供給し、エッジ画像を二値
化することにより、電圧コントラストの影響である輝度
の大小を無効にすることを図る。
【0016】ここで、エッジ画像において、有意な輝度
を持つのはほとんどエッジ部分であり、これにノイズが
加わっている。もしエッジ部分の画素数がわかれば、次
のようにして、エッジ部分のみを二値化により抽出する
ための最適な閾値を求めることができる。それは、図2
に示したようにエッジ画像の輝度ヒストグラムを作成
し、輝度の高い部分から画素数を累積していき、累積和
がエッジの画素数に等しくなる輝度を閾値とするという
ものである。
を持つのはほとんどエッジ部分であり、これにノイズが
加わっている。もしエッジ部分の画素数がわかれば、次
のようにして、エッジ部分のみを二値化により抽出する
ための最適な閾値を求めることができる。それは、図2
に示したようにエッジ画像の輝度ヒストグラムを作成
し、輝度の高い部分から画素数を累積していき、累積和
がエッジの画素数に等しくなる輝度を閾値とするという
ものである。
【0017】なお、実際には、エッジ部分の画素数はわ
からないので、ほぼ同じ領域を表すマスク図データにお
けるエッジ部分の画素数で代用する。すなわち、マスク
図データでの配線は図形データとして表されているの
で、容易に配線のエッジ部分を抽出することができ、従
って、エッジの長さや画素数を容易に算出することが可
能である。詳述すると、マスク図データ格納部32から
の被検査LSIのマスク図データのパターン34が、マ
スク図パターン画素計数部36に読みこまれ、この画素
計数部36で、配線のエッジ部分の画素数が算出され
る。
からないので、ほぼ同じ領域を表すマスク図データにお
けるエッジ部分の画素数で代用する。すなわち、マスク
図データでの配線は図形データとして表されているの
で、容易に配線のエッジ部分を抽出することができ、従
って、エッジの長さや画素数を容易に算出することが可
能である。詳述すると、マスク図データ格納部32から
の被検査LSIのマスク図データのパターン34が、マ
スク図パターン画素計数部36に読みこまれ、この画素
計数部36で、配線のエッジ部分の画素数が算出され
る。
【0018】二値化処理部30では、抽出部26からの
エッジ部分の画像28に基づいて、エッジ画像の輝度ヒ
ストグラムを作成し(図2参照)、このヒストグラムと
上記画素計数部36で算出された画素数38とから二値
化の閾値を決定する(図2参照)。そして、この閾値を
用いて、エッジ部分の画像28が二値化され、エッジ部
分のみの抽出が行われる。
エッジ部分の画像28に基づいて、エッジ画像の輝度ヒ
ストグラムを作成し(図2参照)、このヒストグラムと
上記画素計数部36で算出された画素数38とから二値
化の閾値を決定する(図2参照)。そして、この閾値を
用いて、エッジ部分の画像28が二値化され、エッジ部
分のみの抽出が行われる。
【0019】このようにして得られた二値化エッジ画像
40と前記マスク図データ格納部32からのマスク図デ
ータ42から作成されたエッジ・データを用いて、マッ
チング処理部44でパターン・マッチング処理が行われ
る。このマッチング処理部44からの出力信号46を用
いて、前記電子ビーム部10では、被検査LSI14と
電子ビーム12との相対位置が調整される。
40と前記マスク図データ格納部32からのマスク図デ
ータ42から作成されたエッジ・データを用いて、マッ
チング処理部44でパターン・マッチング処理が行われ
る。このマッチング処理部44からの出力信号46を用
いて、前記電子ビーム部10では、被検査LSI14と
電子ビーム12との相対位置が調整される。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1において、電子ビーム部10は、電子ビーム
鏡筒48及びケース50から構成され、ケース50内の
ステージ52上には、被検査LSI14が載置されてい
る。電子ビーム鏡筒48内の電子ビーム銃54から電子
ビーム12が照射され、この電子ビーム12は、ビーム
偏向手段56及びレンズ58を介して、前記ステージ5
2上の被検査LSI14に照射される。この被検査LS
I14からの2次電子16は、検出器18によって検出
され、該検出器18からの検出信号20は、SEM像取
得部22に供給され、被検査LSI14のSEM像が取
得される。
する。図1において、電子ビーム部10は、電子ビーム
鏡筒48及びケース50から構成され、ケース50内の
ステージ52上には、被検査LSI14が載置されてい
る。電子ビーム鏡筒48内の電子ビーム銃54から電子
ビーム12が照射され、この電子ビーム12は、ビーム
偏向手段56及びレンズ58を介して、前記ステージ5
2上の被検査LSI14に照射される。この被検査LS
I14からの2次電子16は、検出器18によって検出
され、該検出器18からの検出信号20は、SEM像取
得部22に供給され、被検査LSI14のSEM像が取
得される。
【0021】前記取得部22からのSEM像24は、S
EM像配線エッジ抽出部26に供給され、該抽出部26
では、SEM像が微分処理され、配線のエッジ部分の画
像が得られる。なお、エッジ抽出部26では、横軸に垂
直なエッジと縦軸に垂直なエッジとを別々に抽出する。
これは、投影データのS/N比を保つためであり、それ
ぞれのエッジについて二値化処理を施して(2値化処理
部30)、マッチング処理部44で投影エッジ・データ
を作成する。
EM像配線エッジ抽出部26に供給され、該抽出部26
では、SEM像が微分処理され、配線のエッジ部分の画
像が得られる。なお、エッジ抽出部26では、横軸に垂
直なエッジと縦軸に垂直なエッジとを別々に抽出する。
これは、投影データのS/N比を保つためであり、それ
ぞれのエッジについて二値化処理を施して(2値化処理
部30)、マッチング処理部44で投影エッジ・データ
を作成する。
【0022】一方、マスク図データ格納部32からのマ
スク図データのパターン34は、マスク図パターン画素
計数部36に供給され、該計数部36では、配線のエッ
ジ部分の画素数が計数される。この計数された画素数
は、次段の2値化処理部30での閾値決定に使用され
る。なお、マスク図データ格納部32は、外部記憶装置
で構成され、エッジ抽出部26、マスク図パターン画素
計数部36、二値化処理部30、マッチング処理部44
は、画像処理を行なう計算機により構成されている。
スク図データのパターン34は、マスク図パターン画素
計数部36に供給され、該計数部36では、配線のエッ
ジ部分の画素数が計数される。この計数された画素数
は、次段の2値化処理部30での閾値決定に使用され
る。なお、マスク図データ格納部32は、外部記憶装置
で構成され、エッジ抽出部26、マスク図パターン画素
計数部36、二値化処理部30、マッチング処理部44
は、画像処理を行なう計算機により構成されている。
【0023】次に、2値化処理部30について説明す
る。2値化処理部30では、抽出部26からのエッジ部
分の画像28に基づいて、エッジ画像の輝度ヒストグラ
ムが作成され(図2参照)、該ヒストグラムと計数部3
6からのエッジ部分の画素数38に基づいて、2値化の
ための閾値が決定される(図2参照)。すなわち、図2
のヒストグラムにおいて、画素数の累積和(斜線が施さ
れた部分)が計数部36からのエッジ部分の画素数に等
しくなったとき、このときの輝度が閾値とされる。そし
て、このようにして決定された閾値を用いて、抽出部2
6からのエッジ部分の画像28が2値化される。
る。2値化処理部30では、抽出部26からのエッジ部
分の画像28に基づいて、エッジ画像の輝度ヒストグラ
ムが作成され(図2参照)、該ヒストグラムと計数部3
6からのエッジ部分の画素数38に基づいて、2値化の
ための閾値が決定される(図2参照)。すなわち、図2
のヒストグラムにおいて、画素数の累積和(斜線が施さ
れた部分)が計数部36からのエッジ部分の画素数に等
しくなったとき、このときの輝度が閾値とされる。そし
て、このようにして決定された閾値を用いて、抽出部2
6からのエッジ部分の画像28が2値化される。
【0024】なお、2値化処理部30では、対応してい
るSEM像とマスク図データのパターンとは厳密には同
じ領域ではないため、片方にしか表示されていない配線
が存在する場合がある。これを考慮して、求めた画素数
にオフセットを加えてもよい。また、SEM像を微分し
たエッジ画像に表れる配線のエッジは、数画素の幅を持
っていることを考慮にいれ、求めた画素数にエッジの幅
を乗じたものを用いてもよい。
るSEM像とマスク図データのパターンとは厳密には同
じ領域ではないため、片方にしか表示されていない配線
が存在する場合がある。これを考慮して、求めた画素数
にオフセットを加えてもよい。また、SEM像を微分し
たエッジ画像に表れる配線のエッジは、数画素の幅を持
っていることを考慮にいれ、求めた画素数にエッジの幅
を乗じたものを用いてもよい。
【0025】また、閾値の決定処理は、横軸に垂直なエ
ッジを求める処理として及び縦軸に垂直なエッジを求め
る処理として個別に行なわれる。それぞれから作成した
エッジ・データのパターン・マッチングを実行すること
で、二次元のマッチングを行うこととなる。
ッジを求める処理として及び縦軸に垂直なエッジを求め
る処理として個別に行なわれる。それぞれから作成した
エッジ・データのパターン・マッチングを実行すること
で、二次元のマッチングを行うこととなる。
【0026】前記2値化処理部30では、決定された閾
値に基づいて、抽出部26からのエッジ部分の画像28
が2値化され、この2値化されたエッジ部分の画像40
は、マッチング処理部44に供給され、投影データが求
められる。一方、マスク図データ格納部32からのマス
ク図データ42に基づいて、マッチング処理部44で
は、投影エッジデータが求められる。そして、マッチン
グ処理部44は、2値化エッジ画像から作成された実際
の投影データとマスク図データから作成された基準の投
影エッジデータとのパターンマッチングを行い、これに
より、前記電子ビーム部10において被検査LSI14
と電子ビーム12との相対位置のずれが求められる。こ
のマッチング処理部44からの出力信号46に基づい
て、被検査LSI14と電子ビーム12との相対位置が
補正され、具体的には、出力信号46に基づいて、電子
ビーム部10内のビーム偏向手段56が作動させられ、
被検査LSI14に対して電子ビーム12を正しい位置
に調整する。
値に基づいて、抽出部26からのエッジ部分の画像28
が2値化され、この2値化されたエッジ部分の画像40
は、マッチング処理部44に供給され、投影データが求
められる。一方、マスク図データ格納部32からのマス
ク図データ42に基づいて、マッチング処理部44で
は、投影エッジデータが求められる。そして、マッチン
グ処理部44は、2値化エッジ画像から作成された実際
の投影データとマスク図データから作成された基準の投
影エッジデータとのパターンマッチングを行い、これに
より、前記電子ビーム部10において被検査LSI14
と電子ビーム12との相対位置のずれが求められる。こ
のマッチング処理部44からの出力信号46に基づい
て、被検査LSI14と電子ビーム12との相対位置が
補正され、具体的には、出力信号46に基づいて、電子
ビーム部10内のビーム偏向手段56が作動させられ、
被検査LSI14に対して電子ビーム12を正しい位置
に調整する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、マスク図データのパターンから配線のエッジ部分の
画素数を計数し、該計数されたエッジ部分の画素数を用
いて閾値を決定し、この閾値でエッジ画像の2値化を行
っている。従って、2値化のための閾値の決定が容易か
つ正確になされるという効果があり、これによって、正
確なパターンマッチングが可能である。
は、マスク図データのパターンから配線のエッジ部分の
画素数を計数し、該計数されたエッジ部分の画素数を用
いて閾値を決定し、この閾値でエッジ画像の2値化を行
っている。従って、2値化のための閾値の決定が容易か
つ正確になされるという効果があり、これによって、正
確なパターンマッチングが可能である。
【図1】本発明の原理による電子ビーム装置のブロック
回路図である。
回路図である。
【図2】エッジ部分の画像の輝度ヒストグラムを示す図
である。
である。
【図3】電圧コントラストの影響の説明図である。
【図4】電圧コントラストの影響を除去した場合の図で
ある。
ある。
10…電子ビーム部 12…電子ビーム 14…被検査LSI 22…SEM像取得部 26…SEM像配線エッジ抽出部 30…2値化処理部 32…マスク図データ格納部 36…マスク図パターン画素計数部 44…マッチング処理部
Claims (3)
- 【請求項1】 電子ビーム(12)を被検査物(14)
に照射してSEM像を取得し、該SEM像に基づいて該
被検査物(14)の検査を行う電子ビーム装置におい
て、 被検査物(14)の設計データとしてマスク図データを
格納する手段(32)と、 該格納されたマスク図データのパターンから配線のエッ
ジ部分の画素数を計数する手段(36)と、 被検査物(14)のSEM像を取得する手段(22)
と、 該取得されたSEM像を微分処理して配線のエッジ部分
の画像を抽出する手段(26)と、 前記配線のエッジ部分の画像及び前記計数されたエッジ
部分の画素数に基づいて2値化のための閾値を決定し、
該閾値に基づいて、前記配線のエッジ部分の画像を2値
化する手段(30)と、 前記2値化したエッジ部分の画像を配線方向に投影し、
この投影データを前記マスク図データから作成された投
影エッジデータにパターンマッチングさせ、前記被検査
物(14)と前記電子ビーム(12)との相対位置を調
整する手段(44)と、 を含むことを特徴とする電子ビーム装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子ビーム装置におい
て、 前記SEM像を微分処理して配線のエッジ部分の画像を
抽出する手段(26)は、2次元のSEM像に対して1
次元の微分処理を行うことにより、配線の直交する2次
元のエッジ部分のうち1方向のエッジ部分を抽出する手
段であることを特徴とする電子ビーム装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2のうちいずれか1項に記
載の電子ビーム装置において、 前記SEM像から得られた配線のエッジ部分の画像を2
値化するための閾値を決定し、該閾値に基づいて配線の
エッジ部分の画像を2値化する手段(30)は、前記設
計データであるマスク図データのパターンから配線のエ
ッジ部分の画素数を計数する手段(36)で計数された
エッジ部分の画素数を用い、該画素数にオフセットを加
えあるいはエッジ部分の幅を乗じたものを閾値とするこ
とを特徴とする電子ビーム装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4191031A JPH0637161A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 電子ビーム装置 |
US08/357,983 US5600734A (en) | 1991-10-04 | 1994-12-19 | Electron beam tester |
US08/783,304 US5825912A (en) | 1901-12-16 | 1997-01-10 | Electron beam tester |
US08/810,736 US5872862A (en) | 1991-10-04 | 1997-02-06 | Electron beam tester |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4191031A JPH0637161A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 電子ビーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637161A true JPH0637161A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16267750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4191031A Withdrawn JPH0637161A (ja) | 1901-12-16 | 1992-07-17 | 電子ビーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637161A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011048758A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | パターンマッチング方法、及びパターンマッチング装置 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP4191031A patent/JPH0637161A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011048758A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | パターンマッチング方法、及びパターンマッチング装置 |
JP2011090470A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Hitachi High-Technologies Corp | パターンマッチング方法、及びパターンマッチング装置 |
US8885950B2 (en) | 2009-10-22 | 2014-11-11 | Hitachi High-Technologies Corporation | Pattern matching method and pattern matching apparatus |
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Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |