JPH0636934A - 平面型磁気素子 - Google Patents

平面型磁気素子

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JPH0636934A
JPH0636934A JP18832592A JP18832592A JPH0636934A JP H0636934 A JPH0636934 A JP H0636934A JP 18832592 A JP18832592 A JP 18832592A JP 18832592 A JP18832592 A JP 18832592A JP H0636934 A JPH0636934 A JP H0636934A
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JP
Japan
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film
substrate
magnetic
thickness
planar
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JP18832592A
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Atsuhito Sawabe
厚仁 澤邊
Toshiro Sato
敏郎 佐藤
Hiroshi Tomita
宏 富田
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
Tetsuhiko Mizoguchi
徹彦 溝口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サイズの大きい基板表面でも高い生産性で製造
することができ、理論値どうりの特性を有する平面型磁
気素子を提供する。 【構成】基板11上に磁性薄膜13、19、平面コイル
17、およびこれらを電気的に絶縁する絶縁膜14、1
8の積層構造を有する平面型磁気素子において、基板に
対する応力の方向が異なる薄膜を組み合わせることによ
り、薄膜全体の内部応力をキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面インダクタや平面ト
ランスなどの平面型磁気素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIなどに代表される集積回路
技術の進歩に伴い各種電子機器の小型化が盛んに進めら
れている。ところが機器全体における電源部の容積率増
大の傾向が顕著になってきた。これは電源部に必須なイ
ンダクタやトランスなどの磁気部品の小型・集積化が他
の部品と比較して著しく遅れているためである。最近、
この課題を解決するために平面コイルと磁性体とを組み
合わせた平面型の磁気素子が提案され、その高性能化の
検討が進められている。平面型磁気素子は各種プレーナ
技術を用いて作製されており、その構造設計手法も確立
されつつある。このうちコイル導体については、その形
状をスパイラル状にすればインダクタンスを大きくとる
ことができ、その結果品質係数Qが高くなることが明ら
かになっている。
【0003】スパイラル型コイルを用いて大きなインダ
クタンスを得るためには、いくつかのパラメータを最適
値に設定することが好ましい。重要なパラメータとして
は、(1)コイルの膜厚、(2)コイルのライン幅/ス
ペース幅、(3)スパイラルコイルの外形寸法、(4)
平面インダクタの外形寸法などが代表例として挙げられ
る。このうち、(2)以外はコイルの動作周波数に応じ
て最適値をほぼ決定できる。(2)に関しては、スペー
ス幅が狭くなればなるほど、Q値が高くなることがわか
っている。
【0004】理論設計された平面インダクタを実際に作
製する場合、コイル導体の厚さは少なくとも使用する周
波数帯によって決定されるスキンデプス程度に設定する
必要がある。実用されるコイルの厚さは、使用周波数以
外にコイル材料の比抵抗によっても変わり、例えばAl
を用いた場合、使用周波数帯10〜100MHzでほぼ
10μm程度となる。磁性薄膜および磁性薄膜とコイル
導体とを絶縁するための絶縁膜の膜厚に関しても、その
材料およびデバイスの用途によって様々な設計値が採用
される。例えば、使用周波数として10MHz、使用電
力として1W程度を想定し、磁性薄膜としてCo系アモ
ルファス磁性膜、絶縁膜としてSiO2膜を用いた場
合、それぞれ2μmおよび1μmの厚さが必要となる。
したがって、例えば基板上にCo系アモルファス磁性
膜、SiO2 膜、Alからなるコイル導体、SiO2
およびCo系アモルファス磁性膜を順次積層した構造の
平面インダクタでは、デバイス部分の厚さが最低でも1
6μmとなる。
【0005】このように薄膜磁気デバイスは、膜厚が比
較的厚い単層膜の積層構造を有するため、下地表面への
薄膜成長に伴って発生する内部応力によって様々な問題
が生じる。例えば、コイル導体材料として用いられるA
l合金膜および磁性膜として用いられるCo系アモルフ
ァス膜などは1011erg/cm2 程度の引っ張り応力
を発生することが知られている。したがって、これらの
材料を用いた薄膜デバイスを広い面積の基板上に作製す
ると、基板に大きな反りが発生する可能性が高い。この
ような基板の反りがある程度以上になると、それ以降は
露光工程、エッチング工程などのウェハープロセスに投
入することが不可能になったり、加工精度が悪くなって
設計通りの性能が得られなくなるなどの問題が生じる。
また、反りが大きくなると、基板からの薄膜の剥離も起
こり易くなる。以上のような原因により、ウェハサイズ
でのデバイス作製において生産性が著しく低下するた
め、現在この問題の克服が大きな関心となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、サイ
ズの大きい基板表面でも高い生産性で製造することがで
き、理論値どうりの特性を有する平面型磁気素子を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】本発明の平面型磁
気素子は、基板上に磁性薄膜、平面コイル、およびこれ
らを電気的に絶縁する絶縁膜の積層構造を有する平面型
磁気素子において、基板に対する応力の方向が異なる薄
膜を組み合わせることにより、薄膜全体の内部応力をキ
ャンセルすることを特徴とするものである。本発明にお
いては、素子全体の基板に対する応力の大きさが、好ま
しくは±108 dyn/cm2 以下となるように設計さ
れる。以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明の平面型磁気素子は最も一般的には
以下のような工程を経て製造される。すなわち、基板上
への下部磁性膜の形成、絶縁膜の形成、導体膜の形成、
導体膜のパターニングによるコイル導体の形成、コイル
導体間およびコイル導体表面への絶縁膜の充填・被覆、
上部磁性膜の形成などの工程が含まれる。
【0009】なお、製造方法は前記の方法に限定される
わけではなく、特にコイル導体の形成方法、およびコイ
ル導体間に絶縁膜を充填する方法としては様々な種類が
ある。前述したように、コイル導体間の間隔はできるだ
け狭くすることが好ましいが、CVD法などの通常の絶
縁膜堆積法では限度がある。このため、液相酸化法(L
iquid Phase Oxidation)を用い
たり、またはコイル導体間に設けられる絶縁膜のパター
ニングを先に行い、その後リフトオフ法やメッキにより
導体膜を形成する方法が用いられることもある。また、
平面インダクタの構造は、外鉄型、内鉄型のどちらでも
よい。
【0010】基板は特に限定されず、Si、GaAsな
どの半導体基板、またはAlN、SiC、ガラスなどの
絶縁基板が用いられる。半導体基板の表面に、絶縁膜を
形成してもよい。磁性膜は、各種の磁性合金をスパッタ
リングなどの方法により形成することが好ましい。
【0011】磁性膜上に形成される絶縁膜は、コイル間
の線間容量を小さくするために、比誘電率が小さいこと
が好ましい。絶縁膜の材料としては、種々の酸化物、窒
化物、弗化物、炭化水素系の高分子化合物、ポリシラン
などが挙げられる。代表的な材料は、SiO2 、Six
y 、CaF2 、ポリイミドなどである。
【0012】絶縁膜は、コイル導体と磁性膜との間を十
分に絶縁できるだけの厚さが必要である。その厚さは絶
縁膜材料によって異なり、例えばSiO2 を用いた場
合、動作電圧が20Vでは1μm程度の厚さが適当であ
る。絶縁膜の形成方法としては、CVD法、スパッタリ
ング法などの気相成長法、スピナーを用いて絶縁材料を
塗布し熱硬化させる方法などが挙げられる。
【0013】絶縁膜上に形成される導体膜としては、抵
抗率が低い材料を用いることが好ましい。具体的には、
Al、Al合金、Cu、Cu合金、Ag、Ag合金、P
d、Pd合金、Pt、Pt合金などが挙げられるが、こ
れらに限定されない。結晶構造は、多結晶でも単結晶で
もよい。導体膜の膜厚は、少なくとも磁気素子が使用さ
れる周波数帯によって決定されるスキンデプス程度に設
定する必要がある。この他に導体膜の膜厚を決定する要
因として、コイル導体材料の比抵抗が挙げられる。これ
らの要因をすべて考慮すると、10〜100MHzの周
波数帯においては約10μm程度の厚さが要求される。
さらに、磁気素子の小型化が進むにつれて、導体内を流
れる電流密度が高くなり、素子からの発熱量が非常に大
きくなる。このため、コイル導体自体のエレクトロマイ
グレーションやサーモマイグレーションによる断線に対
する耐性が非常に重要な要素となる。そこで、コイル導
体薄膜としては、高配向膜を用いることが好ましく、さ
らに単結晶または多少の欠陥を含むものの単結晶に近い
薄膜を用いることがより好ましい。導体膜の形成方法と
しては、真空蒸着法、イオンプレーティング法、各種ス
パッタリング法、各種CVD法などの気相成長法および
各種メッキ法が挙げられる。
【0014】導体膜の膜厚が比較的厚い場合、導体膜を
コイル形状にパターニングするために、異方性の大きい
エッチング方法を用いることが必要である。具体的に
は、化学的ドライエッチング法(CDE)(特にダウン
フローを利用することが好ましい)、反応性イオンエッ
チング法(RIE)、イオンビームエッチング法などが
あげられる。コイルの形状としては、スパイラル型また
はつづらおれ型が代表的であるが、高いQ値を得るため
にはスパイラル型が好ましい。
【0015】エッチング工程で形成されたコイル導体間
およびコイル導体表面に絶縁膜を充填・被覆する方法と
しては、通常はSiH4 やテトラエトキシシラン(TE
OS)を原料とする熱またはプラズマCVD法が用いら
れる。ただし、これらの方法では、アスペクト比が非常
に大きい溝への絶縁物の充填が困難である。このため、
原料気体としてトリメチルシラン((CH3 3 Si
H)と酸素(O2 )とを用い、それぞれの活性化された
反応中間生成物どうしを基板表面において反応させてS
iO2 を生成させる液相酸化法が用いられる。なお、中
間生成物が液相的に振る舞う限り、用いる原料や活性化
の手法に関しては特に限定されない。
【0016】次に、基板上に形成される各薄膜によって
発生する応力をキャンセルする具体的な方法について説
明する。一般的には基板材料とその表面に成膜される薄
膜材料との応力の方向を調べ、デバイスを形成した際に
それらの応力がキャンセルされるような構成にする。基
板表面に成膜される薄膜材料に発生する応力の方向は、
基本的にプロセス温度内における基板材料と薄膜材料と
の線膨張係数の大小によって決まる。
【0017】例えば、基板として単結晶Siを用いる場
合、基板に対する圧縮応力を発生させる材料は、代表的
なものとしてSiO2 (石英ガラス)、ダイヤモンド、
パイレックスガラス、SiC、各種アモルファス金属な
どが挙げられる。その他のほとんどの材料では、Si単
結晶基板に対して引っ張り応力が発生する。
【0018】薄膜インダクタを考えた場合、Si基板上
に形成される導体膜に起因して発生する引っ張り応力に
よって生じる反りをキャンセルするためには、圧縮応力
が発生する絶縁膜を用いることが重要である。また、磁
性膜に関しては結晶質と非晶質とでSi基板に対する応
力の方向が異なるため、その場その場でのチェックが必
要である。例えば基板として厚さ0.6mmの6インチ
ウェハを用い、コイル導体膜としてAl合金、磁性薄膜
としてCoZrNbアモルファス合金、絶縁膜としてS
iO2 を用いる場合、それぞれの薄膜の膜厚(上下に2
層用いられる場合には合計の膜厚)は10μm、4μ
m、4μmとなる。ただし、それぞれの具体的な膜厚は
デバイスとして用いる周波数帯によって異なる。また、
実際には導体膜および磁性薄膜の膜厚に関しては、デバ
イスの使用スペックによって最適値が決まるため、絶縁
膜の膜厚を制御して応力の大きさを変化させ、各薄膜に
よる応力をキャンセルすることが好ましい。
【0019】個々のプロセスに関しては、パターニング
工程に入る直前に基板の反りが0になっている必要があ
る。これは、基板が反った状態で露光装置に投入された
場合、装置が基板を受け付けなかったり、または加工精
度が落ちる可能性があるため、非常に重要な要素であ
る。
【0020】プロセス中のウェハの反りの制御方法とし
ては、レーザー光を用いたフラットネスチェッカーをプ
ロセスマシン内に設置して、その場観察をしながら成膜
することが好ましいが、その場観察方法はこれに限られ
るわけではない。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1
【0022】厚さ0.6mmの6インチSi単結晶基板
11上に膜厚1μmの熱酸化膜12を形成した後、rf
マグネトロンスパッタリングにより平均膜厚2μmのC
oZrNbアモルファス合金を成膜し、磁性膜13を形
成した。CoZrNbアモルファス合金はSi基板11
に対して圧縮応力を発生する。その上に、プラズマCV
D法により平均膜厚1.5μmのSiO2 膜を成膜し、
絶縁膜14を形成した。SiO2 膜もSi基板11に対
して圧縮応力を発生する。その上に、直流マグネトロン
スパッタリング法により平均膜厚10μmのAl−Si
−Cu膜を成膜し、導体膜15を形成した。Al−Si
−Cu膜はSi基板11に対して引っ張り応力を発生す
る。この段階で各薄膜によって発生する応力がキャンセ
ルされ、Si基板11に反りは生じていなかった(図1
(a))。
【0023】次に、導体膜15上にレジストを塗布し、
露光・現像して、ライン幅50μm、スペース幅1μm
のレジストパターン16を形成した(図1(b))。レ
ジストパターン16をマスクとしてRIEにより導体膜
15をエッチングし、平面スパイラル状のコイル導体1
7を形成した後、レジストパターン16を除去した。こ
のコイル導体17を構成するAl−Si−Cu膜は、
(111)選択配向しており、表面粗さRmax は約20
0nmであった(図1(c))。次いで、コイル導体間
および表面にポリイミドを、コイル導体表面での膜厚が
1.5μmになるまでスピナーを用いて塗布し、絶縁膜
18を形成した。この絶縁膜18の表面粗さRmax は1
0nmであった。ポリイミドはSi基板11に対して引
っ張り応力を発生する。この上に、rfマグネトロンス
パッタリングにより、下部磁性膜と同じ組成および膜厚
のCoZrNb膜を成膜して磁性膜19を形成し、平面
インダクタを製造した(図1(d))。以上のような薄
膜インダクタの製造プロセス中に、基板の反りによる問
題は全く発生しなかった。 実施例2
【0024】直径6インチ、厚さ1mmのガラス基板2
1上に、rfマグネトロンスパッタリングにより平均膜
厚2μmのCoZrNbアモルファス合金を成膜し、磁
性膜13を形成した。CoZrNbアモルファス合金は
ガラス基板21に対して圧縮応力を発生する。その上
に、プラズマCVD法により平均膜厚1.5μmのSi
2 膜を成膜し、絶縁膜14を形成した。SiO2 膜は
ガラス基板21に対してほとんど応力を発生しない。そ
の上に、直流マグネトロンスパッタリング法により平均
膜厚10μmのAl−Si−Cu膜を成膜し、導体膜1
5を形成した。Al−Si−Cu膜はガラス基板21に
対して引っ張り応力を発生する。この段階で各薄膜によ
って発生する応力がキャンセルされ、ガラス基板21に
反りは生じていなかった(図2(a))。
【0025】次に、導体膜15上にレジストを塗布し、
露光・現像して、ライン幅50μm、スペース幅5μm
のレジストパターン16を形成した(図2(b))。レ
ジストパターン16をマスクとしてRIEにより導体膜
15をエッチングし、平面スパイラル状のコイル導体1
7を形成した後、レジストパターン16を除去した(図
2(c))。次いで、テトラエトキシシラン(TEO
S)を原料とするプラズマCVD法により、コイル導体
間および表面にSiO2 膜を2.5μm成膜した。表面
の凹凸を解消するためにエッチバックを行い、さらにS
iO2 膜を成膜した。この工程を繰り返し、コイル導体
表面での膜厚が1.5μmの絶縁膜22を形成した。こ
の絶縁膜22の表面粗さRmax は200nmであった。
このSiO2 膜もガラス基板21に対してほとんど応力
を発生しない。この上に、rfマグネトロンスパッタリ
ングにより、下部磁性膜と同じ組成および膜厚のCoZ
rNb膜を成膜して磁性膜19を形成し、平面インダク
タを製造した(図2(d))。
【0026】プロセス中のガラス基板の反りについて
は、基板の裏面からレーザー光を照射しフラットネスチ
ェッカーを用いてその場観察を行った。その結果、それ
ぞれの薄膜において最適な膜厚を得ることができ、基板
に顕著に反りが発生することはなかった。 実施例3
【0027】6インチ角、厚さ1mmのAlN基板31
上に、rfマグネトロンスパッタリングにより平均膜厚
2μmのCoZrNbアモルファス合金を成膜し、磁性
膜13を形成した。その上に、感光性ポリイミド32を
13μmの厚さに塗布した(図3(a))。感光性ポリ
イミド32を露光・現像して、磁性薄膜−コイル導体間
およびコイル導体間を絶縁するための隔壁となる、平面
スパイラル状の溝を有する絶縁膜33を形成した(図3
(b))。全面にレジストを塗布し、絶縁膜33の上端
面にのみレジストが残るようにパターニングした。全面
に直流マグネトロンスパッタリング法により平均膜厚1
0μmのAl−Si−Cu膜を成膜し、リフトオフ法に
よりレジストおよびその上のAl−Si−Cu膜を除去
してコイル導体17を形成した(図3(c))。次い
で、プラズマCVD法により、コイル導体17表面にS
iO2 膜を1.5μm成膜して絶縁膜22を形成した。
この上に、rfマグネトロンスパッタリングにより、下
部磁性膜と同じ組成および膜厚のCoZrNb膜を成膜
して磁性膜19を形成し、平面インダクタを製造した
(図3(d))。
【0028】ポリイミドを塗布する間にフラットネステ
スターを用いてAlN基板の反りを観察し、ポリイミド
の最適厚さを決定した。その結果、デバイス作製が終了
した時点で基板に顕著に反りが発生することはなかっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、基
板に対する応力の方向および大きさが異なる薄膜を組み
合わせ、薄膜デバイス全体としての応力をキャンセルす
ることにより、広い面積を有する基板表面に形成された
超小型平面型磁気素子を提供できる。また、本発明の技
術的思想は、平面型磁気素子だけでなく、様々な厚膜デ
バイスの製造プロセスにおいて基板の反りに起因する様
々な問題を取り除くのに有益である。したがって、各種
電子デバイスの実用化と性能向上に大きく貢献するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の実施例1における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図2】(a)〜(d)は本発明の実施例2における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図3】(a)〜(d)は本発明の実施例3における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
11…Si基板、12…熱酸化膜、13…磁性膜、14
…絶縁膜、15…導体膜、16…レジストパターン、1
7…コイル導体、18…絶縁膜、19…磁性膜、21…
ガラス基板、22…絶縁膜、31…AlN基板、32…
感光性ポリイミド、33…絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 哲夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 溝口 徹彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に磁性薄膜、平面コイル、および
    これらを電気的に絶縁する絶縁膜の積層構造を有する平
    面型磁気素子において、基板に対する応力の方向が異な
    る薄膜を組み合わせたことを特徴とする平面型磁気素
    子。
JP18832592A 1992-07-15 1992-07-15 平面型磁気素子 Pending JPH0636934A (ja)

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