JPH06275617A - 耐酸化性銅薄膜とその製法、並びにそれを用いた半導体装置 - Google Patents

耐酸化性銅薄膜とその製法、並びにそれを用いた半導体装置

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JPH06275617A
JPH06275617A JP6545093A JP6545093A JPH06275617A JP H06275617 A JPH06275617 A JP H06275617A JP 6545093 A JP6545093 A JP 6545093A JP 6545093 A JP6545093 A JP 6545093A JP H06275617 A JPH06275617 A JP H06275617A
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thin film
film
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plane
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JP6545093A
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Inventor
Kazue Kudo
一恵 工藤
Shinichi Fukada
晋一 深田
Kenichi Kizawa
賢一 鬼沢
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配線膜を
有する半導体装置において、前記配線膜はその表面層が
配向した銅の(111)面を含み、上記配線膜表面の9
0%以上が(111)面で構成されていることを特徴と
する半導体装置。 【効果】銅薄膜の配線を有する半導体装置の銅配線の酸
化が抑制され、高密度化、高集積化の半導体装置を提供
することがる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐酸化性銅薄膜及びそれ
を用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銅は耐酸化性が低く、微量の酸素含む雰
囲気中でも表面が酸化されることが知られている。特に
半導体の配線として銅を用いる場合、積層配線形成過程
で銅が高温に曝されると酸化及び腐食が起こる。これを
解決するために、銅に他の元素を添加して耐酸化性を向
上させる方法が提案(特開昭61−243141号公
報,特開昭61−261450号公報)されている。ま
た、銅配線の回りを高融点金属で囲み耐酸化性を確保し
ている(特開昭62−290150号公報)。
【0003】銅配線の層間絶縁膜として窒化シリコンを
電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD法または高周波
(RF)スパッタ法を用いて低温で形成する層間絶縁膜
の形成時の銅の酸化を防止する方法が提案(特開昭63
−301548号公報,特開平1−106435号公
報,特開平1−248625号公報)されている。
【0004】さらに、ベンゾトリアゾール(BTA)溶
液に銅膜を浸漬し、銅表面に保護膜を形成する方法(特
開昭56−84479号公報)や、銅表面を窒素プラズ
マで処理することにより銅表面を窒化する方法(特願平
3−308006号公報)が知られている。また、銅膜
形成後に配線幅以上に結晶粒径を粗大化させ、耐酸化性
を向上させる方法(特開平3−166731号公報)な
どがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】銅はサブミクロン
(0.2〜0.3μm)以下のLSI用配線材料として有
望である。これは銅の抵抗が現在の配線材料であるAl
系材料の約1/2と低いためである。
【0006】しかし、前記のように耐食性向上のために
合金元素を添加する方法では銅の抵抗が上昇して、低抵
抗と云う銅本来の特性が失われてしまう。また、配線の
まわりを高融点金属で囲んだり、銅表面を処理して銅の
耐食性を確保する方法では配線形成プロセスの工程が多
くなり、Al配線形成プロセスとは別のプロセスを構築
しなければならない。
【0007】また、層間絶縁膜として窒化シリコンを低
温で形成することにより銅の酸化を防止できるが、窒化
シリコンは熱応力が高く銅配線膜が剥離したり、ストレ
スマイグレーションによる断線と云った問題がある。ま
た、窒化シリコン膜は誘電率が高く、LSI等の層間絶
縁膜としては問題がある。
【0008】銅配線の形成プロセス中で銅の耐酸化性が
特に要求されるのは層間絶縁膜形成時及びスルーホール
形成時である。さらに、ディープサブミクロンプロセス
ではより高い銅の耐酸化性が要求される。
【0009】現在のLSI等の配線膜の厚さは0.5μ
m以下であり、耐酸化性が低い銅をこのままLSI等の
配線に用いることは困難である。
【0010】本発明の第1の目的は、耐酸化性に優れた
銅薄膜を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、耐酸化性で層間絶
縁膜との接着性が優れた銅薄膜を配線回路膜とする半導
体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、銅は面心
立方格子(fcc)構造をもった結晶である。従って、
(111)面が最稠密面となり、他の格子面と比較して
耐酸化性が高いとの考えに基づき検討を重ねた結果、銅
薄膜の表面に(111)面を多く形成することによって
銅薄膜の耐酸化性を改善できることを見出し本発明に到
達したもので、その要旨は次のとおりである。
【0013】(1) 基体上に真空蒸着等によって形成
された銅薄膜であって、該銅薄膜の少なくとも酸化性雰
囲気に曝される表面層が、配向した銅の(111)面を
含み、前記表面の90%以上が(111面)で構成され
ていることを特徴とする耐酸化性銅薄膜。
【0014】(2) 基体上に真空蒸着等によって形成
された銅薄膜であって、該銅薄膜の少なくとも酸化性雰
囲気に曝される表面層が、配向した銅の(111)面を
含み、該面のX線回折ディフラクトメータθ−2θ法に
よる回折ピークの(111)面/(200)面の強度比
が20以上であることを特徴とする耐酸化性銅薄膜。
【0015】(3) 半導体素子の上に絶縁層を介して
銅配線膜を有する半導体装置において、前記配線膜はそ
の表面層が配向した銅の(111)面を含み、上記配線
膜表面の90%以上が(111)面で構成されているこ
とを特徴とする半導体装置。
【0016】(4) 半導体素子の上に絶縁層を介して
銅配線膜を有する半導体装置において、前記配線膜はそ
の表面層が配向した銅の(111)面を含み、該面のX
線回折ディフラクトメータθ−2θ法による回折ピーク
の(111)面/(200)面の強度比が20以上であ
ることを特徴とする半導体装置。
【0017】銅薄膜表面に銅の(111)面が平行に配
向するように制御し、特に、配向している銅の(20
0)面とのX線回折によるピーク強度の比を20以上と
することにより銅の耐酸化性が向上できる。上記の強度
比が20未満では耐酸化性向上にはあまり有効ではな
い。なお、このことは(111)面が90%以上現れる
ようすることでもある。
【0018】また、銅の(111)面が配向した膜につ
いて、膜表面の凹凸を少なくすることにより、銅の(1
11)面以外の格子面の露出が少なくり、耐酸化性をさ
らに向上することができる。
【0019】ここで、膜表面の凹凸(粗面)は平均して
10nm以下が望ましい。該凹凸が平均10nmよりも
大きい場合には、(111)面以外の格子面が多くなる
ことを意味し、酸化性雰囲気に曝されたときに、十分な
耐酸化性が得られないからである。
【0020】また、銅の結晶粒径を大きくすると(11
1)面以外の格子面が膜表面に現れにくゝなり、かつ、
粒界が総合的にみて少なくなるので酸化を抑制すること
ができる。即ち、結晶粒径が小さいと粒界から酸素が浸
入し易くなるためである。なお、結晶粒径としては40
0nm〜5μmが望ましい。
【0021】一方、表面に銅の(111)面と他の格子
面がランダム配向している場合でも、異方性エッチング
を行うなどして(111)面が多く残るようにする、即
ち、膜表面に(111)面が最も多くなるよう膜面を加
工することによっても、耐酸化性は向上する。この場合
も膜表面の凹凸は10nm以下が望ましい。また、前記
と同様に膜表面には銅(111)面が90%以上現れる
よう前記エッチング処理を制御することが大切である。
【0022】薄膜の表面に平行に銅の(111)面が強
く配向した膜は、真空装置を用いることにより形成され
る。特に、真空装置内でのスパッタまたは蒸着により形
成するのが望ましいが、その際の到達真空度は2×10
~6Torr以下が望ましい。これより大きくなると装置
内の不純物を巻込み、目標とする(111)面の配向性
が十分得られない。上記により成膜、熱処理を交互に繰
り返すことにより必要な厚さの銅薄膜を得ることができ
る。また、前記薄膜の表面の凹凸や、結晶の粒径は同様
に真空度と熱処理温度によって制御することができる。
【0023】また、真空装置内を一旦2×10~6Tor
r以下の真空度とした後、例えば、高純度アルゴンガス
等の高純度不活性ガスを導入し、その真空度を1×10
~1Torr以下にしてスパッタ法等によっても形成する
ことができる。
【0024】上記により、膜表面の凹凸を10nm以
下、膜表面の銅の(111)面が90%以上の銅薄膜を
形成することができる。
【0025】上記銅薄膜をLSI等の薄膜配線とするこ
とができる。その際、配線のパターニングはレジストマ
スクを用いて行うが、RIE,イオンミリングなどによ
る除去はレジスト表面が変質し、これを除去するために
は酸素アッシング等を行わなければレジストの除去が困
難となる。しかし、こうした場合でも、本発明の銅薄膜
は、その酸化速度が0.1nm/分以下と極めて耐酸化
性に優れているので、銅配線の酸化をそれほど心配しな
いで行うことができる。
【0026】本発明の耐酸化性銅薄膜は、半導体装置を
はじめ、薄膜磁気記録装置のヘッドや大型計算機のプリ
ント回路板の配線等に用いることができ、これまでにな
い高性能の電子装置を与える。
【0027】
【作用】銅結晶の最稠密面である(111)面を銅膜表
面にできるだけ多く配向,形成したことにより該銅薄膜
の耐酸化性を向上することができる。特に、(111)
面をできるだけ多く配向させ、膜表面の凹凸を小さくす
ることによって(111)面以外の面が、酸化性雰囲気
に触れる確率が低くなり、銅膜の耐酸化性が高くなる。
【0028】また、熱処理を施すと再結晶化が起こり、
結晶粒径は粗大化する。結晶粒が粗大化すると結晶粒界
が少なくなるため粒界からの酸化が抑制され、膜表面の
凹凸も小さくなり、(111)面の配向強度も高くなる
ために、耐酸化性が向上する。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0030】〔実施例 1〕図1は本発明の銅膜をX線
回折ディフラクトメータθ−2θ法で分析した結果を示
す図である。また、図2は従来の銅膜を同じく分析した
結果を示す図である。
【0031】本実施例ではスパッタ法で銅薄膜を形成し
た。膜形成の条件は、到達真空度2×10~7Torr、
ガス圧2×10~2Torr、RF出力2kW、基板温度
200℃である。図1,2のピークのうち、回折角2θ
が43度のピークが銅の(111)面のピーク、51度
が(200)面、74度は(220)面、90度は(3
11)面、95度が(222)面のピークに対応する。
これらのピークのうち(111)と(200)のピーク
強度の比をとると、本発明による膜の配向性は(11
1)/(200)=100/5であるのに対し、従来方
法による膜では(111)/(200)=100/20
と(111)の配向強度が弱いことが分かる。また、ラ
ンダム配向の銅膜の(111)/(200)強度比はパ
ウダーパターンの強度比とほぼ同じで(111)/(2
00)=100/46である。
【0032】上記の配向性は膜形成時の到達真空度に大
きく依存する。これをみるため到達真空度を変えて成膜
した場合の(111)と(200)のピーク強度比を表
1に示す。なお、マイクロ波アシストによるスパッタを
用い、到達真空度を1×10~10Torrとし、ガス圧
2×10~6Torrで膜を形成すると、ピーク強度比
(111)/(200)=100/0.1以上にでき
る。
【0033】
【表1】
【0034】〔実施例 2〕次に、本発明の銅薄膜を配
線回路に用いた半導体装置の積層配線構造の模式断面図
を図3に示す。
【0035】第1配線層5にはCVD−W配線を用い、
それを接続する配線には本発明により形成した銅配線膜
1で形成した。半導体素子(Siチップ)4上には熱酸
化膜が形成されており、さらに銅配線膜1で形成した主
配線の下にはバリア層としてTiW膜3が用いられてい
る。また、主配線の上には層間絶縁膜2としてプラズマ
CVD法により厚さ1μmのSiO2膜が形成してあ
る。
【0036】上記半導体装置の製造工程中で銅配線膜の
耐酸化性が要求される工程としては、銅配線膜1の上に
層間絶縁膜2を形成する工程及び層間絶縁膜2にスルー
ホール6を形成する工程と、パターニングに用いたレジ
ストを除去する工程である。このうち、銅配線膜1上に
層間絶縁膜2を形成する工程に着目し、本発明及び従来
法で形成した銅膜とSiO2層間絶縁膜との接着強度を
調べた。
【0037】図4から明らかなように、銅の(111)
/(200)のピーク強度比に対する接着強度との関係
では、ピーク強度比100/5以上の本発明による銅膜
は、現在実用化されているWとSiO2の接着強度より
高い。
【0038】また、銅の(111)と(200)のピー
ク強度比を100/0.1とすることによりSiO2との
接着強度を従来のAl/SiO2の強度とほぼ同等にす
ることができる。
【0039】これらの銅膜の(111)の極点図形の測
定結果を図5に示す。この極点図形は、試料表面から9
0度傾けた面までの(111)配向強度を等高線で表わ
したものである。
【0040】図5(a)の本発明の銅膜では、0〜10
度offの範囲で強度が最も高く、20度程度offし
た面まで配向しており、銅膜表面はほとんど(111)
面が配向していることが分かる。
【0041】一方、図5(b)の従来の銅膜では、20
度offしたところに僅かに分布が観られるのみで、膜
の表面には(111)面以外の面が現れている確率が高
いことが分かる。
【0042】図6に示すSiO2層間絶縁膜から剥離し
た銅膜の剥離面のXPS分析結果から、従来の銅膜では
剥離面に酸素が検出され、これを10分間エッチングし
てもまだ酸素が見受けられことから、酸化膜が厚く形成
していることが分かる。一方、本発明の銅膜の剥離面に
は酸素はごく僅かしか存在せず、(111)面配向によ
り銅の酸化が抑制されていることが分かる。
【0043】ここで、図3において層間絶縁膜2が、例
えば、りん−けい酸ガラス(PSG),テトラエチロキ
シシリケート〔TEOS:Si(OC25)4〕等、ある
いは、バリア層3がTiN,Mo,W,Ta等、また
は、スルーホールがW,TiW等で形成されたものでも
有効であることは云うまでもない。
【0044】また、上記本発明の銅膜は、蒸着法、CV
D法などで形成されたものであっても構わない。さら
に、配線層が1層以上の多層のものでも本発明の銅の使
用は有効である。
【0045】〔実施例 3〕他の銅膜の形成法について
図7により説明する。
【0046】Si基板4の上に熱酸化膜10を500n
m形成する。その上に反応性スパッタ法によりTiN膜
7を100nm形成し、これに銅膜8を100nm形成
する。この膜を真空を破らずに450℃で30分間熱処
理を加える。さらにその上に銅膜を100nmスパッタ
法で積層形成し、上記と同じ条件で熱処理をする。
【0047】上記のように成膜、熱処理を繰返して、厚
さ500nmの銅膜8を形成した。該銅膜表面の凹凸は
5nmであった。一方、従来法で形成した銅膜の表面の
凹凸は15nmであった。
【0048】上記2種の銅膜の酸化速度を、酸素アッシ
ングを行ないカソード還元法により酸化膜の厚さを測定
した。図8の測定結果が示すように、両者の酸化速度に
は明らかに差が見られる。また、表面の凹凸を5nm以
下とすることにより、酸化が抑えられることも分かっ
た。
【0049】さらに、これらの銅膜を走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察した結果、膜表面の凹凸が大きい従来
の銅膜では、銅の結晶粒を包むように酸化が進行し、酸
素アッシング処理10分後では厚い酸化膜が結晶粒の表
面を覆ってしまうのに対し、本発の銅膜では処理時間に
よる差は見受けられず、極めて耐酸化性が優れているこ
とが分かる。
【0050】なお、本発明の銅膜は、バリア層としてT
iN,Mo,W,TiW,Ta等が設けられていても有
効であることは云うまでもない。
【0051】〔実施例 4〕さらに、他の銅膜の形成法
について図9により説明する。
【0052】Si基板4の上に熱酸化膜9を500nm
形成する。その上にスパッタ法によりW膜11を100
nm形成し、これに銅膜10を150nm形成する。こ
の銅膜10にバイアス電圧を逆にかけて50nmスパッ
タエッチングする。次に、この上にさらに150nm銅
をスパッタし、また、50nmスパッタエッチングす
る。このように成膜、スパッタエッチングを交互に繰返
し、厚さ500nmの銅膜を10を形成した。なお、ス
パッタエッチング、成膜を繰り返したことにより銅膜1
0の表面の凹凸は20nmとなった。銅(111)面は
最稠密面なのでエッチング速度は他の格子面と比べると
遅く、従って、銅膜の表面には(111)面が90%以
上形成される。
【0053】本発明の銅膜の酸化速度は従来の銅膜の1
/10以下で、耐酸化性が優れている。本実施例ではバ
リア層としてWを用いているが、これをMo,TiN,
TiW,Taに代えても有効なことは述べるまでもな
い。
【0054】なお、前記銅のエッチングはウェットエッ
チングでも同様の効果がある。
【0055】
【発明の効果】本発明により銅薄膜の耐酸化性を向上す
ることができる。
【0056】また、半導体装置の配線として用いること
により銅配線膜の酸化が抑制され、高信頼性の半導体装
置を提供することができる。
【0057】なお、これまでのAl配線のプロセスをほ
とんど変更せずに適用することができ、配線膜が0.3
μm級のBICMOSの高密度化、高集積化を図ること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により形成した銅薄膜のX線回折ディ
フラクトメータθ−2θ法の回折ピークのチャート図で
ある。
【図2】従来法で形成した銅薄膜のX線回折ディフラク
トメータθ−2θ法の回折ピークのチャート図である。
【図3】本発明の半導体装置の一構造を示す模式断面図
である。
【図4】銅薄膜の(111)/(200)ピーク強度比
とSiO2/銅の接着強度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】銅薄膜の銅の(111)面の極点図である。
【図6】銅薄膜とSiO2膜との剥離面のXPS分析結
果を示すグラフである。
【図7】本発明の銅薄膜配線の形成工程の一実施例を示
す模式断面図である。
【図8】銅薄膜の酸化速度を示すグラフである。
【図9】本発明の銅薄膜配線の形成工程の他の一実施例
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…銅配線膜、2…層間絶縁膜、3…TiW膜、4…半
導体素子(Si基板)、5…第1配線層、6…スルーホ
ール配線、7…TiN膜、8,10…銅膜、9…熱酸化
膜、11…W膜。
フロントページの続き (72)発明者 峯村 哲郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に真空蒸着等によって形成された
    銅薄膜であって、該銅薄膜の少なくとも酸化性雰囲気に
    曝される表面層が、配向した銅の(111)面を含み、
    前記表面の90%以上が(111面)で構成されている
    ことを特徴とする耐酸化性銅薄膜。
  2. 【請求項2】 基体上に真空蒸着等によって形成された
    銅薄膜であって、該銅薄膜の少なくとも酸化性雰囲気に
    曝される表面層が、配向した銅の(111)面を含み、
    該面のX線回折ディフラクトメータθ−2θ法による回
    折ピークの(111)面/(200)面の強度比が20
    以上であることを特徴とする耐酸化性銅薄膜。
  3. 【請求項3】 前記銅の(111)面が配向した銅薄膜
    の表面の凹凸が10nm以下である請求項1または2に
    記載の耐酸化性銅薄膜。
  4. 【請求項4】 前記銅の(111)面が配向した銅薄膜
    の表面層の銅結晶粒子が400nm〜5μmである請求
    項1,2または3に記載の耐酸化性銅薄膜。
  5. 【請求項5】 真空装置内に銅薄膜を形成する基体を設
    置し、銅粒子を前記基体上に堆積する銅薄膜の製法であ
    って、前記真空装置内の真空度が2×10~6Torr以
    下の雰囲気中で前記銅薄膜を形成することを特徴とする
    耐酸化性銅薄膜の製法。
  6. 【請求項6】 真空装置内に銅薄膜を形成する基体を設
    置し、銅粒子を前記基体上に堆積する銅薄膜の製法であ
    って、前記真空装置内の真空度が2×10~6Torr以
    下の雰囲気中で前記銅薄膜を形成し、真空装置内でその
    まま450℃以上に加熱する熱処理を施し、さらにまた
    その上に前記2×10~6Torr以下の真空度で銅粒子
    を堆積する工程を繰返して、所定の膜厚まで銅粒子を堆
    積することを特徴とする耐酸化性銅薄膜の製法。
  7. 【請求項7】 真空装置内に銅薄膜を形成する基体を設
    置し、銅粒子を前記基体上に堆積する銅薄膜の製法であ
    って、前記真空装置内の真空度が2×10~6Torr以
    下の雰囲気中で前記銅薄膜を形成し、真空装置内でその
    まま450℃以上に加熱する熱処理を施し、次いでスパ
    ッタエッチングを行って堆積した銅薄膜の一部をエッチ
    ングし、さらにまたその上に前記2×10~6Torr以
    下の真空度で銅粒子を堆積する工程を繰返して、所定の
    膜厚まで銅粒子を堆積することを特徴とする耐酸化性銅
    薄膜の製法。
  8. 【請求項8】 前記真空装置内の真空度を2×10~6
    orr以下とした後、高純度不活性ガスを導入して1×
    10~1Torr以下の雰囲気中で銅粒子を堆積する請求
    項5,6または7に記載の耐酸化性銅薄膜の製法。
  9. 【請求項9】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配線
    膜を有する半導体装置において、前記配線膜はその表面
    層が配向した銅の(111)面を含み、上記配線膜表面
    の90%以上が(111)面で構成されていることを特
    徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配
    線膜を有する半導体装置において、前記配線膜はその表
    面層が配向した銅の(111)面を含み、該面のX線回
    折ディフラクトメータθ−2θ法による回折ピークの
    (111)面/(200)面の強度比が20以上である
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記(111)面が配向した銅配線膜
    表面の凹凸が平均10nm以下である請求項9または1
    0に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記(111)面が配向した銅配線膜
    表面の銅結晶粒子が400nm〜5μmである請求項
    9,10または11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配
    線膜を有する半導体装置の製法において、前記半導体素
    子に絶縁層を形成し、これを真空装置内に設置し、上記
    真空装置内の真空度2×10~6Torr以下の雰囲気中
    で銅粒子を堆積させることにより前記銅配線膜を形成す
    ることを特徴とする半導体装置の製法。
  14. 【請求項14】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配
    線膜を有する半導体装置の製法において、前記半導体素
    子に絶縁層を形成し、これを真空装置内に設置し、上記
    真空装置内の真空度2×10~6Torr以下の雰囲気中
    で銅粒子を堆積させ、真空装置内でそのまま450℃以
    上に加熱する熱処理を施し、さらにまたその上に前記2
    ×10~6Torr以下の真空度で銅粒子を堆積する工程
    を繰返して、所定の膜厚まで銅粒子を堆積することを特
    徴とする半導体装置の製法。
  15. 【請求項15】 半導体素子の上に絶縁層を介して銅配
    線膜を有する半導体装置の製法において、前記半導体素
    子に絶縁層を形成し、これを真空装置内に設置し、上記
    真空装置内の真空度2×10~6Torr以下の雰囲気中
    で銅粒子を堆積させ、真空装置内でそのまま450℃以
    上に加熱する熱処理を施し、次いでスパッタエッチング
    を行って堆積した銅薄膜の一部をエッチングし、さらに
    またその上に前記2×10~6Torr以下の真空度で銅
    粒子を堆積する工程を繰返して、所定の膜厚まで銅粒子
    を堆積することを特徴とする半導体装置の製法。
  16. 【請求項16】 前記真空装置内の真空度を2×10~6
    Torr以下とした後、高純度不活性ガスを導入して1
    ×10~1Torr以下の雰囲気中でスパッタ法により銅
    粒子を堆積する請求項13,14または15に記載の半
    導体装置の製法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670639B1 (en) 1999-06-22 2003-12-30 Nec Corporation Copper interconnection
JP2006028642A (ja) * 2005-07-22 2006-02-02 Dowa Mining Co Ltd 半導体内部配線
US10453887B2 (en) 2015-07-10 2019-10-22 Sony Corporation Solid-state image sensing device, manufacturing method, and electronic apparatus

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