JPH0636902Y2 - 蛇腹製品の射出ブロー成形用パリソン - Google Patents

蛇腹製品の射出ブロー成形用パリソン

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JPH0636902Y2
JPH0636902Y2 JP1988113280U JP11328088U JPH0636902Y2 JP H0636902 Y2 JPH0636902 Y2 JP H0636902Y2 JP 1988113280 U JP1988113280 U JP 1988113280U JP 11328088 U JP11328088 U JP 11328088U JP H0636902 Y2 JPH0636902 Y2 JP H0636902Y2
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parison
bellows
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blow molding
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弘行 由井
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キーパー株式会社
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は射出ブロー成形に用いられるパリソンに関す
る。更に詳述すると、本考案はプラスチック製蛇腹製品
の射出ブロー成形に用いられるパリソンに関する。
(従来の技術) 従来、合成樹脂で蛇腹(ベローズ)を形成する場合、ブ
ロー成形が多く用いられているが、ブロー成形による
と、蛇腹の山部は谷部よりもブローアップ比が高いた
め、第4図に示すように成形品101全体の肉厚に比べて
山部102の肉厚が極端に薄くなってしまう。このため、
このブロー成形の蛇腹製品をアクチエータとして使用す
る場合、山部の肉厚が薄くなると、負圧力によって山部
が座屈してストロークの低下が生じ、甚しいときはアク
チエータの機能を果さなくなる。また、空調装置などの
ダクトとして使用する場合には山部の肉厚が薄くなると
断熱効果が悪くなる。そこで、パリソンの肉厚を厚く
し、山部を適正な肉厚にしようとすると、他の部分の肉
厚が不必要に厚くなり、材料が無駄になると共に蛇腹本
来の柔軟性が損なわれてしまう。
また、射出ブロー成形によって蛇腹を形成することも考
えられる。この射出ブロー成形は、金型内に溶融樹脂を
射出して底のあるチューブ状のパリソンを成形し、直ち
にこの溶融状態のパリソンをブロー金型で囲んで膨張さ
せ最終形状とする方法である。このため使用する材料
は、射出工程にあっては粘度の低い流動性のある材料が
好ましいが、反面ブロー工程にあっては粘度の高い材料
が好ましいという二律背反の関係にあることから、通
常、ブロー工程に合せて材料が選定され、射出工程では
流れ難い材料となる。このため、従来にあっては、パリ
ソンは流動抵抗の少ない均一肉厚のチューブ状とするこ
とが常識とされている。
また、第5図に示すように、あらかじめ蛇腹形成予定部
202に凹凸を設けた一次成形品201を射出成形し、最終形
状に対応する蛇腹状の凹凸を有する金型203に一次成形
品の凸部204が金型203と接触せずに凹部205に位置する
ように配置して金型を加熱し、一次成形品201を軟化さ
せながら圧空または真空成形する蛇腹形成方法が提案さ
れている(特開昭54-18868号)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、第5図の方法によると、射出成形された
プラスチックが未だ溶融状態にあるうちにブロー成形す
る射出ブロー成形法と異り、樹脂を固化させながら成形
を進める通常の射出成形であるため、凹凸を有する一次
成形品は既に完全に固まっており、その凹部を加熱しな
がら圧空または真空成形しても肉薄でかつ加熱された凹
部近傍が優先的に伸び、肉厚でかつ冷却した凸部は伸び
難い。このため、均肉な蛇腹製品を形成することはむず
かしい。
また、射出ブロー成形法による場合も、従来の均一肉厚
のチューブ状のパリソンを用いて蛇腹製品をつくると、
ブロー工程においてブローアップ比が局部的に異なり、
肉厚が大きく異なる製品ができ上ってしまう。特に次第
に径が大きくなる円錐形の蛇腹製品の場合、最終製品の
肉厚の均一化を図るために末広がりのテーパ形状にパリ
ソンを成形しようとしても、開放圧成形に近くなるた
め、樹脂中のガス成分が気泡となって表われたり、流れ
が複雑となって内部抵抗が残り易くなるため、ひけや気
泡、ボイドなどが発生する問題が生じる。また、長尺な
蛇腹製品を成形する場合にも開放圧成形に近くなり、パ
リソンに気泡、ボイド、ひけなどが発生する問題があ
る。このため、従来は射出ブロー成形法によると、均一
な肉厚の蛇腹製品、特に径が次第に大きくなる末広がり
な円錐形蛇腹製品をつくることはできないと思われてい
る。
本考案は、均一な肉厚のプラスチック蛇腹製品を提供す
ることを目的とする。更に具体的には、本考案は、射出
ブロー成形によって均一な肉厚のプラスチック蛇腹製品
を成形できるパリソンを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案の蛇腹製品の射出ブ
ロー成形用パリソンは、製品形状に合せて蛇腹状を成し
かつ内径にも凹凸のある異径部を設けるようにしてい
る。
また、本考案は、円錐形蛇腹をブロー成形するためのパ
リソンにおいて、製品形状に近似した底付きの円錐筒体
形状を成し、かつ円錐面部分に製品形状に近似した蛇腹
状を成しかつ内径にも凹凸のある異径部を設けるように
している。
また、本考案のパリソンにおいて、異径部は山部が厚肉
であり、谷部が薄肉であることを特徴としている。
また、本考案のパリソンは、蛇腹製品形状に近似した蛇
腹状の異径部を有し、かつその凹凸のピッチを製品形状
のピッチに近似させると共に厚肉部の肉厚Tiが薄肉部の
肉厚tiの1.25〜5倍の範囲にあるようにしている。
(作用) したがって、末広がりの円錐面部分では開放圧成形に近
くなるが、蛇腹状の異径部の連続的な屈曲が適宜流動抵
抗を与え、これを解消する。特に、異径部の山部と谷部
との間に肉厚差、好ましくは1.25〜5倍の肉厚差がある
場合、これが流動抵抗として一層機能し圧力増加を与え
る。適宜流動抵抗の付与は拡径部分における溶融樹脂の
流れを正常化し、気泡を消滅させる。
(実施例) 以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図(A)に本考案のパリソンの断面形状の一例を示
す。このパリソンは、熱可塑性樹脂によって製品形状6
に近似した底付きの円錐筒体形状に形成されると共にそ
の円錐面部分5に蛇腹状の異径部2が形成されている。
ここで、製品形状6に近似する円錐筒体形状とは、 0.1≦(D−d)/2L D:円錐面部分の大端側直径、 d:円錐面部分の小端側直径、 L:円錐面部分の全長、 のテーパを少なくとも有することが好ましい。
前記異径部2はその凹凸(谷部4と山部3)のピッチP
を製品形状のピッチP′に近似させると共に、山部3の
肉厚Tiを厚肉に、谷部4の肉厚tiを薄肉に形成してい
る。山部3の肉厚Tiは、流動抵抗となり得る肉厚変化を
谷部4との間に与える厚みとすることが好ましく、例え
ば、 1.25ti≦Ti≦5ti の厚み関係を保つように形成されている。
Ti<1.25tiの場合には、肉厚差が小さくなり過ぎ従来の
ものと変わりなくなることからひけ等が生じ、Ti>5ti
の場合には、肉厚差が大きくなり過ぎ、その中で気泡が
発生する虞があるからである。この肉厚差は凹凸のピッ
チPと無関係ではなく、ピッチが小さくなる程異径部2
の屈曲による流動抵抗が増加するため肉厚差は少なくて
良いが、ピッチが大きくなると屈曲による流動抵抗が減
少するため肉厚差を大きくする必要がある。また、薄肉
部4の肉厚tiはあまり薄くし過ぎると樹脂の流動性を損
ない欠陥がでるため、流動を阻害しない程度の最低の肉
厚を確保することが必要である。そこで、ピッチ並びに
最低肉厚との関係を配慮しつつ上述の肉厚差の範囲で適
宜肉厚Ti,tiを選択すれば良い。
また、山部3と谷部4との直径の差即ち段差h[第1図
(C)参照]は、山部3のブローアップ比を可能なかぎ
り小さく抑えるため製品形状6に近づけることが好まし
いが、反面射出時の樹脂の流れを阻害することを考慮し
なければならないことから、通常、製品形状に比して緩
やかな屈曲状態となるような値が選択される。
また、第1図(B)に他の実施例を示す。この実施例は
全体形状が筒体を成す蛇腹製品を成形するためのパリソ
ンである。この場合、パリソン1は全体に成形しようと
する製品6の形状より小形の筒体を成し、同じピッチで
はあるが製品形状より山部3と谷部4の差が小さくかつ
緩やかに屈曲すると共に山部3と谷部4とでは肉厚差の
ある異径部2が形成されている。尚、山部3と谷部4と
の間の肉厚差は前述の通りである。
以上のように構成されるパリソン及びそれを用いて成形
される円錐形の中空成形品は次のようにして成形され
る。
例えば、割型となったキャビティ金型10内にコア金型11
を設置してからキャビティ金型10を閉じると共にネック
金型12を閉じる。そして、小端側からコア金型11の周囲
に溶融樹脂を射出してパリソン1を成形する[第2図
(A)]。このとき。キャビティ金型10及びコア金型11
には、製品形状に近似する蛇腹状の異径部2並びに所定
肉厚差を与える山部3と谷部4を形成するため、所定深
さ、形状の凹凸13A、13Bが形成されている。次いで、キ
ャビティ金型10を開いてパリソン1をコア金型11に支持
させた状態のまま取出す[第2図(B)]。そして、ブ
ロー金型14へ移し[第2図(C)]、ブロー金型14を閉
じてコア金型11に設けられた空気吹込み口15を開いて空
気を吹込んで成形する[第2図(D)]。このとき、山
部3は谷部4よりも厚肉であるため冷え難く熱を保有し
ているため、流動性が谷部4よりも高く伸び易いことか
ら、ブローアップ比が高まる。したがって、ブロー成形
後の最終形状としての製品の形状は、パリソン形状に比
して肉厚の差が少なくほぼ均肉なものとなる。冷却後、
ネック金型12とブロー金型14とを開き、成形品16を取出
す[第2図(E)]。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案のパリソンは、
製品形状に合せて蛇腹状を成しかつ内径にも凹凸のある
異径部を設けたので、山部のブローアップ比が従来のチ
ューブ状パリソンより小さくでき、山部の極端な薄肉化
を防いでほぼ均一な肉厚の製品とできる。しかも、末広
がりの円錐面部分では開放圧成形に近くなり樹脂の流れ
が乱れたり気泡が発生するが、蛇腹状の異径部の連続的
な屈曲が適宜流動抵抗を与え、これを解消する。特に、
異径部の山部と谷部との間に肉厚差、好ましくは1.25〜
5倍の肉厚差を設定する場合、これが流動抵抗として一
層機能し、圧力増加を与えて拡径部分における溶融樹脂
の流れを正常化し、気泡を消滅させる。
また、本考案のパリソンにおいて、山部を圧肉とすると
共に谷部を薄肉とする場合、山部が冷え難く谷部4より
も伸び易くなる。即ち、ブローアップ比の高い山部ほど
伸び易く圧肉としているので、ブロー成形後の製品形状
がパリソン形状に比して肉厚の差が少ないほぼ均肉なも
のとなる。
また、本考案によると、製品形状に近似した底付きの円
錐筒体形状を成し、かつ円錐面部分に製品形状に近似し
た蛇腹状を成しかつ内径にも凹凸のある異径部を設ける
ようにしているので、末広がりの円錐面部分において開
放圧成形に近くなるため生じる樹脂の流れの乱れや気泡
の発生を蛇腹状の連続的な屈曲によって適宜流動抵抗を
与えて解消し、全体に円錐形状でかつ蛇腹状のパリソン
をひけや気泡、ボイドのない状態で成形できる。依っ
て、このパリソンを使ってブロー成形すると、径が次第
に大きくなる円錐形蛇腹を均一肉厚で成形できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパリソンの断面形状を部分的に示す説
明図であり、(A)は円錐形蛇腹用パリソンを、(B)
は円筒形蛇腹用パリソンを、(C)はパリソンの要部を
夫々示す。第2図(A)〜(E)は本考案のパリソンの
成形及びブロー成形を説明する射出ブロー成形の原理
図、第3図は同工程によって製造された円錐形ベローズ
の一例を示す半截断面正面図である。第4図は従来のブ
ロー成形によって製造された蛇腹の中央縦断面図、第5
図は均一肉厚の蛇腹を成形する従来の成形方法の一例を
示す原理図である。 1……パリソン、 2……異径部、 3……山部、 4……谷部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品形状に合せて蛇腹状を成しかつ内径に
    も凹凸のある異径部を有することを特徴とする蛇腹製品
    の射出ブロー成形用パリソン。
  2. 【請求項2】円錐形蛇腹をブロー成形するためのパリソ
    ンにおいて、製品形状に近似した底付きの円錐筒体形状
    を成し、かつ円錐面部分に製品形状に近似した蛇腹状を
    成しかつ内径にも凹凸のある異径部を設けたことを特徴
    とする射出ブロー成形用パリソン。
  3. 【請求項3】前記異径部の山部は厚肉であり、谷部は薄
    肉であることを特徴とする請求項1または2記載の蛇腹
    製品の射出ブロー成形用パリソン。
  4. 【請求項4】次の肉厚関係を有することを特徴とする請
    求項3記載の蛇腹製品の射出ブロー成形用パリソン。 1.25ti≦Ti≦5ti 但しtiはi番目の薄肉部の肉厚、 Tiはi番目の厚肉部の肉厚である。
JP1988113280U 1988-08-31 1988-08-31 蛇腹製品の射出ブロー成形用パリソン Expired - Lifetime JPH0636902Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58134717A (ja) * 1982-02-05 1983-08-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ジヤバラ成形法
JPS60167259U (ja) * 1984-04-12 1985-11-06 三菱化成ポリテック株式会社 ベロ−ズ

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