JPH06368A - パーム油搾粕を用いた活性炭セラミックスとその製造法 - Google Patents

パーム油搾粕を用いた活性炭セラミックスとその製造法

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JPH06368A
JPH06368A JP4202885A JP20288592A JPH06368A JP H06368 A JPH06368 A JP H06368A JP 4202885 A JP4202885 A JP 4202885A JP 20288592 A JP20288592 A JP 20288592A JP H06368 A JPH06368 A JP H06368A
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JP
Japan
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palm oil
activated carbon
state
clay
reduced
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Application number
JP4202885A
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English (en)
Inventor
Hikari Ino
光 井野
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NOUAMI HIDEO
YAMAHIRO TORYO KK
Original Assignee
NOUAMI HIDEO
YAMAHIRO TORYO KK
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マレーシアにおいて大量に産出するパーム油の
搾り粕は廃棄物公害の源となっているが、本発明はこれ
を有効利用することによりその公害をなくすと同時に、
高物性の吸着材を低コストに量産することを目的とす
る。 【構成】パーム油搾粕をそのまま或いは外炎式マッフル
窯の如き密閉状焼成炉で予め炭化した後に粘土類とブレ
ンドして成形ないし造粒し、これを還元ないし密閉状態
で連続的に低温焼成して、炭素粒子と粘土粒子とが互い
に付着もしくは結合した状態で混合し固形状となった活
性炭セラミックスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主にマレーシアで産出
するパームの実から油脂を搾取して生ずる搾り粕を有効
利用して良質の活性炭セラミックスを製造すると同時に
廃棄物公害の除去をも図るものである。
【0002】
【従来の技術】マレーシア方面では多量に産出するパー
ムの実を殻ごと圧縮してパーム油を搾出し、これを石鹸
や食品等の用途に用いているが、その際に生ずる年間5
00万tもの大量の搾り粕は特殊な飼料や堆肥以外に有
効利用の決め手がなく、大部分はそのまま廃棄するか焼
却してその灰を廃棄しており、近時はその捨て場所も不
足し、土壌の弱アルカリ化や環境汚染等の問題点を生じ
つつあるのが現状である。
【0003】一方、空気や水等の有害成分を除去するも
のとして活性炭が挙げられるが、これは微粉状であるた
め空気や水中に散逸し易く、周辺を汚濁したりコストも
高い等の問題点があり、又、ヤシガラ等と異なってこの
パーム油の搾粕の場合はその形状や構成成分が著しく複
雑であるため、良質の活性炭とはなり得ないものであっ
た。
【0004】又、活性炭と粘土類との複合体である活性
炭セラミックスは既に公知であるものの、その炭素原料
の選択には物性、コスト、生産性等の面から様々な制約
があり、現状では既に製造された活性炭をその炭素原料
に使わざるを得ないため、かなりコスト高で供給能力に
も限りがあるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解決するためになされたもので、搾り粕の廃棄公害を
なくすと同時に、従来の活性炭類以上に有用で低コスト
な吸着材を量産することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に様々な実験、研究を行った結果、前期パーム油の搾粕
もしくはそれを密閉ないし還元状態で低温焼成して得ら
れる炭素成分が甚だ粘土成分と親和性が良く、残留する
油成分の作用も加わって、焼成後に甚だ良質な活性炭セ
ラミックスが得られることを見出すことができた。
【0007】すなわちパーム油搾粕を密閉ないし還元状
態で低温焼成して得される炭素粒子と焼成された粘土粒
子とが互いに付着もしくは結合した状態で混合し固形状
に成形ないし造粒されてなる活性炭セラミックスは、脱
臭や水中の有害成分除去に甚だ優れた吸着材であること
が判明したが、これを製造するには、先ずパーム油搾粕
を圧縮し体積を減少させてこれを外炎式マッフル窯又は
これに類する密閉状焼成炉で連続的に還元ないし密閉状
態で低温焼成し、これに粘土類を成形可能な分量だけ加
え混合して成形ないし造粒し、これを更に還元ないし密
閉状態で連続的に低温焼成する。
【0008】或いは又、パーム油搾粕と粘土類とを均一
分散混合してこれを成形ないし造粒し、しかる後にこれ
を還元ないし密閉状態で一度に連続的に低温焼成しても
よい。
【0009】上記における「低温焼成」とは、粘土等の
材料が融解に至ることなく焼結状態になる程度を意味す
るのであって、製品の用途によりそれぞれ適した温度設
定があり、例えば家庭用脱臭剤等のように強度を要しな
いものではおよそ700〜800℃、建築・土木材等に
用いられる場合には1,100℃前後にすることが望ま
しい場合もある。
【0010】
【作用】本発明において用いるパーム油搾粕は、実の
殻、果実、核等の混在する固形分の中に、若干の水分や
油分が残留しているものであるが、これを外炎式マッフ
ル窯で連続的に還元ないし密閉状態で低温焼成すると、
先ず水分が完全に放出された後に残留した油分が沸騰
し、それが無数の微細な空隙を生じさせつつ有機成分の
炭化を進行させることになる。従って得られた炭素はき
わめて莫大な表面積を含むものとなり、いわゆる吸着材
として甚だ適したものとなる。
【0011】又、木節、蛙目、カオリン等の広義粘土類
とは甚だ親和性が良いため、これ等に混合する作業性が
良好であると同時に、出来上がった製品も、炭素粒子と
粘土粒子とが強固に結合し、しかも均一な微細空隙を豊
富に内包する固形状の成形物を、連続的(自動的)に製
造することを可能ならしめるものである。
【0012】
【実施例1】予め適当に乾燥させたマレーシア産パーム
油搾粕を外炎式マッフル窯にコンベアーで導入し、約9
00℃で数時間、還元焼成してから水冷式冷却装置に通
し、これをコンベアーでホッパーに入れ、更にほぼ同量
の蛙目ないしカオリンと水とを加えて造粒機にかけ、こ
れを乾燥装置に通すと共に篩分けして粒度分別し、更に
これをコンベアー及びホッパーを介して外炎式マッフル
窯に導き約950℃で数時間還元焼成し、これを再び冷
却装置、コンベアー、ホッパー等を介して自動計量器に
かけ、粒状の吸着材製品を得る。
【0013】
【実施例2】前記同様のパーム油搾粕を出来るだけ細破
してからほぼ同量の木節もしくはカオリンとミキシング
して硬練り粘土状とし、これを押出成形機にかけて適宜
形状に成形し、以後、「実施例1」と同様に焼成する。
但しより高温の場合は主に水を対象とする産業用に、よ
り低温の場合は主に空気を対象とする家庭用製品とす
る。
【0014】なお、本発明が以上の実施例に限定される
ものでないことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によれば、連続的にラ
イン化された焼成設備を用いて甚だ吸着物性の優れた活
性炭セラミックスを低コストに量産することが可能とな
り、しかもこれによって環境整備に役立つのみでなく、
パーム油搾粕がもたらす廃棄物公害を防ぐことができる
等、多大な効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーム油搾粕を密閉ないし還元状態で低温
    焼成して得られる炭素粒子と焼成された粘土粒子とが互
    いに付着もしくは結合した状態で混合し固形状に成形な
    いし造粒されてなる活性炭セラミックス。
  2. 【請求項2】パーム油搾粕を圧縮し体積を減少させてこ
    れを外炎式マッフル窯又はこれに類する密閉状焼成炉で
    連続的に還元ないし密閉状態で低温焼成し、これに粘土
    類を成形可能な分量だけ加え混合して成形ないし造粒
    し、これを更に還元ないし密閉状態で連続的に低温焼成
    することを特徴とする活性炭セラミックスの製造法。
  3. 【請求項3】パーム油搾粕と粘土類とを均一分散混合し
    てこれを成形ないし造粒し、しかる後にこれを還元ない
    し密閉状態で連続的に低温焼成することを特徴とする活
    性炭セラミックスの製造法。
JP4202885A 1992-06-17 1992-06-17 パーム油搾粕を用いた活性炭セラミックスとその製造法 Pending JPH06368A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169855A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Takasago Ind Co Ltd 野菜屑の炭化方法
JP2009539382A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 グレイン プロセシング コーポレーション 動物用リター、動物用リターの調製方法、および動物排泄物の除去方法
JP2011050910A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 生物学的排水処理方法及び生物学的排水処理装置

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