JPH0636472A - システムクロックの自動位相調整回路 - Google Patents

システムクロックの自動位相調整回路

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JPH0636472A
JPH0636472A JP4185956A JP18595692A JPH0636472A JP H0636472 A JPH0636472 A JP H0636472A JP 4185956 A JP4185956 A JP 4185956A JP 18595692 A JP18595692 A JP 18595692A JP H0636472 A JPH0636472 A JP H0636472A
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analog
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JP4185956A
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Yasunari Shimizu
泰成 清水
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログクロック信号のピーク位置に常に正
確に位相を合わせたシステムクロックを生成することが
できるようにする。 【構成】 光ディスクを再生して得られるアナログクロ
ック信号に対応するアナログランプ信号の、サンプリン
グ回路4が検出したシステムクロックの立ち上がりエッ
ジに対応する基準電圧値uと、サンプリング回路7が検
出したアナログクロック信号を微分器5で微分した微分
信号のゼロクロス点に対応するエラー電圧値vとの差分
を差分検出回路14で検出する。さらにサンプリング回
路13が、微分器8,9を経て検出した補正電圧値w
と、サンプリング回路7が検出したエラー電圧値vとの
差分を差分検出回路15で検出する。また、この検出結
果を演算回路16で1/2に演算する。最後に差分検出
回路17を以て、差分検出回路14,15が検出した各
検出結果の差分を検出した後、PLL回路18を以て、
その検出結果に基づくシステムクロックの位相調整を実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク上の
クロックピットを再生して得られるクロック信号に基づ
いてドライブ内のシステムクロックを生成する場合に、
クロック信号とシステムクロックを位相同期させるのに
用いて好適なシステムクロックの自動位相調整回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク上の各セクタに割り
当てられる各セグメントには、データ領域に加えてサー
ボバイト領域が備えられているが、このサーボバイト領
域には2つのグレイコードの他、2つのウォブルドピッ
ト、およびウォブルドピット間に配置される1つのクロ
ックピット等が設けられている。このクロックピット
は、アナログクロック信号の発生源としての重要な役割
を持っており、これにより、ドライブがデータ領域内の
データを処理する際に種々のタイミングを計るために用
いるシステムクロックの位相調整が行われる。
【0003】従来において、アナログクロック信号を用
いてシステムクロックの位相調整を行う場合には、例え
ば主に、アナログクロック信号に対応したのこぎり波信
号が生成されるとともに、既生成済のシステムクロック
に同期してタイミング発生器により生成されるタイミン
グ信号に合わせて、のこぎり波信号から基準電圧値uが
サンプリングされる。また、アナログクロック信号を微
分器で微分した後に、コンパレータにより微分信号のゼ
ロクロス点を検出する。そして、このゼロクロス点に対
応するタイミングで、のこぎり波信号からエラー電圧値
vをサンプリングする。さらに、基準電圧値uとエラー
電圧値vとの差を求めて位相エラー信号を生成し、位相
エラー信号に対応してPLLにサーボをかけてシステム
クロックの位相を調整する。
【0004】即ち、図4に示すように、クロックピット
を再生してアナログクロック信号aが得られると、この
アナログクロック信号aの、システムクロックsとの一
致点Pが検出される。続いて微分器によりアナログクロ
ック信号aが微分されて、微分信号dが生成された後
に、コンパレータにより微分信号dのゼロクロス点Tに
対応するピット信号pが生成される。
【0005】続いて、図5に示すように、のこぎり波生
成回路により生成されたアナログクロック信号aに対応
するのこぎり波信号nから、まずタイミング発生器から
のタイミング信号に合わせて動作する第1のサンプリン
グ回路により、システムクロックsの立ち上がり時点の
点Pに対応する位置の基準電圧値uがサンプリングされ
る。さらにコンパレータからのピット信号にpに合わせ
て動作する第2のサンプリング回路により、微分信号d
のゼロクロス点Tに対応する位置のエラー電圧値vがサ
ンプリングされる。そして、位相エラー生成回路により
基準電圧値uとエラー電圧値vとの差を求められ、この
差分に相当する位相エラー信号Ψ0が生成される。
【0006】そして最後に、図6に示すように、PLL
の動作により位相エラー信号Ψ0=0となるようにサー
ボがかけられて、システムクロックsの位相が調整され
る。この結果、システムクロックsの位相は、コンパレ
ータがピット信号pを出力した時点と同期した位相に制
御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、検出
されたアナログクロック信号aの波形にあってシステム
クロックsとの一致点Pを検出するとともに、アナログ
クロック信号aを微分してゼロクロス点Tを求めること
でピーク位置Sを検出し、以て、両者の位相差を計算す
ることでシステムクロックsの位相を調整するようにな
されていたため、アナログクロック信号aのレベルが変
動したり、光学的なMTF(modulation transfer func
tion)が変動した時でも、位相差検知の信頼性が高く、
結果的に正確な位相調整を行うことができ、有用である
とされてきた。
【0008】しかしながら、実際にはアナログクロック
信号aが微分器を通過する間には時間的遅延が生じるた
め、正確にピーク位置Sを検知できるとは言えず、即ち
図4に示すように、実際上のピーク位置Sの発生時点
と、コンパレータからゼロクロス点Tを示すピット信号
pが出力された時点との間には、位相誤差δが含まれて
しまう欠点がある。
【0009】このため、位相エラー生成回路が作動する
際には、図5に示すように、のこぎり波信号nの波形か
ら得られる一致点Pの検出に符合した基準電圧値uと、
ピット信号pの発生に符合したエラー電圧値vとの差分
には、既に位相誤差δが含まれてしまうため、的確な位
相エラー信号Ψ0を生成することができなくなる。
【0010】従って、最終的には、PLLが作動して
も、図6に示すように、一致点Pを基本とするシステム
クロックsの位相調整は、ピーク位置Sからの位相誤差
δの位置に符合させた位相調整となってしまうことにな
り、正確にピーク位置Sに符号させることはできない問
題点があった。
【0011】本発明の目的は、上記課題に鑑み、環境変
化等による回路遅延の変動にも影響されず、常にクロッ
クピットから得られるアナログクロック信号のピーク位
置に正確に位相を合せたシステムクロックを生成するこ
とができるシステムクロックの自動位相調整回路を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、記録媒体上のクロックピットを再生して得
られるアナログクロック信号を微分する微分手段と、ア
ナログクロック信号を微分手段で微分した結果得られる
微分信号のゼロクロス点と、システムクロックの位相差
を検出する位相検出手段と、位相検出手段の検出結果に
基づき、システムクロックの位相を調整する調整手段と
を備えたシステムクロックの自動位相調整回路におい
て、微分手段がアナログクロック信号を微分してからゼ
ロクロス点が検出されるまでの遅延時間を検出する遅延
時間検出手段と、遅延時間検出手段の検出結果に対応し
て、調整手段における位相調整量を補正する補正手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】また、遅延時間検出手段は、少なくとも微
分手段が出力した微分信号を微分する第2の微分手段
と、第2の微分手段が出力した微分信号を微分する第3
の微分手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】記録媒体上のクロックピットを再生して得られ
るアナログクロック信号が微分手段により微分されると
きの遅延時間が検出され、この検出結果に対応して、ク
ロックの位相制御量が補正される。従って、微分手段に
よる遅延に拘らず、正確な制御が可能になる。
【0015】この微分手段の出力を、さらに第2および
第3の微分手段で微分すれば、簡単に微分手段による遅
延時間を検出することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例に基づいて説
明する。
【0017】図1は、本発明の自動位相調整回路の一実
施例の構成を示すブロック図である。光ディスク(光磁
気ディスクを含む)上のクロックピットを再生してアナ
ログクロック信号を生成するアナログクロック信号の発
生手段(図示省略)は、A/D変換器1を介してタイミ
ング発生器2に接続されている。タイミング発生器2
は、アナログクロック信号の発生を検出する機能、光デ
ィスク上のセグメントをカウントするセグメントカウン
ターの機能、およびシステムクロックに基づき、後述す
るアナログランプ信号発生回路3と第1のサンプリング
回路4の動作タイミングを計って指令するタイミング発
生機能を備えて構成されている。
【0018】アナログランプ信号発生回路3は、タイミ
ング発生器2から出力されたアナログクロック信号の発
生を通知するスタート信号により動作して、アナログク
ロック信号の波形に対応するのこぎり波信号(以下、ア
ナログランプ信号と称する)を生成する機能を備えて構
成されている。このアナログランプ信号は、アナログク
ロック信号の発生と同時に電圧が増加し始め、アナログ
クロック信号の消滅時に最も電圧が高くなる波形であ
る。第1のサンプリング回路4は、タイミング発生器2
から出力されたアナログクロック信号とシステムクロッ
クの立ち上がりエッジとが一致する時点を通知する基準
信号(サンプリングパルス)により動作して、アナログ
ランプ信号から基準電圧値uをサンプリングする機能、
およびサンプリング結果である基準電圧値uを保存する
機能を備えて構成されている。
【0019】一方、アナログクロック信号の発生手段
は、第1の微分器5を介して第1のコンパレータ6にも
接続されている。第1の微分器5は、アナログクロック
信号を微分して1階微分信号を生成する機能を備えてい
る。第1の微分器5の処理には時間的遅延が存在するた
め、1階微分信号の位相はアナログクロック信号の位相
より若干の遅れを有している。しかし1階微分信号に
は、アナログクロック信号の仮のピーク一を指向するゼ
ロクロス点が存在するため、重要な信号となっている。
【0020】第1のコンパレータ6は、1階微分信号の
ゼロクロス点の発生時を通知するエラー信号を出力する
機能を備えている。第1のコンパレータ6の処理にも時
間的遅延が存在すると考えて良く、エラー信号の位相は
アナログクロック信号のピーク位置の位相より遅れる。
エラー信号は1つのパルス信号であり、第2のサンプリ
ング回路7に出力される。第2のサンプリング回路7
は、第1のコンパレータ6から出力されたエラー信号に
より動作して、アナログランプ信号からエラー電圧値v
をサンプリングする機能、およびサンプリング結果であ
るエラー電圧値vを保存(ホールド)する機能を備えて
構成されている。
【0021】第1の微分器5は、遅延時間検出手段の一
つの要素である第2の微分器8にも接続されている。第
2の微分器8は、第1の微分器5が出力する1階微分信
号を微分して2階微分信号を生成する機能を備えてお
り、第1の微分器5が持つ時間的遅延と同じ1:1の関
係にある時間的遅延を持っている。従って、第1の微分
器5と同じ構成であると考えても良い。2階微分信号の
ピーク位置を検出し、これを以て後のサンプリングに備
えるという方法を採用することも可能であるが、処理を
より簡単に進めるため、本実施例では第2の微分器8
に、さらに第3の微分器9を接続している。第3の微分
器9は、第2の微分器8が出力する2階微分信号を微分
して、3階微分信号を生成する機能を備えており、第2
の微分器8が持つ時間的遅延と同じ1:1の関係にある
時間的遅延、即ち、第1の微分器5が持つ時間的遅延と
も同じ1:1の関係にある時間的遅延を持っている。従
って、これも、第1の微分器5と同じ構成であると考え
て良い。
【0022】第3の微分器9は、第2のコンパレータ1
0に接続されている。第2のコンパレータ10は、第3
の微分器9から出力される3階微分信号のゼロクロス点
の発生時を通知する補正信号を出力する機能を備えてい
る。第3の微分器9には、第2のコンパレータ10のみ
接続する方法を採用することも可能であるが、後段の処
理を簡単化するため、本実施例では第2のコンパレータ
10に加えて、同じ構成である第3、第4のコンパレー
タ11,12をも直列に接続している。補正信号も一つ
のパルス信号であり、第3のサンプリング回路13に出
力される。第3のサンプリング回路13は、第4のコン
パレータ12から出力された補正信号により動作して、
アナログランプ信号から補正電圧値wをサンプリングす
る機能、およびサンプリング結果である補正電圧値wを
保存する機能を備えて構成されている。
【0023】一方、第1のサンプリング回路4、および
第2のサンプリング回路7は、第1の差分検出回路14
にともに接続されている。第1の差分検出回路14は、
基準電圧値uをエラー電圧値vから差し引いて、タイミ
ング発生器2がアナログクロック信号を検出した時点に
おける位相と、アナログクロック信号の仮のピーク位置
における位相との実際上の位相差を検出し、この位相差
を知らせる位相エラー信号Ψ0を生成する機能を備えて
構成されている。位相エラー信号Ψ0は、後述する第3
の差分検出回路17に出力される。
【0024】第2のサンプリング回路7、および第3の
サンプリング回路13は、第2の差分検出回路15にと
もに接続されている。第2の差分検出回路15は、エラ
ー電圧値vを補正電圧値wから差し引いて、アナログク
ロック信号における仮のピーク位置の位相と、第4のコ
ンパレータ12を経て検出されるアナログクロック信号
における真のピーク位置から仮のピーク位置までの位相
の3倍分の位相との誤差を検出し、この誤差を知らせる
位相エラー信号Ψδを生成する機能を備えて構成されて
いる。位相エラー信号Ψδは、演算回路16を経てΨδ
×1/2を演算された後、第3の差分検出回路17に出
力される。
【0025】第3の差分検出回路17は、位相エラー信
号Ψ0から位相エラー信号Ψδ/2を差し引いて、アナ
ログクロック信号における真のピーク位置の位相を検出
し、真のピーク位置を知らせる補正後位相エラー信号Ψ
θを生成する機能を備えて構成されている。補正後位相
エラー信号Ψθは、システムクロックの位相調整手段で
あるPLL回路18に出力される。PLL回路18は、
VCO回路(voltage-controlled oscillator)を含ん
でおり、補正後位相エラー信号Ψθに基づき、システム
クロックにサーボをかけてシステムクロックの位相をア
ナログクロック信号における真のピーク位置の位相と符
合させるよう自動調整する機能を備えて構成されてい
る。位相を自動調整されたシステムクロックは、A/D
変換器1およびタイミング発生器2へと改めて転送され
るとともに、図示しないドライブシステムへも改めて転
送される。
【0026】図2は、本実施例の動作を説明するタイム
チャートである。タイミング発生器2の作動により、ア
ナログクロック信号aの発生が検出されるとともに、ア
ナログランプ信号発生回路3の作動により、アナログラ
ンプ信号nが生成されると、このアナログランプ信号n
の波形から、まず第1のサンプリング回路4により、シ
ステムクロックsの立ち上がりエッジの時点と一致する
時点における基準電圧値uがサンプリングされ、続いて
第2のサンプリング回路7により、第1のコンパレータ
6から出力されたエラー信号の出力時点に対応するエラ
ー電圧値vがサンプリングされる。
【0027】尚、このエラー電圧値vとしては、一応、
アナログクロック信号aのピーク位置Sの発生時点にお
ける位相と符合する時点にある電圧値を指向してはいる
が、実際には、サンプリング時期の基準となるエラー信
号が第1の微分器5、および第1のコンパレータ6を経
て生成されるため、基準電圧値uのサンプリングに対し
て、第1の微分器5が持つ時間的遅延xと、第1のコン
パレータ6が持つ時間的遅延yとの合計である時間的遅
延x+y分の位相遅れが生じた時点においてサンプリン
グされた電圧値となることは既に述べた通りである。こ
のエラー電圧値vのサンプリング時期をアナログクロッ
ク信号aの波形から観察した場合には、このタイミング
は、システムクロックsとの一致点Pとピーク位置Sと
の位相差Δθに、時間的遅延x+y分の位相誤差δを加
えた時点に対応していることが判る。即ち、ゼロクロス
点検出には、時間的遅延x+y分の位相誤差δを伴うこ
とになる。
【0028】さらに続いて、アナログランプ信号nの波
形から、第3のサンプリング回路13により、第1、第
2、第3の微分器5,8,9、および第2、第3、第4
のコンパレータ10,11,12を経て出力された補正
信号の出力時点に対応する補正電圧値wがサンプリング
される。
【0029】補正信号は、第1の微分器5が出力した1
階微分信号d1を第2の微分器8が微分して2階微分信
号d2を生成し、さらに2階微分信号d2を第3の微分
器9が微分して3階微分信号d3を生成する過程を経た
後、最後に3階微分信号d3のゼロクロス点T3の発生
時を検出した時の信号に基づいている。従って、この間
に、第1の微分器5の時間的遅延xと、第2の微分器8
の時間的遅延xと、第3の微分器9の時間的遅延xとの
合計である時間的遅延3x分の位相遅れが生じている。
しかも、最終的には、第2、第3、第4のコンパレータ
10,11,12をも通過する過程を経るため、第2の
コンパレータ10の時間的遅延yと、第3のコンパレー
タ11の時間的遅延yと、第4のコンパレータ12の時
間的遅延yとの合計である時間的遅延3y分の位相遅れ
までもが加わってくる。
【0030】従って、補正電圧値wは、基準電圧値uの
サンプリングに対して、時間的遅延3x+3y分の位相
遅れが生じた時点においてサンプリングされた電圧値と
なる。これをアナログクロック信号aの波形から観察し
た場合には、このタイミングは、システムクロックsと
の一致点Pとピーク位置Sとの位相差Δθに、時間的遅
延3(x+y)分の位相誤差3δを加算した時点に対応
していることが判る。
【0031】しかして、第1、第2のサンプリング回路
4,7において、基準電圧値u、エラー電圧値vがサン
プリングされた場合には、第1の差分検出回路14の作
動により、基準電圧値uとエラー電圧値vとの差分Ψ0
が検出され、この差分Ψ0を示す位相エラー信号Ψ0が
生成される。差分Ψ0をアナログクロック信号aの波形
から観察した場合には、システムクロックsとの一致点
Pからピーク位置Sまでの位相差Δθに、時間的遅延x
+y分の位相誤差δを加算したものであることが判る。
【0032】一方、第3のサンプリング回路13におい
て、補正電圧値wがサンプリングされた場合には、第2
の差分検出回路15の作動により、エラー電圧値vと補
正電圧値wとの差分Ψδが検出され、この差分Ψδを示
す位相補正信号Ψδが生成される。差分Ψδをアナログ
クロック信号aの波形から観察した場合には、ピーク位
置Sからの位相差δより位相誤差3δまでの期間に対応
していることが判り、具体的には位相誤差2δ分の差分
を表わしていることが判断できる。
【0033】そして一方、位相補正信号Ψδが生成され
ると、本実施例では遅延時間検出手段として第2、第3
の微分器8,9を用いている関係から、演算回路16の
作動により位相補正信号Ψδを1/2に演算する。この
演算結果は、位相誤差δの実質上の値を明確にする。
【0034】かくして、位相エラー信号Ψ0の内容と位
相補正信号Ψδの1/2の内容とが明確になると、引き
続く次の段階において、第3の差分検出回路17の作動
により、位相エラー信号Ψ0と位相補正信号Ψδの1/
2との差分Ψθが検出され、補正後位相エラー信号Ψθ
が生成される。補正後位相エラー信号Ψθの内容をアナ
ログクロック信号aの波形から観察した場合には、シス
テムクロックsとの一致点Pからピーク位置Sまでの位
相差Δθに、位相誤差δを加え、さらに位相誤差δを減
算した範囲、即ち、一致点Pからピーク位置Sまでの位
相差Δθの内容を正確に検知していることが判る。
【0035】図3は、本実施例の最後の動作を示すタイ
ムチャートである。第3の差分検出回路17により補正
後位相エラー信号Ψθが生成されると、最後に、PLL
回路18の作動により、補正後位相エラー信号Ψθの内
容に基づき、システムクロックsにサーボをかけて、シ
ステムクロックsの位相をアナログクロック信号aにお
ける真のピーク位置Sの位相と符合させるよう自動調整
する。尚、この結果として基準電圧値uの内容は、アナ
ログランプ信号nの波形において位相調整後のシステム
クロックsの立ち上がりエッジに同期するアナログクロ
ック信号aにおける真のピーク位置Sの発生時期に対応
する電圧値に補正されたことと同義になる。
【0036】本実施例にあっては、遅延時間検出手段と
して第2、第3の微分器8,9を用いるとともに、第
2、第3、第4のコンパレータ10,11,12をも用
いて、意図的に位相誤差3δを含む補正信号を生成して
いる。さらに第2の差分検出回路15、および演算回路
16を用いて、位相誤差1δ分の値を明らかにする過程
を設けた上で、最終的にアナログクロック信号aの最重
要点であるピーク位置Sを検出するという技術的手段を
構成した。これにより、従来技術において内在されてい
たシステムクロックsの位相調整上の位相誤差δを正し
く補正することができる。従って、常に正確にクロック
ピットから得られるアナログクロック信号のピーク位置
に位相を合せたシステムクロックを生成することがで
き、PLL回路18の安定化、およびシステムクロック
sのジッターの低減を図ることができる。
【0037】この結果、Read/Write時の位相
マージンを大きくすることができ、さらにドライブ内の
温度変化、個々のドライブ間における回路遅延のバラツ
キ、あるいは光ディスク内、および光ディスク間のピッ
ト信号波形の変動等の外乱に影響されず、ドライブシス
テムの信頼性を向上させることができる。
【0038】尚、遅延時間検出手段としては、第2の微
分器が生成する2階微分信号のピーク位置を検出し、こ
のピーク位置を以て補正信号の生成に適用するようにし
ても良いことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上、本発明においては、微分手段によ
る遅延時間に対応してクロックの位相を制御するように
したので、常に正確にクロックピットから得られるアナ
ログクロック信号のピーク位置に位相を合せたシステム
クロックを生成することができ、システムクロックを生
成するPLL回路の安定化、およびシステムクロックの
ジッターの低減を図ることができる。
【0040】ひいては、Read/Write時の位相
マージンを大きくすることができ、さらにドライブ内の
温度変化、個々のドライブ間における回路遅延のバラツ
キ、あるいは光ディスク内、および光ディスク間のピッ
ト信号波形の変動等の外乱に影響されず、ドライブシス
テムの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムクロックの自動位相調整回路
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するタイムチャート
である。
【図3】図1の実施例の最後の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図4】従来のシステムクロックの自動位相調整回路の
前段の動作を説明するタイムチャートである。
【図5】従来のシステムクロックの自動位相調整回路の
中段の動作を説明するタイムチャートである。
【図6】従来のシステムクロックの自動位相調整回路の
後段の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
2 タイミング発生器 3 アナログランプ信号発生回路 4 第1のサンプリング回路 5 第1の微分器 6 第1のコンパレータ 7 第2のサンプリング回路 8 第2の微分器 9 第3の微分器 10 第2のコンパレータ 11 第3のコンパレータ 12 第4のコンパレータ 13 第3のサンプリング回路 14 第1の差分検出回路 15 第2の差分検出回路 16 演算回路 17 第3の差分検出回路 18 PLL回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上のクロックピットを再生して
    得られるアナログクロック信号を微分する微分手段と、 前記アナログクロック信号を前記微分手段で微分した結
    果得られる微分信号のゼロクロス点と、システムクロッ
    クの位相差を検出する位相検出手段と、 前記位相検出手段の検出結果に基づき、前記システムク
    ロックの位相を調整する調整手段とを備えたシステムク
    ロックの自動位相調整回路において、 前記微分手段が前記アナログクロック信号を微分してか
    らゼロクロス点が検出されるまでの遅延時間を検出する
    遅延時間検出手段と、 前記遅延時間検出手段の検出結果に対応して、前記調整
    手段における位相調整量を補正する補正手段とを備える
    ことを特徴とするシステムクロックの自動位相調整回
    路。
  2. 【請求項2】 前記遅延時間検出手段は、少なくとも前
    記微分手段が出力した微分信号を微分する第2の微分手
    段と、 前記第2の微分手段が出力した微分信号を微分する第3
    の微分手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の
    システムクロックの自動位相調整回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7611982B2 (en) 2003-04-15 2009-11-03 Tdk Corporation Method of forming sheet having foreign material portions used for forming multi-layer wiring board and sheet having foreign portions
US20100321101A1 (en) * 2009-06-17 2010-12-23 Chih-Ting Hu Automatic internal trimming calibration method to compensate process variation

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