JPH0636314Y2 - 渦流ポンプのケーシング - Google Patents

渦流ポンプのケーシング

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Publication number
JPH0636314Y2
JPH0636314Y2 JP8061388U JP8061388U JPH0636314Y2 JP H0636314 Y2 JPH0636314 Y2 JP H0636314Y2 JP 8061388 U JP8061388 U JP 8061388U JP 8061388 U JP8061388 U JP 8061388U JP H0636314 Y2 JPH0636314 Y2 JP H0636314Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
annular groove
casing
gap
pump
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP8061388U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH023094U (ja
Inventor
哲則 坂谷
悟志 加藤
Original Assignee
株式会社川本製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社川本製作所 filed Critical 株式会社川本製作所
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は渦流ポンプのケーシングに関する。
〔従来の技術〕
固形状異物を含有した流体を取扱う従来の渦流ポンプに
おいては、第7図に示すように羽根車aの軸方向開放端
bと、これと対向するケーシングcの壁部dとの間隔L
が、ポンプの呼び口径の約50〜100%程度と充分大きく
形成されている。また、通過が許容される固形状異物の
大きさは、相隣る羽根の最少間隙A(第3図参照)と上
記間隔Lとによって制約され、たとえば球状体の場合に
は第8図からわかるように直径がαより大きいものは通
過不能になる。したがって、間隙Aをそのままにして最
大径がαより大きい球状固形物の通過を許容するために
は間隔Lをさらに大きくしなければならない。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来例においては、上述のように固形状異物の通過
能力を向上させようとすれば上記間隔Lを大きくしなけ
ればならないが、このように構成すれば羽根車によって
直接的に駆動される流体の量が相対的に少くなるから、
必然的にポンプ効率の低下をもたらすことになる。
本考案は上述のような問題点を解決するためになされた
もので、ポンプ効率の実質的な低下をもたらすことなく
異物の通過能力を向上させ得る渦流ポンプのケーシング
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、渦流ポンプの羽根車が回転自在に収容される
ケーシングにおいて、上記羽根車と軸方向に間隔的に対
向する壁部に、上記羽根車の相隣る羽根の間隙が最少な
部分の近傍から最大な部分の近傍にわたる領域と対向す
る環状溝を形設してなることを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案は上述のように構成されているので、羽根車と壁
部との間隔が環状溝の深さ分だけ増大されているから、
この環状溝が形成されていない場合におけるよりも大き
な異物の通過が許容される。しかしながら、その他の部
分においては羽根車と壁部との間隔が増大されないの
で、環状溝を設けたことによるポンプ効率の低下が少な
くてすむ。
〔実施例〕
以下、本考案について図示の一実施例を参照しながら説
明する。
第1図および第2図において渦流ポンプのケーシング1
には渦巻室2、吸込口3および吐出口4が形成されてお
り、かつ渦巻室2内に位置して駆動軸5に支持された羽
根車6が回転自在に収容されている。
また、羽根車6の軸方向開放端7と間隔Lを隔てて対向
するケーシング1の壁部8には環状溝9が形成されてい
る。この環状溝9は、第3図に示すように相隣る羽根1
0,10の間隙がIV−IV線に沿う最少値Aとなる部分(中心
の回転軌跡を一点鎖線11で示す)の近傍から、間隙がV
−V線に沿う最大値Bとなる部分(中心の回転軌跡を一
点鎖線12で示す)の近傍にわたる領域と対向する半径方
向の幅を有している。そして、図示例においては間隙が
最少値Aとなる部分と対向する位置で最も深く、最大値
Bとなる部分と対向する位置で最も浅くなる(図は0の
場合)ようにして、その間では深さが漸減するように所
望の断面形状(第4図のような曲線状、第6図のような
多角形状等)に形成されている。いま、固形状異物が球
状体であると仮定すれば、上記間隔がLのままで、相隣
る羽根10,10の間隙が第5図のV−V線に沿う最大値B
となる部分を通過し得る最大の球状固形物の直径は同図
に示すようにβである。したがって、この球状固形物が
最少値Aに対応する環状溝9内の位置で羽根10,10の間
に入り込む寸法をha(第4図参照)とし、最大値Bに対
応する位置で羽根10,10の間に入り込む寸法をhb(第5
図参照)としたとき、環状溝9の深さをhb−haに相等し
くなるように形成しておけば、直径がβ以下の球状固形
物は上記最少値Aの位置、したがってこのポンプ内を通
過することができる。また、最少値Aに対応する位置に
おける環状溝9の深さをhb−haに相等しくなるように形
成するとともに、この位置から最大値Bに対応する位置
までの間では、相隣る羽根の間隙に関連して上述のよう
に環状溝9の深さが漸減するように形成してもよい。
上述のように構成された装置においては、駆動軸5を介
して羽根車6を回転駆動すると流体は吸込口3からケー
シング1内に吸込まれ、吐出口4から外部に流出され
る。そして、流体中に含有された固形状異物は、球状体
と仮定して直径が上記β以下のもの、すなわち間隔がL
で間隙が最大値Bの部分を通過可能な大きさ以下のもの
であれば、羽根10の軸方向開放端7と壁部8との間を通
過することができる。これに対し環状溝9を設けない場
合には通過し得る球状体の直径が上述のように最大αま
でである。
すなわち、環状溝9を設けたことにより通過可能な固形
状異物の大きさを増大(α→β)することができ、しか
も、羽根車6の開放端7と壁部8との間隔は環状溝9の
外ではLのままであるから、環状溝9を設けたことによ
るポンプ効率の低下は僅少である。また、環状溝9の深
さが上述のように最深部(hb−ha)から最浅部(0)ま
で漸減するようにすれば、ポンプ効率の低下はさらに少
なくなる。
なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではな
く、たとえば、上記ケーシング1が吸込カバーを有する
ものなどであってもよい。その他、本考案の要旨とする
ところの範囲内で種々の変更ないし応用が可能である。
〔考案の効果〕
本考案によれば、上述のようにポンプ効率の実質的な低
下をもたらすことなく異物の通過能力を向上させ得る渦
流ポンプのケーシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のII−II線に沿う上面図、第3図は第1図のIII−III
線に沿う下面図、第4図および第5図は第3図のIV−IV
線およびV−V線に沿う各断面図、第6図は要部の変形
例を示す断面図、第7図は従来例を示す切欠側面図、第
8図は同例の動作説明図である。 1…ケーシング、5…駆動軸、6…羽根車、7…開放
端、8…壁部、9…環状溝、10…羽根、A,B…羽根間
隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】渦流ポンプの羽根車が回転自在に収容され
    るケーシングにおいて、上記羽根車と軸方向に間隔的に
    対向する壁部に、上記羽根車の相隣る羽根の間隙が最少
    な部分の近傍から最大な部分の近傍にわたる領域と対向
    する環状溝を形設してなることを特徴とする渦流ポンプ
    のケーシング。
JP8061388U 1988-06-20 1988-06-20 渦流ポンプのケーシング Expired - Lifetime JPH0636314Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8061388U JPH0636314Y2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 渦流ポンプのケーシング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8061388U JPH0636314Y2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 渦流ポンプのケーシング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH023094U JPH023094U (ja) 1990-01-10
JPH0636314Y2 true JPH0636314Y2 (ja) 1994-09-21

Family

ID=31305434

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8061388U Expired - Lifetime JPH0636314Y2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 渦流ポンプのケーシング

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JPH023094U (ja) 1990-01-10

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