JPH0450494A - ボルテックス形ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えば下水処理・し尿処理、雨水排水・涌
き水排水、一般工事廃液等の排水、かんがい揚排水など
のように、軟体物や固形物などの夾雑物を含んだ汚水の
送水排出に適用される横軸形ポンプや水中ポンプなとの
ボルテックス形ポンプに関するものである。

（従来の技術） 第３図は従来のボルテックス形ポンプの一部破断正面図
を示し、１８４図は第３図のＩＶ−ＩＴ線断面図を示す
、同図において、ｌはケーシングで、水底設置用の安定
側２に支持されており、その底板部ＩＡの中央部には下
向きに開口する吸込口３を有しているとともに、内部の
流水通路４の上方部には上下方向軸心ａの周りに回転自
在なボルテックス形羽根車５が収納され、かつ、上記流
水通路４の側方部には略接線方向に向かって開口する吐
出口６が形成されている。この吐出口６の口径は上記流
水通路４の面積とほぼ同一に設定されている。

７は上記羽根車５の上部にメカニカルシール用の油室８
を形成するケーシングで、このケーシング７の上部に乾
式水中モータ９が固定され、この水中モー′５１９の回
転主軸１０の下端部に上記羽根車５が直結一体化されて
いる。上記回転主軸１０の軸心である羽根車５の回転軸
心ａに対し上記吸込口３が同心上に形成されている。尚
、第３図において、１１はケーブルである。

上記構成のボルテックス形ポンプにおいては、水中モー
タ９を介して羽根車５を駆動回転させることにより、水
底部近くの汚水を吸込口３を経てケーシング１内の流水
通路４に吸い込むとともに、その吸い込んだ汚水を第４
図の矢印Ｒで示すように、旋回流動させた後、吐出口６
から排出させて、該吐出口６にフランジ接合された揚水
管（図示せず）を経て水面上等への揚程を行なう。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記のように構成された従来のボルテックス
形ポンプによる場合は、揚程運転時において、ケーシン
グｌの流水通路４内の圧力が、第３図中に点線で示した
ように、羽根車５の回転軸心ａに相邑する個所を最低点
とし、回転半径方向の外方域に至るほど新法高くなると
いったように、軸対称的な圧力分布を呈することになる
。そのため、上記羽根車５の回転軸心ａと同心上の吸込
口３から流水通路４内に吸い込まれる汚水に含まれてい
る夾雑物が羽根車５の回転軸心ａの低圧域に集中し停滞
して、吐出されなくなり、効率低下の原因になる問題が
あった。

この発明は上記実情に鑑みてなされたもので、極く簡単
な構成の改良により、夾雑物を停滞させることなく、ス
ムーズに排出させて効率低下を抑制することができるボ
ルテックス形ポンプを提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この発明に係るボルテック
ス形ポンプは、ケーシング０厭販販に形成された吸込口
の中心を、上記ケーシング内の流水通路に収納されてい
るボルテックス形羽根車の上下方向の回転軸心に対して
偏位させたものである。

（作用） 上記構成のこの発明に係るボルテックス形ポンプによれ
ば、揚程運転時にケーシングの流水通路内に生成される
軸対称的な圧力分布の最低圧力点が吸込口の中心に対し
偏位して、流水通路内の汚水の旋回流域内に位置するこ
とになるので、吸込口から流水通路内に吸い込まれた汚
水中に含まれる夾雑物は汚水の旋回流により旋回流動さ
れて、吐出口からスムーズに排出される。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明に係るボルテックス形ポンプの一部破
断正面図、第２図は第１図の■−■線断面図を示す、同
図において、１〜１１、ＩＡ、ａは第３図および第４図
に示す従来例と同一の構成要素であるため、該当個所に
同一の符号を付して、説明を省略している。

第１図および第２図において、従来例と相違する点は、
吸込口３の中心をボルテックス形羽根車５の回転軸心ａ
に対して、立なる距離だけ偏位させた点である。

このように構成されたボルテックス形ポンプにおいては
、吸込口３の中心が、流水通路４内に形成されるところ
の、回転軸心ａの個所を最低圧とする圧力分布の最低圧
力点に対し、偏心して汚水の旋回流域内に位置すること
になるので、吸込口３からケーシングｌの流水通路４内
に吸い込まれる汚水中に含まれている固形物や軟体物な
どの夾雑物は旋回エネルギーを受けて、矢印Ｈの方向に
スムーズに流動され、吐出口６からケーシング１の外方
に排出される。

尚、上記吸込口３の偏心位置は、文を半径として回転軸
心ａの周りに形成される同心円Ｘ上のどの位置であって
もよいが、特に、旋回エネルギーを最も強く受ける位置
、つまり、第２図の同心円Ｘ上のｂからＣの間が最も望
ましい。

（発明の効果） 以上のように、この発明によれば、吸込口の中心を羽根
車の回転軸心に対して偏位させるだけの極く簡単な構成
改良を施すのみで、ケーシング内に吸い込まれてくる汚
水中の夾雑物を、最も圧力の低い回転軸心部の流域に集
中させ、かつ、そこに停滞させることなく、旋回流にの
せて確実、スムーズに排出させることができる。従って
、長時間に亘る連続揚程運転においても、夾雑物の停滞
にともなう効率の低下を抑制し、メンテナンスフリーに
して効率の良いポンプ運転を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るボルテックス形ポンプの一実施
例を示す一部破断正面図、第２図は第１図の■−■線の
断面図、第３図は従来のボルテックス形ポンプを示す一
部破断正面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線の断面図
である。 １・・・ケーシング、３・・・吸込口、４・・・流水通
路、５・・・羽根車、６・・・吐出口、９・・・氷中モ
ータ、ｌＯ・・・回転主軸。 特許　出願人　　　　株式会社　クボタ代理人　弁理士
　　　鈴　江　　孝 （ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ケーシングに形成された吸込口の中心を、上記ケーシン
   グ内の流水通路に収納されている羽根車の回転軸心に対
   して偏位させたことを特徴とするボルテックス形ポンプ
   。