JPH0636163Y2 - 免震床周辺部の変位吸収装置 - Google Patents

免震床周辺部の変位吸収装置

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JPH0636163Y2
JPH0636163Y2 JP3405789U JP3405789U JPH0636163Y2 JP H0636163 Y2 JPH0636163 Y2 JP H0636163Y2 JP 3405789 U JP3405789 U JP 3405789U JP 3405789 U JP3405789 U JP 3405789U JP H0636163 Y2 JPH0636163 Y2 JP H0636163Y2
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JP
Japan
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floor
building wall
panel
seismic isolation
building
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JP3405789U
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JPH02125137U (ja
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三朗 松本
純一 横沢
宗弘 小林
朗芳 原
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複雑で超精密な機器やコンピュータ等が設置さ
れる免震床と該免震床を構造床上に支持する建屋の躯体
側との間の相対変位を吸収さるために免震床の周辺部に
用いる変位吸収装置に関するものである。
[従来の技術] 振動を嫌う複雑で超精密な機器やコンピュータを設置し
た制御室やコンピュータ室では、かかる機器類を地震等
の振動から保護するために免震床が使用され、且つケー
ブルを引き回わす関係等から上記免震床を建屋の固定床
上に免震装置を介し二重床式に設置し、建屋が地震力を
受けても免震床に振動を伝えないようにしてある。
今、従来の免震床の設置例を示すと、第5図に示す如
く、大梁と小梁とを組み合わせてなる免震床本体4aの上
面にスタンション3を介して床パネル5を張設した免震
床4を、建屋壁(建屋の構造壁)2の内側面との間に所
要の隙間Gが形成されるような大きさとし、建屋床(建
屋の構造床)1上に、上記免震床4をアイソレータ6に
よって支持させ、且つ免震床4の周辺と建屋壁2の内面
との間に形成される上記隙間Gを塞ぐために端部パネル
7を配置し、第6図や第7図に拡大して示す如く、該端
部パネル7の一端を床パネル5又は建屋壁2にヒンジ8
を用いて上方へ回動自在に支持させ、且つ上記端部パネ
ル7の他端を建屋壁2又は床パネル5に傾斜面を介して
載置した構成としてある(実公昭61−17151号)。
したがって、地震が発生して横揺れが生ずると、アイソ
レータ6によって支持された免震床4は、建屋と異なる
挙動を示すため、免震床4と建屋壁2との間に相対変位
が生ずることになる。上記相対変位のうち、免震床4と
建屋壁2との間が狭まるような水平方向の相対変位は、
端部パネル7が床パネル5上に乗り上がったり、建屋壁
2に沿い上方へ移送したりすることにより吸収すること
ができ、一方、免震床4と建屋壁2との間が広がるよう
な水平方向の相対変位は、端部パネル7と床パネル5と
の間や、端部パネル7と建屋壁2との間が離隔すること
により吸収することができる。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、上記従来方式では、端部パネル7を床パネル
5又は建屋壁2にヒンジ8を用いて水平に張り出すよう
に取り付けた構成としてあるため、免震床4と建屋壁2
の間に水平方向の相対変位が発生すると、端部パネル7
と床パネル5又は建屋壁2が反復的に衝突する如く干渉
し、この干渉力を介して建屋壁2側からの揺れが免震床
4に伝わってしまうという問題があった。
そこで、本考案は、免震床と建屋壁との間の相対変位発
生時に、反復的な干渉力を介して建屋壁側からの揺れが
免震床に伝わることがないようにしようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、建屋床上に支持
された免震床の周辺部上に、外側端縁に外側に向けて下
り勾配となる傾斜面を形成した床パネルを張り、且つ上
記免震床と建屋壁との間に、外側端部を上記建屋壁側に
載せて支持させるようにした端部パネルを、その傾斜面
を有する内側端部を上記免震床の床パネル外側端縁部上
に傾斜面を重ねるようにして配置させてなる構成とす
る。
[作用] 端部パネルは外側端部が建屋壁側に載せてあるだけであ
るから、免震床と建屋壁との間で水平方向の相対変位が
生じたときは、端部パネルが免震床上に乗り上がった
り、建屋壁と免震床との間へ落下するので、上記相対変
位を吸収することができる。又、端部パネルが落下した
後は免震床と端部パネルは干渉しないので、建屋壁側か
らの揺れが免震床に伝わるようなことはない。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すもので、第
5図及び第6図に示す如く、免震床本体4aの上面にスタ
ンション3を介して床パネル5を張設した免震床4を、
建屋壁2との間に隙間Gが形成されるように配置して、
建屋床1上にアイソレータ6にて支持させてあるのと同
様な構成において、外側端縁に外側へ向けて下り勾配の
傾斜面10aを形成した床パネル10を、免震床本体4aの周
辺に立てたスタンション3を介し張設して、免震床4の
周辺部まで床パネルが張られた構成のものとし、且つ上
記免震床4周辺の上記床パネル10の外側端縁と建屋壁2
の内壁面との間の隙間Gを塞ぐために、内側端縁に上記
床パネル10の傾斜面10aと対応するように内側へ向けて
上り勾配となる傾斜面11aを形成した塞ぎ板としての端
部パネル11を用い、該端部パネル11は、その内側端縁部
を上記床パネル10を支持するスタンション3の上面に載
置させて支持させるようにすると共に、その外側端縁部
を、建屋壁2に固設した受台12上に載置して支持させる
ようにする。なお、上記端部パネル11は、免震床4上の
床パネルの大きさ、形状に対応させて分割してある。
地震の発生しない平常時は、免震床本体4aの周辺部上面
のスタンション3と建屋壁2側の受台12との間に掛け渡
された状態に配置してある端部パネル11により免震床4
と建屋壁2との間の隙間Gが塞がれているので、免震床
4上の床パネル10から端部パネル11上に人が乗り移って
歩くことができる。
上記の状態において、地震が発生し建物に横揺れが生じ
ると、免震床4はほぼ静止状態にあるのに対し建屋壁2
は水平方向に振動するので、免震床4と建屋壁2との間
には、第2図や第3図に示す如く水平方向の相対変位が
生じる。この場合、第2図に示す如く、免震床4と建屋
壁2との間が接近して狭くなって来ると、端部パネル11
と床パネル10とがぶつかる状態になるが、床パネル10の
外側端縁の下向きの傾斜面10aと、端部パネル11の内側
端縁の傾斜面11aが接していることと、端部パネル11の
外側端縁部が単に受台12上に載せられていることから、
端部パネル11は床パネル10上に容易に乗り上げることが
できて変位を吸収できる。一方、第3図に示す如く、免
震床4と建屋壁2との間が広がるような相対変位が生じ
ると、端部パネル11は二点鎖線で示す如く内側端縁部の
スタンション3による支持が外されることになるので、
実線で示す如く落下させられることになる。これにより
免震床4と建屋壁2の間の介在物がなくなることにより
変位を吸収できるし、再び建屋壁2と免震床4との間が
狭くなっても、床パネル10と端部パネル11とがぶつかり
合うような状態を避けることができる。
又、地震により縦揺れが生じて免震床4と建屋壁2との
間に上下方向の相対変位が生じた場合でも、端部パネル
11はスタンション3の上面と受台12の上面に載せて支持
させてあるだけであるから、上下方向の変位の障害とな
ることはなく容易に上下方向の相対変位を吸収させるこ
とができる。
更に、縦揺れと横揺れとが合成された揺れが生じて免震
床4と建屋壁2とが上下方向と水平方向に相対変位を生
じるような場合でも、端部パネル11が傾斜したり、床パ
ネル10上に乗り上げたり、落下したりすることによって
かかる相対変位を容易に吸収することができる。
このように、本考案においては、塞ぎ板としての端部パ
ネル11が、建屋壁2に固定されておらず、上方へ押し上
げられたり落下したりできるようにしてあることから、
その設置作業が容易であると共に、床パネル10と建屋壁
2との間に落し込むだけで設置できて設置を短時間に行
うことができる。
次に、第4図は本考案の他の実施例を示すもので、上記
第1図に示す実施例において、建屋壁2に取り付けた受
台12に代えて、建屋壁2の内壁面に沿ってロッド13を水
平に取り付け、且つ該ロッド13に、端部パネル11の外端
に取り付けた字状をなす掛け金物14を、上方から載せ
るだけで支持させるようにたものであり、地震が発生し
て建屋壁2と免震床4の間が狭まるような変位が生じた
ときには、端部パネル11がロッド13を支点として傾動す
ることにより床パネル10上に乗り上がるようにし、又、
建屋壁2と免震床4の間が広がるような変位が生じたと
きには、端部パネル11はスタンション3による支持が外
されて落下するが、このとき、掛け金物14がロッド13に
引掛って二点鎖線で示す如く端部パネル11が垂れ下がっ
た状態となるか、又は第3図の如く下方へ落下すること
によって相対変位を吸収できるようにしたものである。
第4図の実施例の場合にも、第1図の実施例の場合と同
様に、端部パネル11が床パネル10上に乗り上がったり、
外れて落下したりすることによって免震床4と建屋壁2
との間の可動空間を確保できる。又、ロッド13に掛け金
物14を嵌合させることにより端部パネル11の外端部を支
持させるようにしてあるため、端部パネル11の取り付
け、取り外しを容易に行うことができる。
なお、上記実施例では、床パネル10をスタンション3で
支持させ、このスタンションを利用して端部パネルの内
側端縁部を支持させるようにした場合を示したが、床パ
ネル10より端部パネル支持プレートを張り出させて、こ
の支持プレートに端部パネルを支持させるようにしても
よく、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の免震床周辺部の変位吸収装置
によれば、免震床と建屋壁との間に、外側端縁部を建屋
壁に載せて支持させるようにし且つ内側端縁部に傾斜面
を有して免震床側に載せて支持させるようにしてある端
部パネルを配した構成としてあるので、地震時に免震床
と建屋壁との間に相対変位が生じたときには端部パネル
が容易に押し上げられたり落下させられることにより可
動空間を確保でき、上記の相対変位を容易に吸収するこ
とができると共に、以後の揺れに対しては免震床と端部
パネルとが干渉することがないので、建屋壁側からの揺
れが免震床に伝わることを防止することができる、とい
う優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の免震床周辺部の変位吸収装置の一実施
例の概要を示す部分図、第2図及び第3図はいずれも作
動状態を示す部分図、第4図は本考案の他の実施例を示
す部分図、第5図は免震床の設置例を示す断面図、第6
図及び第7図はいずれも従来の免震床周辺部の変位吸収
方式を示す断面図である。 1……建屋床(建屋の構造床)、2……建屋壁(建屋の
構造壁)、3……スタンション、4……免震床、4a……
免震床本体、10……床パネル、10a……傾斜面、11……
端部パネル、11a……傾斜面、12……受台、13……ロッ
ド、14……掛け金物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 宗弘 東京都江東区毛利1丁目19番10号 江間忠 ビル石川島播磨重工業株式会社江東事務所 内 (72)考案者 原 朗芳 東京都江東区毛利1丁目19番10号 江間忠 ビル石川島播磨重工業株式会社江東事務所 内 (56)参考文献 実公 昭61−17151(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建屋床上に支持された免震床の周辺部上
    に、外側端縁に外側に向けて下り勾配となる傾斜面を形
    成した床パネルを張り、且つ上記免震床と建屋壁との間
    に、外側端部を上記建屋壁側に載せて支持させるように
    した端部パネルを、その傾斜面を有する内側端部を上記
    免震床の床パネル外側端縁部上に傾斜面を重ねるように
    して配置させてなることを特徴とする免震床周辺部の変
    位吸収装置。
JP3405789U 1989-03-24 1989-03-24 免震床周辺部の変位吸収装置 Expired - Lifetime JPH0636163Y2 (ja)

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JP3405789U JPH0636163Y2 (ja) 1989-03-24 1989-03-24 免震床周辺部の変位吸収装置

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JPH02125137U JPH02125137U (ja) 1990-10-16
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JPH02125137U (ja) 1990-10-16

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