JPH06360Y2 - キャップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は容器口頸部外面に嵌合して使用するキャップに
係る。

「従来の技術」 従来より容器体の口頸部に嵌合して使用するキャップは
種々考案されており、これらキャップの一例として、頂
壁周縁から容器体の口頸部外面に嵌合する第一周壁を垂
下し、上記頂壁中央部に透孔を穿設したキャップ本体
と、上記第一周壁上部に着脱自在に頂板周縁から垂下す
る第二周壁を嵌合し、該第二周壁の後部を三点ヒンジに
よる弾性反転機構を介して上記第一周壁後部に連結する
と共に、頂板下面から上記透孔に嵌合する栓体を垂下し
た蓋体とによりなるキャップがある。なお、上記三点ヒ
ンジは、キャップ本体の周壁後面上端と、蓋体後面下端
とを、適宜間隙をおいて左右一対をなす第一ヒンジで連
結すると共に、その第一ヒンジ間に設けた逆Ｌ字形弾性
板下端を第一ヒンジよりも下方のキャップ本体周壁部分
へ第二ヒンジを介して連結すると共に弾性板上端を第一
ヒンジよりも前方の蓋体頂板後部に第三ヒンジを介して
連結するものである。

「考案が解決しようとする課題」 上記従来のキャップは、キャップ本体および栓体を一体
に成形してなるものであり、特に三点ヒンジ機構部分
は、前記したように複雑な構造であるために、成形が難
しいという問題があった。また、一体に成形するもので
あるから単一色であり、見栄えが良くなかった。

本考案は成形が簡単であり、しかも三点ヒンジ機構と同
等の機能を有するヒンジ機構を有すると共に、見栄えの
良いキャップを提供するものである。

「課題を解決するための手段」 第一頂壁２外周縁から垂下する第一周壁３の後面上部
に、後面および上面開放の凹部７を設けて、該凹部の左
右両外方の第一周壁上端部に、一対の第一ヒンジ９，９
を介して、第一頂壁上面外周縁に着脱自在に嵌合するば
馬蹄形枠10両端を連結したキャップ本体１と、上記凹部
７内へ嵌着させた台板16の後面から第二ヒンジ18を介し
て弾性Ｌ字状板19を突出し、該弾性Ｌ字状板先端を、上
記馬蹄形枠10内へ嵌着させた第二周壁22上面に張設した
第二頂壁20上面へ、第三ヒンジ21を介し、連結した補助
蓋15とからなり、上記第二ヒンジ18は第一ヒンジよりも
下方に、かつ第三ヒンジ21は第一ヒンジよりも前方にそ
れぞれ位置させると共に、第一頂壁に穿設した注出孔13
を第二頂壁から垂下する栓24で閉塞させた。

「作用」 成形に際しては、キャップ本体１および補助蓋15をそれ
ぞれ独立して成形を行ない、組立に際しては、馬蹄形枠
10を開き、補助蓋15の台板16を凹部７に嵌合すると共
に、栓24を注出孔13に嵌合し、その後補助蓋の第二周壁
22に馬蹄形枠10を嵌合させればよい。

上記キャップを使用する際には、馬蹄形枠10前部を押し
上げれば簡単に開蓋可能であり、また閉蓋に際しては補
助蓋前部を押せばよい。

「実施例」 以下添付図面を用いて本考案実施例を説明する。１はキ
ャップ本体であり、このキャップ本体１の第一頂壁２外
周縁から第一周壁３を垂設しており、この第一周壁は内
部周壁４と外部周壁５とで二重周壁を形成しており、内
部周壁内面には螺条６を突設することで、容器体口頸部
の外面へ螺合できるようになっている。また上記外部周
壁５の後面上部には、後面および上面開放の凹部７を設
けている。また、この凹部の下端下方に位置する内部周
壁４外面からは、第一突条８を突設している。さらに、
この凹部の左右両外方の外部周壁上端部に、一対の第一
ヒンジ９，９を介して馬蹄形枠10の両端を連結してい
る。この馬蹄形枠の上部内周面には第二突条11を周設し
ており、また馬蹄形枠下端外縁からは第三突条12を垂設
して、第一頂壁上面外周縁に着脱自在に嵌合可能として
いる。さらに上記第一頂壁２には注出孔13を穿設してお
り、該注出孔上端縁からノズル14を突設している。

15は補助蓋であり、この補助蓋は台板16の下部内面に設
けた第一溝17を第一突条８に係合させて、台板を凹部７
に嵌着している。この凹部後面からは第二ヒンジ18を介
して弾性Ｌ字状板19を突出しており、この弾性Ｌ字状板
先端は、第二頂壁20上面後部に第三ヒンジ21を介して連
結している。また、この第二頂壁周縁からは第二周壁22
を垂下しており、この第二周壁上部外周面には、第二溝
23が周設されており、この第二溝を上記第二突条11に係
合させることにより、第二周壁を馬蹄形枠10内に嵌着さ
せている。また第二頂壁下面からは栓24を垂下してお
り、この栓はノズル14を介して注出孔13を閉塞してい
る。なお、第二ヒンジ18は第一ヒンジよりも下方に、か
つ第三ヒンジ21は第一ヒンジよりも前方にそれぞれ位置
している。

「考案の効果」 本考案は上記の構成であり、従来キャップ本体、蓋体、
三点ヒンジ機構を一体に成形したものを、第一ヒンジ
９，９を有する第三ヒンジ21を有するキャップ本体１
と、第二ヒンジ18および第三ヒンジ21を有する補助蓋15
とにそれぞれ個別に成形し、これ等を組立てて、キャッ
プとしたから、またキャップ本体および補助蓋の構造は
簡単であるから、三点ヒンジ機構付きキャップの形成が
極めて容易であり、またキャップ本体と補助蓋とにそれ
ぞれ異る色の材料を用いれば、ツートンカラーとするこ
とも可能であり、見栄えの良い外観とすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案キャップの側断面図、第２図（ａ），
（ｂ）はその分解斜視図、第３図はその斜視図である。 １…キャップ本体 10…馬蹄形枠 15…補助蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】第一頂壁２外周縁から垂下する第一周壁３
   の後面上部に、後面および上面開放の凹部７を設けて、
   該凹部の左右両外方の第一周壁上端部に、一対の第一ヒ
   ンジ９，９を介して、第一頂壁上面外周縁に着脱自在に
   嵌合する馬蹄形枠10両端を連結したキャップ本体１と、
   上記凹部７内へ嵌着させた台板16の後面から第二ヒンジ
   18を介して弾性Ｌ字状板19を突出し、該弾性Ｌ字状板先
   端を、上記馬蹄形枠10内へ嵌着させた第二周壁22上面に
   張設した第二頂壁20上面へ、第三ヒンジ21を介し、連結
   した補助蓋15とからなり、上記第二ヒンジ18は第一ヒン
   ジよりも下方に、かつ第三ヒンジ21は第一ヒンジよりも
   前方にそれぞれ位置させると共に、第一頂壁に穿設した
   注出孔13を第二頂壁から垂下する栓24で閉塞させたこと
   を特徴とするキャップ。