JPH0635898A - 漢字検索装置 - Google Patents

漢字検索装置

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JPH0635898A
JPH0635898A JP4194080A JP19408092A JPH0635898A JP H0635898 A JPH0635898 A JP H0635898A JP 4194080 A JP4194080 A JP 4194080A JP 19408092 A JP19408092 A JP 19408092A JP H0635898 A JPH0635898 A JP H0635898A
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Toshihiro Okada
利弘 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2桁の数字の入力、或いは4桁の数字の入力
によって所望の漢字を検索して表示器上に表示可能な漢
字検索装置を目的とする。 【構成】 入力器1から数字が入力されると、その数字
が2桁の場合は原則として2桁の数字に対応する単数か
複数のJISコードが、4桁の場合はその4桁の数字に
対応する単数か複数のJISコードが第1のメモリ22か
ら選択され、選択されたJISコードに対応する漢字フ
ォントが第2のメモリ23から選ばれて表示器3に選択可
能に表示され、表示された複数の漢字フォントに対し、
入力器1からの選択信号に対応する漢字フォントのみ
が、第2のメモリ23に記憶されたその漢字の情報と共に
表示されるように漢字検索装置を構成する。この結果、
所望の漢字が数字の入力のみによって簡単に検索でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漢字検索装置に関し、特
に、漢字の読み、或いは部首等に関する詳細な知識がな
くても、簡単な操作で所望の漢字を検索することができ
る漢字検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ワードプロセッサと呼ばれる文書
作成装置や、日本語文書作成ソフトウェアによりパーソ
ナルコンピュータを文書作成装置として機能させるもの
では、仮名漢字混じりの文書を作成する際には、まず、
キーボードより平仮名を入力して表示器上に平仮名を表
示させ、次いで、変換キーや漢字候補キーを操作するこ
とによって、平仮名を文節や複文節毎に所望の漢字に変
換して漢字を入力している。また、近年では平仮名を相
当数入力した後に、所定のキー操作により仮名漢字混じ
り文に一括変換できる文書作成装置も実用化されてい
る。
【0003】一方、前述のような一般文書の作成以外
に、文書作成装置に内蔵された漢字辞書に登録されてい
ないJIS第2水準の漢字を使用した熟語や人名、或い
は漢文や中国語等を入力する場合には以下のような方法
により、漢字を検索して入力する必要がある。 (1) JISコード検索 これは、JISの漢字表に該当する漢字について、区点
コード、或いは4桁の16進表示コードをキーボードより
入力することにより、そのJISコードに対応する漢字
を検索し、表示器上に表示するものである。現在、日本
工業規格として情報交換用漢字符号X0208(199
0年制定)に収められたJIS第1水準の漢字の総数は
2965字であり、第16区から第47区の第1点から
第94点の何れかの点に置かれており、第2水準の漢字
の総数は3390字であり、第48区から第84区の第
1点から第94点の何れかの点に置かれている。
【0004】(2) 読み入力による検索 これは、漢字の音読みまたは訓読みを入力し、その読み
に対応する漢字の複数個を表示器上に表示して、その中
から所望の漢字を選択して検索するものである。また、
良く知られた熟語や漢字を含む言葉を画面上に読みを入
力して漢字に変換して表示し、不要な部分を削除する方
法もある。
【0005】(3) 画数入力による検索 これは、漢字の画数を入力し、その画数に対応する漢字
を複数個表示器上に表示して、その中から所望の漢字を
選択して検索するものである。 (4) 部首入力による検索 これは、漢字の属する偏(へん)、旁(つくり)或いは
冠(かんむり)等の部首を入力し、その部首に属する漢
字を複数個表示器上に表示して、その中から所望の漢字
を選択して検索するものである。
【0006】一方、1990年に制定された情報交換用
漢字符号X0212には5801字の補助漢字が収めら
れており、この補助漢字の検索は、第2水準の漢字とほ
ぼ同じ部首によって配列された区点コード法によってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の漢字検索方法には以下のような問題点がある。 (1) JISコード検索方法 JISコード表から所望の漢字を探してその番号を調べ
なければならず、時間がかかる。
【0008】(2) 読み入力による検索方法 同じ音読みの漢字が多数存在する場合があり、それらの
うちから所望のものを選択するのに手間がかかる。ま
た、漢字の読みを知らなければ入力できない。 (3) 画数入力による検索方法 その画数に属する漢字が極めて多く、それらのうちから
所望の漢字を選択することは容易ではなく、画数が多い
漢字は見ただけではその画数が正確に分からず、JIS
で採用されている漢字の字体に対する画数を知るのに時
間がかかる上に、画数を誤ると漢字を入力できない。
【0009】(4) 部首入力による検索方法 所望の漢字が属する部首の種類が多く(今日の漢和辞典
に掲げられている部首は、清の康煕年代に編集された康
煕字典(1716年完成)の部首に基づいたもので、その総
数は、200〜300である)、属する部首を誤ると所
望の漢字を選択できない。部首は字画の数によって分類
されており、2〜7画については、何れも20種以上の
部首が所属し、特に、4画には40〜50種の部首が存
在するので、字画数によって分類された部首の表より、
所望の漢字が所属する部首を見い出すには、かなりの熟
練を要する。
【0010】前述の漢字検索方法以外にも、幾通りかの
字形による検索法が提案されている。それらのうちで、
最も有力なものとして、「四角号碼(よすみごうま)」
がある。この方法は、原則として、漢字の四角の筆形を
0〜9の番号に置き換え、左上隅、右上隅、左下隅およ
び右下隅に対する0〜9の数字を並べて、4桁の数字で
文字コードを作るものである。ところが、この4桁の数
字に対応する漢字が多数存在する場合があるので、更
に、あるルールで決まる5桁目の補助数字を付加する。
それでも5桁数に数個以上の漢字が対応ことが少なから
ず起こっている。また、この四角号碼法は、字形を数字
に変換する規則がやや難解であるという問題がある。
【0011】そこで、本発明は従来の文書作成装置等に
おいて漢字を検索する際の問題点を解消し、漢字の字画
数によらず、また、従来の部首にこだわらず、漢字の形
の特徴を抽出した、新しい分類による部首とそれらに対
応する数字を予め記憶させておき、キーボードからの少
なくとも2桁の数字の入力、或いは2桁の数字の組み合
わせ入力によってその数字に対応する漢字を検索し、表
示器上に表示することができる漢字検索装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、少なくとも数字の入力が可能な入力器と、漢字の
表示器と、制御回路とを備えた漢字検索装置であって、
この制御回路が、2桁の数字に対応させた複数の漢字
と、4桁の数字に対応させた複数の漢字が分類されてJ
ISコードで記憶された第1のメモリと、このJISコ
ードに対応する漢字のフォントを含む情報が記憶された
第2のメモリと、前記入力器から2桁の数字が入力され
た場合にはその2桁の数字に対応するJISコードを前
記第1のメモリから選択し、前記入力器から4桁の数字
が入力された場合にはその4桁の数字に対応するJIS
コードを前記第1のメモリから選択する漢字選択手段
と、選択されたJISコードに対応する複数の漢字のフ
ォントを第2のメモリから選んで前記表示器に選択可能
に表示する第1の漢字表示手段と、表示された複数の漢
字に対し、前記入力器から入力された選択信号に対応す
る漢字のみを、前記第2のメモリに記憶されたその漢字
の情報と共に表示する第2の漢字表示手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0013】この場合、前記第1のメモリに記憶される
4桁の数字に対応する漢字は、この4桁の数字を上2桁
と下2桁の数字に分解した場合に、それぞれの2桁の数
字に対応する複数の漢字の中に含まれていても良く、ま
た、前記第1のメモリに記憶される2桁の数字に対応す
る漢字のうち、上位の数字が同じ漢字は原則として、横
棒が1本以上存在する第1族、縦棒が1本以上存在する
第2族、片仮名の「ノ」のような斜め線を含む第3族、
横棒と縦棒が両方存在する第4族、前記斜め線と横棒ま
たは縦棒を合わせ持つ第5族、点「ヽ」または前記斜め
線の短い形を持つ第6族、部首「なべぶた」またはその
変形を持つ第7族、途中で折れた横棒または縦棒、或い
はその変形が存在する第8族、または、閉じた4辺形が
存在する第9族の何れかの族に含まれるようにしても良
い。更に、前記第2のメモリに記憶される各漢字の情報
が、JISコード、その漢字の読み、その漢字を掲載す
る辞典名と頁であっても良く、前記入力器が前記上2桁
または下2桁の数字に対応する数のキーを備え、そのキ
ートップには2桁の数字とその数字に対応する漢字その
ものまたは代表的な部首、或いはそれに関連する部首の
形が記載されていても良い。
【0014】
【作用】本発明の漢字検索装置によれば、入力器から数
字が入力されると、その数字が2桁の場合は、特定の2
桁の数字に対応する単数、或いは複数のJISコード
が、4桁の場合はその特定の4桁の数字に対応する複数
のJISコードが第1のメモリから選択され、選択され
たJISコードに対応する複数の漢字のフォントが第2
のメモリから選ばれて表示器に選択可能に表示される。
複数の漢字が表示された場合には、入力器からの選択信
号に対応する漢字のみが、第2のメモリに記憶されたそ
の漢字の情報と共に表示される。この結果、所望の漢字
が数字の入力のみによって簡単に検索できる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の方法の一実施例を詳細に説明
する。本発明の漢字検索装置は、図1に示すようにキー
ボードのような入力器1と、制御回路2と、表示器3と
を少なくとも備えており、制御回路2の中には、漢字選
択手段21と、第1のメモリ22と、第2のメモリ23
と、第1の漢字表示手段24と、第2の漢字表示手段2
5とが設けられており、相互にバス26で接続されてい
る。
【0016】第1のメモリ22には、JIS第1水準、
第2水準、および前述の補助漢字が全て2桁の数字に対
応させて、あるいは4桁の数字に対応させて分類され、
JISコードによって記憶されている。第2のメモリ2
3には、これらのJISコードに対応する漢字のフォン
トや、その漢字を記載した辞書の名前や頁等の情報が記
憶されている。また、漢字選択手段21は、入力器1か
ら2桁の数字が入力された場合にはその2桁の数字に対
応する全てのJISコードを第1のメモリ22から選択
し、入力器1から4桁の数字が入力された場合にはその
4桁の数字に対応する全てのJISコードを第1のメモ
リ22から選択する。そして、第1の漢字表示手段24
は選択された全てのJISコードに対応する漢字のフォ
ントの全てを第2のメモリ23から選んで表示器3に表
示する。表示される漢字が複数個ある場合は、第1の漢
字表示手段24は表示する漢字を数字等の選択肢と共に
表示する。さらに、第2の漢字表示手段25は表示され
た複数の漢字に対し、入力器1から入力された選択信号
に対応する漢字のみを、第2のメモリ23に記憶された
その漢字の情報と共に表示する機能を備えている。
【0017】以上のように構成された本発明の漢字検索
装置では、入力器1から入力された2桁、または4桁の
数字によって第1のメモリ22に記憶させた漢字が検索
されるので、メモリ22に記憶させる特定の2桁の数字
に対応する単数、或いは複数の漢字と、特定の4桁の数
字に対応させた単数、或いは複数の漢字の分類の仕方は
非常に重要である。よって、以下に第1のメモリ22に
記憶させる漢字の分類方法について詳述する。
【0018】第1のメモリ22に記憶させる漢字は、検
索が容易に行えるように次のような基本的なルール(1)
〜(6) に従って分類される。 (1) 特別な部首として、90個の代表部首を定める。 (2) 代表部首は、漢字の簡単な形成要素に基づいて、第
1族より第9族までの9個の族に大分類する。
【0019】(3) 代表部首の各族は、第0群より第9群
までの10個の群に分類する。従って、何れかの代表部
首は、第X族第Y群に所属する(X=1〜9、Y=0〜
9)。XYを並べて2桁の数字を作り、これを族群番号
とする。 (4) 各代表部首と形態上密接な関係を持つ伝統的な部首
あるいはそれに類似するものを代表部首の関連部首とす
る。関連部首の族群番号は、代表部首のそれと同じとす
る。但し、関連部首を持たない代表部首も存在する。
【0020】(5) ある種の代表部首・関連部首は漢字自
体であり、その族群番号がその文字のコードとなる。 (6) 一般の漢字は、後に例示する規則によって定まる2
組の部首(第1および第2部首)の族群番号を並べて4
桁の数を作り、それが漢字の文字コードとする。
【0021】代表部首の総数は前述のように90個存在
し、一般の漢字のための文字コードの総数は8100
(=90×90)となる。この数はJIS漢字の総数1
万2千の約2/3に相当する。よって、4桁の文字コー
ドの各々には、平均として1.5字の漢字を対応させれ
ば良いことになる。但し、各文字コードへの漢字の分布
は一様でなく、ある文字コードには、多数の区点コー
ド、従って多数の漢字が対応することもあれば、他方、
ある文字コードには対応する漢字が存在しないこともあ
る。そして、この実施例では、後述するように代表部首
およびその関連部首の選択において、1個の文字コード
にはなるべく10個以下の漢字しか対応しないように分
類を行っている。これによって、ある文字コードの漢字
群は、原則として表示器3の画面の下部に1行で表示さ
れるようになっている。
【0022】なお、第0族はこの実施例では使用してい
ないが、将来、中国語その他の用途のための空き領域と
して確保してある。次に、以上説明したルールにおける
90個の代表部首について説明する。代表部首は漢字の
簡単な形成要素に基づいて、第1族より第9族までの9
個の族に大分類するので、まず、この族の分類について
説明する。
【0023】各部首を第1族より第9族の9種類の族に
大分類する場合、この実施例では次の表1のような分類
を行った。
【0024】
【表1】
【0025】つまり、この実施例では中国語辞典の総画
(筆画)索引で、字の第1画(筆順の第1)の形を参考
にして、全漢字を(1) 横棒、(2) 縦棒、(3) 斜め線、
(4) 縦棒+横棒、(5) 横棒+斜め線、または縦棒+斜め
線、(6) 点、(7) なべぶた、またはその変形、(8) 途中
で折れた横棒または縦棒、(9) 閉じた四辺形の9種類に
分類した。
【0026】次に、代表部首の各族は、第0群より第9
群までの10個の群に分類するのでこの群について説明
する。各族に従属する9つの群の実施例を表2に示す。
なお、族群番号22の代表部首が小と水であるように、複
数の代表部首を持つ族群の数が17個存在する。
【0027】
【表2】
【0028】以上説明した各代表部首のみでも漢字の検
索は行えるが、漢字の検索が一層容易に行えるように、
この代表部首を含む、あるいはこの代表部首に関連する
関連部首を設定した。各代表部首の関連部首を表3およ
び表4に示す。それらのうち、大部分は従来の辞典で独
立した部首として採用されている。その他は、新字体用
に導入されたものや、本発明において新しく関連部首と
して創作したものである。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】同一族群に2種類の代表部首をもつもの、
(例えば、族群31には『小』と『水』の2種の部首が
存在する)は17個存在する。また、酉、言、雨などの
ように、関連部首を持たない代表部首が32個、持つも
のが58個存在する。関連部首の合計は265個であ
り、従って代表部首・ 関連部首の総数は372個(=9
0+17+265)となる。
【0032】ここで、以上のようなルールに基づいてJ
IS第1,第2水準の漢字、および補助漢字が第1のメ
モリ22に記憶されたこの実施例の漢字検索装置におい
て、漢字を検索する場合の動作について説明する。ま
ず、検索しようとする漢字が『尤』であった場合につい
て説明する。この場合、漢字の検索者は最初にこの漢字
『尤』の字形に着目し、この字形から漢字『尤』には横
棒あるいは縦棒と右上より左下への斜め線が組み合わさ
れた部首が含まれていることを見出す。そして、表2に
示した族番号5の「縦横+斜め線」の群を検索し、代表
部首として族群番号50の〔ナ,大〕がこの漢字『尤』
が含むことを見出す。次いで、同じく字形から漢字
『尤』には点「ヽ」が含まれていることから、表2の族
番号6の「点」の群を検索し、代表部首として族群番号
60の〔ヽ〕をこの漢字『尤』が含むことを見出す。
【0033】このようにして、族群番号50と60を見
つけた後に、入力器1からまず2桁の数字50が入力さ
れた場合を考える。この場合には、図2に示すように、
族群番号50に分類された5つの部首、或いは漢字が表
示器3の画面の下部に選択番号と共に表示される。この
後、検索者によって族群番号60が入力器1から入力さ
れ、合計4桁の数字「5060」が入力されると、表示
器3の画面の下部には、数字「5060」に対応する3
つの漢字が図3に示すように、選択番号と共に表示され
る。
【0034】図3のように漢字が表示された状態では、
検索者が検索したい漢字『尤』は3番目に表示されてい
るので、検索者がこの状態で入力器1から数字「3」を
入力すると、表示器3の画面には図4のように所望の漢
字『尤』が拡大されて表示され、その読み、句点コー
ド、意味、掲載辞書の頁など、その漢字『尤』に関連す
る情報が表示される。
【0035】漢字の検索者は、その字の形態の特徴を表
す代表あるいは関連部首を2種類(第1部首、第2部
首)を、本発明者が定めた規則の下に一義的に決定す
る。字が部首である偏と部首である旁の2部分より構成
されている場合には、原則として偏が第1部首、旁が第
2部首となる。例えば、「信」の第1部首は『イ』、第
2部首は『言』であり、この字の文字コードは図5、或
いは表3を参照して、「5618」と決定される。字が
冠とその下部の2部分より構成されている場合には、原
則として、冠が部首である場合にはそれが第1部首、そ
の下の部分が単純で、部首である時には、それが第2部
首となり、複雑な形である時にはその部分の第1部首が
字全体の第2部首となる。
【0036】以上のように漢字の検索者は、第1部首と
第2部首に対応する各々2桁の数字を組み合わせて、順
次入力するだけで、所望の漢字を検索することができ
る。なお、前述の実施例ではキーボードのような入力器
1から数字キーを2回、あるいは4回押す場合について
説明したが、数字キーを2回あるいは4回押す代わり
に、10、11、12、・・・・・・・・・ 、98、99の合計
90個のキーを2次元的に配列した図5に示すようなキ
ーボード50を作り、これをワード・プロセッサやコン
ピュータに、通常のキーボードと共に接続することが可
能である。この場合、各キー51には、10〜99の数
字ほかに、表3,4に示した代表および関連部首自体を
記しておく。このようなキーボード50を作り、それに
適当な電子回路を付加しておけば、前述の表から部首の
族群番号を調べたり、記憶する必要がなくなり、各文字
コードは、キー51を1回あるいは2回押せば、ワード
・プロセッサあるいはコンピュータに2桁あるいは4桁
の数字が入力できる。
【0037】また、このキーボード50は、辞典の親字
の検索用機器としても利用できる。以上の説明では、本
発明をワード・プロセッサあるいはコンピュータにおい
て利用する場合について説明したが、本発明の漢字検索
装置を、携帯可能な電子機器に適用すれば、漢和辞典の
代わりとしても利用できる。図6はその実施例の漢字検
索装置60の構成を示すものであり、61は族群キー、
62は表示器、63は1〜10の選択キー、64は電源
スイッチ、65は辞書表示キー、66は誤入力の取消キ
ー、67は表示器に表示を命令するためのキー、68は
戻りキー、69は次行指示キーである。この次行指示キ
ー69は、表示される部首、或いは漢字の種類が多く、
表示器の1行に表示できない場合に、次の行の表示を指
示するためのものである。また、戻りキー68は次行指
示キー69を押した後、元の行表示に戻るためのもので
ある。
【0038】この実施例の漢字検索装置60の族群キー
61には、図5に示したように10〜99の数字の他
に、表3,4に示した代表および関連部首自体を記せば
良い。また、表示器62には液晶などを使用して、バッ
テリ等によって駆動できるようにする。この実施例の漢
字検索装置60の内部の構成は図1に示した漢字検索装
置と同じようにすれば良い。
【0039】図7はこの図6の漢字検索装置60の動作
を表示器62の画面を用いて示すものである。ここでも
前述の実施例同様に、検索しようとする漢字が『尤』で
あった場合について説明する。この場合、漢字の検索者
は最初にこの漢字『尤』の字形に着目し、この字形から
漢字『尤』には横棒あるいは縦棒と斜め線が組み合わさ
れた部首が含まれていることを見出す。そして、族群キ
ー61から〔ナ,大〕の記されている族群番号50のも
のを探して押す。次いで、同じく字形から漢字『尤』に
は点「ヽ」が含まれていることから、族群キー61から
〔ヽ〕の記されている族群番号60のものを探して押
す。
【0040】図7(a) は族群番号50の族群キー61が
押された直後の表示器62の画面を示している。この漢
字検索装置60において族群番号50の族群キー61が
押された状態は、前述の実施例における入力器1から2
桁の数字50が入力された場合と同じであるので、族群
番号50に分類された5つの部首、或いは漢字が表示器
62の画面に表示される。漢字検索装置60では表示器
62が表示できる文字が限られているので、選択番号は
表示器62の下方の機器本体表面に予め印刷されてい
る。この後、検索者によって族群番号60の族群キー6
1が押されると、この状態は合計4桁の数字「506
0」が入力されたのと同じ状態であるので、表示器62
の画面には、数字「5060」に対応する3つの漢字が
図7(b) に示すように表示される。
【0041】図7(b) のように漢字が表示された状態で
は、検索者が検索したい漢字『尤』は3番目に表示され
ているので、検索者がこの状態で選択キー63の数字
「3」を押すと、表示器62の画面には図7(c) のよう
に所望の漢字『尤』が拡大されて 表示され、その読
み、句点コード、意味が表示される。そして、この状態
で辞書キー65が押されると、漢字『尤』が掲載されて
いる辞書名とその頁など、その漢字『尤』に関連する情
報が図7(d) に示すように表示される。
【0042】このように、この実施例の漢字検索装置6
0は漢和辞典の代わりとして利用できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力器からの少なくとも2桁の数字の入力、或いは2桁
の数字の組み合わせ入力によってその数字に対応する漢
字を検索し、表示器上に表示することができるので、漢
字の字画数や部首、或いは読みを知らなくても、簡単に
所望の漢字を検索することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漢字検索装置の構成の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の漢字検索装置において2桁の数字が入力
された時の表示器における表示画面を示す図である。
【図3】図1の漢字検索装置において4桁の数字が入力
された時の表示器における表示画面を示す図である。
【図4】図3の画面の状態から1つの漢字が数字によっ
て選択された後の表示器における表示画面を示す図であ
る。
【図5】90個の代表部首に対応するキーを備え、その
キートップに代表部首、あるいは関連部首が記載された
キーボードの構成を示す平面図である。
【図6】図5のキーボードの群族キーに対応するキーを
備えた携帯用漢字検索装置の構成の一実施例を示す平面
図である。
【図7】図6の漢字検索装置の動作を操作毎に順を追手
説明する図であり、(a) は1つの群族キーが押された時
の表示器における表示画面を示す図、(b) は2つ目の群
族キーが押された時の表示器における表示画面を示す
図、(c) は(b) の画面の状態から1つの漢字が選択キー
63によって選択された後の表示器における表示画面を
示す図、(d) は(c) の画面の状態から辞書キーが押され
た時の表示器における表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1…入力器 2…制御回路 3…表示器 21…漢字選択手段 22…第1のメモリ 23…第2のメモリ 24…第1の漢字表示手段 25…第2の漢字表示手段 50…本発明の一実施例のキーボード 60…本発明を適用した携帯用漢字検索装置 61…族群キー 62…表示器 63…選択キー 65…辞書キー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも数字の入力が可能な入力器
    と、漢字の表示器と、制御回路とを備えた漢字検索装置
    であって、この制御回路が、 2桁の数字に対応させた複数の漢字と、4桁の数字に対
    応させた複数の漢字が分類されてJISコードで記憶さ
    れた第1のメモリと、 このJISコードに対応する漢字のフォントを含む情報
    が記憶された第2のメモリと、 前記入力器から2桁の数字が入力された場合にはその2
    桁の数字に対応するJISコードを前記第1のメモリか
    ら選択し、前記入力器から4桁の数字が入力された場合
    にはその4桁の数字に対応するJISコードを前記第1
    のメモリから選択する漢字選択手段と、 選択されたJISコードに対応する複数の漢字のフォン
    トを第2のメモリから選んで前記表示器に選択可能に表
    示する第1の漢字表示手段と、 表示された複数の漢字に対し、前記入力器から入力され
    た選択信号に対応する漢字のみを、前記第2のメモリに
    記憶されたその漢字の情報と共に表示する第2の漢字表
    示手段とを備えることを特徴とする漢字検索装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の漢字検索装置であっ
    て、前記第1のメモリに記憶される4桁の数字に対応す
    る漢字は、この4桁の数字を上2桁と下2桁の数字に分
    解した場合に、それぞれの2桁の数字に対応する複数の
    漢字の中に含まれることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の漢字検索装置
    であって、前記第1のメモリに記憶される2桁の数字に
    対応する漢字のうち、上位の数字が同じ漢字は原則とし
    て、以下の何れかの族に含まれることを特徴とするも
    の。 横棒が1本以上存在する第1族、 縦棒が1本以上存在する第2族、 片仮名の「ノ」のような斜め線を含む第3族、 横棒と縦棒が両方存在する第4族、 前記斜め線と横棒または縦棒を合わせ持つ第5族、 点「ヽ」または前記斜め線の短い形を持つ第6族、 部首「なべぶた」またはその変形を持つ第7族、 途中で折れた横棒または縦棒、或いはその変形が存在す
    る第8族、または、 閉じた4辺形が存在する第9族。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1項に記載の漢
    字検索装置であって、前記第2のメモリに記憶される各
    漢字の情報が、JISコード、その漢字の読み、その漢
    字を掲載する辞典名と頁であることを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項に記載の漢
    字検索装置であって、前記入力器が前記上2桁または下
    2桁の数字に対応する数のキーを備え、そのキートップ
    には2桁の数字とその数字に対応する漢字そのものまた
    は代表的な部首、或いはそれに関連する部首の形が記載
    されていることを特徴とするもの。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60129878A (ja) * 1983-12-19 1985-07-11 Sharp Corp 文字入力方式
JPS62182868A (ja) * 1986-01-17 1987-08-11 北京大学 漢字入力装置
JPH03224030A (ja) * 1990-01-30 1991-10-03 Fujitsu Ltd バイト位置識別コード設定処理方式

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