JPH0128973B2 - - Google Patents

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JPH0128973B2
JPH0128973B2 JP58245621A JP24562183A JPH0128973B2 JP H0128973 B2 JPH0128973 B2 JP H0128973B2 JP 58245621 A JP58245621 A JP 58245621A JP 24562183 A JP24562183 A JP 24562183A JP H0128973 B2 JPH0128973 B2 JP H0128973B2
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JP
Japan
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kanji
input
radical
extended
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JP58245621A
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Inventor
Shii Tsuen Samyueru
Kyoshi Ono
Mikitoshi Nishibashi
Haruyoshi Noda
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
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Publication of JPS60142461A publication Critical patent/JPS60142461A/ja
Publication of JPH0128973B2 publication Critical patent/JPH0128973B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、文字処理装置等へ文字を入力する
文字入力装置に関し、特に文字の「形態」情報に
着目して必要な文字の全てを効率的に入力するこ
とを可能にした文字入力装置に関する。 現在、文字、特に漢字入力方式、もしくは、装
置として多くのものが知られている。その中には
漢字の「読み」情報を基にしたカナ漢字変換方式
や2ストローク方式、漢字の「形態」情報を基に
した全文字配列方式や部首入力方式等がある。し
かしながら、これらの従来の漢字入力装置は、そ
れぞれ、所要ストローク(タツチ)数が多い、コ
ード習得/回復に時間を要する、検索に時間がか
かるという主要な弱点を持つている。この発明
は、これら従来の漢字入力装置の弱点を基本的に
同時に解決することを目的としている。 従来の「形態」情報に基づく漢字入力方式のう
ち、文字要素を合成する方式及び装置としては、
「漢字の三角編号法および数字化中邦文の入力」
(特開昭53−144631号公報)、「漢字の合成方式と
装置」(特開昭55−67826号公報)、「文字要素合成
型漢字入力装置」(特開昭57−169835号公報)等
が提案されている。これらの内、前二者は、入力
順序に依存し、細別ルールをもつている等、操作
方法習得が一般オペレータにとつて必ずしも容易
でないという弱点をもつている。第三番目の装置
は、その点での改善がなされている。しかしなが
ら、この装置は、カナ漢字変換の補助手段として
考案されたためか、独立した漢字入力方式として
採用するには、ストローク(タツチ)数に関して
重大な弱点をもつている。すなわち、 (1) 単純な字形(これは頻用される漢字に多い)
に対しても3ストローク(タツチ)を要する。 (2) 多候補の場合、3タツチの文字要素入力の
後、候補の絞り込みの手段は、まず、漢字範囲
選択キーによるJIS第1/第2水準の選択であ
り、その後は、掃出しキーの連用であつて、総
計4タツチ以上を要する。 この第三番目の装置では、固定タツチ数を変え
ることにより、上記(1)又は(2)のいずれかは改善さ
れるが、他方は悪化するという二律背反に陥る。
また、漢字範囲選択キーは、その使い易さ、効率
という点で問題なしとしない。更にこの発明で示
唆されるような熟語入力モードによるタツチ数の
大幅な減少を図ることも示唆されていない。 この発明は、上記の従来技術の弱点を統一的に
解決しつつ、更に、使い易さを一層増進すると同
時に、きわめて少ないタツチ数での漢字入力を可
能とするものである。このことは漢字入力装置の
操作性の向上という点で大きな利点を有し、「読
み」に基づくカナ漢字変換と並んで、「形態」に
基づく漢字入力方式として併用され、もしくは、
独立に使用される能率を備えている。 この発明の熟語入力モード付き漢字入力装置
は、多数の漢字及び熟語を含む集合内の漢字を所
定の方法で分解した構成要素(拡張部首という)
を用い、前述の集合内の特定の漢字又は熟語を入
力するためにその特定の漢字又は熟語を構成する
拡張部首を形態的特徴等から階層的に効率よく配
列したタブレツト又はキーボードを用いて、単文
字入力(部首入力ともいう)の時は順次に、熟語
入力の時は交互に拡張部首を入力し、入力された
拡張部首を有する漢字又は熟語から成る部分集合
を前述の集合から取出して取出された部分集合間
の積(即ち、共通部分)を取り、共通部分が唯一
の漢字又は熟語を含む時はこれを外部の文字処理
装置等へ入力し、共通部分が複数の漢字又は熟語
を含む時はこれらを表示して選択により外部の文
字処理装置等へ入力可能にする手段を備えてい
る。 以下、この発明の一実施例による熟語入力モー
ド付き構成要素(拡張部首)入力型漢字入力装置
を図面を参照しながら詳細に説明する。 この発明の熟語入力モード付き拡張部首入力型
漢字入力装置で用いられる拡張部首という語は、
通常の漢和辞典で用いられている部首とは若干異
なり、通常の部首の概念を拡張したもので、基本
的にこの拡張部首のみを入力するこにより、漢字
入力を少ないストローク(タツチ)数で使い易
く、かつ、効率よく行なうことを可能にするもの
である。通常の漢和辞典に用いられている漢字の
部首は、辞典内で漢字を検索するためのインデツ
クスとして用いられるもので、辞典内に含まれる
漢字の特徴的な部分形を抽出したものであるが、
この部首を用いて電子計算機から成る文字処理装
置等に漢字を入力するということは、もとから考
慮されていないため、実際上、漢字入力装置に用
いるには問題が多く無理である。 この発明による拡張部首とは、漢字の部分形
で、次のような基本的性質を有するものである。 (1) 通常の部首と同じように、漢字の一部分であ
り、かつ、漢字の中での部分的独立性が高いた
め、漢字の構成要素として認織されやすい。 (2) 漢字集合の中での使用頻度が適当な大きさで
あり、そのために漢字決定がスピード・アツプ
できる。即ち、ストローク(タツチ)数を少な
くすることができる。 (3) 拡張部首の組合せにより漢字集合内の全ての
漢字が構成できる。 次に、このような性質を持つ拡張部首の集合
を、ある与えられた漢字集合に対して作成する手
順を示す。 第1図は、拡張部首の作成手順を示すフロー・
チヤートである。まず、工程1で実用上必要な漢
字の集合K={k1、…ki}を固定する。この漢字
集合Kは、例えばJIS第1水準の漢字から成る漢
字集合等である。この作成手順の出発にあたり、
漢字入力装置の入力手段に応じて目標とする拡張
部首数が指定される。例えば入力手段がタブレツ
トである場合は250前後である。 工程2で、初期の部首集合(Ri)i=0が定め
られる。この初期部首集合としては、通常の漢和
辞典等で用いられる部首のある集合をひとつ固定
するのが手軽である。しかしながら、この通常の
部首集合は前述したように、これのみによつて漢
字を完全に分解することは困難であり、かつ、結
果としてできる漢字入力装置がきわめて非効率で
ある。このため、以下の工程3乃至6を繰返し用
いて、使い易く効率の良い拡張部首集合を決定す
る。 工程3で、漢字集合Kを現在の部首集合Riで完
全分解する。即ち、漢字集合Kの個々の要素kn
に対して、この要素knを構成するRiの部分集合
{ro1、…、roj(o)}を対応させる。即ち、漢字knを
j(n)個の部首に分解する。 工程4で漢字集合Kを現在の部首集合Riによ
り分解した結果を検討する。今、漢字集合Kのあ
る漢字kpに対して現在の部首集合Riにより分解
できないものがあれば、それをも分解できるよう
に新たな部首を用意し、工程6で部首集合をRi
らRi+1へ更新する時に用いる。その他、分解され
た結果について、次の点を考察する。 (1) 個々の漢字の部首分解が、使用者の感覚に照
して受け入れ易いものであるか否か。 (2) 部首集合の中で、新たに加わつた部首と既存
部首との間で、部首の相違性という観点から整
理統合した方がよいものはないか。 (3) 漢字分解の中で、部首の使用頻度が極端に偏
つているものはないか。 (4) 指定された目標範囲内に部首数が収まつたか
否か。 以上の点等を検討し、必要に応じて部首の追
加、削除の候補を挙げる。ここで追加(削除)の
際は、漢字入力効率の良さを追求するために、可
能な限り画数の多い部首を加える(残す)方向で
検討する。 工程5で、現在の部首集合Riに対して更新すべ
き候補があるかどうか工程4での作業結果に基づ
いて判断し、部首集合Riに対して更新すべき候補
が出ず、部首の数が所期の目標範囲内にあれば、
拡張部首作成手順は終了し、目的の拡張部首集合
と、この拡張部首集合による漢字集合Kの要素の
漢字分解表とが工程7で得られる。次に、この漢
字分解表の一例の一部が示されている。
【表】 もし、工程5で、工程4の作業結果に基いて更
新すべき候補が出たならば、その結果に基いて工
程6で部首集合がRiからRi+1へ更新され、新たな
部首集合に対して工程3乃至5が再度繰返され
る。 このようにして作成された拡張部首の集合を用
いて、特定の漢字集合に含まれる漢字を分解した
状況が次に示される。漢字集合を構成する漢字数
は3678、拡張部首数はタブレツトを用いるとして
244である。
【表】 熟語は、それを構成する各漢字が同様に拡張部
首で分解され、分解された各漢字を構成する拡張
部首は、熟語を構成する漢字の順番に従つて、全
ての組合せについてリストアツプされる。次に熟
語分解表の一例を示す。
【表】 以上、拡張部首について説明した。次に、この
発明の一実施例による熟語入力モード付き拡張部
首入力型漢字入力装置の構造を説明する。 第2図は、この実施例による漢字入力装置を示
すブロツク図である。第2図中、11はタブレツ
ト又はキーボード等の入力手段である。12は入
力モード指定手段であり、直接に漢字を指定して
入力する直接入力モード、拡張部首を入力して漢
字を入力する単文字入力モード(部首入力モード
とも言う)及びこの発明の特徴である熟語入力モ
ードの各々を選択する。13はコード変換装置で
あり、入力されるタブレツト(キーボード)上の
XY座標値(キー位置)を、そのXY座標値(キ
ー位置)に対応する拡張部首コード、漢字コー
ド、選択コード又はその他の制御コードに、これ
らを対応記憶しているコード記憶装置14を用い
て変換する。15は入力部首記憶装置であり、入
力された拡張部首を記憶している。この入力され
た拡張部首は、また、入力部首表示装置16に表
示される。17は拡張部首(組)−漢字(熟語)
記憶手段であり、漢字集合内の漢字及び熟語を、
拡張部首又は拡張部首組をインデツクスとして記
憶している。即ち、1つの拡張部首(例えば
「日」)を入力すると、その拡張部首を含む漢字集
合内の全ての漢字(例えば、日、明、昭、間、
都、揚、増、盟…)が出力され、1つの拡張部首
組(例えば(〓月))を入力すると、その拡張部
首組を含む集合内の全ての熟語(例えば、孝明、
教育、猪股、教論、…)が出力されるよう、拡張
部首又は拡張部首組をインデツクスとしてそれを
含む漢字又は熟語の部分集合が記憶されている。 18は共通漢字決定手段であり、前述の拡張部
首(組)−漢字(熟語)記憶手段17から出力さ
れた漢字又は熟語の部分集合と、漢字記憶装置1
9内に記憶されている漢字又は熟語の部分集合と
の間の積を取り、即ち、共通なものを選び、これ
を漢字記憶装置19内へ新たな記憶内容として入
力する。漢字記憶装置19は、このようにして入
力部首記憶装置15内に記憶されている今まで入
力された拡張部首を全て含む漢字又は熟語を記憶
している。なお、入力部首記憶装置15内に第1
番目、即ち最初の拡張部首(組)が入力される場
合は、拡張部首(組)−漢字(熟語)記憶手段1
7から出力される漢字又は熟語の部分集合は、漢
字記憶装置19の内容が無いため、共通漢字決定
手段18で積(共通部分)を取られることなく、
全て漢字装置19内に入力される。 20は一意性検出手段であり、漢字記憶装置1
9内の漢字又は熟語で唯一であるか否かを検出
し、唯一である場合にはその漢字又は熟語を漢字
出力装置26から図外の文字処理装置等に出力
し、漢字決定表示装置21に漢字又は熟語が唯一
に決定され出力されたことを表示する信号を送
る。 漢字記憶装置19内に記憶されている漢字又は
熟語が複数ある場合は、一意性検出手段20はこ
れらを出力することをせず、表示漢字決定装置2
2で表示すべき漢字記憶装置19内の漢字又は熟
語を決定し、漢字表示手段24に表示する。表示
される漢字又は熟語は、表示漢字決定装置22で
次のように優先づけられて選択可能な記号を付し
て表示される。まず、漢字記憶装置19内の漢字
又は熟語の数が所定数以下である場合は、それら
は、最前に使用されたもの、使用頻度の高いもの
の順に番号が付されて、漢字表示手段24に表示
される。漢字記憶装置19内の漢字の数が所定数
より多い場合は、入力部首記憶装置15内に記憶
されている拡張部首のみで構成されている漢字又
は熟語がある場合は、その漢字又は熟語のみが表
示される。入力部首記憶装置15内に記憶されて
いる入力部首のみから成る漢字又は熟語の決定
は、入力部首記憶装置15内の入力部首数と、漢
字(熟語)構成拡張部首数記憶装置23内に記憶
されている漢字記憶装置19内の漢字又は熟語を
構成する拡張部首数とを比較することにより、決
定される。漢字記憶装置19内の漢字又は熟語の
数が多く、一度に全部を表示することが困難で、
かつ、入力された拡張部首のみからなる漢字又は
熟語もない時は、表示漢字決定装置22により、
最前に使用されたもの、使用頻度の高いものの順
に優先順位づけられて、所定数だけ選択番号を付
して漢字表示手段24に表示される。同時に、漢
字記憶装置19内に記憶されている漢字又は熟語
の総数も表示される。25は漢字表示手段24に
表示されている漢字を記憶する表示漢字記憶装置
である。漢字表示手段24に表示されている漢字
又は熟語は、表示された漢字又は熟語に付された
選択番号を選択することにより、漢字選択手段2
7により選択され、漢字出力装置26により図外
の文字処理装置等へ出力される。なお、漢字表示
手段24の第1番目に優先づけられた漢字又は熟
語は、入力モード指定手段12の部首入力モード
又は熟語入力モードを解除することにより選択さ
れ、漢字出力装置26から出力され得るようにし
てもよい。漢字出力装置26が、漢字又は熟語を
出力すると、入力部首記憶装置15、入力部首表
示装置16、漢字記憶装置19、表示漢字記憶装
置25及び漢字表示手段24の内容は、クリアさ
れる。 今まで、この漢字入力装置の構造を部首入力モ
ード(単文字入力モード)及びこの発明の特徴で
ある熟語入力モードについて説明してきた。一
方、漢字を直接入力する直接入力モードでは、部
首が入力されて合成されるのではなく、比較的簡
単な漢字が直接、一意的に入力されて文字処理装
置等に出力される。この場合、漢字入力装置は通
常の全文字入力方式の漢字入力装置と同じ機能を
行う。即ち入力手段11により特定の漢字のXY
座標値(キー位置)が入力されると、その座標値
(キー位置)に対応する漢字コードがコード記憶
装置14の内容に基いてコード変換装置13で変
換され、直接に漢字出力装置16により出力され
る。 第3図は、この漢字入力装置の入力手段11と
してのタブレツトを示す。タブレツト31上に
は、拡張部首及び頻用される簡単な漢字が使用し
やすいように形状等に基いて階層的に配列された
入力領域31a、液晶又はLED等からなる入力
部首表示装置16、液晶又はLED等からなる漢
字表示手段24、漢字表示手段24に選択番号を
付されて表示された漢字を選択するための選択番
号が配列された入力領域31b及びその他の入力
領域31cが設けられている。ペン40には、ス
タイラス41が設けられていて、スタイラス41
がタブレツト31上の特定の入力領域を押すと、
その箇所のXY座標値が前述の如く漢字入力装置
に入力される。ペン40には、またLED等から
なる漢字決定表示装置21、プツシユスイツチ1
2a及び12bからなる入力モード指定手段12
が設けられている。プツシユスイツチ12aを押
すと部首入力モード(単文字入力モード)が選択
され、離すと直接入力モードが選択される。プツ
シユスイツチ12bを押すと熟語入力モードが選
択され、離すと部首入力モード(単文字入力モー
ド)又は直接入力モードが選択される。 このタブレツト31の操作は、次の通りであ
る。まず、盤面に所望の漢字が、拡張部首として
そのまま表示されている場合、もしくは、頻用漢
字、ひらがら、カタカナ、アルフアベツト等を直
接入力したい場合は、プツシユスイツチ12a,
12bから手を離して直接入力モードとし、単に
入力領域をスタイラス41で押下することによ
り、その入力領域に表示される漢字等が図外の文
字処理装置等に直接に入力される。 次に、拡張部首を用いて、漢字を入力したい時
は、ペン40についているプツシユスイツチ12
aを指で押して部首入力モード(単文字入力モー
ド)にし、盤面上に表示されている入力したい漢
字を構成する複数の拡張部首の入力領域31aを
スタイラス41で任意の順番で次々に押して行
く。入力領域31aを押す度毎に、入力部首表示
装置16に入力された拡張部首が順次表示され、
同時に漢字表示手段24に、入力された拡張部首
を構成要素として含む候補漢字が表示される。こ
の候補漢字は前述したように所定数以下の時は選
択番号を付して全て漢字表示手段24に表示さ
れ、所定数以上の時は入力拡張部首のみからなる
漢字が表示され、それがない場合は、決められた
数の漢字だけが候補総数と共に選択番号を付して
表示される。漢字表示手段24に表示された漢字
は、その漢字に付された選択番号を選択番号入力
領域31bから入力することにより、図外の文字
処理装置等に入力することができる。また、漢字
表示手段24に第1番の選択番号を付されて表示
される漢字は、単にプツシユスイツチ12aを離
して部首入力モードを解除すれば、自動的に、図
外の電子計算機等に入力される。拡張部首の入力
により入力したい漢字が一意的に定まつた時に
は、その漢字は自動的に図外の文字処理装置等に
入力され、操作者には漢字決定表示定装置21に
より入力が行なわれたことが示される。漢字が図
外の文字処理装置等に入力されると、入力部首表
示装置16及び漢字表示手段24はクリアされ
る。 この発明の特徴である熟語モードで入力したい
時は、プツシユスイツチ12aを離しプツシユス
イツチ12bを指で押すと熟語入力モードとな
り、2字熟語が入力可能となる。熟語入力モード
になると、入力部首表示装置16は中央部分で2
分され、左側が熟語の第1番目の漢字、右側が熟
語の第2番目の漢字の入力部首表示領域となる。
熟語入力モードでいくつかの拡張部首を入力して
いくと、それは熟語を構成する第1番目、第2番
目の漢字の拡張部首が交互に入力されたものと見
なされて入力部首表示領域に表示され、漢字表示
手段24には候補の熟語とその総数が表示され
る。その他の操作は単一の漢字を入力する時と同
じである。なお、熟語の第1番目の漢字が唯一の
拡張部首から成るか、或いは、第1番目の漢字に
ついては唯一個だけの拡張部首を入力したく、か
つ、第2番目の漢字については複数個の拡張部首
を入力したい時は、第1番目の漢字の第2番目の
拡張部首として、ダミーの部首を入力する。第1
番目の漢字と第2番目の漢字とが逆の場合も同様
である。 次に具体的な漢字及び熟語の入力例を示しなが
ら、この発明の漢字入力装置の作用を説明する。 いま、「教育」という熟語を入力したいとする。
まず部首入力モードで、熟語を構成する漢字を
個々に入力していく場合を示す。「教」は3つの
拡張部首「〓」、「子」、「夂」から成つている。こ
の順番に拡張部首を入力していつた操作例を第4
図に示す。まず、入力モード指定手段12により
部首入力モードにしておく。つまり、プツシユス
イツチ12aを押しておく。スタイラス41でタ
ブレツト(入力手段11)31上の入力領域31
aに表示されている「〓」の箇所を押すと、コー
ド変換装置13が「〓」の箇所のXY座標値をコ
ード記憶装置14の内容に基づき、拡張部首
「〓」を示す拡張部首コードに変換して入力部首
記憶装置15に入力し、同時に入力部首表示装置
16の左端に表示する。拡張部首(組)−漢字
(熟語)記憶手段17は、入力された拡張部首
「〓」を構成要素として含む漢字の部分集合(こ
の部分集合は例えば34個の漢字から成ると仮定す
る。)を出力して共通漢字決定手段18に送る。
「〓」が最初に入力された拡張部首であるため、
記憶手段17から出力された漢字の部首集合は共
通漢字決定手段18で積を取られることなく、そ
のまま漢字記憶装置19に入力される。一意性検
出手段20は、漢字記憶手段19の内容が複数の
漢字から成るため、その内容を漢字出力装置26
に送らない。漢字記憶装置19の内容はそのまま
表示漢字決定装置22に送られ、漢字記憶装置1
9の内容が34個の漢字を含んでいて、漢字表示手
段24に表示することができる所定数(例えば
9)を超えるため、表示すべき漢字を決定する。
まず、入力された拡張部首のみから成る漢字が表
示のために選ばれる。これは入力部首記憶装置1
5内に入力された拡張部首数と等しい拡張部首数
を有する漢字を、記憶装置19内に記憶されてい
る漢字から選びだすことにより行われる。各漢字
を構成する拡張部首の数は、記憶装置23内に記
憶されている。今、「〓」という拡張部首のみか
ら成る漢字は存在しないため、次に、最前に使用
された漢字、又は、使用頻度の最も高い漢字(例
えば「孝」が記憶装置19内から1つだけ選ばれ
て漢字表示手段24に選択番号1を付して表示さ
れ、同時に記憶装置19内に記憶されている漢字
の総数34が候補漢字数として右端に表示され
る。表示漢字記憶装置25には表示された漢字
「孝」がその選択番号と共に記憶される。 次に、拡張部首「子」を入力すると、これが入
力部首記憶装置15に記憶されると同時に入力部
首表示装置16に表示される。記憶手段17は拡
張部首「子」を構成要素として含む漢字中の部分
集合を出力し、共通漢字決定手段18に送る。共
通漢字決定手段18は、新たに入力された「子」
を構成要素として含む漢字の部分集合と、記憶装
置19内ら記憶されている「〓」を構成要素とし
て含む漢字の部分集合との間の積を取り、拡張部
首「〓」及び「子」を共通に含む漢字のみを記憶
装置19内に戻す。今、部分集合間の積は4つの
漢字「孝」、「教」、「酵」、「哮」から成つていると
仮定する。表示漢字義定装置22は、漢字記憶装
置19内の漢字が4つと表示可能数9より少ない
ため、これら漢字に、最前に使用されたもの、又
は使用頻度の高い順に優先的に選択番号を付して
漢字表示手段24に表示する。今、「教」には選
択番号2が付されているので、スタイラス41で
タブレツト31上に選択番号入力領域31b中の
番号2を押して、漢字選択手段27により、記憶
装置25内の漢字から選択番号2を付された
「教」の漢字を選び、漢字出力装置26から図外
の文字処理装置等に入力することも可能である。 選択番号で選択することなく、最後の拡張部首
「夂」を入力すると、記憶手段17は拡張部首
「夂」を構成要素として含む漢字の部分集合を出
力し、共通漢字決定手段18は、記憶装置19内
に含まれる「〓」及び「子」を同時に含む漢字の
集合(「孝」、「教」、「酵」、「哮」から成る。)と

間の積を取り、拡張部首「〓」、「子」及び「夂」
を同時に含む漢字「教」のみを記憶装置19に戻
す。ここで、記憶装置19内の漢字が唯一になつ
たため、一意性検出手段20はこれを検出して
「教」を漢字出力手段26から出力して図外の文
字処理装置等に入力し、同時に漢字決定表示装置
21に漢字が決定され出力されたことを示す表示
を行う。漢字が出力されると、入力部首記憶装置
15、入力部首表示装置16、漢字記憶装置1
9、表示漢字記憶装置25、及び漢字表示手段2
4の内容がクリアされる。なお、第4図のステツ
プ2に示すように2番目の入力される拡張部首と
して「子」の代りに「夂」を選んだ場合は、先に
入力された「〓」を含む部分集合と「 」を含む
部分集合との積は「教」1つしかないため、わず
か2ステツプで「教」を入力することが可能であ
る。 次に、漢字「育」を入力する。「育」は拡張部
首「〓」と「月」とから成つており、この順で入
力する。まず「〓」を入力すると、「〓」を構成
要素として含む漢字12個が記憶手段17から記憶
装置19に出力される。この漢字の部分集合の
内、「育」のみが最前に使用された漢字、又は最
頻用の漢字として1番の選択番号を付して漢字表
示手段24に表示される。次の操作で、プツシユ
ボタン12aを離して部首入力モードを解除する
と、選択番号1が付された「育」は自動的に漢字
選択手段25により選択されて漢字出力装置26
より文字処理装置等に入力することができる。し
かし、部首入力モードを解除することなく、次の
拡張部首「月」を入力すると、候補漢字は4つに
絞られて、全て漢字表示手段24に表示される。
ここで部首入力モードを解除すると、漢字選択手
段27は自動的に1番目の「育」を選択し、漢字
出力装置26により出力する。このようにして
「教育」の2文字が別々に文字処理装置等に入力
される。 次に、この発明の特徴である熟語入力モードで
「教育」を入力する例を第2図、第3図及び第5
図を参照しながら説明する。熟語入力モードで漢
字入力装置に入力された拡張部首は、交互に熟語
の第1番目の漢字の構成要素及び第2番目の漢字
の構成要素を示す。入力モード指定手段12、即
ち、ペン40のプツシユスイツチ12bを押して
熟語入力モードにすると、入力部首記憶装置15
は、入力される拡張部首が交互に熟語の構成漢字
を示すものとして記憶し、入力部首費装置16を
2分して左側に熟語の第1番目の漢字の拡張部首
を表示し、右側に、第2番目の漢字の拡張部首を
表示する。 「教」は、3拡張部首「〓」、「子」、「夂」から
成り、「育」は2拡張部首「〓」、「月」から成つ
ているので、「教育」の熟語を入力するため、最
初の2拡張部首の入力の仕方としては 3C1× 2C1
=6通りがあるが、その内の1通りを説明する。 まず、「夂」、「〓」と入力すると、これが入力
部首表示手段16に表示されると共に、拡張部首
組「夂〓」として記憶領域17に入力され、拡張
部首組(夂〓)を有する熟語の部分集合(例え
ば、「教育」、「放流」、「整流」、「放棄」「激流」

5熟語)が記憶手段17から出力され、最初の拡
張部首組の入力のため、そのまま共通漢字決定手
段18を経て漢字記憶装置19内に入力される。
記憶装置19内の5熟語は、部首入力モードと同
様に一意性検出手段20、表示漢字決定装置22
及び表示漢字記憶装置25の操作を受け、選択番
号を付して漢字表示手段24に表示される。「教
育」は1番目の選択番号を有するので、プツシユ
スイツチ12bを離して熟語モードを解除する
か、或は、直接に選択番号1を入力することによ
り、漢字選択手段27で選択して漢字出力装置2
6により出力することが可能である。 しかし、熟語モード解除又は選択番号入力を行
わず、第3番目の拡張部首「子」を入力すると、
入力部首表示装置16の第1番目の漢字の領域の
「夂」の次に「子」が表示され、記憶手段17か
ら拡張部首「子」を有する漢字の部分集合が出力
される。この漢字の部分集合と、記憶装置19内
に記憶されている熟語の第1番目の漢字とが積を
取られ、共通な漢字を第1番目に有する熟語のみ
が記憶装置19内に残される記憶装置19内の熟
語のうち、第1番目の漢字に拡張部首「子」を有
するのは「教育」だけであり、したがつて、この
熟語だけ1つが残される。そして、部首入力モー
ドと同様にして漢字出力装置26により文字処理
装置等に出力される。 なお、第3番目の拡張部首入力で熟語を一意的
に決められない場合は、第4番目の拡張部首入力
を行うと、この第4番目の拡張部首を構成要素と
して有する漢字の部分集合が記憶手段17より取
り出され、記憶装置19内に記憶されている熟語
の第2番目の漢字との間の積が取られ、共通な漢
字を第2番目に有する熟語のみが記憶装置19内
に残される。なお、拡張部首入力としてダミー入
力を行うこともできる。この場合は記憶手段17
は漢字の部分集合を出力せず、漢字決定手段18
も記憶装置19の内容との間の積を取らない。 次に、この発明の効果を説明する。 この発明の熟語入力モード付漢字入力装置によ
り、部首入力モードで単文字入力を行う時の決定
スピード(各漢字を入力するのに要するストロー
ク(タツチ数)の分布を以下に示す。これは入力
手段としてタブレツト装置を用い、拡張入力部首
として244部首を選んだとき、3678の漢字を有す
る漢字集合の内の1つの漢字を入力するのに要す
る平均ストローク(タツチ)数が2.35であること
を示している。
【表】
【表】 この発明の熟語入力モード付き漢字入力装置に
より、熟語入力モードで入力するときのストロー
ク数について以下に示す、熟語としては四万語カ
ナ漢字変換辞書にはいつている2文字熟語、総数
21809を選び、拡張部首としては244部首を選ん
だ。 熟語入力モードでのストローク数 (タブレツト・システム) 熟語:四万語カナ漢字変換辞書にはいつている二
文字熟語。総数21809。 熟語:入力モード:二漢字に含まれている拡張部
首を交互に入力するモード。 ストローク数分布(244拡張部首) 累 計 1 2ストローク(自動的)
8336(38%) 2 2ストローク+選択 11083(51%) 89% 3 3ストローク以上 2390(11%) 100% 計 21809(100%) 平均273ストローク/熟語 1.37ストローク/漢字 上記に示される通り、244部首を有するタブレ
ツト装置では1熟語当り2.73ストロークを要し、
熟語を構成する1漢字当りは1.37ストロークを要
するのみである。これから理解される様に、熟語
モードにより入力は1漢字当りの入力速度を大幅
に改善する。 更に、辞書に含まれている3文字以上の熟語
も、適当に分割することにより、2文字熟語とす
ることができ、熟語モードで入力される漢字の割
合を全体の漢字入力の8割程にし得るという結果
(渡辺定久、大岸洋「情報処理の用字と用語」:日
本文入力方式10−2(1983.5.11))が報告されて
いることを考えれば、熟語入力モードを持つこの
発明の漢字入力装置の有用性は明らかであろう。 なお、前述の熟語入力モードにおいて、第1番
目の拡張部首入力「夂」と第2番目の拡張部首入
力「〓」とを一組の拡張部首組(夂〓)入力と考
え、この拡張部首組を有する熟語の部分集合を、
熟語を構成する拡張部首の組合せについて全て記
憶している拡張部首(組)−漢字(熟語)記憶領
域17から取り出し、第3番目以後の拡張部首入
力(例えば、「子」)については、その拡張部首を
含む漢字の部分集合を記憶領域17から取り出
し、先に取り出した熟語の第1又は第2番目の構
成漢字と比較し、共通な漢字を有する熟語のみを
残すと説明したが、これに代えて、熟語入力モー
ドで第1番目の拡張部首入力が、行なわれると、
入力された拡張部首を有する漢字がまず記憶領域
17内でリストアツプされ、次にこの拡張部首を
有する漢字を熟語の第1番目の漢字とする熟語の
部分集合が記憶領域17より出力され、次に第2
番目の拡張部首入力が入力されると、この拡張部
首を有する漢字が記憶領域17内でリストアツプ
され、次にこの拡張部首を有する漢字を熟語の第
2番目の漢字とする熟語の部分集合が記憶領域1
7より出力され、決定手段18で記憶装置19内
にに記憶されている先の部分集合との間の積を取
り、積を記憶装置19内に戻し、第3番目以後の
拡張部首の入力に対しては最初に述べた熟語入力
モードと同じ操作を行うようにしてもよい。 また、後で、説明した熟語入力モードにおいて
は、記憶領域17は第2番目の拡張部首入力で
は、その拡張部首を含む漢字の部分集合を出力
し、この漢字の部分集合と、記憶装置19内に記
憶されている第1番目に入力された拡張部首を含
む漢字を熟語の第1番目の構成漢字としている熟
語の第2番目の漢字と比較し、共通なものがある
かどうかを共通漢字決定手段18で決定し、共通
な漢字を第2番目に有する熟語を記憶装置19に
戻し、第3番目以後の拡張部首入力に対しては最
初の熟語入力モードと同様の操作を行うようにし
てもよい。 第6図は、この発明の漢字入力装置のタブレツ
ト31の入力領域を詳細に示すもので、拡張部首
及び頻用される簡単な漢字が使用しやすいように
階層的に配された入力領域31a、選択番号が配
列された入力領域31b、及び制御、ひらがな、
カタカナ、記号、アルフアベツト及び数字等の入
力領域31cを有する。 拡張部首は、次の様に階層的に配列されてい
る。まず、拡張部首はその形状により交差形状を
有するか有しないかで分類できるもの(A及び
B)と、交差以外の特徴により分類されるもの(C)
とに大分類される。即ち、Aは交差形状を有する
拡張部首を配列した領域であり、Bは、交差形状
を有しない拡張部首を配列した領域であり、Cは
交差以外の特徴である冠を構成する拡張部首を配
列した領域である。なお、Dは頻用漢字を配列し
た領域である。交差を持つ拡張部首の領域はさら
に交差の形状により角を持つグループ、例えば拡
張部首の形状から次の様な形状(〓、〓、〓、
〓、〓)が抽出できるもののグループをA1とし
て集め、上記抽出された角形状をインデツクスと
して、その角形状に代表されるサブグループ毎に
配列する。さらに、垂直交差の形状(〓、〓、
〓、〓、〓、十、〓、〓、〆を抽出できる拡張部
首のグループをA2として集め、上記抽出された
垂直交差形状をインデツクスとして、その形状毎
にサブクループを形成して配列する。最後に斜行
交差形状(〓、〓、〓、〓、〓、〓、)を抽出で
きる拡張部首のグループをA3として集め、上記
抽出された斜行交差形状をインデツクスとして、
その形状毎にサブグループを形成して配列する。
例えば、「〓」のインデツクスの下には「力」と
いう拡張部首が表示され、「〓」の下には「石」、
「十」の下には「木」、「〓」には「〓」、「舟」の
下には「生」という拡張部首が表示される。ま
た、交差をもたない拡張部首の領域Bには「〓」、
「〓」などの拡張部首が表示され、冠の領域Cに
は「〓」、「〓」などの拡張部首が表示され、頻用
漢字の領域Dには「東」、「西」、「南」、「北」など
の頻用漢字が表示される。なお、交差形状を有す
る拡張部首のうち分解が困難であり(従つて使用
者が再構成することも困難である)、一方、その
まま拡張部首として採用するには使用頻度が少な
いものはまとめてグループにし、同一の部首コー
ドを割に当てることもできる。このタブレツトの
実施例では、そのようなグループが5個ある。こ
のタブレツト上の拡張部首配列の例を、第7図に
示す。 第8図は、入力手段としてタブレツト31の代
りに用いられるキーボードを示すものであり、入
力部首表示装置16、漢字表示手段24、漢字決
定表示装置21のブザー、入力モード指定手段1
2の部首入力モード・シフトキー12a及び熟語
入力モード・シフトキー12b、及び拡張部首入
力用キー51が設けられている。拡張部首入力用
キー51の詳細が第9図に示されている。ここに
は48の拡張部首入力用キーがあり各キーはその
キートツプ上に表示される形状に代表される複数
の拡張部首の入力のために用いられる。例えば、
キートツプに数字2と「〓」が表示されたキー
は、部首入力モード又は熟語入力モードにおいて
押すと、グループ「〓」に属する以下の様な拡張
部首の任意のひとつが入力されたものと見なされ
る:即ち、「〓」で代表されは拡張部首のグルー
プ「石、不、歹、至、云、〓、而、面、兀、〓、
亙、頁」である。このように、1タツチを、キー
トツプに示されたインデツクス又はシンボルに対
する拡張部首の部分集合又はグループに属する任
意のひとつの拡張部首が入力されたものと見な
す。なお、記憶領域17から出力される漢字の集
合は、上記の各拡張部首を含む漢字の部分集合の
和集合である。例えば、キー「〓」を押した時に
は、「石、岩、…、不、杯、…、頁、願、…」が
出力される。このキーボードの通常の入力操作で
は、意図している部首自体を直接目にすることは
ないが、初期学習時、及び忘却時の確認のため
に、学習モードを設けておき、このモードでキー
を押すと、対応する拡張部首集合の全体がCRT
等に表示されるようにしておくことも考えられ
る。また、このキーボードでは部首入力モード及
び熟語入力モードの選択は、各々のシフトーで行
ない、シフトキーを押すとその入力モードが選択
され、解除するとその入力モードが解除される。 以下に示されるのは、その48キーを有する射影
キーボードを用いた場合、3678字の漢字集合の各
漢字を入力するのに要するタツチ(ストローク)
数の分布を示したものである。 <射影キーボード装置の場合> (48キー) (1) 2タツチ1部首+選択:240 2部首(自動):161
401 (10.9%) (2) 3タツチ 2部首+選択 2596 (70.6%) (3) 3タツチ以上 681 (18.5%) 計 3678 (100.00%) 以下に示す文章は、この発明の漢字入力装置と
従来のカナ漢字変換入力型漢字入力装置とのタツ
チ(ストローク)数を比較するために入力例とし
て用いられたテスト用原稿で、57の漢字と74の非
漢字文字(濁音7字)を含む。なお、比較は部首
入力モード(単文字入力モード)で行なわれた。
【表】 以下に示す表は、上記のテスト用原稿を従来の
カナ漢字変換で入力した場合のストローク数、こ
の発明の拡張部首入力型漢字入力装置へ射影型キ
ーボードを用いて入力した場合のストローク数、
この発明の拡張部首入力型漢字入力装置へタブレ
ツトを用いて入力した場合のストローク数を比較
して示すものである。射影型キーボードを用いた
場合では、原稿全体で19.3%、漢字入力関連部分
で24.7%程度、ストローク数がカナ漢字変換型に
較べて減り、タブレツトを用いた場合は、各々
34.7%、44.3%程度減ることになり、この発明の
拡張部首入力型漢字入力装置の入力速度が熟語入
力モードを用いない場合でもいかに速いかを知る
ことができる。
【表】 原稿全体 漢字入力関連
部分
A −B
〓 〓 Ak−Bk

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多数の文字及び文字の組合せからなる多数熟
    語を、文字を構成する構成要素ごとに記憶してい
    る記憶手段と、 前記構成要素を入力するための入力手段と、 単文字入力モード又は熟語入力モードを選択す
    る入力モード指定手段と、 前記単文字入力モードが選択された時は、順次
    入力される前記構成要素に応答して該構成要素を
    有する文字の集合を前記記憶手段から取り出して
    前記集合間の共通部分を取り、前記熟語入力モー
    ドが選択された時は、交互に入力される熟語を構
    成する文字の前記構成要素に応答して前記構成要
    素を有する熟語又は文字の集合を前記記憶手段か
    ら取り出してこれら集合間の共通部分を取る共通
    文字決定手段と、 前記共通部分が唯一の文字又は熟語からなる時
    は、これを検出して文字処理装置等へ入力する一
    意性検出手段と、 を備える文字処理装置等へ文字を入力するための
    熟語モード入力付き構成要素入力型文字入力装
    置。 2 前記共通部分が複数の文字又は熟語を含む時
    は、これらを表示する文字表示手段と、 表示された文字又は熟語を選択により文字処理
    装置等へ入力可能にする文字選択手段と、 を備えた特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 前記入力手段がタブレツトであり、前記タブ
    レツト上に前記文字を構成する構成要素を、その
    形状が交差を有するもの、その形状が交差を有し
    ないもの、冠であるものの3つに大分類して配列
    し、前記交差を有するものについては、その交差
    が角をなすもの、垂直交差をなすもの、斜行交差
    をなすものの3つに中分類して配列し、前記中分
    類されたものについては、さらに抽出される共通
    形状に基づいて小分類し、かつ、この共通形状を
    インデツクスとして配列した特許請求の範囲第1
    項記載の装置。 4 前記入力手段がキーボードであり、前記文字
    を構成する構成要素を、抽出される共通形状、共
    通概念等に基づいてグループ化してグループ数が
    キー数に合うようにし、各キーに前記構成要素の
    各グループを対応させ、キーの打鍵により、その
    キーに対応する構成要素のグループが入力される
    特許請求の範囲第1項記載の装置。
JP58245621A 1983-12-28 1983-12-28 熟語入力モ−ド付き構成要素入力型文字入力装置 Granted JPS60142461A (ja)

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