JPH0635693U - 回転ダンパー - Google Patents

回転ダンパー

Info

Publication number
JPH0635693U
JPH0635693U JP7716892U JP7716892U JPH0635693U JP H0635693 U JPH0635693 U JP H0635693U JP 7716892 U JP7716892 U JP 7716892U JP 7716892 U JP7716892 U JP 7716892U JP H0635693 U JPH0635693 U JP H0635693U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
rotating body
rotary damper
viscous fluid
working chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7716892U
Other languages
English (en)
Inventor
亨 三本松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP7716892U priority Critical patent/JPH0635693U/ja
Publication of JPH0635693U publication Critical patent/JPH0635693U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化に影響されない安定した減衰トルク
を得るようにする。 【構成】 内部に形成した作動室15内に粘性流体を充
填したハウジングと、上記作動室内で回転する回転体1
4と、回転体の中心から延設され、ハウジングキャップ
17に開設した穴22内を貫通して外部に突出する軸1
3とからなる回転式ダンパーにおいて、可撓性を有する
ブレード12,12を、各ブレードの表面を回転方向に
向けた状態で中心支持部材18から外方に延出して回転
体を構成し、回転体が回転して粘性流体の抵抗によりブ
レードが弛なるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カップホルダ,灰皿,小物入れ,リモコンケース, 家電製品操作パ ネル等に用いる開閉機構の動作速度を減衰するためなどに用いられる回転ダンパ ーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転ダンパー1は、図7に示すように、粘性オイルを充填したハウジン グ2の作動室3内に平板状の翼4を有する回転体5を設け、回転体5の中心から 延設した軸6をハウジングキャップ7の穴内に貫通させて外部に突出してなるも のであり、上記した翼4は回転方向に剛性が高くなるように水平方向に向けられ ている。そして、回転体5が回転したときに翼4がオイルから受ける抵抗力を軸 6の回転トルクとして、制動機能を発揮するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の回転ダンパーは、オイルの粘度により回転体の 受ける抵抗の大きさが異なり、回転トルク(減衰トルク)が異なる。すなわち、 温度が高いときはオイルの粘度が低くなるので、回転体が受ける回転抵抗は小さ くなる。したがって、この様な状況の下では軸の回転トルクが小さくなってしま い、カップホルダ等の部材が勢いよく飛び出してしまう。逆に、温度が低いとき はオイルの粘度が高くなるので、回転体の受ける回転抵抗は大きくなる。したが って、この様な状況の下では軸の回転トルクが大きくなりすぎてしまい、カップ ホルダ等の部材の開動作速度が緩慢になる。 この様に、従来の回転ダンパーは、温度変化に起因して軸の回転トルクが大き く変化してしまい、安定した減衰トルクが得られないという不都合があった。 このため、温度変化に影響されずに安定した減衰トルクが得られる回転ダンパ ーの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記に鑑み提案されたもので、内部に形成した作動室内に粘性流体を 充填したハウジングと、上記作動室内で回転する回転体と、回転体の中心から延 設され、ハウジングキャップに開設した穴内を貫通して外部に突出する軸とから なる回転ダンパーにおいて、可撓性を有するブレードを、該ブレードの表面を回 転方向に向けた状態で中心支持部材から外方に複数延出して回転体を構成し、回 転体が回転して粘性流体の抵抗によりブレードが弛なるようにしたことを特徴と するものである。
【0005】
【作用】
したがって、本考案の回転ダンパーにおいて、軸に加えられた回転力により回 転体が回転すると、ブレードが粘性流体の抵抗を受けるので、この抵抗力が軸に 作用して減衰トルクとなる。そして、粘性液体の温度が低いと粘性流体の粘度が 高くなり、ブレードが受ける抵抗も大きくなるので、ブレードの弛なりが大きく なる。 ブレードの弛なりが大きくなると、粘性液体の抵抗を受けるブレードの有効長 さが短くなってブレードの前面投影面積が減少するので、これによりブレード全 体として受ける抵抗力の総和は、粘性流体の粘度が高くなっても、その割には減 衰トルクが増加することはない。 一方、温度が高いとき粘性流体の粘度が低下し、ブレードが受ける抵抗も小さ くなるので、ブレードの弛なりは小さくなる。ブレードの弛なりが小さいと、粘 性流体の抵抗を受けるブレードの前面投影面積が増加するので、これによりブレ ード全体として受ける抵抗力の総和は、粘性流体の粘度が低下しても、その割に は減衰トルクが低減することない。 つまり、このような回転ダンパーによれば、粘性流体の粘度の変化に拘らず、 ほぼ一定の減衰トルクを得ることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案のー実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示す回転ダンパー11は、ブレード12を有し、軸13を突設した回転 体14と、該回転体14を収納可能な円形の作動室15を形成したプラスチック 製のハウジング本体16と、作動室15の開口部分に嵌合してハウジング本体1 6とともにハウジングを構成するハウジングキャップ17などからなる。
【0007】 回転体14は、図2に示すように、円柱状のプラスチック製中心支持部材18 の上面の中心に軸13を突設し、中心支持部材18の内部に下面からスリット状 の貫通空部19を径方向に形成し、可撓性を有し、中心支持部材18の外径より も遥かに長尺な薄い金属平板(例えば板バネ材)の中央部分を上記貫通空部19 内に嵌合し、これにより中心支持部材18の外周面から外方に延出する2枚のブ レード12,12を構成してある。
【0008】 なお、各ブレード12の表面は、中心支持部材18の中心線を含む平面上に貫 通空部19を形成してあるので、回転体14の回転方向に向く。また、中心支持 部材18の外周面に開口してブレード12の基端が当る貫通空部19の各開口部 分19′は、図4に示すように、ブレード12の弛なり方向に応じた曲面に成形 してある。したがって、回転体14のブレード12は表面に力を受けると、図3 に示すように、回転体14の回転方向に応じて弛なることができ、弛なるとブレ ード12の基端が上記曲面に当って支えられる。 そして、ブレード12が弛なった場合に、貫通空部19の開口部分19′が曲 面に成形してあるので、ブレード12の支持基端に曲げ応力が集中することがな く、金属疲労を低減することができる。
【0009】 上記した構成からなる回転ダンパー11を組み立てる場合には、中心支持部材 18の下面の中心に形成した窪部20を作動室15の底面中心に突設した突起2 1に嵌合した状態で回転体14を作動室15内に収納するとともに、該作動室1 5内にシリコンオイルなどの粘性流体を充填し、回転体14の軸13をハウジン グキャップ17の穴22内に貫通させた状態でハウジングキャップ17をハウジ ング本体16の作動室15の開口部に嵌合して作動室15を密封する。なお、図 2中の23,24は粘性流体の漏れを防止する周知のOリングである。
【0010】 さて、この様にして組み立てた回転ダンパー11において、軸13に回転力が 加えられて回転体14が作動室15内で回転すると、ブレード12,12がシリ コンオイルの抵抗を受けるので、この抵抗力が軸13に対して減衰トルクとして 作用する。そして、シリコンオイルの粘性に応じてブレード12,12が弛なる ので、シリコンオイルの粘性の変化に拘らずほぼ一定の減衰トルクと得ることが できる。
【0011】 即ち、各ブレード12が受ける抵抗力(減衰トルク)の総和は、中心からの距 離Lと幅とその部位での抵抗力Tとを乗じた値の総和であり、距離と幅とを乗じ た値はブレード12の前面投影面積であり、したがって、減衰トルクはブレード 12の前面投影面積にその部位での抵抗力を乗じた値の総和となる。そして、ブ レード12の幅は一定なので、減衰トルクは、図5に示すように、中心からの距 離Lとその部位での抵抗力Tとを乗じた面積で表すことができる。
【0012】 シリコンオイルの粘性が低い場合には、ブレード12の弛なりが少ないので、 中心から先端までの距離が長く、シリコンオイルの抵抗を受ける有効長さlが長 くなって前面投影面積も広い。したがって、この状態におけるブレード12の減 衰トルクは、図5中ABCDで囲まれた面積となる。
【0013】 一方、シリコンオイルの温度が低下して粘性が高くなると、各部位における抵 抗力が大きくなってブレード12の弛なりが大きくなるので、中心から先端まで の距離lが短くなり、シリコンオイルの抵抗を受ける有効長さが短縮されて前面 投影面積も狭くなる。したがって、この状態におけるブレード12の減衰トルク は、図6中AEFGで囲まれた面積となる。
【0014】 これに対して、仮にブレード12が弛なることなく高い粘性のシリコンオイル の抵抗を受けた場合の減衰トルクは、図6中ABHGで囲まれた面積となる。し たがって、ブレード12が弛なることにより図6中ICHFで囲まれた面積分の 減衰トルクの増大をカットすることができる。
【0015】 この様に、本考案に係る回転ダンパー11は、粘性流体の粘性が増大して各部 位での抵抗力が増大しても、ブレード12が弛なることにより抵抗力を受けるブ レード12の有効長さを抵抗力の増大に応じて短くすることにより減衰トルクの 上昇を回避し、これにより粘性流体の粘性の変化に拘らずほぼ一定の減衰トルク を得ることができる。また、回転体14の回転数が増大したときも同様にして減 衰トルクの上昇を回避して、ほぼ一定の減衰トルクを得ることができる。
【0016】 なお、上記した実施例では耐久性を考慮してブレード12を金属製としたが、 本考案におけるブレード12はこれに限らず、同様に作用すれば、例えばポリア セタールなどの樹脂製であってもよい。ブレード12を樹脂製にすると、ブレー ド12も含めて回転体14を一体成形することもできる。 また、ブレード12の数も、2枚に限定されるものではなく、3枚、4枚…と 増やしてもよいし、中心支持部材18にブレード12を取り付ける手段も溝にブ レード12を嵌める上記実施例に限定されるものではなく、中心支持部材18の 径方向に断面縦長な貫通孔を開設してブレード12を貫通させたり、或はインサ ート成形したりしてもよい。 更に、ブレード12の厚さや強度を適宜に選択することによって粘性流体に対 する柔軟性、即ち減衰トルクを調整することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、粘性流体の粘性が変化しても、粘性流 体の抵抗に応じてブレードが弛なることにより減衰トルクの上昇を抑えることが できるので、粘性流体の粘性に拘らずほぼ一定の減衰トルクを得ることができる 。 したがって、温度が上昇しても蓋等が急激に開くなどの不都合を回避すること ができ、常に安定した減衰機構を発揮させることができる。 また、本考案は構造が簡単なので、製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ダンパーの分解斜視図である。
【図2】回転ダンパーの右半を断面とした正面図であ
る。
【図3】回転体の斜視図である。
【図4】回転体の断面図である。
【図5】粘性流体の粘度が小さくブレードが殆ど弛なら
ない状態でブレードに作用する減衰トルクを示す図であ
る。
【図6】粘性流体の粘度が大きくブレードが大きく弛な
った状態でブレードに作用する減衰トルクを示す図であ
る。
【図7】右半を断面にした従来の回転ダンパーの正面図
である。
【符号の説明】
11 回転ダンパー 12 ブレード 13 軸 14 回転体 15 作動室 16 ハウジング本体 17 ハウジングキャップ 18 中心支持部材 19 貫通空部 19′貫通空部の開口部分 22 穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に形成した作動室内に粘性流体を充
    填したハウジングと、上記作動室内で回転する回転体
    と、回転体の中心から延設され、ハウジングキャップに
    開設した穴内を貫通して外部に突出する軸とからなる回
    転ダンパーにおいて、 可撓性を有するブレードを、該ブレードの表面を回転方
    向に向けた状態で中心支持部材から外方に複数延出して
    回転体を構成し、回転体が回転して粘性流体の抵抗によ
    りブレードが弛なるようにしたことを特徴とする回転ダ
    ンパー。
  2. 【請求項2】 中心支持部材に径方向の貫通空間を形成
    し、該貫通空間内にブレードを挿通し、ブレードの基端
    部分が当る貫通空間の開口部分を弛なり方向に応じた曲
    面に成形したことを特徴とする請求項1に記載の回転ダ
    ンパー。
JP7716892U 1992-10-13 1992-10-13 回転ダンパー Pending JPH0635693U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7716892U JPH0635693U (ja) 1992-10-13 1992-10-13 回転ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7716892U JPH0635693U (ja) 1992-10-13 1992-10-13 回転ダンパー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0635693U true JPH0635693U (ja) 1994-05-13

Family

ID=13626265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7716892U Pending JPH0635693U (ja) 1992-10-13 1992-10-13 回転ダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0635693U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231910A (ja) * 1997-12-12 2008-10-02 Hunter Douglas Internatl Nv 建築物遮蔽体用ワインディング機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231910A (ja) * 1997-12-12 2008-10-02 Hunter Douglas Internatl Nv 建築物遮蔽体用ワインディング機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970000493B1 (ko) 점성유체를 이용한 플랩도어용 댐퍼
US6662683B1 (en) Oil cylindrical rotational damper
JPS6243155Y2 (ja)
US5497863A (en) Rotary damper
US6336252B1 (en) Rotary damper
US5605208A (en) Rotary damper
US3120879A (en) Oil cup with integral spring
JPS6041751Y2 (ja) 扉のダンパ−装置
US6264264B1 (en) Rotary damper device and sun visor attaching apparatus by using the same
GB2392717A (en) A rotary damper with vanes projecting radially from a rotor
EP1331343A2 (en) Damper apparatus
JPH0635693U (ja) 回転ダンパー
US5080035A (en) Instrument pointer attaching device
JP2873608B2 (ja) 開閉装置
US20030141159A1 (en) Damper device
US5660254A (en) Dry rotary damper
US3146007A (en) Apparatus for removably mounting on a drive shaft a part driven by the shaft
US4328639A (en) Viscous fluid damping system
JP2001187934A (ja) 回転ダンパ
CN211609572U (zh) 坐便器盖板及智能坐便器
JP2002048126A (ja) 連結機構
JP2000298527A (ja) 回転つまみの負荷トルク設定機構
JPH07119780A (ja) 回転ダンパー
JPH09229052A (ja) 高トルク用ダンパ
JPH0653836U (ja) 回転式オイルダンパ