JPH0635527A - 軌道追従停止制御装置 - Google Patents

軌道追従停止制御装置

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JPH0635527A
JPH0635527A JP19077492A JP19077492A JPH0635527A JP H0635527 A JPH0635527 A JP H0635527A JP 19077492 A JP19077492 A JP 19077492A JP 19077492 A JP19077492 A JP 19077492A JP H0635527 A JPH0635527 A JP H0635527A
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JP
Japan
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temporary stop
robot
circuit
stop
time
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JP19077492A
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Inventor
Yoshihiro Hayashi
喜弘 林
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一時停止指令を受け取ると,与えられた軌道
から外れる事なく,短時間で停止する。 【構成】 軌道パラメータ回路14aに記憶されている
軌道パラメータと軌道パラメータ決定関数を用いて,一
時停止指令受信時の位置から停止点まで所定時間毎に位
置指令を算出し,これら位置指令値から生成される駆動
トルク及び関節速度をセレクタ17へ出力するように構
成される。互いに異なる軌道パラメータ決定関数を持つ
条件演算回路15a,15b,15cはこの関数と軌道
パラメータとから得られる駆動トルク,関節速度の絶対
値の最大値を算出し,これらと駆動最高トルク,関節最
高速度の比が算出される。条件判定回路はこれらの比の
最大のものを各軌道パラメ−タ決定関数毎に選択し,更
に各軌道パラメ−タ決定関数毎に所定制限値内での最大
値を算出する。これら最大値の内最大の値を持つ軌道パ
ラメ−タ決定関数を探して,その関数より生成された位
置指令値をセレクタ17から出力し,ロボットを軌道上
で短時間で一時停止させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,産業用ロボットに接続
し,最短時間で停止するように動作の制御を行う軌道追
従制御停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道追従により移動しているロボットに
対して,その動作が正しいか否かを確認する場合,移動
中の軌道から外れず短時間で一時停止させる事が必要と
なる。現在,一時停止を行うために特開昭63ー288
306及び特開平1ー119809による方法が提唱さ
れている。前者の方法では一時停止用位置指定値とし
て,加速用最高速度から決まる減速用データを加速用デ
ータとは独立して持ち,ロボットは一時停止指令を受け
取ると現在の移動速度より決まる減速データを用いて一
時停止を行う。
【0003】後者の方法では一時停止用位置指令値とし
て,加速してから停止する迄の一連の加減速用データを
ロボットが所有し,移動中に一時停止指令を受け取ると
一連の加減速データの中の減速データに従い停止動作を
行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記い
ずれの方法も停止の際に使用される減速デ−タは1種類
の減速パタ−ンから得られるものにすぎない。しかも,
減速デ−タから得られる位置指令値から生じる駆動トル
クはロボットを停止させる成分とロボットが軌道から外
れないようにする成分とに分かれてロボットを駆動させ
るため,一時停止指令を受けて停止する場合には,その
時点がロボットを軌道から外れないようにする成分が大
きくなる位置すなわちロボットを停止させにくい位置で
あっても,逆にロボットを軌道から外れないようにする
成分が小さい位置すなわちロボットを停止させ易い位置
であっても,1種類の減速パタ−ンに沿ってロボットを
停止させねばならない。そのため,減速デ−タをロボッ
トを停止させにくい位置からの位置に合わせて小さくし
ておかねばならず,ロボットを停止させ易い位置で一時
停止指令を受ける時には,適当な位置停止制御とはなら
ない等の問題点が生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに,ロボットの一時停止指令時点からの一時停止用減
速パタ−ンを複数種類記憶する記憶手段と,ロボットの
一時停止指令時点を検出して軌道上の位置を検出すると
ともに軌道上の位置及び一時停止指令時の各軸の速度に
応じた一時停止用減速パタ−ンに接続する停止パラメ−
タを出力する停止用パラメ−タ作成回路と,停止用パラ
メ−タを受けて一時停止指令時点の軌道上の位置と一時
停止用減速パタ−ンとから所定時間毎に位置指令値を生
成する一時停止用位置指令生成回路と,これにより生成
された位置指令値を用いて各一時停止用減速パタ−ン毎
に各軸の駆動トルク及び関節速度を算出して各一時停止
用減速パタ−ン毎に得る各軸の駆動トルク及び関節速度
の絶対値の最大値と,予め定まっているロボットの駆動
最高トルク,関節最高速度と比較してその比を求め,こ
の比の内所定制限値内で最大のものを各減速パタ−ン毎
に出力する演算部と,この演算部から得る各パタ−ン毎
の比の最大の比を持つ一時停止用減速パタ−ンを選択
し,その減速パタ−ンに対応する減速デ−タをロボット
に出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は短時間で一時停止するために,記憶手
段に記憶されているロボットの移動する軌道の始点と終
点及び途中の座標と,複数種類の加減速パタ−ンから加
減速パタ−ン毎に一時停止指令受信時から一時停止を行
う速度・加速度を求める。求めた速度・加速度は複数種
類得られるので,その内から最短時間で停止する速度・
加速度を決定するために以下の方法で行う。
【0007】一時停止指令受信時の,各軸における駆動
トルクと駆動最高トルクの比及び関節速度と関節最高速
度の比をそれぞれ加減速パタ−ン毎に駆動トルク・関節
速度生成手段と演算手段で求め,その比の中の最大値を
選ぶ。最大値は加減速パタ−ンの数だけ得られるが,そ
の内の最大値をさらに選び,さらにその値がどの加減速
パタ−ンにより決定されたか,を出力回路で求め,最大
値の最大値が得られた加減速パタ−ンより生成された速
度・加速度を複数の速度・加速度から選択してロボット
へ送り,最短時間で一時停止を行う。
【0008】
【実施例】図3は軌道追従停止制御装置を含む産業用ロ
ボット23(以下ロボットという)の全体構成図であ
る。メインコントローラ12は軌道追従停止制御装置9
へロボット23の諸元(予め定められたア−ム長,重心
位置,質量,慣性モ−メント),予め定められたロボッ
トの駆動最高トルク及び関節最高速度及び軌道の始点と
終点,途中の座標を転送し,軌道追従停止制御装置9は
この情報を基にサーボ回路を内臓するロボット23を制
御するように構成されている。
【0009】実施例においてロボット23としては水平
二関節スカラ型ロボットを用いている。その諸元を図7
に示す。信号線24は,例えばRS422A準拠の高速
通信回線であり,信号の直列〜並列変換回路(図示せ
ず)と共に用いられ高速でメインコントローラ12と軌
道追従停止制御装置9の両装置間の情報の転送を行う。
信号線25は,例えばパラレルに信号を転送できる信号
線である。
【0010】図1は軌道追従停止制御装置9の全体構成
図である。現在時刻転送回路7は,後記する停止用パラ
メ−タ作成回路にサ−ボ部を含むロボット23から現在
時刻を転送する回路である。移動用制御部1はロボット
23が移動を行うときに,ロボット23の軌道の始点と
終点,途中の座標,及びロボット23の諸元,並びに軌
道制約条件設定値を用いて短時間で移動する速度,加速
度を決定する機能を有する。停止用パラメータ作成回路
2は現在時刻を用いて一時停止指令時点の軌道上の位置
を検出するとともにこの軌道上の位置及び一時停止指令
時の各軸の速度に応じて後記する一時停止用減速パター
ンに接続するに必要な停止用パラメータを作成する機能
を有する。停止用パラメータとは移動距離,移動速度,
移動加速度を意味する。一時停止用制御部3はロボット
23が一時停止を短時間で行うための位置指令値を決定
する機能を有する。AND回路4はこの回路に入力され
た信号線1bと1dが共にデジタル電圧のHighレベ
ルの場合に出力信号線1eがHighレベルになり,そ
の他の入力の場合には出力信号線1eがLowレベルに
なる。選択回路5は,この回路5に入力される信号線1
cと1sのいずれを出力するかを信号線1eを用いて決
定する。この回路5はもし信号線1eがLowレベルな
ら出力信号として信号線1cを選択して出力する。もし
信号線1eがHighレベルなら信号線1sを選択して
出力する。スケール変換回路6は移動用制御部1から指
定された倍率に増幅するための信号を信号線1mで受
け,その信号で入力信号1fを増幅して出力信号線1k
に出力する出力手段を構成する。
【0011】ロボット23の軌道の始点と終点,途中の
座標及びロボット23の諸元と軌道制約条件設定値を移
動用制御部1に入力すると,移動用制御部1はロボット
23が短時間で移動できる様にロボット23の位置指令
値を信号線1cへ出す。移動用制御部1が短時間でロボ
ット23を移動する位置指令値を信号線1cへ出力して
いる時に,もし一時停止指令が信号線1bに入力されて
いなければ,つまり一時停止状態でない通常のロボット
23の移動動作中であればAND回路4の出力信号線1
eは,Lowレベルになるので選択回路5はこのLow
レベルの信号を受けて信号線1cの信号だけを出力す
る。選択回路5の出力信号線1fは,スケール変換回路
6に入力される。このスケール変換回路6は,入力信号
を指定された倍率で増幅して,信号線1kに出力する出
力手段を構成している。
【0012】移動用制御部1から出力される信号線1h
は,停止用パラメータ作成回路2に入力される。そし
て,停止用パラメータ作成回路2の出力が一時停止用制
御部3に入力され,一時停止用制御部3は動的制約条件
設定値の範囲内で短時間で一時停止のための位置指令値
を信号線1sへ出力する。この時,一時停止指令が信号
線1bから入力されるとAND回路4の出力信号はHi
ghレベルになり,選択回路5はこの信号を受けて信号
線1sの信号を信号線1fへ出力する。
【0013】図2は一実施例としての一時停止用制御部
3の詳細図である。一時停止用制御部3の中に同じ構成
を持つ一時停止用演算部を複数個有する。実施例では一
時停止用演算部は12a,12b,12cと3個ある。
特に一時停止用演算部の数についての制限はない。一時
停止用演算部12aは,位置指令値生成回路13a,軌
道パラメータ回路14a及び条件演算回路15aから構
成される。この回路構成と全く同じ回路構成を一時停止
用演算部12b及び12cは所有する。軌道の始点,終
点,途中の軌道を示す座標,移動完了信号,一時停止指
令は位置指令値生成回路13a,13b,13cに入力
されている。ロボット23の諸元は条件演算回路15
a,15b,15cに入力されている。ここに軌道の始
点とはロボット23が動き始める点,終点とは始点を出
たロボット23が次に停止する点を意味し,空間座標あ
るいはロボット23の関節角を示す関節座標で与えられ
る。
【0014】軌道パラメータ回路14aは,ロボット2
3が一時停止指令を受けた位置から停止点まで移動する
際の一時停止用減速パターンを記憶している。位置指令
値生成回路13aは,軌道パラメータと一時停止指令を
受けた位置と一時停止用パラメータと停止時刻とを用い
て,ロボット23が一時停止動作を行うのに必要な駆動
トルク,関節速度値の指示をする位置指令値を求める。
【0015】条件演算回路15aは,産業ロボット23
のパラメータと位置指令値生成回路13aの位置指令値
を用いて求められた駆動トルク,関節速度の絶対値の最
大値と動的制約条件設定値としての駆動最高トルク,関
節最高速度との比(これらを時間短縮率準候補という)
を計算し,比の最大値を短時間で一時停止できる状態と
みなして求め(これを時間短縮率候補という),その値
を信号線313aから条件判定回路16へ出力する。
【0016】条件判定回路16はそれぞれの移動演算部
12a,12b,12cにおいて計算された時間短縮率
候補の内で1を越えない最大値を更に求め(これを時間
短縮率という),時間短縮率が一時停止用演算部12
a,12b,12cのいずれかにあるかを識別する選択
指令値をセレクタ17に与える。セレクタ17はこの信
号を受けて,113a,113b,113cの位置指令
値の一つを選択して選択回路5へ出力する。
【0017】条件演算回路15aは,図7のロボット2
3の諸元より一時停止に要する時間を求める回路であ
る。その方法を詳述する。この方法では,移動時間を区
間(0,tf )と仮定し,軌道パラメータを決定するた
めに機構学の分野で用いられているカム曲線を利用した
軌道パラメータ決定関数fp(t)を用い,tf=1とし
て逆動力学を用いて一時停止指令受信時から停止するま
での間における駆動トルクと駆動最高トルクの比と関節
速度と関節最高速度の比を求め,これより最終的に時間
短縮率を決定する。更に時間短縮率を求める基となった
軌道パラメータ決定関数を決定し,この軌道パラメータ
決定関数により作成された位置指令値を用いてロボット
23を一時停止させる。
【0018】軌道パラメータ回路14aに記憶されてい
る軌道が関数f(tP)に従うとする。但し,a≦tp≦
bとする。このとき,軌道パラメータtpを前記の軌道
パラメータ決定関数を用いて表すと次式になる。 tp=(b−a)・fp(t/tf)+a 一方,ロボットを駆動するモ−タに加わるトルクTは,
ロボット23の関節角ベクトルをΘ(t)=(θ1,θ
2),慣性行列をM,非線形項をh(Θ(t),Θ′
(t))とすると次式で表される。
【0019】 T=M・Θ″(t)+h(Θ(t),Θ′(t)) 但し,Θ′(t)はΘ(t)を時間tについて1階微分
したもので,Θ″(t)はΘ(t)を時間tについて2
階微分したものである。関数f(tp)を空間軌道と
し,空間座標と関節座標との変換行列をJとすると動的
制約条件から以下に述べる様に時間短縮率が決定されて
いく。
【0020】まず,関節速度Θ′(t)は次式で表現さ
れる。 f′(tp)・tp′(t) =(b−a)・f′(tp)・fp′(t/tf)/tf =J・Θ′(t) 指定された軌道を移動している途中に一時停止指令によ
り軌道上から外れずに動的制約条件設定値を満たしなが
ら短時間に一時停止する方法では,軌道上を移動させる
ために用いる移動用の軌道パラメータ決定関数fp(ta
/tf)を一時停止指令が発生した時刻ta(0≦ta≦
tf)にて停止用の軌道パラメータ決定関数fb(t)と
して滑らかに接続し,この停止用の軌道パラメータ決定
関数により停止させるものである。現在,この停止用の
軌道パラメータ決定関数を一意に決定する方法がないた
めに動的制約条件設定値が二階微分にまで関係している
事を考慮して,以下の関数を仮定した。
【0021】fb(t)=∫(a1+a2・t)・(t−
1)^ndt+a0 但し(t−1)^nは(t−1)のn乗を意味する。a
0,a1,a2は任意定数で,nの値は近似的に決定して
おく必要がある。本実施例ではnの値は10,20,5
0の三種類に決めておく。a0,a1,a2は次の式を連
立方程式で解いて決定できる。
【0022】fb″(ta/tf)=fp″(ta/tf) fb′(ta/tf)=fp′(ta/tf) fb(ta/tf)=fp(ta/tf) 一時停止指令が入力された時以後の関節速度をΘ0とす
ると,時間短縮率準候補tf1は tf1=Θ0/Θ(各成分毎に計算) となる。
【0023】駆動トルクは前述の非線形項h(Θ
(t),Θ′(t))は,Θ′(t)の二次関数となる
ため,一時停止指令が入力された時の駆動トルクをT0
とすると,時間短縮率準候補tf2は tf2=√T0/√T(各成分毎に計算) と表現できる。途中の変換式は省略する。従ってT,T
0を用いて短縮率準候補tf2を決定できる。
【0024】以上で求めた短縮率候補準候補tf1,tf2
については両者の最大値を求めるとその最大値が制限値
の上限の一例の1を超えない値である限り動的制約条件
設定値の範囲内で動作している事になり,従って軌道が
外れない事を保証できる。従って,その範囲内での最大
値が最も短時間で一時停止できる値となる時間短縮率候
補となる。尚,制限値を必要に応じて変更してもよい。
【0025】nの値が10,20,50の三種類におい
て,それぞれ時間短縮率候補を求めて得られた三種類の
時間短縮率候補の中の最大値を求めると,その値が最短
時間で一時停止できる時間短縮率となる。図4を参照し
て具体的に動的制約条件設定値を求める。今,図4は二
軸水平関節ロボット23の関節速度と駆動トルクを,そ
れぞれ1軸目について関節速度と駆動トルク,2軸目に
ついて関節速度と駆動トルクとして図に表現し,更に三
種類のn=10,20,50についてそれぞれグラフ化
したものである。
【0026】図4ー1a),図4ー2a),図4ー3
a)はn=10,20,50の時の第1軸目の駆動トル
ク曲線で,一時停止指令値受信時の位置から停止点まで
の駆動トルクの変化を表している。横軸は時刻を表し,
τ1Mは予め与えられた動的制約条件設定値の一つである
第一軸の駆動最高トルクであり,τ11は一時停止指令受
信後の第一軸の駆動トルクの絶対値の最大値である。さ
らに,破線は一時停止指令発生時刻を示している。図4
ー1b),図4ー2b),図4ー3b)は,第二軸目の
駆動トルク曲線で,一時停止指令受信時の位置から停止
点までの駆動トルクを表している。横軸は時刻を表し,
縦軸は駆動トルクを表す。図4ー1c),図4ー2
c),図4ー3c)は,第一軸目の関節速度曲線で,一
時停止指令受信時の位置から停止点までの関節速度の変
化を表している。横軸は時刻を表し,縦軸は関節速度を
表す。図4ー1d),図4ー2d),図4ー3d)は,
第二軸目の関節速度曲線で,一時停止指令受信時の位置
から停止点までの関節速度の変化を表している。横軸は
時刻を表し,縦軸は関節速度を表す。
【0027】時刻0.65[s]の時に一時停止指令が
入力されるとする。図4ー1a)における0.69
[s]の時の駆動トルクは122N・mである。図7の
実験に使用したロボット23の諸元によれば,第一軸の
駆動トルクの動的制約条件設定値τ1Mは250N・mで
あるので√τ11/√τ1Mより√122/√250 とし
てもとめると時間短縮率準候補は0.7である。
【0028】同様に図4ー1b)において時刻0.64
[s]の時の駆動トルクの絶対値の最大値は25.0N
・mで,ロボット23の諸元により第2軸の駆動トルク
の動的制約条件設定値は60.0N・mであるので,√
T0/√Tより時間短縮率準候補は0.65となる。図
4ー1c)において時刻0.65[s]の時,第一軸の
関節速度の絶対値の最大値は3rad/sである。ロボ
ット23の諸元によれば第一軸の関節速度の動的制約条
件設定値は6.28rad/sであるのでΘ0/Θより
3/6.28=0.48となる。
【0029】同様にして図4−1d)において時刻0.
65[s]の時の第二軸の関節速度の絶対値の最大値は
2.4となるので第二軸の動的制約条件が9.42より
時間短縮率準候補は2.4/9.42=0.25とな
る。以上の四種類の時間短縮率準候補の内の最大値は
0.7より,この値をn=10における時間短縮率候補
とする。同様にn=20,50における時間短縮率候補
を求めると,0.93,1.37になるので三種類の時
間短縮率準候補の内で1を超えない最大値を求めると
0.93になるので,これよりn=50による時間短縮
率準候補を選択すれば短時間で停止できることになる。
【0030】図5は,軌道追従停止制御装置の動作のフ
ローチャートである。メインコントローラ12からの一
時停止指令を待ち(S1),一時停止指令が入力される
と停止用パラメータ作成回路2から停止用パラメータを
作成し(S2),軌道パラメータ決定関数と軌道より位
置指令値を作成する(S3)。その後,時間短縮率準候
補から時間短縮率候補を求め(S4),時間短縮率候補
の内でその値が1を超えない最大値を時間短縮率として
決定し,時間短縮率を計算した条件演算回路が一時停止
用演算部12a,12b,12cの中のどれかを決定す
る(S5)。一時停止用演算部を決定すると,一時停止
用制御部3は信号線1dから決定完了信号としてのHレ
ベルの信号を出し,その結果信号線1eがHレベルとな
るので選択回路5は信号線1sから入力された一時停止
用位置指令値を選択入力して信号線1fへ出力する(S
6)。スケール変換回路6は,信号線1fの一時停止用
位置指令値をスケール変換し(S7)信号線1kからサ
ーボ部へ出力する(S8)。サーボ部から送られる移動
完了信号を待ち(S9),信号線1tから移動完了信号
を受信すれば一時停止制御部は信号線1dをLレベルに
切り替え,その結果選択回路5は移動用制御部1からの
移動用位置指定値をスケール変換回路6へ出力する(S
10)。
【0031】図6は,一時停止用位置指令値を生成する
フローチャートである。まず,一時停止用位置指令値を
初期化して時間t→0とし(T1),t≦1なら(T
2),軌道パラメータ決定関数f(t)と軌道パラメー
タより一時停止用位置指令値を作成し(T3),t+△
t→tとしてtを変化を変えて(T4),T2へ戻る。
【0032】
【発明の効果】以上の様に,本発明の軌道追従停止制御
装置は動的制約条件設定値に従うと共に,与えられた軌
道上で短時間で一時停止する速度・加速度を,駆動トル
ク・関節速度生成手段及び演算回路を用いて,一時停止
受信時の駆動トルクと駆動駆動最高速度の比及び関節速
度と関節最高速度の中から選択するので,一時停止動作
時に軌道から外れずに,しかも短時間で一時停止動作を
行う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】軌道追従停止制御装置の全体構成図である。
【図2】一時停止用制御部の詳細図である。
【図3】軌道追従停止制御装置を含む産業ロボットの全
体構成図である。
【図4】時間短縮率を決定するための図である。
【図5】軌道追従停止制御装置のフローチャートであ
る。
【図6】一時停止用位置作成のフローチャートである。
【図7】ロボットの諸元である。
【符号の簡単な説明】
1 移動制御部 2 停止用パラメータ作成回路 3 一時停止用制御部 4 アンド回路 5 選択回路 6 スケール変換回路 7 現在時刻転送回路 9 軌道追従停止制御装置 12a 移動用演算部 12b 移動用演算部 12c 移動用演算部 13a 位置指令値生成回路 13b 位置指令値生成回路 13c 位置指令値生成回路 14a 軌道パラメータ回路 14b 軌道パラメータ回路 14c 軌道パラメータデータ記憶回路 15a 条件演算回路 15b 条件演算回路 15c 条件演算回路 16 条件判定回路 17 セレクタ1 12 メインコントローラ 23 サーボ回路内臓産業ロボット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの一時停止指令時点からの一時
    停止用減速パタ−ンを複数種類記憶する記憶手段と,ロ
    ボットの一時停止指令時点を検出して軌道上の位置を検
    出するとともに軌道上の位置及び一時停止指令時の各軸
    の速度に応じた一時停止用減速パタ−ンに接続する停止
    パラメ−タを出力する停止用パラメ−タ作成回路と,停
    止用パラメ−タを受けて一時停止指令時点の軌道上の位
    置と一時停止用減速パタ−ンとから所定時間毎に位置指
    令値を生成する一時停止用位置指令生成回路と,これに
    より生成された位置指令値を用いて各一時停止用減速パ
    タ−ン毎に各軸の駆動トルク及び関節速度を算出して各
    一時停止用減速パタ−ン毎に得る各軸の駆動トルク及び
    関節速度の絶対値の最大値と,予め定まっているロボッ
    トの駆動最高トルク,関節最高速度と比較してその比を
    求め,この比の内所定制限値内で最大のものを各減速パ
    タ−ン毎に出力する演算部と,この演算部から得る各パ
    タ−ン毎の比の最大の比を持つ一時停止用減速パタ−ン
    を選択し,その減速パタ−ンに対応する減速デ−タをロ
    ボットに出力する出力手段とを備えたことを特徴とする
    軌道追従停止制御装置。
JP19077492A 1992-07-17 1992-07-17 軌道追従停止制御装置 Pending JPH0635527A (ja)

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JPH0635527A true JPH0635527A (ja) 1994-02-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200166913A1 (en) * 2005-06-08 2020-05-28 Brooks Automation, Inc. Scalable motion control system

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US20200166913A1 (en) * 2005-06-08 2020-05-28 Brooks Automation, Inc. Scalable motion control system

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