JPH0635509A - フィードバック制御システムおよび方法 - Google Patents

フィードバック制御システムおよび方法

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JPH0635509A
JPH0635509A JP1774292A JP1774292A JPH0635509A JP H0635509 A JPH0635509 A JP H0635509A JP 1774292 A JP1774292 A JP 1774292A JP 1774292 A JP1774292 A JP 1774292A JP H0635509 A JPH0635509 A JP H0635509A
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JP1774292A
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Hirohiko Yanagihara
弘彦 柳原
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目標値追従性および外乱抑制性を両立させた
フィードバック制御システムを得ることを目的とする。 【構成】 目標値追従性に優れた第1の制御器12と外乱
抑制性に優れた第2の制御器14が設けられている。両制
御器12,14の出力は、切替器16によって選択されて、制
御対象4に与えられる。偏差検出器18は、制御量と目標
値との偏差Eを演算する。変化率演算回路8は、偏差E
に基づいてその変化率△Eを演算する。適正モード判定
回路10は、偏差Eと変化率△Eの符号が異なっていれ
ば、目標値追従動作モード信号を出す。偏差Eと変化率
△Eの符号が同じであれば、外乱抑制動作モード信号を
出す。切替器16は、目標値追従動作モード信号を受けて
第1の制御器12を選択し、外乱抑制動作モード信号を受
けて第2の制御器を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフィードバック制御シ
ステムに関するものであり、特にその制御性能の向上に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に、フィードバック制御の一般的
なモデルを示す。与えられた目標値と制御量との偏差が
算出される。この偏差が制御器2に与えられる。制御器
2は、与えられた偏差に基づいて、操作量を決定し制御
対象4を操作する。これにより、制御対象4の出力する
制御量が目標値に合致するように制御が行われる。ま
た、外乱により、制御対象4からの制御量が変化した場
合であっても、制御量が目標値に合致するように制御さ
れる。
【0003】上記のようなフィードバック制御において
は、与えられた目標値に対して迅速に追従すること(目
標値追従性)と、外乱があった場合でも迅速に目標値に
復帰すること(外乱抑制性)とが重要である。
【0004】目標値追従性や外乱抑制性の良い制御器2
の設計を容易に行うため、従来より種々の設計手法が用
いられている。その一例として、Chien,Hrones,Reswick
の方法を以下に説明する。
【0005】この方法においては、制御対象4のステッ
プ応答を図11のようなものであるとし、その伝達関数
Gs(S)を下式のように近似する。 Gs(S)=Ke-Ls/(Ts+1) ・・・・・・(1)。
【0006】そして、必要とする制御器2の伝達関数G
c(S)を下式で表す。 Gc(S)=Kp(1+(1/TIS)+TDS)・・・・(2)。
【0007】この時、制御系の目標値追従性は、(2)式
における制御器2の定数Kp,TIS,TDSによって変化す
る。目標値追従性が最も良くなるような定数Kp,TIS,
DSを予め演算したのが図12である。したがって、図
12の定数Kp,TIS,TDSを用いて制御器2を設計すれ
ば、目標値追従性の良いフィードバック制御を行うこと
ができる。例えば、比例+積分(PI)動作を行う制御
器2を用いる場合には、その定数Kpを0.35T/KLと
し、定数TISを1.2Tとし、定数TDSを0とすればよい
ことがわかる。
【0008】以上のように、Chien,Hrones,Reswickの方
法を用いれば、制御器2の設計が容易となる。
【0009】以上と同じように、外乱抑制性の良い制御
系を得るためには、図13のような定数を用いると良
い。
【0010】図12および図13から明らかであるよう
に、比例(P)動作の制御器2を用いる場合には、目標
値追従性と外乱抑制性を同時に達成できる。すなわち、
定数Kpを0.35T/KLとすれば、目標値追従性が良く、
さらに外乱抑制性も良い制御系を得ることができる。
【0011】しかしながら、比例+積分(PI)動作や
比例+積分+微分(PID)動作の制御器2を用いる場
合には、目標追従性と外乱抑制性を同時に達成すること
はできない。これは、目標値追従性に適した定数と外乱
抑制性に適した定数とが異なるからである。したがっ
て、目標値追従性に優れた制御系を設計すると十分な外
乱抑制性得られず、外乱抑制性に優れた制御系を設計す
ると十分な目標値追従性が得られなかった。
【0012】そこで、図14に示すように制御器6によ
りフィードフォワード補償を行って、両特性を両立させ
る方法が用いられている(2自由度調節計)。図におい
て、外乱・出力間の伝達関数Gd(S)は、下式で与えられ
る。 Gd(S)=G(S)/(1+G(S)Gc(S))・・・・(3)。
【0013】また、目標入力・出力間の伝達関数Gr(S)
は、下式で与えられる。 Gr(S)=(G(S)(Gc(S)+Gr(S))/(1+G(S)Gc(S))・・・(4)。
【0014】そこで、制御対象G(S)に対して、(3)式の
Gd(S)が望ましい特性を持つようにGc(S)を設計した
後、(4)式のGr(S)が望ましい特性を持つようにGf(S)を
設計する。このようにすれば、目標値追従性と外乱抑制
性とを両立させた制御系を得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のフィードバック制御システムには、次のよ
うな問題があった。
【0016】2自由度調節計を用いれば、目標値追従性
と外乱抑制性を両立させた制御系を得ることができる。
しかしながら、その定数の設定は複雑であり、所望の特
性を得ることは、極めて困難であった。すなわち、目標
値追従性と外乱抑制性とを、ねらいどおりに両立させた
制御システムを構築することは、容易ではなかった。こ
の発明は、上記のような問題点を解決して、目標値追従
性と外乱抑制性を容易に両立させることのできるフィー
ドバック制御システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1のフィードバッ
ク制御システムは、目標値と制御量との偏差を検出する
偏差検出手段、偏差の変化率を演算する偏差変化率演算
手段、偏差および偏差の変化率がともに正の値である
時、または偏差および偏差の変化率がともに負の値であ
る時には、外乱抑制動作モード信号を出力するととも
に、偏差が正の値であって偏差の変化率が負の値である
時、または偏差が負の値であって偏差の変化率が正の値
である時には、目標値追従動作モード信号を出力する適
正モード判定手段、適正モード判定手段から外乱抑制動
作モード信号を受けて外乱抑制動作を行うとともに、目
標値追従動作モード信号を受けて目標値追従動作を行う
制御手段、を備えたことを特徴としている。
【0018】請求項2のフィードバック制御システム
は、目標値と制御量との偏差を検出する偏差検出手段、
偏差の変化率を演算する偏差変化率演算手段、偏差およ
び偏差の変化率に基づいてファジイ推論を行い操作量を
演算するファジイ推論手段、ファジイ推論手段の演算し
た操作量に基づいて操作を行う操作手段、を備えたこと
を特徴としている。
【0019】請求項3のフィードバック制御方法は、目
標値と制御量との偏差および偏差の変化率を求めるとと
もに、偏差および偏差の変化率がともに正の値である
時、または偏差および偏差の変化率がともに負の値であ
る時には、外乱抑制モードにて制御を行い、偏差が正の
値であって偏差の変化率が負の値である時、または偏差
が負の値であ、って偏差の変化率が正の値である時に
は、目標値追従モードにて制御を行うことを特徴として
いる。
【0020】
【作用】請求項1のフィードバック制御システムにおい
て、偏差検出手段は目標値と制御量との偏差を検出す
る。偏差変化率演算手段は、この偏差を受けて、その変
化率を演算する。適正モード判定手段は、偏差および偏
差の変化率がともに正の値である時、または偏差および
偏差の変化率がともに負の値である時には、外乱抑制動
作モード信号を出力するとともに、偏差が正の値であっ
て偏差の変化率が負の値である時、または偏差が負の値
であって偏差の変化率が正の値である時には、目標値追
従動作モード信号を出力するものである。制御手段は、
適正モード判定手段から外乱抑制動作モード信号を受け
て外乱抑制動作を行うとともに、目標値追従動作モード
信号を受けて目標値追従動作を行う。
【0021】請求項2のフィードバック制御システムに
おいて、ファジイ推論手段は、偏差および偏差の変化率
に基づいてファジイ推論を行い操作量を演算する。操作
手段は、ファジイ推論手段の演算した操作量に基づいて
操作を行う。
【0022】
【実施例】図1に、この発明の一実施例によるフィード
バック制御システムのブロック図を示す。制御対象4の
伝達関数Gs(S)は、下式で表される。
【0023】 Gs(S)=Ke-Ls/(Ts+1) ・・・・・・(5)。
【0024】制御手段である制御器2は、第1の制御器
12、第2の制御器14、切替器16を備えている。第1の制
御器12は、比例+積分(PI)操作を行うものであり、
下式の伝達関数Gc1(S)を有している。
【0025】 Gc1(S)=(0.35T/KL)(1+(1/1.2T))・・・・(6) ここで、T、K、Lは、ステップ応答に対する定数であ
る(図11参照)。
【0026】すなわち、第1の制御器12は、目標値追従
性の良い特性を有している。
【0027】一方、第2の制御器14も、同じく比例+積
分(PI)操作を行うものであり、下式の伝達関数Gc2
(S)を有している。
【0028】 Gc2(S)=(0.6T/KL)(1+(1/4L))・・・・(7)。
【0029】すなわち、第2の制御器14は、外乱抑制性
の良い特性を有している。
【0030】第1の制御器12の出力および第2の制御器
14の出力は、切替器16に与えられている。切替器16は、
制御信号に基づいて両者のいずれかを選択して、制御対
象4に与えるものである。
【0031】偏差検出手段である偏差検出器18は、目標
値と制御量との偏差を演算する。演算された偏差は、第
1の制御器12および第2の制御器14に与えられる。ま
た、変化率演算演算手段である変化率演算回路8にも与
えられている。変化率演算回路8は、偏差の変動値を算
出する。すなわち、図2に示すように、所定のサンプリ
ング時間△tにおける偏差の変動△Eを算出する。演算
された偏差の変動率△Eは、適正モード判定手段である
適正モード判定回路10に与えられる。
【0032】適正モード判定回路10には、偏差検出器18
からの偏差Eも与えられている。適正モード判定回路10
は、与えられた偏差Eおよび偏差の変動率△Eに基づい
て、外乱抑制動作モード信号、目標値追従動作モード信
号のいずれかを出力する。このモード信号は、切替器16
に制御信号として引加される。したがって、切替器16
は、目標値追従モード信号が出力されると第1の制御器
12の側に切り替わり、外乱抑制モード信号が出力される
と第2の制御器14の側に切り替わる。
【0033】次に、適正モード判定回路10の判定動作に
ついて説明する。いま、偏差Eを縦軸に、偏差の変化率
△Eを横軸にとって、図3のような座標系を考えてみ
る。この座標系において、偏差Eが負であり偏差の変化
率△Eが正である場合(第IV象限)には、制御量は目標
値に対して負であり、偏差が正の方向に動いているため
(偏差の変化率△Eが正であるため)目標値に近付いて
いることがわかる。すなわち、図2の曲線Aの状態であ
ると言える。
【0034】また、偏差Eが正であり偏差の変化率△E
が負である場合(第II象限)には、制御量は目標値に対
して正であるが偏差の変化率△Eが負であるため、目標
値に近付いていることがわかる。すなわち、図2の曲線
Bの状態であると言える。
【0035】したがって、偏差Eが負であり偏差の変化
率△Eが正である場合(第IV象限)および、偏差Eが正
であり偏差の変化率△Eが負である場合(第II象限)に
は、目標値に追従させる制御を行うことが好ましい。よ
って、適正モード判定回路10は、この場合に、目標値追
従モード信号を出力する。
【0036】一方、偏差Eおよび偏差の変化率△Eがと
もに負である場合(第III象限)には、制御量が目標値
に対して負であるのに、偏差が負の方向に動いており、
目標値から遠ざかっていることがわかる。すなわち、図
4の曲線Cに示すように、外乱のあった状態であると言
える。同様に、偏差Eおよび偏差の変化率△Eがともに
正である場合(第I象限)にも、目標値から遠ざかって
いることがわかる。すなわち、図4の曲線Dに示すよう
に外乱のあった状態であると言える。
【0037】したがって、偏差Eおよび偏差の変化率△
Eがともに正または負である場合(第I象限、第III象
限)には、外乱を抑制する制御を行うことが好ましい。
よって、適正モード判定回路10は、この場合に、外乱抑
制モード信号を出力する。
【0038】適正モード判定回路10の出力により、第1
の制御器12の出力と第2の制御器14の出力とが切り替え
られて制御対象4に与えられる。これにより、目標値に
迅速に追従すべき場合には目標値追従性の良い第1の制
御器12が動作し、外乱を抑制すべき場合には外乱抑制性
の良い第2の制御器14が動作する。したがって、目標値
追従性と外乱抑制性を両立させた制御を行うことができ
る。
【0039】また、第1の制御器12および第2の制御器
14は、それぞれ独立して調整可能であるので、目標値追
従性と外乱抑制性を両立させた制御システムを容易に得
ることができる。
【0040】図5に、図1の回路をディジタルシグナル
プロセッサ(DSP)を用いて構成した場合の実施例を
示す。この実施例においては、電気炉4の温度を制御す
るものとする。電気炉4の温度は、センサ20によって検
出され、A/D変換器22に与えられる。A/D変換器22
は、検出された温度データをディジタルデータに変換す
る。ヒータ32は、D/A変換器30から与えられる制御電
圧に応じて、発熱量を変化させるものである。
【0041】バスライン36には、DSP26、RAM24、
ROM28、A/D変換器22、D/A変換器30、入力ポー
ト34が接続されている。DSP26は、ROM28に格納さ
れたプログラムにしたがって、各部を制御するものであ
る。ROM28に格納されたプログラムのフローチャート
を図6に示す。
【0042】まずDSP26は、ステップS1において、所
定のサンプリング時間が経過するのを待つ。これは、サ
ンプリング時間ごとにデータを取り込んで制御を行うた
めである。
【0043】次に、DSP26は、入力ポート34を介して
目標温度データを取り込む(ステップS2)。この目標温
度データは、上位CPU(図示せず)から与えられるも
のとする。さらに、DSP26は、A/D変換器22を介し
てセンサ20の出力(測定温度データ)を読み込む(ステ
ップS3)。
【0044】次に、取り込んだ目標温度と測定温度とか
ら、偏差Eおよびその変化率△Eを演算する(ステップ
S4)。
【0045】 偏差E=目標温度−測定温度・・・・・・・(8) 変化率△E=今回の偏差E−前回の偏差E・・・(9)。
【0046】偏差Eと変化率△Eを算出すると、両者の
符号が一致しているか否かを判断する(ステップS5)。
一致していれば、外乱抑制モードを実行する(ステップ
S6)。一致していなければ、目標値追従モードを実行す
る(ステップS7)。
【0047】外乱抑制モードにおいて、DSP26は、制
御器が下式の伝達関数Gc2(S)を持っているものとし
て、制御電圧値を演算する。 Gc2(S)=(0.95T/KL)(1+(1/2.4L)+0.4L)・・・・(10) すなわち、PID動作により、外乱抑制(例えば、気温
の変化等)に適した制御を行う。
【0048】一方、目標値追従モードにおいて、DSP
26は、制御器が下式の伝達関数Gc1(S)を持っているも
のとして、制御電圧を演算する。 Gc1(S)=(0.6T/KL)(1+(1/T)+0.5L)・・・・(11) すなわち、PID動作により、目標値追従(たとえば、
目標温度の変更等)に適した制御を行う。
【0049】上記のようにして演算された制御電圧は、
D/A変換器30に出力される。D/A変換器30は、これ
をアナログ電圧に変換した後、ヒータ32に制御電圧とし
て与える。その後、ステップS1以下を繰り返し実行す
る。
【0050】以上のようにして、外乱抑制、目標値追従
の双方に適した制御を行うことができる。
【0051】図7に、ファジイ推論を用いて図6と同様
の制御を行う場合のフローチャートを示す。ステップS1
1〜S14までは、図6と同様である。ステップS15におい
て、算出した偏差Eおよび変化率△Eに基づいて、ファ
ジイ推論を行い制御電圧を求める。
【0052】このファジイ推論の一例を以下に述べる。
例えば、偏差Eおよび変化率△Eのメンバーシップ関数
を、図8のように決める。ここで、操作量(制御電圧)
の変化量を△Uとおいて、次のようなルールを考えてみ
る。
【0053】 IF E=NB AND △E=NB THEN △U=M1・・・(12) IF E=NB AND △E=PB THEN △U=M2・・・(13) IF E=PB AND △E=NB THEN △U=M3・・・(14) IF E=PB AND △E=PB THEN △U=M4・・・(15) 上記のルールにおいて、ルール12は図3の第3象限に対
応するものである。同様に、ルール13は第2象限に、ル
ール14は第4象限に、ルール15は第1象限に対応するも
のである。したがって、変化量△Uは、ルール13,14に
おいては目標値追従に適した値とすれば良い。また、ル
ール12,15においては、外乱抑制に適した値とすれば良
い。
【0054】このようにして、得られたルールの一例に
基づき、推論した結果を偏差E、変化率△Eに対してプ
ロットしたのが、図9である。
【0055】なお、上記実施例では、一回ごとにファジ
イ推論を行ったが、予めファジイ推論を行った結果を記
憶しておき、読み出すようにしても良い。
【0056】上記のように、ファジイ推論を用いること
により、所望の特性を有する制御器を容易に得ることが
できる。
【0057】なお、上記実施例においては、ソフトウエ
アによってファジイ推論を行ったが、専用のハードウエ
アによって行ってもよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1および3のフィードバック制御
システムおよび方法は、偏差および偏差の変化率がとも
に正の値である時、または偏差および偏差の変化率がと
もに負の値である時には、外乱抑制モードで動作し、偏
差が正の値であって偏差の変化率が負の値である時、ま
たは偏差が負の値であって偏差の変化率が正の値である
時には、目標値追従モードで動作することを特徴として
いる。
【0059】したがって、目標値追従と外乱抑制を両立
させたフィードバック制御を容易に行うことができる。
【0060】請求項2のフィードバック制御システム
は、偏差および偏差の変化率に基づいてファジイ推論を
行い操作量を演算するファジイ推論手段を備えている。
【0061】したがって、所望の特性を有するフィード
バック制御システムを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるフィードバック制御
システムのブロック図である。
【図2】目標値追従を行う場合の偏差Eの時間的変化を
示す図である。
【図3】偏差Eと変化率△Eによる平面を示す図であ
る。
【図4】外乱抑制を行うべき場合の偏差Eの時間的変化
を示す図である。
【図5】DSP26を用いて図1の構成を実現した場合
の、ハードウエア構成を示す図である。
【図6】ROM28に格納されたプログラムのフローチャ
ートを示す図である。
【図7】ファジイ推論を用いて制御を行う場合のフロー
チャートである。
【図8】偏差Eと変化率△Eのメンバーシップ関数の一
例を示す図である。
【図9】偏差Eと変化率△Eと操作量の変化△Uによっ
て形成される曲面を示す図である。
【図10】一般的なフィードバック制御システムの構成
を示すブロック図である。
【図11】制御対象4のステップ応答を示す図である。
【図12】目標値追従に適した制御器2の定数を示す図
である。
【図13】外乱抑制に適した制御器2の定数を示す図で
ある。
【図14】従来の2自由度調節計のブロック図である。
【符号の説明】
2・・・制御器 4・・・制御対象 8・・・変化率演算回路 10・・・適正モード判定回路 12・・・第1の制御器 14・・・第2の制御器 16・・・切替器 18・・・偏差検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標値と制御量との偏差を検出する偏差検
    出手段、 偏差の変化率を演算する偏差変化率演算手段、 偏差および偏差の変化率がともに正の値である時、また
    は偏差および偏差の変化率がともに負の値である時に
    は、外乱抑制動作モード信号を出力するとともに、偏差
    が正の値であって偏差の変化率が負の値である時、また
    は偏差が負の値であって偏差の変化率が正の値である時
    には、目標値追従動作モード信号を出力する適正モード
    判定手段、 適正モード判定手段から外乱抑制動作モード信号を受け
    て外乱抑制動作を行うとともに、目標値追従動作モード
    信号を受けて目標値追従動作を行う制御手段、 を備えたことを特徴とするフィードバック制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】目標値と制御量との偏差を検出する偏差検
    出手段、 偏差の変化率を演算する偏差変化率演算手段、 偏差および偏差の変化率に基づいてファジイ推論を行い
    操作量を演算するファジイ推論手段、 ファジイ推論手段の演算した操作量に基づいて操作を行
    う操作手段、 を備えたことを特徴とするフィードバック制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】目標値と制御量との偏差および偏差の変化
    率を求めるとともに、 偏差および偏差の変化率がともに正の値である時、また
    は偏差および偏差の変化率がともに負の値である時に
    は、外乱抑制モードにて制御を行い、 偏差が正の値であって偏差の変化率が負の値である時、
    または偏差が負の値であ、って偏差の変化率が正の値で
    ある時には、目標値追従モードにて制御を行うことを特
    徴とするフィードバック制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144623A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Shimadzu Corp 試験装置
US8056579B2 (en) 2007-06-04 2011-11-15 Horiba Stec, Co., Ltd. Mass flow controller

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