JPH0635418U - コーナーガード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、建物、特に病院や老人施設、養護
施設等のドアーの出入口に立設された柱や戸袋の上下方
向の角部に沿って取りつけられるコーナーガードに関す
るものであり、取付作業、及び部材管理が容易で、製作
が非常に簡単なコーナーガードを提供する事を目的とす
る。 【構成】 柱等の角部に沿って取りつけられ、両端部側
に前面側が開口する係合凹部と係合凹部の内側に位置す
る固定部が硬質合成樹脂材より形成されてなる基板と、
基板の前面側を隠蔽し、両端部裏面に前記係合凹部に係
合する係合突起を有し、表面部が弧状で、前記固定部間
に所定間隙を有する軟質合成樹脂材よりなる弾性カバー
体が、互いの略中央部にて連続し、同時成形で一体に形
成されているものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建物、特に病院や老人施設、養護施設等のドアーの出入口に立設され た柱や、戸袋の上下方向の角部に沿って取りつけられるコーナーガードに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

柱や壁の角部に人が突き当ったり、接触したりする事によって生じる打撲、傷 害等の減少、緩和、また車椅子、移動寝台、器材運搬車等の衝突から柱や壁面を 保護する為の建物用コーナーガードとしては、次の様なものが提供されていた。

【０００３】 例えば、柱や枠体の長手方向のコーナ部に沿って取付けられる鈎形をした基板 主体の両端部から前面へ係止突起が突設され、該基板主体のコーナー部分から前 面に突設した脚部先端に円柱状の弾性体を設けてなる取付基板と、前記取付基板 の係止突起と係合する係合突起及び前記弾性体に接する弧面部を有すると共に基 板主体との間に所定の間隙を存して取付基板にその前面を覆う如く装着され、且 つ外表面部を円弧に形成してなる弾性カバー体とからなるものである。（実開平 ３−８０８１１号）

【０００４】 上記構成によるとコーナーガードは、柱等に取りつけられる取付基板と、取付 基板の前面を覆う如く装着される弾性カバー体よりなるものであるから、まず、 取付基板を柱等に取付けた後、取付基板に弾性カバー体をとりつけてコーナーガ ードを完成していた。 この場合、弾性カバー体が別体に形成され、取付基板の前面を覆いながら取り つけられるから、取付時に係止突起と係合突起の係合位置の確認がむずかしく、 旨く係合せず、取付作業に時間がかかる問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は上記問題を解決する事を課題とし、柱等に対する取付作業が非常に簡 単で、しかも、部材管理及び製作が非常に容易なコーナーガードを提供する事を 課題とする。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】

本考案は、上記課題を解決する為に、柱等の角部に沿って取りつけられ、両端 部側に前面側が開口する係合凹部と、係合凹部の内側に位置する固定部が硬質合 成樹脂材より形成されてなる基板と、基板の前面側を隠蔽し、両端部裏面に前記 係合凹部に係合する係合突起を有し、表面部が弧状で、前記固定部間に所定間隙 を有する軟質合成樹脂材よりなる弾性カバー体が、互いの略中央部にて連続し、 同時成形で一体に形成されてなるものである。

【０００７】

【作用】

上記手段によれば、１つの部材でコーナーガードが形成されるので、管理が容 易であり、しかも基板側は硬質合成樹脂で、弾性カバー側が軟質合成樹脂で同時 成形されるので製作が非常に容易となり両者は略中央部で連続しているので、係 合凹部と係合突起の係合作業も容易となる。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 本考案のコーナーガード１０は第２図に示す如く、ドアの出入口部における柱１ や戸袋２の上下方向の角部に取りつけられる基板３と、基板３の前面を覆う弾性 カバー体４より形成されている。

【０００９】 基板３は、硬質合成樹脂材より断面略Ｌ字形に角部に沿った形状で、前面側が 開口し、内方に突出する内向き突起３１、３１を有する係合凹部３２、３２が固 定部３３、３３の両端部に形成されている。 固定部３３、３３は両面テープ、あるいはネジ等にて柱、及び壁面に固定され る。

【００１０】 弾性カバー体４は、軟質合成樹脂材より表面部４１、４１が円弧状に形成され 、基板３の係合凹部３２、３２に対応する位置に、係合凹部３２、３２と係合す る係合突起４２、４２が形成され、中央部が基板３と連続し、固定部３３と所定 間隙を有して、基板３と同時成形により一体に形成されている。 符号３４と符号４４は、ランマ部５までコーナーガード１０が伸びた時の一方の 固定部３３と、一方の表面部４１の切り離し用細溝を示している。

【００１１】 本願考案は、上記の如く形成されているので、柱等に固定部３３をネジ等にて 固定する時は、表面部４１、４１をめくりあげて固定部３３を露出せしめ、その 状態を維持しながら柱等に固定し、次に表面部４２の係合突起４２と、基板３の 係合凹部３２を係合せしめて、固定部３３と表面部４１間に所定の間隙を有して 基板３を隠蔽する。

【００１２】 符号４５、４５は基板３との連続部を示し、この箇所を軟質合成樹脂材で形成 する事により所定の弾性を有している。

【００１３】

【考案の効果】

以上の如く本考案は、基板と弾性カバー体が一体に同時成形されるので、製作 、及び部材管理が非常に容易である。 固定部を硬質合成樹脂で形成しているので、柱等に対しての取付も強固である 。 また、固定部と弾性カバー体間に所定間隙を有し、弾性カバー体を軟質合成樹脂 にて形成し、表面部を円弧状としているので、弾性カバー体に対する衝撃は緩和 され、柱や戸袋の保護にすぐれた効果を有する。 また、基板に係合凹部をもうけ、弾性カバー体に係合突起を形成しているので 、基板の隠蔽状態が確実で美観的にも優れている。 また、基板と弾性カバー体が略中央部で連続しているので、基板に対する弾性 カバー体の位置が一定となり、係合凹部と係合突起の係合作業も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す正面図

【図２】本考案の要部縦断面図

【符号の説明】

１ 柱 ２ 戸袋 ３ 基板 ３２ 係合凹部 ３３ 固定部 ４ 弾性カバー体 ４１ 表面部 ４２ 係合突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアの出入口に立設された柱や戸袋の開
   口側の角部に取りつけられるコーナーガードであって、
   柱等の角部に沿って取りつけられ、両端部側に前面側が
   開口する係合凹部と、係合凹部の内側に位置する固定部
   が硬質合成樹脂材より形成されてなる基板と、基板の前
   面側を隠蔽し、両端部裏面に前記係合凹部に係合する係
   合突起を有し、表面部が弧状で前記固定部間に所定間隔
   を有する軟質合成樹脂材よりなる弾性カバー体が、互い
   の略中央部にて連続し、同時成形で一体に形成されてい
   る事を特徴とするコーナガード。