JPH0635190Y2 - 放射性ガス検出器 - Google Patents

放射性ガス検出器

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JPH0635190Y2
JPH0635190Y2 JP1989138917U JP13891789U JPH0635190Y2 JP H0635190 Y2 JPH0635190 Y2 JP H0635190Y2 JP 1989138917 U JP1989138917 U JP 1989138917U JP 13891789 U JP13891789 U JP 13891789U JP H0635190 Y2 JPH0635190 Y2 JP H0635190Y2
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JP
Japan
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scintillator
detection case
plate
gas detector
sample air
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JP1989138917U
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俊則 大島
猛 坂梨
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、原子炉等の施設の排気系における空気中(主
として放射性希ガス)の放射能濃度を測定する放射性ガ
ス検出器に関する。
[従来の技術] 原子炉などの原子力関連施設において、放射線保護を目
的として、施設の作業環境における放射能温度を測定
し、測定値が設定値を越えた時に警報を発生するような
放射性ガス検出器が一般に用いられている。
第5図はこのような従来の放射性ガス検出器の概略構成
を示す部分断面図であり、検出ケース10は鉛などのシー
ルド部材によって円筒状に形成されている。
検出ケース10の側壁には、二つのフォトマルチプライヤ
(以下、単にフォトマルという)12が対向配置されてい
る。そして、この両フォトマル12間には板状のプラスチ
ックシンチレータ14が設けられている。このプラスチッ
クシンチレータ14は、フォトマル12の発光検知部に当接
されて設置されている。
プラスチックシンチレータ14の両面は、アルミ箔16によ
って被覆されている。
このプラスチックシンチレータ14を境として検出ケース
10の上部周壁には、試料空気を検出ケース10内に流入さ
せる流入口18が形成されており、プラスチックシンチレ
ータ14の下部側の検出ケース10の周壁には、試料空気の
流出口20が形成されている。原子力関連施設から排出さ
れた空気は、流入口18から検出ケース10内に流入し、プ
ラスチックシンチレータ14と検出ケース10の内壁との間
の隙間から下方へ流れ、流出口20から排出される。
このような従来の放射性ガス検出器では、流入口18から
流れ込んだ放射性空気中のα線は、アルミ箔16によって
遮蔽され、β線のみがプラスチックシンチレータ14に照
射される。これにより、プラスチックシンチレータ14は
発光し、その光は、アルミ箔16内を伝って当接されてい
るフォトマル12の発光検知部にて検知される。そして、
このフォトマル12は検知した光量に比例する大きさの電
気的パルスを出力することができ、これを更に増幅して
波高分析器や計数回路を働かせるものである。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の放射性ガス検出器では、板状に形成されたプ
ラスチックシンチレータ14は、その板面が流入口18から
流入した空気の流れ方向に直交する方向に設置されてい
る。従って、試料空気の円滑な流れを妨げることとな
り、試料空気は検出ケース10内に滞留する。
この試料空気の滞留によって、正確なリアルタイムの空
気中の放射能濃度の検出ができないおそれがあるという
問題があった。
考案の目的 本考案に係る放射性ガス検出器は、上記問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、その目的は検
出ケース中において試料空気の滞留を有効に防止し、正
確かつ効率的に放射能濃度の検出を行うことのできる放
射性ガス検出器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項(1)に記載の放射
性ガス検出器は、シンチレータを内蔵した検出ケースを
有し該検出ケース内に試料空気を流通させ検出ケース内
に設けられたフォトマルチプライヤの発光検知部により
前記シンチレータの発光を検知するようにした放射性ガ
ス検出器において、前記シンチレータは板状に形成され
かつその板面が前記試料空気の流れ方向と平行となるよ
うに設置され、前記フォトマルチプライヤはその発光検
知部が前記板状シンチレータの板面に対向するように前
記板状シンチレータの両側に複数個設けられていること
を特徴とする。
更に、請求項(2)に記載の放射性ガス検出器は、上記
検出ケース内のシンチレータの近傍位置に正電極が設置
され、この正電極よりも離れた位置に負電極が配置され
たことを特徴とする。
[作用] 上記請求項(1)に記載の放射性ガス検出器によれば、
板状シンチレータは、その板面が試料空気の流れ方向と
平行となるように検出ケース内に設置されているので、
検出ケース内を流通する試料空気は、検出ケース内でシ
ンチレータによってその流れが妨げられることがない。
従って、試料空気は滞留することなく流通する。
また、フォトマルは、その発光検知部が板状シンチレー
タの板面に対向配置されているので、シンチレータの発
光作用を広い範囲で検知することができる。従って、円
滑に検出ケース内を流通する試料空気に対し効率良く放
射性物質濃度を検出することができる。
請求項(2)に記載の放射性ガス検出器によれば、試料
空気の流れ方向と平行に設置された板状シンチレータの
近傍位置に正電極が配置され、その正電極よりも離れた
位置に負電極が配置されていることにより、負の電極を
有するβ線のみが効率良く板状シンチレータに入射され
る。また、正の電荷を有するα線は負電極によって引か
れ板状シンチレータへの入射が低減される。これによ
り、β線の検出効率を向上させることができる。
[実施例] 以下図面に基づいて本考案の好適な実施例について説明
する。
第1図は、本考案に係る放射線ガス検出器の第1の実施
例を示す概略斜視図であり、第5図に示した従来検出器
と同様の要素には同一の符号をしその説明を省略する。
円筒状の検出ケース10の内部には、板状でかつ透明のプ
ラスチックシンチレータ14が検出ケース10の軸方向へほ
ぼ中央位置に設置されている。そして、検出ケース10の
上部面10aには、プラスチックシンチレータ14を境にし
て2箇所に流入口18a及び18bが形成され、これら流入口
18a及び18bには空気送給管22が結合されている。
そして、検出ケース10の底部面10bには、同じくプラス
チックシンチレータ14を境にして2箇所に流出口20a及
び20bが形成されている。これら流出口20a及び20bには
空気送出管24が連結されている。
フォトマル12a及び12bは、検出ケース10の周側壁のほぼ
中段位置に発光検知部をプラスチックシンチレータ14の
板面に向けて、図示のようにプラスチックシンチレータ
14の両面に対向するよう設置されている。
なお、本実施例では、検出ケース10の内側面には内面反
射材11が塗布されており、フォトマル12の光検知の効率
を上げるようにしている。
また、本実施例においては試料空気が検出ケース10内に
流入される前にフィルターを通すことによってα線をカ
ットし、検出ケース10内ではβ線のみを検出するように
している。
次に、本実施例の動作を第2図の動作説明図に基づいて
説明する。
まず、空気送給管22から施設の排気系等を通して試料空
気が送られ、流入口18a及び18bから検出ケース10内に流
入する。
検出ケース10内は、板状のプラスチックシンチレータ14
によって、ケースの軸方向に二つに仕切られた状態とな
っており、これにより試料空気の流路が形成され、試料
空気は滞留することなく流出口20a及び20b方向に流れ
る。すなわち、プラスチックシンチレータ14の板面は、
試料空気の流れ方向とほぼ平行な方向となっており、第
5図に示した従来装置のようにシンチレータ14が試料空
気の流れを妨げる事なく、常に新たな試料空気の放射線
検出を行うことができる。また、フォトマル12a及び12b
は、試料空気の発する放射線を受けて発光するプラスチ
ックシンチレータ14の板面にその発光検知部が対向配置
されていることから、プラスチックシンチレータ14の広
い範囲での発光検知を行うことができる。
第3図は、第2の実施例の構成を示す説明図であり、第
1図に示した第1実施例と異なる点は検出ケース10内に
正極及び負極のそれぞれの電極を配置し、検出ケース10
内に電場を発生させるようにしたことである。
すなわち、第4図の概略断面図に示すようにプラスチッ
クシンチレータ14の両側近傍位置に正電極26a及び26bを
配置し、この正電極26に対してプラスチックシンチレー
タ14からより離れた位置に負電極28a及び28bが配置され
ている。
正電極26a及び26bは、第3図に示したようにメシュ状に
形成され、プラスチックシンチレータ14全域に均一の電
場を発生させかつプラスチックシンチレータ14の発する
光を遮蔽することのないように形成されている。
一方、負電極28a及び28bは、同じく第3図に示すように
棒状電極にて形成されている。
本実施例によれば、電極26及び28に電圧を印加すること
によって電場が発生し、プラスチックシンチレータ14に
入射される天然核種の負の電荷を有するβ線の入射効率
を向上させるとともに正の電荷を有するα線の入射を低
減させることができ、β線の検出効率が向上する。
従って、85Kr、133Xe及び41Ar等の放射性不活性ガスの
放射能濃度を検出するための良好な装置を得ることがで
きる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係る放射性ガス検出器に
よれば、検出ケース内での試料空気の滞留をなくし、か
つ広い範囲でのシンチレータの発光を検知することがで
き、試料空気の放射能濃度の検出の効率を向上させるこ
とができる。
更に、検出ケース内に電場を発生させることによって、
β線の検出効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1実施例の構成を示す概略斜視図、 第2図は、第1実施例の動作説明図、 第3図は、第2実施例の構成を示す概略説明図、 第4図は、第2実施例の電極の配置を示す説明図、 第5図は、従来の検出器の構成を示す部分断面図であ
る。 10……検出ケース 12……フォトマル 14……プラスチックシンチレータ 18……流入口 20……流出口 22……空気送給管 24……空気送出管 26……メッシュ状正電極 28……棒状負電極。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シンチレータを内蔵した検出ケースを有し
    該検出ケース内に試料空気を流通させ検出ケース内に設
    けられたフォトマルチプライヤの発光検知部により前記
    シンチレータの発光を検知するようにした放射性ガス検
    出器において、 前記シンチレータは板状に形成されかつその板面が前記
    試料空気の流れ方向と平行となるように設置され、 前記フォトマルチプライヤはその発光検知部が前記板状
    シンチレータの板面に対向するように前記板状シンチレ
    ータの両側に複数個設けられていることを特徴とする放
    射性ガス検出器。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の放射性ガス検出器に
    おいて、前記検知ケース内の前記板状シンチレータの近
    傍位置に正電極が配置されこの正電極よりも離れた位置
    に負電極が配置されたことを特徴とする放射性ガス検出
    器。
JP1989138917U 1989-11-29 1989-11-29 放射性ガス検出器 Expired - Lifetime JPH0635190Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4528268B2 (ja) * 2006-02-27 2010-08-18 アロカ株式会社 シンチレーション検出器および放射線検出装置
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JPS6249282A (ja) * 1985-08-29 1987-03-03 Nippon Atom Ind Group Co Ltd 放射能濃度モニタ
JPS62133378A (ja) * 1985-12-06 1987-06-16 Toshiba Corp プラスチツクシンチレ−シヨン検出器
JPH01187487A (ja) * 1988-01-22 1989-07-26 Toshiba Corp ガス及び沃素モニタ

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