JPH0635131Y2 - 電気指示計器用零位調整腕 - Google Patents
電気指示計器用零位調整腕Info
- Publication number
- JPH0635131Y2 JPH0635131Y2 JP1988159570U JP15957088U JPH0635131Y2 JP H0635131 Y2 JPH0635131 Y2 JP H0635131Y2 JP 1988159570 U JP1988159570 U JP 1988159570U JP 15957088 U JP15957088 U JP 15957088U JP H0635131 Y2 JPH0635131 Y2 JP H0635131Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- shaft
- zero
- pair
- boss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ピボットタイプの電気指示計器に用いて好適
な零位調整腕に関するものである。
な零位調整腕に関するものである。
〈従来の技術〉 第4図は計器の零位調整機構部分の構成図である。図に
おいて、1はフレーム、2はボスで、このボスはフレー
ム1にカシメにより取り付けられている。第5図は従来
の零位調整腕を示すものである。この零位調整腕は
(イ)図の如く胴部3a及び頭部3bよりなるもので、頭部
3bには第4図に示すボス2の軸部2aが挿入される穴3cが
設けられている。穴3cには舌片3dが設けられ、この舌片
3dは(ロ)図に示すごとく下側に折り曲げられている。
おいて、1はフレーム、2はボスで、このボスはフレー
ム1にカシメにより取り付けられている。第5図は従来
の零位調整腕を示すものである。この零位調整腕は
(イ)図の如く胴部3a及び頭部3bよりなるもので、頭部
3bには第4図に示すボス2の軸部2aが挿入される穴3cが
設けられている。穴3cには舌片3dが設けられ、この舌片
3dは(ロ)図に示すごとく下側に折り曲げられている。
前記したようにボス2はフレーム1にカシメにより取付
けられるが、その際零位調整腕3の穴3cがボス2の軸部
2aに挿入され、その後ボス2がカシメによりフレーム1
に取付けられる。この場合、舌片3dは零位調整腕3を軸
2aを中心に回転させるときのフリクションとなる。この
様な構成の零位調整腕3を持つ零位調整機構はピボット
タイプの電気指示計器に好適なものとして従来より用い
られている。しかし、 (a)ボス2をフレーム1にカシメる際に零位調整腕3
も取付けなければならず、作業性が悪い。
けられるが、その際零位調整腕3の穴3cがボス2の軸部
2aに挿入され、その後ボス2がカシメによりフレーム1
に取付けられる。この場合、舌片3dは零位調整腕3を軸
2aを中心に回転させるときのフリクションとなる。この
様な構成の零位調整腕3を持つ零位調整機構はピボット
タイプの電気指示計器に好適なものとして従来より用い
られている。しかし、 (a)ボス2をフレーム1にカシメる際に零位調整腕3
も取付けなければならず、作業性が悪い。
(b)舌片3dにより回転時のフリンションを持たせてい
るが、組立てたときの各部の寸法のバラツキにより、フ
リクションにバラツキが生じる。
るが、組立てたときの各部の寸法のバラツキにより、フ
リクションにバラツキが生じる。
等の問題がある。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は従来の零位調整腕が有する上記のような問題点
を解決する為になされたもので、その目的は組立が簡単
で、かつ回転させた時のフリクションを一定に保つこと
のできる最小限の部品点数で構成される安価な零位調整
腕を提供することにある。
を解決する為になされたもので、その目的は組立が簡単
で、かつ回転させた時のフリクションを一定に保つこと
のできる最小限の部品点数で構成される安価な零位調整
腕を提供することにある。
〈課題を解決する為の手段〉 本考案は上記の目的を達成するために、細長い胴部の一
端側に形成されボスの軸部が挿入されるように開口部を
介して設けられた一対の円弧状腕部よりなり、この腕部
の開口部側に内側に向かう突起部を夫々形成すると共
に、前記両腕部の基部に構成された一対の切込み部によ
り突片を形成してなり、この突片及び前記一対の突起部
で形成される環状部の径がこれに挿入される前記軸の径
より小さく構成したものである。以下、実施例に付いて
説明する。
端側に形成されボスの軸部が挿入されるように開口部を
介して設けられた一対の円弧状腕部よりなり、この腕部
の開口部側に内側に向かう突起部を夫々形成すると共
に、前記両腕部の基部に構成された一対の切込み部によ
り突片を形成してなり、この突片及び前記一対の突起部
で形成される環状部の径がこれに挿入される前記軸の径
より小さく構成したものである。以下、実施例に付いて
説明する。
〈実施例〉 第1図(イ),(ロ)は本考案に係る零位調整腕の一実
施例の構成図である。(イ)図に示すごとく、零位調整
腕10は細長い胴部11と、この胴部の一端側に開口部12を
介して環状になるように形成された一対の円弧状の腕13
a,13bよりなるものである。この様な零位調整腕10は、
例えばバネ用リン青銅のような金属板により構成されて
いる。胴部11にはその長手方向に切込み部11aが形成さ
れ、この切込み部に零位調整軸(図示せず)が係合され
る。14は一方の腕13aに形成された突起片で、この突起
片は(イ)図を側面から見た(ロ)図で示されるように
直角に折曲げられ、この突起片にヘアスプリング(図示
せず)の外端が取付けられる。腕部13a,13bの先端には
夫々内側に向かう突起部15a,15bが形成され、また両腕
部13a,13bの基部には両側に切込み部16a,16bを有する突
片17が形成されている。突片17の先端は円弧状の凹部と
なっている。
施例の構成図である。(イ)図に示すごとく、零位調整
腕10は細長い胴部11と、この胴部の一端側に開口部12を
介して環状になるように形成された一対の円弧状の腕13
a,13bよりなるものである。この様な零位調整腕10は、
例えばバネ用リン青銅のような金属板により構成されて
いる。胴部11にはその長手方向に切込み部11aが形成さ
れ、この切込み部に零位調整軸(図示せず)が係合され
る。14は一方の腕13aに形成された突起片で、この突起
片は(イ)図を側面から見た(ロ)図で示されるように
直角に折曲げられ、この突起片にヘアスプリング(図示
せず)の外端が取付けられる。腕部13a,13bの先端には
夫々内側に向かう突起部15a,15bが形成され、また両腕
部13a,13bの基部には両側に切込み部16a,16bを有する突
片17が形成されている。突片17の先端は円弧状の凹部と
なっている。
この様な構成の零位調整腕10は腕部13a,13bの突起部15
a,15b及び突片17で構成される環状部内にその開口部12
より第4図に示されるようなボス2の軸2aが装着され
る。その装着状態を第2図に示す。この場合、軸2aの直
径は突起部15a,15b及び突片17で形成される環状部の径
より大きく、その為この環状部に軸2aを挿入すると各突
起部が軸2aを押す状態となる。実施例においては、ボス
2の軸2aの径はφ4.5,突片17の長さが3.7,そして腕13a,
13bの突起部15a,15bは軸中心に対してφ4.3となってお
り、正規に軸2aを環状部に挿入した状態では0.2mm(片
側0.1)が軸を押す変位量となるようになっている。ま
た、開口部12は軸部2aより小径となっているが挿入側が
広くなるように斜めにカットされ、軸2aが挿入しやすく
なっている。この場合、開口部12より軸2aに押込むと、
開口部12の先端部分は両側に拡がり、そして軸2aに完全
に挿入されるとバネ力により元に戻り、ボス2の軸2aに
押付ける。この場合、軸2aに突起部15a,15b及び突片17
が当たった状態では、挿入前より少し拡がった状態にな
っている為に軸2aを押すことになり、その力が零位調整
腕10が軸2aを回転するときの回転摩擦トルク(フリクシ
ョン)として働く。
a,15b及び突片17で構成される環状部内にその開口部12
より第4図に示されるようなボス2の軸2aが装着され
る。その装着状態を第2図に示す。この場合、軸2aの直
径は突起部15a,15b及び突片17で形成される環状部の径
より大きく、その為この環状部に軸2aを挿入すると各突
起部が軸2aを押す状態となる。実施例においては、ボス
2の軸2aの径はφ4.5,突片17の長さが3.7,そして腕13a,
13bの突起部15a,15bは軸中心に対してφ4.3となってお
り、正規に軸2aを環状部に挿入した状態では0.2mm(片
側0.1)が軸を押す変位量となるようになっている。ま
た、開口部12は軸部2aより小径となっているが挿入側が
広くなるように斜めにカットされ、軸2aが挿入しやすく
なっている。この場合、開口部12より軸2aに押込むと、
開口部12の先端部分は両側に拡がり、そして軸2aに完全
に挿入されるとバネ力により元に戻り、ボス2の軸2aに
押付ける。この場合、軸2aに突起部15a,15b及び突片17
が当たった状態では、挿入前より少し拡がった状態にな
っている為に軸2aを押すことになり、その力が零位調整
腕10が軸2aを回転するときの回転摩擦トルク(フリクシ
ョン)として働く。
また、零位調整腕10の開口部12の反対側には切込み部16
a,16bが有り、この切込み部の為に開口部12から軸2aに
挿入するときにその開口部が拡がっても腕13a,13bの基
部部分は零位調整腕10の材料の応力の限界値を越えない
(切込み部16a,16bが無い場合、腕13a,13bの基部部分に
は相当大きな応力が加わる。その為、応力限界を越えて
元に戻らず、軸2aを押さないのでフリクションが発生し
なくなる)。また、この切込み部16a,16bで構成される
突片17の先端は軸2aの径に合うような形状になってお
り、零位調整腕10を軸2aに挿入するときに押し込み過ぎ
と言うことはなくなり、更に突起部15a,15bと突片17の
先端を合わせた3点で軸2aを保持するため、零位調整腕
10を軸2aに対して安定して回転させることができる。そ
して、本考案においては零位調整腕10において軸2aに挿
入される部分は平面になっており、第5図に示すごとく
フリクションを持たせるための曲げ加工などは全く無
く、軸2aの径に開口部12が拡がった変位量の分のバネ力
が回転時の回転トルクとして働くようになっている為、
極めて安定した回転トルクを持った零位調整腕を得るこ
とができる。
a,16bが有り、この切込み部の為に開口部12から軸2aに
挿入するときにその開口部が拡がっても腕13a,13bの基
部部分は零位調整腕10の材料の応力の限界値を越えない
(切込み部16a,16bが無い場合、腕13a,13bの基部部分に
は相当大きな応力が加わる。その為、応力限界を越えて
元に戻らず、軸2aを押さないのでフリクションが発生し
なくなる)。また、この切込み部16a,16bで構成される
突片17の先端は軸2aの径に合うような形状になってお
り、零位調整腕10を軸2aに挿入するときに押し込み過ぎ
と言うことはなくなり、更に突起部15a,15bと突片17の
先端を合わせた3点で軸2aを保持するため、零位調整腕
10を軸2aに対して安定して回転させることができる。そ
して、本考案においては零位調整腕10において軸2aに挿
入される部分は平面になっており、第5図に示すごとく
フリクションを持たせるための曲げ加工などは全く無
く、軸2aの径に開口部12が拡がった変位量の分のバネ力
が回転時の回転トルクとして働くようになっている為、
極めて安定した回転トルクを持った零位調整腕を得るこ
とができる。
尚、零位調整腕10が取付けられる軸2aは第4図に限るも
のではなく、第3図に示すごとくフレーム1に直接軸部
2aを持つボス2を形成し、この軸2aに零位調整腕10を装
着するように構成しても良い。
のではなく、第3図に示すごとくフレーム1に直接軸部
2aを持つボス2を形成し、この軸2aに零位調整腕10を装
着するように構成しても良い。
〈本考案の効果〉 以上説明したように、本考案においては (a)零位調整腕は開口部12を持っているので、軸2aに
横方向(軸2aに直角方向)から簡単に挿入できる構造の
為、第5図に示す従来の零位調整腕の様にボスと一緒に
組み立てる,或いは他の新品と組合わせて組み込むこと
が無いため、部品コスト,組み立て工数が下がり、コス
トダウンに効果的である。
横方向(軸2aに直角方向)から簡単に挿入できる構造の
為、第5図に示す従来の零位調整腕の様にボスと一緒に
組み立てる,或いは他の新品と組合わせて組み込むこと
が無いため、部品コスト,組み立て工数が下がり、コス
トダウンに効果的である。
(b)零位調整腕の軸部に挿入される部分の形状におい
て回転力を持たせるために舌片を形成したり、或いは軸
に取付けられる部分を湾曲させたりした場合、その曲げ
部の寸法にバラツキが発生し易い為、回転トルクが安定
しにくい。これに対して、本考案の零位調整腕において
は軸部に挿入される部分は平面状であり、開口部が拡が
った変位量のみで軸を押し、これが回転トルクとして働
くため、極めて安定した回転トルクを持つ零位調整腕を
得ることができる。
て回転力を持たせるために舌片を形成したり、或いは軸
に取付けられる部分を湾曲させたりした場合、その曲げ
部の寸法にバラツキが発生し易い為、回転トルクが安定
しにくい。これに対して、本考案の零位調整腕において
は軸部に挿入される部分は平面状であり、開口部が拡が
った変位量のみで軸を押し、これが回転トルクとして働
くため、極めて安定した回転トルクを持つ零位調整腕を
得ることができる。
第1図(イ),(ロ)は本考案に係る零位調整腕の一実
施例の構成図、第2図は本考案に係る零位調整腕の軸部
への装着状態を説明するための図、第3図及び第4図は
フレームに設けられたボス部分の構成図、第5図
(イ),(ロ)は従来の零位調整腕の一例の構成図であ
る。 1…フレーム、2…ボス、2a…軸、10…零位調整腕、11
…胴部、12…開口部、13a,13b…腕、16a,16b…切込み
部、17…突片。
施例の構成図、第2図は本考案に係る零位調整腕の軸部
への装着状態を説明するための図、第3図及び第4図は
フレームに設けられたボス部分の構成図、第5図
(イ),(ロ)は従来の零位調整腕の一例の構成図であ
る。 1…フレーム、2…ボス、2a…軸、10…零位調整腕、11
…胴部、12…開口部、13a,13b…腕、16a,16b…切込み
部、17…突片。
Claims (1)
- 【請求項1】フレームに設けられたボスの軸部にフリク
ションをもって回転可能に装着される零位調整腕にし
て、細長い胴部の一端側に形成され前記ボスの軸部が挿
入される開口部を介して設けられた一対の円弧状腕部よ
りなり、この一対の腕部のうちの一方の腕部にヘアスプ
リングの外端が取り付けられる突起片を形成すると共
に、前記一対の腕部の開口部側に内側に向かう突起部を
夫々形成し、前記両腕部の基部に構成された一対の切込
み部により突片を形成してなり、この突片及び前記一対
の突起部で形成される環状部の径がこれに挿入される前
記軸部の径より小さく構成したことを特徴とする電気指
示計器用零位調整腕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988159570U JPH0635131Y2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 電気指示計器用零位調整腕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988159570U JPH0635131Y2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 電気指示計器用零位調整腕 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0279420U JPH0279420U (ja) | 1990-06-19 |
JPH0635131Y2 true JPH0635131Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31440900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988159570U Expired - Lifetime JPH0635131Y2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 電気指示計器用零位調整腕 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635131Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4893842U (ja) * | 1972-02-14 | 1973-11-09 | ||
JPS4893844U (ja) * | 1972-02-14 | 1973-11-09 |
-
1988
- 1988-12-08 JP JP1988159570U patent/JPH0635131Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0279420U (ja) | 1990-06-19 |
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