JPH06351288A - 磁石可動型リニアモータ - Google Patents
磁石可動型リニアモータInfo
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- JPH06351288A JPH06351288A JP5164046A JP16404693A JPH06351288A JP H06351288 A JPH06351288 A JP H06351288A JP 5164046 A JP5164046 A JP 5164046A JP 16404693 A JP16404693 A JP 16404693A JP H06351288 A JPH06351288 A JP H06351288A
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- Japan
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- mover
- stator coil
- stator
- magnet
- linear motor
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- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 停電時に固定子コイル4に生じる誘導起電力
によって、スイッチ回路3をONすることによって電気
的制動力を得ることにより、衝突事故を防止することが
でき、通常時の機能を損なうことなく簡略な構成で安価
な磁石可動型リニアモータを提供する。 【構成】 停電時に、可動子5の走行によって生じる誘
導起電力によって、スイッチ回路3に設けられたトライ
アック8が導通して前記スイッチ回路3がONになり、
固定子コイル4が閉じて電流が発生し、それによって制
動力が発生する。
によって、スイッチ回路3をONすることによって電気
的制動力を得ることにより、衝突事故を防止することが
でき、通常時の機能を損なうことなく簡略な構成で安価
な磁石可動型リニアモータを提供する。 【構成】 停電時に、可動子5の走行によって生じる誘
導起電力によって、スイッチ回路3に設けられたトライ
アック8が導通して前記スイッチ回路3がONになり、
固定子コイル4が閉じて電流が発生し、それによって制
動力が発生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子をコイル列、可
動子を磁石列より構成する固定子1次の磁石可動型直流
リニアモータの停電時における制動に関するものであ
る。
動子を磁石列より構成する固定子1次の磁石可動型直流
リニアモータの停電時における制動に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固定子をコイル列、可動子を磁石
列より構成する固定子1次の磁石可動型リニアモータに
おいて、固定子の延長を容易とし、各コイルユニットを
1個のコントロールユニットにより制御することがで
き、電力消費を必要最低限とする目的で、推力発生に関
係する固定子コイルにのみ電力を供給すべく、各固定子
コイルごとにまたは固定子コイルの1単位ごとにスイッ
チ回路を設けた磁石可動型直流リニアモータが、本出願
人によって提案されている(特願平4−35895
5)。前記磁石可動型直流リニアモータは、図5に示す
ように複数個の固定子コイル4a〜4c´を所定の結線
態様で結線したコイル体4と、少なくとも1個の可動子
検出センサ2と、該可動子検出センサ2の検出信号によ
り前記コイル体4を通電可能にするスイッチ回路3とか
らなるコイルユニット17を可動子18の走行軌道7に
沿って順次敷設し、前記各固定子コイル4と可動子磁石
5の相対位置に基づいて該固定子コイル4a〜4c´を
励磁する励磁用駆動回路19と動作方向指示回路22、
可動子位置検出回路23、及び駆動用トランジスタ回路
24を備えた1個のコントロールユニット20と、前記
各コイルユニット17とをバス構成の駆動用電源供給ラ
イン6により接続して固定子を構成したことを特徴とし
ている。
列より構成する固定子1次の磁石可動型リニアモータに
おいて、固定子の延長を容易とし、各コイルユニットを
1個のコントロールユニットにより制御することがで
き、電力消費を必要最低限とする目的で、推力発生に関
係する固定子コイルにのみ電力を供給すべく、各固定子
コイルごとにまたは固定子コイルの1単位ごとにスイッ
チ回路を設けた磁石可動型直流リニアモータが、本出願
人によって提案されている(特願平4−35895
5)。前記磁石可動型直流リニアモータは、図5に示す
ように複数個の固定子コイル4a〜4c´を所定の結線
態様で結線したコイル体4と、少なくとも1個の可動子
検出センサ2と、該可動子検出センサ2の検出信号によ
り前記コイル体4を通電可能にするスイッチ回路3とか
らなるコイルユニット17を可動子18の走行軌道7に
沿って順次敷設し、前記各固定子コイル4と可動子磁石
5の相対位置に基づいて該固定子コイル4a〜4c´を
励磁する励磁用駆動回路19と動作方向指示回路22、
可動子位置検出回路23、及び駆動用トランジスタ回路
24を備えた1個のコントロールユニット20と、前記
各コイルユニット17とをバス構成の駆動用電源供給ラ
イン6により接続して固定子を構成したことを特徴とし
ている。
【0003】前記磁石可動型直流リニアモータは、メン
テナンスが必要で大掛かりな構成となる減速機や摩擦ブ
レーキなどの機械的制動手段を持たないため非通電時に
はスムーズに可動子18を動作させることができる。そ
して、制動時にはリニアモータを発電機として動作させ
ることができ、特別な構成を必要としない電気的制動手
段が用いられる。前記電気的制動手段は、制動時には惰
性走行(駆動力のかからない走行)する可動子の磁界の
移動による電磁誘導によって固定子コイル4に電流(導
体内での磁界の時間的な変化によって生じる誘導電流)
を発生させて、可動子磁石5に電気的負荷をかけること
により制動力としている。
テナンスが必要で大掛かりな構成となる減速機や摩擦ブ
レーキなどの機械的制動手段を持たないため非通電時に
はスムーズに可動子18を動作させることができる。そ
して、制動時にはリニアモータを発電機として動作させ
ることができ、特別な構成を必要としない電気的制動手
段が用いられる。前記電気的制動手段は、制動時には惰
性走行(駆動力のかからない走行)する可動子の磁界の
移動による電磁誘導によって固定子コイル4に電流(導
体内での磁界の時間的な変化によって生じる誘導電流)
を発生させて、可動子磁石5に電気的負荷をかけること
により制動力としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記磁
石可動型直流リニアモータによると、前記磁石可動型直
流リニアモータは図3に示すように、三相スター結線と
したコイルの1単位とスイッチによる構成図3(a)や、
各コイルにスイッチのついた構成図3(b)である。従っ
て、可動子18走行中に停電が発生した場合などには、
スイッチOFF状態では固定子コイル4がオープンにな
るため可動子磁石5が動いても誘導電流が生成されな
い。従って、可動子に対する負荷とならないため制動力
を得ることができなかった。そのため、搬送装置に組み
込まれた場合などには衝突事故などを起こす危険性があ
った。
石可動型直流リニアモータによると、前記磁石可動型直
流リニアモータは図3に示すように、三相スター結線と
したコイルの1単位とスイッチによる構成図3(a)や、
各コイルにスイッチのついた構成図3(b)である。従っ
て、可動子18走行中に停電が発生した場合などには、
スイッチOFF状態では固定子コイル4がオープンにな
るため可動子磁石5が動いても誘導電流が生成されな
い。従って、可動子に対する負荷とならないため制動力
を得ることができなかった。そのため、搬送装置に組み
込まれた場合などには衝突事故などを起こす危険性があ
った。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、可動子走行中に停電した場合には、固
定子コイルに生じる誘導起電力によって、スイッチ回路
をONすることにより電気的制動力を得ることを可能と
することによって、衝突事故を防止することができ、通
常時の機能を損なうことなく簡略な構成で安価な磁石可
動型リニアモータを提供することを目的とする。
なされたもので、可動子走行中に停電した場合には、固
定子コイルに生じる誘導起電力によって、スイッチ回路
をONすることにより電気的制動力を得ることを可能と
することによって、衝突事故を防止することができ、通
常時の機能を損なうことなく簡略な構成で安価な磁石可
動型リニアモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、主に図1に示すように
複数個の固定子コイル4a〜4cを所定の結線態様で結
線してなる固定子コイル体4と、少なくとも1個の可動
子検出センサ2と、該可動子検出センサ2の検出信号に
より前記固定子コイル体4を通電可能にするスイッチ回
路3とからなる固定子コイルユニット17を可動子18
の走行軌道7に沿って順次敷設し、前記各固定子コイル
4a〜4cと可動子磁石5の相対位置に基づいて該固定
子コイル4a〜4cを励磁するモータドライバ1と、前
記各固定子コイルユニット17とをバス構成の駆動用電
源供給ライン6により接続して固定子を構成する磁石可
動型リニアモータにおいて、前記スイッチ回路3は前記
固定子コイル4a,4bと直列に挿入される2方向性3
端子スイッチ素子8a,8bと、前記2方向性3端子ス
イッチ素子8a,8bをトリガするため該2方向性3端
子スイッチ素子8a,8bの制御極と接地極の間に接続
されるトリガ素子9a,9bと、該トリガ素子9a,9
bに並列に設けられ、停電時にトリガを許可し、通常時
にトリガを禁止するための絶縁型スイッチ素子10a,
10bとを備えることを特徴とする磁石可動型リニアモ
ータが提供される。
決するための具体的手段として、主に図1に示すように
複数個の固定子コイル4a〜4cを所定の結線態様で結
線してなる固定子コイル体4と、少なくとも1個の可動
子検出センサ2と、該可動子検出センサ2の検出信号に
より前記固定子コイル体4を通電可能にするスイッチ回
路3とからなる固定子コイルユニット17を可動子18
の走行軌道7に沿って順次敷設し、前記各固定子コイル
4a〜4cと可動子磁石5の相対位置に基づいて該固定
子コイル4a〜4cを励磁するモータドライバ1と、前
記各固定子コイルユニット17とをバス構成の駆動用電
源供給ライン6により接続して固定子を構成する磁石可
動型リニアモータにおいて、前記スイッチ回路3は前記
固定子コイル4a,4bと直列に挿入される2方向性3
端子スイッチ素子8a,8bと、前記2方向性3端子ス
イッチ素子8a,8bをトリガするため該2方向性3端
子スイッチ素子8a,8bの制御極と接地極の間に接続
されるトリガ素子9a,9bと、該トリガ素子9a,9
bに並列に設けられ、停電時にトリガを許可し、通常時
にトリガを禁止するための絶縁型スイッチ素子10a,
10bとを備えることを特徴とする磁石可動型リニアモ
ータが提供される。
【0007】
【作用】上記構成によれば、通常時には可動子18に推
力及び制動力を生じさせるべく、可動子18の位置を検
知するセンサ信号に応じて前記スイッチ回路3のON、
OFFが切り換えられ、停電時には、可動子磁石5の走
行によって生じる誘導起電力によって前記スイッチ回路
3に設けられた2方向性3端子スイッチ素子8a,8b
が導通することにより前記スイッチ回路3がONにな
り、それによって惰性走行する可動子磁石5が固定子コ
イル4に電流を発生させて可動子18を制動する。
力及び制動力を生じさせるべく、可動子18の位置を検
知するセンサ信号に応じて前記スイッチ回路3のON、
OFFが切り換えられ、停電時には、可動子磁石5の走
行によって生じる誘導起電力によって前記スイッチ回路
3に設けられた2方向性3端子スイッチ素子8a,8b
が導通することにより前記スイッチ回路3がONにな
り、それによって惰性走行する可動子磁石5が固定子コ
イル4に電流を発生させて可動子18を制動する。
【0008】
【実施例】本発明の磁石可動型リニアモータの一実施例
を添付図面を参照して説明する。図1は本発明を実施す
る磁石可動型リニアモータの概略の構成図である。図に
おいて電源回路を構成するモータドライバ1は、可動子
磁石5と固定子コイル4a〜4cの位置関係に応じて、
モータ電源バス6へ電力を供給する。磁気検出回路2は
ホール素子によって可動子磁石5の磁気を検出して電気
信号に変換してスイッチ回路3に送る。スイッチ回路3
は磁気検出回路2によって可動子磁石5の磁気が検出さ
れるとONになり、可動子磁石5に対応する固定子コイ
ル4を励磁可能とする。また、停電時には可動子磁石5
の移動による固定子コイル4に発生する誘導起電力によ
ってONとなり、それによって固定子コイル4に電流が
発生する。固定子コイル4a〜4cは3相スター結線さ
れ、走行軌道7の長さ分だけ連続的に設けられる。可動
子18は図示しないヨークに、同一形状の複数の厚さ方
向に着磁され隣り合うどうしはそれぞれ極性を異にして
いる可動子磁石5を、配列固定して、走行軌道7上を走
行する。モータ電源バス6は各固定子コイル4とモータ
ドライバ1とを接続する。
を添付図面を参照して説明する。図1は本発明を実施す
る磁石可動型リニアモータの概略の構成図である。図に
おいて電源回路を構成するモータドライバ1は、可動子
磁石5と固定子コイル4a〜4cの位置関係に応じて、
モータ電源バス6へ電力を供給する。磁気検出回路2は
ホール素子によって可動子磁石5の磁気を検出して電気
信号に変換してスイッチ回路3に送る。スイッチ回路3
は磁気検出回路2によって可動子磁石5の磁気が検出さ
れるとONになり、可動子磁石5に対応する固定子コイ
ル4を励磁可能とする。また、停電時には可動子磁石5
の移動による固定子コイル4に発生する誘導起電力によ
ってONとなり、それによって固定子コイル4に電流が
発生する。固定子コイル4a〜4cは3相スター結線さ
れ、走行軌道7の長さ分だけ連続的に設けられる。可動
子18は図示しないヨークに、同一形状の複数の厚さ方
向に着磁され隣り合うどうしはそれぞれ極性を異にして
いる可動子磁石5を、配列固定して、走行軌道7上を走
行する。モータ電源バス6は各固定子コイル4とモータ
ドライバ1とを接続する。
【0009】次に、スイッチ回路3の回路構成について
説明する。図2はスイッチ回路3の電気回路を示す構成
図である。図2において8aと8bは2方向性3端子ス
イッチ素子であるトライアック、9aと9bはトリガ素
子、10aと10bは絶縁型スイッチ素子であるフォト
カプラ、11a〜11fは抵抗、12a〜12dはコン
デンサ、13aと13bはダイオードブリッジ、14は
インバータである。2方向性3端子スイッチ素子をなす
トライアック8は、サイリスタの1種でトリガ素子9に
よりトリガパルスがゲートに加えられると導通状態にな
る。そして、固定子コイル4と直列に設けられる。トリ
ガ素子9は前記トライアック8に前記トライアック8を
導通するためのトリガパルスを送る。フォトカプラ10
aと10bはON時にはトリガ素子9の駆動を禁止し、
OFF時にはトリガ素子9の駆動を可能とする。
説明する。図2はスイッチ回路3の電気回路を示す構成
図である。図2において8aと8bは2方向性3端子ス
イッチ素子であるトライアック、9aと9bはトリガ素
子、10aと10bは絶縁型スイッチ素子であるフォト
カプラ、11a〜11fは抵抗、12a〜12dはコン
デンサ、13aと13bはダイオードブリッジ、14は
インバータである。2方向性3端子スイッチ素子をなす
トライアック8は、サイリスタの1種でトリガ素子9に
よりトリガパルスがゲートに加えられると導通状態にな
る。そして、固定子コイル4と直列に設けられる。トリ
ガ素子9は前記トライアック8に前記トライアック8を
導通するためのトリガパルスを送る。フォトカプラ10
aと10bはON時にはトリガ素子9の駆動を禁止し、
OFF時にはトリガ素子9の駆動を可能とする。
【0010】次に、上記構成によるスイッチ回路3のP
1−P2間の動作(P3−P4間の動作もまったく同じ
である。)について説明する。フォトカプラ10aがO
FFの場合には、X2−X3間はコンデンサ12aで結
合された状態であり、トライアック8aのスイッチング
が可能である。そして、P1−P2間に一定以上の電圧
がかかるとトリガ素子9aが通電されてトライアック8
aがONになり、P1−P2間(P3−P4間)が導通
状態になる。フォトカプラ10aがONになるとX2−
X3間は、ダイオードブリッジ13a及びフォトカプラ
10aを介して短絡される。従って、P1−P2間に一
定以上の電圧がかかってもトリガ素子9aは通電され
ず、トライアック8aがONにならないため、P1−P
2間(P3−P4間)は導通状態にならない。
1−P2間の動作(P3−P4間の動作もまったく同じ
である。)について説明する。フォトカプラ10aがO
FFの場合には、X2−X3間はコンデンサ12aで結
合された状態であり、トライアック8aのスイッチング
が可能である。そして、P1−P2間に一定以上の電圧
がかかるとトリガ素子9aが通電されてトライアック8
aがONになり、P1−P2間(P3−P4間)が導通
状態になる。フォトカプラ10aがONになるとX2−
X3間は、ダイオードブリッジ13a及びフォトカプラ
10aを介して短絡される。従って、P1−P2間に一
定以上の電圧がかかってもトリガ素子9aは通電され
ず、トライアック8aがONにならないため、P1−P
2間(P3−P4間)は導通状態にならない。
【0011】次に、上記構成による磁石可動型リニアモ
ータ全体の作動について通常時及び停電時に分けて説明
する。最初に通常時の作動をまず説明する。磁気検出回
路2は可動子磁石5の磁気を検出するとスイッチ回路3
にパルス信号を送る。この時スイッチ回路3のフォトカ
プラ10a,10bは、インバータ14によって信号が
反転するためOFFとなる。従って、トライアック8
a,8bが導通状態になってスイッチ回路3のP1−P
2間及びP3−P4間がONになる。それによって、モ
ータドライバ1の電力がモータ電源バス6を介して、可
動子磁石5に推力を発生させるべく対応する固定子コイ
ル4a〜4cに供給される。そして、固定子コイル4a
〜4cが励磁されて、フレミングの左手の法則に従い可
動子磁石5に推力が発生する。固定子コイル4上で可動
子18がなく、磁気検出回路2が可動子磁石5の磁気を
検出しない部分では、フォトカプラ10a,10bはO
N状態であるため、トライアック8a,8bはONにな
らない。従って、P1−P2間及びP3−P4間が導通
状態にならないため固定子コイル4には電力は供給され
ない。
ータ全体の作動について通常時及び停電時に分けて説明
する。最初に通常時の作動をまず説明する。磁気検出回
路2は可動子磁石5の磁気を検出するとスイッチ回路3
にパルス信号を送る。この時スイッチ回路3のフォトカ
プラ10a,10bは、インバータ14によって信号が
反転するためOFFとなる。従って、トライアック8
a,8bが導通状態になってスイッチ回路3のP1−P
2間及びP3−P4間がONになる。それによって、モ
ータドライバ1の電力がモータ電源バス6を介して、可
動子磁石5に推力を発生させるべく対応する固定子コイ
ル4a〜4cに供給される。そして、固定子コイル4a
〜4cが励磁されて、フレミングの左手の法則に従い可
動子磁石5に推力が発生する。固定子コイル4上で可動
子18がなく、磁気検出回路2が可動子磁石5の磁気を
検出しない部分では、フォトカプラ10a,10bはO
N状態であるため、トライアック8a,8bはONにな
らない。従って、P1−P2間及びP3−P4間が導通
状態にならないため固定子コイル4には電力は供給され
ない。
【0012】次に、停電時の作動について説明する。停
電時にはモータドライバ1からスイッチ回路3へは電力
が供給されないため、フォトカプラ10a,10bはO
FFである。ここで、可動子18の走行中に停電になっ
た場合や、傾斜のあるところで停電になり動き出した場
合などには、可動子磁石5が生成する磁界が移動するた
め、固定子コイル4に誘導起電力が発生する。それによ
って、P1−P2間及びP3−P4間に電圧がかかりト
リガ素子9a,9bが通電してトライアック8a,8b
がONになることによって、P1−P2間及びP3−P
4間が導通状態となる。これにより固定子コイル4が閉
じて電流が発生し、それによって可動子18に制動力が
発生する。前記制動力は可動子18の速度が大きくなる
ほど可動子磁石5による磁界の移動が速くなるため大き
くなる。
電時にはモータドライバ1からスイッチ回路3へは電力
が供給されないため、フォトカプラ10a,10bはO
FFである。ここで、可動子18の走行中に停電になっ
た場合や、傾斜のあるところで停電になり動き出した場
合などには、可動子磁石5が生成する磁界が移動するた
め、固定子コイル4に誘導起電力が発生する。それによ
って、P1−P2間及びP3−P4間に電圧がかかりト
リガ素子9a,9bが通電してトライアック8a,8b
がONになることによって、P1−P2間及びP3−P
4間が導通状態となる。これにより固定子コイル4が閉
じて電流が発生し、それによって可動子18に制動力が
発生する。前記制動力は可動子18の速度が大きくなる
ほど可動子磁石5による磁界の移動が速くなるため大き
くなる。
【0013】なお、前記スイッチ回路3は、以下(A)〜
(D)の構成によっても実現できる。 (A)コンデンサ12a,12bは無くてもかまわない。 (B)X2−X3間は絶縁スイッチで短絡できれば良いの
で、フォトカプラ10aとダイオードブリッジ13a、
及びフォトカプラ10bとダイオードブリッジ13b
は、それぞれ、図4に示すように1個のフォトトライア
ック16で構成することもできる。 (C)X1−X3間に直列にコンデンサを挿入してもかま
わない。 (D)図3(b)における個々の可動子コイル4にスイッチ
回路3がつく場合は、図2における11c及び11fに
相当する抵抗は必要ない。 上記実施例によると、半導体の構成のみで実現できるた
め機械ブレーキや減速機の必要がない。従って、劣化が
なく長寿命である。
(D)の構成によっても実現できる。 (A)コンデンサ12a,12bは無くてもかまわない。 (B)X2−X3間は絶縁スイッチで短絡できれば良いの
で、フォトカプラ10aとダイオードブリッジ13a、
及びフォトカプラ10bとダイオードブリッジ13b
は、それぞれ、図4に示すように1個のフォトトライア
ック16で構成することもできる。 (C)X1−X3間に直列にコンデンサを挿入してもかま
わない。 (D)図3(b)における個々の可動子コイル4にスイッチ
回路3がつく場合は、図2における11c及び11fに
相当する抵抗は必要ない。 上記実施例によると、半導体の構成のみで実現できるた
め機械ブレーキや減速機の必要がない。従って、劣化が
なく長寿命である。
【0014】
【発明の効果】本発明の磁石可動型リニアモータは上記
した構成を有し、停電時には固定子コイルに生じる誘導
起電力によってスイッチ回路をONすることにより、電
流が発生して制動力が得られるため、衝突事故などを防
止することができ、通常時の機能を損なうことなく簡略
な構成で安価であるという優れた効果がある。
した構成を有し、停電時には固定子コイルに生じる誘導
起電力によってスイッチ回路をONすることにより、電
流が発生して制動力が得られるため、衝突事故などを防
止することができ、通常時の機能を損なうことなく簡略
な構成で安価であるという優れた効果がある。
【図1】本発明の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】スイッチ回路の回路構成を示す構成図である。
【図3】コイルとスイッチの構成を表した説明図であ
る。
る。
【図4】他の実施例によるスイッチ回路の回路構成を示
す構成図である。
す構成図である。
【図5】従来例の全体構成を示す概略構成図である。
1...モータドライバ、 2...磁気検出回路、 3...
スイッチ回路、 4...固定子コイル体、 4a〜4
c...固定子コイル、 5...可動子磁石、 6...モー
タ電源バス、 7...走行軌道、 8a,8b...2方向
性3端子スイッチ素子(トライアック)、 9a,9
b...トリガ素子、 10a,10b...絶縁型スイッチ
素子、 17...固定子コイルユニット、 18...可動
子
スイッチ回路、 4...固定子コイル体、 4a〜4
c...固定子コイル、 5...可動子磁石、 6...モー
タ電源バス、 7...走行軌道、 8a,8b...2方向
性3端子スイッチ素子(トライアック)、 9a,9
b...トリガ素子、 10a,10b...絶縁型スイッチ
素子、 17...固定子コイルユニット、 18...可動
子
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個の固定子コイルを所定の結線態様
で結線してなる固定子コイル体と、少なくとも1個の可
動子検出センサと、該可動子検出センサの検出信号によ
り前記固定子コイル体を通電可能にするスイッチ回路と
からなる固定子コイルユニットを可動子の走行軌道に沿
って順次敷設し、前記各固定子コイルと可動子磁石の相
対位置に基づいて該固定子コイルを励磁するモータドラ
イバと、前記各固定子コイルユニットとをバス構成の駆
動用電源供給ラインにより接続して固定子を構成する磁
石可動型リニアモータにおいて、 前記スイッチ回路は前記固定子コイルと直列に挿入され
る2方向性3端子スイッチ素子と、前記2方向性3端子
スイッチ素子をトリガするため該2方向性3端子スイッ
チ素子の制御極と接地極の間に接続されるトリガ素子
と、該トリガ素子に並列に設けられ、停電時にトリガを
許可し、通常時にトリガを禁止するための絶縁型スイッ
チ素子とを備えることを特徴とする磁石可動型リニアモ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5164046A JPH06351288A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 磁石可動型リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5164046A JPH06351288A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 磁石可動型リニアモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06351288A true JPH06351288A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15785776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5164046A Pending JPH06351288A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 磁石可動型リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06351288A (ja) |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP5164046A patent/JPH06351288A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000425 |