JPH0635068B2 - プラズマ切断法 - Google Patents

プラズマ切断法

Info

Publication number
JPH0635068B2
JPH0635068B2 JP14267786A JP14267786A JPH0635068B2 JP H0635068 B2 JPH0635068 B2 JP H0635068B2 JP 14267786 A JP14267786 A JP 14267786A JP 14267786 A JP14267786 A JP 14267786A JP H0635068 B2 JPH0635068 B2 JP H0635068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
piercing
nozzle
air flow
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14267786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS632562A (ja
Inventor
善郎 佐藤
晴敏 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tanaka Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Manufacturing Co Ltd filed Critical Tanaka Manufacturing Co Ltd
Priority to JP14267786A priority Critical patent/JPH0635068B2/ja
Publication of JPS632562A publication Critical patent/JPS632562A/ja
Publication of JPH0635068B2 publication Critical patent/JPH0635068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、プラズマ切断法に係り、更に詳細には被切断
材の内部に切断開始点を採り、該切断開始点をプラズマ
アーク自信によって穿孔(以下ピアシングという)した
後、定常切断に移行するプラズマ切断法に関する。
「従来の技術」 従来より、フランジ材等をプラズマ切断法により加工す
る場合は、例えば被切断材の内部に切断開始点を採り、
トーチを移動させながら又は固定させた状態で切断開始
点をピアシングした後、定常切断に移行する切断法を採
用している。
しかしながらかかる加工法では、第3図に示すようにピ
アシング時における切断切込み位置Aから貫通位置Bま
での間、被切断材1の上部にスラグが盛り上がり、トー
チ2が一巡して戻ってきたとき、このスラグ盛り上がり
にトーチ2先端部のノズルや該トーチ2近傍に配設した
ハイトセンサノズルがぶつかり、これらを損傷してしま
う場合があった。
又、前述したトーチ2が切断開始点Aに戻ってこないオ
フラインピアシング法においても、ピアシング時のトー
チ2高さが比較的低い為に、ピアシングに伴なう溶融金
属の吹き上げによるノズルの損傷やダブルアークの発生
などのトラブルが発生する場合があった。
本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、ピアシングに伴
なうスラグ盛り上がり4や溶融金属の吹き上げに起因す
るノズル等の損傷を防止し得るプラズマ切断法を提供す
る事を目的とする。
「本発明の概要」 本発明はかかる技術的課題を達成する為に、切断トーチ
2軸線方向に対し所定角度偏位した方向よりピアシング
個所に圧縮気流を吹き付け、ピアシング時に発生する溶
融金属を吹き飛ばすようにしたプラズマ切断法を提案
し、これによりピアシングに伴なうスラグ盛り上がり4
や溶融金属の吹き上げに起因するノズルやハイトセンサ
等の損傷を防止する事ができる。
この場合、前記吹き付けを常時行うと、パイロットアー
クに悪影響を及ぼし、又定常切断時においてはプラズマ
アークが被切断材1下方にまで貫通している為に、溶融
金属の吹き上げやスラグ盛り上がり4が生じる恐れが少
ない。従って前記圧縮気流の吹き出しは、パイロットア
ークよりメインアークに移行後、ほぼピアシングが完了
するまでの間行えばよい。
尚、前記圧縮気流の吹出しノズル3の冷却と目詰まり防
止の為に、ピアシング完了後、前記圧縮気流の吹き出し
流量を絞り、定常切断時に若干の気流が前記吹出しノズ
ル3より流れるようにした方がよい。
又、前記圧縮気流の吹き出し角度は、溶融金属を吹き飛
ばしを容易にする為に、被切断面に対し略30°以下に設
定するのがよいが、15°以下にすると切断終了時に吹出
しノズル3が被切断材1に当たる場合がある為に略15〜
30°の範囲に設定するのが好ましい。
更に切断トーチ2を移動させながらピアシングを行うラ
ンニングピアシングにおいては、スラグ盛り上がり4が
切断トーチ2後方に常に形成される為に、切断トーチ2
後方より進行方向に向け圧縮気流が吹き出すように構成
するのがよい。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の作用効果を確認する為、
下記のような実験を行った。
A,実験装置の概要 先ず本実施例に使用される装置の概略構成について説明
するに、本実施例はプラズマ切断装置として当社製のオ
リエント250-0を用い、その切断トーチ1先端部の進行
方向に対し後方位置に圧縮空気が噴出可能な吹出しノズ
ル3を配設する。
該吹出しノズル3は、その先端側を切断ノズル側に所定
角度折曲し、被切断面上のプラズマアーク切断位置に圧
縮空気が吹き付け可能に構成するとともに、前記吹出し
ノズル3先端より被切断面上のアーク切断位置までの距
離を約50mmに設定する。
第2図はかかるプラズマ切断装置に使用される圧縮気流
の流体系統図を示し、圧縮気流の流れを中心にその概略
構成を説明するに、圧力調整器11により4〜5kg/cm2
に調整された圧縮気流は電極弁12の0N-0FF制御により吹
出しノズル3より吹出し可能に構成するとともに、開閉
弁13を介して電磁弁12のバイパス路を形成し、定常切断
時に電磁弁12が閉状態でも若干の圧縮気流が吹出しノズ
ル3側に流れるよう構成している。尚、吹出しノズル3
はノズル先端部3aが交換可能に構成されている。
又前記圧縮気流は第2の圧力調整弁14により圧力を2〜
3kg/cm2に調整してハイトセンサ用ノズル15にも導
き、該ノズル先端面より被切断材1に向け圧縮気流を流
す事により、その背圧の変化をハイトセンサ16で検知
し、切断トーチ1の高さ制御を行うよう構成されてい
る。
B,実験条件 被切断材1:肉厚12mm,16mmのSS鋼、プラズマ電流:2
30A,切断速度:2,000〜2,700mm/min、Oガス:50
/min、切断ノズル口径:2.5mm、トーチ2高さ:6mmに
夫々切断条件を設定するとともに、トーチ2を移動させ
ながらピアシングを行うランニングをピアシング法を採
用した。
C,実験方法 前記実験装置と実験条件に基づいて実際にピアシングを
行うとともに、吹出しノズル3の口径、吹出し角度、吹
出し時期を種々変更しながら、前記吹出しノズル3より
圧縮空気を吹きだしながら被切断材1上面に形成される
スラグ盛り上がり4状況や溶融金属の吹き上げに起因す
るノズル等損傷状況を確認した。
D,実験例 I、吹出し量との関係 先ず吹出しノズル3のエアー圧力を4〜5kg/cm2に、
被切断面に対する吹出し角度を30°に固定した状態で、
吹出しノズル3径を、φ1.5φ2.0φ2.5φ3.0に変更して
スラグ盛り上がり4とトーチノズル等の損傷状況を確認
した所、トーチノズル等の損傷はいずれの場合も見られ
なかったが、スラグ盛り上がり4はノズル口径がφ1.5
〜φ2.0で僅かに残存し、ノズル径がφ2.5〜φ3.0でス
ラグ盛り上がり4は、ほとんど見られなかった。
II、吹出し角度との関係 吹出しノズル3のエアー圧力を4〜5kg/cm2に、吹出
しノズル3径をφ3.0に固定した状態で、吹出しノズル
3の被切断面に対する吹出し角度を、15°、20°、30
°、40°、に夫々変化させてスラグ盛り上がり4状況を
確認した所、吹出し角度が40°の場合スラグ盛り上がり
4が僅かに残存し、吹出し角度が30°以下ではスラグ盛
り上がり4は、ほとんど見られなかった。
尚ノズルの吹出し角度は、被切断材1に対し、30°以下
がよいがあまり切断材に近ずけると切断終了時に切断材
がトーチノズルに当る事があり、この為本実施例では15
°にとどめた III、吹出し時間及び時期 前記圧縮気流の吹き出しは、パイロットアークよりメイ
ンアークに移行後電磁弁12をONさせ、ほぼピアシングが
完了するまでの間、具体的には約3秒間吹きだしを行
い、その後電磁弁12をOFFして前記吹出しを停止しても
スラグ盛り上がり4が発生する事がなく、且つ切断面も
良好であった。
尚、本実施例においては、ピアシング完了後、前記電磁
弁12側の回路をバイパスさせて開閉弁13により圧縮気流
の吹き出し流量を絞り、前記ピアシング終了後の定常切
断時においても若干の気流が前記吹出しノズル3より流
れるようにしている為に、前記吹出しノズル3がプラズ
マアークの近傍に配置されていてもその冷却一定温度以
下に保たれ、且つ溶融金属の吹き上げ等に起因する目詰
まりも防止でき、更に吹出しノズル先端部3aの交換作業
も容易に出来る。
尚、本実施例はランニングピアシングを使用した為に、
吹出しノズル3をトーチ2後方位置に配置し、エアー吹
出し方向がトーチ2後方より進行方向に吹き出すよう構
成した。
「発明の効果」 以上記載の如く本発明によれば、ピアシング時に発生し
たスラグや溶融金属をトーチ2の横方向より吹き付ける
圧縮気流により自動的に吹き飛ばす為に、トーチ2が一
巡して戻るオンラインピアシング法を採用してもトーチ
2先端のノズルやハイトセンサノズル16を損傷する事も
なく、又溶融金属の吹き上げに起因するノズル等の損傷
も防止出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例に係るプラズマ切断
装置を示し、第1図は切断状況を示す概略説明図、第2
図は圧縮気流の流体系統図、 第3図は従来技術の切断状況を示す概略説明図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被切断材の内部に切断開始点を採り、該切
    断開始点をピアシングした後、定常切断に移行するプラ
    ズマ切断法において、切断トーチ軸線方向に対し所定角
    度偏位した方向よりピアシング個所に圧縮気流を吹き付
    け、ピアシング時に発生する溶融金属を吹き飛ばすよう
    にした事を特徴とするプラズマ切断法
  2. 【請求項2】前記圧縮気流の吹き出し角度を、被切断面
    に対し略30°以下、好ましくは略15〜30°の範囲に設定
    した特許請求の範囲第1項記載のプラズマ切断法
  3. 【請求項3】パイロットアークよりメインアークに移行
    後、ほぼピアシングが完了するまでの間、前記圧縮気流
    を吹き出すようにした特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載プラズマ切断法
  4. 【請求項4】前記ピアシング完了後、前記圧縮気流の吹
    き出し流量を絞り、定常切断時に若干の気流が吹き出し
    ノズルより流れるようにした特許請求の範囲第1項から
    第3項までのいずれか1項記載のプラズマ切断法
  5. 【請求項5】切断トーチを移動させながらピアシングを
    行う場合において、前記圧縮気流の吹き出し方向が切断
    トーチ後方より進行方向に向け吹き出すようにした特許
    請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項記載の
    プラズマ切断法
JP14267786A 1986-06-20 1986-06-20 プラズマ切断法 Expired - Lifetime JPH0635068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14267786A JPH0635068B2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20 プラズマ切断法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14267786A JPH0635068B2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20 プラズマ切断法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS632562A JPS632562A (ja) 1988-01-07
JPH0635068B2 true JPH0635068B2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=15320943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14267786A Expired - Lifetime JPH0635068B2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20 プラズマ切断法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0635068B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5218180A (en) * 1989-06-15 1993-06-08 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Anti--dross-attachment agent application apparatus for plasma cutting
JP2533252B2 (ja) * 1991-08-08 1996-09-11 新日本製鐵株式会社 鋼管外面溶接ラインにおけるスラグ回収装置
FR2930468B1 (fr) * 2008-04-24 2010-08-27 Air Liquide Procede et installation d'oxycoupage d'une piece en acier
JP5986775B2 (ja) * 2012-03-30 2016-09-06 日酸Tanaka株式会社 レーザ加工方法、レーザ加工装置
FR3020584B1 (fr) 2014-05-02 2016-12-23 Air Liquide Welding France Procede et installation de coupage par plasma d'arc avec cycle de percage ameliore
WO2023020893A1 (de) * 2021-08-16 2023-02-23 Kjellberg Stiftung Verfahren zum plasmaschneiden von werkstücken

Also Published As

Publication number Publication date
JPS632562A (ja) 1988-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3056723B1 (ja) レ―ザ加工装置
JP4162772B2 (ja) レーザピアシング方法およびレーザ切断装置
KR100222512B1 (ko) 플라즈마 절단 방법 및 장치
TW422751B (en) Laser beam machining method and laser beam machine
US7067762B2 (en) Plasma cutting process and machine
KR101045249B1 (ko) 플라스마 가공방법
JPH06226451A (ja) プラズマ切断方法および切断装置
JPH0635068B2 (ja) プラズマ切断法
US3967090A (en) Process for consumable-electrode type arc cutting and apparatus therefor
JPH03138084A (ja) プラズマ切断装置
JPH06246457A (ja) プラズマ切断方法およびncプラズマ切断装置
JP2003225768A (ja) プラズマ切断機のメインアーク着火装置及びメインアーク着火制御方法
JP3804744B2 (ja) プラズマ加工方法およびその装置
US20210204387A1 (en) Methods for operating a plasma torch
JPH02224886A (ja) 複合レーザー切断ノズルとドロスフリー切断法
KR20190035839A (ko) 플라즈마 토치
JPH10286676A (ja) 溶接ト−チ内のスパッタ除去方法
JPH01133676A (ja) プラズマ切断方法
JP4656855B2 (ja) レーザ加工ヘッド
JP2004082024A (ja) 内部供給方式溶射装置
JP2559530Y2 (ja) プラズマアークガウジング用トーチ
JPH0947877A (ja) プラズマトーチ及びプラズマ切断方法
JP2583263B2 (ja) 高放射性固体廃棄物切断装置
JPH0688141B2 (ja) プラズマアーク切断におけるダブルアーク防止切断方法
JPH02217173A (ja) プラズマアーク切断機