JPH06350316A - 継目無し可撓導波管素管の製造方法 - Google Patents
継目無し可撓導波管素管の製造方法Info
- Publication number
- JPH06350316A JPH06350316A JP14106293A JP14106293A JPH06350316A JP H06350316 A JPH06350316 A JP H06350316A JP 14106293 A JP14106293 A JP 14106293A JP 14106293 A JP14106293 A JP 14106293A JP H06350316 A JPH06350316 A JP H06350316A
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- Japan
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- flexible waveguide
- metallic
- metallic die
- seamless
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Abstract
(57)【要約】
【目的】可撓導波管の製造工程で素管にできる継目を無
くし、安価で品質の良い継目無し可撓導波管の素管を提
供する。 【構成】波形状の導波管壁と同じ内面形状を有する上金
型１及び下金型２を組合せた金型組立１１の内部に、継
目が無く且つ導電性を有して板厚の薄い薄肉金属角パイ
プ５を組込み、両端を終端金型３と圧力口金型４で固定
する。圧力口金型４側から油圧又は圧縮空気による高圧
力を薄肉金属角パイプ５の内部に加え、薄肉金属角パイ
プ５を上金型１及び下金型２に密着させて波形状に塑性
変形させ、継目無し可撓導波管素管６を得る。
くし、安価で品質の良い継目無し可撓導波管の素管を提
供する。 【構成】波形状の導波管壁と同じ内面形状を有する上金
型１及び下金型２を組合せた金型組立１１の内部に、継
目が無く且つ導電性を有して板厚の薄い薄肉金属角パイ
プ５を組込み、両端を終端金型３と圧力口金型４で固定
する。圧力口金型４側から油圧又は圧縮空気による高圧
力を薄肉金属角パイプ５の内部に加え、薄肉金属角パイ
プ５を上金型１及び下金型２に密着させて波形状に塑性
変形させ、継目無し可撓導波管素管６を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主としてマイクロ波通信
装置に用いられる波形状（ベローズ型）の可撓導波管素
管の製造方法に関する。
装置に用いられる波形状（ベローズ型）の可撓導波管素
管の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の導波管壁が波形状の可撓
導波管素管の製造方法としては、波形状部を機械切削や
電気鋳造により製作する方法があり、また最近では、薄
肉の金属板をプレスによって波付け成形して波板とし、
導波管の形状に折り曲げ後、波板の合せ目を半田付けに
より接合して一体化する方法がある。
導波管素管の製造方法としては、波形状部を機械切削や
電気鋳造により製作する方法があり、また最近では、薄
肉の金属板をプレスによって波付け成形して波板とし、
導波管の形状に折り曲げ後、波板の合せ目を半田付けに
より接合して一体化する方法がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来の可撓導波管
素管の製造方法において、波形状部を機械切削や電気鋳
造により製作する方法では、工程が複雑で製造に多大な
時間がかかり、量産性に欠ける等の問題がある。また薄
肉金属板をプレスによって波板に成形し、これを導波管
の形状に折り曲げ、合せ目を半田付けにより接合する方
法では、折り曲げ後の内径寸法が正確にでないなど精度
的にばらつきが生じる。さらに、自由に曲げられること
が本来の目的である可撓導波管において、波板の接合部
を重ね合せ半田付けを行う部分における可撓性に欠け、
曲げ半径が小さい場合には接合部に亀裂が入り、そのた
め電波が漏れたり、水が浸入して予期せぬ事故につなが
る等の危険性がある。
素管の製造方法において、波形状部を機械切削や電気鋳
造により製作する方法では、工程が複雑で製造に多大な
時間がかかり、量産性に欠ける等の問題がある。また薄
肉金属板をプレスによって波板に成形し、これを導波管
の形状に折り曲げ、合せ目を半田付けにより接合する方
法では、折り曲げ後の内径寸法が正確にでないなど精度
的にばらつきが生じる。さらに、自由に曲げられること
が本来の目的である可撓導波管において、波板の接合部
を重ね合せ半田付けを行う部分における可撓性に欠け、
曲げ半径が小さい場合には接合部に亀裂が入り、そのた
め電波が漏れたり、水が浸入して予期せぬ事故につなが
る等の危険性がある。
【０００４】本発明の目的は、上記従来の製造方法の欠
点を改善し、素管の製作上発生する波板の接合部を無く
し、安価で量産性のある継目無し可撓導波管素管の製造
方法を提供することにある。
点を改善し、素管の製作上発生する波板の接合部を無く
し、安価で量産性のある継目無し可撓導波管素管の製造
方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の継目無し可撓導
波管素管の製造方法は、波形状の導波管壁と同じ内面形
状を呈する金型の内部に、導電性を有し且つ継目の無い
薄肉の金属パイプを組込み、内側から加圧して前記金属
パイプを前記波形状に塑性変形させる工程を含んでな
る。
波管素管の製造方法は、波形状の導波管壁と同じ内面形
状を呈する金型の内部に、導電性を有し且つ継目の無い
薄肉の金属パイプを組込み、内側から加圧して前記金属
パイプを前記波形状に塑性変形させる工程を含んでな
る。
【０００６】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【０００７】図１は本発明の一実施例の製造方法を
（ａ）ないし（ｃ）に工程順に示す断面図、図２は本実
施例により得られた素管を処理して導波管とする様子を
（ａ），（ｂ）に示す部分断面図である。
（ａ）ないし（ｃ）に工程順に示す断面図、図２は本実
施例により得られた素管を処理して導波管とする様子を
（ａ），（ｂ）に示す部分断面図である。
【０００８】本実施例は、導波管壁が波形状（ベローズ
型）をなす導波管の断面形状が矩形である矩形導波管の
素管の製造方法について示す。従って素材として、継目
が無く押出し成形されて矩形断面を有し且つ導電性があ
り板厚の薄い薄肉金属角パイプ５を用いる。また金型と
して、内側面が所望の導波管壁と同じ波形状をした上金
型１及び下金型２を使用する。このような波形状の内側
形状をした上金型１と下金型２を組立てた金型組立１１
に継目無しの薄肉金属角パイプ５を組込み、両側から終
端金型３と圧力口金型４で薄肉金属角パイプ５をしっか
りと固定する（図１（ａ））。この場合、成形時の圧力
が金型から逃げないように、薄肉金属角パイプ５の両端
面が終端金型３及び圧力口金型４でそれぞれ上金型１と
下金型２に押圧固定された時、それぞれの金型の凹溝３
ａ，４ａがガイドとなって外側に押し広げられ、金型に
完全に圧着させることが重要である。次に圧力口金型４
から油圧又は圧縮空気を用いて高圧力をかけ、金型組立
１１の中に入っている薄肉金属角パイプ５を塑性変形さ
せ、上金型１及び下金型２に密着させる（図１
（ｂ））。次に圧力を抜き金型組立１１を分解すると、
波形状で矩形断面を有する継目無し可撓導波管素管６が
得られる（図１（ｃ））。さらにこの素管を使用に供す
るべく、押し広げられた両側の端部６ａを切断加工し
（図２（ａ））、両端にフランジ７を半田付け接合して
所望する継目無し可撓導波管８が得られる（図２
（ｂ））。
型）をなす導波管の断面形状が矩形である矩形導波管の
素管の製造方法について示す。従って素材として、継目
が無く押出し成形されて矩形断面を有し且つ導電性があ
り板厚の薄い薄肉金属角パイプ５を用いる。また金型と
して、内側面が所望の導波管壁と同じ波形状をした上金
型１及び下金型２を使用する。このような波形状の内側
形状をした上金型１と下金型２を組立てた金型組立１１
に継目無しの薄肉金属角パイプ５を組込み、両側から終
端金型３と圧力口金型４で薄肉金属角パイプ５をしっか
りと固定する（図１（ａ））。この場合、成形時の圧力
が金型から逃げないように、薄肉金属角パイプ５の両端
面が終端金型３及び圧力口金型４でそれぞれ上金型１と
下金型２に押圧固定された時、それぞれの金型の凹溝３
ａ，４ａがガイドとなって外側に押し広げられ、金型に
完全に圧着させることが重要である。次に圧力口金型４
から油圧又は圧縮空気を用いて高圧力をかけ、金型組立
１１の中に入っている薄肉金属角パイプ５を塑性変形さ
せ、上金型１及び下金型２に密着させる（図１
（ｂ））。次に圧力を抜き金型組立１１を分解すると、
波形状で矩形断面を有する継目無し可撓導波管素管６が
得られる（図１（ｃ））。さらにこの素管を使用に供す
るべく、押し広げられた両側の端部６ａを切断加工し
（図２（ａ））、両端にフランジ７を半田付け接合して
所望する継目無し可撓導波管８が得られる（図２
（ｂ））。
【０００９】ここで本実施例により得られた継目無し可
撓導波管８において、可撓導波管の主目的である曲げ性
に対して電気的特性を満足するものでなければならない
が、導波管壁の波形の断面形状は電波の周波数に密接な
関係があり、特に波形の深さは波長の１／１０以下が望
ましいと云われる。また波形の周期は、どちらかと云え
ば曲げ性能や成形性、強度等の機械的特性の要素で決定
されるが、電気的特性を含めた波形の深さと波形の周期
の関係は、実験によれば、波形の深さ（Ｈ）と波形の周
期（Ｐ）が同一寸法のときの形状が最良であることが判
明している。また素材である金属パイプの材質は、曲げ
に対し強度的に充分で且つ成形性に優れ、導電性の良い
材質でなければならないが、これらを兼ねそなえた金属
として、たとえばりん青銅等が考えられる。また金属パ
イプの板の厚さについては、成形性、強度的に考慮する
と０．２ｍｍ程度のものが最良である。
撓導波管８において、可撓導波管の主目的である曲げ性
に対して電気的特性を満足するものでなければならない
が、導波管壁の波形の断面形状は電波の周波数に密接な
関係があり、特に波形の深さは波長の１／１０以下が望
ましいと云われる。また波形の周期は、どちらかと云え
ば曲げ性能や成形性、強度等の機械的特性の要素で決定
されるが、電気的特性を含めた波形の深さと波形の周期
の関係は、実験によれば、波形の深さ（Ｈ）と波形の周
期（Ｐ）が同一寸法のときの形状が最良であることが判
明している。また素材である金属パイプの材質は、曲げ
に対し強度的に充分で且つ成形性に優れ、導電性の良い
材質でなければならないが、これらを兼ねそなえた金属
として、たとえばりん青銅等が考えられる。また金属パ
イプの板の厚さについては、成形性、強度的に考慮する
と０．２ｍｍ程度のものが最良である。
【００１０】なお本発明は上述した実施例のみに限定さ
れるものではなく、本発明の製造方法によれば、素材と
なる金属パイプ及び金型を変えることにより、例えば矩
形導波管において周波数との関係で決まる矩形の縦横比
や管の寸法を任意に可変することができる。また矩形導
波管のみならず、円形パイプを用いて円形導波管をも製
造できることは明らかである。
れるものではなく、本発明の製造方法によれば、素材と
なる金属パイプ及び金型を変えることにより、例えば矩
形導波管において周波数との関係で決まる矩形の縦横比
や管の寸法を任意に可変することができる。また矩形導
波管のみならず、円形パイプを用いて円形導波管をも製
造できることは明らかである。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、継目の無
い金属パイプを塑性変形させて波形状素管の接合部を無
くす製造方法としたため、曲げによって素管に亀裂が入
る恐れが解消し、また波板の折り曲げ加工や半田付工事
などの厄介な工事が全て不要となり、量産性があり且つ
寸法の安定した高品質の継目無し可撓導波管素管が安価
に得られるという効果がある。
い金属パイプを塑性変形させて波形状素管の接合部を無
くす製造方法としたため、曲げによって素管に亀裂が入
る恐れが解消し、また波板の折り曲げ加工や半田付工事
などの厄介な工事が全て不要となり、量産性があり且つ
寸法の安定した高品質の継目無し可撓導波管素管が安価
に得られるという効果がある。
【図１】本発明の一実施例の製造方法を工程順に示し
（ａ）は金型組立工程、（ｂ）は成形工程、（ｃ）は素
管完成時をそれぞれ示す断面図である。
（ａ）は金型組立工程、（ｂ）は成形工程、（ｃ）は素
管完成時をそれぞれ示す断面図である。
【図２】図１の実施例により得られた素管を処理して導
波管とする様子を（ａ），（ｂ）に示す部分断面図であ
る。
波管とする様子を（ａ），（ｂ）に示す部分断面図であ
る。
１ 上金型 ２ 下金型 ３ 終端金型 ４ 圧力口金型 ５ 薄肉金属角パイプ ６ 継目無し可撓導波管素管 ７ フランジ ８ 継目無し可撓導波管 １１ 金型組立
Claims (2)
- 【請求項１】 波形状の導波管壁と同じ内面形状を呈す
る金型の内部に、導電性を有し且つ継目の無い薄肉の金
属パイプを組込み、内側から加圧して前記金属パイプを
前記波形状に塑性変形させる工程を含むことを特徴とす
る継目無し可撓導波管素管の製造方法。 - 【請求項２】 前記金属パイプの断面形状が矩形である
ことを特徴とする請求項１記載の継目無し可撓導波管素
管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14106293A JPH06350316A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 継目無し可撓導波管素管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14106293A JPH06350316A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 継目無し可撓導波管素管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06350316A true JPH06350316A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15283367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14106293A Pending JPH06350316A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 継目無し可撓導波管素管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06350316A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3938244A (en) * | 1972-12-14 | 1976-02-17 | Andrew Corporation | Continuous corrugated waveguide and method of producing the same |
| JPS6372433A (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-02 | Hitachi Ltd | ベロ−ズの製造方法 |
| JPH0341244A (ja) * | 1989-07-07 | 1991-02-21 | Nhk Spring Co Ltd | テンショナー |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14106293A patent/JPH06350316A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3938244A (en) * | 1972-12-14 | 1976-02-17 | Andrew Corporation | Continuous corrugated waveguide and method of producing the same |
| JPS6372433A (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-02 | Hitachi Ltd | ベロ−ズの製造方法 |
| JPH0341244A (ja) * | 1989-07-07 | 1991-02-21 | Nhk Spring Co Ltd | テンショナー |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19951107 |