JPH06348255A - エレキギター - Google Patents
エレキギターInfo
- Publication number
- JPH06348255A JPH06348255A JP5160337A JP16033793A JPH06348255A JP H06348255 A JPH06348255 A JP H06348255A JP 5160337 A JP5160337 A JP 5160337A JP 16033793 A JP16033793 A JP 16033793A JP H06348255 A JPH06348255 A JP H06348255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- electric guitar
- body part
- fiber board
- fiberboard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10D—STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10D1/00—General design of stringed musical instruments
- G10D1/04—Plucked or strummed string instruments, e.g. harps or lyres
- G10D1/05—Plucked or strummed string instruments, e.g. harps or lyres with fret boards or fingerboards
- G10D1/08—Guitars
- G10D1/085—Mechanical design of electric guitars
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Stringed Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 板材の接ぎ合わせや乾燥などが不要で、しか
も、加工性がよい安価な材料を用いることにより、見栄
えがよいエレキギターを安価で提供すること。 【構成】 エレキギター1のボディ部2およびネック部
3は、いずれも、色の白い単一の針葉樹チップの木質繊
維を接着材と共に熱圧して成板した密度が約0.5g/
cm3 の中質繊維板11を所定の形状に加工したものか
ら製造され、その表面には、シートから転写された木目
模様の転写膜12が形成してある。
も、加工性がよい安価な材料を用いることにより、見栄
えがよいエレキギターを安価で提供すること。 【構成】 エレキギター1のボディ部2およびネック部
3は、いずれも、色の白い単一の針葉樹チップの木質繊
維を接着材と共に熱圧して成板した密度が約0.5g/
cm3 の中質繊維板11を所定の形状に加工したものか
ら製造され、その表面には、シートから転写された木目
模様の転写膜12が形成してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレキギターに関し、特
に、そのボディ部などを構成する材料技術に関する。
に、そのボディ部などを構成する材料技術に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のエレキギターは、そのボディ部にバスウッド、アルダ
ー、アッシュ、マホガニーなどの南洋材や北洋材が用い
られ、ネック部にはメイプル材などが用いられている。
しかしながら、木材からエレキギターを製造する場合に
は、木材の幅寸法に制約があるため、幅が狭い木材を幅
方向に接いでボディ部を構成するので、接ぎ目を隠すた
めの設計や処理を必要とする。また、木材は、乾燥する
につれて収縮するので、組み立てた後に音質などに狂い
が生じないように、木材を予め半年間から1年間乾燥し
ておく必要があるなど手間がかかる。さらに、材料コス
トも高いため、エレキギターの製造コストをこれ以上下
げるのが困難である。
のエレキギターは、そのボディ部にバスウッド、アルダ
ー、アッシュ、マホガニーなどの南洋材や北洋材が用い
られ、ネック部にはメイプル材などが用いられている。
しかしながら、木材からエレキギターを製造する場合に
は、木材の幅寸法に制約があるため、幅が狭い木材を幅
方向に接いでボディ部を構成するので、接ぎ目を隠すた
めの設計や処理を必要とする。また、木材は、乾燥する
につれて収縮するので、組み立てた後に音質などに狂い
が生じないように、木材を予め半年間から1年間乾燥し
ておく必要があるなど手間がかかる。さらに、材料コス
トも高いため、エレキギターの製造コストをこれ以上下
げるのが困難である。
【0003】そこで、比較的安価な木質合板からエレキ
ギターを製造することが考えられるが、木質合板を使用
すると、カット面で木質繊維が毛羽立つため、カット面
の処理に手間がかかると共に、木部のサンディングが困
難である。それ故、木質合板を用いても、安価なものを
製造できないと共に、見栄えが悪いという問題点があ
る。
ギターを製造することが考えられるが、木質合板を使用
すると、カット面で木質繊維が毛羽立つため、カット面
の処理に手間がかかると共に、木部のサンディングが困
難である。それ故、木質合板を用いても、安価なものを
製造できないと共に、見栄えが悪いという問題点があ
る。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
板材の接ぎ合わせや乾燥などが不要で、しかも、加工性
がよい安価な材料を用いることにより、見栄えがよいエ
レキギターを安価で提供することにある。
板材の接ぎ合わせや乾燥などが不要で、しかも、加工性
がよい安価な材料を用いることにより、見栄えがよいエ
レキギターを安価で提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るエレキギターにおいては、その本体を
構成するボディ部などを木質繊維を接着材と共に熱圧成
型した繊維板から構成することに特徴を有する。ここ
で、繊維板の表面には、木目模様やメタリック模様など
がグラビア印刷された塩化ビニルシートなどを用いて模
様を転写し、製造コストを大幅に高めることなく、エレ
キギターの見栄えをさらに高めることが好ましい。
に、本発明に係るエレキギターにおいては、その本体を
構成するボディ部などを木質繊維を接着材と共に熱圧成
型した繊維板から構成することに特徴を有する。ここ
で、繊維板の表面には、木目模様やメタリック模様など
がグラビア印刷された塩化ビニルシートなどを用いて模
様を転写し、製造コストを大幅に高めることなく、エレ
キギターの見栄えをさらに高めることが好ましい。
【0006】本発明において、繊維板としては、密度の
差が音質に与える影響を最小限に抑える目的に、木材と
同等の密度、すなわち、約0.5g/cm3 の密度の中
質繊維板を用いることが好ましい。
差が音質に与える影響を最小限に抑える目的に、木材と
同等の密度、すなわち、約0.5g/cm3 の密度の中
質繊維板を用いることが好ましい。
【0007】
【作用】本発明に係るエレキギターのボディ部などを構
成する繊維板は、木質繊維を接着材と共に熱圧成型した
工業製品であるため、安価である。しかも、所定の幅寸
法のものを生産できるので、ボディ部を製造する場合で
も、板材を接ぎ合わせる必要がない。また、繊維板は、
水分を殆ど含まないので、乾燥を施さなくても、組み立
てた以降において、音質などに狂いが発生しない。さら
に、繊維板は、木質合板と相違して、加工面に木質繊維
の毛羽立ちがないと共に、サンディングなども容易であ
るので、見栄えのよいものを安価に製造できる。
成する繊維板は、木質繊維を接着材と共に熱圧成型した
工業製品であるため、安価である。しかも、所定の幅寸
法のものを生産できるので、ボディ部を製造する場合で
も、板材を接ぎ合わせる必要がない。また、繊維板は、
水分を殆ど含まないので、乾燥を施さなくても、組み立
てた以降において、音質などに狂いが発生しない。さら
に、繊維板は、木質合板と相違して、加工面に木質繊維
の毛羽立ちがないと共に、サンディングなども容易であ
るので、見栄えのよいものを安価に製造できる。
【0008】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【0009】図1は、本例のエレキギターの全体構成を
模式的に示す斜視図である。
模式的に示す斜視図である。
【0010】エレキギター1は、ボディ部2の上端にネ
ック部3が取り付けられ、ボディ部2の下端側からネッ
ク部3の先端側に6本の弦4が張られている。ボディ部
2の表面側は、図1に点線で示すように、部分的に所定
の深さにくり抜かれ、そのくり抜き部分21に、弦4の
振動を増幅して出力するなどの電気回路が格納されてい
る。同様に、ボディ部2の裏面側にも、くり抜き部分
(図示せず。)が形成されており、そこにも電気回路が
格納されている。ここで、ボディ部2は、縁部分22が
曲面になるように加工されている。また、ネック部3の
背面側も、曲面になるように加工されている。
ック部3が取り付けられ、ボディ部2の下端側からネッ
ク部3の先端側に6本の弦4が張られている。ボディ部
2の表面側は、図1に点線で示すように、部分的に所定
の深さにくり抜かれ、そのくり抜き部分21に、弦4の
振動を増幅して出力するなどの電気回路が格納されてい
る。同様に、ボディ部2の裏面側にも、くり抜き部分
(図示せず。)が形成されており、そこにも電気回路が
格納されている。ここで、ボディ部2は、縁部分22が
曲面になるように加工されている。また、ネック部3の
背面側も、曲面になるように加工されている。
【0011】本例のエレキギター1のボディ部2には、
その一部を切り欠いて断面を示すように、色の白い単一
の針葉樹チップの木質繊維を尿素樹脂などの接着材と共
に熱圧して成板した密度が約0.5g/cm3 、厚さが
42〜45mmの中質繊維板11を所定の形状に加工し
た後に、表面に鏡面塗装を施したものを用いてある。ま
た、ネック部3にも、ボディ部2と同じく、前記の中質
繊維板を所定の形状に加工した後に、表面に鏡面塗装を
施したものを用いてある。
その一部を切り欠いて断面を示すように、色の白い単一
の針葉樹チップの木質繊維を尿素樹脂などの接着材と共
に熱圧して成板した密度が約0.5g/cm3 、厚さが
42〜45mmの中質繊維板11を所定の形状に加工し
た後に、表面に鏡面塗装を施したものを用いてある。ま
た、ネック部3にも、ボディ部2と同じく、前記の中質
繊維板を所定の形状に加工した後に、表面に鏡面塗装を
施したものを用いてある。
【0012】ここで、ボディ部2およびネック部3に
は、中質繊維板11の表面に、木目模様がグラビア印刷
された薄い塩化ビニルシートから転写された木目模様の
転写膜12を形成してある。また、印刷層12の表面に
は透明なコーティング層13を鏡面塗装してあり、本例
のエレキギター1は、木材から製造したもの以上の見栄
えを有する。
は、中質繊維板11の表面に、木目模様がグラビア印刷
された薄い塩化ビニルシートから転写された木目模様の
転写膜12を形成してある。また、印刷層12の表面に
は透明なコーティング層13を鏡面塗装してあり、本例
のエレキギター1は、木材から製造したもの以上の見栄
えを有する。
【0013】このような構成のエレキギター1の製造方
法において、ボディ部2を製造する工程では、それを製
造するのに充分な幅寸法の中質繊維板11を所定の形状
に加工を施す。ここで、通常は、この後に表面をサンデ
ィングする必要があるが、本例の場合は、表面および裏
面がきれいなので、サンディングが不要である。そし
て、中質繊維板11にくり抜き部21を形成した後に、
塩化ビニルシートに印刷された木目模様を中質繊維板1
1の表面に転写し、木目模様の転写膜12を形成する。
さらに、転写膜12の表面にコーティング層13による
鏡面塗装を施す。一方、ネック部3は、ボディ部2とは
別に、中質繊維板11を所定の形状に切断した後に、加
工とサンディングを施す。次に、ネック部3にも、塩化
ビニルシートから模様を転写し、木目模様の転写膜12
を形成する。そして、ネック部3にコーティング層13
による鏡面塗装を施した後に、ネック部3をボディ部2
に取り付ける。
法において、ボディ部2を製造する工程では、それを製
造するのに充分な幅寸法の中質繊維板11を所定の形状
に加工を施す。ここで、通常は、この後に表面をサンデ
ィングする必要があるが、本例の場合は、表面および裏
面がきれいなので、サンディングが不要である。そし
て、中質繊維板11にくり抜き部21を形成した後に、
塩化ビニルシートに印刷された木目模様を中質繊維板1
1の表面に転写し、木目模様の転写膜12を形成する。
さらに、転写膜12の表面にコーティング層13による
鏡面塗装を施す。一方、ネック部3は、ボディ部2とは
別に、中質繊維板11を所定の形状に切断した後に、加
工とサンディングを施す。次に、ネック部3にも、塩化
ビニルシートから模様を転写し、木目模様の転写膜12
を形成する。そして、ネック部3にコーティング層13
による鏡面塗装を施した後に、ネック部3をボディ部2
に取り付ける。
【0014】ここで、中質繊維板11は、木質繊維が接
着材で固化されているため、カット面が緻密であり、木
質合板と相違して、カット面に木質繊維の毛羽立ちなど
がない。従って、ボディ部2にくり抜き部分21を形成
する加工やボディ部2の縁部分22およびネック部3の
背面側を曲面に仕上げる加工が短時間で容易に行えると
共に、仕上がりもきれいである。また、ボディ部2およ
びネック部3の鏡面塗装も短時間で容易に行えると共
に、仕上がりもきれいである。
着材で固化されているため、カット面が緻密であり、木
質合板と相違して、カット面に木質繊維の毛羽立ちなど
がない。従って、ボディ部2にくり抜き部分21を形成
する加工やボディ部2の縁部分22およびネック部3の
背面側を曲面に仕上げる加工が短時間で容易に行えると
共に、仕上がりもきれいである。また、ボディ部2およ
びネック部3の鏡面塗装も短時間で容易に行えると共
に、仕上がりもきれいである。
【0015】また、中質繊維板11は、木質繊維が各方
向に分散した状態にあるため、いずれの方向にも均質で
ある。従って、木材のような木目方向、ふし等による狂
いが発生しない。さらに、中質繊維板11は、水分を殆
ど含んでいないので、納品されたものを乾燥工程を行わ
ずに、そのまま、ボディ部2およびネック部3に加工で
きる。しかも、中質繊維板11は、吸湿長さ膨張率が約
1.6%、吸湿厚さ膨張率が約6.6%であり、比較的
小さいので、吸湿によって、ボディ部2およびネック部
3が変形することもない。それ故、製造工程を簡略化で
きると共に、エレキギター1の品質が安定する。
向に分散した状態にあるため、いずれの方向にも均質で
ある。従って、木材のような木目方向、ふし等による狂
いが発生しない。さらに、中質繊維板11は、水分を殆
ど含んでいないので、納品されたものを乾燥工程を行わ
ずに、そのまま、ボディ部2およびネック部3に加工で
きる。しかも、中質繊維板11は、吸湿長さ膨張率が約
1.6%、吸湿厚さ膨張率が約6.6%であり、比較的
小さいので、吸湿によって、ボディ部2およびネック部
3が変形することもない。それ故、製造工程を簡略化で
きると共に、エレキギター1の品質が安定する。
【0016】さらに、中質繊維板11は、工業的に大量
生産できるので、安価である。それに加えて、中質繊維
板11は、原料となる木材を歩留り良く利用できるた
め、木質資源の有効利用になるので、環境保護の面でも
好ましい。
生産できるので、安価である。それに加えて、中質繊維
板11は、原料となる木材を歩留り良く利用できるた
め、木質資源の有効利用になるので、環境保護の面でも
好ましい。
【0017】また、本例のエレキギター1は、中質繊維
板11の表面に木目模様を転写してあるため、木材以上
の外観の品位を有し、しかも、安価である。
板11の表面に木目模様を転写してあるため、木材以上
の外観の品位を有し、しかも、安価である。
【0018】さらに、中質繊維板11は、ボディ部2を
製造するのに充分な幅寸法のものを容易に製造できるた
め、幅の狭いものを接ぎ合わせる必要がない。また、ボ
ディ部2に接ぎ目がないことから、ボディ部2などの中
質繊維板11の表面に模様を転写せずに、エレキギター
1の表面を仕上げる場合でも、見栄えがよい。ここで、
中質繊維板11は、木材や木質合板と異なり、塗装が容
易で、仕上がりもよい。
製造するのに充分な幅寸法のものを容易に製造できるた
め、幅の狭いものを接ぎ合わせる必要がない。また、ボ
ディ部2に接ぎ目がないことから、ボディ部2などの中
質繊維板11の表面に模様を転写せずに、エレキギター
1の表面を仕上げる場合でも、見栄えがよい。ここで、
中質繊維板11は、木材や木質合板と異なり、塗装が容
易で、仕上がりもよい。
【0019】さらに、中質繊維板11は、密度が約0.
55g/cm3 であって、木の密度(0.5g/c
m3 )と同等である。従って、エレキギター1に木材に
代えて中質繊維板11を用いても、密度の差などが音質
に与える影響が少なく、木製のものと同等の音響特性を
得ることができる。しかも、中質繊維板11は、その製
造工程において各種の材料を加えることが可能な工業製
品であるため、その組成を変えることにより、中質繊維
板11の物性をエレキギター1の音質特性の向上に最適
な値に合わせることもできる。
55g/cm3 であって、木の密度(0.5g/c
m3 )と同等である。従って、エレキギター1に木材に
代えて中質繊維板11を用いても、密度の差などが音質
に与える影響が少なく、木製のものと同等の音響特性を
得ることができる。しかも、中質繊維板11は、その製
造工程において各種の材料を加えることが可能な工業製
品であるため、その組成を変えることにより、中質繊維
板11の物性をエレキギター1の音質特性の向上に最適
な値に合わせることもできる。
【0020】なお、ボディ部2やネック部3の形状、ボ
ディ部2に形成するくり抜き部21の大きさや数につい
ては、エレキギター1の種類や求める音質に応じて最適
なものに設定されるべき性質のものであって、限定がな
い。
ディ部2に形成するくり抜き部21の大きさや数につい
ては、エレキギター1の種類や求める音質に応じて最適
なものに設定されるべき性質のものであって、限定がな
い。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るエレキギタ
ーのボディ部などは、木質繊維を接着材と共に熱圧成型
した繊維板を加工したもので構成されていることに特徴
を有する。従って、本発明によれば、エレキギターに用
いた繊維板は、幅が広いものも安価に生産できる工業製
品であるため、材料コストが低いことに加えて、幅方向
に接ぎ合わせなくとも、ボディ部を構成でき、その表面
に接ぎ目がない。それ故、接ぎ目を隠すための設計や加
工が不要である。また、繊維板は、強度が高いと共に、
強度や加工性が均一であるため、狂いが発生しにくい。
さらに、加工面に木質繊維の毛羽立ちがないため、加工
が容易である。加えて、長期間の乾燥が不要であるな
ど、製造に手間がかからない。それ故、見栄えや品質の
高いエレキギターを安価に製造できる。しかも、繊維板
は、その製造工程において各種の材料を加えることが可
能な工業製品であるため、その組成を変えることによ
り、繊維板の物性をエレキギターの音質特性の向上に最
適な条件に合わせることもできる。
ーのボディ部などは、木質繊維を接着材と共に熱圧成型
した繊維板を加工したもので構成されていることに特徴
を有する。従って、本発明によれば、エレキギターに用
いた繊維板は、幅が広いものも安価に生産できる工業製
品であるため、材料コストが低いことに加えて、幅方向
に接ぎ合わせなくとも、ボディ部を構成でき、その表面
に接ぎ目がない。それ故、接ぎ目を隠すための設計や加
工が不要である。また、繊維板は、強度が高いと共に、
強度や加工性が均一であるため、狂いが発生しにくい。
さらに、加工面に木質繊維の毛羽立ちがないため、加工
が容易である。加えて、長期間の乾燥が不要であるな
ど、製造に手間がかからない。それ故、見栄えや品質の
高いエレキギターを安価に製造できる。しかも、繊維板
は、その製造工程において各種の材料を加えることが可
能な工業製品であるため、その組成を変えることによ
り、繊維板の物性をエレキギターの音質特性の向上に最
適な条件に合わせることもできる。
【0022】また、繊維板にシートから木目模様などを
転写した場合には、木製のエレキギター以上の外観の品
位を有するものを安価に生産できる。
転写した場合には、木製のエレキギター以上の外観の品
位を有するものを安価に生産できる。
【0023】さらに、繊維板として、密度が約0.5g
/cm3 の中質繊維板を用いた場合には、木と同等の密
度であるため、密度の差が音質に与える影響を最小限に
抑えることができる。
/cm3 の中質繊維板を用いた場合には、木と同等の密
度であるため、密度の差が音質に与える影響を最小限に
抑えることができる。
【図1】本発明の実施例に係るエレキギターの一部を切
り欠いて模式的に示す斜視図である。
り欠いて模式的に示す斜視図である。
1・・・エレキギター 2・・・ボディ部 3・・・ネック部 4・・・弦 11・・・中質繊維板 12・・・転写膜 13・・・コーティング層
Claims (3)
- 【請求項1】 エレキギター本体のボディ部およびネッ
ク部のうちの少なくともボディ部は、木質繊維を接着材
と共に熱圧成型した繊維板からなることを特徴とするエ
レキギター。 - 【請求項2】 請求項1において、前記繊維板の表面に
は、所定の模様がグラビア印刷されたシートから転写さ
れた模様を有することを特徴とするエレキギター。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記繊維板
は、密度が約0.5g/cm3 の中質繊維板であること
を特徴とするエレキギター。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5160337A JPH06348255A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | エレキギター |
US08/137,740 US5463923A (en) | 1993-06-04 | 1993-10-19 | Electric guitar having a solid body made of wood fiber board, and method of making the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5160337A JPH06348255A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | エレキギター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06348255A true JPH06348255A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15712800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5160337A Pending JPH06348255A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | エレキギター |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5463923A (ja) |
JP (1) | JPH06348255A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6255566B1 (en) * | 1999-05-06 | 2001-07-03 | Michael John Bly | Unitary guitar construction |
DE50107961D1 (de) * | 2000-08-23 | 2005-12-15 | Martin Schleske | Resonanzplatte in Faserverbund-Bauweise |
WO2013016308A1 (en) * | 2011-07-24 | 2013-01-31 | Aires Daniel | Ergonomic guitar |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3880040A (en) * | 1974-10-16 | 1975-04-29 | Charles H Kaman | Sound board for stringed instrument |
US4263077A (en) * | 1978-05-12 | 1981-04-21 | Avery International Corporation | In-press transfer painting of hardboard |
DE3735368A1 (de) * | 1986-10-25 | 1988-05-05 | Yamaha Corp | Verfahren zur herstellung von dekorativen holzartikeln |
US5010803A (en) * | 1988-11-08 | 1991-04-30 | Donnell Kenneth D | Microphone mount |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP5160337A patent/JPH06348255A/ja active Pending
- 1993-10-19 US US08/137,740 patent/US5463923A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5463923A (en) | 1995-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7981242B2 (en) | Printed vulcanized fibre-based product and process for making the same | |
US6639135B1 (en) | Body components for hollow body stringed instruments and method of fabricating same | |
JPH06348255A (ja) | エレキギター | |
JP2002086419A (ja) | 建築板及びそれを用いて折曲した組立建材 | |
JP3841000B2 (ja) | 人工単板の製造方法 | |
US5445058A (en) | Laminated musical instrument necks | |
JP3203940B2 (ja) | 曲端縁を有する化粧複合板及びその製造方法 | |
JP2001056681A (ja) | 弦楽器及び弦楽器の製造方法 | |
JP3212246B2 (ja) | 化粧板 | |
KR20010025851A (ko) | 키타용 바디 및 그 제조방법 | |
KR20030060667A (ko) | 장식용 목판 | |
JPH045001A (ja) | 木質合板床材 | |
JP2886694B2 (ja) | 建築板の製造方法 | |
KR200302711Y1 (ko) | 나무무늬 액자 | |
JPS61171307A (ja) | 化粧単板の製造方法 | |
KR20010025850A (ko) | 키타용 바디 및 그 제조방법 | |
JPS61146501A (ja) | 木質単板の補強構造 | |
JPS6142817Y2 (ja) | ||
JPS6389762A (ja) | 化粧材とその製造方法 | |
KR20010069621A (ko) | 저가 무늬목을 이용한 무늬목 가구의 제조방법 및 그제조방법을 이용한 무늬목 가구 | |
JPH02151434A (ja) | 複合板 | |
JPH02231137A (ja) | ボード及びその製造方法 | |
KR20040027559A (ko) | 거문고구조 | |
JPH01247106A (ja) | 建築用部材 | |
JP2003062809A (ja) | 幕板及び幕板付き天板 |