JPH06348140A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06348140A
JPH06348140A JP13822893A JP13822893A JPH06348140A JP H06348140 A JPH06348140 A JP H06348140A JP 13822893 A JP13822893 A JP 13822893A JP 13822893 A JP13822893 A JP 13822893A JP H06348140 A JPH06348140 A JP H06348140A
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JP
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magnetic
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holding member
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Application number
JP13822893A
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English (en)
Inventor
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Kenji Asakura
建治 朝倉
Noboru Katakabe
昇 片伯部
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密な高画質の画像が簡単な構造および組立
てのもので得られる画像形成装置を提供することを目的
としている。 【構成】 表面に潜像を保持して移動する潜像保持体2
と、この潜像保持体2の表面の静電潜像全面に現像剤1
2を直接供給する現像剤供給手段と、潜像保持体2の表
面の非画像部に付着している現像剤を回収する回収手段
14とを備え、潜像保持体2に内包される第1磁石4の
磁気力で潜像保持体2の表面に現像剤12を供給し、ま
た、回収部材14に内包される第2磁石16の磁気力で
静電潜像の表面の現像剤12を回収する構成であり、さ
らに、第1磁石4と第2磁石16とはその磁気力により
釣り合うことで、釣り合い位置に固定保持されることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真方式の画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以前から、この種の画像形成装置の現像
方法としては、カスケード現像方法、タッチダウン現像
方法、ジャンピング現像方法などがある。
【0003】これらには何れも、画像の再現性や鮮明度
の向上を目的として種々の改良が加えられている。
【0004】そして従来、現像剤は現像剤担持体上に担
持して潜像保持体との対向部に搬送、供給し、現像剤担
持体と潜像保持体間に働かせた現像バイアス電圧によっ
て、現像剤担持体により供給する現像剤を潜像保持体上
の画像部分に付着させて現像することが、1成分現像剤
と2成分現像剤との別なく一般に行われている。
【0005】これを1成分現像剤にて実現する場合、特
公昭63−42256号公報等で知られているように、
現像剤担持体上に供給された現像剤を層規制部材によっ
て所定の薄層にすると共に所定電荷量に帯電させ、潜像
保持体上の画像部分に付着させて現像している。
【0006】この現像剤の層厚規制は、現像剤担持体と
潜像保持体間へ均一量の現像剤を供給するとともに、現
像剤担持体の表面に担持されて帯電される現像剤の帯電
量が層厚によってばらつくのを防止すると云った目的の
ために行われる。
【0007】また現像剤の所定電荷量での均一帯電は、
現像バイアス電圧と潜像の画像部、非画像部電位との関
係に忠実に反応し、設定通りの現像が達成されるように
する。
【0008】また現像剤担持体は、潜像保持体との間に
現像バイアス電圧を印加する関係上、また現像剤担持体
の表面で現像剤を帯電する関係上、導電性材料にて形成
されている。
【0009】しかし、現像剤担持体上に担持し供給する
現像剤の層厚を精度よく規制することは困難である。
【0010】特に、現像剤担持体による現像剤の供給方
式では、いわゆるスリーブゴースト現象による層厚のム
ラが生じるので、潜像保持体上のトナー像に濃度ムラ等
の問題となる。
【0011】また現像剤担持体は導電性であるので、現
像剤担持体に担持して搬送され現像に供される現像剤の
帯電電荷は、現像剤担持体による前記搬送過程にて現像
剤担持体を通じてリークしやすい。
【0012】このようなリークにより現像剤は現像に供
される現像場にて帯電電荷が不足していることが多々あ
るし、帯電電荷が不均一になるので、現像がバイアス電
圧による設定通りに達成されず現像性能が低下する。
【0013】そして現像剤の帯電電荷のリークは環境湿
度が高くなるほど顕著になるので、現像性能が環境に大
きく左右され安定性が損なわれる。
【0014】さらに、現像剤担持体による現像剤の供給
は、現像剤担持体が潜像保持体と対向する極く僅かな時
間の間に行なわれるだけであり、現像効率が悪く近時の
高速化に対応しにくい。
【0015】そこで、本出願人等は前記問題を解消する
ために、特願平3−345990号で記載しているよう
に、潜像保持体上の全面に現像剤を供給し、潜像保持体
上の非画像部に付着している現像剤を回収する方式を先
に提案した。本出願人等が提案した新しい現像方式を図
5に示す。
【0016】これについて説明する。感光体102をス
コロトロン帯電器106で、−500Vに帯電させる。
この感光体102に露光光108を照射し、露光光10
8の照射部分では−100Vに成るように静電潜像を形
成する。この感光体102の表面上に、ホッパ110内
のトナー112を、感光体102と同軸で固定保持した
第1磁石104の磁力により付着させる。次に感光体1
02を回収ローラ114との対向部分を通過させ、回収
ローラ114にはこれと同軸で固定保持した第2磁石1
16を内包すると共に電源118により、−350Vの
直流電圧を重畳したピーク・ツー・ピーク1500Vの
交流電圧(周波数1kHz)を印加する。すると感光体
102から回収ローラ114に向かってトナーが回収さ
れ、感光体102上には画像部のみにネガポジ反転した
トナー像が形成される。矢印b方向に回転する回収ロー
ラ114に回収されたトナーは、スクレーパ120によ
って掻き取られ、ホッパ110内に戻され、再び、次の
像形成に用いられた。こうして感光体102上に得られ
たトナー像を、紙(図示せず)に、転写コロナ帯電器1
22によって転写した後、定着器(図示せず)により熱
定着した。
【0017】また、このように、回収ローラ114に第
2磁石116を内包し、固定する場合、その固定方法と
しては、図6に示すような方法が一般的である。つま
り、第2磁石116を軸支する軸117の一端部に横断
面をD形とするD形カット部を形成し、D形穴部を設け
た軸受130のD形穴部に、軸117のDカット部を挿
入、固定し、更に、軸受130を側板等(図示せず)に
固定する方法である。この軸受130は、軸117を支
持すると共に軸117の回転を固定する。また、感光体
102に内包される第1磁石104の固定方法も同様に
行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような、
感光体102内および回収ローラ114内にそれぞれ独
立の磁石を設ける形態の画像形成装置では、感光体内お
よび回収ローラ内に内包される磁石を近接配置する必要
があり、磁石の配置構成の如何によっては、それぞれの
磁石が干渉しあい、減磁現象によって、磁石強度が減少
してしまい、画像形成に支障をきたす結果となってしま
うという問題点を有している。
【0019】また、感光体には磁石を内包せず、現像ロ
ーラにのみ多極の1本の磁石を内包する従来の画像形成
装置と比べて、感光体102および回収ローラ114に
それぞれ独立の磁石104、116を必要とすることか
ら、単純には、磁石104、116の製造上の性能バラ
ツキが画像形成に2倍で反映され、それぞれの磁石10
4、116に要求される特性およびバラツキ範囲が厳し
くなり、磁石104、116の製造が非常に困難になっ
てしまうという問題点を有している。
【0020】また、感光体102内および回収ローラ1
14内に設置される磁石104、116の形成する磁界
範囲内にお互いの磁石を設置しなければならないことか
ら、お互いの磁石104、116間の磁気吸引力または
磁気反発力によって、お互いの磁石104、116は回
転力を得て、回転しようとするため、装置の組立上、組
立が非常に困難になるという問題点を有している。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記のような課題を解決するために、表面に静電潜
像を保持して回動する潜像保持体と、潜像保持体に内包
され、回動自在に保持された第1磁石の形成する磁気拘
束力で、潜像保持体表面の静電潜像全面に現像剤を直接
供給する供給手段と、潜像保持体表面に供給された現像
剤を、潜像保持体の表面に保持しながら搬送する搬送手
段と、潜像保持体に対向する回収部材に内包され、回動
自在に保持された第2磁石の形成する磁気拘束力で、搬
送手段により搬送された、潜像保持体の表面の静電潜像
の非画像部分に付着している現像剤を回収する回収手段
とを具備し、第1磁石と第2磁石とは、互いの磁石で合
成される磁気吸引力による吸引と磁気反発力による反発
とで釣り合うことで、定位置に磁気的に固定保持される
ことを第1の特徴とする。
【0022】本発明の画像形成装置は、上記のような課
題を解決するために、表面に静電潜像を保持して回動す
る潜像保持体と、潜像保持体に内包され、固定保持され
た第1磁石の形成する磁気拘束力で、潜像保持体表面の
静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段と、潜像
保持体表面に供給された現像剤を、潜像保持体の表面に
保持しながら搬送する搬送手段と、潜像保持体に対向す
る回収部材に内包され、回動自在に保持された第2磁石
の形成する磁気拘束力で、搬送手段により搬送された、
潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付着してい
る現像剤を回収する回収手段とを具備し、第2磁石は、
第1磁石とで合成される磁気吸引力ないし磁気反発力に
よって釣り合うことで、釣り合い位置に磁気的に固定保
持されることを第2の特徴とする。
【0023】本発明の画像形成装置は、上記のような課
題を解決するために、表面に静電潜像を保持して回動す
る潜像保持体と、潜像保持体に内包され、回動自在に保
持された第1磁石の形成する磁気拘束力で、潜像保持体
表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段
と、潜像保持体表面に供給された現像剤を、潜像保持体
の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、潜像保持体
に対向する回収部材に内包され、固定保持された第2磁
石の形成する磁気拘束力で、搬送手段により搬送され
た、潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付着し
ている現像剤を回収する回収手段とを具備し、第1磁石
は、第2磁石とで合成される磁気吸引力ないし磁気反発
力によって釣り合うことで、釣り合い位置に磁気的に固
定保持されることを第3の特徴とする。
【0024】本発明の画像形成装置は、上記のような課
題を解決するために、表面に静電潜像を保持して回動す
る潜像保持体と、潜像保持体に内包され、固定保持され
た第1磁石の形成する磁気拘束力で、潜像保持体表面の
静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段と、潜像
保持体表面に供給された現像剤を、潜像保持体の表面に
保持しながら搬送する搬送手段と、潜像保持体に対向す
る回収部材に内包され、固定保持された第2磁石の形成
する磁気拘束力で、搬送手段により搬送された、潜像保
持体の表面の静電潜像の非画像部分に付着している現像
剤を回収する回収手段とを具備し、第1磁石と第2磁石
とは、互いの磁石で合成される磁気吸引力ないし磁気反
発力の釣り合い位置に固定保持されていることを第4の
特徴とする。
【0025】本発明の画像形成装置は、上記のような課
題を解決するために、表面に静電潜像を保持して回動す
る潜像保持体と、潜像保持体に内包され、一方向に回動
自在に保持された第1磁石の形成する磁気拘束力で、潜
像保持体表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供
給手段と、潜像保持体表面に供給された現像剤を、潜像
保持体の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、潜像
保持体に対向する回収部材に内包され、一方向に回動自
在に保持された第2磁石の形成する磁気拘束力で、搬送
手段により搬送された、潜像保持体の表面の静電潜像の
非画像部分に付着している現像剤を回収する回収手段と
を具備し、第1磁石および第2磁石は、互いの磁石で合
成される磁気吸引力による吸引方向と反対方向、ない
し、磁気反発力による反発方向と反対方向、の一方向に
回動自在に保持されていることを第5の特徴とする。
【0026】本発明の第5の特徴の画像形成装置は、さ
らに、上記のような課題を解決するために、第1磁石
は、潜像保持体の回動方向と反対方向にのみ一方向に回
動自在であることを第6の特徴とする。
【0027】本発明の第5の特徴の画像形成装置は、さ
らに、上記のような課題を解決するために、第2磁石
は、回収部材の回動方向と反対方向にのみ一方向に回動
自在であることを第7の特徴とする。本発明の画像形成
装置は、上記のような課題を解決するために、表面に静
電潜像を保持して回動する潜像保持体と、前記潜像保持
体に内包された第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記
潜像保持体表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する
供給手段と、前記潜像保持体表面に供給された現像剤
を、前記潜像保持体の表面に保持しながら搬送する搬送
手段と、前記潜像保持体に対向する回収部材に内包され
た第2磁石の形成する磁気拘束力で、前記搬送手段によ
り搬送された、前記潜像保持体の表面の前記静電潜像の
非画像部分に付着している現像剤を回収する回収手段と
を具備し、前記第1磁石および前記第2磁石の一方が固
定保持され、他方が互いの磁石で合成される磁気吸引力
による吸引方向と反対方向、ないし、磁気反発力による
反発方向と反対方向、の一方向に回動自在に保持されて
いることを第8の特徴とする。
【0028】本発明の前記画像形成装置は、さらに、上
記のような課題を解決するために、回収手段は、潜像保
持体に所定間隔を隔てて対向する回収部材と潜像保持体
との間に、直流電界ないし直流電界を重畳させた交流電
界とを形成し、以て、潜像保持体の表面の静電潜像の非
画像部分に付着している現像剤を回収することを第9の
特徴とする。
【0029】
【作用】本発明の第1の特徴の上記構成によれば、潜像
担持体内の第1磁石が、潜像担持体外の現像剤に磁気拘
束力を及ぼし、潜像担持体表面の静電潜像全面に現像剤
を直接供給する一方、回収部材内の第2磁石が、潜像担
持体の表面に供給され回収部材との対向位置まで搬送さ
れてきた現像剤に磁気拘束力を及ぼし、潜像保持体表面
の非画像部に付着している現像剤を回収部材上に回収す
ることにより、潜像担持体上に静電潜像通りの顕像を形
成する。
【0030】この際、第1磁石と第2磁石とは回動自在
であり、互いの磁石で合成される磁気吸引力による吸引
と、磁気反発力による反発との釣合いにより定位置に磁
気的に固定保持されることにより、これらの釣合いが崩
れる位置関係に強制的に第1、第2各磁石が保持される
ことによって互いに干渉しあうことはないので、潜像保
持体に内包される第1磁石ないし回収部材に内包される
第2磁石のそれぞれの磁石の有する磁石強度を変化させ
るような力が加わり難い。また、磁石を固定するための
特別な部品を必要としないため、固定用の締結部品を削
減することができる。さらにまた、軸に磁石を取り付け
る場合、例えば軸のD形カット部の位置決めと磁石の位
置決めをする必要がない。さらにまた、軸にD形カット
等の位置決め用の後加工を必要としない。本発明の第2
の特徴の上記構成によれば、第2磁石が回動自在なこと
によって第1磁石との干渉を回避して位置保持しなが
ら、たとえば、回収部材の内壁と第2磁石の外径が擦れ
る等のトラブルによる、第2磁石を回動させるような不
要な力が発生した場合に、第2磁石の回動を、固定保持
された第1磁石との磁気的釣り合い力によって防止する
ことができる。
【0031】本発明の第3の特徴の上記構成によれば、
第1磁石が回動自在なことによって第2磁石との干渉を
回避して位置保持しながら、たとえば、潜像保持体の内
壁と第1磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、第1
磁石を回動させるような不要な力が発生した場合に、第
1磁石の回動を固定保持された第2磁石との磁気的釣り
合い力によって防止することができる。
【0032】本発明の第4の特徴の上記構成によれば、
第1、第2各磁石が、互いの磁気的釣り合い位置に固定
されればよいので、固定による互いの磁気干渉がないし
組立上、磁気力に反する力を加えずに済み、また、余計
な位置出しの必要もなく、簡単に磁石の固定保持、組立
をすることができる。本発明の第5の特徴の上記構成に
よれば、第1、第2各磁石の一方向のみの回動自在なこ
とを利用して、互いの磁気的干渉を回避して位置保持
し、しかも、たとえば、潜像保持体や回収部材の内壁と
磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、磁石を回動さ
せるような不要な力が発生した場合に、磁石の回動を、
第1、第2磁石相互の磁気的反発力によって防止するこ
とができる。
【0033】さらに、本発明の第6の特徴の上記構成に
よれば、たとえば、潜像保持体の内壁と第1磁石の外径
が擦れる等のトラブルによる、第1磁石を回動させるよ
うな不要な力が発生した場合に、第1磁石の回動を第1
磁石の回動が反対方向にのみ可能であることにより防止
することができる。
【0034】さらに、本発明の第7の特徴の上記構成に
よれば、たとえば、回収部材の内壁と第2磁石の外径が
擦れる等のトラブルによる、第2磁石を回動させるよう
な不要な力が発生した場合に、第2磁石の回動を第2磁
石の回動が反対方向にのみ可能であることにより防止す
ることができる。
【0035】さらに、本発明の第8の特徴の上記構成に
よれば、第1、第2磁石の一方が一方向に回動できるこ
とによって互いの磁気干渉を回避して位置保持しなが
ら、一方向に回動できる磁石がこれを内包している部材
の内壁と擦れる等のトラブルにより回動される不要な力
が発生した場合に、この磁石の回動を固定保持された磁
石との磁気釣り合い力と、磁気的反発力によって確実に
防止することができる。
【0036】さらに、本発明の第9の特徴の上記構成に
よれば、前記第1〜第8の特徴においてさらに、第2磁
石による現像剤の回収に、潜像保持体と回収部材間に働
く電界力を現像剤の回収に併用することができ、また、
交流電界による現像剤の往復振動運動を利用することが
でき、潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付着
する現像剤の回収を促進することができる。
【0037】
【実施例】以下本発明の画像形成装置について、図面を
参照しながら説明する。
【0038】図1は本発明の画像形成装置の第1の実施
例を示すものである。図1において、2は直径30mm
の潜像保持体であるドラム状の感光体を示し、周速65
mm/秒で矢印a方向に回転させた。感光体2には樹脂
マグネット製の第1磁石4が内包され、ステンレス鋼等
の磁性金属製の軸5上に接着により支持されている。こ
の軸5によって第1磁石4は感光体2とほぼ同軸に支持
されるが、第1磁石4の回転方向に対しては回動自在な
構造である。感光体2はスコロトロン帯電器6によって
マイナスに帯電される。感光体2の帯電後の表面にはレ
ーザ光学系より得られた露光光8によって画像露光が行
われる。この画像露光部の後にホッパ10が設けられ、
平均粒径が約12μmのマイナス帯電性のトナー12が
貯留されている。ホッパ10内には磁性トナー12を混
合撹拌するための撹拌羽根13が設けられている。
【0039】またはホッパ10の下部内にはホッパ10
の感光体2表面に対向するトナー供給口を残して回収部
材14が位置している。この回収部材14は300μm
の間隔を保って感光体2と対向配置された、外径が16
mmのアルミニウム製の回収ローラで、感光体2と同方
向(矢印b方向)に、感光体2と同周速65mm/秒で
回転する。回収ローラ14には樹脂マグネット製の第2
磁石16が内包され、ステンレス鋼等の磁性金属製の軸
17に接着により支持されている。軸17によって第2
磁石16は、回収ローラ14とほぼ同軸に支持される
が、第2磁石16の回転方向に対しては回動自在の構造
である。回収ローラ14には直流電圧を重畳した交流電
圧を印加す電源18が接続されている。回収ローラ14
の外周にはスクレーパ20が摺接され、回収ローラ14
上のトナーを掻き落とすようになっている。このスクレ
ーパ20はポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレン・サルファサイド等の高分子材料な
いし、りん青銅、ステンレス鋼等の金属材料により形成
されている。感光体2の回収ローラ14との対向部の後
には感光体2上に形成されるトナー像を紙に転写する転
写コロナ帯電器22が設けられている。
【0040】ここで、用いた磁性トナー12は、ポリエ
ステル樹脂70重量%、フェライト25重量%、カーボ
ンブラック3重量%、オキシカルボン酸金属錯体2重量
%を混合、粉砕、分級した後、疎水性コロイダルシリカ
を0.4重量%外添処理したものである。
【0041】また、第1磁石4および第2磁石16に
は、フェライト、アルニコ、希土類コバルト、ネオジウ
ム等の焼結磁石等を用いることもできるし、フェライ
ト、アルニコ、希土類コバルト等の磁性体の粉末をナイ
ロン等の樹脂または天然ゴムに混練、成形し、着磁し
た、いわゆるボンド磁石である樹脂マグネットまたはゴ
ムマグネットを用いることもできる。さらにまた、樹脂
マグネットを用いる場合には、軸も樹脂マグネットで構
成した一体成形磁石を用いることもできる。
【0042】次に、第1磁石4と第2磁石16との構成
を図2に示す。第1磁石4と第2磁石16とは、感光体
2と回収ローラ14との対向位置でそれぞれ対向する。
第1磁石4は、図示のようなS極とN極の2極のピーク
を有する2極構成の磁石体である。第2磁石16は、図
に示すようにN極のみのピークを有する単極の磁石であ
る。ここで、第1磁石4と第2磁石16とを近接対向さ
せると、図2に破線で示すような磁力線が両磁石4、1
6間に発生する。この磁力線は磁性トナー12に含まれ
る磁性体を結んだ形で形成され易くなることから、磁力
線に沿った形で磁性トナー12によるトナー鎖を形成す
る。また、第1磁石4のS極と第2磁石16のN極間に
は磁気吸引力が、さらに、第1磁石4のN極と第2磁石
16のN極間には磁気反発力が発生する。ここで、第1
磁石4のS極を700ガウス、N極を500ガウス、第
2磁石16のN極を600ガウスとすると、図2のよう
な角度に釣り合いながら、磁気的に釣り合うことによっ
て定位置に固定保持された。感光体2と回収ローラ14
のそれぞれの中心位置を結んだ線を対向軸線cとし、感
光体2および回収ローラ14のそれぞれの回転方向を角
度の正方向と取る。
【0043】すると、それぞれの磁石の釣り合う位置
は、第1磁石4のS極の角度位置θ1=−35゜、N極
の角度位置θ2=−5゜であり、第2磁石16のN極の
角度位置θ3=−15゜となった。
【0044】つまり、(第1磁石4のS極の強度)>
(第2磁石16のN極の強度)>(第1磁石4のN極の
強度)に設定すると、「第2磁石16のN極に対する第
1磁石のS極の磁気吸引力と、第1磁石のN極の磁気反
発力とが釣り合う状態となり、図2のような角度の位置
に釣り合いながら、釣り合う定位置に磁気的に固定保持
された。」と考えられる。このような磁石の構成の場合
には、(磁気吸引極の強度)>(磁気反発極の強度)の
関係が重要であると考えられる。
【0045】また、この場合、第1磁石4および第2磁
石16の磁石強度、ピーク間角度等の磁石の条件を変化
させると、釣り合う位置が変化することは言うまでもな
い。
【0046】さらにまた、磁石の特性のみでなく、磁石
の周辺の部材の磁気特性にも影響を受ける。それは、感
光体2の素管、回収ローラ14、軸5、17、スクレー
パ20等であり、また、それら以外にも磁石に近接され
る部材であれば、第1磁石4と第2磁石16で合成され
る磁界に影響を与える。たとえば、軸5、17の材質、
特に透磁率、飽和磁束密度等の磁気的特性の違いによっ
て大きく変化する。したがって、軸が磁性体であるか非
磁性体であるかによって変化することは当然である。ま
た、スクレーパ20の材質も軸5と同様に、第1磁石4
と第2磁石16で合成される磁界に影響を与えるため、
本実施例では、非磁性体である、ポリエチレンテレフタ
レート材料を用いた。
【0047】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、以下、図1を用いてその動作を説明する。
【0048】感光体2の表面をスコロトロン帯電器6
で、−500Vに一様に帯電させた後、露光光8を照射
して画像露光を行い、静電潜像を形成した。露光部分の
感光体2の表面電位は−100Vであった。次に、感光
体2の表面に形成された静電潜像の全面に、ホッパ10
内の磁性トナー12を第1磁石4の形成する磁力で付着
させた。
【0049】次に、感光体2の表面に付着した磁性トナ
ー12は、第1磁石4により感光体2に吸引されると共
に、感光体2が矢印a方向に回動することによる摩擦力
および感光体2の表面に形成された感光体2の周方向の
磁力によって回収ローラ14との対向部分へと搬送され
る。
【0050】感光体2の表面に付着し、搬送される磁性
トナー12は、回収ローラ14との対向部分を通過する
際に、第1磁石4と第2磁石16とにより合成される磁
界の範囲の中で、さらに、電源18により回収ローラ1
4に印加された電圧と、感光体2の表面電位とにより形
成される交番電界に従って往復運動を行いながら、感光
体2や回収ローラ14と、また、磁性トナー12同志が
接触、摩擦しあい、帯電する。
【0051】さらに、感光体2の回動に伴って、感光体
2と回収ローラ14の間隔が広がるに従って、交番電界
が減衰すると共に、第1磁石4及び第2磁石16により
形成される磁界に従いながら、非画像部の磁性トナー1
2が次第に回収ローラ14側に移り、感光体2の表面に
は画像部のみにネガポジ反転した磁性トナー12の像が
形成された。
【0052】ここで、交番電界の作用は、磁性トナー1
2の帯電と、感光体2の表面の非画像部分に付着する不
要なトナーの回収に対し、効果がある。トナー帯電につ
いては、前述の如くであり、トナー回収については、往
復運動し易いトナーが、感光体2の表面に強く付着して
いる磁性トナー12をはじき飛ばす等して、感光体2と
磁性トナー12との吸着力を低減し、回収し易くする。
しかし、充分に帯電した磁性トナー12を用いて、なお
かつ、感光体2と磁性トナー12との吸着力が不要のト
ナーの回収に際し、無視できるほど小さいものであれ
ば、交番電界もまた不要である。
【0053】つまり、本発明の作像プロセスは、第1磁
石4及び第2磁石16により形成される磁界の作用と、
回収ローラ14に印加される電圧、感光体2の表面電位
および感光体2と回収ローラ14との間隔により決定さ
れる交番電界の作用によって、感光体2の表面全面に一
旦付着させた磁性トナー12の内、感光体2の表面の非
画像部分に付着する磁性トナー12を選択的に回収する
ことによって、感光体2の表面にトナー像を形成するも
のである。 感光体2の表面の非画像部分から回収され
た磁性トナー12は、第2磁石16により回収ローラ1
4の表面に磁気吸引されると共に、回収ローラ14が矢
印b方向に回動することによる摩擦力および回収ローラ
14の表面に形成された回収ローラ14の周方向の磁力
によって、回収ローラ14の回転方向(矢印b方向)へ
搬送される。
【0054】回収ローラ14の表面の磁性トナー12
は、回収ローラ14に圧接されたスクレーパ20によっ
て掻き取られ、ホッパ10内に戻され、再び、次の像形
成に用いられると共に、回収ローラ14は、表面を清浄
され、再び、次の像形成に用いられる。
【0055】このようにして形成された、感光体2の表
面のトナー像を、紙(図示せず)に、転写コロナ帯電器
22によって転写した後、定着器(図示せず)により熱
定着した。一方、転写後、感光体2の表面に残った磁性
トナー12は感光体2の回動によりさらに搬送され、ク
リーナ(図示せず)によりクリーニングされ、再び、帯
電行程から始まる像形成行程へと回動する。
【0056】ここで、電源18で印加した電圧は、矩形
波形の周波数1kHzで−300Vの直流電圧を重畳し
たピーク・ツー・ピーク1500Vの交流電圧であっ
た。また、感光体2と回収ローラ14との間隔は300
μmとしたが、電源18により印加する電圧と、感光体
2の表面電位と、感光体2と回収ローラ14の間隔で決
定される交番電界が、感光体2の表面の磁性トナー12
を充分往復運動させ、帯電しながら、感光体2の非画像
部分の磁性トナー12を回収することができる条件であ
れば良く、本実施例に限定されるものではない。
【0057】このように、感光体2に内包される第1磁
石4と回収ローラ14に内包される第2磁石16とをそ
れぞれ回動自在に保持すると共に、それぞれの磁石の形
成する磁気吸引力ないし磁気反発力で釣り合う位置で、
磁気的に釣り合うことで固定保持されるようにすると、
第1、第2各磁石4、16相互間の磁気的な釣り合いの
みによって磁気的な干渉を回避しながら所定位置に固定
保持することができるので、従来のような、磁石を取り
付ける軸にD形カット部を形成し、D形穴部を設けた軸
受のD形穴部に、軸のD形カット部を挿入、固定し、更
に、軸受を側板等に固定すると云った方法を用いる必要
がなく、固定するための部品を削減することができ、ま
た、装置の組立も簡素化できる。
【0058】また、D形カット部を設けた軸に磁石を支
持し、軸のD形カット部分で位置角度の設定をする場合
には、軸のD形カット部と磁石の磁束密度分布との位置
決め、位置出しの必要があるが、このような軸と磁石と
の位置決め、位置出しをする必要がない。さらに、軸に
D形カット等の位置決め用の後加工を必要としないた
め、軸および磁石製造上の工数削減ができる。
【0059】また、前記のように第1磁石4と第2磁石
16との釣り合う定位置で磁気的に固定保持するもので
あることにより、それぞれの磁石の有する磁石強度を変
化させるような磁気的な干渉外力が加わり難く、そのた
め、磁石強度も変化し難く、磁石の有する性能を、長期
間安定に持続することができる。
【0060】また、感光体2の表面、回収ローラ14の
表面に磁気的に吸引された磁性トナー12が、感光体2
および回収ローラ14の回転に伴って、それぞれ、移動
搬送され、それまで、磁性トナー12内の磁性体を結ん
でいた磁力線も合わせて移動させるような力が働き、磁
力線ごと第1磁石4ないし第2磁石16をも回動させる
ような不要な力が発生することがある。そのようなとき
には、第1磁石4、第2磁石16の片方または両方を、
感光体2および回収ローラ14の少なくとも回転方向に
対し回動できないように固定すると、磁性トナー12の
搬送に伴う磁石の回動を防止することができる。さら
に、感光体2の内壁と第1磁石4外径および回収ローラ
14の内壁と第2磁石16の外径が擦れる等のトラブル
による磁石の回動も合わせて防止することができる。
【0061】このように、第1磁石4および第2磁石1
6の一方なたは双方の回動を固定する場合でも、固定す
る位置がそれぞれの磁石の形成する磁気吸引力ないし磁
気反発力で釣り合う位置であると、組立上、磁気力に反
する力を加えずに済み、また、余計な位置出しの必要も
なく、簡単に磁石の固定保持、組立をすることができ
る。
【0062】この第1の実施例では、潜像保持体の帯電
極性とトナーの帯電方向が同一の反転現像方法を用いて
いるが、正規現像方式でも成立する。
【0063】また、図3に本発明の画像形成装置の第2
の実施例における画像形成領域の拡大図を示す。第2の
実施例は、第1の実施例と比べ、回収ローラ14に内包
される第2磁石30を図に示すようなS極とN極の2極
のピークを有する2極構成の磁石体としている。それ以
外の構成は、第1の実施例と同様であるので説明を省略
する。図3において、第1の実施例と同様に、第1磁石
4と第2磁石30とを近接対向させると、図3中の破線
のような磁力線が両磁石間に発生する。従って、第1の
実施例と同様にそれぞれの磁石4、30間に磁気吸引力
および磁気反発力が生まれる。ここで、第1磁石4のS
極を700ガウス、N極を500ガウス、第2磁石16
のN極を600ガウス、S極を400ガウスとすると、
図3のような角度に釣り合いながら、磁気的に釣り合う
定位置に固定保持された。第1の実施例と同様に対向軸
線cを設定すると、それぞれの磁石の釣り合う位置は、
第1磁石4のS極の角度位置θ1=−35゜、N極の角
度位置θ2=−5゜であり、第2磁石30のN極の角度
位置θ3=−20゜、S極の角度位置θ4=15゜とな
った。
【0064】また、図4に本発明の画像形成装置の第3
の実施例における画像形成領域の拡大図を示す。第3の
実施例は、第1の実施例と比べ、感光体2に内包される
第1磁石32を図に示すようなN極のみの単極のピーク
を有する単極磁石に磁性体34を取り付けた点が異な
り、ここでは、磁性体34として厚さ0.5mmの無方
向性のケイ素鋼板を接着した磁石体を用いている。それ
以外の構成は、第1の実施例と同様であるので説明を省
略する。図4において、第1の実施例と同様に、第1磁
石32と第2磁石16とを近接対向させると、第1磁石
32と第2磁石16との磁極、および磁性体34に誘引
形成される磁極とによって図4中の破線のような磁力線
が両磁石間に発生する。従って、第1の実施例と同様に
それぞれの磁石間に磁気吸引力および磁気反発力が生ま
れる。ここで、第1磁石32を図に示すようなN極を6
00ガウス、第2磁石16のN極を600ガウスとする
と、図4のような角度に釣り合いながら、磁気的に釣り
合う定位置に固定保持されることとなった。第1の実施
例と同様に対向軸線cを設定すると、それぞれの磁石の
釣り合う位置は、第1磁石4のN極の角度位置θ1=−
18゜であり、第2磁石16のN極の角度位置θ3=0
゜となった。この場合、第1磁石32に使用する磁性体
の材質、形状を変化させると、釣り合う位置が変化する
ことは言うまでもない。
【0065】また、磁性体34としては、本実施例のよ
うな無方向性のケイ素鋼板以外にも、磁性特性を有する
材料なら何でも使用することができ、中でも、低炭素鋼
板、純鉄、方向性ケイ素鋼板、フェライト、センダス
ト、パーマロイ等の高透磁率材料を用いると釣り合う位
置がはっきりと特定でき、磁石が回動し難く、振らつき
難い等の効果もある。
【0066】このように、第1の実施例から第3の実施
例に説明した如く、感光体2および回収ローラ14に内
包される磁石の構成の如何によらず、感光体2に内包さ
れる第1磁石と回収ローラ14に内包される第2磁石と
で合成される磁界による磁気吸引力ないし磁気反発力の
釣り合う位置に固定保持することや、磁気的に釣り合う
ことで定位置に固定保持されるようにすれば良く、上記
のような磁気特性の磁石を用いることに限定されるもの
ではない。
【0067】
【発明の効果】本発明の第1の特徴によれば、潜像保持
体に内包される第1磁石の回転方向の固定保持と、潜像
保持体に対向する回収部材に内包される第2磁石の回転
方向の固定保持とを、第1磁石と第2磁石との磁気的な
釣り合いにより定位置に固定保持し、それぞれの磁石の
有する磁石強度を変化させるような磁気的干渉力が加わ
り難くするので、磁石強度も変化し難く、磁石の有する
性能を、長期間安定に持続させ精密な高画質の画像を得
ることができる。
【0068】また、磁石を固定するための特別な締結部
品を必要としないため、固定用の締結部品を削減するこ
とができ、また、装置の組立も簡素化できる。
【0069】さらにまた、軸に磁石を取り付ける場合、
軸のD形カット部のような位置決め位置と磁石の位置決
めをする必要がない。さらに、軸にD形カット等の位置
決め用の後加工を必要としないため、軸および磁石製造
上の工数削減ができる。
【0070】本発明の第2の特徴によれば、第2磁石の
回転方向の固定保持を、固定保持される第1磁石との磁
気的な釣り合いにより相互間の磁気的干渉を回避しなが
ら定位置に固定保持し、たとえば、回収部材の内壁と第
2磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、第2磁石を
回動させるような不要な力が発生した場合に、第2磁石
の回動を固定保持された第1磁石との磁気的釣り合い力
によって、第2磁石を固定保持する特別な部材なしに防
止するので、簡単な構造で画像形成時の第1、第2各磁
石による現像剤の供給性能および回収性能を安定させて
画質の向上を図ることができる。
【0071】本発明の第3の特徴によれば、第1磁石の
回転方向の固定保持を、固定保持される第2磁石との磁
気的な釣り合いにより、相互間の磁気的干渉を回避しな
がら定位置に固定保持し、たとえば、潜像保持体の内壁
と第1磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、第1磁
石を回動させるような不要な力が発生した場合に、第1
磁石の回動を固定保持された第2磁石との磁気的釣り合
い力により、第1の磁石を固定保持する特別な部材なし
に防止するので、簡単な構造にて画像形成時の第1、第
2磁石による現像剤の供給および回収の性能を安定させ
て画質を向上することができる。
【0072】本発明の第4の特徴によれば、潜像保持体
に内包される第1磁石の固定保持位置と、潜像保持体に
対向する回収部材に内包される第2磁石の回転方向の固
定保持位置とを、第1磁石と第2磁石との磁気的な釣り
合い位置とすることにより、組立上、磁気力に反する力
を加えたり、余計な位置出しを行ったりしなくてもよい
ので、磁石の固定保持、組立を簡単に行うことができ
る。
【0073】本発明の第5の特徴によれば、第1磁石と
第2磁石の回動方向を、お互いの磁石で合成される磁気
吸引力による吸引方向の反対方向と磁気反発力による反
発方向の反対方向との一方向のみに限定して、たとえ
ば、潜像保持体や回収部材の内壁と磁石の外径が擦れる
等のトラブルによる、磁石を回動させるような不要な力
が発生した場合に、磁石の回動を第1、第2各磁石相互
の磁気的な反発力によって、第1、第2各磁石を固定保
持する特別な部材なしに防止するので簡単な構造で、第
1、第2磁石による現像剤の供給と回収との性能を安定
させて画質を向上することができる。
【0074】本発明の第6の特徴によれば、第1磁石
は、潜像保持体の回動方向と反対方向にのみ回動自在に
保持されるようし、たとえば、潜像保持体の内壁と第1
磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、第1磁石を回
動させるような不要な力が発生した場合に、第1磁石の
回動を第1磁石の回動が反対方向にのみ可能であること
により確実に防止することができるので、第1磁石によ
る静電潜像前面への現像剤の供給をさらに安定させて画
質を向上することができる。
【0075】さらに、本発明の第7の特徴によれば、第
2磁石は回収部材の回動方向と反対方向にのみ回動自在
に保持されるようにし、たとえば、回収部材の内壁と第
2磁石の外径が擦れる等のトラブルによる、第2磁石を
回動させるような不要な力が発生した場合に、第2磁石
の回動を第2磁石の回動が反対方向にのみ可能であるこ
とにより確実に防止するので、第2磁石による現像剤の
回収をさらに安定させ画質を向上することができる。
【0076】本発明の第8の特徴によれば、第1磁石な
いし第2磁石の回動を互いの磁気釣り合い力と磁気反発
力とによって、特別な固定保持部材なしにさらに確実に
防止するので、簡単な構造で第1ないし第2の磁石によ
る現像剤の供給性能ないし回収性能をさらに安定させて
画質を向上することができる。
【0077】本発明の第9の特徴によれば、第1〜第8
の各特徴においてさらに、潜像保持体と回収部材間に働
く電界力ないし、交流電界による現像剤の往復振動運動
を、第2磁石による現像剤の回収に併用し、潜像保持体
の表面の静電潜像の非画像部分に付着する現像剤の回収
をさらに促進するので、現像性能を向上しさらに高画質
な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例における画像形
成装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施例における画像形
成領域の拡大図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施例における画像形
成領域の拡大図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施例における画像形
成領域の拡大図である。
【図5】図5は、従来の画像形成装置の構成図である。
【図6】図6は、従来の画像形成装置のマグネットの固
定部分の概略図である。
【符号の説明】
2 感光体 4、32 第1磁石 10 ホッパ 14 回収ローラ 16、30 第2磁石 18 電源 20 スクレーパ 22 転写コロナ帯電器 34 磁性体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包され、回動自在に保持
    された第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記潜像保持
    体表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段
    と、前記潜像保持体表面に供給された現像剤を、前記潜
    像保持体の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、前
    記潜像保持体に対向する回収部材に内包され、回動自在
    に保持された第2磁石の形成する磁気拘束力で、前記搬
    送手段により搬送された、前記潜像保持体の表面の前記
    静電潜像の非画像部分に付着している現像剤を回収する
    回収手段とを具備し、前記第1磁石と前記第2磁石と
    は、互いの磁石で合成される磁気吸引力による吸引と磁
    気反発力による反発とで釣り合うことで、定位置に磁気
    的に固定保持されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包され、固定保持された
    第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記潜像保持体表面
    の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段と、前
    記潜像保持体表面に供給された現像剤を、前記潜像保持
    体の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、前記潜像
    保持体に対向する回収部材に内包され、回動自在に保持
    された第2磁石の形成する磁気拘束力で、前記搬送手段
    により搬送された、前記潜像保持体の表面の前記静電潜
    像の非画像部分に付着している現像剤を回収する回収手
    段とを具備し、前記第2磁石は、前記第1磁石とで合成
    される磁気吸引力ないし磁気反発力によって釣り合うこ
    とで、釣り合い位置に磁気的に固定保持されることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包され、回動自在に保持
    された第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記潜像保持
    体表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段
    と、前記潜像保持体表面に供給された現像剤を、前記潜
    像保持体の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、前
    記潜像保持体に対向する回収部材に内包され、固定保持
    された第2磁石の形成する磁気拘束力で、前記搬送手段
    により搬送された、前記潜像保持体の表面の前記静電潜
    像の非画像部分に付着している現像剤を回収する回収手
    段とを具備し、前記第1磁石は、前記第2磁石とで合成
    される磁気吸引力ないし磁気反発力によって釣り合うこ
    とで、釣り合い位置に磁気的に固定保持されることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包され、固定保持された
    第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記潜像保持体表面
    の静電潜像全面に現像剤を直接供給する供給手段と、前
    記潜像保持体表面に供給された現像剤を、前記潜像保持
    体の表面に保持しながら搬送する搬送手段と、前記潜像
    保持体に対向する回収部材に内包され、固定保持された
    第2磁石の形成する磁気拘束力で、前記搬送手段により
    搬送された、前記潜像保持体の表面の前記静電潜像の非
    画像部分に付着している現像剤を回収する回収手段とを
    具備し、前記第1磁石と前記第2磁石とは、互いの磁石
    で合成される磁気吸引力ないし磁気反発力の釣り合い位
    置に固定保持されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包され、一方向に回動自
    在に保持された第1磁石の形成する磁気拘束力で、前記
    潜像保持体表面の静電潜像全面に現像剤を直接供給する
    供給手段と、前記潜像保持体表面に供給された現像剤
    を、前記潜像保持体の表面に保持しながら搬送する搬送
    手段と、前記潜像保持体に対向する回収部材に内包さ
    れ、一方向に回動自在に保持された第2磁石の形成する
    磁気拘束力で、前記搬送手段により搬送された、前記潜
    像保持体の表面の前記静電潜像の非画像部分に付着して
    いる現像剤を回収する回収手段とを具備し、前記第1磁
    石と前記第2磁石とは、互いの磁石で合成される磁気吸
    引力による吸引方向と反対方向、ないし、磁気反発力に
    よる反発方向と反対方向、の一方向に回動自在に保持さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 第1磁石は、潜像保持体の回動方向と反
    対方向にのみ一方向に回動自在であることを特徴とする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 第2磁石は、回収部材の回動方向と反対
    方向にのみ一方向に回動自在であることを特徴とする請
    求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 表面に静電潜像を保持して回動する潜像
    保持体と、前記潜像保持体に内包された第1磁石の形成
    する磁気拘束力で、前記潜像保持体表面の静電潜像全面
    に現像剤を直接供給する供給手段と、前記潜像保持体表
    面に供給された現像剤を、前記潜像保持体の表面に保持
    しながら搬送する搬送手段と、前記潜像保持体に対向す
    る回収部材に内包された第2磁石の形成する磁気拘束力
    で、前記搬送手段により搬送された、前記潜像保持体の
    表面の前記静電潜像の非画像部分に付着している現像剤
    を回収する回収手段とを具備し、前記第1磁石および前
    記第2磁石の一方が固定保持され、他方が互いの磁石で
    合成される磁気吸引力による吸引方向と反対方向、ない
    し、磁気反発力による反発方向と反対方向、の一方向に
    回動自在に保持されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 回収手段は、潜像保持体に所定間隙を隔
    てて対向する回収部材と前記潜像保持体との間に、直流
    電界ないし直流電界を重畳させた交流電界を形成し、以
    て、前記潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付
    着している現像剤を回収することを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP13822893A Pending JPH06348140A (ja) 1993-06-10 1993-06-10 画像形成装置

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